貴音「合成術なるものを覚えました」【安価】 (142)
響「合成術…?なんだそれ?」
貴音「四条家より代々伝わる禁断の魔術書の第二十三錬金術のうちのふじこふじこ…」
響「う、うーん…自分にはイマイチよく分からないぞ」
貴音「では実際に試してみましょうか、ここに林檎と蜂蜜がありますね?」
響「うん」
貴音「これを……波ァッ!!」
ボンッ
貴音「…ふぅ、林檎と蜂蜜が合成し、かれぇらいすが出来上がりました」
響「す、凄い!!」
貴音「この様に、二つの物から別の物体を生成する術なのです」モグモグ
響「へぇ~、なんか便利そうだな!それって食べ物以外でもできるの!?」
貴音「人間以外であれば確実に合成できますよ…どの様な物になるかは保証できませんが」
響「しれっと怖い事言うなよ…ま、貴音の魔法なんだからきっと大丈夫でしょ、色んな物を合成してみようよ!」
貴音「そうですね、では手始めに>>3と>>5を合成してみましょう」
※人間は安価下とします
※二つ目の安価のコンマが高ければ高いほどよりカオスな物が生成されます
※場合によっては人が生成されるかも?
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繝代う繝翫ャ繝励Ν
響の髪
貴音「繝代う繝翫ャ繝励Νと響の髪を合成しましょう」
響「え?なんだって?」
貴音「繝代う繝翫ャ繝励Νです」
響「えっと…なんだそれ?」
貴音「合成術に失敗してしまったときにできてしまった謎の物体で…」
響「な、なんだよそれ…やめておこうよ、変なの出来ちゃったら困るし…」
貴音「しかし…私もこれをどうにかしたいのですが…」
繝代う繝翫ャ繝励Ν『』カサカサカサッ
響「ひいいいい!?い、嫌っ!!気持ち悪い!!」
貴音「これ自体に害は無いのですが、見た目がまことに面妖で困っているのです」
響「分かった!分かったから早くどうにかしてよ!」
貴音「承知……では繝代う繝翫ャ繝励Νと響の髪を……波ァッ!!」
ボンッ
???『ないさー!』
響「うわっ!?なんだこいつ!?」
貴音「なんと…!姿形が響そっくりの生き物が生成されました!」
???『だーぞ!だぞ!』
響「ひっ!?ち、近づいてきた…ね、ねぇ貴音!?こいつ何もしてこないよね!?大丈夫だよね!?」
貴音「私にはなんとも言えませんよ…」
???『てーじ!あいえなー!』スリスリ
響「ず、随分と人懐っこいな…」ナデナデ
???『だぞ!だぞ!』
響「…」
貴音「…」
(可愛い…っ!!)
響に似た謎の生物はちびきと名付けられたとさ
響「ふぅやれやれ、魔法は成功したみたいだけど、次はちゃんとした物で合成しようよ」
貴音「面妖な物が生成されてしまったら困りますからね、では>>10-11を合成しましょう」
らぁめん
貴音「それでは…まことに非常に、非常に心残りがありますが…」
響「うんうん」
貴音「このらぁめんと、このすたっぷ細胞を合成しましょう」
響「!?」
貴音「それでは参りましょう…」
響「ちょ、ストップ!ストーップ!!なんでSTAP細胞なんか持ってるのさ!?てかそれ偽物でしょ!?」
貴音「今はどうこう言っている場合ではありませんよ響」ジュルリ
響「あ!もしかしてラーメンが増える予想してるな!?そんな事して変な生き物が出てきてもしらないぞ!!」
貴音「ええい!私も覚悟は出来ております!!らぁめんの為なら己の命を差し出してみせましょう……派アァッ!!」
ボンッ
ラーメンマン「……」
貴音「……」
響「……」
響「えっと……あの……」
ラーメンマン「……ここは………日本…?わたしは生きているのか…?」
貴音「あ、あの…」
ラーメンマン「…ふ、ふははは!!「こ...これだ、この空気だ...うおお...久びさにリングへもどってきたという感じがしてきたぜ...」
ラーメンマン「待っていろキン肉マン…!!うおおお!!」
バリーン!!
