アルミン「進研アルミンで訓練も恋愛も大丈夫!」 (149)


教官「それじゃあ、この問題クリスタ・レンズわかるか?」


クリスタ「あっ、はい……えっと……(どうしよう、わかんない……)」カァ


ライナー(わかんなくて顔赤くするクリスタマジ天使)

ベルトルト(女神に教えてあげたいけど、席が遠い……)


エレン「クリスタ、ここ」トントン


クリスタ「(ありがとう、エレン!)○△□×だと思います」


教官「よろしい。今の問題は少し応用力が必要だったな。補足して説明すると……」

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────
──


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ー座学終了後


クリスタ「エレン、さっきはありがとう」


エレン「ああ、気にすんな。この前、馬術アドバイスしてもらったからな。そのおかえしだ」


クリスタ「最近のエレン、座学の成績上がってきたよね。何か特別なことやってるの?」


エレン「ああ、俺ちょっと前から進研アルミン始めたんだ」


クリスタ「進研アルミン?」


エレン「ああ、アルミンが俺に合った問題集を作ってくれるんだ」


クリスタ「へえ、すごいね」


エレン「クリスタもやってみないか?アルミンに言えば、きっと作ってくれるぞ」


クリスタ「いいの?」


エレン「とりあえず、頼みに行ってみようぜ」


クリスタ「うん!」

ごめん急用また書く


エレン「おーい、アルミン!」


クリスタ「こんにちは、アルミン」


アルミン「どうしたんだい?エレン、クリスタ(女神マジ女神)」


エレン「昨日の分の宿題終わらせてきたぞ。見てくれ」


アルミン「どれどれ……うん…うん…よし、満点だ」


エレン「よっしゃ!」


アルミン「今日のところの質問はなかったかい?」


エレン「ああ、今日の分は問題ないぜ。それでさ、実はクリスタもアルミンに座学教えて欲しいらしいんだ」


アルミン「クリスタも?(これはもしや……)」


クリスタ「うん、実は最近座学の成績があんまり良くなくて……アルミンに教えてもらえたらなあ…って」


アルミン「(はい、上目遣い頂きましたー!)もちろん、構わないよ」


クリスタ「本当?良かったあ」パァ


アルミン(この笑顔のためだったらなんだってしますよ、ええ)


エレン「よかったな、クリスタ。アルミンに教えてもらえるなら安心だ」


クリスタ「うん♪それで、まずは何をすればいいのかな?」


アルミン「まずはクリスタの学力の程度を知りたいな」


クリスタ「え……う、うん……(アルミン頭いいから私馬鹿だって思われるかな)」


エレン「クリスタ、確かに自分より頭のいいやつに自分のできないところをさらけだすのは恥ずかしいけどな、それじゃ次に進むことは出来ないぞ」


クリスタ「……そうだよね、うん。アルミン、今までの成績持ってくるね」


アルミン「それじゃあ、今夜エレンに教える時に一緒に見ようか」


エレン「おう。一緒に頑張ろうな、クリスタ」


クリスタ「うん♪また後でね二人とも」ニコッ


アルミン「うん、また後で(クリスタの家庭教師……なんという僥倖!)」


ー夕食後


アルミン「…ふむ……ふむふむ……うん、クリスタが苦手なところはだいたい把握したよ」


クリスタ「ど、どうかな……?」


アルミン「基礎はよくわかってるみたいだね、エレンよりもいいんじゃないかな?」


クリスタ「えっ?でも今日、エレンはわたしがわからなかったところ知ってたよ?」


エレン「実は前の日にやったばかりのところだったんだよ」


クリスタ「そうなんだ。でもちゃんと身に付いてるってことだね」


アルミン「そうだね、やっても身に付かなければ意味がない。そして、自分に合った勉強方じゃないと身に付かない」


エレン「それが出来るのが、進研アルミンさ」


クリスタ「そうなんだ」パァ


アルミン「クリスタに合った教材は明日作ってくるから、今日はエレンに教えるのを見ててね」


クリスタ「うん、わかった」


アルミン「それじゃ、エレン始めるよ」


エレン「おし、何ページからだったっけな……」


アルミン「○×ページからだよ。今日のテーマは……」

──────
────
──


ー女子寮


ユミル「クリスタ、さっきエレンたちと何してたんだよ」


クリスタ「アルミンに勉強教えてもらうことになったの」


ユミル「アルミンに?ダメダメ、私が教えてやるって」


クリスタ「アルミンは座学で一位なんだよ?それにわたしに合った教材を作ってくれるんだって」


ユミル「そんなこと言って、あいつクリスタにやらしい見返りでも求めてくるつもりなんじゃねえか?」


クリスタ「アルミンはそんなことしないよ。エレンだって教えてもらってるんだし」


クリスタ(でも今度、お菓子でも作って差し入れしようかな)


