海未「はぁ……？」

穂乃果「海の日といえばー？」

穂乃果「海！」

海未(そりゃそうです)

穂乃果「海未ちゃん！穂乃果と一緒に海行こう！」

海未「全く……うみうみうるさいですね」

海未「というか今日はμ'sの皆と遊ぶ約束してませんでしたっけ」

穂乃果「穂乃果と海未ちゃんは急用で行けないって言っといたから大丈夫！」

海未「なんで勝手に私の事も言ってるんですかっ！」

穂乃果「だって……今日は一年に一度の特別な日だから……」

穂乃果「海未ちゃんとデートしたかったんだもん！」ｸﾞｽｯ

海未「うっ……！」

海未母「海未さん…」ｼﾞﾄｰ

海未「うぅっ……！！」

海未「……分かりました」

海未「海に行きましょう」

穂乃果「ホント！？」

海未「……仕方ないですね」ﾊｧ

穂乃果「やったぁぁぁぁ！」

穂乃果「わーいわーい！」ﾋﾟｮｰﾝﾋﾟｮｰﾝ

海未母「ふふ……よかったですねぇ」

海未「全く穂乃果は大袈裟ですね」ﾆｺｯ

海未「とりあえず私は朝の鍛練で汗だくなのでシャワーを浴びてきますね」

穂乃果「あー！じゃあ穂乃果も一緒に入るー！」

海未「お断りします」

穂乃果「えー！なんでー！」

海未「穂乃果は海に行く準備でもしててください」

穂乃果「え？もうしてきたよ？」

穂乃果「ほら」ﾄﾞｯｻﾘ

海未「いつも抜けてる癖にこういう時は準備万端なんですから……」

穂乃果「ねぇ海未ちゃーん！」

海未「はぁ……仕方ないですね」

穂乃果「わーい！」ﾋﾟｮｰﾝﾋﾟｮｰﾝ

海未母「ふふ」ﾆｺﾆｺ

シャワー後

海未(穂乃果……意外と育ってましたね……///)

穂乃果(海未ちゃん可愛かったぁ……♪)


……


海未「えと…持ってく物はお金と…タオルと…水着と……」

海未「去年のだけど着れますかね……」

穂乃果「……」ﾁﾗｯ

海未母「……」ﾁﾗｯ

穂乃果「大丈夫だと思うよ」

海未母「大丈夫でしょうね」

海未「なっ！？……私のだって成長してるんですよ！」

穂乃果「いや……去年から全く変わってないよ……ねー」

海未母「はい全く」

穂乃果「海未ちゃん大好きな穂乃果が言うんだから間違いない」

海未母「海未さんを毎日見てる私が言うんだから間違いないですね」

海未「あなたたちは最低です！」

……

海未「準備はこんな所ですかね」

海未「で、どこの海に行くんですか？」

穂乃果「○○ビーチに行こうかなーって」

海未「結構遠いですよね」

穂乃果「だからこんな早く来たんだよー」

海未「早くしないと電車が混みます！」

海未「穂乃果！行きますよ！」

穂乃果「えー！？園田家の朝ごはんをあやかろうと思ったのに！」

海未「なんですかその計画！？」

海未「とにかく！時間がありません！！」

海未「向こうでたくさん食べれば良いじゃないですか！」

海未「ほら、行きますよ！」ｸﾞｲｯ

穂乃果「うぅ……」

海未母「行ってらっしゃい」ﾌﾘﾌﾘ

ほのうみ「行ってきまーす！」

海未母「……」ﾌﾘﾌﾘ

海未母(海未さん……なんだかんだノリノリでしたね)ﾆﾔﾆﾔ

あ、酉ミスってました

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ

海未「ふぅ……なんとか電車に乗れましたね」

穂乃果「はぁ……はぁ……」

穂乃果「海未ちゃん……走るの早すぎだよ……」

海未「穂乃果が遅いんですよ」

穂乃果「……そういう事言ってるとモテないよ？」

海未「穂乃果よりラブレターは貰ってますけどね」

穂乃果「むぅ?」

海未「それに穂乃果も好きなんじゃないんですか？」

海未「私の事」

穂乃果「！？」

穂乃果「っ……///」

穂乃果「知らないっ！」ﾌﾟｲ

海未(かわいい)

