菅原公→道真

道真「で、この集会は何のために開いたのだね？」

豊臣「儂も気になる」

清麿「吾も」

乃木「そうですね。では諸兄、東郷殿が今なにをしているか分かりますか？」

家康「水軍元帥殿？」

東郷「……」ｸﾏｰ

道真「……なにやらパソコンゲームのようだが」

乃木「常世には情報が入ってこないので御存知ない柱も多いと思います」

乃木「それは今、葦原中国（日本のこと）で流行っているゲームなのです」

秀吉「これが？」

乃木「そうです。艦これといいます」

家康「君たちは流行に敏感だねえ」

乃木「情報収集は戦地の基本でしょう？　征夷大将軍殿」

乃木「私と東郷殿は時たま靖国に合祀される自衛官から情報を得ているので」

乃木「葦原中国の事ならなんでも分かるのです」

道真「で、その艦これと私達がなんの関係があるんだね？」

乃木「艦これは只のきっかけに過ぎませぬ」

乃木「萌えというモノを御存知ですか？」

秀吉「いや？」

乃木「現代の浮世絵のような物で、これがその一例です」ﾁﾗｼ

道真「ほお、これはいとかなしき（※可愛いの意）絵だのお」

家康「噂には聞いていたが、中つ国ではこのような物が流行っておるのか」

乃木「ええ」

乃木「所で最近、皆さまの社の絵馬にこのような絵が描かれておりませんか？」

家康「そういえば、宮司からそんな話を小耳にはさんだことがある」

秀吉「あったような……」

道真「良く見かけるね」

清麿「吾が神社は小さいですからなあ。あったかどうか」

乃木「今度下界したら探してみてください。それにしても」

乃木「我々人の神が、巷の特に若年者の流行を知らないというのはどうでしょう？」

乃木「最近は若者の神社参拝ブームもあるといいますし」

乃木「巷を守る者として、ここは一つ現代文化のお勉強会とでもいきましょうとお呼びした次第なのです」

東郷「……」ｸﾏｰ

秀吉・家康「なるほど」

道真「我はノラガミで少し学んだよ」