THE3名様~花陽にラブソングを~ (91)

「本性」

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海未「全く。穂乃果にも困ったものです」

絵里「結局、助けてあげたの?」

海未「今回で最後です」

凛「と言いつつ毎回助けてあげてるよね」

絵里「留年されても困るものね」

海未「いっその事留年した方が穂乃果の為になるかもしれませんが」

絵里「それは随分な荒療治ね」

海未「だって毎回泣きついてくるんですから。いつまでも子供みたいに」

絵里「追い詰められると人間って本性が現れるからね」

凛「そうなの?」

絵里「そうよ。にこや穂乃果なんてその最もな例じゃない」

凛「ん~確かににこちゃんって追い詰められるとアイドルキャラで誤魔化そうとするかも」

絵里「でしょ?」

凛「真姫ちゃんも追い詰められるとイミワカンナイって言うか口籠るかも」

絵里「いやそれは…」

凛「海未ちゃんはすぐに恥ずかしいですってなるし」

海未「なっ!?それは…」

凛「絵里ちゃんはお家に帰っちゃうもんね」

絵里「そ、それは違うから!!」

凛「え?」

絵里「あれは…あの…そう!冗談で書いただけだから!」

凛「う、うん」

絵里「ヨソで言っちゃダメだからね!」

海未「絵里…もしかして追い詰めらてますか?」

「カロリー」

穂乃果「杏仁豆腐ってさ」

花陽「うん」

穂乃果「豆腐って言うくらいだしカロリーってないよね。多分」

花陽「うん」

穂乃果「って事は…別に食べても太らないよね?」

花陽「太らないと思います」

穂乃果「よしっ!じゃあ…」

ことり「あの…二人共…」

穂乃果「何かな?」

ことり「杏仁豆腐は豆腐ではないし…カロリーもそこそこあるよ?」

穂乃果「え?そうなの?」

ことり「そもそも糖質も高いし…」

穂乃果「そ、そんな…杏仁豆腐ですらカロリーが高いなん…」

花陽「目から鱗だよぉ」

ことり「で、でも他のスイーツに比べればカロリーは低いかも」

穂乃果「やっぱり!」

花陽「だよね、だよね!」

ことり「う、うん」

穂乃果「やっぱり、そうなんだよ。ケーキを食べるより全然マシなんだよ」

花陽「そうだよね」

穂乃果「って事はだよ?杏仁豆腐を二個食べたとしてもケーキと同じくらい?」

ことり「ど、どうだろ。正確には…」

花陽「二個食べてもケーキと同じカロリーなんて。やっぱり凄いね!杏仁豆腐!」

穂乃果「だねぇ。よしっ、杏仁豆腐、二個頼んじゃえ!」

花陽「私も!」

穂乃果「ことりちゃんは?」

ことり「私は…大丈夫かな」

穂乃果「そっか。チーズケーキそんだけ食べてるもんね」

ピンポーン

店員「お待たせしました」

穂乃果「杏仁豆腐四つください!」

店員「かしこまりました」

穂乃果「いや~デザート食べても太らないなんて天国だね!」

花陽「うん!」

ことり「二人共、杏仁豆腐の落とし穴にすっかりハマってるよ。パクっ…チーズケーキ美味し」



「運動神経」

にこ「そう言えば今日…」

絵里「何?」

にこ「授業中に外を見てたらさ」

絵里「授業中にどうして外を見る事があるの?それは話を聞いてないって事?」

にこ「いや、チラッと外を見てただけで」

絵里「本当?」

にこ「本当よ。何?にこの言う事が信じられないの?」

絵里「うん」

にこ「うんって」

希「まあまあ、えりち。そう決めつけんと」

にこ「のぞみぃ」

希「せっかく、にこっちが超面白い話をしてくれるって言うんやから最後まで聞こうよ」

にこ「やっぱり、あんたも嫌いだわ」

希「冗談やって。で、何があったん?」

にこ「あんたのせいで凄い話しづらいんだけど」

絵里「もう。どっちなのよ」

にこ「あのさ、あんたが最初に腰の骨を折ったんだからね!細かい事でグダグダと言い始めたんだから!」

絵里「それを言うなら話の腰を折るでしょ?」

希「えりち大怪我やんか」

絵里「ねえ?」

にこ「う、うるさいわね。本当に細かいんだから!」

絵里「今のは細かいどうなじゃないわよね?」

希「なあ?」

にこ「もう、いいわよ!話してあげないから」

希「ごめん、ごめん。にこっちの反応が可愛い過ぎたから、つい」

にこ「くっ、子供扱いして」

絵里「大人扱いしていいならそれ相応の対応はするけど?そのかわり気をつけて話しなさいよ?」

にこ「…それなりで結構です」

希「ほんと面白いな、にこっちって」

