エレン「仮面ライナー?」(25)

エレン「何だよそれ」

アルミン「知らないのかい?内地で人気のヒーローだよ!」

アルミン「最新作の仮面ライナーニキだって大好評なんだ!」

ライナー(67)(仮面ライナー1号の撮影は酷だったな…)

ライナー(67)(何故おれは訳も分からないまま集団リンチされていたのか)

ライナー(67)(でもそんな訳の分からん集団リンチよりも、ミカサの不可視の攻撃の方が恐ろしかった)

ライナー(67)(あの時は対人恐怖でノイローゼになっていたが、今思えばいい思い出かもしれん)

アルミン(65)「ライナー、ライナー・ブラウン探検隊の撮影が始まるよ」

アルミン(65)「今日のテーマは『恐怖!猿の巨人は実在した!?』だ」

ライナー(65)「ああ…」

ライナー(67)(また、あの山の中を歩き回るだけ回って、結局何も発見しない撮影か)カッカッカッ

ライナー(67)(ヘビやら狼やらを意図的に持ってきてそれらしく装うが)カッカッカッ

ライナー(67)(仮面ライナーの撮影に比べたら刺激がなさすぎる)カッカッカッ

子供「おい!向こうで仮面ライナーニキのショーやってんだって!行こうぜ!」

子供「え!マジかよ行く行く!」

ライナー(67)(仮面ライナーニキか…)

ライナー(67)(また、あの山の中を歩き回るだけ回って、結局何も発見しない撮影か)カッカッカッ

ライナー(67)(ヘビやら狼やらを意図的に持ってきてそれらしく装うが)カッカッカッ

ライナー(67)(仮面ライナーの撮影に比べたら刺激がなさすぎる)カッカッカッ

子供「おい!向こうで仮面ライナーニキのショーやってんだって!行こうぜ!」

子供「え!マジかよ行く行く!」

ライナー(67)(仮面ライナーニキか…)

ライナー(67)(仮面ライナーシリーズも完全に販売戦略に乗せられてしまったな)

ライナー(67)(1号の頃は、グッズなんてせいぜい木彫りの人形か、仮面くらいのものだったのに)

ライナー(67)(最近のは変身道具を複数用意したり、色々な形態を出したり、技ひとつ打つのにもカードやらなにやら道具を使いやがる)

ライナー(67)(身一つで戦っていた頃が懐かしいぜ)

エレン(65)「おお、ライナーじゃねえか」

ライナー(67)「エレンか」

男の子「…」ソソッ

ライナー(67)「その子はお孫さんか?」

エレン「ああ」

ライナー(67)「ちょっとお前の嫁さんに似てるな」

エレン(65)「おいヘレン、俺の陰に隠れてないで挨拶しなさい」

ヘレン「こ、こんにちは…」

ライナー(67)「おう。よろしくなヘレン。俺はライナーってんだ」

エレン(65)「これから一緒にライナーショーに行くんだ。お前も来ないか?」

ライナー(67)「いや、これから撮影があるんでな。遠慮しよう」

エレン(65)「そうか。でもびっくりだよな。訓練兵団で俺たちが撮った自主制作ドラマが、社会現象になるだなんて」

エレン(65)「大手の映像会社に引っ張り出されてシリーズ化だなんて考えもしなかった」

ヘレン「じしゅせいさく?」

ライナー(67)「こらエレン。子供の前だぞ」

エレン(65)「あ、悪い悪い」

ライナー(67)「ヘレンは仮面ライナー、好きなのか?」

ヘレン「うん、すき!」

ライナー(67)「そうか。やっぱり今やってるニキが好きなのかな?」

ヘレン「うん!」

エレン(65)「最近のはグッズがやたらと多くてさ。一通り揃えてやったと思ったら、新しい形態が出てきて…」ボソ

ライナー(67)「そうらしいな」

ヘレン「でもねでもね!」

ライナー(67)「ん?」

ヘレン「ぼくはパパがみせてくれた、さいしょのライナーがいちばんすき!」

ライナー(67)「…!」

ヘレン「いまのライナーはてきがまるごしなのにてっぽうとかけんとかつかってて、ずるいもん!」

ヘレン「さいごまでぶきにたよらないでたたかってた1号が、いちばんすき!」

ライナー(67)「…そうか」フッ

エレン(65)「何ニヤけてんだよ、ライナー」

ライナー(67)「…ちょっと、な」

エレン(65)「はは…じゃあ俺は行くよ。ショーが始まっちまうし」

ライナー(67)「ああ」


ライナー(67)「さて、と…」

ライナー(67)「今日も撮影、頑張ろうかね」

~完~

>>1の時点で何にも考えてなかったんでこれだけ
日頃考えてることを投影した次第ですわ

エレンの嫁な、ヘレンの容姿に想像の余地残すために確定させなかった
孫だからそんな関係ないかもしれないけど

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