ユミル「それでも、この忙しい訓練生活のどこにそんなお勉強に集中できる時間があるって言うんだ?」


クリスタ「進研アルミンなら、小さなスキマ時間を有効に活用できるんだって」



クリスタ「ひとりひとりの訓練生活に合った勉強法があるのが進研アルミンなの!」ドンッ


ユミル「はぁ、わかったよ。せいぜい頑張んな」


クリスタ「わかってくれてありがとう、ユミル」


ユミル「いつの間にか飽きてやめちまう、なんてことはねえよな?」


クリスタ「大丈夫だもん!エレンも私に一緒に頑張ろうって言ってくれたし……」モニョモニョ


ユミル「なんか言ったか?まあいい、早く寝るぞ」


クリスタ「うん、おやすみ(早く明日にならないかな……)」


ー男子寮


アルミン「ふひひ……クリスタの家庭教師……」


クリスタ『アルミン先生♪』


アルミン「なーんて呼ばれちゃったり……今夜は徹夜だな、エレンの1.5倍のクオリティに仕上げないと……」カキカキ


エレン「スースー」

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────
──


アルミン「おはよう、クリスタ」


クリスタ「おはよう、アルミン」ニコッ


アルミン「(はい徹夜の疲れ吹っ飛びましたー)これ、クリスタ用の教材ね」ドサッ


クリスタ「すごい、もう出来たんだ!」


アルミン「たいしたことないよ」


エレン「おっす、二人とも」


クリスタ「おはよう、エレン」ニコッ


アルミン「やあ、エレン」


エレン「おっ、とうとうクリスタにも届いたか、やっぱりアルミンは作るの速いな」


アルミン「エレンに作ってあげたときの経験とデータがあったから楽だったよ(今回は勉強しやすくするための労力が半端じゃなかったけど)」


アルミン「今日はとりあえず、この問題集を解いてみてね」


クリスタ「うん、わかった」


アルミン「わからないところがあったら、いつでも聞きに来ていいから」


クリスタ「ありがとう」


エレン「今日はまず、立体機動の訓練だったよな」


クリスタ「そうだよ、頑張ろうね」


ー立体機動訓練


ミカサ「エレン、クリスタと何を話していたの?」


エレン「何って座学の勉強のことだよ。クリスタも一緒にアルミンに教えてもらうことになったんだ」


ミカサ「一緒にやる必要はない。エレンには私が教えてあげる」


エレン「何言ってんだ。アルミンの方が頭いいんだし、ライバルがいた方がやる気も上がるだろ」


ミカサ「クリスタはライバル?」


エレン「ああ」


ミカサ「それ以上でも以下でもない?」


エレン「以上とか以下って何だよ。とにかくライバルだ」


ミカサ「ならいい。エレン、もしも私が座学でトップになったら教えてもらいたい?」


エレン「ミカサが?アルミン抜くのは無理だろ」


ミカサ「もしもアルミンに勝ったら?」


エレン「そんなことがもしもあったらな。あいつすげー頑張ってんだぞ」


ミカサ「わかった(アルミンに勝ってエレンに勉強を教える!)」


ー夕食後


アルミン「……それでここはこうするんだ」


エレン「ああ、なるほど」


クリスタ「ねえアルミン、ここってどういう意味なの?」


アルミン「そこはこういう意図があって……」


コニー「おい、おまえら何やってんだ?」


アルミン「座学の復習だよ」


コニー「はあ?わざわざこんな時間にお勉強なんて精が出るな」


ジャン「あの程度の座学なんざ授業中に理解しろよ。バカかおまえ、バカだったな。あっはっは」


クリスタ「──── !」ビクッ


エレン「うっせえな、それが出来ねえから今やってんだろ。克服しようと努力することの何が悪いんだよ」


ジャン「はいはい、お馬鹿なエレン君は精々優等生目指して頑張ってください」ヒラヒラ


コニー「わざわざ今やることか?」


エレン「ジャンはともかくコニーだって座学の成績良くないだろ、一緒にやるか?」


コニー「はっ、誰が好き好んで勉強なんかするか。なんだって少ない自由時間を削らないといけないんだよ」


エレン「これだってそんなに時間かからないぞ。しっかり計画立てれば」


コニー「ま、まあ、俺もまだ本気でやってないからな。本気で勉強すればすぐにでも追い付けるんだよ」


エレン「今やらないと後からどんどん忙しくなってくるぞ。日々の小さな積み重ねが重要なんだってアルミンが言ってた」


コニー「と、とにかく俺はパスだ。じゃあな」ヒラヒラ


エレン「本当に大丈夫か?あいつ」


クリスタ「…………」シュン


エレン「気にすんなよ、クリスタ。絶対あいつら見返してやろうぜ」


クリスタ「う、うん!」


アルミン「ボクも俄然やる気がわいたよ。二人とも頑張ろう」


ー女子寮


ユミル「それ何だ?クリスタ」


クリスタ「アルミンが作ってくれた暗記用のカードなの。寝る前にちょっとした復習できるんだよ」


ユミル「クオリティ半端ねえな、これ」



ミカサ「座学でトップになれば堂々とエレンに教えることができる」


ミカサ「手取り足取りナニ取り……うへへ……」


