凛「師匠と呼ばせてください!」 (133)

花陽「凛ちゃん見て見て~」カチカチ

凛「かよちんどしたの?」

花陽「この動画なんだけど…」カチッ

『にゃ~!!いわし風呂とかしゃれになんないにゃあ!!!!』

『くっさ!!アカンアカンアカンて!!!!』

花陽「この人、私が最近注目してるアイドルなんだけど凛ちゃんにキャラが似てるんだよね~」

凛「…」プルプル

花陽「凛ちゃん?」

凛「感動したにゃ!アイドルなのに自らウケを狙いに行く姿勢!徹底した猫っぷり!これがプロか…!」

花陽「な、何だか凛ちゃんスイッチ入っちゃった…?」

凛「かよちん!このアイドルについてもっと教えて!これから凛はこの人のことを尊敬するにゃあ!!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406208862

花陽「それなら、この人のブログ読んでみるといいんじゃないかな?」カチッ

花陽「これこれ」

凛「前川みく…へぇ?、凛達と同い年なんだ」

花陽「凄いよね?、同い年なのにテレビに出て頑張ってるって」

凛「猫カフェ巡り以外殆ど凛と変わらないにゃ…凄い」

花陽「でしょでしょ?一度お会いしてみたいなぁ」

凛「…あっ、かよちん!今度握手会やるみたいだよ!!しかもこの近くで!!」
?
花陽「えっ!?」

凛「これはもう、行くしかないにゃ!」

花陽「うん!」

みく「お疲れ様でした?♪」

みく「…さて、猫カフェ寄って帰るか」トンッ

みく「あ、ごめんなさい」

凛「みく…?」

みく「凛ちゃん!久し振りだにゃあ」

凛「そっちこそ。元気にしてる?みくも、プロデューサーも」

みく「もっちろん!Pちゃんもみくも、元気100倍だにゃあ!」

凛「フフ…よかった」

みく「あ、でも…Pちゃんのとってくる仕事はいつも体当たりなことばかりだにゃ。みくも凛ちゃんみたいに歌を歌ったりトーク番組に出ておしゃべりしたいにゃ」

凛「…」

凛「体を張るもアイドルとして大事なことだと思うよ?それが今のみくがやるべきことなんだと思う」

みく「でもでも!みくは芸人じゃないにゃあ!」

凛「…ま、きっといい仕事が見つかるよ。何てたってあのプロデューサーだし」

みく「あまり期待はしてないんだけど…」

ピリリリリッ

凛「ごめん、電話」

凛「もしもし…え?うん、うん…わかった」

凛「急に仕事が入ったみたい。行かなきゃ」

みく「が、頑張ってね…」

凛「それじゃ、また今度」タッタッ

みく「うん」

みく「…はぁ」

みく「(同じ時期にアイドルになったみくと凛ちゃん…最初は同じようにCSの番組だったり動画サイトでひっそりと活動してたのに、かたや売れっ子。かたや芸人もどき)」

みく「…ま、それもこれも凛ちゃんは大手の事務所に引き抜かれたからなんだけどね」

みく「…」

みく「(今日は猫カフェいいや。まっすぐ帰ろう)」

~後日~

凛「おっはにゃー!」

花陽「おはよう真姫ちゃん」

真姫「二人共おはよう…あれ?凛、何か感じ変わった?」

凛「ふっふっふ…今日から凛は猫キャラを極めるにゃあ!」

真姫「何それ、意味わかんない」

花陽「凛ちゃん、どうも花陽が見せたアイドルに感化されたみたいで…」ヒソヒソ

真姫「あぁ…あの前に言ってた凛とキャラがそっくりなアイドル?」

花陽「うん。それでその子が今度近くのショッピングモールで握手会やるみたいなの。だからそれで余計極めたいって」

真姫「…へぇ」

凛「にゃんにゃんにゃ~ん」

真姫「…いつもと変わんないような気がするんだけど」

花陽「全然違うよっ!」クワッ

真姫「うぇえ!?」

花陽「普段の凛ちゃんなら語尾に『にゃ』と付く回数が5回に1回くらいの割合だけど、今の凛ちゃんは3回に1回『にゃ』って言うんだよっ!」

真姫「あ…そう」

凛「真姫ちゃん真姫ちゃん」

真姫「ど、どうしたのよ…?」

凛「もっと凛のことをナデナデして欲しいにゃあ」

真姫「!!!!」

凛「ふにゃあ」ゴロゴロ

真姫「これは…!!」

花陽「ほ~ら凛ちゃん、花陽がナデナデしてあげるよぉ」

凛「にゃ~ん♪」スリスリ

花陽「あはぁ…凛ちゃん可愛い」ナデナデ

真姫「(撫でたい…撫でたい!)」

真姫「花陽、私にも…」

凛「真姫ちゃんにも撫でてもらうにゃ~!」

真姫「わっ…!」

凛「えへへ…真姫ちゃん真姫ちゃ~ん♪」ゴロゴロ

真姫「あ^~」ナデナデ

花陽「(凛ちゃん可愛い!凛ちゃん可愛い!)」

~部室~

穂乃果「へぇ~、それでその…前川みくって子のことを」

真姫「私も調べてみたんだけど、かなりの猫だったわね」

真姫「ま、いくら頑張っても前川みくと凛じゃ大きな差があるんだけどね」

穂乃果「大きな差?」

真姫「ここ」ツンツン

穂乃果「あぁ…」

ことり「ほ~ら、猫じゃらしさんだよぉ」シパシパ

凛「うにゃ~ん」

穂乃果「…これじゃあアイドルと言うより本格的な猫だと思うんだけど」

真姫「ま、まぁ本人のやりたいようにやらせておけばいいんじゃない?」

にこ「凛!そんなんじゃダメよ!」

凛「えっ!?」

にこ「アンタ、前川みくのようになりたいんでしょう?」

凛「うん!あの猫っぷりは感動したにゃ!」

にこ「…ならこれを見なさい」スッ

凛「?」

凛「うっ…うっ」

花陽「よしよし」ナデナデ

凛「いやだー!凛のファンが減るのはいやだー!!」

穂乃果「にこちゃん、凛ちゃんに何を見せたの?」

にこ「前川みくってアイドルはね、猫キャラアイドルの反面すぐにファンを失望させるアイドルなのよ」

穂乃果「えっ!?」

真姫「それってどういう…」

にこ「これがそうなんだけど…」

穂乃果「みくにゃんがホントはコテコテの大阪人だったとは…失望しました。みくにゃんのファンやめます」

真姫「うわあ…」

にこ「ね?ことあるごとにポカやらかしてファンがやめていく可哀想なアイドルなの。だから同僚にも追い抜かれちゃうのよね~」

穂乃果「同僚って?」

にこ「今を時めくスーパーアイドル、渋谷凛よ」

穂乃果「それは…みくさんご愁傷様です」

にこ「スタイルなら前川みくの方が上なんだけどやっぱり世の男はクール&ビューティーの方が良いみたいね」

穂乃果「真姫ちゃんみたいな?」

真姫「なっ…////」

にこ「ま、そういうことね」

真姫「私、あそこまで冷めてないわよっ!」

穂乃果「…へー、この子も15歳なんだ。身長165cm…ってでかっ!」

にこ「絵里より大きいなんてびっくりよねぇ。ま、世の中には190近いアイドルもいるわけだし何があってもおかしくないわ」

~とあるスタジオ~

スタッフ『さぁさぁ!片方のおにぎりには最高級ステーキ!そしてもう一つはなんとくさやでございます!』

みく「お魚だけはダメだにゃあ~!絶対ステーキ当てるんだにゃあ!(もう匂いでてんじゃん…目隠しとかする必要ないよ)」

スタッフ『それでは…どうぞ!』

みく「(まぁでも、ここで普通にステーキ食べるよりはくさやの方が番組的に美味しいし…)にゃあっ!」パクッ

みく「!!!!!」

みく「く、くさやだったにゃ…」オエー

スタッフ『ああっと残念!みくにゃん今回もお肉を食べられず!!』

みく「お水!お水!」

スタッフ『ここで天然の鰯水です!』

みく「その岩深水じゃないにゃあ!!」

オツカレサマデース!