絵里「ね!」

にこ「くっ、からかってからに…」

希「それで~どうしたん?」

にこ「だから…今日、授業中になんとなく外をチラッと見てたら」

希「見てたら?」

にこ「一年生が体育の授業をしてたのよ。ソフトボール」

絵里「あっ!やってたわね!私もちょうど外を見てたら花陽が打席に立っててね。がんばれ~って心の中で応援してたのよ。三振しちゃったけど花陽ったら可愛いから」

にこ「ちょっと待って!人の会話を奪ってるし」

絵里「あっ、ごめん」

にこ「あんたも授業中に外を見てるじゃない!」

絵里「…私の席、窓際だから。それに花陽が打席に立ってる時だけだし…本当に…」

にこ「だから何よ!人の事散々言っておいて!」

絵里「あはは…ねえ?」

にこ「ねえじゃないわよ!全く!で、私が外を見てた時はちょうど凛が打席に立ってて」

希「おおっ!今度は凛ちゃんが」

にこ「うん。凛って運動神経良いからソフトボールも出来るのかなぁって思って見てたら」

希「うん!」

にこ「見事、バットに当てて」

希「うん

にこ「凛が打ったボールがにこの教室に入って来たのよ。で、それをたまたま授業中に手を挙げた子がキャッチしたの。本当にたまたま」

絵里「お、思ったより凄い話だったわね」

にこ「皆んなビックリし過ぎて教室が一瞬静まり返ったもの」

希「芯を食ったんやろうなぁ」

絵里「それだけで説明つかない様な気もするけど…」

「長期連載」

凛「でね~にこちゃんにイタズラしたら怒っちゃって」

希「ついてないね」

凛「でしょ?」

穂乃果「……」ペラッ

凛「穂乃果ちゃん。なんで漫画読んでるの?」

穂乃果「あっ、ごめん。今日発売日で皆んなが揃うまでと…」

凛「ふ~ん。今日、アレ載ってた?」

穂乃果「アレ?あ~載ってるよ。先週休載だったからね」

凛「最近多いよね」

希「長期連載してると仕方ないんやない?漫画家さんだって休みは欲しいやろ」

穂乃果「まあね。でも、買って載ってないと分かった時のガッカリ感と言ったら…」

凛「分かるにゃ~」

穂乃果「で、今週はまあ面白いから良いんだけどね。多分、何年か前にも同じ題材でやってた様な気がするんだよね」

希「それは一話完結の長期連載だとあるあるやなぁ」

穂乃果「しかもさぁ、前と結末が微妙に違うから矛盾が生じると言うか…」

希「あまり深く考えずに読んだらええんやない?」

穂乃果「まあね。深く考えだしたらキリがないもんね。登場人物なんて全員初期の頃と全然性格違うし」

凛「思い出した様に全然出ていなかったキャラが登場したりするよね!」

穂乃果「そうそう。急にね」

希「あとアレな!主要人物の家族の顔とか設定が変わってたりな!」

穂乃果「あるある。初期設定だと弟がいたはずなのに妹になってたりね!」

凛「登場人物の学年が変わってたりなんかもあるよね!あれ?このキャラ登場した時は二年生だったのに…みたいに!」

穂乃果「あと、最初の方を読み返すとさ。このキャラ今ならこんな台詞言わないよみたいなのもあるよね~」

希「あるなぁ。長期連載だから起こるんやろうなぁ」

穂乃果「漫画だしねぇ。現実世界でそんな事が起こったらビックリしちゃうよね!」

希「そりゃあね。明日からウチが二年生になってたらビックリするやろ?」

穂乃果「ビックリする」

凛「にこちゃんだったらあり得そうだけどね」

希「そうやね!」

「ショッピング」

ことり「でね、明日絵里ちゃんと渋谷にショッピングに行くんだけど…」

凛「うん」

絵里「凛も一緒にどうかなって」

凛「原宿に?」

ことり「うん。と言うよりもね凛ちゃんと一緒に行きたいねって絵里ちゃんと話してたの」

凛「凛と?なんで?」

ことり「私のお気に入りのお店があるんだけど、凛ちゃんにすっごく似合いそうな服があるの」

絵里「ことりからその話を聞いて実は私も凛に良いかなって思ってた服を渋谷で見つけて。じゃあ、凛を誘って行こうかって話になったのよ」

凛「そうなんだ。でも…凛もあれ以来スカートを履く様になったしお洒落も楽しいなって思うけど」

絵里「けど?」

凛「凛に渋谷とか原宿とか原宿は…ちょっと早くないかなって…。まだ凛は鶴見中継所に着いたくらいで…」

絵里「えっと…随分と分かりづらい例えをするじゃない」

凛「そうかな?」

ことり「私はしっくり来たよ」

絵里「まあ、それは置いといて。私とことりも一緒に行くんだし。ね?」