ミカサ「まずはこのテキストを全部暗記する」ドサッ

ジャンはエレンしか見てないから


ー男子寮


エレン「この赤シート便利だな」


ライナー「エレン、解らないところがあれば、俺に聞いてもいいぞ。アルミンにばかり負担かけるのも悪いしな」


エレン「おお、ありがとな」



アルミン「クリスタによりわかりやすく教えるためには……」ブツブツ


アルミン「これとこれはもう全部覚えたから次は……」ブツブツ


アルミン「このまま続けていけば……」


クリスタ『アルミン、勉強だけじゃなくてもっと刺激的なこと教えて欲しいなー♪』


アルミン「なーんてことになっちゃったりして……ふひひ……」カキカキ


──────
────
──

今日はここまでです
一部のキャラが醜くなっているのは申し訳ありません
ジャンは>>54の通りなのでクリスタに対して悪気はありません
それではまた

謎の巨人「あっ!これ進研アルミンでやった状況だ!」
巨人「グワーッ?!」

今日で終わらせる。けど書きながらだから間隔空くかも
あと後半は砂糖吐く。苦手な方はお控えください


ー1ヶ月後


教官「それではこの問題、コニー・スプリンガーわかるか?」


コニー「はっ、えっと、それは……くぁwせdrftgyふじこlpですかね、へへへ」


教官「何訳のわからんことを言っている、しっかり勉強して来い。それではエレン・イェーガーわかるか?」


エレン「はい、□○×△です」


教官「よろしい、よく基礎から理解出来ている」


エレン(やったぜ、アルミン)チラッ


アルミン(成果が出てるよ、エレン)グッ


ーある日のこと


クリスタ「ねえ、エレン」クイクイ


エレン「なんだ?クリスタ」


クリスタ「来週の休日、何か予定入ってる?」


エレン「来週の休日か……いや、特に何も入ってなかったかな」


クリスタ「もしよかったらさ、二人で勉強会とか出来たらなーって」モジモジ


エレン「いいけど、何で二人なんだ?アルミン呼んだ方が良くないか?」


クリスタ「そ、それは、内緒で猛勉強してアルミンを驚かせたいなあって思って……」


エレン「おお、そりゃいいな。教材はあるんだし二人だけでもやってみるか」


クリスタ「本当!?よかった、これはみんなにも内緒だよ?」


エレン「ああ、誰かに漏らしたらすぐアルミンに伝わるからな」


クリスタ「じゃあ、絶対に忘れないでね(やったぁ♪)」


ー休日


エレン「それじゃ、始めるか」


クリスタ「うん♪」


エレン「アルミンの作ってくれたテキストは俺専用だから難しすぎず、簡単すぎずピッタリだよな」


クリスタ「それにもしも解らないところがあっても、わたしとエレンはニガテなところは丁度違ってるからお互い教え合えるね」


エレン「そうだな」


クリスタ「一通り終わったら、試験によく出る問題集で勝負してみよっか」


エレン「おう、絶対負けねえぞ」


──────
────
──


エレン「ちくしょー、あと2問解けていれば勝ってたのに」


クリスタ「えへへ、勝ちは勝ちだよ。それでさ、ひとつお願い聞いてくれる?」


エレン「お願い?聞いてねえぞ、そんなの」


クリスタ「ズルいかな、やっぱりいいや、ごめん……」


エレン「待った待った、やらないとは言ってねえだろ。俺に出来ることならいいぞ」


クリスタ「本当?あのね、エレンに対人格闘術教えて欲しいなあって」


エレン「なんだ、そんなことか。別にいいぜ」


クリスタ「ありがとう、わたし馬術ぐらいしか取り柄ないから……」


エレン「そうだ、じゃあもう一回勝負して俺が勝ったら馬術教えてくれよ」


クリスタ「うん、いいよ♪(別にいつでも教えてあげるのになあ)」



そして次の勝負でエレンが勝ち、二人は対人格闘術、馬術を互いに教え合うようになった


ーまたある日のこと


教官「今日は抜き打ちでテストを行う」


コニー「マジかよ。勉強してねー」


ジャン「授業でやってたところだけだ、簡単だろ」


サシャ「私にはこの森の木から削った鉛筆がありますから、大丈夫です!」


エレン「対策はしてる、きっと大丈夫なはずだ」


クリスタ「毎日少しずつやってきたんだもん」


ミカサ「寝る間も惜しんで、テキストを丸暗記した、弱点はない」キリッ


アルミン「この時点でボクの頭の中には200通りの試験問題が用意してある」キリッ


教官「それでは、始め!」


カリカリ カキカキ


コニー(わっかんねえ、なんだこれ。とりあえずあ全部“巨人”って埋めとこ)


ジャン(なんだよ、こんなの授業でやってねえぞ)


サシャ(選択問題が…ない……だと……?全部“巨人”って埋めときましょう)


エレン(あっ、これ進研アルミンでやったところだ。解けるぞ)


クリスタ(予想問題で見た応用問題が出てるっ)


ミカサ(どうして…テキストは暗記したはず…なのに思い出せない…)


アルミン(ふっ、教官甘いですね。予想問題を作っていたボクから見れば、あなたたちの考えたひっかけ問題なんてチョロいんですよ)


