男「俺がモテるという風潮」 (30)
友「男ー」
男「ん、なんだ?」
友「なんだじゃねぇよこの野郎!」
友「お前、昨日女の子と一緒に買い物してただろ!」
友「男~抜け駆けはあんまりだぜ…」
男「あぁ、妹だよそれ」
友「いもうと?お前妹なんていたのか!なんだよ早く言えよな」
男「別に、わざわざ言うことでもないだろ」
友「ふーん、それにしても兄妹仲がいいんだな」
男「…」
男「そうかな…」
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友「羨ましいぜ、あんな可愛い子が妹なんてなぁ」
友「かぁー!俺もお兄ちゃんって呼ばれてみてぇよ」
男「親に頼めばいい」
友「なる程!その手が…って笑えねぇっつの」
男「ははは…」
昼休み
男「(喉乾いたな…)」
男「(炭酸は腹膨れるんだよな…)」
後輩「せーんぱい!」
男「!」
後輩「こんにちは、何にするか迷っているんですか?」ニコ
男「あ、まぁ…そんなとこかな」
後輩「先輩はいつもミルクティー飲んでるイメージがありますけどね…」
男「甘いのが好きなんだよ、俺迷ってるから後輩が先に買っていいよ」
後輩「本当ですか!ありがとうございます」カシャカシャ
後輩「んーと…んっ」ピッ
後輩「へへ、先輩にあやかってミルクティーにしました」
男「あやかっての使い方おかしくないか?」
後輩「先輩、細かいことはいいんです!」
後輩「じゃあ、先輩も昼休み終わるまでに決めれるように頑張ってくださいね」フリフリ
男「さすがに、そこまで迷わないって…」
男「…」
男「(後ろで待ってたのは、彼氏かね…)」
放課後
男「(今日は生徒会だ)」
男「すぅー」コンコン
男「失礼します」ガラガラ
会長「あ、男遅いよ」
男「先輩一人しかいないじゃないですか…」
会長「後輩は、先輩より早く来る、これ常識だよ!」
男「他の人は?」
会長「来ないよ」ニコ
男「えっ」ドキッ
会長「だって、総体前だしね…みんな部活やってるよ」
男「えー、定例会の出席者二人ってアリなんですか?」
会長「いいんでない?ぶっちゃけ議題もないし!」
男「おいおい…」
会長「こら、会長に向かっておいおい言うな!」ビシッ
男「サーセン、でも二人で何するんですか…」
会長「んーどうしよっか?」
男「何か目安箱に投書とか無いんですか?」
会長「無い、全く…我が愛する母校は平和で嬉しいよ」
男「(会長、こんな人だが成績優秀で先生からの信頼も厚い…)」
男「(そして、可愛い)」
会長「あり、黙ってどうしちゃたの?」
男「何でもないですよ…、じゃあ俺は帰っていいんですよね?」
会長「そうだね…いいよ」
男「じゃあ、さよなら…」
会長「うん、じゃあね~」フリフリ
男「…」
男「(笑顔を絶やさない、優しい人だ)」
男「(けど、別に俺だけに優しいわけじゃない)」
男「勘違いするのも仕方ないよな…」
男「…」
男「(信号なげぇ…)」
幼なじみ「あ、男じゃん」
男「幼なじみ…」
幼なじみ「元気だった?」
男「元気の基準が良くわからん、具合は悪くないし怪我もしてないから少なくとも健康だけど」
幼なじみ「なにそれ、まどろっこしいなぁ」
幼なじみ「ま、まどろっこしいのは昔からか…」
男「幼なじみは…?」
幼なじみ「ん?あたしが元気かってこと?」
男「ああ」
幼なじみ「元気…だけど…?」
男「そうか」
幼なじみ「なにそれー、変なの」ケラケラ
男「大会…近いんだろ、その…頑張れよ」
幼なじみ「ふふ、うん頑張るわ」
幼なじみ「あ、青だ」
男「(そう言って幼なじみは歩き出した)」
男「(俺よりも早いテンポで行ってしまう)」
男「(俺に呼びとめる理由もないし、一緒に帰る習慣もない)」
男「(俺は、幼なじみの横を歩くことはないのだろうか…)」
男「ただいま…」
妹「おかえりー」
男「早いんだな今日は」
妹「部活休みだしねー、中学生は寄り道はダメなのです」
男「まじめか」
妹「お兄ちゃんに、似てね」
妹「いや、お兄ちゃんは真面目というより無気力かな?」
男「何を言う、気力に満ち溢れてんだろうが」
妹「ふーん、そうは見えないなぁ」
男「(妹、年は2コ下でチビだ)」
妹「ん、今なんか言った?」
男「別に…」
妹「そう?ならいいんだけど…」
