ほむら「まどかと寝たいわ」 (112)

さやか「」

ほむら「なによ」

さやか「いや...一応確認しとくけどさ、それはアレな意味じゃないよね?」

ほむら「アレ?」

さやか「ホラ、夜のお相手的な...」

ほむら「どういう意味?」

さやか「わからないならわからないでいいよ」

ほむら「...?とにかく、お泊り会みたいな感じで一緒に寝たいだけなのよ、私は」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406562534

ほむら「でも、本当に嬉しいわ。あなただけでもこうやって付き合ってくれるなんて...」

さやか「まぁ、あんなモン見せられたらそりゃね...」

ほむら「ふふっ...不思議な話よね。あれだけ面倒だったあなたが、初めての私の味方だなんて」

さやか「面倒言うな」

ほむら「こうなったのも、あいつさえ...あいつさえいなければ...!」ミシミシミシ

さやか「コップ割れるから、落ち着きなよ」

ほむら「...ゴメンナサイ。でも、あの日を思い出すだけで私は...そう、あの日を...!」

さやか(あれ。これ、回想いっちゃう感じ?)

**************************

ほむホーム

ほむら(また、巴マミと険悪になってしまった...まどかと美樹さやかの印象も悪くなってしまったし...どうしたものかしら)

QB「やあ、暁美ほむら」

ほむら「...わざわざ殺されかけた相手のところへ来るなんて、いい度胸ね」

QB「殺しても無駄なことは、知っているだろう?」

ほむら「...それで、何の用かしら」

QB「きみには、聞きたいことがあってね」

ほむら「答える義理はないわ」

QB「そうかい。なら、僕はまどかたちと契約でもしてこようかな」

ほむら「ッ!」

パァン

QB「」

モグモグ

QB2「その反応...やはりね。きみの目的はあの二人...いや、どちらか一方を契約させないこと。それも、グリーフシードのことではなくだ」

ほむら「......」

QB「そして、僕に敵意を持っていることをふまえると、きみは目的を話してくれないだろうね」

ほむら「...だったら、どうするつもり?」

QB「いや、どうもしないよ。きみがどのような目的を持っていようが、僕には関係のないことだ。結果的には、鹿目まどか一人が契約すれば、それでいいのだから」

パァン

QB「おっと。そうそう簡単にはやられないよ。代わりはいくらでもいるけれど、もったいないからね」

ほむら「チッ」

QB「それじゃあ、僕は出ていくとするよ。きみは僕に居てほしくないみたいだからね」

ほむら「その通りよ。早く出て行きなさい」

QB「今日はマミとさやかがまどかの家に泊まっているみたいだから、僕はそっちに行くとするよ」

ほむら「!」

ほむら(泊まり...巴マミと親密になればなるほど、まどかは契約しやすくなる...!)

QB「それじゃあね」

ほむら「待ちなさい!」

まどか宅

まどか「すいません、いきなり呼び出しちゃって」

マミ「構わないわよ。でも、どうしていきなり?」

まどか「わたしの家族がみんな、食中毒で入院しちゃって。それで、寂しいからさやかちゃんと仁美ちゃんに連絡したんです」

さやか「でも、仁美は習い事があるからって来れなくて。その代わりっていうか、なんていうか」

まどか「その、迷惑じゃなかったですか?」

マミ「迷惑だなんてとんでもない!むしろ凄く嬉しいわ。最近はずっと忙しくて、お泊り会なんてする機会が無かったもの。誘ってくれてありがとうね、二人とも」

ティロリロリン♪

まどか「あっ、お風呂が沸いたみたい」

マミ「入る順番はどうする?私は最後でいいわ」

さやか「いやいやマミさん。ここは女子学生のお泊り会恒例のアレでしょう」

マミ「アレって?」

さやか「決まってるじゃないっスかぁ。親睦を深める流しっこだよ!」

まどか「でも、ウチのお風呂、3人も入れるかなぁ?」

さやか「大丈夫だって!一緒に入るよ、まどか、マミさん!」

マミ「ハイハイ」フフッ

タタタッ

ほむら「待ちなさい!」

QB「無駄に個体を減らされるのは勘弁したいからね」スタタタ

ほむら(このままではまどかの家に着いてしまう...!こうなったら!)

―――カシャン

ほむら(今の内に距離を縮めて...)

―――カシャン

ほむら「...捕まえたわ。殺さずに、こうしていれば、あなたはまどかの家に近づけない...」

QB「なるほど。確かに、これでは僕が彼女たちのところへ行くことはできない。そう、僕はね」

ほむら「それはどういう...!?」

QB3「」タタタ

ほむら「なっ!?」

QB「これでわかっただろう?僕を殺さなくても、他の個体が彼女たちのもとへ向かう。ただそれだけなんだよ」

ほむら「くっ!」

ゴキッ

QB「」

ほむら「早く止めないと...!」

ゼー ゼー


ほむら「ま、待ちなさい...」ゼェゼェ

QB「本当にしつこいね、きみは。もう30体も破壊されてしまったよ」

ほむら「彼女たちのもとへは...行かせは...しない...」

QB「そうかい。でも、せっかくここまで来たんだから、僕は遠慮なくお邪魔させてもらうよ」ピョン

ほむら「くっ...!」


まどかの部屋

ほむら「どこに...どこに消えたの!?」

タンス「」ガタッ

ほむら(!今、タンスの中からもの物音が...)

ほむら「ここね...!さあ、出てきなさいインキュベーター!」ガラッ ガサガサ

QB「きゅっぷい!」バッ

ほむら「!?」

ゲシッ

ほむら(くっ...こいつ、人の頭を足蹴にして...!)

ガチャッ

さやか「いやー、いい湯だった...あ?」

まどか「どうしたの、さやかちゃ...ん...?」

ほむら「」

シーン

ほむら(...マズイわね。今、彼女たちと私は敵対中。こんなところを見られたら、さらに関係が悪化してしまう。どうにかしてごまかさないと...)

ほむら「え、えっと...」





さやか「変態だ――――!!!」





ほむら「...へっ?」

マミ「二人とも、私の後ろに隠れて!」

さやか「まどかに何をするつもりだ、この変態!」

ほむら(変態?確かに、不法侵入はしたかもしれないけど...それだけで変態扱いされるのかしら?)

ほむら「ち、違うのよ。これは...」

マミ「なら、この部屋の有り様はなに!?その頭に被っているものは!?」

ほむら「なにを言って...」

そう言われ、辺りを見まわしてからやっと気づいた。

部屋中に散らかるまどかの下着。

そして、鏡に映った、頭にまどかのパンツを被り、息を荒げている自分の姿。

誰がどう見ても、確かにそこに『変態』はいた。

そして、私は理解した。

インキュベーターに嵌められていたことを。

そして、私は

―――カシャン

無言で逃走した。



************************

ほむら「今思えば、おかしかったのよ。あいつがわざわざあなた達のところへ行くなんて宣言したことが。そして、わざわざかなりの遠回りをしてまどかの家へ向かっていたのも」

さやか「いや、気付けよ」

ほむら「必死だったのよ。あいつがまどかと契約したらと思うと...」

さやか「でもさ、QBに契約を強制する力は無いんでしょ?マミさんも絶対に契約しろなんて言ってないんだし」

ほむら「もうね、あれだけ契約シーンを見せつけられると、まどかとQBの接触=契約完了の図式が成り立っちゃうのよ」

さやか「それでも、まどかの下着に気付かなくなるほどになるとは思えないんだけどなぁ...」

ほむら「形振り構わなくなると、周りが見えなくなるものよ。契約する時のあなたみたいにね」

さやか「うっ...そいつは、否定できないや」

ほむら「そのせいで、あなた達からの私の印象は、『警戒すべき謎の魔法少女』から『まどかのストーカーでレズな変態魔法少女』に一気に下がったのだけれどね」

ほむら「そして、あの事件のせいで、更に私の株が下がったのよね...」


***************************

お菓子の魔女の結界内

コソコソ

ほむら(あれから、三人とはロクに接触できていない。そんな状況で止めなさいとか言っても信用してもらえるワケがないわね。だったら、あの魔女が牙を剥くまで待って...)