ことり「うん。凛ちゃんに似合うお洋服いっぱいあるんだよ」

凛「ん~そうだね。ことりちゃんと絵里ちゃんが居れば心強いもんね」

絵里「じゃあ決まりね!」

凛「うん」

ことり「やったぁ!楽しみだなぁ~。ずっと凛ちゃんと一緒に行きたいと思ってたの!」

凛「そ、そんなに?」

ことり「そんなになの。だって、凛ちゃんずっと興味ないのかな~って思ってたから。だからね、私凄い嬉しいの」

凛「そ、そっか。思ったよりも喜んでるから少しビックリだけど。何だか凛も嬉しいにゃ~」

絵里「ふふっ。じゃあ、明日は早くから行くつもりだし今日は解散しましょうか?」

ことり「そうだね。あ~今日楽しみ過ぎて眠れないかもしれないなぁ。うふふ、遠足の前の日の穂乃果ちゃんみたい」

凛「なんか、ことりちゃんと絵里ちゃんでも温度差が若干ありそうだにゃ」

絵里「若干ね。でも、それだけ嬉しいのよ。ことりは」

凛「うん。あっ!渋谷だよね?」

ことり「うん。そうだよ!」

絵里「何かまずいの?」

凛「違うの。えっと…実は…どうしよう。こんな女の子っぽい会話した後に言うの少し恥ずかしいだけど…」

絵里「なあに?」

凛「あのね…実は…実は…渋谷に行ってみたいなって思ってたラーメン屋さんがあって。渋谷に行く機会なんてなかったから…」

ことり「そうなんだ。じゃあ、お昼はそこで食べようか?」

絵里「そうね」

凛「いいの?」

ことり「うん。楽しみがもう一つ増えたね」

凛「うん!楽しみだにゃ~。そこのラーメンはスタミナラーメンなの」

絵里「へ~そうなの」

ことり「えっと…スタミナラーメン?」

凛「そうだよ!何で?」

ことり「えっと…やっぱり原宿にしようか?」

凛「え?どうして?」

絵里「ことりの中で何があったのよ…」

「ドーナツ」

穂乃果「あのね、昨日凄い真理にたどり着いたんだけど。聞きたい?」

真姫「いい。興味ない。遠慮しておきます」

穂乃果「えぇ…そんな食い気味に…絵里ちゃぁぁん」

絵里「はいはい。どんなお話し?」

穂乃果「あのね、昨日のオヤツがドーナツだったんだよ。私と雪穂で一個ずつしかなくてね」

真姫「一個食べれば十分でしょ」

穂乃果「いやぁ。足りないよぉ。デザートは別腹だもん」

真姫「ドーナツってデザート?思いっきり炭水化物なんだけど…」

穂乃果「そんな事言っても足りないんだから仕方ないじゃん」

絵里「なあに?もしかしてドーナツの穴の分が勿体ないなぁとか思ったり?」

穂乃果「その通り!絵里ちゃん鋭い!流石賢い!」

絵里「そ、そう?」

真姫「おめでとう。穂乃果と同じ思考回路をしてたのね」

絵里「ち、違うの。穂乃果ならって推理をしただけで!」

穂乃果「絵里ちゃん。そんなに否定しなくてもよくない?」

絵里「いや…」

穂乃果「まっ、良いんだけどさ。まあ思ったんだよ。ドーナツの穴の部分も詰まってればその分食べれるのになって」

真姫「あのね。あの穴は別にくり抜いたりしてる訳じゃないのよ。トーラスドーナツって言ってね作る際に中まで火が通る様にああ言う形をしてるのよ。竹輪と一緒。最初からその分の生地しかないんだから勿体無いも何もないのよ」

穂乃果「うわぁ。理屈っぽいなぁ」

真姫「…私怒って良いわよね?」

絵里「落ち着きなさい。店内よ」

真姫「…そうね。こんなくだらないことで怒るのも馬鹿みたいだしね」

穂乃果「凄い自分に言い聞かせてるね」

真姫「誰のせいだと思ってるのよ!誰の!!!!」

穂乃果「怒ってるじゃん…」

真姫「ったく。何が真理よ!って言うか何処が真理なのよ!!!」

絵里「真姫…もう一度言うけど店内だから」


穂乃果「いや、本当に真理なんだよ!最後まで聞かないからさ」

真姫「じゃあ、最後まで聞いてあげようじゃない!くだらなかったら覚悟しておきなさいよ」

穂乃果「う、うん」

絵里「お願いだから店内で騒がないでね」

穂乃果「あのさ、さっき言ったじゃん?ドーナツの穴の中まで詰まって居れば良いのになぁって」

真姫「それが何よ?」

穂乃果「だからね。あの穴に詰まってるテイでね」

真姫「テイで?」

穂乃果「そう。詰まってるテイで穴から食べ始めるんだよ」

真姫「はあ?」

穂乃果「ほら?穴の部分は元々ないんだから食べても変わらないでしょ?って事はいくら食べても無限になくならないんだよ。ドーナツが。なくならないって事はずっとドーナツを食べていられるし元々ないんだからいくら食べても太らないと言う…」