ラーメンマンは事務所の窓を割って何処かへ消えて行った
響「…だから言ったじゃないか」
貴音「うぅ…私のらぁめんが…私のらぁめんがあのような不届き者に…」
響「ラーメンのお化けにならなかっただけマシだぞ、ほら、次は成功させようよ!」
貴音「ぐすっ…はい、では>>16と>>18を合成しましょう…」
まな板
某ヒゲオヤジの★
貴音「このまな板と、この強そうな星を合成しましょう」
響「だからなんでそんな物持ってるんだよ!?」
貴音「こちらの星は合成で生成された物です」
響「だから魔法で出来た物を使うのやめようよ…」
貴音「生成物は失敗すると処理に困るのですよ、こうやって素材にするのが1番効率が良いのです」
響「もう…どうなっても知らないぞ」
貴音「それでは…派ァッ!!」
ボンッ
鉄板『』
響「うお…鉄板になったぞ…」
貴音「やっとまともな物が生成されましたね」
響「本当だぞ…ん?…んん!?」ググッ
貴音「どうかなさいましたか?」
響「おっ…重っ…!動かない…!びくともしないぞこいつ……」
貴音「なんと…動かざること山の如し、まさに無敵のまな板っ!」
響「言ってる場合じゃないって!早くどうにかしないと律子に怒られ」ゲシッ
メリメリッ……ズドーン!!
ワー!?ナンダナンダ!?ナニカガオチテキタゾー!!
響「あっ…」
貴音「…響」
響「いやその…これは…」
貴音「逃げましょう」
響「え?」
貴音「逃げるが勝ちです!」ダッ
響「えっ!?ちょ、待ってよー!!」ダッ
ー公園ー
貴音「はぁ…はぁ…ふ、ふう、なんとか逃げ切れました」
響「いや、逃げちゃダメだったでしょアレ…下手したら死人が出たかもしれないし…」
響(というかそのまま地球の裏まで行っちゃうんじゃ…?)
貴音「響、私は律子嬢のお説教に耐えられる自信はありません、それに…」
響「それに?」
貴音「私のこの術でなんとかすればいいのですよ」ニコッ
響(…自分がしたこととはいえ心配だなぁ)
貴音「ふふ、では>>24と>>26を合成しましょう」
妖精入りのビン(ゼル伝)
デスノート
貴音「こちらの元気が出そうな妖精のビンと」
響「あーあー聞こえないー」
貴音「こちらの名前を書いてはいけないノートを」
響「自分は聞こえないぞー」
貴音「合成しましょう」
リューク『え、ちょおま』
貴音「派ァッ!!!」
ボンッ
リューク入りビン『おい!ちょっとここから出して!』
貴音「…」
響「あれ?空き瓶が出来ちゃったぞ?」
貴音「…これも失敗作ですね、一応とっておきましょうか」
響「ふーん…?」
リューク『あ!おいお前!ちょっと!せめて林檎!林檎食わせろ!』
※リューク入りビンの効果 使った人は心臓麻痺で倒れる
貴音「次こそは…次こそは成功させましょう」
響「なぁ貴音、もう失敗作使うのはやめようよ」
貴音「失敗は成功の元ですよ響」
響「黒に黒混ぜたって黒にしかならないんだぞー」
貴音「ではそこに虹色を描いてみせましょう」
響「なんで貴音は命がけのギャンブルをするんだ…もういいや、好きにするさー」
貴音「では悔いを改めて…>>28と>>31を合成しましょう」
へび香の抜け殻
スターロッド
響「あ、そうだ貴音、これ使ってみようよ」ポイ
貴音「ひぃっ!?な、なんですかこの奇妙な物は…」
響「ヘビ香の抜け殻だよ、蛇の抜け殻は縁起がいいんだぞ!」
貴音「縁起が良い悪いの問題ではありません!このような不気味な物を使い恐ろしい怪物が生成されたらどうするのですか!?」
響「その言葉、そっくりそのまま返すぞ」
貴音「ど、どうしてもこれと混ぜるというのならば…」ゴソゴソ
貴音「…ありました、どこかの泉の星のすてっき、これならば怪物が生まれる事も無いでしょう」
響(なんだかなぁ…)
貴音「それでは参りましょう…派ァッ!!」
ボンッ
スターロッド『』
響「…あれ?あまり変わってないぞ」
貴音「ふむ…もしかすれば、持っているだけでご利益がある代物なのかもしれません」
響「へぇ、もしそうだとしたら凄いお守りになるね」ブンブン
ピュンッ
響「うわっ!?先端から光る星が飛びたしたぞ!?…あ!あのままだと鳥に当たっちゃう!!危ないっ!!」
鳥『ピギャー!!』
ボンッ
蛇『シャー!!』
響「」
貴音「」
蛇『シャー!シャー!』
スターロッドの効果 星に当たった物を蛇に代える
貴音「あ、危ない所でした…」ガクガク
響「鳥が……蛇に……」ガクガク
貴音「このすてっきは封印しておきましょう、危険です」
響「さっきから変な物しか出来てないぞ…ねぇもうやめない?」
貴音「いえ、私は諦めません、必ず成功させてみせます!!」
響(帰りたい)
貴音「それでは>>35と>>37を合成します…派ァッ!!」
遊戯王カード(白紙)
765エンジェルズのみんなの望む未来
ボンッ
響「うおっ!まぶしっ!」
貴音「こ、これは…」
響「眩しくてよく見えないけど…遊戯王のカード…?」
魔法カード:輝きの向こう側へ!
