海未「う、海未の日フェスタ！？なんですかそれは！」

穂乃果「せっかくの海未の日なんだし、海未ちゃんをセンターにしてゲリラライブしようよ！」

花陽「ゲリラライブ…って」

にこ「嫌な思い出が…」

穂乃果「大丈夫！今回はちゃんとステージも借りられそうな所を見つけてあるし、他のスクールアイドルも呼んであるよ！」

絵里「そう、なら安心ね……ん？今、穂乃果なんて…」

穂乃果「え？ステージも借りられそうな所を見つけて…」

真姫「そこじゃないわよ！」

凛「そのあとにゃー！」

穂乃果「ほ、他のスクールアイドルも呼んである…って話？」

8人「………」

8人「えええぇぇぇっ！？」

ﾊﾞﾝｯ

ななか「大変だよみんな！」

凪「！？」ﾋﾞｸｯ

るう「ふあっ！？」ﾋﾞｸｯ

文絵「ひゃあ！？」ﾋﾞｸｯ

ななか「あ…ごめん」

麗音「ダメだよななか。ここは心臓弱い子が多いんだから～」

朱美「凪ちゃん。絵、大丈夫？」

凪「だ、だいじょぶー」

いるか「で、何が大変なんだー？」

森嶋「実は…」

～～～

文絵「えぇっ！？音ノ木坂のスクールアイドルと合同ライブ！？」

朱美「しかも今日って、随分と急な話ね」

ななか「うーん。私もさっきいきなり電話がきてビックリしちゃって」

るう「向こうに乗せられてOKしてしまったと…」

ななか「ごめんっ！つい勢いで…」

麗音「まあ、ななかに後で全員奢ってもらうってのは一先ず置いといて」

ななか「え」

麗音「どうする？今から辞退の連絡入れたい人はいる？」

ｼﾝ…

麗音「…だってさ」ﾆｯ

ななか「みんな…！ありがとう！」

朱美「そのかわり、やるからには絶対にいいステージを見せるわよ」

凪「だいじょぶかなー」

遊宇「みんな…待って…」

いるか「んー？どうしたー？」

遊宇「咲が…野球部の応援でいない…」

7人「えっ！？」

咲「はぁ…急遽スクールアイドルの用事が入ったからってバスを降りたまでは良かったけど」

ﾋｭｰ

咲「人がいないどころかバス停すら見当たらないって…これじゃ帰れないじゃない」

咲(あー…どこかに目的地まで連れて行ってくれる素敵な王子様でもいればいいのに)ﾊｧ

アキラ「お困りですか、お嬢さん」

咲「えっ？」

咲(やだっ、ホントに王子様が…！でもチャリンコ！白馬の代わりに自転車の王子様！)

