絵里「えっと…何をするのかしら？」

穂乃果「謝罪会見だよ！」

絵里「謝罪…会見？」

海未「穂乃果！何をしたのですか！」

穂乃果「な、何もしてないよ。練習だよ！練習！謝罪会見の練習！いつ何があるか分からないでしょ」

凛「なるほど！確かにそうかも！」

希「何も起きないとは限らんもんなぁ。なっ！にこっち！」

にこ「なんでにこなのよ！」

絵里「出来れば何も起こさないで欲しいんだけど…」

花陽「謝罪会見の練習って…」

ことり「花陽ちゃん。考えたら負けだよ」

真姫「バカバカしい」

穂乃果「という事で絵里ちゃん！トップバッター！」

絵里「えっ！？えーーーーー！？」

カシャ カシャ カシャ カシャ

絵里「え、えー………この度は世間をお騒がせさせてしまった事をこの場をお借りして深くお詫び申し上げたいと思います」

希「絢瀬さーーん！？質問いいですか？」

絵里「どうぞ…」

希「週刊スピリチュアルの東條です」

絵里「そう言うのいいから」

にこ「週刊誌ってよりもムーみたい…」

希「え～絢瀬さんの天然行為によるご近所トラブルと言う事ですが。普段から天然行為が多いのですか？」

絵里「は、はい？」

希「どうなんですか？日頃から天然行為で周囲を困惑させているんですか？」

絵里「いえ。全然そんなつもりはないと思いますけど」

穂乃果「じゃあ、今日は何の謝罪会見なんですか？」

凛「何を謝罪しに来たんですか？」

にこ「日頃から自分の事を賢い賢いと仰っている様ですが」

絵里「言ってないから！」

にこ「まだ質問してる途中ですよ！」

絵里「そんな事言ったって。変な事ばかり聞いてくるんじゃない！！！」

にこ「それが謝る態度なんですか？」

希「ちょっと傲慢なんじゃないんですかね？」

絵里「は、はあ？あなた達ねぇ…いい加減に」

カシャ カシャ

絵里「何撮ってるのよ！！ちょっと！！」

穂乃果「はい。そこまでーーーー！！！」

希「えりち全然ダメやんか」

穂乃果「一回も謝罪してないし」

絵里「いやだって。第一私は何に対して謝罪したのよ」

穂乃果「だからご近所トラブルだってば」

絵里「途中で知ったんだけど！だいたい天然行為って何よ？」

穂乃果「いや…最近、絵里ちゃん多いから。ねえ？」

凛「うん」

絵里「あなた達に言われたくないのよ」

凛「まだ怒ってるにゃ」

穂乃果「じゃあ次いってみよう！」

カシャ カシャ カシャ カシャ

花陽「あ、あの…えって…この度は日本の白米を食べつくしてしまい世間の皆様に多大なご迷惑をおかけしました事をこの場をお借りしてお詫び申し上げたいと思います」

穂乃果「小泉さーーーん！！どうして白米を食べ尽くすと言う行為に及んだんですか？」

花陽「えっと…とてもお腹が空いてしまい我慢出来ず…」

凛「どうして白米だったんですか？タイ米じゃダメだったんですか？」

花陽「ダメです。私が食べたいのはパサパサしたお米ではなくモチモチとした白米！白米がなければ何も始まりません！！」

凛「な、なるほど」

希「このまま日本から白米がなくなったらどうするつもりですか？」

花陽「生きていけません…」

穂乃果「いや！ダメだよそれは！終了ーーーー！」

真姫「謝罪会見って言うよりも白米愛を熱弁しただけじゃない」

希「一切謝罪してなかったもんなぁ」

花陽「だってぇ」

凛「凛はそんなかよちんが好きだにゃ～」

穂乃果「じゃあ、次私行こうかな！」

希「おっ！穂乃果ちゃん！頑張って！」

カシャ カシャ カシャ カシャ

穂乃果「はい。えっと…この度は生徒会長と言う身でありながら自由な発言等を繰り返し周囲を…えっと…はい…申し訳ありませんでして…あっ、噛んじゃった」

海未「質問よろしいでしょうか？」

穂乃果「はい。どうぞ」

海未「高坂さんはダイエット中と言う事ですが。昨夜何を食べたかお答え頂けますか？」

穂乃果「えっと…記憶にございません」

海未「新作まんじゅう。ケーキ。アメリカンドック」

穂乃果「いや…それは…」

にこ「食べ過ぎじゃない」

真姫「それじゃあ太る訳ね」

穂乃果「太ってないよ！」

海未「どう言う事なんですか？ダイエット中なんですよね？」

穂乃果「その…えっと…」

絵里「高坂さん？こちらもいいですか？」

穂乃果「ど、どうぞ」

絵里「先日行われた中間テストの結果が生徒会長とは思えない散々たる結果だったとの事ですが。どう言う事でしょうか？あなたを生徒会長に推薦した前任者の事を少しでも考えましたか？」