効果 765エンジェルズのみんなの望む未来が、そこにある
響「自分達の、望む未来…?はっ!?まさか!?」
響「このカードを使えばトップアイドルに…!」
貴音「いけません響!!」
響「えっ…?」
貴音「そのような道具で私達の未来などを決めるなど、絶対になってはならない事です!!」
響「でも…」
貴音「でもではありません!それを使うという行為は…私達の努力を!私達の思い出を!全てを無駄にするという事なのですよ!?」
響「っ…」
貴音「早く頂点に立ちたいという気持ちはよく分かります、しかし…道具によって与えられた地位などに意味はありません…」
貴音「あるのは…虚しさだけなのですよ…」
響「…分かってるよ…ごめんね貴音、自分どうかしてたみたい」ビリッ
響はカードを破り捨てた
貴音「…やはり、この魔法を使うのは良くないみたいですね」
貴音「私も目が覚めました、そろそろ事務所へ戻りましょう」
響「うん、そうしようか」
確かに貴音の魔法では良い結果を残す事はできなかった
だが、その魔法で彼女達は気が付く事ができた事がある
今まで積み重ねてきた努力
今まで楽しんできた思い出
その毎日の積み重ねの大切さを、魔法を使うことによって実感することができた
そう、貴音の魔法は無駄なんてことはなかったのだ
彼女達は知らない
それは遠い未来、アイドルの頂点で輝いて居ることを
彼女達は知らない
その輝きの向こう側へ目指して努力して行くことを
そして彼女達は知らない
近いうちに今まで体験したことのないお説教を食らうことを……
Fin
(おわらせちゃったわ、このまま強くてニューゲームする?)
(どちらにせよ眠いので今日は寝ます)
(じゃあ深夜あたりにまた再開するわよ)
前回のあらすじ
鉄板のせいで律子とPにものすごく叱られた
貴音「しかし私は諦めません、四条の名にかけて必ず良い結果を残す事を誓いましょう」
響「昨日は魔法使うのは良くないーとか言ってたくせに…」
貴音「何事にも気持ちの切り替えが大切なのですよ、響」
響「いい事言ってる風に言うなよ!…もう、また変なのが出てきたらどうするんだ…」
貴音「心配は要りません、昨日の失敗を活かせば必ず成功に導く事ができます」
貴音「それに、今日は助手を連れて来ましたのでより安全に魔法を使う事ができますよ」
美希「よろしくねー、ミキ魔法とかよくわかんないけど、面白そうだから混ぜてもらうの」
響(ヤバイ、自分死ぬかもしれない)
貴音「では早速、>>50と」
美希「>>52を混ぜるの!」
メタルギア
ダンボール
貴音「めたるぎあというげぇむと」
美希「ダンボールを合成するの!」
響「あれ?大体何ができるか予想ができちゃう」
貴音「それでは参りましょう…派ァッ!」
ボンッ
恐らく何かが入っているであろうダンボール『』ガタガタッ
響「ほーら変なの出来ちゃった…」
-CALL-
ピピピッ ピピピッ
スネーク「しょ、少佐!応答してくれ少佐!」
少佐「どうしたスネーク!?急にレーダーからお前の姿が見えなくなったが無事か!?」
スネーク「あ、あぁ、身に問題はない、だだ…不可解な事が起きてる」
少佐「不可解な事だと?」
スネーク「あぁ…何故か民家らしき建物の中で目の前に日本人の女が三人居るんだ」
少佐「…民家、だと?お前はついさっ今まで任務を遂行していた筈では…」
スネーク「俺にも何が起きているのか分からない…ただ、幸いにもダンボールの中に入っているからバレては居ない筈だ」
少佐「…バレているか否かは別として、早くそこから脱出するんだ、無論、民間人に傷を付けるなよ」
スネーク「了解した、任務を遂行する」
スネーク(一体何が起きているんだ?俺が潜入していた施設に民家なんてある筈がないんだが…)
スネーク(いや、それ以前に若い日本人の女があんな物騒な場所に居る筈がない)
スネーク(俺は…時空の狭間に落ちてワープでもしてしまったのか?)