絵里「何よ…そのミステリーは…」

真姫「ミステリーじゃないわよ。ファンタジーよ…」

穂乃果「だからね…あの…私が言いたいのは0を1とすれば1が0になってもまた1に戻せると言う大発明で」

絵里「それで穂乃果が満足出来るなら別に構わないけど…」

穂乃果「そこはもう…思い込むよ」

絵里「そう…なら良いけど」

真姫「どうすればそう言う発想に繋がるのかしら。なんだか穂乃果の事を天才なんじゃって思い始めてきたわ」

穂乃果「本当!?」

真姫「すぐに我に返ったけど…」

穂乃果「なんだぁ」

絵里「それで…結局ドーナツはどうしたの?まさかまだ食べてない訳じゃ」

穂乃果「まあ…食べたよ。何なら雪穂の分まで」

絵里「ええ…結局?」

真姫「まさかと思うけどその0を1に理論を雪穂ちゃんに説いてないわよね?」

穂乃果「あはは…」

真姫「凄い腹が立ったでしょうね。雪穂ちゃん」

「おもてなし」

穂乃果「海未ちゃん様々だよ~」

凛「本当だにゃ~。助かったよ~海未ちゃん」

海未「本当…大変でしたよ。自分で言うのもなんですが…よくやったと思います」

穂乃果「珍しいね。海未ちゃんが自画自賛するなんて」

凛「本当に大変だったんだね」

海未「大変でした。二人にたった一つの英文を理解させるだけであそこまで苦労するとは思いませんでしたから」

穂乃果「いや~あの場に真姫ちゃんとか希ちゃんが居れば労力を分散出来たんだけどね。今日は三人だったからね~」

海未「今日の件は山を制覇したあの達成感に通じる物を感じました」

凛「そこまでなんだ」

海未「そこまででした。だって…私なりに噛み砕いて説明しても返って来る言葉は何で?の一言…」

凛「テスト勉強の時真姫ちゃんも同じ事言ってたにゃ!」

穂乃果「自慢出来る事じゃないよ~あはは」

海未「あの…穂乃果もですからね」

穂乃果「分かってるよぉ~。だから、今晩は海未ちゃんをおもてなししてあげるからさ。ね?」

凛「ねー」

海未「別にいいのに」

穂乃果「何して欲しい?」

海未「特に…あっ!では、今度登山に付き合って貰ったり!」

凛「以外で!」

海未「即答…」

穂乃果「この場で限りだよ」

海未「別に本当におもてなしなど」

穂乃果「まあまあ。そんな事言わずに」

海未「ん~…分かりました。では、お言葉に甘えるとしましょう」

穂乃果「じゃあ、早速ご飯を食べさせてあげるね!あ~ん」

海未「あの…それは遠慮して…」

穂乃果「遠慮しないで!ほらほら~」グイグイ

海未「ちょ、ちょっと…いたい…いたいです。自分のペースで食べますから!」

凛「海未ちゃん!飲み物は?」

海未「はあ…はあ…頂きま…ブフォ」

穂乃果「海未ちゃん!?」

海未「ケホッ…ゴホッ…これ炭酸じゃないですか」

凛「うっかりしてたにゃ~」

海未「何やっているんですか!!」

穂乃果「そんな吹き出す程なんだ転々」

海未「もぉ…制服が…」

穂乃果「拭いてあげるよ」

海未「結構です」

穂乃果「えっ…なんで?」

海未「何もしないでください。私の事をもてなしたいと思うのであれば何もしないで下さい。後生ですから」

穂乃果「そ、そこまで言うなら…」

凛「おもてなしって思ったより簡単だね」

「ABC」

海未「実は絵里に教えて欲しい事があるのですが」

絵里「私に?」

海未「はい」

絵里「何かしら?」

にこ「何よ?絵里じゃなきゃダメなの?」

海未「ダメと言う訳では。ただ、絵里に聞くのが一番かと…」

にこ「あっそ」

絵里「私で答えられる事なら何でも聞いて」

海未「ありがとうございます。恋について何ですけど」

絵里「えっ!?」

にこ「ブフォ。ちょっと!人がジュース飲んでる時に衝撃発言しないでよ!」

絵里「え?何?海未…恋してるの?誰?私の知ってる人?」

にこ「ちょっと!μ'sは恋愛禁止だからね!」

海未「ち、違います。作詞をするにあたって。私は…その…ないので」

絵里「あ~…なるほど!そう言う事」

にこ「何よ、アホらし」

海未「なっ、私は勇気を出して聞いたんですよ!それなのにアホらしいなんて…酷いです」

にこ「わ、悪かったわよ。だってさ…」

絵里「ごめんね、海未。勇気を出して聞いてくれたのに力になれそうにないわ。私も経験ないから…」

海未「そ、そうなんですか?」

絵里「ごめんね」

にこ「あのさ。何で絵里だけに聞いてにこには聞かなかったわけ?」

海未「にこもないでしょ?」

にこ「あるかもしれないじゃない!聞いたら!ないけど!!!礼儀として一応聞いときなさいよ!!!」

海未「すいません」

にこ「謝られたら謝られたで何だかムカつくわ」


にこ「ったく。大きな声を出したら喉乾いちゃったわよ」

海未「あっ!じゃあ、もう一つ聞きたいのですが」

絵里「なあに?」

海未「恋のABCって知ってますか?」

絵里「恋のABC?何それ?」

にこ「ブフォォ」

海未「な、何ですか?」

にこ「ゴホッ…ゴホッ…いつの時代の話をしてるのよ…あんたは…」

海未「へ?」

にこ「何処から仕入れてくんのよ」

海未「知ってるんですか?にこは…」