穂乃果「うっ…そ、それは今回の会見とは関係がないのでお答え出来ません」

絵里「関係ありますよ。お答え下さい」

海未「生徒会の仕事を溜めてるとの情報も入ってきていますが？どうお考えですか？」

絵里「遅刻を頻繁に繰り返すとも言われておりましたが？」

穂乃果「あの…質問は一人ずつお願いしたい…」

海未「それでは最初の質問からお答え下さい」

穂乃果「ですから…先ほども申し上げた通り。記憶が曖昧でして…」

海未「昨日の事ですよ？」

穂乃果「そうなんですけど。本当に…本当に記憶が…記憶…」

海未「何度も言いますが食べてるんですよ。おまんじゅうにケーキにアメリカドックを夕飯とは別に。本当にダイエットする気あるんですか？」

絵里「どうなんですかー？お答え下さい」

穂乃果「ちょっと…他の人。他の人も居ますの。お二人ばかり…」

海未「答えて下さい」

絵里「無責任だと思いませんかーーー？」

穂乃果「いや…その…誰か助けてーーーー」

花陽「ちょっと待ってて～ってそれ私の…」

穂乃果「それじゃ、この辺で。大変申し訳ありませんでした」

海未「逃げるんですか？」

絵里「説明責任果たして下さいよ」

カシャカシャ

穂乃果「いや～…何とか乗り切った～」

絵里「いや…全然でしょ」

にこ「これが本当の会見だったらあんた追放よ」

穂乃果「大丈夫だよ。謝罪会見なんて開く様な事しないもん」

絵里「じゃあ、なんの為にやってるのよ…」

希「さあ？次誰行く？」

真姫「まだやるの？」

穂乃果「うん。じゃあ、スタンバイして！」

真姫「は？」

カシャ カシャ カシャ カシャ

真姫「なんで私がこんな事…」

凛「西木野さん。今日はどう言った心情で会見に臨まれましたか？」

真姫「別に」

穂乃果「西木野さーーーん！西木野さんに気持ち悪いと言われて傷付いた被害者に何か一言ありますか？」

真姫「特にありません」

にこ「謝罪する気があるんですか？」

真姫「ありません」

穂乃果「じゃあ何しに来たんですか？」

真姫「私が聞きたいわよ」

凛「では、この場では形式上の謝罪しかしないと言う事なんですね？」

真姫「もう、それでいいわ」

穂乃果「そのやり投げな態度は何なんですか！」

真姫「……投げやりでしょ？」

穂乃果「え？私、今なんて言った？」

真姫「もういいでしょ？まだ何か話し足りないの？」

穂乃果「え？あっ、いえ」

真姫「じゃあ、終わりで」

カシャ カシャ カシャ カシャ

にこ「いや、一回も謝罪してないじゃない！！！！」

真姫「だって謝罪する事ないし」

凛「被害者居るのに…ね、にこちゃん？」

にこ「なんで私を見るのよ！」

穂乃果「ん～まだ、まともな謝罪会見をしてる人が居ない」

希「やっぱり、ここは海未ちゃんの出番やない？」

海未「わ、私ですか？」

穂乃果「よしっ！じゃあ、海未ちゃん行ってみよう」

カシャ カシャ カシャ カシャ

海未「………」

カシャ カシャ カシャ カシャ

海未「あっ…」

カシャ カシャ カシャ カシャ

海未「こ、こ、この度は…多大なご迷惑を…」

カシャ カシャ カシャ カシャ

海未「おかけした事を深く…深く…」

カシャ カシャ カシャ カシャ

絵里「ストップ！！」

穂乃果「どうしたの？」

絵里「見てられないわよ！」

ことり「海未ちゃん…大丈夫？」

希「よっぽど緊張したんやな」

海未「だ、大丈夫です。すいません…」

穂乃果「海未ちゃん。別に本物の会見じゃないしカメラも偽物だよ？」

海未「わ、分かってます。けど…緊張して…」