マミ「一気に決めさせて貰うわよ!」ドシュン

さやか「やったあ!さすがマミさん!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」カッ

ドズン

シャルロッテ(恵方巻き)「」ニュルン

マミ「えっ?」

シャルロッテ「」グパァ

ほむら(―――いまだ!)

―――カシャン

―――カシャン

シャルロッテ「!?」ボカン

マミ「え...?」キョトン

マミ(暁美さんが私を抱きかかえている...?)

ほむら「大丈夫かしら」

マミ「あ、は、はい」

ほむら「なら、さっさとあの魔女を倒して...」

マミ「あの...」

ほむら「なにかしら?」

マミ「む、胸を揉むのはやめてほしいかな~って...」

ほむら「ッ!ご、ごめんなさい!///」バッ

マミ「も、もう!///」

ほむら「じゃあ、気をとりなおしてあの魔z」

シャルロッテ「マジョマ○コカマンベール!」ブウン

ドガァ

ほむら「ぶっ!」

マミ「暁美さん!?」

さやか「こ、こっちにとんでくるよ!」

まどか「わわわっ」

ほむら(くっ!迂闊だった...でも、まだ受け身はとれるからまどか達とはぶつから)

私が地面に手をつき、体勢を立て直そうとしたその時

QB「おっと、立ちくらみが」クラッ

ほむら「え」ズルッ

ヤツが、私の掌と地面の間に滑り込み、私の身体が空中で360度回転。

そして、身体の自由が利かなくなった勢いのまま

まどか「えっ」

まどかと、衝突。

さやか「だ、大丈夫!?二人と...も...」

ほむら「うぅ...」

ほむら(今度はなによ!?あいつ、なにを企んで...あれ?なにか、指の先が生暖かい...)

さやか「あ...あんた...!」ワナワナ

ほむら「?」

まどか「んっ...」ビクッ

ほむら「...へっ?」

私の指が入っていた生暖かい場所。そこは...

紛れもなく、まどかの股の中だった。

つまりは、こういうことだろう。

キュゥべえを踏みつけ、ズッこけた私の腕が、なんかこううまい具合にまどかのパンツの中へ突っ込まれ、下手に抵抗しようとした分、まどかの股に指が入ってしまったのだ。

さやか「まどかから離れろ!強姦レズ魔!」

まどか「あっ...///」ビクッ

さやかがまどかを引き離すと共に、私の指を呑み込んでいたまどかの股の中から、私の指が引き抜かれた。

さやか「大丈夫!?まどか!」

まどか「う...うん...血は出てないから...」グスッ

ほむら(よかった...じゃなくて!どうするのよコレ!?なんて言えばいいの!?)

さやか「ま、まどかに謝れ!」

ほむら(と、とにかくなにか言わないと!まままままどかの契約も防げてここここの場を乗り切るにはえっと、えっと...!)




ほむら「今度契約しようとしたら、その股ぶち抜くわよ」ギロッ



まどさや「!?」ビクッ

ほむら(...やっちまった)

マミ「ふう、やっと終わったわ」

もう、この時間軸は駄目だろう。

マミ「あ、あの、暁美さん!助けてくれてありがとう」

きっと、関係を修復することはできないだろう。

マミ「許して、なんていわないけど、謝らせて。今まで必要以上に疑ってごめんなさい」

ごめんね、と心の中で謝罪する。

また約束を守れなかった無力さを感じながら。先日、再放送されていた痛快筋肉バトルアクション映画を見てしまった後悔を背負いながら。

マミ「私でよければ、力を貸s」

―――カシャン

私は無言で逃走した。


************************

ほむら「こうして、私は『まどかのストーカーでレズな変態魔法少女』から『クレイジーサイコレズ』に早変わりしたのよね...」

さやか「あんな形相で『股ぶちぬくぞ』なんて言われたら誰でもビビルって。しかも、結構いい感じのチャンス逃してるし」

ほむら「仕方ないじゃない!女の子同士のTOLOVEるなんて今までなかったんだもの!そりゃテンパリもするわ!」

さやか「だからって...もっとマシな言い方があったでしょうが」

ほむら「仕方ないじゃない!なぜかエンリケスのにやけヅラが真っ先に思いついてしまったんだもの!そりゃあの台詞もでるわ!」

さやか「でねーよ。百歩譲ってもそれはねーよ」

ほむら「でも、まさかアレであなた達の契約を防げるとは夢にも思わなかったわ...」

**************************

まどか「...ねえ、ママ。ママは処女を破った時、どうだった?」

詢子「!?」ブホッ

まどか「教えて、ママ」

詢子「...誰からそんなこと吹き込まれた?」キッ

まどか「わたしだって子供じゃないんだよ。処女がどういうものかくらいわかってる」

詢子「だったら...」

まどか「でも、大切なことなの。私は知らなくちゃいけないの。破るのが、どういうことかって」

詢子「え、え~っとだなぁ」

詢子(どうするかなぁ...いや、年頃なんだし、大丈夫だろ。むしろ、ここでちゃんと教えといた方がいいかもな)

詢子「そうだな。あたしはパパが初めてだったんだけどな、そりゃあ凄く痛かったよ」

まどか「やっぱり痛いの?」

詢子「ああ。それに、パパのは何気にデカかったからね。まあ、ちゃんと手順をふめば、痛いのはなくなっていくもんだ」

まどか「そうなんだ」

まどか(じゃあ、わたしがちょっと我慢すれば、マミさんの力になれるのかな?)

詢子「...けどな、そういうのは興味本位でやっていいもんじゃねえんだ。相手のことを本当に愛している時にだけするもんだ。実際、それを見極められないで失敗し続けてる奴をあたしは知ってる」

まどか(それって先生のことかな...?)

詢子「いいか、まどか。あんたは他の奴のことばかり気にし過ぎる癖がある。けどな、どんなに相手にせがまれても、こいつだけは自分本位に考えなきゃいけないんだ。それが自分のためでも相手のためでもあるんだ」

まどか「......」

詢子「だから、あんたが本当に相手を異性として愛せる時にだけ破りな。どんな事情があれ、もし無理矢理にでもヤろうとする奴だってんなら、あたしがブッ飛ばしてやる」

まどか「...わかった。ありがとう、ママ」

詢子(自分の娘に何話してんだろ、あたし...あ~恥ずかしい///)カァァ

病院

恭介「もう動かないんだよ!奇跡か魔法でもない限り!」

さやか「...あるよ」

恭介「え...?」

さやか「奇跡も魔法もあ」




ほむら『今度契約しようとしたら、その股ぶち抜くわよ』ギロッ




さやか「......」

恭介「さやか...?」

さやか(もしここで契約したら、あいつに股をぶち抜かれる。それ自体は我慢できると思う。でも、その後は?)