スネーク(…とにかくこの場所から離れないとな、民間人相手じゃCQCも使えない、慎重に行こう)
ダンボール『』ガタガタッ
美希(あ、出口の方に向かってくの、つまんないの)
響(そりゃ、急にこんな所に呼び出されちゃ相手も困るでしょ)
美希(ミキだってまさかあんなのになるだなんて思ってなかったの!)
響(うそつけ!)
貴音「二人とも落ち着きなさい、争っていても何も解決しませんよ?」
響(元は貴音のせいだろ!てか声大いよ!)
スネーク(よし、民間人にはバレて無いな、あともう少しで出口だ…)
ガチャ
P「ただいまー、ふぃー今日も疲れたぜ」
響「あ」
貴音「あ」
美希「あ」
P「…ん?何だこのダンボール?…また亜美達のイタズラか?」
ダンボール『』ガタガタ
P「なんだ?誰か入ってるのか?」ヒョイッ
スネーク「!!」
-ALERT- 99.99%
P「うぉっ!?なんだなん…」
スネーク「ふんっ!せいっ!」
ゴキッ
P「あがっ!?」ドサッ
スネーク(やむを得ないがしばらく寝ていてくれ!)ダッ
スネークは何処かへ消え去った
美希「は、ハニー!しっかりしてハニー!」
P「」
美希「は…ハニーが死んじゃった…」
貴音「大丈夫ですよ美希、気絶しているだけです」
響「全然大丈夫じゃないよ!プロデューサーに怪我させちゃったじゃないか!」
貴音「魔法に犠牲は付き物なのですよ」
響「魔法を使うたびに犠牲が出てちゃ話にならないぞ…」
美希「うぅ…ごめんねハニー…次は…次はきっと成功させるから…」
響「美希もなんでやめるって選択肢を選ばないのさ…」
美希「ハニーの為にも絶対に貴音の魔法を成功させるのっ…!!」
貴音「えぇ、必ず成し遂げましょう…!!」
響「あのー2人とも?プロデューサー生きてるからな?死んでないぞ?」
貴音「…それでは>>64と」
美希「>>65を合成するの!!」
ワニ子
聖剣ラビットカリバー
貴音「ワニ子と」
美希「杏奈から貰ったこの…せ、聖剣エクス…じゃなくて、聖剣ラビットカリバーを合成するの」
響「え!?」
貴音「美希、響を押さえていて下さい」
美希「はいなのー」ガシッ
響「ちょ、ちょっと!?冗談だよね!?」
貴音「響、魔法には犠牲が付き物なのですよ」
響「や、やめて!!お願いだからやめてよ!!」
貴音「それでは参りましょう……派アァ!!」
響「やめてえええええ!!!」
ボンッ
聖剣ワニ子「」
響「ワニ子おおおおおお!!!」
美希「うわ…変な剣になっちゃった」
貴音「全体がワニで出来ている剣…剣と言うよりも棍棒に見えますね」
響「ワ…ワニ子…」
聖剣ワニ子「」
響「…し、死んじゃったの?」
響「嘘…だよね…?」
響「ねぇ返事してよワニ子…」
貴音「…美希」
美希「…何?」
貴音「…私は、もしや取り返しのつかない事をしてしまったのでしょうか?」
美希「…もしかしなくてもそうなの」
響「……さない」
響「……二人とも…絶対に許さない…!」ギロ
貴音「ひ、響…どうか落ち着いて…」
響「うあああああ!!!」
ドッゴーン
19280HIT!