みく「…ふぅ」

P「お疲れ様」

みく「あ、Pちゃん」

P「今回も無理させてゴメンな」

みく「…そう思うならみくに歌の仕事を頂戴にゃ」

P「…」

P「今は我慢してくれ。必ずお前にも歌の仕事をとってきてやるから」

みく「絶対だよ?」

P「約束するよ」

P「明後日は握手会だ、気合い入れるんだぞ。みくと握手できることをファンは望んでいるからなぁ」

みく「任せてにゃ!」

みく「それじゃ、お先に失礼するにゃ」

P「送っていこうか?」

みく「大丈夫、今日は猫カフェ寄っていきたいから」

P「そうか…ホントなら一緒に行こうって言ってくれたのに俺が猫アレルギーなせいで…」

みく「Pちゃんは気にすることないにゃ!それよりもっといい仕事をとることに集中して欲しいにゃ!」

P「ふふ…そうだな」

みく「Pちゃん、お疲れ様でした」

P「あぁ、お疲れ様」

~帰り道~

凛「あぁ~、お腹減った」

花陽「今日練習ハードだったもんね。私もお腹ペコペコだよ」

凛「よし!コンビニで何か食べよう!」

花陽「え…いや、それは」

凛「早く行くにゃ~!」

花陽「ひ、引っ張らないでー」

~コンビニ~

サーセー

凛「おぉ!新発売のカップ麺がある!」

花陽「爆弾にんにく味…凛ちゃん、これはちょっと」

凛「新発売となったら買うしかないにゃ!」

花陽「えー!」

サーセー

凛「あ、そうそう。ここ昨日からおにぎり全品100円だったんだよね」

花陽「ホントに!?これは買わなきゃ!!ちょっと見てくるね!!」

凛「先にお会計済ませとくにゃ~」

???「ちょっ…すみません」

凛「あ、ごめんなさ」

凛「!!」

凛「あの…もしかして前川みく」

みく「しー!」バッ

凛「もが」

みく「い、一応芸能人なんだからあまり大声で叫ばないで」

凛「ごめんなさい…」

花陽「凛ちゃん凛ちゃん!こんなに買えたよ!おにぎりワッショイ!おにぎりワッショイ!って…あなたは!?」

みく「はやぁー…まさか自分の事を知ってる人に二人も会うなんて」

凛「と、取り敢えず凛もお会計済ませてくるにゃ」

花陽「うわぁ!本物だ!本物の前川みくさんだ!」フンス

~どこかの公園~

凛「これ美味しいにゃあ。買って正解だよ」ツルツル

花陽「…すごいにんにくの臭い」

みく「それで、二人共スクールアイドルをやってるんだね」

花陽「はいっ!」

みく「スクールアイドルは楽しい?」

花陽「勿論です!練習は大変だけど皆と踊ったり歌ったりして…」

みく「そう…よかった。花陽ちゃん、その心を忘れちゃダメだよ?」

花陽「は、はいっ」

凛「みくにゃんはお仕事、楽しくないの?」ハフハフ

みく「…楽しんで出来たのは、初めだけかな」

みく「凛ちゃん…渋谷凛ね。あの子と一緒にやってた頃は馬鹿みたいなお仕事でもすっごく楽しかった。大阪から出てきて良かったなぁって思った」

みく「でも偉い人には自分よりも凛ちゃんの方が輝いて見えてたみたい」

凛「今やトップに近い存在だもんね~」

花陽「り、凛ちゃん!」

みく「んーん、いいの。そういうのはもう慣れてるから」

花陽「ご、ごめんなさい」

みく「花陽ちゃんは私のこと動画サイトで知ってくれたんだよね?」

花陽「はい!アイドルなのに身体張ってるなぁ…って」

みく「やってること殆ど芸人だよね」

花陽「それは…」

凛「みくにゃんは歌うたったりしないの?」

みく「一応2人で出したCDはあるんだけど凛ちゃんが今いる事務所の方から凛ちゃんの黒歴史だってお蔵入りにされた」

凛「うわ…」

花陽「その他には…?」

みく「ないない。CD一枚出せたら人生変わりそうなんだけどね。プロデューサーも中々そう言った仕事が回ってこないみたい」

花陽「だからってあんな仕事は…」

みく「プロは仕事を選ばないんだよ」ドヤ

凛「みくにゃんかっこいい!」

みく「かっこいい。か…ホントにかっこいいのは潔くアイドルやめて大阪に戻ることかもしれないけどね」

花陽「それはダメです!ファンが悲しんじゃいます!!」

みく「ファンかぁ…私にいるのかな」

花陽「絶対います!」

凛「そう言えば…」



にこ『 前川みくってアイドルはね、猫キャラアイドルの反面すぐにファンを失望させるアイドルなのよ 』



凛「にこちゃんがそんなこと言ってたにゃ」

みく「ははは、良く言われる。失望しました、みくにゃんのファンやめますって」

みく「じゃあ最初からファンなんかなるなやって思うよ」

りんぱな「…」

みく「…こんなこと二人に愚痴っても何もならないのにね。アホちゃう…」

花陽「あっ…」

みく「へへ…まだ関西弁が抜けてないんだよね。大阪生まれなのに関西弁は喋れない~って設定なのに」

花陽「…でも、それは個性だと思いますよ。いっそのこと関西弁キャラでいくのも」

みく「プロデューサーに止められたよ。それじゃあ人気は出ないって」

花陽「そうなんですか…」

みく「さて、少し話し込んじゃった。ごめんね、帰り道だったでしょ」

花陽「そんな!プロのアイドルとお話できただけでも光栄です!!」

凛「芸能人なんかと喋ったことなかったもん」

みく「二人共、ありがと」

みく「それじゃ、またどこかで」

花陽「みくさん!私はずっとみくさんのファンですから!!」

凛「凛も!みくにゃんのファンになるにゃあ!!」

みく「」ニッコリ

~次の日~