にこ「海未はメンタルが強いのか弱いのかよく分からないわね」

凛「かよちんでも喋れたのにね」

花陽「でもって…」

カシャ カシャ カシャ カシャ

ことり「この度は私の突然の留学発表で周りの方々に多大なご迷惑をおかけしました事をお詫び申し上げます」

カシャ カシャ カシャ カシャ

穂乃果「ことりちゃん…」

ことり「はい？」

穂乃果「ちょっと重いよ」

ことり「あっ、ごめん。それじゃあ、経営不振により学校を廃校に…」

穂乃果「ことりちゃん…」

ことり「どうしたの？」

穂乃果「終了」

にこ「ことり…あんた…マジな謝罪会見しないでよ。重いから」

ことり「ご、ごめん」

穂乃果「私もどんな顔して質問すればいいのか悩んじゃうよ」

ことり「ごめんね。穂乃果ちゃん」

希「さて！じゃあ、ウチ等が最後かな？」

凛「うん。やってやるにゃ～」

絵里「やってやるって…謝罪会見なんだけど…」

花陽「二人でやるんだね…」

カシャ カシャ カシャ カシャ

凛「この度は………」

希「世間の皆様に」コソコソ

凛「世間の皆様に……」

希「御迷惑おかけした事を深く…深く…お詫び申し上げます。ここで沈痛な表情」コソコソ

凛「御迷惑おかけした事を深く…深く…お詫び申し上げます。ここで沈痛な表情…」

希「それは言わなくていい奴やって」コソコソ

凛「あっ！？」

絵里「何なのよ…これは…」

にこ「星空さん。あなたのイタズラ行為に迷惑してる人が居るんですよ？」

凛「はい。それに関しては…本当に申し訳ないと思ってまず」

穂乃果「今までどれだけイタズラを行なって来たんですか？」

希「それは私の方から回答させて頂きます。過去二ヶ月分ですが把握しているだけで計12回の行為に及んでいます。その内訳ですがメンバーの高坂穂乃さんに2回、絢瀬絵里さんに4回、西木野真姫さんに2回、小泉花陽さんに4回となっております」

絵里「待って！私、4回もやられてるの？花陽とタイじゃない」

花陽「わ、私も4回なの！？」

真姫「しかもこれ把握してる分だけでしょ？どれだけイタズラしてるのよ」

穂乃果「あっ！もしかして、私の背中に老舗の娘って書いた紙貼ったの凛ちゃんでしょ！」

絵里「独特な言葉のチョイス！？」

凛「はい。その様に把握しています」

穂乃果「やっぱり」

真姫「把握していまって自分がやったんでしょ」

にこ「あっ！もしかして、この間にこの事を遠くからバカって言ったのも凛じゃないの？」

凛「それは違います」

希「矢澤さんは過去二ヶ月一度も対象となっておりません」

にこ「え？じゃあ、誰が言ったのよ？」

穂乃果「通りすがりの人に言われたんじゃないの？」

にこ「どうして通りすがりの人に言われるのよ！」

海未「質問、よろしいでしょうか？」

凛「はい。どうぞ」

海未「数々のイタズラ行為に及んだとの事ですが…今後、やめるつもりはあるのでしょうか？」

凛「えっと…」

希「この場ではお答え出来ません」

海未「どうしてでしょうか？」

希「それもこの場ではお答え出来ません」

海未「では、また同じ過ちを繰り返す可能性があると言う事ですか？」

希「それもお答え出来ません」

海未「先程から何一つ答えてないじゃないですか！」

凛「……」

海未「どうなんですか？黙ってちゃ分からないでしょう？」

凛「……」ゴニョゴニョ

希「…申し訳ありません。誠に勝手ながら星空凛の体調が優れないので今日の会見はこれで中止とさせて頂きます」

海未「ちょっと」

カシャ カシャ カシャ カシャ

絵里「逃げた…一番謝罪会見ぽいと言えばぽいけども…」