モバP「え、泳げないの?」杏「うん」 (21)
短いです
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モバP(以下P)「泳げないってどうよ」
杏「だって必要ないしー」
P「学校で習わなかったのか?」
杏「いやー、最初はいけると思ったんだけど、うん、無理だね」
P「…もしかしてサボってきたとか?」
杏「…さぁ?」
P「ほう…。よし、泳ぎの練習するか」
杏「えー、嫌だよ」
P「俺と一緒に練習だ。どうだ?」
杏「ぐっ…い、いやだ! 杏は泳がないよ!」
P「そうか…」ピポパポ
杏「…ん? 誰にかけてるの?」
P「マストレさんだが」
杏「う、うわー! 杏、プロデューサーに泳ぎ教えて欲しいなー!」
P「よしよしそうかそうか。よし、行くか! 頑張るぞ、おー!」
杏「…おー」
~屋外プール~
P「やってきました!!」
杏「あれ? 杏以外に誰もいないよ?」
P「ここのプールの名前な、『櫻井プール』」
杏「あっ…」
P「おかげさまで、後日、俺はここのお嬢様とめでたくデートだ」
杏「…ふーん」
P「杏さん?」
杏「練習するんでしょ! 早くしてよ!」
P「おっ、珍しいこともあったもんだ」
杏「……」ムスーッ
杏「着替えるの面倒くさい…」
P「さっきの威勢はどこに。自分で着替えてもらわないと困るんだが」
杏「プロデューサーが着替えさせてよー」
P「…いや、水着だぞ?」
杏「…うん」
P「えっ。…わかった」
杏「うん。…えっ」
P「えっ」
~~~
~~
~
P「よし、それじゃあ練習はじめるぞ」
杏「いえーい…」
P「水は大丈夫だよな? まず、泳ぐのに大事なのはバタ足だ」
杏「あーあの疲れるやつ?」
P「んー、まあそうだな」
杏「えー」
P「えー、じゃない。ほら、プールサイドに座って、足をバタバタさせろ」
杏「ちぇっ…」ジャボジャボ
P「もっと!もっとだ!」
杏「…あーもうダメだ!」ジャボ…
P「早いな!? もっと頑張れよ…」
杏「…ご褒美くれる?」
P「ご褒美? そうだなー、暑いしアイスキャンディーは?」
杏「嫌だ」
P「えっ」
杏「杏、今年はもういらないよ…」
P「じゃあ何がいいんだよー」
杏「…そうだね。もう一回、あそこに行きたいな」
P「あー結構いいところだったよな。よし、じゃあまたあいつらと」
杏「二人っきりで、だよ」
P「…わかったよ」
杏「へへっ。あ、あと杏の頭に手を当てて、日光を遮ってよ」
P「えー」
杏「たまになでてもいいから」
P「…このやろっ!」ワシャワシャ
杏「わ~♪」
~~~
~~
~
杏「…あー! もう無理!」バシャ…
P「お疲れ」ナデナデ
杏「んっ…♪」
P「よし、じゃあ次は浮かぶ練習だ」
杏「えっ、入るの?」
P「当たり前だろ?」
杏「い、嫌だ! 絶対嫌だ!」
P「ったく…ほら、抱えてやるから、おいで」
杏「…うん」
P「よいしょ、やっぱ軽いな」
杏「絶対に離さないでよ!」
P「わかってるよ。しかし、これだけ軽いと浮かびやすいだろ」
杏「………」ビクビク
P「手ぇ繋いでるから、浮いてみろ」
杏「無茶言うね…。絶対離さないでよ?」
P「おう。ちなみに、これが終わったら少し泳いでもらうぞ」
杏「えっ…」
P「よし、頑張れよ。せーのっ」
杏「っ!」
P「お、やっぱり浮いてるな」
杏(苦しい…けど、手のひらに感じるプロデューサーの手の感触…ぬくもり…)
P「結構続くな」
杏(…そうだ! もう少し頑張って、これでおしまいにしてもらおう! 杏、今日頑張ってるよね? いいよね!)
P「…おーい、杏さんやーい」
杏「………」ブクブク
P「…! まさか!!」バッ
杏「………」グッテリ
P「――っ!!! やっちまった…」
杏(ふふーん、騙されてるね…)
P「くそっ! 杏! 起きてくれ!」
杏「………」
P「くそっ! くそっ! こういう時はどうすればいいんだ!? ――人工呼吸か!?」
杏(!!?)
杏(ちょっと待ってヤバイってそれ杏聞いてないよ!)
杏(やばいやばいやばい。いいの? こういう形でしていいの? 杏!)
P「よしっ…」
杏(うわぁあぁああ)
P「たしか胸骨を圧迫するんだよな…骨が折れて後から痛くて大変だと聞いたが、この際構ってられねえよな!」
杏(……えっ)
P「確かこの辺を…」
杏(待って待って待って)
P「よしっ…いくぞ!」
杏「ストッッップ!」ガバッ
P「………」ニコッ
杏「あっ……」
P「お見通しなんだよ!!」ダキアゲル
杏「うわーっ!」
P「いくぞ! 杏ぅ!」ダイビーング
杏「うわぁぁああああ」ビシャーン
ちひろ「熱中症には気をつけてくださいね! ドリンク冷やしてお待ちしております!」ニコッ
おわり
泳ぎとか人口呼吸のあたりはテキトーです
杏の泳げない発言。本当なのかな
依頼出してきます
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