真姫「へぇ、あの前川みくに会ったんだ」

花陽「うん!凄かったよ!やっぱりプロはオーラが違った!」

凛「本物は可愛かったにゃあ!」

真姫「そうなんだ…でも、ファンが辞めていくんでしょ?」

りんぱな「真姫ちゃん!」

真姫「うぇえ!?」ビクッ

花陽「みくさんはポカもやっちゃうけどそれをひっくるめて頑張ってるんだよ!だから最後まで応援しなくちゃダメなの!!」

凛「そうだよ!すぐにファンを辞めちゃったらみくにゃん可哀想にゃ!」

真姫「わ、わかったから落ち着いて」

凛「凛も危うくにこちゃんに騙されるところだったにゃ」

花陽「私達はみくさんのファンだから!絶対に辞めたりしないファンだから!!」

凛「そうだー!!」

花陽「頑張れみくさん!負けるなみくさん!」

凛「フレフレみくにゃん!!」

真姫「…なんか面倒なことになったわね」

~部室~

にこ「いつ!?どこで!?」

凛「昨日帰り道にちょっとね~」

にこ「サインは!?サインは貰ったの!?」グイッ

花陽「あー!」

にこ「んもう、アイドル好きとして当然のことよ」

花陽「興奮しすぎて貰い損ねちゃった…」

凛「あまり貰えそうな雰囲気でもなかったしね」

にこ「何かあったの?」

凛「仕事が上手くいってないみたい」

にこ「…確かに芸人みたいなことしかしてないもんね」

真姫「にこちゃん、アイドル業界ってそんなに厳しいものなの?」

にこ「そうねぇ…一線級のアイドルは下積みがあっての今がある人がほとんどだわ。例外に番組プロデューサーに気に入られて推される人もいるけどね。渋谷凛のように」

真姫「下積みだけで年食っちゃう人もいるのね」

花陽「みくにゃんはそうなって欲しくないなぁ…」

凛「凛達がいるから絶対売れっ子になるにゃあ!」

真姫「そうね!根拠はないけど!」

にこ「どういうことよそれ…」

花陽「今度の握手会で、何かエールを送ることができればいいんだけど…」

凛「寄せ書きなんてどう?」

にこ「ベタねぇ…ま、いいかもしれないけど」

真姫「握手会で渡す機会なんてあるのかしら?警備員に止められたりして」

にこ「あ」

凛「ま、まぁ何とかなるにゃ!凛とみくにゃんの仲だから!」

にこ「(たかが一日話しただけじゃない)」

~猫カフェ~

ウニャウニャ

みく「あ~^やっぱり猫は癒されるなぁ」ナデナデ

フニャ

みく「でも…今のままじゃいずれこの子達とも会えなくなる」



みく「他のお仕事も考え物だなぁ…」ナデナデ

ニャーン

カランコロン♪

凛「あ、みく…!」

みく「凛ちゃん!?」

凛「今からここで撮影、猫特集の」

みく「へ、へぇ~…そうなんだ」

凛「みくは今日仕事?」

みく「今日はオフ。だからいつもの猫カフェでのんびりしてたんだけど…今から撮影ならどかなくちゃ」

凛「ううん、みくはそのままでいいよ。何人か猫カフェ常連にインタビューしなくちゃいけないから…受けてくれる?」

みく「…も、勿論だよ!同僚の頼みとなったら断る理由がないもん!」

凛「そう…ありがと。みく」

みく「いやいや!(あわよくばここで目を付けてもらえれば…!)」

凛「ええと…私がインタビューするからみくは自然な形でここの良さを語ってくれる?少しアドリブになるけど…」

みく「問題無いよ。ここの良さなら何時間でも語れるし」

凛「なら大丈夫だね。そろそろ撮影入るから準備お願い」

みく「は~い」

みく「…」

みく「(凛ちゃん、益々遠い存在になっちゃったな…ベテランの雰囲気?的なものを醸し出してるよ)」

スタッフ「じゃ、撮影入りまーす…3…2…」

みくにゃんが凛(モ)との会話で素になってた…失敬

~撮影終了後~

凛「お疲れ様」

みく「凛ちゃん凄いにゃあ。この子を抱けるなんて…」ヒョイ

凛「私、犬飼ってるから小動物の扱いには慣れてるんだ」

みく「こらこら!スカート齧っちゃダメにゃあ」

凛「げ、元気一杯だね…」

みく「この子とは仲良くなるの大変だったにゃあ…」シミジミ

お偉いさん「君達、もしかして昔ユニット組んでた?」

みく「おじさんみく達のこと知ってるの!?」

お偉いさん「勿論、あの動画好きだったんだよ。特にバケツねるねる24時間が」

凛「あれは…大変だったよね」

みく「3日くらい筋肉痛が治らなかったにゃあ」

お偉いさん「…前川みくちゃんだっけ?」

みく「あ、はい…?」

お偉いさん「今度私の番組で凛ちゃんともう一度身体を張ってみないかい?」

凛「えっ!?」

みく「それってもしかしてゴールデンの…?」

お偉いさん「あぁそうだよ。もう企画内容も決まっていてね、題して『餃子300人前作って食べよう!』だ」

みく「やります!ホントにみく達でいいのなら!」

凛「私も…またみくと一緒に仕事したいから。後は事務所の許可が降りればだけど」

お偉いさん「じゃあみくちゃんは決定だね。詳しいことはプロデューサーに伝えておくから楽しみにしておいてね」

みく「…はい!」

みく「やったにゃあ…!ホントに棚からぼた餅が落ちてきたにゃあ!」

凛「…」

凛「みく」

みく「?」

凛「やるからにはガチでいこうね」

みく「勿論!」

みく「ふんふんふ~ん♪」

みく「やった…初めてのゴールデン番組!これ程までに嬉しいことはないよっ!」

みく「Pちゃんよりもいい仕事を取ってきたみくは偉い子だにゃ~」ナデナデ

みく「よーし!今日は赤飯だー!!」

ワンツー!ワンツー!