ー答案返却日


教官「この前の抜き打ちテストの結果を返却する。また成績上位者を発表する」


教官「トップはアルミン・アルレルト。文句の言いようがない満点だ。」


アルミン「まあ、当然の結果ですね(これでクリスタからの憧れの視線が……)」


教官「2位はクリスタ・レンズだ」


クリスタ「は、はい!アルミンのおかげだね、ありがとう」ニコッ


アルミン「どういたしまして(ふぉおおおおおおおぉぉぉ!!一瞬で報われたぁあああぁぁぁ!!!)」


教官「3位は……よく頑張った、エレン・イェーガーだ」


エレン「はい!マジかよ……自分でも信じらんねえ」


ジャン「なんだと!?」バンッ


教官「4位はミカサ・アッカーマンだ」


ミカサ「エレンにも…負けた……?」ガタガタ


教官「5位はベr……ベル……まあいい」


ベr「そんなっ」ガタッ


教官「なお、下位の者は後日訓練の休息日に補修が入る。覚えておくように、特にコニー・スプリンガー、サシャ・ブラウス」ギロッ


コニーサシャ「は、はい!」


ジャン「くっそ、俺もかよ」


マルコ「エレンたちすごいね、進研アルミンの効果かな」


ジャン「チッ、エレンに負けるのだけは気に食わねえ。アルミンのところに頼みに行くぞ」


マルコ「僕もやらせてもらおうかな」



この一件で進研アルミンの利用者は爆発的に増えた


クリスタ「エレン、勉強会の成果出たね」


エレン「そうだな、またクリスタには勝てなかったけど」


クリスタ「それでも何人抜きだろうね」


エレン「お互い様にな」


クリスタ「アルミンの教材はすごいね、本当に」


エレン「おかげでアルミンのところに何人も詰めかけて、受講者が増えたらしいな」


クリスタ「アルミン、何人も面倒見て大変じゃないのかな」


エレン「そのことだけど、俺はしばらく進研アルミンやめようと思うんだ」


クリスタ「どうして!?」


エレン「これ以上アルミンに負担掛けるのはよくないし、勉強のやり方もわかってきたしな。自分でできることやってみようと思う」


クリスタ「そうなんだ……じゃあ、わたしもそうする!」


エレン「いいのか?」


クリスタ「いつまでも、アルミンに頼りきりじゃ悪いもん。でも、また一緒に勉強会しよ?」


エレン「いいぜ、お互いにカバーすれば効率はいいからな」


クリスタ「それでさ、次の休日二人で街に出掛けてみない?」モジモジ


エレン「街に?何か用があるのか?」


クリスタ「そ、そうじゃなくて、今回頑張ったご褒美に1日パーッと遊びたいなあって」


エレン「ご褒美か、いいな。クリスタ何かくれるのか」


クリスタ「わ、わたしは……その……その日のお楽しみ!」


エレン「わかった、楽しみにしてる。それじゃあそれまで訓練頑張るか!」


クリスタ「おー!」


ー休日


クリスタ(この前と違って目一杯オシャレして来ちゃった……エレン、どんな反応するかな……)


エレン「おっす、クリスタ」


クリスタ「ふぇ?お、おはよう、エレン」アセアセ


エレン「さて、街に行くったってどこに行くんだ?」


クリスタ(むっ、まさかの無反応!?こうなったら……)


