アルミン「ライナーのえっち…」ライナー「……は?」 (13)

アルミン「分かってるよ、思春期真っ盛りの男なら誰だって興味が湧く事ぐらい…」

ライナー「……えっ?」

アルミン「でも!」

アルミン「周りを巻き込むのはやめて欲しいんだ…グスッ」

ライナー「!?」

ライナー「なっ、泣くな!アルミン!何かあったのか!?」

アルミン「……君が」

ライナー(…俺?何か、したか…?)

アルミン「グスッ……君が、君が、僕のパンツを盗んだんだろう…?」

ライナー「」

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アルミン「返してよ…僕のパンツ……」グスッ

ライナー「ま、待て、アルミン。…すまん、思い当たるふしが無いんだが…」

ライナー(そもそも俺はホモ扱いかよ)

アルミン「……え?」

ライナー「……盗んでないぞ、俺は」

アルミン「……」

ライナー「……」

アルミン「……」

アルミン「ッッッ…!!」カアァァ

ライナー(地雷踏んだか…)

アルミン「ちちちちちちがうんだっ…!!ライナー!」

アルミン「君に気があるとかそんなんじゃなくてっ!!」

アルミン「君を意識してたって訳でも無くてっ…!!」

アルミン「そもそも僕はホモじゃないしっ…!」

ライナー「…あー、うん、そこは分かってるから大丈夫だぞ、アルミン」

アルミン「そ、そっか…」

ライナー「……」

アルミン「……疑ってごめん」

ライナー「…まぁ、ダメージはでかいな」

アルミン「……」シュン

ライナー「でも、気にする程じゃないさ」

アルミン「……ごめん、ありがとう」

ライナー「それより、パンツが無くなったのか?」

アルミン「うん…そうなんだ」

ライナー「無くしたとか、そんなんではないんだな」

アルミン「うん…変化に気付いたのは、一週間程前さ」

アルミン「最初は、僕自身がド忘れで無くしたんだと思ってたよ。後で必ず見付かるからさ」

アルミン「でも、やっぱりおかしいんだ。無くなる回数が異常で…」

アルミン「良く見てみたら、返って来た僕のパンツ覚えも無いのに湿ってたりするんだ…」

ライナー「おい…それ、ヤバくないか…?」

アルミン「……うん」

アルミン「試しに部屋にパンツを置いておいてその場所を把握した上で、部屋から出た時の事なんだけど」

ライナー「……」

アルミン「帰って来たら無かったんだ、僕のパンツ……」グスッ

ライナー「よし、アルミン。誰だが知らんが、これは犯罪だ。キース教官に相談しに行こう」

アルミン「それは……嫌だ……」

ライナー「…何でだ?」

アルミン「……」フルフル

ライナー(プライド、か…?まぁそりゃ、男なのにパンツが盗まれたーとか自分から言いたくないよな…)

ライナー「…お前が嫌なら、余計な事はしないが」

ライナー(正直言ってヤバい自体になったり、しないよな…?)チラッ

アルミン「……」

ライナー(もし…危険な状態に晒されたら……)

ライナー(アルミンは頭は良いが、身体能力に欠ける。勿論、力も弱い。下手したら女よりも)

ライナー(……襲われたら、抵抗できない事が目に見えている)サーッ

アルミン「……」

ライナー「……」

ライナー(当たり前だが、元気無いな…)

ライナー(ここ最近、アルミンの様子がおかしかったのはそれが原因だったんだな…)

ライナー「…あー、っと」

アルミン「…?」

ライナー「一つ、気になる事があるんだが」

アルミン「なぁに?」

ライナー「…どうして、俺が盗んだんだと思ったんだ?」

アルミン「噂でホモって聞いて、信じちゃったんだ…ごめん」

ライナー「いや、謝る事は無い。パンツの件でアルミン大分疲れてたんだろうし、第一情緒不安定だったんだ、きっと。おまけに疑心暗鬼状態だったに違いない」

アルミン「う、うん…」

ライナー(そうでも言わなきゃ、俺のメンタルが持たん……俺はそんなにホモっぽいのかよ!クソ!)

ライナー「よし、決めた」

アルミン「え?」

ライナー(俺にパンツの話をしてくれたって事は、つまり……)

ライナー「俺で良かったら、犯人探し手伝おう」

アルミン「!」

ライナー(アルミンに信頼されている)

アルミン「ほ、ほんと?」

ライナー「ああ、本当だとも。一人で抱え込まなくていいんだぞ、アルミン」

アルミン「ライナーが味方だと、凄く心強いよ……」

ライナー「何かあったらすぐ俺に知らせろ。必ず、お前のパンツを盗んだ奴の動機を暴き、アルミンに謝罪させてやる」

アルミン「ありがとう……ありがとう、ライナー…」グスッ


……………………

ライナー「……所で、アルミン」

アルミン「ん?」

ライナー「身に覚えは無いのか?最近誰かの視線をよく感じる、とか」

アルミン「うーん……」

ライナー「……」

アルミン「……そういうのは……ない、かな」

ライナー「…そうか。ふむ」

アルミン「……」

ライナー「…だが、まぁ、女子の可能性もあるぞ」

アルミン「…!」

ライナー「出来れば、そうであって欲しいんだが…」

ライナー「そっちの方が何かとアルミンの安全保証率が高くなる」

ライナー「流石に力の強い女でも俺には敵わんだろう」

アルミン「ライナー…」

ライナー「そうだ、アルミン」

ライナー「アニに格闘技、教えて貰ったらどうだ?」

アルミン「?どうしてだい?」

ライナー「あいつは強いからな。小さい力でも相手を倒せるような技をきっと教えてくれるさ」

アルミン「……!」

ライナー「何かの役に立つかもしれないぞ」

アルミン「うん、そうだね…」

ライナー(…ストレートに襲われそうになった時の対策だって言ったら落ち込むかと思って曲げて言ったが意味無かったか…)

アルミン「……」シュン

ライナー(もうちょっとマシな言い方出来なかったのか、俺…)

ライナー(まぁ、自分を責めても仕方無い。しかし、流石座学一位だな…勘も鋭ければ、頭の回転も早い)

アルミン「……ねぇ、ライナー」

ライナー「何だ?アルミン」

アルミン「…アニに格闘技を教えて貰うならまず、アニが犯人かどうかを調べないと」ヒソッ

ライナー「おっ、そうだそうだ。誤算だったな」ヒソッ

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