春紀「ママ」 (31)
ふと思いついて書いてみた
数レスのつもりが長くなったから建てました
キャラ崩壊かなりあるんでご注意を
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ある日の夕方、仕事先で先輩を庇って怪我をした春紀
その連絡を受けた伊介様は病院にすっ飛んで行った
ダダダダダッ
バンッ!
伊介「春紀!」
春紀「・・・?」
伊介「あんた何怪我なんかしてんのよ!ドジ、バカ、マヌケ!」ギュ
春紀「・・・」
伊介「春紀?」
医者「あの、ご親族の方で?」
伊介「そうよ、春紀はどうなの?」
医者「傷は大したことはありません」
伊介「良かったー♥」
医者「ただ・・・」
春紀「ママ?」
伊介「へ?」
春紀「ママー!」抱きっ
医者「記憶障害と脳が幼児化してます」
伊介「何よそれ!」
医者「大体4才くらいの脳になってます」
伊介「どうすんのよ!」
医者「まあ、一時的なものですので長くても一週間ぐらいで治りますよ」
春紀「ママー」ギュ~
伊介「ホントに治るのよね?」
医者「ええ、それともう退院も出来ますのでお帰りになられますか?」
伊介「ええ・・・」
伊介(どうしよ・・・)
春紀「ママ?」
伊介(だけどメッチャ可愛い♥)
・・・
伊介「ただいまー♥」
冬香「伊介さん!お姉ちゃんどうでした?」
伊介「ほら、無事よ♥」
冬香「良かった~」ほっ
春紀「・・・」
冬香「もう気を付けてよねお姉ちゃん!」
春紀「おねえちゃんだあれ?」
冬香「はい?」
伊介「春紀の頭、子供に戻っちゃったみたい♥」
冬香「えーーー!」
妹弟たち「どうしたの?」わらわら
冬香「お、お姉ちゃんの頭が子供に戻っちゃった・・・」
妹弟たち「うそーーー!」
春紀「おにいちゃんとおねえちゃんたちだあれ?」
妹弟たち「ホントだーーー!」
夜春紀が治るまでどうするかみんなで色々相談した
こうしてみんなで春紀の面倒を見る一週間が始まった
・・・
一日目
春紀「ママ、ねぇママおきてよ」ユサユサ
伊介「う~ん」
春紀「ママ、おなかすいたー」ユサユサ
伊介「あんた何寝惚け・・・」(そうだった)ガバッ
春紀「ママおはよー」
伊介「お、おはよー春紀♥」(幼児化してるんだった・・・)
春紀「おなかすいたー」
伊介「はいはい・・・どしたのよ?」
春紀「ママだっこしてつれてってー」
伊介(いや、無理でしょ・・・)
春紀「だっこー」
伊介「わ、わかったわよ」
春紀「わーい」だきっ
伊介(重っ!)
春紀「ママー」
伊介「はーい、じゃあ歯磨いてから行こうねー」プルプル
食卓
冬香「あ!大丈夫ですか?伊介さん」
伊介(大丈夫じゃないわよ!)プルプル
春紀「おはよーおねえちゃん」
冬香「お、おはよー」
伊介「よいしょ」ドサッ
春紀「ありがとママ」
伊介「ぜぇぜぇ」
冬香「あ、朝ご飯出来てますから伊介さんも」トンッ
春紀「ママーたべさせてー」
伊介(マジで・・・)
伊介「はい、あーん」
春紀「おいしー」
伊介(こいつこんなことを何人にもやってたのかしら)
春紀「ママつぎー」
伊介「はいはい、あーん」(アタシが食べれない・・・)
冬香「い、伊介さん代りますよ・・・」
春紀「やだ!ママがいい!」
冬香「・・・ごめんなさい伊介さん」
伊介「諦めんの!?」
冬香「お姉ちゃんのこと怒れないし・・・」
伊介(これ一週間続くのよね・・・)
・・・
昼間
春紀「おねえちゃんあそんでー」くいくい
冬香「ご、ごめんねー、今お姉ちゃん忙しいから後でね?」
春紀「やだ、いまあそんで」グイグイ