エレン「なあ、クリスタ……」


クリスタ「んっ」グイッ


エレン「え?」


クリスタ「んっ」クルッ


エレン「?」


クリスタ「んんっ」クルクル


エレン「どうしたんだ?クリスタ」


クリスタ「はぁ、エレン、女の子がオシャレしてきたら誉めてあげるものなんだよ?」


エレン「そうなのか、その服似合ってるぞ」


クリスタ「ホント!?ありがと」テレテレ


エレン「自分で言わせて自分で照れるのか、女ってわかんねえな」


クリスタ「わたしが少しずつ教えてあげるね♪」


──────
────
──


エレン「いろいろ見て回ったけど、何も買わなくてよかったのか?」


クリスタ「女の子は見てるだけで楽しい時もあるのっ」


エレン「へえ、なるほどな」


クリスタ「ねえ、エレン、お腹すいてない?」


エレン「ああ、ちょうど昼飯時だな。どっかで食ってくか?」


クリスタ「それじゃあ、川沿いの原っぱに行こっ」


エレン「なんかあったか?あそこ」


クリスタ「いいからいいから」グイグイ


クリスタ「じゃーん、この前のご褒美のお弁当でーす」パカッ


エレン「おぉ!手作りか?」


クリスタ「そうだよ、食べてみて?」


エレン「いただきます……うまいな!クリスタも食べろよ」モグモグ


クリスタ「よかったぁ、わたしもいただきます」


エレン「ふぅ、ご馳走さまでした」


クリスタ「お粗末さまでした」


エレン「補修のやつら、もったいねえなあ、クリスタの弁当が食えたかもしれないのに」


クリスタ「アルミンはいきなり増えた受講生を処理するのに忙しいらしいね。一応お弁当作って渡して来たけど」


エレン「ミカサも入ったっていうしな。ユミルはどうしたんだ?」


クリスタ「ユミルには今日のことは内緒にしてたの。きっと邪魔されちゃうから」


エレン「あいつクリスタ以外には厳しいからな。俺なんか最近目の敵にされてる気がするし」


クリスタ「ユミルったら……注意しとくね」


エレン「少しここで、休憩していくか」


クリスタ「そうだね、食べたばっかりだし」


エレン「…………」


クリスタ「…………」


クリスタ「……ねえ、エレン」


エレン「なんだ?クリスタ」


クリスタ「エレンには将来の夢ってある?」


エレン「そりゃあるさ」


クリスタ「聞いていいかな?」


エレン「ああ、俺は壁の外の世界が知りたい。こんな鳥籠みたいなものに囲まれて過ごす人生なんて嫌だ。もっと広い世界を見てまわりたい」


エレン「まあ、アルミンの受け売りなんだけどな」


クリスタ「壁の外には、巨人がいるんだよ?」


エレン「だから、俺は調査兵団に入って巨人を一匹残らず駆逐する。母さんの仇も討たなきゃいけない」


クリスタ「死んじゃうかもしれないんだよ?」


エレン「俺は夢を叶えるまで死なない。自分でそんなに弱気になってたら、叶う夢も叶わないだろ?」


クリスタ「そっか……強いね、エレンは」


エレン「クリスタは夢はないのか?」


クリスタ「わたしは……まだわかんない」


エレン「…………」


クリスタ「わたしは、前だけを向いて生きていけるような人生じゃなかったの。」


クリスタ「いつも何かを諦めて、誰かに言い訳してばかりのような生き方をしてると思う」


エレン「…………」


クリスタ「ただ……最近はこれからは少しずつ前を向いていけるような気がするの」


エレン「……そっか。生き方も夢も人それぞれだ。自分の納得できる答えが出るんだったら、どれだけかかってもそれを探した方がいい」


クリスタ「……うん、ありがとう、エレン」


ー帰り道


クリスタ「今日は付き合ってくれてありがとう、エレン」


エレン「俺も楽しかったぜ、いいリフレッシュになった」