恭介『さやか、きみは今まで見捨てないでいてくれた!だから僕はきみと付き合いたい!』

さやか『喜んで!』




さやか(で、なんやかんやでベットシーンになった時...)




恭介『さやか...挿れるよ』

さやか『うん。恭介が欲しい...』ドキドキ

恭介『あれ?なんか思ったよりすんなり入るな...血も出てないし...』

さやか『え、えっとそれは...』

恭介『...僕らが付き合ってから、何年くらいになるっけ?』

さやか『4年くらい...』

恭介『...浮気性の女は、より男性的な顔の男を好む傾向にあるらしい。さやかも昔、好みのタイプは男らしい人かなって言ってたよね』

さやか『きょ、恭介、違うの!これは...』

恭介『そんなやつだとは思わなかったよ、さやか。君には失望した。君とはもうこれまでだ』

さやか『待って恭介!恭介―――!』




さやか(みたいなことに...)

さやか(いや、恭介なら受け止めて...断言はできないや。恭介の気持ちがわからなかったからこうなってるんだし)

さやか(あれ?そもそも、なんであたし、恭介と付き合うこと前提で考えてるの?)

さやか(―――あ、そっか)

さやか(あたし、本当は恭介の手なんかどうでもよくて、恭介に振り向いてもらいたかっただけなんだ)

さやか「うぅ...」ポロポロ

恭介「さ、さやか!?その、ごめん!今のは言い過ぎたよ!」

さやか「違うの...あたし、最低なの...」

恭介「そんなことないよ、うん!ただ今日はタイミングが悪かっただけだから、ね?」

さやか「あたしなんかに気を遣わないで...」

恭介「気なんて遣ってないよ!いつもさやかがお見舞いに来てくれて凄く嬉しかったんだから!僕のためにって買ってきてくれたCDだってちゃんと全部とっておいてあ...」

さやか「うわああぁぁぁぁぁん!!」ダッ

恭介「さやか?さやかぁ!?」

************************

ほむら「正直、あの一言があんなにも効果的だったなんて予想外だったわ。あなたに至っては、勝手に思い詰めて自滅してるし」

さやか「うるせいやい」

ほむら「まあ、私も人のことをいえないけどね...」

************************

ワルプルギスの夜襲来前日

ほむら「あれから大分たつ...まどかも美樹さやかも、契約した気配はない。確かめたいけど、警戒されて近づけないし...」

ほむら(...いいのよ、これで。まどかが普通に暮らしていけるなら、それだけで...)

ほむら(...でも、ワルプルギスを倒したらどうしましょうか。仮に、私が殺されるorこの街を去れば、私という恐怖対象がいなくなったまどかは契約してしまう確率が高い)

ほむら(なら、倒した後も生き残ってこの街に留まれば...駄目ね。私の時間停止は、ワルプルギスとの戦いで使えなくなるのは確認済み。あれが使えなければ、私の発言の信憑性は薄まる)

ほむら(そもそも、時間停止も武器調達もできなくなった時点で私が生き残れるとは思えない...私が死ねば、最初の例で...あれ?)

ほむら「じゃあ...どうあがいても、まどかは契約をしてしまうってこと?」

ほむら(なら...私の戦ってきた意味は?何度も何度もまどかを死なせて、皆を犠牲にしてきた...)

ほむら(それが全部無駄だったってこと?)

ほむら「うっ...うううううぅぅ!!」ポロポロ

ソウルジェム「」ズズズ

QB(さて、彼女の様子を見に来たけれど...)

QB(なんというかあれだね、勝手に自滅していってるね)

QB(確かに僕はまどか達とほむらをを引き離そうとしたけど、まさかここまでうまくいくとは...)

QB(なにはともあれ、このままほむらが魔女になれば、後は時間の問題だ)

QB(マミ一人でワルプルギスと戦っても、まず勝てないだろう。そうなれば、まどかは契約するしかない。それで全て終わりだ)

QB「彼女が何者かは気になったけれど...別にどうでもいいか。さようなら、暁美ほむ...!?」

ソウルジェム「」ピカー

QB「な、なんだい!?」

ワルプルギスの夜 襲来

ワルプルギス「ウフフ...フフフ...!」

マミ「...来たわね」

マミ(大丈夫...鹿目さんも美樹さんも、契約はしていなくても、一緒にいたいって言ってくれたもの。私は独りじゃない。だから、恐れることは無い...もう何も怖くなんてないわ!)

マミ「さあ、来なさい!」

ワルプルギス「ア――ハッハッハブロ!!」ゴシャアアア

マミ「!?」

ほむら「......」

マミ「あ、暁美さん?これはいったい...」

ほむら「」バサァ

マミ「ファッ!?」

マミ(それは、ほんの少しの間の出来事だったわ。変わった(カッコイイ)黒い翼を生やした暁美さんが、無言でワルプルギスをフルボッコにしていた...私にわかったのは、そこまでよ)

QB「彼女の執念には恐れ入ったよ」

QB「魔女になるどころか、負の感情を全て自分の魔力に変えるなんて」

QB「全く、どんな因果を背負っていればそんなことができるのやら...」

QB「ともかく、この場はきみの勝ちだ、暁美ほむら」

まどか「マミさーん!」タタタ

さやか「もうあのデカブツをやっちゃうなんて...流石マミさん、あたしらにできないことを平然とやってのける!」

マミ「いや、私じゃなくて...」

ほむら「......」

まどか「ほ、ほむらちゃん...!?」

マミ「...何はともあれ助かったわ。正直、私だけじゃ勝てる気がしなかったもの。お礼に一緒にお茶でも...」

ほむら「......」クルッ

マミ「暁美さん?」

ほむら「鹿目まどか」

まどか「」ビクッ

ほむら「...あの時言ったこと、忘れていないわよね?」

まどか「う、うん...」

ほむら「なら、これからも覚えておきなさい。あなたが契約しようとするのなら、私は手段を択ばないことを」バサァ






まどか(そうして、ほむらちゃんは黒い翼を広げて飛び去っていきました。それからも学校には普通に通っているんですが、彼女とお話しすることはありません。彼女は、ただただ、私を遠くからジッと睨みつけているのです...)

********************************

さやか「あの時のあんたは怖かったなぁ。ガチの人だと思ったもん」

ほむら「まどかに好かれて彼女を殺すよりは、まどかに嫌われて彼女を生かしたい...そう思っていたもの」

さやか「それでも、やっぱり限界が来ちゃったワケか」

ほむら「ええ。まどかに近づけない上、誰も近づかせないような雰囲気になってた私は、学校でも孤立するようになっていった...」

さやか「イジメられてた...とかじゃないよね?」

ほむら「ええ。ただ、相手から話しかけられることは無かっただけよ。でも、そんな生活を半年も続けてたら、もう疲れちゃって...」

さやか「それが、あの病院での一件か...」

*****************************

病院 屋上

ヒュウウウウ

恭介「......」

恭介(あれから、誰もお見舞いに来てくれない...当然さ。唯一来てくれていたさやかを突き放したのは僕じゃないか)

恭介(それに、今更退院してもどうにもならないんだろうな...)

恭介(もういいや。楽になろう...)

バァン

さやか「恭介!あんたなにやってんのよ!?」

恭介「さやかか...どうしてここに?」

さやか「どうしてもなにも...久しぶりに様子を見に来たら、どこにもいなかったから...!」
 
恭介「迷惑かけたね...でも、もう大丈夫。これ以上は迷惑かけないから...」

さやか「恭介!」

恭介「来るな!」

さやか「っ...!」ピタッ

さやか(ヤバイ...このままだと恭介が...!)