みく「ん?」

ラ凛「かよちん、ここのステップはこうだよ」タタンッ

花陽「うう…難しい」タンタンッ

みく「おーい!!」

ラ凛「あ、みくにゃーん!」

ラーメン凛ちゃんの略かな?(すっとぼけ)

>>63

分かり易いように

モ凛ラ凛と表記づけます

花陽「みくさん!またお会いできて光栄ですっ!」

みく「私はまだそこまでの人間じゃないよ~」

花陽「いえいえ!私にとってアイドルは神のような存在ですからっ!」フンス

みく「ふふ、ありがとね」

ラ凛「みくにゃん、前にあった時よりも元気だね」

みく「あれ、わかっちゃった?」

花陽「何かあったんですか?」

みく「聞いて驚かないでね。なんと…ゴールデンに出演することになりましたっ!」

花陽「ええっー!?」

ラ凛「すごいにゃ!なんの番組?」

みく「無理難題を時間内にこなすバラエティだよ」

ラ凛「それ知ってる!凛大好きだよ!」

花陽「凄いですっ!」

みく「しかも、凛ちゃんと久し振りの共演なんだ~」

ラ凛「みくにゃんよかったにゃあ」

花陽「頑張ってくださいね!」

みく「うん!」

みく「そう言えば、二人はダンスの練習?」

花陽「はい。ですがステップが難しくて…」

凛「何かいい案ないかなぁ?」

みく「ちょっと一回通して見せてくれる?」

花陽「あ、はい!」

凛「プロに見てもらうなんて…少し緊張するにゃあ」

花陽「う…思ってたことを口に出さないでぇ」

凛「ごめんねかよちん!」

みく「リラックスしてね?私もプロって言ってもそこまで踊らないし」

凛「それじゃ、ミュージックスタート」カチッ

みく「…」

花陽「ど、どうしでしたか?」

みく「花陽ちゃん、サビのところのステップもう一度やってくれる?」

花陽「は、はい!」

花陽「」タンタンッ

みく「ふむふむ…成程ね」

凛「何か分かったの?」

みく「花陽ちゃん、今度は自分の好きなもの考えながら踊ってみて?」

花陽「好きなもの…ですか?」

みく「そう!私も踊るときには猫のこと考えながら踊ったりするし」

花陽「や、やってみます」

花陽「」タタンッ

花陽「あれ…?」

凛「出来た…」

花陽「凛ちゃん…!」ジワッ

凛「かよちん!」

花陽「やったよぉ!私、ちゃんと出来たよぉ!!」

凛「よかったにゃあ!」

みく「うんうん、やっぱりトレーナーさんのいうことは間違ってないね」

花陽「みくさん!有難うございます!!」ペコッ

凛「みくにゃんありがとう!!」

みく「どういたしまして」

~数日後 凛(モ)の事務所~

凛「…どうしてもダメなんですか?」

社長「昔の友人と仕事はさせたいんだけど、流石に内容がねぇ…」

P「何とかなりませんか?」

社長「うぅむ…」

凛「お願いします!みくと…仲間とお仕事させてください!!」ペコッ

P「僕からもお願いします!」ペコッ

社長「…」

社長「済まない、やはり君の身体のことを思うとOKが出せないよ」

凛「…わかりました。みくにも伝えます」

P「凛…」

みく「そうなんだ…」

凛『ホントにゴメン。また機会があったら絶対に出ようね』

みく「うん…みく、頑張るにゃ」

凛『それで…私の代わりなんだけど』

みく「大丈夫、みくは誰とでもすぐに仲良くなれるから凛ちゃんは気にすることないにゃあ」

凛『みく…仕事、頑張ってね』

みく「まっかせっにゃさい!!」

凛『それじゃ、またね』

みく「またにゃ~♪」ピッ

みく「…」

みく「なんでやねん!」

みく「何で…何で凛ちゃんと仕事させてくれへんねん!!」

みく「くそぉ…くそぉ!」ジワッ

みく「…アカンアカン、ここで泣いたらアカン!」グシグシ

みく「折角ゴールデンに出られるんや。ここで一泡吹かせて凛ちゃんに追いつく!」

みく「誰であろうとかかってこい!」

~部室~

穂乃果「あ、そうだ。前川みくの握手会ってどうなったの?」

海未「私に聞かないでくださいよ」

ことり「今週の土曜日って言ってなかったっけ?」

花陽「はいっ!トークショーも行うみたいで、ファンとしては是非是非行きたいものです!!」

凛「へぇ~、トークショーやるんだぁ」

にこ「アンタ達、最前列9人分の確保はまかせたワよ」

凛「えぇっ!?場所係凛達なの!?」

絵里「私達も強制なのね…」

にこ「部長命令よ。それに、暇なんでしょう?」

凛「そこを突かれると痛いにゃ…」

にこ「決まりね」

穂乃果「凛ちゃん、私達も手伝うから…ね?海未ちゃん」

海未「私もですか!?」

ことり「まぁまぁ、プロのアイドルを近くで見るのはいいことだし」

絵里「確かに…何か盗めるものがあるといいわね」

~スタジオ~

穂乃香「綾瀬穂乃香と言います。今回は宜しくお願いしますね」ニッコリ

みく「前川みくにゃ。よろしくにゃ~」

穂乃香「私、こう言ったお仕事は初めてなんです。だから前川さんの足を引っ張らないように頑張ります」

みく「達成できるように頑張るにゃ。因みに穂乃香ちゃんは餃子つくったことあるにゃ?」

穂乃香「はい。ですが、材料からは一度も…」

みく「それはみくも同じだにゃ」

スタッフ「えぇと、これから24時間以内に餃子を300人前作って皆に振舞う。ということをやってもらいます」

穂乃香「はいっ!」

みく「やったるにゃ~!」

スタッフ「それでは、こちらの専用ハウスへ」

ドーーーーン

みく「うひゃあ…すっごい量のキャベツと豚肉の塊だにゃあ」

穂乃香「この番組、本当にお金かかってますよね…」

みく「穂乃香ちゃん、取り敢えず役割分担決めるにゃ」

穂乃香「あ、みくさんみくさん!挽肉用の機械がありましたよ!」

みく「おぉ!これがあればかなり時間が削れるにゃあ!」

穂乃香「ではまず、キャベツを切りましょうか」

みく「いっくにゃー!」

~一年の教室~

花陽「みくさん頑張って下さい…っと」カキカキ

凛「かよちん書けた~?」

花陽「あ、あと…おにぎりの絵だけ」

真姫「寄せ書き?」

凛「明日の握手会でみくにゃんに渡そうと思って。真姫ちゃんも書いてね」

真姫「私会ったこと無いんだけど…まぁいっか」

花陽「よし、書けたよ~」

凛「次は凛にゃ」

凛「今度ラーメン食べましょう。勿論みくにゃんの奢りでね♪」

真姫「本気でそれ書くつもり!?」

凛「いやぁ流石にそれは…」

凛「みくにゃんファイト!」カキカキ

