にこ・絵里「先輩の威厳を取り戻せ!」 (68)



※多少の性的表現あるかもなので注意

※書き溜めはないのでゆっくり投下していきます

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にこ「今日集まった理由は分かるわね....絵里?」


絵里「ええ、もちろんよ。ズバリ最近私たちが後輩からなめられ過ぎている、ということでしょ?」


にこ「そうよ!いくら先輩後輩なくしたからってこれはマズイわ」


絵里「そろそろなんとかしないとファンからも誤解されちゃうし」


にこ「とりあえず絵里はどう後輩になめられてるのよ」


絵里「私、『ハラショーしか言ってない』『あの歳でまだ暗いところが怖い』『μ’sに入ってからポンコツになった』なんて言われてるのよ?完全になめられてるわ」


にこ「にこだって『真姫ちゃん並みにちょろい』『キャラがすべってる』『オチ担当』『一年生四人組』『貧乳』っていう嘘のレッテルを貼られたわ!」





にこ(こうしてみると絵里のは間違ってないわね)


絵里(にこのは全部事実じゃない、改善のしようがないわ)


にこ「でも絵里のは結構簡単に何とか出来そうね」


絵里「え?そんなことないと思うけど...」


にこ「簡単じゃない!3つのルールを守れば以前のようなKKEに戻れるわよ?」


絵里「3つのルール?」


にこ「ええ、


1、μ’sに入る前みたいに振る舞う
2、ハラショー言わない
3、いちいち意味もなく笑わない


この3つよ!」



絵里「1と2はともかく...3はどういうことよ」


にこ「見てて思ったんだけど笑ってるときの絵里ってかしこく見えないのよね、笑顔が無邪気過ぎるっていうか?...クールに振る舞った方がきっといいわよ」


絵里「なるほど...一理あるわね」


絵里「やっぱりこうやって客観的に見てもらった方が自分のことが良く分かるわね」



にこ「それで?にこはどうすればいいのよ」


絵里「え...」




絵里(ロリ体型の方はどうしようもないし、ちょろいのもオチ担当も変えようがない...これは無理じゃない?....あ、いや一つだけあったわ!)


