奈緒「暑いなぁ」 杏「暑いねー」 (29)
杏「つかれたーもう働きたくない」
奈緒「お前ついさっきまで夏休みだっただろ……」
杏「あんなの休みじゃないわ! アイスの付いた仕事よ!」
奈緒「だったら働けばいいだろ!」
※モバマスです
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奈緒「あんなにアイス食べて夏バテとかしてないのか?」
杏「全部食べたわけじゃないからねー」
奈緒「そりゃそうか」
杏「うちの冷凍庫がピンクとオレンジに染まったままだよ」
奈緒「軽く一年分はありそうだな……」
杏「バッジばっかり渡してたらだんだんペースダウンしてきたんだよね」
奈緒「鬼か」
杏「あれだけ大量のバッジ持ち歩いてた杏はもっと誉められていいと思う」
奈緒「いや、絶対自分で持ち歩いてなかっただろ?」
杏「うん」
奈緒「しかしどうすんだよ、そんな大量のアイス」
杏「オレンジとピンクでかわいい見た目だからね、きらりも消費してくれるよきっと」
奈緒「まさかお土産それで済ませたんじゃないだろうな……」
杏「……ま、まっさかぁ」
奈緒「……杏だしなぁ、きらりもその辺はわかってるか」
杏「まぁでも、なんだかんだで楽しかったかなー」
奈緒「半分バカンスみたいなもんだしな。いい仕事もらったなぁ杏」
杏「全部バカンスならもっとよかったんだけど」
奈緒「全部休みだと家から出ないだろ杏は」
杏「そうだった」
杏「今期は全切りかなー」
奈緒「早いなおい」
杏「田舎って本当にアニメ全然やってないんだね……」
奈緒「あぁ、見逃しか……ネット配信じゃダメだったのか?」
杏「そんな速い電波が入るほど田舎は甘くないよ」
奈緒「なるほど……なんだったら、この後あたしん家来て観てくか?」
杏「それもありかなぁ」
奈緒「お、珍しく乗ってきたな」
杏「杏も切りたくて切るわけじゃないからね」
奈緒「まぁ、そもそも録画しとけよって話だけどな」
杏「それは言いっこなし」
杏「奈緒はどうしてたの? 杏達が田舎に行ってる間」
奈緒「あたしはいつも通りかなぁ」
杏「出発前に比奈に頼まれてたゲスト原稿は出来たの?」
奈緒「あぁ……まぁ自信はないけどなんとか、かな」
杏「え、本当に頼まれてたんだ」
奈緒「!?」
杏「見たいなーチラッチラッ」
奈緒「」
杏「あ、ダメだフリーズしてる」
奈緒「」
杏「夏らしい話をしよう」
奈緒「またドえらい雑な振りだなおい」
杏「いつもこんなもんでしょ。と言うわけで奈緒考えて」
奈緒「そうだなぁ……アレか、夏と言えば淳二」
杏「淳二はねー……ウチの事務所、プロフェッショナルがいるからねー」
奈緒「あぁ……小梅に勝てる気は全くしないな……」
菜々「お疲れさまでーす♪ あれっ、あなたの知らない世界の話ですか?」
杏「そうだ、安部さんナナ不思議を決めよう」
奈緒「誰がうまいこと言えって言ったよ」
菜々「ナナの目の前でやるのやめてくれませんかねぇ!?」
菜々「もー、ダメですよぉ? いくらナナが秘密の多いオトナのオンナだからって」
奈緒「オトナ?」
杏「きっとウサミン星は17歳で成人なんだよ」
奈緒「そういうことにしておくか」
菜々「そ、そういうことです」
杏「まさにウサミン成人」
奈緒「だから誰がうまいこと言えって言ったよ」
菜々「に、日本の法律ではナナは未成年ですからね!」
杏「ビヤガーデンも行けないね」
菜々「の、呑まなきゃいいんですよ」
奈緒「……問題は、安部さんに七つも不思議があるかどうかだな」
杏「おおぅ……納得せざるを得ない……」
菜々「」
奈緒「中盤からぐっだぐだになって『六つしかないのが七不思議』とか言い出す未来しか見えないぞ」
杏「お約束だねー」
奈緒「実際二つはすぐ浮かぶけど、そこからがなぁ」
杏「実年齢とウサミン星の最寄り駅?」
奈緒「敢えてぼかしたんだから言うなよ……」
菜々「はいさいやめやめ! この話はここまでですっ!」
菜々「それにしても杏ちゃん、まだお仕事なんじゃないですか?」
奈緒「そういやそうだな、パワー持ちなのに」
杏「パァァヷァァ(野太い声)」
奈緒「元州知事やめろ」
菜々「どこからそんなちからこぶる声出したんですか」
杏「何と言われても杏は断固夏休みだよ。英語で言うとストップザシーズンインザサン」
菜々「あぁ、今年もいよいよTUBEの季節ですねぇ♪」
奈緒「チューブって? 浮き輪?」
菜々「……それは嘘ですよね?」