真姫「なんて書こうかな…」

~部室~

穂乃果「頑張って下さい…っと」カキカキ

穂乃果「よし!でーきた」

ことり「次はことりが書く~♪」

穂乃果「はい、ことりちゃん」

海未「でも前川さんは受け取ってくれるのでしょうか?」

凛「大丈夫!凛とかよちんとみくにゃんはもう友達だもん!」

花陽「多分私達の顔を見てくれたらわかってくれると思います」

海未「だといいんですが」

にこ「ファンからの寄せ書きくら受け取ってくれるわよ。ファンレターみたいなものだし」

絵里「…で、明日の場所取りどうするの?」

希「全員でいけばいいんじゃないん?」

にこ「それじゃあショッピングモールに来た意味がないじゃない!」

希「えぇ…にこっち握手会が本命じゃないの」

にこ「折角なんだから買い物楽しみたいわ」

絵里「…じゃあ、二手に分かれて座るのはどう?」

絵里「…と、言う訳で明日は二手に別れて行動するわ」

穂乃果「は?い」

海未「穂乃果、これ完全に私達ハメられてますよ。何故1年と2年組で座席の確保しなくちゃいけないんですか」ヒソヒソ

穂乃果「確かに!」

ことり「まぁまぁ、握手会が終わってからでもお買い物は出来るし…ね?」

海未「それはそうですけど…なんか納得いきません」

にこ「トークショーが13時から始まるから11時半には座席を確保すること。いいわね?」

凛「了解であります!」

花陽「絶対最前列取るからね!」

絵里「よし、じゃあ解散」

7人「お疲れ様でしたー」

海未「待ってください!練習は!?」

穂乃果「あ、すっかり忘れてた」

ことり「そう言えばここに来て寄せ書きしか書いてなかったね」

凛「時間が経つのは早いにゃあ」

花陽「まだ来て30分しか経ってないけどね…」

真姫「にこちゃん、書けた?」

にこ「ちょっと待って!えぇと…拝啓前川みく様」カキカキ

希「そこまで改まなくてもいいやん」

にこ「アイドル研究部たるもの常に清く正しく礼儀よくよ!」

希「さ、さよか…」

絵里「にこが書けたら練習しましょうか」

?専用ハウス内?

みく「手がー!手が痛いよぉ!」トントントントン

穂乃香「これは…かなりきますね」トントントントン

みく「ま、まだ5玉しか切れてないにゃあ…ホントに作り上げれるのかにゃあ」トントントントン

穂乃香「信じましょう。自分の力を」トントントントン

限界まで頑張るわ


みく「」トントントントン

穂乃香「」トントントントン

みく「あの」トントントントン

穂乃香「前川さん、切ることに集中しましょう。ちょっと急がないとまずいです」トントントントン

みく「ご、ごめんにゃさい」トントントントン

穂乃香「っ!」

みく「穂乃香ちゃん!?」トン

穂乃香「手、切っちゃいました…」

みく「と、取り敢えず絆創膏を!」アタフタ

穂乃香「すみません、迷惑を」

みく「これくらいどうってことないにゃ。はい、指出して」

穂乃香「ありがとうございます」

みく「よし!再び頑張るにゃあ!」

穂乃香「はい!」

~数時間後~

穂乃香「後一玉ずつですね…」トントントントン

みく「ここまで頑張った自分を褒めたいにゃあ…」トントントントン

穂乃香「…」トントントントン

みく「穂乃香ちゃん、凛ちゃんは事務所ではどんな感じ?」トントントントン

穂乃香「凛さんは…凄いですね。移籍した時からオーラが違いました」トントントントン

みく「やっぱりそうなんだ」トン

穂乃香「そう言えば前川さんは凛さんとユニットを…」

みく「デビューしたての頃だったにゃ。あの時は凛ちゃんも同じようにヒーヒー言いながら身体を張ってたにゃ」

穂乃香「それは信じられませんね…」

みく「凛ちゃんは元々ビッグになれる素質があったんだにゃ。みくにはその素質がないのかもしれないにゃ」

みく「でも…」

みく「素質がない人はビッグになっちゃいけないって決まりはないにゃ。絶対に辿りついてみせるにゃあ」

穂乃香「前川さん…!」

みく「穂乃香ちゃん、ラストスパート頑張るにゃあ!」

みく「お、終わった…」

穂乃香「やりましたね…」

みく「休んでなんかいられないにゃ、挽肉を作らないと」

穂乃香「私がお肉を切り分けるので前川さんはハンドルを回してください」

みく「がってんにゃあ!」

穂乃香「お肉!投入します!」ドサッ

みく「ふにゃぁぁぁぁああああああ!!!!!!!」グルグルグルグルグル

穂乃香「凄い凄い!挽肉がこんなに簡単に!」

みく「穂乃香ちゃん!第二部隊お願いするにゃあ!」

穂乃香「はいっ!」ドサッ

みく「気合!入れて!」グルグルグルグルグル

穂乃香「第三部隊いきます!」ドサッ

みく「回れ回れ!!」グルグルグルグルグル

穂乃香「前川さん…さっきまであんなにキャベツを切ってたのに」

穂乃香「私も負けていられません!」ドサドサッ

みく「ちょりゃあっー!!」グルグルグルグルグル

穂乃香「これで最後です!」ドサッ

みく「腕がつったにゃあー!!」グルグルグルグルグル

~にんにくや生姜などもきざみ終わり~

みく「で、出来た…」バタン

穂乃香「お疲れ様です!後は具材を混ぜるだけなので前川さんは少し休んでてください」

みく「ほ、穂乃香ちゃんこそ休んだ方がいいにゃ…」

穂乃香「いえいえ、こう見えても体力には自身がありますから」

みく「…みくもやるにゃ。2人で協力するのがこの番組の目的だから」

穂乃香「前川さん…!」

みく「よーし!混ぜるにゃー!」

穂乃香「おー!」

みく「穂乃香ちゃんって好きな物とかあるの?」マゼマゼ

穂乃香「私…アイドルになる前はバレエをずっとやっていて、それしか興味が無かったんですけど…今はお裁縫とかお買い物もか好きですね」マゼマゼ

みく「女の子らしくていいにゃあ」マゼマゼ

穂乃香「前川さんは?」マゼマゼ

みく「みくは勿論、猫ちゃんだにゃあ。週に5回は猫カフェに行って癒されてるにゃあ」マゼマゼ

穂乃香「猫はいいですよねぇ。可愛いです」マゼマゼ

みく「その猫カフェに全然振り向いてくれなかった猫ちゃんがいたんだけど、この前やっと膝の上に乗ってくれて…それだけでもう感動モノだったにゃあ」マゼマゼ

穂乃香「高い壁を乗り越えて得られるものはとてもいいですよね。私もバレエで何度も挫けそうになったことあったんですけど練習して練習して、やっと出来るようになった時には思わず泣いちゃいました」マゼマゼ