男「(良く話しをするが、ケンカはあんまりしない…あ、ちなみに)」
男「(好きな人が出来たらしい)」
男「(あー、なんというか)」
男「(彼女欲しいなぁ…)」
男「(友にはモテるだなんだ言われるけど、実際彼女出来たことねぇんだよな…)」
男「(やっぱり顔か…)」
男「(まぁ、確かに俺はイケメンではないしな…)」
男「(やっぱり無理…なの…か……zzz)」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
チュンチュン
コンコン
妹「お兄ちゃん、朝だよー」
男「…ふぁい」
食卓
男「…」モグモグ
妹「お兄ちゃん、すごい寝癖ついてるよ」
男「ん…」クシャクシャ
母「ちゃんと鏡見て直しなさいよ…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
男「行ってきまーす」
母「いってらっしゃい」
妹「いってらー」
男「…」テクテク
男「(!幼なじみ…)」
男「お、おはよう」
幼なじみ「あ、男…おはよー、昨日に引き続きまた会ったね」
男「近所だからな」
幼なじみ「そういや、そうだったね」ハハ
男「(こ、この流れで一緒に登校できるんじゃないか!?)」
幼なじみ「てか、男!」
男「な、なんだ?」
幼なじみ「寝癖、ついてるよ?」ユビサシ
男「あれ、直してきたんだけどな…」クシャクシャ
幼なじみ「見ない間に髪伸びたねー、切ったら?」
男「んー、そーだな…直ったか?」
幼なじみ「うん、おっけ」グ-
幼なじみ「そういえば男って中学の一時期坊主だったよね」
男「あー、あの時か…」
幼なじみ「ビビったよーアレ、学年中~アイツ誰?~って言い合ってさ」
男「一生分はいじられたな…」
幼なじみ「結局、理由はなんだったの?」
男「んー、忘れた」
幼なじみ「えー、絶対嘘だ」ジトッ
男「いいだろ大分前の話だし…」
幼なじみ「なんか、めっちゃ気になってきたなぁ」
短髪「何が気になるんですか?」
幼なじみ「うわ!びっくりした…短髪ちゃんか…」
短髪「おはようございます」ペコリ
短髪「…」チラ
男「…どうも」ペコ
短髪「おはようございます」
幼なじみ「あ、短髪ちゃん、今日の練習でさ…」タタ
男「(あ…)」
短髪「はい、なんですか?」スタスタ
幼なじみ「えっとさ…男、じゃあまた」スタスタ
男「おう」
幼なじみ「~~~~~~~~~~、~~~~~」
男「(まぁ、いいか…)」
短髪「~~~~~。……」チラッ
男「ん?」
短髪「…」プイ
男「?」
一時中断
多分知らないと思いますが
男「そうそう甘くはないわけで」
の書き直しみたいなものです。
鬱系?
>>10 痛快コメディになる予定
友「お と こ !!」バン
男「痛ぇ!何すんだよ友!」
友「朝から、女の子と登校とはやりおるなー」コノコノ
男「別に、そんなんじゃねぇって」
友「どうだかねー?てか、ぶっちゃけ付き合ってんの?」
男「…誰と」
友「とぼけんなよ!幼なじみさんに決まってんだろ?」
男「付き合ってない…家が近所だから今日はたまたま一緒になっただけだ」
友「家近所なのか!?へー」ジロ-
男「なんだよ…」
友「いやなに、羨ましいと思ってな」
男「…」
男「それほど仲良しってわけじゃなかったけどな…」
友「今度紹介してくれよ!あ、そうだアドレスとかさ…」
男「…」
友「ん?」
男「すまん、幼なじみの連絡先知らないんだ…家の電話番号なら知ってるけど」
友「oh…」
教室
男「…」ガラガラ
友「はよーす」
女「あ、男君!…と友…」
友「ん!なんか今差別を感じたぞ」
女「朝から、うるさいわね…もっと静かにしててよ」
男「…なんか俺に用が?」
女「あ、いや…数学の問題で聞きたいことがね…」
友「んー?課題なんかあったっけか?」
女「あのねー、課題がなくても自主的にやるのが勉強でしょ?ま、あんたには関係ないか…」
男「どこか分からない所でも、あった?」
女「そう、だから男君に聞こうと思って…ダメ…かな?」
男「いいよ、見せて」
女「あ、うん…ここなんだけど」
男「えっと…ここは~~~~~~~~~」
友「俺にも構ってよー男」ショボン
キ-ンコン-カ-ンコ-ン
女「なる程…ありがとう、すっごく分かりやすかった」
男「なら良かった…」