ザッ

ほむら「......」

恭介「き、きみは?いつの間にここまで...」

さやか(転校生!?なんでここに...まさか、恭介を説得して...)

コーヒー缶「」カラン

ほむら「...ちょっとどっか行ってくれない。一人になりたいんだけど」

さやか(お前もかよぉ!?)

恭介「だ、誰かは知らないけど邪魔をするつもりか!?」

ほむら「だから、私が最初にいたのよ。わかりなさいよ」

恭介「...まさか、きみも自殺を...?」

ほむら「自殺...ふふっ、それもいいかもしれないわね。もう疲れちゃったもの。ちょうどいい具合に空も死にたくなるくらい晴れ渡ってるしね」

さやか(ヤバイよ、よりにもよって真ブルーの奴が揃っちゃったよ)

恭介「...なにかあったのかい?」

ほむら「放っておいてちょうだい。もうどうでもいいのよ」

恭介「話してみなよ。少しは楽になれるかもしれないよ」

ほむら「あなたに話しても...」フッ

さやか(いまなら隙だらけ...このうちに...)コソコソ

恭介「あの、僕が言うのもなんだけど、もっと考え直してみないかい?ほら、ご両親も悲しむし」

ほむら「...私が死んだところで、保険がおりてうっはうはなだけよ」

恭介「じゃ、じゃあ友達とか...」

ほむら「友達なんて、もう失くしてしまったわ。...いいえ、私が勝手に思ってただけで、彼女からしたらただの病弱なクラスメイトだったんでしょうね」

恭介「......」

ほむら「...最後に、私なんかを気にかけてくれる人がいてよかった」

恭介(マズイ、このままだとこの子が!)

恭介「待ってくれ!きみの友達なら、僕がなる!だから考え直してくれ!」

ほむら「さようなら」バッ

恭介「なんで!?」

ガシッ

恭介「!?」

ほむら「なっ...!」

さやか「へへっ、掴まえた」

ほむら「は、離しなさい!」ジタバタ

さやか「離したら跳び下りるつもりでしょうが。少し落ち着きなって」

ほむら「―――離してっ!」グイッ

ブンッ

さやか「―――えっ?」

ほむら「あっ」




さやか(あたし、見滝原中学二年生美樹さやか)

さやか(自殺を図ろうとしていた幼馴染とクラスメイトを止めにきたら、もの凄い力でぶん投げられて、あたしが先にあの世へダイブ決め込んでます)

さやか(こんな意味不明な状況になって、ようやくわかることがありました)

さやか(空って、こんなに青かったんだ)

恭介「さやかぁ!」

恭介(駄目だ、届かない...!)

ほむら「......!」バッ

ドドドドド

恭介「壁を走った!?」

ほむら(間に合え...っ!)ダンッ




ズドン

ほむら「はぁ...はあっ...」

さやか「......」

さやか(助けてくれたのは嬉しいけど...この状況、どうすればいいんだろう)

ほむら「......」

さやか「えぇっと...」

ほむら「」ビクッ

さやか「その、大丈夫だった?」

ほむら「......」

ポロッ

さやか「え」

ほむら「ひぐっ...えぐっ...」ポロポロ

さやか「そ、そんなに痛むの?」

ほむら「ちがうの...しんぱいされるのなんて...すごくひさしぶりで...」グスッ

ウワァァン

さやか「ひ、ひとまず落ち着ける場所探そうか、うん。そうしよう!」

******************************


さやか「で、それで散々泣いたあと、身の上話してくれて、今に至ると」

ほむら「...私、またまどかと仲良くなれるかしら?」

さやか「ま、大丈夫でしょ。あのセクハラみたいな行為は全部あいつに仕組まれたやつみたいだし、ちゃんと事情を説明すれば...」

ほむら「...でも、まどかは私を強姦魔だと...」

さやか「心配すんなって。別に、まどかもあんたの陰口とか言ってるわけじゃないからさ」

恭介「そうだよ。鹿目さんはとても優しくて、理解がある子だからね。きみが恐れるようなことはないと思うよ」

ほむら「そう...なのかな」

さやか「ちょっと待て」

さやか「恭介...あんた、なんでここに?」

恭介「なんでもなにも、ここは僕の病室だし...」

さやか(し、しまった...これ、魔法少女のこととか全部聞かれてたよね?)

ほむら「あっ」

恭介「え?」

ほむら「ふっ」キュッ

恭介「うっ」

ほむら「忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ」キュキュキュ

恭介「」ドサッ

ほむら「...これでよし」

さやか「なにしてんの!?」

ほむら「オトさせてもらったわ。起きれば今日あったことは全て忘れているはずよ」

さやか「ま、まあ、とにもかくにも行動はお早めにだ。明日まどかとのお泊り会をセッティングしてあげるよ」

ほむら「そ、そんないきなり...」

さやか「大丈夫大丈夫。あんたがガチレズじゃないってことまどかに伝えればそれで済む話だから」

ほむら「ち、違うの...そういうことは、自分で伝えるべきだと思うから...自分でやるわ」

さやか「!...そっか。頑張れよ」ニッ

ほむら「...ありがとう」ニコリ

―――――――――――――――
???「ふーん、ワルプルギスを倒したレギュラーねぇ...」モグモグ

QB「興味はないかい?」

???「まあ、ないことはないけどさ、そんなバケモンにちょっかいかけるほどあたしはバカじゃないよ」

QB「そうかい。ああ、そうそう、ついでに伝えておくけど...」

???「?」

QB「彼女は、近いうちに巴マミを仲間に引き入れるつもりだよ」

QB(まどかと仲直りするんだから、意味は同じだよね)

???「...なんだと?おい、詳しく聞かせろ」

今日はここまでです。

>>47 
×レギュラー→○イレギュラー 

――――――――――――――――
翌日

さやか「おはよー、まどか」

まどか「おはよう、さやかちゃん。仁美ちゃんは?」

さやか「今日は日直だから先に行くって」

まどか「そっかぁ。...あ」

ほむら「おはよう」ギロッ

まどか「ひっ!?お、おはようございます...」

ほむら「......」スタスタ

さやか(あいつ、目が充血してやがる...そんなに緊張してるのか)

学校の屋上

ほむら(...挨拶しただけなのに怖がってた...もう、駄目なのかな)

さやか「ちょいとあんた」

ほむら「...なによ」ギロッ

さやか「そんなんじゃ怖がるなって方が無理だって。ほれ、目薬」

ほむら「...ありがとう。ここが私の人生の分岐点だと思うと眠れなくて...」

さやか「大袈裟だって。もっと気楽にいこうよ。まどかもあんたのこと嫌ってるわけじゃないんだしさ」

ほむら「で、でも...」

さやか「はぁ...もうあたしが言っちゃおうか?その方が楽でしょ」

ほむら「そ、それは駄目よ!」

さやか「だったら、早いとこ済ませちゃいなさい。あんまり引き延ばすと、ロクなことにならないからね」

ほむら「...なんか、あなたに言われるとムカつくわね。わかってるわよ。明日の放課後、必ず決着を着けるわ」

さやか「明日?今日じゃなくて?」

ほむら「色々と準備が必要なのよ。気持ちの整理とか気持ちの整理とか気持ちの整理とか」

さやか(あっ、ダメだわこれ...しかたない)