奈緒「いや本当に知らない」
杏「765のまこりんもカバーしてるのに……」
奈緒「つーか、安部さんも仕事じゃないのか? We're the friends!出たんだろ?」
菜々「あ、ナナはちょっとした合間ですよ。これからまたお仕事です」
杏「そうだよ、鉄壁のへそ出さない衣装で」
奈緒「お、七不思議の三つ目だな」
杏「事情があるとアレだから欠番にしといた方がいいかも」
奈緒「……あー……うん、そうだな。そこはいじらない方がいいか」
菜々「ないですよ事情なんか! 恥ずかしいだけですっ!」
杏「そんなまるで奈緒みたいな」
奈緒「こっちに飛んできた!」
菜々「そうだ! それより奈緒ちゃん! どういうことですかぁ!」
奈緒「な、なんだよ安部さん?」
杏「どしたの急に」
菜々「凛ちゃんがなぜかナナにだけさん付けするんですよぉ!」
杏「あー……」
奈緒「え? いやあたし何にも言ってないぞ、マジで」
杏「もう付き合いも長いし、凛ちゃんなら自力で気付くんじゃないかなー」
奈緒「実はああ見えて、加蓮と同じくらいあたしいじり激しいからな、凛は……」
杏「安部さん、ドンマイ☆」
菜々「」
奈緒「まぁ、ちゃんと一線はわきまえてるやつだからさ……その手前まではやるけど」
菜々「『卯月ちゃんとか奈緒ちゃんも同い年ですし、ナナも呼び捨てでいいですよぉ♪』」
菜々「……って、言ったんですけどねぇ……ううっ」
奈緒「さらっと巻き込んだな」
杏「結局ダメだったんだ?」
菜々「『菜々さん』から『菜々…さん』に戻っただけでしたっ……」
杏「なぞのま!」
奈緒「新見…さん的な」
杏「全盛期の菜々…さん伝説」
菜々「失礼な! ファンの前ならナナはいつでも全盛期ですよ!」
杏「闘魂かな?」
奈緒「あ、そういや安部さん、凛と言えばさ」
菜々「なんです?」
奈緒「例のウサミミメイドの写真とか残ってない?」
菜々「動画であります(食い気味)」
杏「うわぁ」
奈緒「なんだよお前らもいつもあたしにやってる事だろぉ!」
菜々「ナナはただ純粋にかわいいから残しておきたいだけですよぉ(棒)」
\ポワポワピョンピョン アマクテ オイチィ ミルクティ…ッ////
杏「これはちひろさんが食い付くレベルでおマニーになるね(確信)」
奈緒「……悔しいけど『恥ずかしがらせて嬉しい』って感覚がよくわかった」
奈緒「すばらしいデータをもらった」ホクホク
杏「ありがとー安部さん」ホクホク
菜々「いえいえ~♪」
奈緒「って、さらっと杏まで手に入れてるんだな」
杏「杏はもらえるものは病気以外ならなんでもイタダくよ、持ち帰りめんどくなければ」
奈緒「ボーナスは特にな」
菜々「代わりに田舎でのキャッキャウフフもいただきましたし♪」ホクホク
杏「貴重な杏の水着画像入りだよ」
菜々「……うさぎちゃんしか写ってないんですけど、これ」
杏「あれーおっかしいなー(棒)」
奈緒「そういや杏」
杏「うん?」
奈緒「まさかあたしも『頼んだら背負ってくれるタイプ』って認識されてるのか?」
菜々「あー」
杏「奈緒はねー、なんだかんだ言いながらガチ限界なら背負ってくれるタイプかな」
奈緒「合ってるのか合ってないのか……」
菜々「ナナにもそんな感じに見えますねぇ」
杏「ただ肝心の限界見極めがフシアナさんだから結果ホイホイ背負っちゃう」
菜々「ちょっ」
奈緒「このやろう」
菜々「ナナはどうです?」
杏「さすがの杏も、ギックリ持ちの安部さんに背負ってもらおうとは思ってないよ」
奈緒「あぁ……」
菜々「た、たまたまです! 持病みたいに言わないでくださいよ!」
奈緒杏「「えっ」」
菜々「と、時々ですよ!」
奈緒「安部さん……無理は、するなよ?」
菜々「おばあちゃんに言うみたいなトーンで言わないでください! 同い年なんですからね!?」
杏「うんそうだね」
菜々「それじゃ、そろそろナナは次のお仕事行ってきますね♪」
奈緒「おう、腰に気を付けてな!」
杏「熱中症も気を付けるんだよ」
菜々「だからぁぁ!」
\ウサミンワーープ!/
奈緒「それじゃどうする? マジ仕事大丈夫なんだろうな?」
杏「まぁ、マジレスでも明日はともかく今日のところは大丈夫だよ」
奈緒「ならあたしん家か。とりあえずジョジョからだな」
杏「駅まで背負ってってー、もう限界……ぱたり」
奈緒「明らかに余裕だろ」
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