女「また、分かんないとこあったら聞いてもいいかな?」
男「う、うん//勿論」
友「ひゅーひゅー」
男「……お前は小学生か」
授業中
男「(勉強してて良かったな…)」ボンヤリ
男「(誰かに感謝されるのは嬉しいしな…それに…)」
男「(…女さんいい匂いしたな…)」ポケ~
?「……くん、男くん!」ボソボソ
男「はっ…」
同級生「男くん…次、回ってくるよ…」ボソボソ
男「ほんとだ…さんきゅ…」
先生「じゃあこの英文…男、訳せ」
男「は、はい…ある晴れた日に、バッグを担いだ青年が~~~~~~」
休み時間
男「ありがとな、同級生」
同級生「ううん、お礼なんていいよ…わたし、よく男くんに教科書とか見せてもらってるし…」
同級生「でも…授業中ぼんやりするなんて珍しいね…」
男「あ、ああちょっと寝不足で…(匂いを思い出してたとは言えないな…)」
同級生「夜遅くまで勉強でもしてたの?」
男「俺ってそんなにガリ勉のイメージある?」
同級生「いや、ちがくて…!今日の英文の訳も完璧だったから…」
男「んー単語予習してくれば案外余裕だぞ?」
同級生「いやいや、そうもいかないって…」
同級生「男くんはスゴイね…尊敬するよ」
男「同級生に尊敬されるとはな…」ハハハ
友「……」ニヤニヤ
男「(なんか、やらしい視線を感じるな)」
昼休み
男「(あ、本返さないと)」
男「(って、やべ!貸出期限過ぎてた…ま、大丈夫だろ…)」スタスタ
図書室
男「(ええと、受付の奴は…あ、いた)」
図書「…」ペラッ
男「(う、何か話しかけづらいな…)」
男「あ、あのー」
図書「…」パタン
図書「…」チラッ
男「本を返したいんですけど……」
図書「…出して」
男「ん…はい」
図書「……遅い」
図書「貸出期間は一週間なんですが」
男「すいません…」
図書「私、二週間前にちゃんと言いましたよね?」
男「そ、そうだっけ…(覚えてないな…)」
図書「生徒会役員が規則をやぶってどうするんです」
男「え、俺のこと知ってるの…//」ドキ
図書「全校集会で、役員任命式やってましたからね、特に不思議ではないでしょう?」
男「そう…だな、不思議じゃない」
図書「……姉がお世話になってます」
男「え?なんか言った?」
図書「別に…、あ、後ろの人どうぞ」
男「(しかし…罰則もない決まりって守る必要あるのか?)」
男「(まあ、延滞料金とられてもこまるけど…)」
後輩「あ、先輩」
男「あ、後輩…」
後輩「こんにちは」
男「こんちは…」
後輩「あ、そうだ先輩!昨日の定例会どうでしたか?」
男「どうもこうも…俺と会長の二人だけだったからな…」
男「適当に雑談してすぐ解散したよ」
後輩「そうだったんですか…すいません!昨日はいけなくて…」
男「いいよ、総体、近いんだろ?今は部活を頑張れ」
後輩「すいません」
男「だから、謝らなくていいって…帰宅部の俺比べたら部活一生懸命やってる後輩の方が凄いよ」
後輩「先輩、優しいですね…」
後輩「なら、お言葉に甘えて総体に向けて頑張ります!」グッ
男「おう、その調子だ」
男「(まったく、礼儀正しいやつだな…)」
友「おい、男」テマネキ
男「ん、どうした友こんなとこで」スタスタ
友「あの、可愛い子はだれだよ!」
男「ああ、生徒会の後輩だよ、同じ中学だったんだ」
友「ずいぶんと楽しげに話してたけどぉ?」ジト
男「そんなんじゃねぇよ…」
友「ま、それはそれとして…」
男「うん?」
友「百円貸して」テヘペロ
男「可愛くねぇ…」
放課後
男「(何もねぇから帰ろ…)」
クラスメイト「え?男?男なら…ああいた!おーい男呼ばれてんぞ」
男「俺?」キョトン
短髪「…」ジッ
男「(あいつは今朝の…)」
廊下
男「あのー、なんすか?」
短髪「ちょっと聞きたいんですけど」
男「うん…」
短髪「あなた先輩の彼氏なんですか?」
男「え!?」
短髪「違うんですか?」
男「違う…けど…?」
短髪「そうですか…」ホッ
男「え、用事ってそんだけ?」
短髪「はい、すいません変なこと聞いて」
男「…?」
短髪「それじゃ」
男「なんなんだ?あいつ…」
帰り道
男「なんか腹減ったな…」
男「ファミチキでも買って帰るか…」
トゥントゥントゥントゥトゥトゥンテ-テ-レ-レ-レ-
男「(どうでもいいが、これ俺ん家のインターフォンと音同じなんだよな…)」