放課後

まどか「さやかちゃん、かえろっ!」

さやか「あぁ~ごめんまどか。今日は仁美と先帰ってて。あたしこれから宿題やるんだ」

まどか「えっ?今朝ちゃんと出してたよね?」

さやか「それがさぁ、今日出すの二つあったじゃん?片方の存在すっかり忘れててこの通り...」

まどか「あぁ...やっちゃったね、さやかちゃん」

さやか「全く残念だよ、あたしの嫁二人と帰れないなんてさ!」ダキッ

まどか「ひゃっ!も、もうやめてよ///」

仁美「...コホン。まったく、うらやまs...じゃなくて、さやかさん。早く宿題にとりかかってはいかがですか?」

さやか「おっといけない...それじゃ、二人ともまた明日」

まどか「ばいば~い」

さやか(さて、と)

さやか「おまたせ、ほむら」

ほむら「...世話をかけるわね」

さやか「なぁに、あたしが勝手にやってるだけだから気にしなくていいよ」

ほむら「美樹さやか...」

さやか「あぁっと、いい加減その他人行儀な呼び方は止めてくれないかな」

ほむら「でも、慣れてなくて...」

さやか「これから更に慣れてないことをするんでしょうが。これくらいで躓いててどうするよ」

ほむら「じゃ、じゃあ...さやか...これでいいかしら?」

さやか「よろしい。それじゃいこっか」

ピンポーン 

『はーい』

ガチャリ

さやか「ども」

マミ「あら美樹さん。それに...」

ほむら「...こ、こんにちわ」

マミ「暁美さん!久しぶりね、元気だったかしら!?」ニギッ

ほむら「は、はぁ...まぁ...」

マミ「心配だったのよ。あれから魔女退治にも顔を合わせなくなったし、私ももうすぐ卒業するから色々と忙しくて会いにいけなかったしで...」

マミ「それにその様子だと、鹿目さんたちと仲直りしたみたいね。よかったわ~」

さやか(なんかテンション高いな、マミさん)

マミ「さあ、ふたりともあがってちょうだい」

さやか「おじゃましまーす」

ほむら「おじゃまします」

マミ「どうかしら?」

ほむら「...おいしいわ」

さやか「相変わらずめちゃウマっすよ!」

マミ「そう、それはよかったわ」ニコッ

マミ「それにしても、鹿目さんがあなたと一緒じゃないのは珍しいわね」

さやか「実は、ちょっとした事情がありまして。マミさんにも協力をお願いしたいかなって」

マミ「?」

~ほむらのあれこれ説明中(魔女化除く)~

マミ「いい話じゃない!暁美さん、あなた頑張ったわねぇ!」ブワッ

ほむら「信じてもらえるの?」

マミ「その話と今までの行動、なにも矛盾してないもの。暁美さん、及ばずながら私にも協力させて」

ほむら「いいんですか...?」

マミ「当たり前じゃない、助けられた時にも言ったでしょう。協力しないわけがないわ」

ほむら「あ...ありがとう...うぅ...」グスッ

マミ「あ、暁美さん?」

さやか「あー、気にしないで。この子、人に優しくされるのに弱いんで」

さやか「というか、マミさん。意外とあっさりQBとソウルジェムのことも受け入れたね」

マミ「最近のあの子、色々と胡散臭かったもの。ここ数週間、グリーフシードを回収したらすぐどこかいっちゃうし」

さやか「ああ、通りでいないと思ったら...」

マミ「それに、暁美さんがこれだけ頑張ったんだもの。私がへこたれるわけにはいかないわ」

マミ「それで、私はなにをしたらいいの?」

さやか「いやあ、またお泊り会ができたらいいなぁと思って。今度はこいつも混じってね」

マミ「ああ、そういうことね。構わないわ。むしろウェルカムよ」

さやか「いきなりまどかと二人っきりは厳しいと思うから、そこは我慢してよね」

ほむら「問題ないわ。とにかく、あの時みたいにまどかと仲良くしたいだけだもの」

さやか「それでですね。どうにかしてまどかの警戒心を解いてあげたいんだけど...」

マミ「OK、わかったわ。そこは先輩らしくなんとかしてあげる。暁美さんもそれでいいかしら?」

ほむら「ええ。お願いします」

ほむら(これで、まどかに疑われずに済む...また前みたいに...仲良くなれたらいいな...)

翌日 放課後 

マミ「えっ、もう一度お泊り会をしたいですって?」

さやか「うん。マミさんももうすぐ卒業しちゃうし、今の内に思い出作りをしたくって」

マミ「そんなに大切に思ってくれるなんて...私、凄く嬉しいわ。それでいつするの?」

さやか「思い立ったが吉日というやつだよ。まどか、今日でいいよね?」

まどか「わたしは大丈夫だけど、マミさんは?」

マミ「OKよ。ちょうど今日は空いてる日なの」

まどか「じゃあ、またわたしの部屋で...」

「待って」

ほむら「......」

さやか(...さて、ここまでお膳立てしたんだ。絶対に成功させなよ)

マミ(ここが正念場よ、暁美さん!)

ほむら「...わ、私も一緒にいいかしら」

まどか「えっ...?」

ほむら「私があなたにどう思われてるかは分かってるつもり...それに、今さらこんなことを言われても信じられないってことも...」

ほむら「でも、約束するわ。私は、絶対にあなたに手を出さない。私はただ、あなたと友達になりたいだけだから...お願いします...私も一緒に...」ブルブル

さやか(ぎこちなさすぎるでしょ)

まどか「ほむらちゃん...」




???「信じるなよ、そいつの言葉を」

!?

杏子「誰だって顔してるんで、自己紹介させてもらうがよ。あたしはお節介焼きの佐倉杏子!あんたらが心配なんであとをつけさせてもらった!」

まどか(だれだろう...)

さやか(杏子...あ、ほむらの話にチラっとでてきたような...)

マミ「佐倉さん...?」

杏子「マミとそのお供ふたり...甘ちゃんのあんたらに一つ忠告しておいてやるぜ。あたしはこの数年間、ずっと裏町で生き、色んな奴らを見てきた。だから、人の性癖くらい匂いでわかる!」

杏子「こいつはすげえ!桜trick以上の匂いがプンプンするぜぇ!こんな変態ガチレズには、出会ったことがねえほどになぁ!」

ほむら「!?」

杏子「環境でそう思われるようになっただと?違うね、こいつは生まれついてからの素質だ!」

マミ「さ、佐倉さん?」

杏子(くくくっ...これで、マミを引き入れ、ついでにイレギュラーがご執心のちっこいのを味方につければ、あいつもまともには手をだせねえはず)

杏子(そして、イレギュラーに勝ったあと、一人になったあいつに手を差し伸べれば、あっという間にマミと仲直り...ついでに舎弟3人よ!)