海未(人が増えてきましたね……)

ﾄﾞｽﾝ

穂乃果「っ……」

海未「……」ｷﾞｭ

穂乃果「え……///」

海未「良いから私につかまってなさい」

穂乃果「うん……」ﾓｷﾞｭ

穂乃果(そういう事するからモテるんだよ……)

海未「どうかしました？」

穂乃果「別に……」

海未「そうですか」

穂乃果「……ありがと」ﾎﾞｿｯ

海未「……」ﾆｺｯ

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ

穂乃果(うぅ……恥ずかしくて話せない///)

海未(穂乃果は変な所で照れ屋なんですから)

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ

穂乃果(き、気まずい……)

穂乃果「ｱｰ！海だぁ！」ﾏﾄﾞﾕﾋﾞｻｼ

海未「あんまり騒がないでください電車ですよ」

穂乃果「あ、ごめんなさい……」

穂乃果「うぅ……海未ちゃんの話題クラッシャーめ」

海未「私は会話がなくても気まずくないですけどね」

海未「穂乃果となら」

穂乃果「……っ///」

海未「穂乃果とは一緒に居るだけで」「ストーップ！海未ちゃん！もう勘弁して///」

海未「はい」

穂乃果(このままじゃ悶え死ぬよ……この
タラシめ……)

今日はここまで

またあしたです

穂乃果「ついたー！」

穂乃果「海！海！！海！！！」

穂乃果「海だぁぁぁぁ！」

海未「あんまり人の名前を呼ばないでください……照れます///」

穂乃果「さっきの仕返しだよ！」

海未「？」

穂乃果「この天然タラシめ！って事」

海未「天然タラシは穂乃果の方でしょう」

海未「いつもいつも違う女の子と仲良くなって！」

穂乃果「海未ちゃんだってラブレターたくさん貰ってる癖に！」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

ﾅﾆｰｹﾝｶｰ

ﾁﾜｹﾞﾝｶ？

ｷﾏｼﾀﾜｰ


ほのうみ「///」

穂乃果「……」

海未「……」

穂乃果「……着替えようか」

海未「……そうですね」

更衣室

穂乃果「じゃーん！どう海未ちゃん？」

穂乃果「穂乃果の新しい水着！」

海未「……は、は」ﾜﾅﾜﾅ

穂乃果「ん？」ﾆｺﾆｺ

海未 「ハレンチです！」

穂乃果「へ？」

海未「なんです！その露出度は！」

海未「もっと生地を増やしなさい！」

穂乃果「えー！これくらい普通だよー 」

海未「ダメです！」

海未「もう！こんな事もあろうかと私が２着分の水着を持ってきたので着てください」

穂乃果「サイズ合わないよー」

海未「あなたも私と大して変わらないでしょう！着れますよ！」

海未「私のを着ないなら私は帰りますよ」

穂乃果「そ、そんなぁ……」

穂乃果「ちぇっ……わかったよ」

海未(ふぅ……私以外に穂乃果の肌をこんなに晒してやるもんですか)

海未(全く穂乃果は)

穂乃果「せっかく買ったのにー」

穂乃果(まぁ海未ちゃんに見せられたから良いっか)

穂乃果「海未ちゃんの水着に着替えたよ！」

穂乃果「ワンピース系かー」

海未「これくらいでちょうど良いんですよ」

穂乃果「でも海未ちゃんって合宿で白いビキニ着てたような……？」

海未「気のせいですよ」

穂乃果「うーん……」

海未「どうしました？」

穂乃果「やっぱりちょっとキツイかも……」

穂乃果「特に胸のあたりが……」

海未「……」ｷﾞﾛ

穂乃果「ｲﾔｰﾁｮｳﾄﾞｲｲﾔｰ」

海未「ですよね」ﾆｺｯ

海未(良く考えると穂乃果は今、私の水着を着てるんですよね)

海未(素肌から直に……)

海未「ぶはっ……」

穂乃果「鼻血！？」

穂乃果「う、海未ちゃん！大丈夫！？」

海未「ええ……少し日射しにやられました……」

穂乃果(まだ更衣室なのに！？)

穂乃果「泳ぐ前にご飯食べようよー」

穂乃果「もう穂乃果お腹ペコぺコー」

海未「そうですねー」

海未「泳ぐのは体力を使いますしね」

穂乃果「そーそー！」

穂乃果「穂乃果！焼きそば食べるー！ 」ﾀｯﾀｯﾀｯ

海未「そんなに急がなくても焼きそばは逃げませんよ」ﾔﾚﾔﾚ

穂乃果「もぐ……もぐ……」

穂乃果「んん！！！焼きそば美味しい！」

海未「こういう所で食べると美味しく感じますよね」

穂乃果「それだけじゃなくて海未ちゃんと一緒に食べると余計に美味しいよ！」

海未「なっ///」

海未(ど、どっちが天然タラシなんだか……全く穂乃果は……///)

海未「ちょっとお手洗いに行ってきますね」

穂乃果「んー……行ってらっしゃいー」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

海未「食べながら喋るのは良くないですよ」

穂乃果「はーい……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

海未「まったく……」ﾄｺﾄｺ

穂乃果「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

穂乃果「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

穂乃果「海未ちゃん居ないと美味しくない…」

穂乃果「むー」

穂乃果「海未ちゃんめ！イタズラしてやる！」

穂乃果「ふふ……海未ちゃんの焼きそばに紅しょうがをたくさん入れてやるのだ……」

海未「おまたせしましたー」

穂乃果「……」ﾆﾔﾆﾔ

海未「？」

海未「あぁ！私の焼きそばに紅しょうがたくさん入れましたね！」

海未「穂乃果のバ……」

海未(大量の紅しょうががハートマークになってる……)

海未「……///」

穂乃果「……」ﾆﾔﾆﾔ

穂乃果「ふぅ……ごちそうさまー」

海未「穂乃果……紅しょうが入れすぎです！」

海未「おかげで食べるのが大変でしたよ！」

穂乃果「ごめんごめん」ﾀﾊﾊ

穂乃果「さぁ！腹ごしらえも済ませた所で……泳ごう！」

海未「はい！」

海未「うぉぉぉぉぉ！」ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ

穂乃果「う、海未ちゃんガチ泳ぎすぎ！？」

穂乃果「はぁ……はぁ……まってよー！」

海未「ふぅっ……」

海未「海で真剣に泳ぐのがそんなにおかしいのですか？」

穂乃果「おかしいよ！もっとゆったりしようよ！」

海未「穂乃果も水泳が好きなのですから」

海未「私と一緒に競争しましょうよ」

穂乃果「今日はそういうつもりできたんじゃないよー！」

穂乃果「もう海未ちゃんなんか知らないー！」

穂乃果「穂乃果は一人でプカプカ浮いてるから勝手に泳いでなよ！」ﾌﾝｯ

海未「穂乃果……」

海未「……」ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ

海未「ふぅ……」ﾁﾗｯ


穂乃果「……」ﾌﾟｶｰ


海未「穂乃果……まだ怒ってますね……」

海未「……確かに私も悪かったですね……」

海未「ここは一つ！潜水で近づき穂乃果を驚かしてどさくさで仲直り作戦です！」

海未「よし！いきます！」

海未「はぁっ！……」ﾓｸﾞﾘ

海未「……」

海未「……」

穂乃果「……」ﾌﾟｶｰ

海未(よし……穂乃果の近くに来ました……このまま驚かして……)

海未(！？)

海未(ほ、穂乃果の体が近くに……)ﾀﾗｰ

海未(いけません！……鼻血が……)ﾀﾗｰ

穂乃果「？」

海未「かはっ……」ﾌﾟｶｰ

穂乃果「水中から血だらけの海未ちゃんが浮かんできた！？」

海未「うぅ……」

穂乃果「あ、海未ちゃん起きた？」

海未「ここは……」

海未「っ！？穂乃果の膝枕///」

穂乃果「もうー……いきなり海未ちゃんが水中から浮いてきてビックリしちゃったよー」

海未「う……すみません……」

海未「穂乃果を驚かそうと……」

穂乃果「……」

穂乃果「まぁ穂乃果も拗ねちゃってごめんね」

穂乃果「このあと一緒に競争しよっか！」

海未「！？」ﾊﾟｱ

海未「はいっ」ﾆｺｯ

海未「そのあとは一緒にゆったりしましょうね！」

穂乃果「うん！」

穂乃果「じゃあそろそろ行ける？」

海未「あ、もう少し休んで良いですか」

穂乃果「……海未ちゃん……大丈夫？」

海未「はい……」

海未(良し……！これでもう少し穂乃果の膝枕を満喫できる……！)