貴音「ひいっ!?」
美希「じ、事務所が半壊したの…あの剣、けっこうヤバイってカンジ…」
響「…ふふ…あはは…あはははは!!」
美希「ひ…響が壊れたの…」
貴音「あばばばばば」
美希「貴音!泡を吹いてる場合じゃ無いの!どうにかして響を止めないと!!」
貴音「ししししかし!私の魔法は何かを合成する術ですので…」
美希「とりあえず>>74と>>76を合成してみるの!!」
ksk
聖剣ワニ子
人間はダメ絶対、安価下下にするよ
美希「あの聖剣ワニ子を奪ってこのおにぎりと合成するの!」
貴音「な、成る程、おにぎりと合成する事によって威力を弱めるのですね!」
美希「とりあえず聖剣ワニ子を奪わないと…」
響「うあああああああ!!!」
ドッゴーン
15940HIT!
美希「ひゃあっ!?…は、早くしないと事務所がなくなっちゃうの…」
貴音「ええい!こうなれば捨て身です!響、御覚悟!!」ドカッ
響「いっ…」ドサッ
貴音「今のうちに……派アァッ!!」
ボンッ
聖剣おにぎり(梅)「」
響「ワニ子おおおおおお!!!!」
美希「ワニ子要素がなくなっちゃったの…」
響「うわあああああああ!!ワニ子おおおおおお!!」
貴音「み、美希!響の様子が更に悪化してるではありませんか!」
美希「ご、ごめんなさい…あの剣の威力を弱める事ばかり考えていて…」
響「あああああ!!!」
ドッゴーン
99999HIT!
貴音「じ、事務所が崩壊してしまいました…」
美希「ヤバイの!響自体の戦闘力は高かったの!」
貴音「今は安全な場所で作戦を練った方が良いです!早く逃げましょう!」
ー公園ー
美希「ハァ…ハァ…し、死ぬかと思ったの…」
貴音「…」
美希「早く響を落ち着かせないと町がなくなっちゃうの、何かいい方法ないかな…」
貴音「…」
美希「…貴音?」
貴音「…私は…私は……響の大切な家族を…殺めてしまったのです…」
貴音「嗚呼…私はなんてことを…」
美希「貴音!いい加減にするの!!」
貴音「っ…」
美希「今更そんな事言ったってどうにもならないの!今は響の事を第一に考えないと!!」
貴音「…」
美希「…貴音、ワニ子の事は後でごめんなさいしよ?…許してくれない…くれる筈がないけど…」
美希「もし死んじゃったら、謝る事も出来なくなっちゃうの」
美希「…ミキ達がやっちゃった事なんだから、チャンとセキニン取らないと…ね?」
貴音「…ですが、どうすれば…」
???「…全く、困った奴らだ」
美希「!?」
貴音「な、何奴!?」
???「俺が日本なんかにワープしたのも全部お前達の仕業だったって訳か」
???「どおりで『面妖な』気配がしたって訳だ」
美希「お…おじさん…まさか…」
スネーク「待たせたな!…あの黒髪の小娘をどうにかすれば良いんだろ?俺にいい考えがある」
ー事務所だった所ー
響「ぁう……二………子……」
スネーク(…酷く暴走してるな、強い殺気に満ち溢れてる)
スネーク(警戒心もかなり強い…近づけば俺でもひとたまりは無いだろう)
スネーク(民間人相手に気乗りはしないが…ここは麻酔銃を使うのが安全策だろう)スチャ
響「!!…うがあああああ!!!」
スネーク「!」
-ALERT- 99.99%
スネーク(この距離で気が付かれた!?奴は本当に人間か!?)
響「…してやる……ワニ子の仇……!!」ダッ
スネーク(!?)
ドゴォッ
スネーク(くっ…!なんてパワーだ…暴走しているとはいえ、生身の人間じゃありえないぞ!)