愛瑠「ほらこっちおいではーちゃん、私と遊ぼ?」
春紀「は~い」スタスタ
冬香(可愛いんだけど体大きいままだからかなり大変)
伊介「冬香、どうすんのよ?」ボソッ
冬香「とりあえず昨日決めたとおりにやるしか・・・」ボソッ
伊介「そうね・・・」
伊介(昨日の話し合いではとりあえず、こんな状態だから外に出さない、必ず誰かが見張る、極力怒らない)
伊介(あと基本我儘を聞いてあげるということで話がついたけど・・・)
春紀「あ!ママ!」
伊介「やばっ!」
冬香「伊介さん逃げて!」
伊介「どこによ!」
春紀「ママだっこー」ダダダッ
伊介「は、はいはい♥」
伊介(こんな風にアタシにべったりだし・・・)
春紀「ママー」スリスリ
伊介「よしよし良い子ね~♥」ナデナデ
伊介(体が大きいままだから超大変・・・)
・・・
夜
春紀「スースー」
伊介「早く寝てくれることがせめてもの幸いね・・・」
冬香「お疲れ様です伊介さん、どうぞお茶です」コト
伊介「ありがと♥」
冬香「慣れないと大変ですよね」
伊介「あんたや春紀はずっとこんなことしてたの?」
冬香「はい、でもみんな小さかったし、怒って良かったから・・・」
伊介「それもそうね・・・」
冬香「可愛いけど大変です・・・」
伊介「長くてあと6日間・・・」
冬香「私も出来るだけサポートするんで頑張りましょう」
2日目
春紀「ママおはよー」
伊介「おはよう春紀♥」
春紀「おなかすいたー」
伊介「はいはい♥じゃあ歯磨いたらご飯食べようね♥」
冬香「おはようございます伊介さん」
伊介「おはよう冬香」プルプル
春紀「おはようおねえちゃん」
冬香「うん、おはよう。はい朝ご飯」
伊介「はい、座って♥」
春紀「いただきまーす」もぐもぐ
伊介「重い・・・」
伊介(昨日分かったけどこいつ甘えてただけで自分で食えたのよね)ぱくぱく
春紀「おいしー」ぱくぱく
冬香「全部食べてねー」
春紀「はーい」もぐもぐ
伊介(正直早く戻ってほしい・・・)もぐもぐ
春紀「ごちそーさまー」
伊介「ご馳走様」
春紀「きょうはなにしてあそぶー?」
伊介「何でも良いわよ♥」
春紀「ならおにんぎょうさんであそぶー」
伊介「はいはい、じゃああっち行こうね♥」
・・・
夕方
伊介「疲れた・・・」
冬香「だ、大丈夫ですか?」
伊介「大丈夫じゃないわよ・・・」
冬香「お姉ちゃんは?」
伊介「そこで寝てるわよ」
春紀「スースー」
伊介「これまだ2日目よね?」
冬香「はい・・・」
伊介「伊介無理かも・・・」
冬香「と、とりあえず頑張りましょう。みんなも夏休みで手伝えるんで」
伊介「そうね、ほっとくわけにもいかないし」
春紀「ママ・・・」ムニャムニャ
伊介「可愛い♥」
冬香「ホントですね」
・・・
翌日、昼
春紀「おそといきたーい」
伊介「な!」
冬香「え!」
伊介・冬香(とうとう心配していたことが・・・)
春紀「おそとおそとー」
伊介「あ、危ないからダメよ♥お家に居ようねー♥」
冬香「みんなもお家にいるから楽しいよー?」
春紀「やだ!おそといきたいー!」
伊介「どうすんのよ?」ボソッ
冬香「こんな状態のお姉ちゃん外に出せませんよ」ボソッ
春紀「おそといくのー」ダダッ
伊介「あっ!」
冬香「大変!」
伊介「冬香抑えるわよ!」
冬香「でも力はお姉ちゃんのままですよ!?」
伊介「とにかくみんなも呼んできなさいよ」
冬香「は、はい」タタッ
伊介「はーい春紀ー♥お外はダメよー♥」グググッ
春紀「いやだ、おそといくのー」ジタバタジタバタ
伊介(こんの馬鹿力!)