男「さて…」
男「すいません、ファミチキ一つ」
店員「170円にになりまーす」
男「(なんか飲み物も買おうかな…)」
会長「ありゃりゃ、ファミチキがない!」
男「…」
会長「うーん、スパイシーチキンならあるけどな……」
男「会長…」
会長「おお、男!って、その手に持っているのはファミチキ?!」
男「あげますよ…」
会長「ええ!?いや、流石に…それは…」
男「俺、スパイシーチキン食べるんで」
会長「え、辛いよ?」
男「知ってますよ、別にどっちでも良かったんで…あげますよ」
会長「ふむ、なら…あ、すいませんスパイシーチキン一つ」
店員「140円になりまーす」
会長「はい、交換」
男「あ、はい…」
会長「あ、30円返さないとね…って!ごめん…十円二枚しかないや…」
男「別に30円くらいいいですよ」
会長「うわまじか、キミは聖人君子かね」
男「たった30円くらいでそこまでいきますか」ハハ
会長「男、ありがとね!この恩はいつか返すよ」
男「30円分の恩期待してますよ…」
会長「おう!首を洗って待っておけぇい!んじゃ」
男「さよならー」
男「(あのひとのキャラがいまだに掴めないな…)」
妹「あ、お兄ちゃん」
男「あ、妹」
妹「へー、優しいねーお兄ちゃん」
男「そうだろそうだろ」
妹「ま、下心があってのことだろうけど…」ジト-
男「いや、そんなことは…」
妹「ふーん、どうだかねー」
妹「……ねぇ、それおいしい?」
男「これか?うまいけど…」
妹「一口ちょーだい」
男「辛いぞ?」
妹「大丈夫だよ!それに、お兄ちゃんばっかり買い食いズルい!」
男「校則は守る真面目さんじゃないのか?おまえ」
妹「私が買ったわけじゃはいから問題はないよ」フフン
男「中学生にして法の抜け穴を通るとは…」
妹「いいから、ちょうだい」
男「…ほれ」
妹「ん、ありがと…はむっ」
妹「…」モグモグ
妹「辛い…」
男「言わんこっちゃない…」
妹「お兄ちゃん!みず!水!」
男「水は無いなぁ…ミルクティーならあるけど」
妹「飲みかけ?」
男「いや、未開封」
妹「かして!」バッ
妹「んっ…んっ……っはぁ」フイ-
妹「ミルクティーうまっ!」
男「半分も飲みやがったこいつ…」
妹「あとはあげるよ」
男「俺のだからな…」
明日早いので寝ま
男「…」テクテク
妹「…」テクテク
男「…あのさ」
妹「ん?」
男「こうして帰るのも久し振りだな」
妹「うわっ、何そのありふれたセリフ…気持ち悪いなぁ」
男「傷ついた…」
妹「傷つけた」フフ
妹「ま、確かに久し振りかもね…でも、だからどうしたって訳でもないでしょ?」
男「まぁ…そうだな」
妹「ふーん、変なお兄ちゃん」
男「それも、ありふれたセリフだな」
妹「うん、意識して言ってみた、妹っぽくない?」
男「ああ、かなり妹っぽい…」
妹「はは、そーだろーそーだろー」
男「(こいつは、優しい奴だな…)」
自宅
男「ただいま」
妹「おかえり、ただいま」
男「……おかえり?」
妹「うん、挨拶は大事だよね」
男「(なんじゃそりゃ)」
妹「あ、そうだお兄ちゃん」
男「あ?」
妹「お兄ちゃんってなんでモテないの?」
男「あ!?」
男「お前それはどういう意味だ?」
妹「いや、お兄ちゃんって成績良くて、割と社交的なのになんで女っ気がないのか不思議でさ」
男「余計なお世話だよ…つか、普通に考えて顔だろ」
妹「顔…顔かぁ……」ジロジロ
男「っ……………」
妹「うーん」
妹「不細工ではないのかな?けっして、イケメンではないけど」
妹「でも、かえってそういうタイプのほうがラブコメの主人公っぽいけどね」
男「それは、フィクションの話だろ…」
男「そもそも、ラブコメの主人公があんなにモテるのはおかしいだろ」
男「俺が同じことしても絶対効果ないぜ?」
妹「そうかなぁ…」
男「だってあいつら、主人公に落ちたもの拾ってもらっただけでコロっといくぞ」
妹「ああ、たしかに」
男「落とし物拾って惚れられるんなら、俺は今大規模ハーレム築いているっての」
妹「そんなに言う!?」
男「ああ、俺は親切丁寧が信条だからな」
妹「どこの、保険会社だよ…」
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