アキラ「あっちの方向なら乗せていきますよ。まあ、アタシはこの後予定があるから途中まででよければだけど」

咲「ありがとうございます！えっと…」

アキラ「鬼崎アキラ。アキラでいいよ」

咲「はい！アキラさんはどこかに向かう途中なんですか？」

アキラ「うん。ちょっと音ノ木坂って学校の近くまでね」

咲「音ノ木坂！？」ｶﾞﾀｯ

アキラ「ちょっ！危ないから後ろで立ち上がらないで！」

涼「………」

ｷｨ…

涼「ん？あぁ、雪ちゃんか」

小雪「こんなところにいるなんて珍しいね」

涼「宝塚の映像を観ていたんだ。視聴覚室以外だと邪魔が入るからね」

小雪「ごめんね。私、邪魔しちゃったかな」ｱﾊﾊ…

涼「いや、雪ちゃんなら邪魔じゃないさ」

小雪「えっ」

小雪(それってどういう…)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

涼「ところで、何かワタシに用があったんじゃないのかい？」

小雪「あっ、そうそう。姫乃ちゃんがみんなを集めてこいって」

涼「わかった。じゃあ行こうか」

小雪「うんっ」

ジェニファー「ハロー！今日はみんなに素敵なお知らせが…って、うわっ！今日は一段と凄い臭いが…」

ラクシャータ「ゴメンナサイ。朝ごはんを食べ損ねてしまったので甘口カレーでも作って食べようかと…」

蘭花「ワタシのはお店の新作肉まんネ！ひとつ食べてみるアル？」

レベッカ「新しく買った仏像を持ってきたのだけど…ごめん。銅製だからちょっと臭うわね」

ジェニファー「あ、そう…。あれっ？マリアは？」

レベッカ「マリアならジェニファーが来ないからパエリアつくりに家庭科室に行ったわよ」

ジェニファー「あぁ、もう！」

かさね「これ？やっぱりこっちかな！？うぅ、迷うなぁ」

紗菜「…なんでまたコイツはこんな暴走してるわけ？」

瑞希「そりゃ急で時間が無かろうが何だろうがライブやるなんてことになったら…」

理華「かさねさんが衣装の鬼に変貌を遂げるのはいつものこと。Q.E.D.」

紗菜「理系バカ。アンタには聞いてないわ」

理華「酷いなぁ…」

遥(はっ！これはもしやお姉ちゃんにとびっきりセクシーな衣装を着せてハァハァするチャンス！？)

遥「お姉ちゃんお姉ちゃん。ちょっと私と一緒に向こうの部屋に来てほしいんだけどいいかな？」

彼方「ん…別にいいよ……」ｳﾄｳﾄ

ココ「じゃあ優理ちゃん。私達も選ぼっか」

優理「?ぇっ！？あ、あたしも…？」

ココ「当たり前だよ～。ほらっ、優理ちゃんに似合う可愛い衣装が待ってるよ～」

優理「わかった！わかったから手を繋ぐな！離してくれぇ！」

みなみ「さて、これで差し入れの準備は万端かな？」

歩美「まったく。早くからわかってればもう少しまともなのが作れたかもしれないのに…」

みなみ「ううん。これだけの人数がくるんだもの、時間があってもクッキー以外じゃお金がかかりすぎちゃうよ」

歩美「…ま、いいわ。どうせついでだし！」ﾌﾟｲｯ

みなみ(『ついで』でイベントに集まる人数分の差し入れを用意しちゃう歩美ちゃん可愛いっ♪)ｸｽｯ

ｶﾞﾗｯ

あきる「あら、いい匂いじゃない」

みなみ「うん。今完成したところなの～」

あきる「しずくが早くフォーメーションの確認をやりたがってたわよ。そろそろ戻ったほうがいいわ」

歩美「あ…ごめん」ｼｭﾝ

あきる「………」

あきる「…差し入れ、喜んでもらえるといいわね」

歩美「！」

歩美「うんっ！」ﾆｶｯ

絵里「凄いわね…50人くらいいるわよ…」

にこ「よくも思いつきでこれだけの人数を集めたわね」

穂乃果「えへへ。すごいでしょー」

真姫「褒めてないわよ」

花陽「あっ、そろそろ時間だよ？」

穂乃果「うん！じゃあ、行ってくるね！」ﾀﾞｯ

穂乃果「みなさん！今日は突然呼び出してしまってごめんなさい。きっと練習とか…他の予定が入っちゃってた人もいますよね」

穂乃果「でも、私は1年に1度しかない日だからこそ大勢でこの日を盛り上げたいと思ったんです！」

穂乃果「だから、こうして集まってもらえて本当に嬉しいです！今日は全員で最高のステージを…」


？？？「ちょっと待ったァ！」

ｷｷｲｨｨｨｯ

アキラ「…ふぅ。紫苑女学院2年、鬼崎アキラ！只今到着！」

咲「うぅ…ちょっと酔った…」

るう「さ、咲ちゃん！？」

千鶴子「あらあら、あんまり危ない運転をしていると愛のハグでおとなしくさせてしまいますわよ？」

仁美「いや、その前に力の鉄拳制裁を…」

命「うるさーい！2人は黙って座る！アキラはこっちに来る！校外に出てまで暴れないでください！」

穂乃果「あ、あはは…」

穂乃果「…それじゃ、気を取り直して！」

全員「海未の日フェスタ！ミュージックスタート！！」


～完～