みく「その気持ちよーくわかるにゃあ」マゼマゼ

みく「そうだ、穂乃香ちゃんってもしかして身体すごく柔らかいんじゃ…」マゼマゼ

穂乃香「凄くとまではいきませんけど…はい」ペタン

みく「ふぉお!ここまで曲がったことなんかないにゃあ。穂乃香ちゃん凄いにゃあ」マゼマゼ

穂乃香「努力の賜物です」

みく「穂乃香ちゃんって、ホントに骨あるのかにゃあ?」マゼマゼ

穂乃香「…へ?」

みく「…あ、いや、ボケたつもりなんだけど」

穂乃香「あ、あー!そうですか!てっきり何言ってるんだろうと…」

みく「…渾身のボケが」マゼマゼ

穂乃香「そう言えば前川さんって大阪の人でしたよね?」マゼマゼ

みく「う、うん…そうだけど」マゼマゼ

穂乃香「ばーん!」

みく「うっ…」バタリ

穂乃香「ほ、ホントにやってくれました♪感激です♪」パチパチ

みく「ベタなネタをありがとにゃ…」

穂乃香「あ、そろそろいいんじゃないですか?」

みく「ホント?それじゃ包みに入るにゃsaga」

穂乃香「ここからが正念場ですね」

みく「気合い入れるにゃ」

穂乃香「前川さん速いですね…」モソモソ

みく「フフン、餃子の玉将風包み方にゃ」クイクイ

みく「テレビでやってたんだけどスピーディかつ綺麗に出来るみたいなんだって」クイクイ

穂乃香「そのやり方、私にも教えてくれませんか?」

みく「うん、まずはこうやって…」

穂乃香「…成程!これは簡単ですね!」

みく「ガンガン作っていくにゃー!」

?その頃?

モ凛「(みく…ごめんね)」

P「りーん、おーい」

凛「(折角…折角久し振りに一緒にお仕事できたのに)」

P「凛!」

凛「ひゃっ!ぷ、プロデューサー…どうしたの?」

P「珍しいな、考え事か?」

凛「…うん」

P「…前川みくとの共演か」

凛「…」コクン

P「できることなら俺も一緒にさせてあげたかったよ。昔の仲間と仕事するんだもんなぁ」

凛「…」

P「なぁ、凛。今度、と言うか明日なんだが前川みくが握手会するの知ってるか?」

凛「へぇ、そうなんだ。みく、何も言ってなかったよ…」

P「それで、握手会の前にトークショーがあるみたいなんだ」

凛「トークショー…みくのトーク力は凄いよ。流石関西人」

P「確かにあの子のトーク面白いよなぁ。俺も動画でみたことあるんだけどそんじょそこらのアイドルのトーク力じゃなかったよ」

凛「…!」

凛「ねぇ、プロデューサー…明日って何か仕事ある?」

P「明日か?明日は雑誌の…いや、特になかったぞ」

凛「ホント!?じゃあ…」

P「行ってこい、同僚が頑張ってるところ見ておいで」

凛「プロデューサー…!」

凛「ありがとう!」ダキッ

P「(ふぉぉぉおおおおおおお!!!!!)」

凛「みく…待っててね」

~餃子組~

穂乃香「これで…何人前でしょうか」クイクイ

みく「今…280人前あるにゃ」クイクイ

穂乃香「あと20人前…」クイクイ

みく「それより、今何時にゃ?」クイクイ

穂乃香「20時ですね…スタートから8時間経ってます」クイクイ

みく「8時間…みく達ホント頑張ってるよね」クイクイ

穂乃香「これは身体を張ってますね」クイクイ

みく「まぁでも、これくらいはまだレベル50くらいにゃ」クイクイ

穂乃香「えっ!?じゃあレベル100は…!?」く

みく「それはまだ出会ったことないけど…今まで一番キツかったのはマグロ一匹食べきるだにゃあ」クイクイ

穂乃香「あ、何か羨ましい」クイクイ

みく「好きなら楽しいんだと思うけど、みくお魚ダメだから…しかも生は特に」クイクイ

穂乃香「それは辛いですね…」クイクイ

みく「大トロの部分なんか脂脂アンド脂で吐きそうになったにゃ」クイクイ

穂乃香「聞いてるぶんにはなんて贅沢な!ってなりますね」クイクイ

みく「穂乃香ちゃんはこんな身体を張る仕事は今回だけにしてもらいたいにゃ。折角いいもの持ってるのに腐っちゃうにゃ」クイクイ

穂乃香「私は…こう言ったことも嫌いではないので」クイクイ

みく「穂乃香ちゃん…」

みく「アンタ…ええ人やなぁ」ホロリ

みく「何かこう…穂乃香ちゃんと一緒におったら心が豊かになるわぁ」クイクイ

穂乃香「(良くわからないですけど、前川さん素が出まくってますね)」クイクイ

みく「これで最後にゃ…」クイッ

みく「出来たー!」

穂乃香「…やりましたね!」

みく「やったにゃあ!」

穂乃香「…開始から8時間半、長いようであっという間でしたねぇ」

みく「最後までやり遂げることができてよかったにゃあ」

穂乃香「前川さん!いつものアレ、言いましょう!」

みく「そうだね!それじゃ、せーの…」

みくほの「餃子300人前、完成しましたー!!」

みく「いえーい!」

穂乃香「さて、昼食兼夕食を食べましょう!」

みく「作りたてを食べられるなんて…こういうのがあるからやりがいがあるんだよこの仕事!」

※この後、300人前の餃子はみくと穂乃香、スタッフ全員で美味しく食べました

~そして土曜日~

ザワザワ

穂乃果「結構人がいるね…」

海未「どう言ったトークショーになるのでしょうか…」

ことり「このパイプいすガタガタするよぉ…」ガタガタ

凛「早く始まらないかなぁ」ワクワク

花陽「カメラオッケー…スマホオッケー」ピッピッ

真姫「どっちかでいいんじゃないの…?」

花陽「カメラの方は焼き増しするの!!」

真姫「そう…」

穂乃果「それにしてもにこちゃん達遅いなぁ」

海未「のんびり買い物でもしているんでしょう。後輩達には席を取らせて…」

ことり「ま、まぁまぁ」

凛「かよちんかよちん、今何時?」

花陽「12時50分、もうそろそろ来てもいいんだけど…」

真姫「あ、来たわよ」

にこ「おっ待たせ~♪」

希「いやぁメチャメチャ混んでてなぁ」

絵里「殆どにこの買い物なんだけどね…」

穂乃果「ギリギリだよぉ」

海未「もっと余裕を持って行動するべきです」

ことり「にこちゃん達はこっちの席だよ」

凛「ど真ん中取っておいたにゃ」

花陽「もうすぐ始まるよぉ!楽しみだなぁ!!」

真姫「…眠い」

みく「おっはにゃー!」

ワァァァァァ!!!!