にこ「知ってるって言うか。凄い古いネタだから。親世代のだから」

海未「あっ!じゃあ両親に聞けば…」

にこ「絶対にやめときなさい。後悔するから」

海未「後悔?」

絵里「まあ、恋バナを親とするのはちょっと恥ずかしいかもしれないわね」

にこ「いや…そうなんだけど…そう言う事ではなくて…」

海未「にこ、知ってるんですね?教えて下さい」

にこ「あの…にこの口からは…」

海未「にこ!」

にこ「恋の段階の話なのよ…」

海未「段階?」

にこ「その…Aは…キス…」

海未「キス?」

絵里「キスって…あのキス?」

にこ「恋のABC何だから…」

海未「ではBは?」

にこ「……先」ゴニョゴニョ

海未「何ですか?」

にこ「その先よ。キスの…」

海未「……結婚ですか?」

にこ「違う!!」

絵里「キスしたからって結婚って訳にはいかないわよね」

にこ「そうでもなくて…だからぁ。絵里、耳かして」

絵里「私?別にいいけど返してよ?」

にこ「親父ギャグはいいから…」

海未「何故、絵里だけなのでしょう」

ゴニョゴニョ

絵里「あっ……」カァァァァ

にこ「分かった?」

絵里「…」コクコク

海未「分かったのですか?では…」

絵里「海未ちゃん。この話は…忘れましょう?」

海未「で、ですが…より良い詞を書く為には」

絵里「あなたはどんな詞を書くつもりでいるのよ!!!」

海未「ですから…恋愛ソングを…」

「超能力」

凛「ねえねえ、作り話なんだけど面白い話があるんだ!聞きたい?」

希「話の入り方が斬新やなぁ。作り話って分かってるのに逆に興味が湧いてきたわ」

凛「あのね。AKIRAって漫画のエピソードなんだけど」

希「おぉ…まさかの漫画のエピソード。確かに作り話で面白いかもやけど…」

凛「嘘は言ってないにゃ」

希「そうやけど。しかも、結構な名作やし。ウチ知ってるかもしれないやん」

凛「そしたら語り合いたいにゃ~」

希「なるほど。凄いまわりくどい会話の持って行き方をするなぁ。読んだ事ある?で済む話なのに。なあ?」

穂乃果「ん~」

希「穂乃果ちゃんは何やってるん?スプーンと睨めっこしちゃって」

穂乃果「スプーンを…曲げようと思って」

凛「スプーンを曲げて何か良い事あるの?」

穂乃果「いや…別に…そう言う訳ではないけど」

希「超能力やろ?昔流行ったスプーン曲げの」

凛「あー」

穂乃果「昨日、テレビでやってたんだよ!スプーン曲げくらいなら穂乃果でも出来るかもって」

凛「でも、お店のスプーンだし。曲げたらダメだよ」

穂乃果「そ、それは…」

希「めっちゃ正論やん」

凛「ストローなら曲げても怒られないよ?」

穂乃果「仮に超能力で曲げても証明出来ないじゃん。そもそも曲がるんだから」

希「そもそも曲がるのをやめたらいいんやない?他の…宙に浮かすとか」

穂乃果「そんなの出来る訳ないじゃん」

希「じゃあ、なんで曲げるのは出来ると思ったん?」

穂乃果「そりゃあ難易度だよ。希ちゃんと違って超能力初心者なんだから」

希「ウチを巻き込まないで欲しいんやけど!」

穂乃果「え?でも、実際希ちゃんなら宙に浮く事くらい出来そうだよね?」

凛「うん」

希「それが出来たらパフォーマンスとしてダンスに取り入れるやろ?」

穂乃果「確かに!それはそうだ!」

希「空を飛ぶ~とかサイコキネシスとかそんな超自然的な事はウチは出来ないよ」

穂乃果「そっか。スプーン曲げも?」

希「超能力ではね。力任せにやれば出来るかもやけど」

穂乃果「そんなもんか~」

希「そんなもんや。でもな~信じる力って超能力みたいなもんやから。ずっと信じて続けてればいつか曲がるかもしれんね」

穂乃果「なるほど。じゃあ!」

凛「それでもファミレスのスプーンは曲げない方が良いと思うにゃ」

「入れ替わり」

穂乃果「真姫ちゃんに質問で~す」

真姫「お断りします」

穂乃果「せめて悩もうよ」

真姫「どうせくだらないじゃない」

穂乃果「決めつけって凄く愚かな行為だよ。ね!花陽ちゃん」

花陽「私に聞くのぉ」

穂乃果「もしさ!μ'sのメンバーで入れ替わるとしたら誰が良い?」

真姫「やっぱりくだらないじゃない」

穂乃果「別にいいじゃん。くだらない会話も楽しいでしょ?ね~誰?」

真姫「…絵里かことり」

穂乃果「おおっ!絵里ちゃん!何で?」

真姫「まず、穂乃果とにこちゃんはないでしょ」

穂乃果「え?何で?」

真姫「花陽はお腹が空いて大変そうだし。凛でも別にいいけど…」

穂乃果「くだらないと言う割には真剣に考えてくれるね。その分ダメージデカイけど」

花陽「そ、そんなにいつもいつもお腹が空いている訳じゃ…訳では…ない訳でもないかもしれないけど…そんなには…」

真姫「まあ、嫌って人は居ないから常識人って事でことりか絵里ね」

穂乃果「入れ替わるんだから常識人かどうかとか関係なくない?」

真姫「あるわよ。余計な苦労を背負い込みたくないじゃない」


穂乃果「多分、常識人の方が苦労すると思うよ?それを踏まえてもう一度考えてごらんよ」

真姫「それでも絵里かことりね」

花陽「穂乃果ちゃんは誰がいいの?」

穂乃果「ん~そうだなぁ。真姫ちゃんかな」

真姫「え?な、なんで」

穂乃果「海未ちゃんやことりちゃんは小さな頃から知ってるしなぁ…。なんか、海未ちゃんって変な秘密とかありそうでしょ?」

真姫「でしょって言われても」

穂乃果「絵里ちゃんになってスタイル抜群になるのもいいけど…やっぱり真姫ちゃんだね!頭良いからテストで困らなそう!」

真姫「凄い頭の悪い回答…」

花陽「あの…本当にいつでもお腹が空いてる訳じゃないんだよ?本当だよ!」

「不思議」

穂乃果「何で靴下って片方なくなるんだろうね。不思議だよね」

海未「だらしないからでしょう」

穂乃果「そんな元も子もない事を。海未ちゃんだってなくなるでしょ?」

海未「なくなりませんが?脱ぎっぱなしにしたりするからなくなるのでは?」

穂乃果「で、でも」

希「まあ、でも靴下って片方なくなる事あるかもね」

穂乃果「希ちゃん!だよね?だよね?」

希「うん。ウチなんか一人暮らしなのに片方だけどこかに行ってしまったりするよ」

穂乃果「ほら~!私だけじゃない!」

海未「そんな嬉しそうに言われても…」

穂乃果「多分なんか居るんだと思うんだよ。困ってる姿を見て楽しんでる…なんか…妖怪的なね!靴下隠す妖怪が!」

海未「そんな訳ないでしょう!仮に妖怪が存在するとしてそんなくだらない事をしますか!」

希「枕返すだけの妖怪だって居るし。別に居てもおかしくはないかもね」

穂乃果「だよね!」

海未「そ、そうですか」

希「ウチ、アレも居ると思うんよ。イヤホンを絡ませちゃう妖怪!」

穂乃果「あ~確かに。凄いイライラするよね。あれ」

海未「乱雑にしまうから絡まるのでは?」

穂乃果「違うよ!居るんだよ!!イヤホンを絡ませる妖怪が!!!海未ちゃんだって絡まるでしょ?」

海未「イヤホンを持ち歩く時は絡まない様に巻いて結んでいるので」

穂乃果「そんなの断線しちゃうよ」

海未「しない様に気を遣って結んでますから」

穂乃果「う、海未ちゃんが奇特なんだよ!普通の人は絡まるから」

海未「絡まらない様にしようとは思わないのですか?」

希「まあ、あるあるって言うかある種のネタやから。誰でも一度は経験した事あるよね~みたいな?」

海未「はあ。そうですか」



穂乃果「海未ちゃんだって絶対にあるはずだよ!普通に生活してればそう言うのの一個や二個は出てくるから!」

海未「そんな事言われても」

穂乃果「よ~く考えてみてよ」

海未「ん~…あっ!一つありました!」

穂乃果「え?何?」

海未「爪を切る時気をつけて居てもつい深爪してしまう時ありますよね。アレが痛くて…」

希「海未ちゃん。なんか…ちょっと違う」

海未「え?違います?」

穂乃果「聞いてて痛いよ」

「相席」

にこ「ちょっと。なんであんな事言ったのよ」コソコソ

絵里「だ、だって。知らない仲じゃないし…」コソコソ

にこ「かと言って相席する?」コソコソ

絵里「じゃあ、どうすれば良かったのよ」コソコソ

にこ「それは…」コソコソ

穂乃果父「…」

絵里「あっ!良い天気ですね!なんか…えっと…好きな食べ物何ですか?」

穂乃果父「…」

絵里「あの~……」

穂乃果父「…」

にこ「ちょっと」コソコソ

絵里「何?」コソコソ

にこ「下手くそか!」コソコソ

絵里「そんな事言ったって。じゃあ、今度はにこが何か喋ってよ」コソコソ

にこ「はあ?」コソコソ

絵里「ほら!」コソコソ

穂乃果父「…」

にこ「分かったわよ」コソコソ

絵里「頑張って」コソコソ

にこ「あの~…今日はお店お休みなんですか?」

穂乃果父「……」

にこ「………好きな食べ物って何ですか?」

絵里「ちょっと…」

にこ「な、何よ?」

絵里「よく私の事言えたわね。矢澤さん?」コソコソ

にこ「仕方ないじょない。って言うか何で喋らないのよ。怒ってるのかな?絵里が無理に同じテーブルになんて誘うから怒ってるんじゃないの?」コソコソ

絵里「無理になんて誘ってないわよ」コソコソ

にこ「家でもそうなのかしら…。穂乃果と会話とかしないのかな」コソコソ

絵里「そんな事ないでしょ」コソコソ

穂乃果パパ「……」ガタッ

絵里「あっ、ど、どうされたんですか?」

穂乃果パパ「……」ボソッ

絵里「あっ、トイレですか。成る程…そっか…」

にこ「緊張したぁ。何なのよ、この時間は。希早く来ないかしら」

絵里「確かに。希が居れば空気が変わる様な気もする」

にこ「はあ…。穂乃果なんて頭空っぽにして喋ってればいいのにどうしてこうも違うのよ」

絵里「本当ね。寡黙って言葉がまさにピッタリね。お願いだからにこにこにーだけはしないでね」

にこ「何でよ」

絵里「分かるでしょ?」

にこ「まあ…。あっ、戻って来た…」


穂乃果パパ「…」

にこ「あっ、早かったですね」

穂乃果パパ「…」

にこ「すいてたのかな~なんて…にこっ!」

穂乃果パパ「…」

にこ「はは…」

絵里「だから言ったのに…」

にこ「うるさいわね。今度絵里の番だからね」

絵里「いつから順番制になったのよ」

にこ「あんたが先に言ったんじゃない」

絵里「…分かったわよ」