響「…はぁ……はぁ……」
スネーク(あんな物をくらったらひとたまりも無いな…CQCは使えない)
スネーク(だがこの調子じゃ閃光弾もゴム銃もかわされてしまう…だからと言ってグレネードも使えない)
スネーク(……子供騙しだが、方法は一つしか無いな)
スネーク(これは必ず相手を仕留める方法の一つ、しかし条件が揃ってなければ成功しない)
スネーク(逆に言えば、条件が揃っていれば必ず成功する技だ)
スネーク(条件として、相手の警戒心が強い事)
スネーク(相手が暴走し、判断が鈍っていること)
スネーク(そして…接近武器が二つ以上あることだ)
響「うがあああああ!!!」
スネーク(相手が突進した時、必ず効き手に武器を持つ)
響「っ!」
スネーク(…すると相手は武器を…俺のサバイバルナイフを警戒心する筈だ)
響「……」
スネーク(近づけば殺られる…そう察した相手は動きを止め、守りに入る)
スネーク(…そこで一気に畳み掛ける!!)ダッ
響「っ!!」
スネーク(相手は俺のナイフを注目しながらカウンターをら狙ってくるだろう)
スネーク(そして俺が『必ずナイフで攻撃してくる』と思うはずだ)
スネーク(そう信じ込ませ…ナイフから自然に手を離し…)
パァン!!
響「!?」
スネーク(…相手の顔の前で拍手…つまり猫騙しを放つ!!)
響「ぁ…!?」
スネーク(ナイフで攻撃してくると信じ込んだ相手は何が起きたか分からず怯む筈っ!!そこを突くっ!!)
ドスッ
響「っ!?」
スネーク「小娘の割りには良くやった…だが、ジ・エンドだ…しばらく眠っていてくれ…」ピッ
バチッ
ーーー
ーー
ー
響「うーん……ん?…あれ?ここは?」
貴音「響!無事でしたか!!響…」
美希「良かったの…本当に死んじゃったのかと思ったの…」
響「貴音…?美希…?」
響「……はっ!?ワニ子!?ワニ子はどこにいるんだ!?」
貴音「響……ワニ子は……無事です…」
響「ほ、本当!?良かったぁ…」
貴音「……響、まことに申し訳ありませんでした…」
美希「ミキ達…調子に乗りすぎちゃったの…」
貴音「よりにもよって響の大切な家族に危害を加えてしまい…本当に…」
響「…もういいよ、ワニ子は無事だったんだしさ」
響「それに謝るならワニ子に謝るんだぞ!あとあまり調子に乗りすぎない事!」
響「…それを守ってくれるなら、許してあげるぞ」
貴音「響…ありがとうございます…ぐずっ」ギュッ
美希「ごめんなざいなの…ありがどうなの…」ギュッ
響「ちょ、二人とも苦しいよ……ま、反省してるみたいだしいっか」
響「ところでさ、ワニ子はどこにいるの?」
貴音「」ビクッ
美希「え、えっと…その…あそこ…」
ーーーー
スネーク『この事務所は俺の知り合いに直してもらう事にする、早ければ数時間で終わる筈だ』
貴音『しかし…ワニ子はどうするのですか?』
美希『おじさん、ワニ子を生き返らせる事とかできるの?』
スネーク『まさか、俺は魔法使いじゃないんだ、それに跡形も無い物を元に戻す事なんてできる訳が無い』
美希『じゃ、じゃあどうするの!?』
スネーク『…実は長い休暇を貰ってな……』
ーーーー
響「おーいワニ子!出ておいでー!!」
スタスタ
響「無事で良かったぞワニ…子…?」
スネーク(ワニヘッド)「今日から俺がワニ子だ、よろしく頼む」
Fin
(無理矢理感が強いけど一応終わらせたわよ)
(今日は寝るけどこんな感じでのんびり続けていくわよ、よろしく頼むわよ)
前回のあらすじ
ワニ子がヘビになった
響「そのおかげでワニ子…?の世話が大変だぞ…」
貴音「ワニ子殿の世話…ですか?」
響「うん…あいつ、お腹が空いたら自分の家族達を食べようとするんだよ…」
貴音「…動物をですか?」
響「…うん、だからワニ子から目が離せなくて…仕方が無いから家族達をペットショップに預けてきたんだ…」
貴音「面接な…」
響「もう一緒に居るだけで疲れちゃってさ…全然眠れてないから少し寝かせてね…」