クリスタ「それならよかった」


エレン「!ちょっと待っててくれ」タッタッタッ


クリスタ「?」


クリスタ「エレン、遅いな……」


不良A「よう、お嬢ちゃんひとり?」


クリスタ「へ?い、いえ違いますけど……」


不良B「連れいんの?見当たらないけど」


不良A「キミみたいなかわいい娘ほっとくなんてろくなやつじゃないよ」


不良B「オレたちと一緒に遊ばない?」グイッ


クリスタ「ッ!やめてください、迷惑です」パッ


不良A「威勢のいいお嬢ちゃんだこと。仕方ない、無理矢理連れてくか」


不良B「あいよ」グイッ


クリスタ「ひっ(助けて、エレン)」


「おい!」


不良A「は?」


エレン「なに人の女連れてこうとしてんだ」ガシッ


クリスタ「エレン!」


不良A「はっ、ガキはすっこんでろ」


エレン「舐めるなっ」グッ


不良A「うおっ!?」ドサッ


不良B「てめえよくも!」


エレン「クリスタ!こんなときどうすればいいか、対人格闘で教えただろ!」


クリスタ「──── !(確か……相手の腕を押さえて重心を固定して……後はなんだっけ……そうだっ投げる!)はあっ!」ブンッ


不良B「ぐほぁっ!」ドサッ


エレン「上出来だ、逃げるぞ!」ギュッ


クリスタ「う、うん!」ギュッ


エレン「はぁ、はぁ、わざわざ本気であいつらの相手してやることもないからな。逃げるで正解だ」


クリスタ「はぁ、はぁ、はぁ、助けに来てくれてありがとう」


エレン「ほら、髪乱れてるぞ。これで留めとけ」スッ


クリスタ「ふぇ?」


エレン「今日はクリスタからは弁当もらったけど、俺からはまだ何もやってなかったからな。そんなに高くないけど、お返しだ」


そして、時は矢のように過ぎ──────


ー訓練兵団卒業式


成績上位10名


1番 ミカサ・アッカーマン

2番 ライナー・ブラウン

3番 ベルトルト・フーバー

4番 エレン・イェーガー

5番 アニ・レオンハート

6番 ジャン・キルシュタイン

7番 マルコ・ボット

8番 クリスタ・レンズ

9番 サシャ・ブラウス

10番 コニー・スプリンガー


「我らが女神様が上位に入られたぞー」

「今日は宴だー」



クリスタ「エレン!」タッタッタッ


エレン「どうした?」


クリスタ「成績4番、おめでとう」


エレン「クリスタも8番だ、おめでとう。今まで頑張った成果が出たな」


クリスタ「それでね、話があるの。エレンは調査兵団に入るんだよね?」


エレン「ああ、最初からそれしか考えていなかったしな」


クリスタ「わたしも、調査兵団に入ることにしたの」


エレン「いいのか?調査兵団は一番危険なんだぞ?」




クリスタ「わたしは…わたしはね……エレンが好きだから!エレンとずっと一緒にいたいの!」


「嘘……だろ……?」

「おい、卒業生が次々に血を吐いて倒れていくぞ!」



クリスタ「わたしもエレンと同じ夢が見たい!だからっ、わたしを一緒に連れていってください!」


エレン「……えっと、そうだな、うん」


クリスタ「っ──── 」



エレン「……こんな俺でよければ、一緒に来てくれるか?」


クリスタ「はい!」


──────
────
──


アルミン「みなさん、こんにちは。アルミンです」


アルミン「ここで、ひとまず彼らのお話は終わりです」


アルミン「ええ、ボクはクリスタが幸せならそれでいいんです。二人とも末長く爆発してください」


アルミン「なぜ、このようなハッピーエンドに至ったか?それはもちろん、これでしょう」


   “進研アルミン”


アルミン「二人は、進研アルミンで訓練生活のスタートダッシュがしっかりできていました」


アルミン「なにかひとつが上手くいけば他のことも綺麗に歯車が回っていく」


アルミン「遅れて始めた人たちも、彼らには追い付けなかったようですね」


アルミン「訓練生活って想像以上に大変なんです」


アルミン「だけど、一生に一度の訓練生活、絶対に楽しみたいですよね」


アルミン「そこで、今これを読んでいるキミにも成功して欲しいから」


アルミン「“訓練生myプラン登録”へ登録することをオススメしたいんです」


アルミン「訓練も恋愛もすべてを充実させるきっかけがこの登録にはあると思います」


アルミン「彼らの訓練生活と同じようにキミの訓練生活が楽しいって思えるように“進研アルミン”はサポートしていきます」


アルミン「さあ、今からならいいスタートダッシュをきれる」


アルミン「“進研アルミン”は、いつでもお葉書、伝令、お待ちしております」


終わり

本編はこれで終わりです
後日談いきます
蛇足かつ少々のネタバレがありますので嫌な方はお控えください


ー後日談


「郵便でーす」


「はーい、いつもありがとうございます」


「どうもでしたー」


「ふむふむ……あっ、これって……」ペラペラ


「あなた?これ見て」トテトテ


「なんだ?ん、これは……懐かしいな進研アルミンか……」


「わたしたちの子供にもそろそろ始めさせてみる?」


「もういい年頃だしな。やらせてみるか」


「アルミン、中央で活躍してるって聞いてたけど、進研アルミンも続けてたんだね」


「こんな遠い地まで進出するなんて、そのうち世界中の人がアルミンの教えを受けたことになるかもしれないな」


「わたしたちの家庭教師から始まったのに、すごい出世よね」


「ああ、一般教養の教育制度を整えただけでなく王室の相談役もしてるあいつは歴史に名を残すだろうな」


「そんな人が同期だったなんてすごいわね」


「俺も幼馴染みとして誇らしいな」


「それにしても、このパンフレットに付いてる体験談って……」


「ああ、俺たちのことだろうな」


「もう、わたしこんなこと言ったかな?恥ずかしい」カァ


「名前が違うんだから近所にはバレないだろ」


「そうだね、バレなければいいんだけど……」


「それにしても、あの時の名前が偽名だって知った時は驚いたな」


「あなたが死んだと思ったら巨人になって帰って来た時の方が驚いたわよ」


「ははは、あの時はみんなの前で死罪覚悟で守ってくれてありがとうな」


「あなたこそ、いつもわたしを守ってくれてありがとう♪」


「イェーガー先生、そろそろ午後の診察お願いしまーす」


「それじゃ、行ってくる」


「いってらっしゃい、おいしいご飯つくって子供たちと一緒に待ってるね」


「お腹の中の子にも悪くないように大人しくしてるんだぞ」


「わかってるってば、早く帰ってきてね」


「ああ、愛してるよ、ヒストリア」


「わたしも愛してる、エレン」




以上です
これとはベクトルが違うギャグSSも書きたかったんですが、進研アルミンをやればどれほどスーパーリア充になれるかを書くにはこっちがあってました。
後半の他キャラの空気化については深くお詫び致します。
拙文お読みいただきありがとうございました。

見直してみるとひどいですね
早く寝たくて急いで書いたので入れようと思ってたエピソード抜かしてたりしてます
あとプロットでは>>62がまんまありました
反省して次に活かします。HTML化依頼出してきます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年09月03日 (土) 02:37:39   ID: 1jXVSsHt

エレクリ良いですね。面白かったです。

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