杏子「わかったら、そいつから離れ」

さやか「おばかっ!」バチン

杏子「きゃんッ!」

ほむら「ち、違うのよ!あれは彼女の勘違いなの!信じてまどか!」

まどか「お、落ち着いてほむらちゃん...」

ほむら「本当だから...」

QB「果たしてそれは真実かな?」

ほむら「インキュベーター...!?」

QB「今はさやかが味方をしてくれてるみたいだけど...元はといえば、彼女がきみを変態扱いしたよね?」

QB「いや、そもそも変態だと思われる行為をしたのはきみじゃないか」

ほむら「っ...それはおまえが...!」

QB「だったら、普通はまず否定するはずだよ。事実、あれは三人の早合点だし、説明すれ最低でもば変態というレッテルを張られなかったはずさ。でも、きみはあの場から逃げ出した」

QB「マミを助けたときもそう。きみは無意識のうちのマミの胸を揉んでいた。そして、まどかの股へ指を突っ込んだ時も、特に詫びはいれなかったよね」

ほむら「それは...偶然で...」

QB「つまり、きみは心のどこかで自分に眠る変態性を肯定していたんじゃないのかな」

ほむら「違う...私は...ちがう...の...?」

ほむら(本当は自覚していないだけで、私は...?)

QB「否定はしきれないみたいだね」

ほむら(なら、さやかと巴さんは私に同情してるだけで、本当は変態に見えてるの...?)




さやか「ほらなんかややこしくなってきたじゃんか!」バチン

杏子「さらにもう一発!?」

さやか「ほむら、あんなののいう事を真に受ける必要は無いよ!聞いてて意味わかんないから!」

ほむら「...ふふっ、そうよ。そうよね。今更、虫がよすぎるわね」ボソボソ

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「ねえ、まどか。まさかとは思うけど...あいつと契約するつもりはないでしょうね」

まどか「えっ!?」ビクッ

まどか(雰囲気が変わった...!)

ほむら「ねえ、どうなの?教えてちょうだい」

まどか「そ、それは...」

ほむら「そう...まだあなたはそのつもりなのね...」ギロッ

まどか「!」ゾクッ


ほむら『今度契約しようとしたらその股ぶちぬくわよ」ギロッ

ほむら『なら、これからも覚えておきなさい。あなたが契約しようとするのなら、私は手段を択ばないことを』バサァ


まどか(あの時とおなじ目...!)

まどか「や、やめ...」

ほむら「もう終わってるわ」

まどか「え...?」

ほむら「...これ、なにかわかるかしら」スッ

まどか「パンツ...まさか!」バッ

まどか(いつのまに...!?)

ほむら「これが最後の警告よ。今度契約する可能性を僅かにでも見せたら遠慮なくイかせてもらうから」バサァ

ほむら(ごめんなさい...私が意気地なしだった...あなたを救うって、その気持ちを裏切るくらいなら、私はどんな罪だって背負える)

―――どんな姿(へんたい)に成り果てたとしても、きっと平気だわ






さやか(...どうしてこうなった)

さやか「どうしてくれんのよ、ええ、おい」

杏子「だ、だってQBがガチレズ変態なイレギュラーがマミたちを毒牙にかけようとしてるっていうから...」

マミ「あら、心配してくれたの?」

杏子「ち、ちげーよ!ただ、あんたは相当の甘ちゃんだし、放っておけなかったっていうかなんていうか...」

マミ「やっぱりそうじゃない」

杏子「~っああもうそうだよ!心配だったんだよ!文句あるか!?」

マミ「ふふっ、ありがとう。でも、大丈夫よ。変態なら変態で、可愛いと思わない?」

杏子「え?」

マミ「え?」

QB「...やはりね」

さやか「なにがやはりねよ。これ原因はあんたでしょうが。責任取りなさいよ」グリグリ

QB「踏まないでくれるかな」

まどか「QB、そのやはりって?」

QB「ほむらのことさ。さっきも見せたあの翼...ずっと気になっていたから確認したんだ。そして、わかったことが二つある」

QB「ひとつは、いまの彼女の精神はひどく不安定であり、感情が極端に揺れ動くということ。そのため、彼女の思考は極端になっている。心当たりはあるだろう?」

さやか「...まあ、たしかにあるっちゃあるね。自殺しようとするわ涙もろくなるわ、あんたの煽りで暴走するわ...」

QB「もうひとつは、あれはまどかにしか抑えきれないものだということ」

まどか「わたし...?」

QB「そうだよ。あの翼の発動は、彼女の苦しみを表している。だから」

杏子「言うまでもねえよ。お前の言いたいことはよくわかるさ」

QB「杏子?」

杏子「この子とあいつの問題を先送りにしたくないんだろ?それであいつを救えるのはこの子だけだって...」

QB「...うん、まあそうだね。まどかにしかあの強力な翼はどうにかできない。だから僕とk」

杏子「感情が極端ってことは、裏を返せばどん底から一気に上がることもできるってことだ。それができるのは、イレギュラーが固執してるあんただけ...」

QB「それは効率が悪いね。それよりも手っ取り早く済む方法が」

杏子「たまにはイイとこあるじゃん。あたしを騙したことはチャラにしてやるよ」

QB「いや、だからね?まどかが僕とケイy」

杏子「さあ、あいつを探しにいくぞ!」

さやか「あんたが仕切るな!...まあ、やることは変わんないしね。よし、ほむらを見つけたらすぐにまどかへ連絡すること!はりきっていこう!」

マミ「おー!」

タタタ



QB「」ポツン

QB「わけがわからないよ」

デパート付近

杏子(ちょっと強引すぎたかな...まあ、これ以上あいつに踊らされるのは癪だったからね。気の毒だとは思わないよ)

杏子「さぁてと、イレギュラーはどこいったかな...?」



ほむら宅付近

マミ「まだ帰ってきていないようね」

マミ「そうだ、先に準備しておきましょう。ああ、今日のお泊り会が楽しみだわ」イソイソ



病院 屋上

さやか「さすがに二回目はないか...」

さやか「ほんっと世話やけるなぁ、あいつは」

路地裏

まどか「たしかこっちの方に飛んでいったはず...」

まどか(うぅ...それにしても、パンツがないからお股が気になるよぉ...)

まどか「あっ、ほむらちゃ...」



ほむら「まどかのパンツ...」

ほむら(とっさに奪ってしまったけど...どうすればいいのかしら)

ほむら(変態といえば...やっぱりこうかしら)グイッ

まどか「!?」

ジャリッ

ほむら「」ピクッ

まどか「!」サッ

ほむら「...気のせいね」

まどか(あ、危なかった...)

まどか(ほむらちゃん、なんでわたしのパンツを被ったの...?)



ほむら(これなら、まどかも私を怖がってくれるかしら...)

ほむら(いえ...この程度では、甘いわね。あの優しいまどかがドン引きするくらいの変態じゃないと...)ハムッ



まどか(今度は...わたしのパンツを食べ始めた!?)

まどか(酷いよほむらちゃん...なんでそんなことをするの...?)

ほむら「」ハムハム

まどか(さっきの友達になりたいって言葉は、嘘だったの...?)

ほむら「...ぐっ!ゲホッゲホッ!」

まどか「!」

ほむら「うぅ...」

ほむら(こんなの、嬉しくもなんともない...ただ、苦しいだけじゃない)

ほむら(どうしてもこれを食べなきゃならないの?そうしなくちゃ変態にはなれないの?)グスッ

ほむら「でも...まどかを守らなくちゃ...それが、今までの彼女たちへの報い...」ハムッ

まどか(ほむらちゃん...)