絵里「あの、お父さん」

穂乃果パパ「……!?」

絵里「あっ、違うんです。えっと…穂乃果さんのお父さんって意味で私がお父さんって呼びたいとかそう言う事ではなくてですね」

穂乃果パパ「…」

絵里「あっ…」カァァァ

にこ「あんた何言ってんの?」

絵里「違うのよぉ。もぉ…あ~本当に変な事言っちゃった…」

にこ「恥ずかしいわね」

絵里「にこに言われたくないけど…」

にこ「って言うかどうしてこんな昼間に一人でファミレスなんかに来てるのかしら」

絵里「もしかして、穂乃果とか雪穂ちゃんと喧嘩したとか?あっ!だから落ち込んでて口数少ないとか?」

にこ「ん~…でも、いちごオーレ飲んでるし。落ち込んでるのにいちごオーレ飲む?」

絵里「別に飲むでしょ…。と言うかいちごオーレなんてあるのね。飲んでるのも意外だし…。ギャップでちょっと可愛い」

にこ「え?あんた…」

絵里「いや…ギャップでね」

プルルル

にこ「あっ、電話だわ」

絵里「希かしら?」

にこ「あっ、ちょっと電話なんで。失礼します」

穂乃果パパ「…」

にこ「もしもし。うん。え?そう。分かった。待ってるわ」

絵里「希来るのね!」

にこ「いや…希はまだ来ない」

絵里「あっ、そうなの?でも待ってるって」

にこ「なんか…真姫が来るって」

絵里「真姫?ああ…真姫が…」

にこ「うん。真姫が」

穂乃果パパ「……」

えりにこ(戦力にならない…)

この後、更なる混沌がーーーー。

「運動音痴」

真姫「はあ…」

花陽「はあ…」

凛「二人して溜め息ついちゃってどうしたの?」

真姫「別に」

花陽「明日体育で体力テストがあるでしょ?それを考えると憂鬱だなって」

凛「なんだ~。二人共そんな事で落ち込んでたんだ」

真姫「べ、別に私はそんな事で落ち込んでなんてないから」

花陽「凛ちゃんは運動が得意だもんね」

凛「うん。大抵の事なら出来るかも」

花陽「羨ましいなぁ」

凛「でも、かよちんも真姫ちゃんもμ'sでタンスやってじゃん。元が運動神経悪くても今は良くなってるかもしれないよ?」

真姫「誰が元の運動神経が悪いのよ!」

凛「だって真姫ちゃん…走る時のスタートダッシュ見てると…あっ、足が遅い人の構えだって…」

真姫「そ、そうなの?」

凛「真姫ちゃんは美人で頭良くてピアノも弾けるんだし。天は二物を与えないよ~ってこの事なんだよ」

真姫「そ、そうね」

花陽「えっと…二物?」

凛「かよちんだってこんなに可愛くて…ご飯いっぱい食べれるんだもん」

花陽「待って凛ちゃん。私それだけ?」

真姫「だからと言って明日体力テストがあるのは変わらないのよ。ほんと、凛や海未みたいな人が羨ましいわ」

凛「海未ちゃんはまた別ジャンルだよ」

真姫「別ジャンルって何よ」



凛「なんか、スポーツが好きってよりも練習とか訓練が好きな様な気もする」

真姫「訓練って…軍隊じゃあるまいし」

花陽「じゃあ体力テストなんてもってこいだね」

凛「うん。まあ、短距離なら負ける気がしないけどね。他はどうだろう。凛、海未ちゃんに勝てるかな?力比べとかだとまず勝てないだろうし」

花陽「成る程」

真姫「私達からしたらスポーツに関しては凛も海未も天井人って感じね。どっちも凄すぎて…」

凛「そんなものだよ。逆に凛からしたらかよちんも真姫ちゃんも穂乃果ちゃんやにこちゃん、ことりちゃんも同じくらいだもん。だから気にする事ないにゃ~」

真姫「要するに眼中にないって事ね」

花陽「なんか少し気が楽になったかも」


「鳥」

穂乃果「この間ふと思ったんだよね」

絵里「何を?」

穂乃果「はたして、ことりちゃんの目の前でとりの唐翌揚げを食べるのはいかがなものかと」

絵里「問題ないわよ。ことりは鳥じゃないから」

穂乃果「そうなんだけど」

絵里「そうなんだったら何を悩む必要があるのよ」

希「ことりちゃんも自分がいない所で変な心配されてるとは思わんやろうなぁ」

絵里「でしょうね。穂乃果以外そんな事考えないから」

穂乃果「じゃあ、考えてみて?」

絵里「何?」

穂乃果「絵里ちゃんの名前がさかなだとしてさ」

絵里「だとしないからこの話は終わり」

穂乃果「例えなんだから最後まで付き合ってよ」

絵里「ありえない空想話に付き合ってられないわよ」

希「まあでも、サザエが居るくらいやから。あながちあり得ないとも」

絵里「それも空想の世界の話でしょ。悪ノリしないで!」

穂乃果「だからね、絵里ちゃんの名前がさかなだとして目の前で魚を食べられたらどう?」

絵里「何とも思いません。はい終わり」

穂乃果「何にも思わないんだ」

絵里「じゃあ穂乃果の名前がパンだとして穂乃果はパンを食べないの?食べるでしょ?」

穂乃果「その例えなんか違くないかな」

希「そうなると穂乃果ちゃんのお父さんの名前はごはんになっちゃうね」

穂乃果「花陽ちゃんが喜びそう!」

希「なっ!」

絵里「はあ…バカばっかり言って…。じゃあ何かしら?穂乃果のお皿の上にピーマンが残してあるのは穂乃果の名前がピーマンだからかしら?それともピーマンみたいな頭の中がすっからかんだから?」