海未「よーし！行きますよー！」

穂乃果「うん！あそこの岩の所までね！」

海未「では……」

穂乃果「よーい……」

ほのうみ「どん！」

ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ

海未(流石は趣味が水泳と言うだけで速いですね…… )

海未(ですが……！)

海未(この私のストロークには付いてこれないでしょう！)

穂乃果「……」

ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ

海未(な！？)

海未(なんてダイナミックな泳ぎ……)

穂乃果(もうすぐで追い付く！)

海未(良いでしょう……振り切ってみせます！！)

ほのうみ「うぉぉぉぉぉ！」ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ

穂乃果「はぁ……はぁ……」

海未「はぁ……はぁ……」

穂乃果「くやしぃー！やっぱり海未ちゃんは速いねー！」

海未「穂乃果も速かったですよ」

海未「素晴らしい泳ぎでした」

穂乃果「あはは……穂乃果は海未ちゃんに追い付きたくて一生懸命だっただけだよ」

海未「ふふ……いつもと逆ですね」

穂乃果「へ？」

海未「私はいつも穂乃果に追い付きたくて必死なんですよ？」

穂乃果「えー！？海未ちゃん何でも穂乃果よりできるじゃーん！」

穂乃果「勉強も……運動も……」

穂乃果「何に関して追い付きたいの！？」

海未「悔しいから秘密でーす」ｸｽｸｽ

穂乃果「えー！海未ちゃんのイジワルー！」

海未「ふふ……」

穂乃果「でも……」

海未「ん」

穂乃果「もしそうならはぐれない様に手をつながなきゃね！」ｸﾞｯ

海未「っ！？」

穂乃果「えへへ……」

海未「……」

海未「少し……このままで良いですか？……///」

穂乃果「うん……///」

海未「もうすっかり夕方ですね」

海未「そろそろ帰りますか」

穂乃果「……うん」

……

海未「着替え終わりましたし駅に行きましょう」

穂乃果「ねぇ」

海未「はい？」

穂乃果「最後に……海……見てこうよ」

海未「……良いですよ」

ｻﾞｰｻﾞｰｻﾞｰ

穂乃果「波を見てると心がしん……て静かに落ち着いてくるね……」

海未「私は心に静かに何か満ちてくる感じがしますね…」

穂乃果「海未ちゃんと一緒だね」

海未「え？」

穂乃果「海未ちゃんを見てるとなんか心に満ちてくるんだ」

海未「……」

穂乃果「好きだよ……海未ちゃん♪」

海未「……ほらバカな事言ってないで駅に急ぎましょう」

海未「電車がいってしま……んっ！？」ﾁｭ

穂乃果「……ん……ちゅ……海未ちゃんが悪いんだよ？」

海未「……」

穂乃果「穂乃果の言う事を聞かな……んっ！？」ﾁｭ

海未「……ん……ちゅ……れろ」

穂乃果「ちょ……んん……舌ぁ……」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

海未「ぷはっ……じゃあこれも私の話を聞かない穂乃果への罰ですね」

穂乃果「くぅー///」

穂乃果「ディープはずるいよ！」

穂乃果「海未ちゃんのバカぁ！穂乃果の作ったムードを台無しにしてぇ！！」

海未「ほら！帰りますよ！」

穂乃果「ぶー！！」

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ

穂乃果「zzz」

海未「寝ちゃいましたね……」

海未「まぁ珍しく早起きでしたからね」

海未「……今日は良い海の日デートをさせてもらいました」

海未「ありがとうございます……穂乃果」ﾁｭ

穂乃果「えへへー」むにゃむにゃ

終わり