ザッ

ほむら「!...こんな所まで、なにをしにきたのかしら?」バサァ

まどか「...とりあえず、それ返してほしいな」

ほむら「まさかとは思うけれど...あなた、ノーパンで来たわけじゃないでしょうね?だめじゃない、そんな無防備な恰好で来られたら私...」スッ

まどか「無理しなくていいよ、ほむらちゃん」

ほむら「なっ...」

まどか「ごめんね、さっき見ちゃったんだ。ほむらちゃんが泣きながらパンツを咥えているところ」

ほむら「そ、それはその...へんなところに入ってしまっただけよ!」

まどか「...うん。ほむらちゃんがそういうなら、そうなのかもしれないね」

ほむら「そうよ。だから私に優しくする必要なんて」

まどか「でも、友達になりたいって言ってくれたほむらちゃんと、怖いほむらちゃん...わたしはどっちが本当の気持ちか知りたいの」

ほむら「え...?」

まどか「だから...少しずつでもいい。あなたのことを教えてくれるかな?」

ほむら「いいの...?私、あなたを傷付けたのよ...?」

まどか「大丈夫だよ。あの時だって、破れたわけじゃないもん。それに、ずっとわたしを護ってくれたほむらちゃんの気持ちを裏切って契約するほど、わたしはバカじゃないよ」

まどか「だから、そんなに無理しなくてもいいんだよ」

ほむら「ありがとう...まどか...」グスッ

まどか「いいんだよ、ほむらちゃん。もっとあなたを教えてほしいな」

ほむら「...ふええええぇぇん」スゥゥ

まどか(よかった...結構簡単に消えるんだね、あの翼)ナデナデ




QB(決意さえも簡単に崩れてしまうあの翼...これはなにかに使えるかもしれない。研究を進めるべきだね)スウゥゥ

プルルル ピッ

さやか『ほむら見つかった!?』

まどか「うん。あの黒い翼も消えてるし、もう大丈夫だと思う」

さやか『そっか、よかった。マミさんがもうお泊り会の準備してるみたいだから、ほむらの家に集合で』

まどか「はーい」ピッ

まどか「もうお泊り会の準備はできてるって。それじゃ、いこっか」スッ

ほむら「...ええ」ギュッ




この日、わたしとほむらちゃん。それにさやかちゃんとマミさん(杏子ちゃんもいるけど)で、お泊り会をしました。

さやかちゃんとマミさんがほむらちゃんのためにこのお泊り会をセッティングしていたこと。

マミさんと杏子ちゃんが知り合いだったこと。

ほむらちゃんがドジッ子だということ。

色んなことを知ることができました。

これからも、こうやってみんなで平和に遊んでいけたら、それはとっても嬉しいなって思うのでした。



終わ

数ヶ月後

ほむら「納得いかないわ」

さやか「おぉう、いきなりなんなのさ」

ほむら「私は、まどかとお泊り会をしたいといったのに...できる気配がこれっぽちもないんだけど」

さやか「誘えばいいはなしじゃん」

ほむら「それができたら苦労しないわよ」

さやか「なに?まだ緊張してんの?変態疑惑も晴れたし、最近はいい雰囲気だと思ったんだけどなぁ」

ほむら「別にそういうわけじゃないのよ。ただ、誘ったところで...」



まどか『お泊り会?いいよ、またやろう!それじゃ、みんなに予定を聞いてみるね』



ほむら「ってなるに決まってるわ。断れって二人を強要すれば、likeをloveに勘違いされてこれから気まずくなりそうだし...」

さやか「つまり、あたしにどうしろと?」

ほむら「一緒に誘って、あなただけ当日キャンセルでお願いします」

さやか「なんて遠回しな...」

>>86 断れって→断って


延長戦 

ホムホーム

ほむら「なんだかんだ言って協力してくれてありがとう」

さやか『まあ、楽しんでくれればそれでいいよ。それじゃ、ごゆっくり』

ほむら「ええ」ピッ

ピンポーン

ほむら「!来たっ...!」トトト

ガチャリ

まどか「おじゃましまーす。今日はよろしくね、ほむらちゃん」ウェヒヒ

ほむら「ええ、こちらこそ。さあ、あがってちょうだい」

ホムホーム

まどか「さやかちゃんは来れなくて残念だったね」

ほむら「そうね」

まどか「......」

ほむら「......」

まどほむ(どうしよう...)



ほむら(なにを話せばいいか全くわからないわ。そういえば、いつも3人か4人で行動してることが多かったから、話題はさやかがふってたわね...)

ほむら(ああもう、せっかくまどかとのお泊り会が叶ったのに、どうして話題の一つや二つが思いつかないのよ!?)



まどか(うぅ...なんで緊張してるんだろ、わたし。みんなといる時はなんともなかったのに...)ドキドキ

まどか(でも、この感じ...あまり嫌じゃないかな)

ほむら「そ、そうだ。なにかゲームでもしましょうか」

まどか「いいよ。なにがあるの?」

ほむら「えーっと、たしかここにPS2のゲームソフトが...」ゴソゴソ

『METAL ○EAR SOLID 3』

『ジョジョ○奇妙な冒険 ファントムブラッド』

『BLACK○AT 機械仕掛けの天使』

『サ○ライズワールドウォーfromサンライズ英雄譚』

ほむら(なんでこんなのばかりなのよ!?...そうよ。ワルプルギスを倒した後、安いゲームで時間を潰そうって、私が中古で買ったのよ...)

まどか「あっ、メ○ルギアだ。ほむらちゃんも持ってたんだね」

ほむら「えっ?あなたも持ってるの?」

まどか「うん。この前、タツヤが大喜びでやってたよ。わたしもその時に一緒に見てたんだ」

ほむら(3歳でこのゲームをたしなむなんて...タッくん、あなたいったい何者なの?)

ヴォルギン『少佐、なにをしている。部屋で待っていたんだぞ?』ムンズ

スネーク『!?』

ヴォルギン『...お前はだれだ!?少佐のことは誰よりもよく知っているからな...』



まどか「ぶふっ」

ほむら「...くくっ」

ほむら「あのシリアスな場面でいきなり股間認証って...何度見ても耐えられないわ」

まどか「でも、この後が悲惨なんだよね」

ほむら「ええ。...あら、もうこんな時間。もう夕食の準備をしなくちゃ」

まどか「やっぱりこのゲーム見てると時間が早く過ぎちゃうね~」

ほむら(思ったよりメ○ルギアで盛り上がれてよかった。いいセンスだったわ、ヴォルギン)

まどか「うわぁ、オムライスすごくおいしいよほむらちゃん」

ほむら「あなたのから揚げもおいしいわ」

まどか「ふふん、なんたってわたし特製まどから揚げだもん!...あっ」

ほむら「まどから揚げ...?」

まどか(やっちゃった...つい、いつもの癖で)

ほむら「...いいセンスだわ。とても可愛い」クスッ

まどか「そ、そうかな...?」

ほむら(いいセンス...このフレーズ、気をぬくとつい言っちゃうわね。オセロットがハマるわけだわ)

まどか(なんだろう、さやかちゃんたちに言われるとムッとしちゃうけど、ほむらちゃんに言われると嬉しいというかなんというか...)ドキドキ

風呂場

チャプ

まどか「あぁ~いい湯だなぁ~。...なんだか、おばさんくさいかなわたし」

ほむら『入っていいかしら?』

まどか「どうぞー」

ガララ

ほむら「お待たせ」

まどか「!?」

ほむら「...?どうしたの?」

まどか「ほむらちゃん、前!前!///」カァァ

ほむら「え、女同士だし、別に隠さなくてもいいじゃない」

まどか「そう...そうだよね、うん。あはは、わたしなに言ってるんだろ?」

まどか(落ち着こう...女の子同士だし、隠さないのが普通だよね)

ほむら「...?」

まどか「......」ジー

ほむら「どうしたの?」

まどか「...やっぱり、わたしたちって小さいのかな...?」

ほむら「...ああ。あの二人のことなら気にしなくてもいいわよ。成長期なんて人それぞれなんだから」

まどか「やっぱり、さやかちゃんとマミさんが大きいだけなのかな?」

ほむら「まあ、さやかはともかく、巴さんはもう伸びそうにないし...そういう意味では、私たちはまだ楽しみが残っていると言えるわね」

まどか「そうだね...うん。そう考えると、なんだか嬉しくなってきた。ありがと、ほむらちゃん」



マミホーム

マミ「やだ...また大きくなってるの?」

マミ(あの時、暁美さんに揉まれたせいかしら...?)