春紀「はなしてー」ブンッ
伊介「きゃっ!」ガンッ
冬香たち「ああっ!」
春紀「ま、ママがわるいんだもん!」ジワッ
伊介「イッターい♥マジムカつく♥」サスサス
春紀「あたし、おそといきたいだけだもん・・・」ポロポロ
伊介「・・・」スタスタ
冬香「い、伊介さん・・・」
春紀「あたしわるくないもん・・・」ボロボロ
伊介「春紀・・・」ギュ
春紀「ご、ごめんなさぁーい」うわーん
伊介「よしよし、でもお外は危ないからダメなの。みんなで遊んであげるからお家で我慢して♥」
春紀「ふぁ、ふぁ~い」めそめそ
伊介「よし、じゃあ泣くの止めてみんなで遊ぼ♥」
春紀「うん・・・」
愛瑠「こっちおいではーちゃん」
冬香「だ、大丈夫ですか伊介さん?」
伊介「ぜんっぜん、大丈夫じゃないわよあの馬鹿力」
冬香「あ、あの許してくれてありがとうございます」
伊介「はぁ?許してないわよ♥元に戻ったら殺すから♥」
冬香「・・・ほどほどに」
伊介「ほどほどになら殺して良いのー?」
冬香「ほどほどになら・・・」
伊介「ぷぷっ」
冬香「ふふふ」
花鈴「二人とも早くー」
伊介「はいはい」
冬香「はーい」
・・・
夜
伊介「やっと寝た・・・」
冬香「でも今日のお姉ちゃんビックリしました、あんなに我儘になるなんて」
伊介「普段我慢してる分箍が外れるとヤバいわね」
冬香「しかも力はお姉ちゃんのまま暴れられると止めれないですよね」
伊介「はぁ、ホントに今日は疲れた。伊介もう寝るから」スクッ
冬香「あ、はい、お休みなさい伊介さん」
・・・
3日目、昼
伊介「今日は大人しいわねあいつ♥」
冬香「多分昨日ので少し反省したんじゃないでしょうか」
伊介「でもあれ傍から見たら完全にヤバイ奴よ」
冬香「外に出さなくて正解でし・・・」
あーっ!
ガッシャーン
春紀たち「うわーん」
冬香「た、大変!」
伊介「あれですっ転ぶとか勘弁してよ・・・」
冬香「み、みんな怪我は無い?」(もういや・・・)
春紀たち「うぇーん」
伊介「はーい、大丈夫よー」(早く戻って・・・)
・・・
夜
春紀「ママー?」
伊介「なーに♥」
春紀「くっついてねていい?」
伊介「良いわよ♥おいで♥」
春紀「ありがとう、ママ」
伊介「今日は春紀良い子だったもんね♥」
春紀「うん・・・」ウトウト
伊介「もう眠いか、お休み春紀♥」
春紀「おやすみなさい・・・」スヤスヤ
伊介「伊介もくっついて寝よ、体は春紀だしね♥」
伊介「お休み春紀♥」
・・・
4日目
伊介「う~ん・・・」モゾッ
伊介「今何時よ?」
伊介「10時?・・・」
伊介「!」
伊介「嘘、春紀が居ない!」ガバッ
伊介「まさか外に出たんじゃ」ダダッ
伊介「ねぇ冬香!」
冬香「あ、おはようございます伊介さん、そんなに慌ててどうしたんですか?」
伊介「春紀が居ないのよ!」
冬香「お姉ちゃんならそこに居ますよ?」
春紀「あ、ママおはよー」タタタ
冬香「今日は一人で起きてきたんですよ」
伊介「心配して損した・・・」
春紀「ママどうしたの?」
伊介「もう、どっか行ったかと思ったじゃない」
春紀「ママまだねてたから・・・」
伊介「気にしてくれたんだ、ありがとね春紀♥」
春紀「うん!」
冬香「伊介さんもご飯食べますよね?」
伊介「ええ、歯磨いてくる」
冬香「はい、じゃあ用意しときます」
伊介「よろしくー♥」スタスタ
春紀「あたしテレビみてるね」タタタ
冬香「えーと、これとこのお皿で大丈夫か」
伊介「あー、お腹空いたー♥」