穂乃果「いや…違うけど…」

希「えりち、めっちゃ怒ってるやん」

穂乃果「冗談言ってるだけなのに」

絵里「怒ってないわよ。呆れてるのよ」

穂乃果「どこら辺から?」

絵里「穂乃果がふと思った所からよ」

穂乃果「それってこの間だけど…」

絵里「じゃあ、この間から呆れてる」

穂乃果「そんなに前から…」

希「結構前なんや?この間って」

穂乃果「人によって感覚違うからね~」

絵里「あながち間違いじゃないわよ。毎月穂乃果達には呆れてるから!!」

穂乃果「そ、そうなんだ。やっぱり、呆れてるんじゃなくて怒ってるよね?」

希「鳥の話だけにトサカに来てるみたいやね!」

「相席」

希「いや~奇遇ですね!まさかこんな所で一緒になるなんて!」

凛「ね~。ビックリだよね!」

穂乃果パパ「…」

希「あっ!なんか頼みますか?ここのお店、よく穂乃果ちゃんとも来るんです!ね?」

凛「うん。穂乃果ちゃんはよくハンバーグ定食を頼んでます!あっ!ちなみに凛のオススメはこのラーメンセットです」

希「いやいや凛ちゃん。今お昼時やないしラーメンは重すぎるやん?」

凛「でも、いつもご飯の時間じゃなくても穂乃果ちゃんも希ちゃんもかよちんも食べてるし~」

希「そりゃあ育ち盛りやから!でも、穂乃果ちゃんのお父さんは大人やんか」

凛「そっか~」

穂乃果パパ「…」

希「前にもうちのメンバーとここでバッタリ会ったんですよね?メンバーから聞きました」

凛「あっ!言ってたね!じゃあ、今回で2回目なんだ」

希「ね!珍しい事もあるもんやね~。穂乃果ちゃん抜きで穂乃果ちゃんのお父さんとファミレスなんて」

凛「なかなかないよね」

希「うん。穂乃果ちゃん家にもメンバーでよく行くけどお父さんとはなかなかお会いする機会もないもんね。あっ!でも、ライブによく来られてますよね?」

凛「凛も気がついたよ!穂乃果ちゃんのお父さんだ~って!」

希「私達のライブはどうですか?」




穂乃果パパ「…」ボソボソ

希「本当ですか?いや~これは嬉しいね」

凛「そうだね~。穂乃果ちゃんも毎日凄い頑張ってるんですよ!」

希「海未ちゃんに怒られながらな~。あの二人って昔からあんな感じなんかな?」

凛「ん~どうだろ?子供の頃の海未ちゃんって恥ずかしがり屋だったらしいしね」

希「それ今もやない?」

凛「ん~どうだったんですか?」

穂乃果パパ「…」ボソボソ

希「へ~そうなんや。意外な様なそうでもない様な…」

凛「ちょっと見てみたいよね!今の二人で」

希「なぁ?いや~穂乃果ちゃんのお父さんから色々な話を聞けて楽しいなぁ」

凛「ね~。凛って結構人見知りする方だけど穂乃果ちゃんのお父さんは話しやすいにゃ~。なんでかな?」

希「やっぱり、あの穂乃果ちゃんのお父さんだからやない?」

凛「そうかも」

穂乃果パパ「…」

「○○ 派」

ズルズル~

凛「ん~ラーメン美味しいにゃ~」

パクパク

希「やっぱり焼肉やなぁ」

にこ「あんた達…」

希「ん?どしたん?」

にこ「自分がアイドルだって言う自覚はある訳?」

凛「ん?何が?」

にこ「そんなズルズル音立てて食べて…」

凛「だってラーメンだし」

にこ「そんな肉をバクバク食べて…」

希「お肉美味しいよ?にこっちも一口食べる?」

にこ「食べないわよ!」

希「でも、にこっちだって焼肉好きやろ?って言うか嫌いな人っているの?」

にこ「そう言う事を言ってんじゃないの!アイドルなんだから少しは人の目を気にして」

希「にこっちに言われたくないなぁ」

凛「だよねー。普段変な事ばかりしてるんだもん。少しは気をつけて欲しいにゃ」

にこ「何ですって~。この清純派を捕まえて何を言うのよ!」

希「え?にこっちって清純派だったん?」

にこ「どっからどう見ても清純派でしょう」

希「てっきりお笑い担当かと思ったわ」

凛「凛は色物担当かと…」

にこ「はあ!ふざけんじゃないわよ」

希「だってな~?」

凛「うん」

にこ「だってなによ?」

タッタッタッ

男の子「わ~見て見て!このお姉ちゃん左右で髪の長さが違う~。バカみたい~」

にこ「うっさいわよ!アホガキ!!!!」

男の子「わ~怒った怒った~、あはは~」

タッタッタッ

にこ「くっ…」

希「言葉遣い悪すぎやろ…」

凛「清純派が聞いて呆れるにゃ」

にこ「う、うっさいわね。私も自分でビックリしたわよ」

希「別にビックリはしなかったけど」

凛「イメージ通りって言えばイメージ通りだもんね。μ'sの過激派」

にこ「何を~」

希「そう言う所やん」

凛「ちなみに真姫ちゃんと海未ちゃんも過激派にゃ」

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