絵里「にこは漫画版みたいになればいいんじゃないかしら?」



にこ「とんでもないメタ発言よ、それ」


絵里「これなら腹黒あざと可愛いキャラになるからちょろくない上にオチ担当呼ばわりもされない、しかも確かあの設定なら頭もそんなに悪くないんじゃない?」


にこ「もともと私って設定的に希より頭良かったはずなんだけどね」


絵里「あなたもメタ発言してるじゃないの...とりあえず明日からはこれを実践してみましょう!」





にこ「...ねぇ、そもそもなんで希は先輩の威厳を保ててるのかしら?あんなにやんちゃしてるのに...」


絵里「...まあ多分私たちが威厳なさ過ぎて相対的に上がってるんじゃない?最近はそれくらい私のポンコツ扱いがひどいのよ」


にこ「...この話題はやめましょう、むなしくなるわ」


絵里「にこからこの話題振って来たくせに...まあいいわ。家でしっかり練習しなさいよ?」


にこ「あんたもね」

『翌日』




にこ「...絵里、もう準備はオーケーね?」


絵里「...ええ、早く入っていいわよ」



にこ「じゃあ開けるわよ...」


絵里「ええ...」ゴクリ



にこ「....」ガチャッ


海未「穂乃果!凛!あなた達またテストでこんな点数とって...少しは勉強もして下さい!」


真姫「あなた達...こんな点数始めて見たわよ?」


穂乃果「うう...面目ない」


凛「にゃー...あっ、にこちゃんだ!にこちゃんもテスト悪かったよね?」



海未「にーこぉー...あなたもですか...」


にこ「...」


真姫「なんとかいいなさいよ、図星だから答えられないの?」




にこ「...ええ~!にこちゃーんとテスト出来たのに~!ほらっ♪」


穂乃果「な、なんと...100点...」


凛「にこちゃんの裏切りものー!」



にこ「くしし♪」


海未「穂乃果と凛も少しはにこを見習って下さい!」


ことり「まあまあ海未ちゃんそのくらいで...」



絵里「いえ、もっと反省させるべきね」


希「え、えりち?」


絵里「次もそんな点数とったらラブライブへの出場は認められないわね、しっかりしなさい」


花陽「はわわ...な、なんか」


ことり「昔の絵里ちゃんみたい...」




真姫「ちょっとにこちゃん...エリーどうしちゃったのよ?」


にこ「え~?マッキーったら絵里ちゃんのこと気になっちゃうの?」


真姫「ま、マッキー...?何よそれ...」


にこ「マッキーには~にこのことだけを見てて欲しいの!」


真姫「は、はぁ?///急に何言ってんのよ!」


にこ「だってーそうしたら私の人気があがるじゃない?これぞずばり百合営業!にこ♪」



穂乃果「にこちゃんも何か変だ...」


海未「髪型もおさげになってますね、これだけで結構印象が変わります」


凛「こんなにこちゃんいやにゃー!」


にこ「そう?でもでも~!にこは凛ちゃんのこと好きにこ♪」


希「に、にこっち...これはスピリチュアルやね」




絵里「いい?これからは甘えを許さない、やるなら真剣にやりなさい。私たちはまだ素人同然なのよ?ファンのみんなに見せるからにはガンガン練習をやらないと」


穂乃果「で、でも...今まで通りめりはりをつけるようにすれば少しはゆっくりしてても...」


絵里「...はぁ、穂乃果あなたいつからそんなにえらくなったの?先輩に口答えするなんて」



穂乃果「うう...」


にこ「そうやって適当にやってて、本当に夢なんて叶うのかな?にこはそうは思わないけどね」


ことり「にこちゃん...絵里ちゃん...」


絵里「これからのにこと私は今までみたいに甘くないから、しっかりやってね」



海未「...確かに二人の言うとおりですね、では早速屋上に行きましょう」

ーーー
ーー




穂乃果「というわけでみんな、今日集まってもらった理由は分かるよね!」


真姫「にこちゃんとエリーが一週間前からすっかり変貌したことね」


穂乃果「うん、このままこの状態なのはマズイよ!」


海未「そうですか?二人がああなってから練習の効率はむしろ上がってると思いますが」


凛「ダメダメ!絵里ちゃんが厳しすぎてこのままじゃ凛死んじゃうよー!」


穂乃果「しかも絵里ちゃん...やたら穂乃果に対して厳しいんだよね、嫌われちゃったのかな...」


花陽「にこちゃん...踊りがすごい上手くなったよね。練習してるのかな...」


ことり「キャラ作りもPV作るのもすごい上手いんだよ」


希「にこっちはアイドル愛がより一層深まっとるみたいやね」


海未「ならいいじゃないですか」



真姫「...なんか嫌なのよ、前のにこちゃんがいいの」

穂乃果「どうすれば二人とも元に戻るのかな...?」


希「こればっかりはウチのスピリチュアルパワーでもどうしようもないなぁ...」


凛「にゃー...」


ことり「うーん...」




海未「別にそんな難しいことではないと思いますが」


真姫「...え?どうすればいいの?」


海未「あの二人の考えてることはなんとなく分かりますからね」


海未(最近私もよく変なキャラにされてますし)

花陽「それでその方法って?」


海未「はい、いつも通り接すれば良いのです」


穂乃果「...海未ちゃん...ガッカリだよ...まさか幼馴染がこんなにポンコツになってたなんて」


海未「話は最後まで聞いて下さい、いつも通りといっても多少コツが要ります」


真姫「いつも通りなのにコツが要るって何よ...」


海未「今回の事件の発端はおそらく私たちのにこと絵里への扱いが雑だったことにあると思います。そこで彼女達は変わろうとした...もう解決策は分かりますね?」


穂乃果「チョロらせれば良いんだね!」


真姫「そうすればまた元の二人に戻るのね、分かったわ!」

『その翌日』




絵里「にこ...私たちの作戦はうまくいってるのかしら?」


にこ「ん~?エリチカ会長は不安なの?大丈夫大丈夫!ノープロブレムにこ!」


絵里「...なんかあなた、そのキャラになってから大物感出て来たわね」


にこ「そうかな?にこってやっぱアイドルに向いてるんだね!よーし、UTX目指すぞー!」


絵里「...え?何でUTX目指すのよ」


にこ「あ、間違えた...聞かなかったことにして!!にこ♪」


絵里「...隠すならもっとしっかり隠してよ...」


穂乃果「あー!いたいた、絵里ちゃーん!にこちゃーん!」


絵里「穂乃果!....はっ!...な、何か用?今私忙しいんだけど」


穂乃果「二人ともーぎゅー!」ダキッ


絵里「ほ、穂乃果!?こ、これは一体..」


穂乃果「えへへー、たまにはいいでしょー?」



絵里「は、ハラショー...///」






にこ(エリチカ会長チョロ過ぎにこ...)