冬香「もう用意出来てますよ、どうぞ」
伊介「ありがと♥それにしても、昨日から随分と良い子ねあいつ♥」
冬香「そうですね、今日も自分から食べたいとは言い出さなかったんで」
伊介「もう気を使うこと覚えたのかしら?」
冬香「多分、迷惑掛けた自覚があるのかもしれませんね」
伊介「そうかもね♥」
・・・
夕食
みんな「ごちそうさま」
冬香「みんなちゃんと食器下げてねー」
伊介「じゃあアタシみんなをお風呂入れてくるから♥」
冬香「すみません伊介さん、お願いします。花鈴こっち手伝ってー」ジャー
花鈴「はーい」
伊介「ほらみんな行くわよ♥」
冬香「愛瑠は伊介さんのほうをお願ーい」
愛瑠「はーい」
春紀「ふゆかおねえちゃん、あたしてつだうよ?」くいくい
冬香「あ、ううん、こっちは大丈夫だからお風呂入っておいで?」
春紀「いいの?」
冬香「うん、大丈夫」
春紀「わかったよおねえちゃん」タタタ
冬香「花鈴、こっちの拭いといて」
花鈴「はーい」
風呂場
伊介「ほら次春紀よ♥動いたら殺すから♥」ワシャワシャ
春紀「うん」
愛瑠「ほら、洗ってもらった子はどんどん出て」
アキヒ「はーい」
愛瑠「ちゃんと歯磨くんだよ」
一番上の弟「うん」
伊介「ほらもう良いわよ、春紀も上がって」
春紀「はーい、ありがとママ」ガララッ、ピシャ
伊介「あんたが洗い終わったら伊介も上がるからさっさと洗っちゃいなさい♥」
愛瑠「あ、はい」
伊介(毎日これは疲れるわ、春紀のやつホントよくやってたわね・・・)
愛瑠「あの伊介様、もう良いですよ」
伊介「ありがと♥」
愛瑠「じゃあ先上がってますね」ガララッ、ピシャ
伊介「はーあ♥ホントに疲れる♥」
伊介「早く元に戻らないかしらね、春紀のやつ・・・」
風呂場の前
一番上の弟「あ、こら。荘太、光太、まだ入っちゃダメだって」
荘太「おれもいすけさまとはいるー」
光太「おれもはいりたーい」
一番上の弟「ほらほらダメだってこっち来てろ」
愛瑠「お兄ちゃんたちもう良いよ」ギイィ
一番上の弟「よしお前ら入るぞ」
荘太・光太「はーい」
伊介「冬香ー、こっち終わったからー♥」
冬香「あ、はーいありがとうございます」
伊介「ほら、あんた達は早く寝るわよ♥」
みんな「はーい」
伊介「ほら春紀も行くわよ♥」
春紀「うん」
伊介「冬香ー♥寝かしたら戻るからー♥」
冬香「はーい、花鈴ももう良いよ」
花鈴「はーい、じゃあ空いたらお風呂入ってくるね」
・・・
夜
伊介「はあ~~~」
冬香「本当にお疲れ様です伊介さん」
伊介「伊介もう無理・・・」
冬香「今まで困ったらお姉ちゃんが居てくれたから良かったけど、増えたとなるとまた大変です」
伊介「伊介にこんなに手間掛けさせて、元に戻ったら絶対シバく♥」
冬香「伊介さん、手伝ってくれて本当にありがとうございます」
伊介「う、うっさいわね、伊介が好きでやってるんだから良いのよ」
冬香「でも、家族でもないのにこんなに色々してもらって・・・」
伊介「えいっ♥」ギニー
冬香「い、いしゅけしゃん、い、いひゃいです」
伊介「家族じゃないとか関係無いの♥次言ったら殺すから♥」
冬香「ひゃ、ひゃい」
伊介「分かればよろしい♥」パッ
冬香「でも、本当にありがとうございます」
伊介「・・・もう伊介寝るから♥」
冬香「はい、お休みなさい伊介さん」
・・・
5日目
伊介「んっ、もう朝ー?」
春紀「スースー」
伊介「9時か・・・もう起こしても良いわね♥」
春紀「スースー」
伊介「春紀♥もう朝よ、起きて♥」
春紀「ん~、ママ?」
伊介「おはよ春紀♥」
春紀「おはよーママ」
伊介「さ、歯磨いてご飯食べようね春紀♥」
春紀「うん」
食卓
伊介「おはよー冬香♥」
冬香「おはようございます伊介さん」
春紀「おはよーおねえちゃん」
冬香「うん、おはよう、どうぞ」コト
伊介「いたただきまーす♥」
春紀「いただきます」
冬香「どうぞ召し上がれ」
春紀「おねえちゃん、おいしーよ」パクパク
冬香「うん、ありがとね」
伊介「春紀が心配で先に起きちゃったわよ」ボソッ
冬香「でも大人しいんで大丈夫だと思いますよ」ボソッ
春紀「ふたりともどうしたの?」
伊介「別に何でもなーい♥」
冬香「うん、気にしないで良いよ」
春紀「はーい」
伊介「長くて一週間だからそろそろ治っても良いんじゃないの?」ボソッ
冬香「というより本当に治るか不安になってきました・・・」ボソッ
伊介「ちょっ、縁起でもないこと言わないでよ!」ボソッ
冬香「そ、そうですね、戻ってもらわないとマズイですよね」ボソッ
春紀「ごちそうさまー」
冬香「はーい」
伊介「すぐ食べ終わるからそれまでテレビでも見てなさい♥」
春紀「はーい」
冬香「じゃあ私洗い物してますね」カチャ
伊介(見た目は春紀なのにねぇ~)パクパク
伊介(そろそろ伊介も甘えたいんだけどなぁ~)モグモグ
伊介「ご馳走様ー♥」
冬香「はい、下げときますね」
伊介「ありがとー♥」
愛瑠「あ、はーちゃん!一緒に遊ぼ?」
春紀(早く戻ってよ春紀・・・)グスッ
・・・
夜中
伊介「スースー」
春紀「・・・」ムクッ
伊介「スースー」
春紀「・・・」モジモジ
伊介「スースー」
春紀「・・・ママ」
伊介「スースー」
春紀「ねぇママ」
伊介「ん~春紀~」
春紀「ねぇママ」ユサユサ
伊介「ん~」
春紀「ママってば」ユサユサ
伊介「もう、何よ?」
春紀「あの、おトイレついてきて」
伊介「はぁ?自分で出来るでしょ?」
春紀「でも・・・」
伊介「伊介眠いから一人で行って」
春紀「こわいからママついてきて」
伊介(めんどくさっ!無視よ無視・・・)
春紀「ねぇママー」ユサユサ
伊介「・・・」
春紀「ママってばー」ユサユサ
伊介「ああもう、うるさいわね!」
春紀「!」ビクッ
伊介「トイレぐらい一人で行けっての!あんたマジでウザいんだけど!」
春紀「ママ・・・」ジワッ
伊介「ママ、ママうるさいのよ!伊介はあんたのママじゃないわよ!」
春紀「う、うぅ・・・」グスッ
伊介「泣くんじゃないわよ!ホントにムカつくわね!」
春紀「う、うぇー・・・」
伊介「うるさいって言ってんのよ!死ね!」
春紀「うわーーーん」
伊介「うるさいっつってん・・・」
冬香「どうしたんですか伊介さん!?」
春紀「えーーーーーん」ボロボロ
冬香「お、お姉ちゃん!?泣いてるの!?」
伊介「はっ、ご、ごめん春紀・・・」
春紀「ママがおこったー!」うわーん
冬香「な、何があったんですか?」
伊介「トイレに行きたいって言いだして、眠かったからつい・・・」
春紀「うわーーーーーん」
冬香「ほ、ほら大丈夫だよ~?もう伊介さんも怒ってないからね~?」
伊介「ほ、ホントにごめんね春紀・・・」
春紀「うう、ひっぐ・・・」
伊介「ごめんね春紀」ギュ
春紀「うっ、うぅ」
伊介「ごめん」チュッ
春紀「ママ・・・」
伊介「ごめんね♥じゃあトイレ行こうか?」スッ
春紀「うん・・・」ギュ
冬香「伊介さん、大丈夫ですか?」
伊介「うん、ありがと冬香、もう少しで手出すところだった・・・」
冬香「伊介さん・・・」
伊介「ホントにありがと♥」
冬香「いえ、大丈夫なら良かったです、お休みなさい」
伊介「お休み♥よし、行こ春紀♥」スタスタ
ジャー、キィ
伊介「ちゃんと手洗った?」
春紀「うん!」
伊介「良い子ね♥じゃあもどろっか♥」スタスタ
春紀「ママ」
伊介「なあに?春紀♥」
春紀「ワガママいってごめんなさい」
伊介「春紀・・・」
春紀「こんどからちゃんとひとりでいくからきらいにならないで」
伊介「春紀のこと嫌いになんかならないわよ♥」
春紀「ほんと?」
伊介「ホントよ♥」
春紀「ありがとママ」
伊介「じゃあもう寝ようね♥」
春紀「うん!」
伊介「お休み春紀♥」ギュ
春紀「おやすみなさいママ」ギュ
・・・
6日目
伊介「朝?」
春紀「ママ・・・」ムニャムニャ
伊介「可愛い♥」ツンツン
春紀「んっ」
伊介「よしよし」ナデナデ
春紀「んん」
伊介「そろそろ起きて♥」チュッ
春紀「ママぁ?」
伊介「そ、ママよ♥おはよう春紀♥」
春紀「おはよーママ」
伊介「よし、歯磨きに行こうね♥」
春紀「はーい」
食卓
春紀「おはよーおねえちゃん」
冬香「おはよー」
伊介「おはよー♥」
冬香「伊介さんもおはようございます」
伊介「ほら座って春紀♥」
春紀「うん」
冬香「どうぞ」コト
伊介「はい、いただきます♥」
春紀「いただきまーす」
伊介(もしホントにこのまま戻らなったらどうしよう・・・)
伊介(確かに可愛いけど体は大きいままだし・・・)
春紀「おいしー」パクパク
伊介「良かったわねー♥」ナデナデ
春紀「えへへ///」
伊介(春紀・・・)
冬香(お姉ちゃん・・・)
春紀「ごちそうさまー」
冬香「はーい」
伊介「じゃあ遊んでて良いわよ春紀♥」
春紀「うん」タタタ
伊介「ねぇ冬香?」
冬香「はい」
伊介「伊介決めたわ♥もし元の春紀に戻らなくてもずっと面倒見る♥」
冬香「伊介さん・・・」
伊介「絶対見捨てたりしない♥この家も伊介が養ってあげる♥」
冬香「・・・ありがとうございます」
春紀「ママもおねえちゃんもあそぼー!」
伊介「行くわよ冬香♥」
冬香「はい」
・・・
夜
春紀「おやすみなさいママ」
伊介「お休み春紀♥」
春紀「スヤスヤ」
伊介「もう寝てる♥」
春紀「スースー」
伊介「伊介が守るから、春紀のことも、春紀の家族も・・・」
・・・
7日目
伊介「う、うぅん」
伊介「あれ、また春紀いない・・・」
伊介「今何時よ?・・・7時!?」ガバッ
伊介「こんな早くにどこ行ったのよ」スタスタ
食卓
伊介「春紀ー?」
春紀「おう、おはよう伊介様」
伊介「ああ春紀、ここにいたの」
春紀「珍しく早いじゃん、どしたの伊介様?」
伊介「どうしたのじゃないわよ、またいなくなって」
春紀「まあ、とりあえず顔洗って来いよ、すぐ飯の支度するからさ」
伊介「うん・・・」スタスタ
・・・
春紀「お、戻ってきた」
伊介「今日は何?」
春紀「買いだし行って無かったからこんなもんしかないけど」
伊介「あっそ・・・は?」
春紀「どうかした?伊介様」
伊介「今伊介様って言った?」
春紀「どうしたんだよ、まだ寝惚けてんの伊介様?」
伊介「アンタ春紀よね?」
春紀「他に誰がいるのさ・・・」
伊介「ホントに春紀?」
春紀「大丈夫か?熱でもあるんじゃないの伊介様?」
伊介「・・・」スクッ
春紀「?」
伊介「・・・死ねっ♥」ガツン
春紀「いっっっったぁーーーーーー!!」
伊介「死ねっ♥死ねっ♥」ガンガン
春紀「痛い、痛いよ伊介様、急に何?」
伊介「うっさい!死ねっ♥マジで死ねっ♥」ベシベシ
春紀「痛いってば伊介様」
伊介「黙れ♥本気で死ねっ♥」ペチペチ
春紀「怒らせたなら謝るって」
伊介「・・・」
春紀「今度はどしたの急に黙って?」
伊介「・・・」
春紀「伊介様?」
伊介「ホントに春紀?」
春紀「だからそうだって何度も言っ・・・」
伊介「春紀ー!」だきっ
春紀「うおっ!」
伊介「春紀、春紀、春紀ー!」ギュー
春紀「な、何かあったの伊介様?」
伊介「春紀ー、春紀ー」グスッ
春紀「今度は泣き出すの!?」
伊介「伊介ずっと寂しかったー!」ぶわっ
春紀「寂しかったってあたしずっと居たじゃん」
伊介「ずっと甘えたかったー!」ボロボロ
春紀「よく分かんないけどどうしたの?」ポンポン
冬香「どうしたんですか伊介さん?」
春紀「お、おはよう冬香」
冬香「へ?」
春紀「いきなり伊介様が変なこと言い出し・・・」
冬香「お、お姉ちゃーん!」だきっ
春紀「何だよ冬香まで!」
伊介・冬香「うぇーん」
春紀「一体何がどうなってんだよ・・・」
・・・
そしてことの経緯を話した二人
春紀「つまりあたしが子供になったと」
伊介「しかも体は大きいままね♥」
冬香「外出さないようにしたり本当に大変だったんだよ」
春紀「マジか・・・全く覚えてないや」
伊介「トイレ行くのも怖いとか言い出すしね♥」
冬香「思いっきり転んだりとか」
春紀「だいぶ迷惑かけたみたいだな」
伊介「もう戻らないかと思ったわよ♥」
冬香「だから無事に戻って本当に良かった」
春紀「ありがとな、伊介様も冬香も」
冬香「ううん、大変だったけどいつもお姉ちゃんに迷惑かけてるし」
春紀「そんなことないって、ありがとな冬香」
伊介「伊介はちゃんと借り返してもらうから♥」
春紀「分かったよ、伊介様もありがとな」
春紀「さあてまた今日から頑張んないとな!」
冬香「でもお姉ちゃん、あんまり無茶はしないでね?」
伊介「そうね♥次またやったら殺すから♥」
春紀「大丈夫、次は気を付けるよ」
春紀「じゃあみんなのこと呼んで来てくれ、朝ご飯にしよう!」
冬香「うん」
春紀「伊介様もお願い」
伊介「分かったわよ」
春紀「ホントに今日からまた頑張らなきゃな!」
・・・
夜
春紀「あ~、良いお湯だった~」
伊介「伊介も久々にゆっくり入れた♥」
春紀「しかし、そんなことになってたとは未だに信じらんねー」
伊介「ふざけんな♥どんだけ苦労したと思ってんのよ♥」
春紀「でもホントにありがとうな伊介様」
伊介「ホントに大変だったんだから♥伊介のことママとか言うし♥」
春紀「それはマジで恥ずかしい///」
伊介「外に出たいって言って伊介のことぶっ飛ばすし♥」
春紀「ホントにごめんな」チュッ
伊介「ん・・・」
春紀「痛かったよな・・・」
伊介「すっごくね♥」
春紀「ホントにごめん伊介様」
伊介「今から優しくしてくれたら許してあげる♥」
春紀「ホント?」
伊介「ホント♥」
春紀「大丈夫、ちゃんと優しくするよ」
伊介「優しくしても満足させなかったら殺すから♥」
春紀「うん」チュッ
伊介「んっ・・・」
春紀「愛してるよ伊介様」
伊介「伊介もよ♥」
チュッ
FIN
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