貴音「…という理由で今回響は不在です」
美希「なんだか寂しいの…」
貴音「私もそう思ったので、代わりに春香を連れて来ましたよ」
春香「貴音さんが魔法使いだって聞いたから飛んで来ちゃった!できるだけサポートするから頼りにしてね!」
美希「えー…春香だと少し頼りないかなって思うな」
春香「そ、そんな事ないよ!私だってやるときはやる…うわあああ!?」
ドンガラガッシャーン
美希「…もう春香は放っておいて、魔法のベンキョーしようよ」
貴音「そうですね、それでは>>103-104を合成しましょう」
部屋に落ちてたちぢれ毛
貴音「この事務所の床に落ちていた面妖な毛と」
春香「うわぁ」
貴音「このかっぷらぁめんの容器を合成しましょう」
美希「あまりいい予感はしないの」
春香「でも楽しみだよね!」ワクワク
貴音「ふふ、私の腕が鳴りますね…では参りましょう…派ァッ!!」
ボンッ
謎のカップ麺『』
春香「うわ!凄い!本当に別の物が出来た!!」キラキラ
美希「でもコレなんだろう?見た目はフツーのカップ麺だけど…」
貴音「何も書かれていないので、中身が全く分かりませんね」
貴音(…そういえば、私が合成したあの面妖な毛…)
春香(どう考えても…男の人の…だよね?)
美希(…この事務所で…男の人といえば……!!)
シーン
美希「このカップ麺は貰ったの!!」
貴音「そうはさせません!!」ガシッ
春香「抜け駆けなんてずるいよ!!」ガシッ
美希「二人とも離すの!!あのラーメンはハニーのラーメンなの!!つまりミキが貰うのが1番だって思うな!!」
貴音「いい加減になさい美希!!このらぁめんは皆で食すのです!!」
春香「え!?食べるの!?…いやそうじゃなくて!」
春香「独り占めは良く無いってこと!ケンカしていても仕方が無いんだから公平にわけようね!」
美希「むぅ…分かったの…」
貴音「では…お湯を入れますよ」
春香「はい…」ドキドキ
美希「うん…」ドキドキ
コポコポコポ
春香(中身が気になるけど緊張して見れない…)
貴音(しかしあの中でプロデューサーのあれが踊っていると思うと…)
美希(…フツーに気持ち悪くなってきたの)
ー3分後ー
貴音「三分経過しました…」
春香「せーのっで開けるよ!せーのっでね!」
美希「『せー』で溜めて『のっ』で開けるの?『せーの』で溜めて『っ』で開けるの?」
貴音「私は『せーのっ』で溜めて『 』で開けるのがよろしいと思います」
春香「そこ別に大事じゃないでしょ!?早くしないと麺…毛?が伸びちゃうよ!」
美希「じゃあメンドーだから春香が開けてよ」
春香「わ、私!?」
貴音「お願いします」
春香「ま、まさかこんな重大な役を任されるだなんて…じゃ、じゃあ開けるよ?」
美希「…」コクン
春香「…え、えい!」
ペリペリペリ…
美希「中身は…」
春香「こ、これは…」
貴音「……ごく普通のちぢれ麺…ですね」
春香「…」
美希「…」
貴音「…」ズルズル
美希「…次、次いこ」
春香「うん、なんだか悲しくなってきたよ」
貴音(…味が…味が付いていません…)ズルズル
春香「さあ!気を取り直してやっちゃいましょう!」
美希「おー…」
貴音「はい…」
春香「ほらほら二人とも元気出して!こういう時は気持ちの切り替えが大事なんだよー!」
貴音「人から言われるとなんとももどかしくなりますね」
美希「ねー」
春香「じゃ!次は>>113と!」
美希「テキトーに>>115でいーや」
ワニ子の魂
もやし
春香「ワニ子ちゃんと魂と!」
美希「もやしでいーや」
貴音「それでは参りましょう」
春香「え!?ちょっと待って!?ワニ子ちゃんの魂だよ!?そんな軽いノリで合成していい物じゃないよ!?」
貴音「派っ」
ボンッ
魂のもやし『』
春香「ワニ子ちゃんの魂が…」
貴音「しかし春香、この魔法は大成功ですよ、このもやしを食せばワニ子の魂を宿す事ができるのでしょう」
春香「なるほど、他のワニにこのもやしを食べさせて、ワニ子ちゃんを復活させるんですね!」
美希「でも響もあのワニ子で納得してるんだし、今更復活させても意味あるの?」
貴音「確かに…今ワニ子を蘇らせても響を余計に混乱させてしまうかもしれませんね」
美希「それに今のワニ子の事もあるし、今はワニ子を復活させない方がいいと思うな」
春香「待って、ワニ子ワニ子言い過ぎで何の話か全然分からない」
貴音「とりあえずこのもやしは腐らせないよう冷蔵庫に入れておきましょう」
美希「腐っちゃったらそれこそワニ子がいなくなっちゃうからね」
春香(神様…ワニ子ちゃんは何でこんな仕打ちを受けなきゃいけないのでしょうか…)
貴音「さて、気を取り直して>>122と」
美希「>>124を合成するの!」
うどんで釣って手に入れたとあるアイドルの髪の毛
白紙のカード
貴音「うどんで釣って手に入れたとあるアイドルの髪の毛と」
美希「白紙のカードを合わせるの!」
春香「毛、好きですね…」
貴音「それでは参りましょう…派ッ!!」
ボンッ
【苦悩の回答 最上静香】
コスト:13
スキル:残念センス
貴音「駄洒落を言って下さい」
美希「ステキなステージ」
春香「やめたげて!」
貴音「冗談ですよ春香、しかし…今回の魔法は失敗でしょうか」
春香「え?そうなんですか?」
貴音「えぇ、このかぁどのれぇとは低めなので、入手しやすいのですよ」
春香「さいですか…」
美希「じゃぁミキがパパッとスーパードリンクに変えて来るの、ちょっと待っててねー」
ーーー
美希「ただいまー、ドリンク5本になったの、大儲けなの」
春香「人身売買がこんなにも身近に行われていると思うとゾッとするよ…」
美希「このドリンクも冷蔵庫で冷やして……あれ?」
貴音「美希?どうかなさいましたか?」
美希「ワニ子の…ワニ子のもやしが無いの…」
貴音「なっ!?」
春香「えっ!?」
ドリンクの名前普通に間違えてましたすいません
グリマスについてですが、やっていました
貴音「確かに冷蔵庫の中に入れた筈なのですが…」
春香「私もちゃんと見てましたよ…?」
美希「美希も見てたの、それに誰も冷蔵庫を開けてなんか居ないし…」
春香「…ん?誰も…?」
春香「……ね、ねぇ…今日、この事務所には私達以外のメンバーは来てないよね?」
美希「うん」
貴音「今事務所に居るのは私達三人……」
貴音「…………と、響」
美希「………あ」
貴音「……!!!」ダッ
ー給湯室ー
貴音「響!?無事ですか響!?」
響「ワニワニ」
貴音「」
ー数分後ー
P「お、おい!響が倒れたって本当なのか!?」
貴音「は、はい…」
P「響は無事か!?」
美希「う、うん…ちょっと変なカンジだけど、フツーに歩いてるよ?」
P「他に怪我は!?他に異常は!?」
春香「え、えーっと…特に無い…けど…すこし男前になったようにも見えなくも無い…?」
美希「あ…あと喋り方も少し…」
P「そ、そうか…もしかしたら混乱しているのかもしれないからすこし様子を見てくる…」
貴音「あ、あの…プロデューサー」
P「なんだ?」
貴音「……いえ、何でもありません、何でも…」
P「?」
P「なんか皆の様子がおかしい気がするけど…今は響の安否が先だ」
P「最近無理してたみたいだからな…クソ、もっと早めに気が付いてやれば…」
P「いかんいかん、俺がネガティブになってどうするんだ、こんなんじゃ響に笑われちまうよ」
P「響の為にも、もう少ししっかりしないとな」
P「さてと、響はこの仮眠室で寝ているらしいが……おーい響!入ってもいいか?」
『ああ、大丈夫だ』
P「ん?本当に男らしい喋り方だな…まぁいいや、入るぞー」ガチャ
スネーク「はいさいプロデューサー、今日から俺が我那覇響だ、よろしく頼む」
Fin
(この先どうすればいいんですか)
(リセット、そういうのもあるのか)
(次から強くてニューゲームって事でよろしく頼むわよ)
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