ミクニャーン!ミクニャーン!

みく「今日はみくのトークショー

何か送信おかしくなってた


みく「今日はみくのトークショーに来てくれてありがとにゃー!」

ワァァァァァ!!!!

みく「みんなー、盛り上がってるかにゃー?」

イ゛ェア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァァァ

花陽「イ゛ェア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァァァ」

凛「か、かよちん…」

みく「(あ、あの二人…)」

みく「それでは早速、トークショーに参りたいと思うにゃ!」

司会「えー、ではまずプロフィールの紹介を」

みく「前川みくだにゃ、大阪生まれの15才!好きなものは猫ちゃんだにゃ~♪」

司会「みくさんのキャラにもあるように猫はお好きなんですね」

みく「もちろん!猫はみくにとって命の次に大事にゃ!猫カフェにも週5で通ってるにゃ」

司会「成程、とても猫がお好きなんですね。では次にお仕事の話をしていただきたいんですけど」

みく「みくはアイドルだけど、どっちかというと身体を張る仕事の方が多いにゃ。例えばみくの嫌いなお魚とプールに入ったり、激辛ラーメン食べたり…」

司会「ではその中でも最も大変だったお仕事は」

みく「マグロ一匹食べきるだにゃあ!あれはホントにキツかったにゃ。初めてスタッフにもブチ切れた仕事だったし…」

司会「みくさんがブチ切れる程とは…その時は猫はどこに行くんですか?」

みく「猫は一度置いておくにゃ。あの時は猫よりも怒りの方が上だったにゃ」

ワハハハハ

司会「みくさんはそのような身体を張るお仕事が多いですが、やはり本命の歌って踊るお仕事は憧れるものですか?」

みく「うーん…そりゃ、アイドルになったのに全然そう言ったお仕事が来ないからプロデューサーにも文句言ったことあるにゃ」

みく「でも、これが踏み台だと思えばなんてことないにゃ。みんなは知ってると思うけどみくはもともとコンビでお仕事してたにゃ」

司会「それは…あの某クールアイドルの」

みく「そうそう、S谷Rちゃんにゃ」

司会「彼女は今を時めくスーパアイドル、やはり嫉妬とかあるんですか?」

みく「う~ん、コンビ組んだ時からあの子は確実に大きくなるなとは思っていたから、その時期が早かっただけであまり嫉妬はないにゃ。どっちかというとみくの目標になってるにゃ」

司会「目標…」

みく「そうにゃ、みくはあの子のように歌もダンスも上手くないけど絶対に同じ舞台に立ってやろうって思ってるにゃ」

みく「…でも、この前初めて挫折しかけたにゃ」

ザワザワ

司会「それはどう言ったご理由で」

みく「…自分にはアイドルの才能が無いんじゃないかって。なかなか声がかからないのはそのせいじゃないかって。そう思ったにゃ」

みく「でも悩んでいた時にとある二人の女子高生にあったんだにゃ。多分みくと同い年くらいだったはず」

穂乃果「もしかしてそれって…」ヒソヒソ

海未「花陽と凛のことですね」ヒソヒソ

みく「その子達も学校でアイドルやってるみたいで一生懸命練習してたにゃ。誰も何も見てない公園で」

みく「でも楽しそうだった…いずれ来る大きな舞台に向けて練習している姿はとても楽しそうだった」

みく「みくはその時初めてゴールデンの番組のお仕事をもらったにゃ。だからこの番組を精一杯やろう、たとえ何があっても挫けないでいこうって決めたにゃ」

司会「前向きなみくさんにもやはり悩むこともあったんですね。しかし学校でアイドルをやっている女子高生というのが個人的に気になるところです」

みく「二人共凄く輝いてたにゃ。きっとそのグループはとても楽しいグループなんだろうなぁって思ったにゃ」

司会「そうですかぁ…それでは、最後になにか一言」

みく「みくは自分を曲げない!ファンのみんなとの約束だよっ!」

ワァァァァァ!!!!

司会「前川みくさんのトークショーでした!続きまして…」

みく!

みく「え…?」

ザワザワザワザワ

花陽「誰…?」

にこ「この声…もしかして!」

モ凛「偉く改まってたね。どうしたの?」

ワァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!

司会「なななんと…サプライズゲストに渋谷凛が登場いたしましたぁ!!」

穂乃果「凛ちゃんだあ!」

海未「まさかこんな小さなショッピングモールで渋谷凛さんに会えるなんて…」

ことり「凄い…凄いよぉ!」

真姫「何で!?意味わかんない!」

希「棚ぼたも棚ぼたやなぁ」

絵里「うぅ…スターのオーラが眩しい」

ラ凛「凛ちゃん…本物だにゃあ」

にこぱな「」

ラ凛「にこちゃんもかよちんも気絶しちゃってるにゃあ」

リンチャ-ン!コッチムイテー!!

モ凛「」ニッコリ

ワァァァァァァァァァァァァ!!!!!!

みく「凛ちゃん…どうして?」

モ凛「餃子一緒に出来なかったでしょ?お詫びと言ってはなんだけど、サプライズで出ちゃった」

みく「凛ちゃん…」

モ凛「番組プロデューサー、みくのこと気にいったみたいだよ。また使ってもいいかって」

みく「もちろん!ガンガンみくの名前を売って欲しいにゃあ!!」

モ凛「…っと、次は握手会だったね。邪魔してゴメン」

みく「ううん!この盛り上がりようは凛ちゃんのおかげだよ!」

モ凛「じゃ、控え室で待ってるね」

モ凛「みんな、みくと握手するときは綺麗なほうの手を使ってよ」

イェス!マム!!

穂乃果「どういうこと?」

ことり「そのままの意味だよ♪」

穂乃果「?」

ミクニャンガンバレー!

みく「ありがとう!みく頑張るにゃあ!」アクシュ

花陽「み、みくさん!」

みく「花陽ちゃん!来てくれてありがとう。もしかして最前列の可愛い子達がスクールアイドルの仲間?」

花陽「は、はいっ!」

みく「私も頑張るから、花陽ちゃんも負けないでね。それと、ステップに詰まった時は?」

花陽「好きなことを考える。です!」

みく「よっしゃ」アクシュ

花陽「あ、後これを…」スッ

みく「わぁ!何これ!?」

花陽「私達で寄せ書きを書いたんです。それとよかったら私達のライブ観にきてください!」

みく「おっけー!絶対みにいくよ!」

花陽「有難うございます!」ペコッ

にこ「みくさん、頑張ってね」

みく「先輩の言う事はちゃんと聞くんだよ?」アクシュ

にこ「私…3年」

みく「あっ…ごめんなさい!」saga

穂乃果「みくさん頑張ってね!」

みく「うん!貴方もスクールアイドル頑張ってね!」アクシュ

穂乃果「へ?どうしてそれを…」

みく「プロは何でもお見通しにゃ~♪」

穂乃果「が、頑張ります!」ペコッ

ヨーシ!コレデゼンインオワッタワネ

みく「(頑張れ…みんな!)」

ミクニャンガンバレー!

みく「ありがとう!みく、頑張るにゃあ!」アクシュ

~控え室~

みく「ふぅ~」

モ凛「お疲れ様」

P「お疲れ、みく」

みく「へへ…何か懐かしい面々だね」

P「あぁ、確かにそうだな。この3人で始まったんだっけ」

モ凛「プロデューサー、みくにもっと歌の仕事取ってきてあげてよね」

P「お前のコネで出してくれよ」

モ凛「コネなんかあってないようなものなの。実力で取りに行くこと。わかった?」

P「ちぇっ、は~い」

ガチャ

ラ凛「あ、あの…」

P「君君、部外者は立ち入り禁止だよ」

みく「Pちゃん!凛ちゃんはみくの友達なの!部外者じゃない!!」

P「え?そうなの…?ていうかあなたも凛なんだ」

モ凛「どうかした?サイン?」

ラ凛「ずっと…ずっと憧れてたんです!」

ラ凛「師匠と呼ばせてください!」

みく「んっふっふ~、師匠だなんて凛ちゃんも可愛いなぁ」

ラ凛「凛さん!」

モ凛「へ?」

みく「にゃ?」

ラ凛「凛、ずっと女の子らしいことに憧れていて、理想として描いていました!今日本物に会えて凄く嬉しいですっ!」

モ凛「あ、ありがと…」

みく「」

P「みく?大丈夫かー?」

ラ凛「お願いします!凛さん!」ペコッ

モ凛「…」

モ凛「よし、弟子一号一番乗りだよ。凛ちゃん」

ラ凛「!!」

モ凛「じゃあ弟子!次の私のライブに来ること!グループのメンバーも一緒に!いい?」

ラ凛「りょ、了解!」

P「おいおい、チケットはどうするだよ」

モ凛「9枚くらいすぐに手に入るよ。なんたって私のライブなんだから。とびきりいい席を用意しておくからね」

ラ凛「ありがとうございます!!」ペコッ

モ凛「うーん…また来週会おう。その時にチケットも渡すよ」

ラ凛「ええっ!?いいんですか!?」

モ凛「弟子なんだもん。それくらい大丈夫だよ」

ラ凛「や、やったにゃー!!凛さんと食事だにゃあ!!」

みく「…凛ちゃん、どうして?」

その後、再びテレビで前川みくと渋谷凛が共演する姿をファンは観るのであった。勿論、身体を張るようなバラエティではなく大きな歌番組で

穂乃香も餃子効果のおかげでバラエティとドラマを掛け持つアイドルとして名を馳せることとなる

μ'sのライブにみく、そして凛が観に来るのはまた別のお話で



おしまい

やっぱり最後まで書ききって良かったと思った

このオチ納得いかないわ。書き直させて


?控え室?

みく「ふぅ?」

モ凛「お疲れ様」

P「お疲れ、みく」

みく「へへ…何か懐かしい面々だね」

P「あぁ、確かにそうだな。この3人で始まったんだっけ」

モ凛「プロデューサー、みくにもっと歌の仕事取ってきてあげてよね」

P「お前のコネで出してくれよ」

モ凛「コネなんかあってないようなものなの。実力で取りに行くこと。わかった?」

P「ちぇっ、は?い」

ガチャ

ラ凛「あ、あの…」

P「君君、部外者は立ち入り禁止だよ」

みく「Pちゃん!凛ちゃんはみくの友達なの!部外者じゃない!!」

P「え?そうなの…?ていうかあなたも凛なんだ」

モ凛「どうかした?サイン?」

ラ凛「ずっと…ずっと憧れてたんです!」

ラ凛「みくにゃん…師匠と呼ばせてください!」

みく「にゃ?」

ラ凛「凛、初めて動画で見た時からみくにゃんのことを尊敬していた。頑張るみくにゃんを見ていて凛も頑張ろうって思った!みくにゃんのように可愛くなりたいと思った!」

みく「そ、そんな…みくは可愛くなんか」

モ凛「みくは充分可愛いよ」

P「あぁ、可愛いな」

みく「凛ちゃん…!Pちゃんまで////」

ラ凛「お願いします!みくにゃん…いえ、みくさん!」ペコッ

みく「…」

みく「わかった、凛ちゃんはみくの弟子一号たにゃ」

ラ凛「!!」

ラ凛「ありがとうございます!」

みく「それじゃあ弟子!みくの初ライブには絶対来ること!」

ラ凛「りょ、了解!」

P「おいおい、いつになるんだよ」

モ凛「それはアンタの仕事でしょ。早くみくを一流のアイドルにしてあげてよね?待ってるから…」

P「お、おう。わかった」

みく「よっしゃ!凛ちゃん、早速お昼を食べに行くにゃ!」

ラ凛「凛、ラーメンが食べたいです!」

みく「ラーメンならみくがオススメのところあるにゃ!」

ラ凛「ホントですか!?すぐ行こう今行こう!」

モ凛「私も行こうかな…お昼まだだし」

P「なら、車出すぞ?」

みく「Pちゃん気が利くにゃあ」

みく「よーし!今日はみくの奢りだにゃあ!3人くらいどーんと来いにゃあ!!」

ラ凛「あ、μ'sのみんなもいいかにゃ?」

みく「ど…どーんと来いにゃあ」

P「(車入るかなぁ…?)」

モ凛「(ラーメン11人分…ゴチになるよ)」

今度こそおしまい

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