にこ「わぁー!じゃあにこも!ぎゅー」ダキッ


穂乃果「あわわ...にこちゃんは穂乃果じゃ無理かぁ」


にこ「そんなことないよ~、穂乃果ちゃんこーんなに可愛いもん!にこもうドキドキしちゃーう!」


穂乃果「そ、そうかな...///?」


絵里「そうよ!穂乃果はとっても可愛いわよ!」





にこ「....にこ♪」ツネリ


絵里「痛たたたたっ!?何するのよにこ!」


にこ「何のこと?にこわからないよ?」


穂乃果「じゃあ二人とも部室に来て!みんなが待ってるよ!」


絵里「はっ!気を引き締めないと」


にこ「もう大分手遅れだけどね...じゃなくて、頑張ろうね!エリチカ会長♪」



凛「あ、二人ともやっと来た!」


花陽「待ってたよー!」


絵里「そう、じゃあ早速練習を...」


凛「絵里ちゃんー!凛かしこい絵里ちゃんと遊びたいな、一緒にね」


花陽「かしこい先輩の絵里ちゃん...憧れます!」



絵里「そ、そう?...しょ、しょうがないわねー!」



にこ「ああ...こりゃもうダメみたいね、にこだけでもしっかりしないと...」


花陽「に、にこちゃんも遊ばない?」


にこ「...ぷぷふっ、もう花陽ちゃん可愛い~!ほっぺぷよぷよ~すりすりしちゃうぞ~!ほれほれ!」スリスリ



花陽「ピャアッ!はわわわわっ///」


凛「ああー!かよちんは凛のなのにー!」





海未「にこはまだダメみたいですね」


穂乃果「よし3つ目の作戦『煽ってチョロらせ』にいくよ!」


ことり「それにてもにこちゃんって小さいよねぇ」


希「にこっち見てみてー、この胸!羨ましいやろ~?」



希(完璧な作戦や、にこっちの身体的コンプレックスを見事に突いとる...これは怒るで!)


ことり(そしてそのタイミングならチョロらせるのも容易...勝った!)



にこ「本当だ~!すっごい大きい~!グラビア向けだね、でも~にこはアイドルだからそんな大きくなくていいの」


希「え、な、何で...?」



にこ「アイドル好きなんてみんなロリコンだからねー、この体型の方が得なの!...あっ!何でもない何でもない、忘れてにこ♪」







海未「これでもダメとは...なら最終作戦しかないですね」


穂乃果「頼んだよ、真姫ちゃん!」


真姫「ヴェェェェ!?も、もう私!?」


海未「にこをチョロらせられるのは同じくちょろいあなたしかいません!お願いします」


凛「いけー真姫ちゃん!絵里ちゃんは任せて!」



真姫「そんな楽なのと比べないでよ!」


海未「心配しなくともにこは漫画版だけでなく初期設定も僅かに取り入れているようです、つまりにこまき特有のケンカイチャイチャでは真姫の勝率は高いです!」


真姫「何それ...」


真姫「に、にこちゃんちょっと良いかしら?」



にこ(お次はマッキーか...絶好のカモにこ♪)


にこ「ん~?マッキーどうしたの?マッキーもにこにーと遊びたいのかな」


真姫「べ、別にそういうことじゃなくて...」


にこ「じゃあどういうことなの~?」



真姫(うぅ...このにこちゃんは強すぎるわ...こんなの無理よ!どうすれば...)


にこ「考え事してどうしたの~?もしかして可愛いにこに夢中になっちゃったのかな?きゃー!マッキーのエッチ!」


真姫「ううううう!!ああもう!」グイッ




ズキューーーーーーーン!




にこ「....へ?」

海未「はわわわ///これがにこまき....すごいですね」


穂乃果「真姫ちゃんったら大胆だね!」


凛「に、にゃー...///」





にこ「は....へ?ま、まっ真姫ちゃ....///?」


真姫「どうよ!これが私の実力!にこちゃんなんか敵じゃないわ」


花陽「そ、そのためにキスまでするなんて...」


ことり「真姫ちゃん...それは軽く犯罪だよ、流石に舌を入れたらアウトだって」


真姫「にこちゃんが悪いのよ!わ、私は悪くない!」



にこ「にこぉー....」プシューーーーーー




ーーー
ーー


穂乃果「もう!二人とも反省してるの?」


絵里「ごめんなさい...」


にこ「わ、私は悪くないじゃない!」



海未「言い訳無用!部の雰囲気を悪くしたのですから反省して下さい」


穂乃果「そうだよ!穂乃果悲しくてパンしか喉を通らなかったんだよ!?」


にこ「にこぉ...」


穂乃果「確かに絵里ちゃんはポンコツだしにこちゃんは貧乳だよ?...でもみんなそこが好きだからからかってるの!」



絵里「そうだったの...なら変える必要なかったのね...」


にこ「なんか納得いかないんだけど...」


穂乃果「じゃあ反省の証としてにこちゃんと絵里ちゃんには、今日一日メイド服を着て私たちにご奉仕してもらうかな」


ことり「え?二人がメイドさんになってくれるの!?やった!」



にこ「....は?」


絵里「分かったわ!エリチカ頑張る!」



凛「じゃあラーメン作って!」


花陽「お米食べたいなあ」


希「焼肉もや!」




にこ「....はぁ、なんか誤魔化された感じもするけど...今回はもう良いか、よーしにこ頑張るよ、にっこにっこにー!きゃー!にこメイド喫茶でバイトしてたことあるから得意なんだよねー!」


真姫「あら?にこちゃんまた元に戻ってるわね...これはご主人様から罰が必要みたいね...」



にこ「へ....ちょっ、何で真姫ちゃん近づいてくるの!?...にこおおおおお!?」






おわり

おわりです、見てくれてありがとうございます!

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