さやかの家

さやか「ねえ、杏子。あんた前さ、人の性癖くらい匂いでわかるとかどうとか言ってたじゃん」

杏子「んぐんぐ...そうだっけ?」モグモグ

さやか「言ってたよ。あれってやっぱり嘘だったの?」

杏子「んなことねーよ。まあ、確実じゃないけど、結構当たる方だ」

さやか「じゃあ、あたしはどんな感じ?」

杏子「ん~、そうだな...6:4ってところか」

さやか「なにそれ?」

杏子「将来につながる可能性の話。ノンケ率が6。女たらし率が4だ」

さやか「女たらし!?」

杏子「意識してるよりも天然の部分の方が多いな。自分の行動を振り返ってみな」

さやか「そんなこと言われても...あっ」


さやか『まどかと仁美はあたしの嫁なのだぁ~!』ダキッ

まどか『や、やめてよさやかちゃぁ~ん』

仁美『さやかさん...私はいつでも...///』ポッ


さやか(あたしがスキンシップだと思ってたあれのことか...!)ガクッ

さやか「ち、ちなみにあの二人はどうなのさ」

杏子「まどかは6:4で、ほむらは9:1。まどかは、ノンケが6で両刀が4。ほむらは、受け百合が9のノンケが1だ」

さやか「受け百合?」

さやか(というか、いままどかにさらっと恐ろしい単語が含まれてたような...)

杏子「本人にその気はないんだけど、周りの方に影響を与えちまうタイプ。要は、女にモテる女ってことだ」

杏子「今日、あいつらは二人で泊まってるんだろ?だったら、なにか面白いことになるかもしれねえな」ニヤッ

寝室

ほむら(さて、ただいま就寝時間でございますが...)

まどか「あ、あのね、ほむらちゃん。お願いがあるんだけど...」

ほむら(風呂から上がった後、チラッとだけ見た心霊特集を見たまどかが、少し怖がるような目で私を見上げています)

まどか「さっきのが怖くなっちゃって...それで、迷惑じゃなかったらなんだけど...」モジモジ

ほむら(そう...これはお泊り会の定番イベント。私は...)

まどか「隣で寝ても...いいかな?」

ほむら「ええ、もちろんよ」

ほむら(この時を...待ってた)

ほむら「それじゃ、あかりを消すわよ」カチリ

まどか「......」

ほむら「......」

まどか(ど、どうしよう...思い切って一緒に寝ることにしちゃったけど...)ドキドキ

ほむら「...ねえ、まどか」

まどか「はいっ!?」

ほむら「...もう少しそっちによっていいかしら?」

まどか「い、いいよ」

ギュッ

まどか「!?」

ほむら「......」

まどか「ほ、ほむらちゃん?」

ほむら(...思った通り。まどかはサイズ的にも抱き心地がいいわ)ウトウト

まどか(や、やっぱりほむらちゃん...その気があるの?ゲームの時も、わざわざあの辺りまで進めてあったみたいだし...)ドキドキ

ガバァ

まどか「やっ...!」

ほむら「......」

まどか(ほむらちゃんが被さって...っ!///)

シーン

まどか「......?」






ほむら「...zzz」

まどか「えー...」

ほむら「」スピー

まどか(寝返りをうっただけ、か。寝るの早すぎるでしょ、ほむらちゃん)

まどか(...そうだよね。魔法少女だもん。きっと、いつも戦ってて疲れてるんだよね)

まどか(なんだか、ドキドキしてたのも治まったし...今までのは全部わたしの勘違いだったみたい。でも...)

まどか(ほむらちゃんの側にいると、なんだかホッとするなぁ)ナデナデ

ほむら「ん...」モゾモゾ

まどか「...ほむらちゃん。わたしね、まだ恋をしたことがないんだ。でも、もしするとしたら...ううん、なんでもない」

まどか「おやすみ、ほむらちゃん」

ほむら「zzz」

まどか(きっと、わたしもほむらちゃんもいつかは恋をして、家庭を持つようになると思う。でも...)



詢子『そういうのは興味本位でやっていいもんじゃねえんだ。相手のことを本当に愛している時にだけするもんだ』

詢子『だから、あんたが本当に相手を異性として愛せる時にだけ破りな』



まどか(...もし叶うなら、ほむらちゃんみたいな、不器用だけど、一生懸命で優しい人がいいな)



終わり

おまけ


ほむら『お泊り会、無事に成功したわ。本当に協力ありがとう』

さやか「そいつはなによりで」

ほむら『とりあえず、お礼をしたいから何か食べ物でも奢って...』

さやか「ごめん、今日は用事があるんだ。また今度でいい?」

ほむら『...そう』ピッ

さやか「さて、と...」

さやか(あいつにあれだけ言ってきたんだ。あたしだって、前に進まなくちゃね)

病院

恭介「やあ、さやか。久しぶり」

さやか「だいぶ元気になったんじゃないの?」

恭介「それはそうさ。あんな救出劇を見せられたら、自殺する気なんてどこかへ飛んで行っちゃったよ。むしろ生きる気力が湧いてきた」

さやか(綺麗に魔法少女関連のことだけ忘れてるみたいだね。すごいな、あいつ)

恭介「まあ、なにもないところだけど、ゆっくりしていってよ。そうだ、前にさやかが買ってきてくれたCDでも...」

さやか「...ねえ、恭介」

恭介「なんだい?」

さやか「...話があるの」

病院 入口

ウィィーン

さやか「!あんた...」

ほむら「その様子だと...」

さやか「あはは...見事にフラれました。さやかは家族みたいなものだから、そういう風には見れないって」

ほむら「......」

さやか「なぁに、大丈夫だって。チャンスが完全に消えたわけじゃないし、みんなに比べたら大したことじゃないから!あはは...」

ほむら「ほむん!」ビンッ

さやか「イタッ!デコピン!?」

ほむら「下手な作り笑いは止めなさい。あなたには似合わな...」

さやか「ぐおお...ただのデコピンなのに頭が割れそう...」ゴロゴロゴロ

ほむら(しまった...魔力の調整を間違えたかしら)


さやか「ったく...痛いなぁ...痛くて泣けてくるわ」ポロポロ

ほむら「......」

さやか「責任とって、グチくらいは付き合ってよね」グスッ

ほむら「...構わないわ。今回のあなたには助けられっぱなしだしね」

さやか「...ありがと、ほむら」



数時間後

さやか「―――でさぁ、家族と思ってるなら、あんな思わせぶりな片耳イヤホンなんかしないでしょ普通は!そう思わない!?」

ほむら「そ、そうね」

ほむら(付き合うんじゃなかった...だれか...助けて...)ゲッソリ


終わり

終わりです。なんだか途中からぐだぐだになってしまいました。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom