スネ夫「パパの友達に県議がいてね」 (49)

スネ夫「その県議さんが政務活動で温泉に連れてってくれるんだ」

ジャイアン「マジかよスネ夫!やっぱお前は最高だな!」

しずか「私もいっていい?」

スネ夫「もちろん!」

のび太「僕も僕も!」

スネ夫「悪いなのび太、温泉にいける切符は三枚しかないんだ」

のび太「う、ウェェェェェン!ドラえもーん!」

のび太宅

のび太「ドラえもーん!またスネ夫が僕を仲間外れにしたよー!」

ドラえもん「またか…で、今度はどこにいくことになったの?」

のび太「それがね、カクカクシカジカ」

ドラえもん「マルマルウマウマ…の、のび太くんそれ駄目なやつだよ!」

のび太「へ?なにが?」

ドラえもん「いいかいのび太くん。まず県議ってわかる?」

のび太「わからない」

ドラえもん「でしょうね。県議って言うのは県議会議員。つまり日本の地方公共団体、まぁ僕たちのすんでる県や市町村のことだね。その地方公共団体の県の議会の議員さんなんだよ」

のび太「要するに県の議会の議会が県議会議員ってことなんだよね?」

ドラえもん「その通り。それが県議会議員、略して県議だよ」

のび太「県議のことはわかったよ…じゃあその県議はいったいどんな仕事をしてるの?」

ドラえもん「さっきもいったように県議とは日本の県議会を 組織し、その議決に加わる資格を有する者ってことだね。要するに県の政治家さんだよ」

のび太「その県議はどのように選ばれるの?」

ドラえもん「県議は政治家だから地方選挙で選ばれるんだよ」

のび太「でも僕そんなの見たことないしやったこともないよ」

ドラえもん「中選挙区制・小選挙区制でという選挙で選ばれ、投票できるのは満20歳以上なんだ。まだのび太くんは投票できないよ」

のび太「成る程…県議のことはよくわかったよ。じゃあなんでスネ夫達が行ってる温泉の件は駄目なの?」

ドラえもん「さっき“政務活動で温泉に連れてってくれるんだ”ってスネ夫が言ってたよね?これはどうかんがえてもおかしいよね?」

のび太「おかしいってなにが?」

ドラえもん「そもそも政務活動ってわかる?」

のび太「わかんないや」

ドラえもん「分かれや…と思うけどのび太くんはまだ小学生で公民とかやってないからわかんないか…」

ドラえもん「政務活動について説明するね、地方議会の議員が行う調査研究や講演などのことだよ。んでそれにかかる費用が支給されるんだ。その費用のことを政務活動費というんだ」

のび太「政務活動費はどこからくるお金なんだい?」

ドラえもん「おいおい…その費用は県……つまるところ僕らの税金だよ。そこからくるんだよ」

のび太「なんだって!?それじゃスネ夫達が行ってる温泉は僕らの税金を使って行ってるということだね!」

ドラえもん「その通り」

のび太「こんなこと許せないよ!ドラえもん!なんとかならない?」

ドラえもん「任せて!僕の友達にマスコミの人間がいるんだ!」

のび太「わぁい!流石ドラえもんだ!」

ドラえもん「それじゃいこう!」ドコデモドアー


朝日新聞

のび太「ここは?」

ドラえもん「ここは朝日新聞本社だよ。さっそく中に入ってみよう!」

編集者「オラオラァ!お前ら!さっさとクソ右翼どもを黙らす記事書けやァ!」

のび太「うわぁ、なんかキムチ臭いや」

ドラえもん「そういうこと言っちゃダメだよ。すみません」

編集者「おぉ!ドラえもんさんちぃす!どうしたんすか?」

ドラえもん「実はね…カクカクシカジカ」

編集者「マルマルウマウマ…まじっすか!?しかし今は集団的自衛権を無くす運動を煽らせる記事書いてるんで今はちょっと…」

ドラえもん「いいからさっさと書けや…明日の質問ドラえもんでたらんぞ?アァ?」

編集者「す、すぐに書きます!」

ドラえもん「これで記事になるよ。その県議は終わりだね」

編集者「た、大変ですドラえもんさん!上からストップがかかりました!」

ドラえもん「なんだって!?」

のび太「どういうことだい?」

ドラえもん「つまり僕たちがタレコミしたことは記事にならないんだよ」

のび太「なんだって!?ドラえもん訴えようよ!」

ドラえもん「言われなくても!」

朝日社長「どうしたもなにも…私はそのような信憑性の無いものを記事にしたくないんですよ。それのなにが悪いんです?」

ドラえもん「だからといって真実に目を背けるんですか!」

社長「あのねドラえもんさん。私は人々にちゃんとした情報を与えたいんですよ。今の時代、インターネットが一般人に浸透したせいで誰も彼もがマスコミ気取り、つまり全員が情報発信者なんですよ。そのなかには嘘や狂言などが多数あります。そんな中に光を与えてるのが我々新聞社なんですよですかr」

ドラえもん「グヌヌヌヌ…本当は何か裏があるんじゃないですか?」

社長「!!!!?」

ドラえもん「どうなんですか?」

社長「…………あいつが、あいつが止めてるんだ」

のび太「あいつって誰ですか?」

社長「…野々村だ…野々村が止めてるんだ」

ドラえもん「野々村?」

社長「本名野々村竜太郎…兵庫の県議だ…そいつが政務活動費を温泉に使ってるんだ…」

のび太「なんてひどい人だ!名前までわかってるのになんで止めたんですか!」

社長「無駄だよ…奴は県議会、マスコミ、日本の全企業、果ては国会議員までもを裏で牛耳っている男なんだ!そんなやつに歯向かえばどうなるか……」

のび太「なんてひどいやつだ!ドラえもん!野々村を倒そうよ!」

ドラえもん「勿論さ!こんなやつ県議の風上にもおけない!」

社長「む、無茶です!奴にはかないっこありません!」

ドラえもん「そんなことはない!みんなで力を合わせれば、きっと勝てる!」

のび太「ドラえもん!そうと決まれば行こうよ!」

ドラえもん「うん!いこう!野々村の元へ!」ドコデモドアー

社長「……」

編集者「失礼します…社長、彼らは?」

社長「彼らならもういったよ…」

編集者「大丈夫なんですかね?クソ!俺達はなにもできないだけなんて!」ドンッ!

社長「彼らに託すしかないな…頼んだぞ、ドラえもん、のび太」

城ヶ崎温泉

スネ夫「いやーいい湯でしたね野々村さん」

野々村「ふ、いやぁ君もそう思うだろう?」

しずか「本当にいい湯でした。ありがとうございます」

ジャイアン「野々村さんは最高の男だぜ!」

野々村「いやいや…そんなことはない。そうだ、君たちが望めばこんな温泉が毎日入れるんだぜ?どうだい?またくるかい?」

しずか「え?いいんですか!?」

ジャイアン「是非是非!お願いします!」

スネ夫「いいんですか野々村さん?」

野々村「いいさ。君のお父さんには随分世話になっているからな。恩返しのつもりだよ」

しずか「ねぇ城ヶ崎温泉のまわりを散歩しない?」

スネ夫「いいねぇ」

野々村「いってきな。ここのまわりの景色はかなり綺麗なんだぜ」

ジャイアン「それじゃいこうぜ!」

ヘヘーン!オレガイチバンサキニソトニデルンダ!
アーマッテタテシサン!
ジャイアンオイテイカナイデ!

野々村「さてと…骨川さんよぉ…」

スネ夫パパ「はい」

すまんタバコ買ってくる。
すぐ戻るから待ってろ

タテシサン

遅れてごめん。
そんじゃ続き書くわ

野々村「しかしあんさんには感謝してるぜぇ?なんたってお前のお陰でこんだけ好き勝手に出来るからよぉ。世の中チョロいものだぜ」

スネ夫パパ「左様でございますか。私も野々村様のお陰で商売がやり易いですよ」

野々村「お前は楽しまないのか?温泉に入ってきなよ。気持ちいーぜ」

スネ夫パパ「いえ、仕事があるので。失礼します」

野々村「つれねぇ奴だな」


城ヶ崎温泉から離れた所

のび太「ドラえもん…あれが野々村?」

ドラえもん「そうさ。いかにも吐き気がする悪だね」

のび太「しかしどうやって乗り込むの?城ヶ崎温泉のまわりにはボディーガードがたくさんいて入れないよ」

ドラえもん「ちょっと待っててね…」ガサゴソガサゴソ

>>31.32
うわミスった。タケシサンに変換してくれ。すまんね

ドラえもん「あった!空気ピストルとひらりマント!」

のび太「流石ドラえもんだ!貸して!」

ドラえもん「待って!これを、透明マントを!」

のび太「あ、これね。これを被って…」トウメーイ

ドラえもん「いいかいのび太くん。音をたてずにしずかに侵入するんだよ」

のび太「わかってるって」


ボディーガードA「ファーァ。ねみぃ」

ボディーガードB「退屈だ…」

ボディーガードC「今日の晩飯何にしようかな…」

のび太「ボディーガード達かなり気が緩んでるよ。今のうちに…」

ドラえもん「了解…ファ…ファ…ファ…ファックシュン!!」トウメイマントガトレター

ボディーガードA「誰だ!?」

のび太「ドラえもん!クソ!見つかったか!バン!」

ボディーガードA「グァ!」ドサッ

ボディーガードB「侵入者だ!撃て撃て!」バンバン!!

ドラえもん「ひらりマントー!」ヒラリ

ボディーガードB「アグゥ!」ドサッ

ボディーガードC「ば、化け物じゃ!野々村様に報告を!」

のび太「逃がすか!バン!」

ボディーガードC「ギャーア!」ドサッ

ドラえもん「増援がくる!急ごう!」ダッ!

のび太「あ、待ってよ!」ダッ!

側近「野々村様!侵入者がこの温泉に入ったそうです!」

野々村「なんだと?すぐに始末しろ!」

スネ夫パパ「スネ夫達が危ない!早く避難せねば!」ダッ!

「そこまでだ!野々村!」

野々村「なんだ貴様は!」

のび太「野比のび太だ!」

ドラえもん「同じくドラえもん!」

野々村「こやつらが侵入者か…やれ!」

側近「ハッ!」

のび太「邪魔だ!バン!」

側近「無駄だ」パシッ

ドラえもん「空気ピストルの弾をつかんだ!?」

側近「遅い」バッ!

ドラえもん「へ?」

側近「ぬん!」バギ!!ブン!

ドラえもん「ウワァァァァァァ!」バゴーン!

のび太「ドラえもん!この!バン!バン!バン!バン!バン!」

側近「無駄だといってるだろう?」パシッパシッパシッパシッパシッ

のび太「くそぅ!強い!」

側近「お終わりだ」バッ!

のび太「な!?目の前に!?」

側近「ふん」パシッ!ググ

のび太「く、苦しい…」

側近「死ぬがよい」グググ…

のび太「く゛る゛し゛い゛あ゛あ゛」バキゴキバキゴキ

ドラえもん「や、やめろ…のび太くんを離せ…」

側近「お前はそこで見てるがいい」グググ

ドラえもん「おのれ…のび太くんを…のび太くんを…のび太くんを離せ!!!!!」ダッ!!ボゴ!

側近「グフ!」ドゴーン!

野々村「なに!?」

のび太「ど、ドラえもん!助けてグヘ!」ビチャ

ドラえもん「吐血している!無理して話さなくてもいいんだよ!」

スネ夫パパ「クソ!野々村様逃げましょう!」

野々村「い、言われなくても!」

ドラえもん「待ちな。まだお前らの裁きを下してないぜ!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

野々村「ヘァ!?」

スネ夫パパ「ひ、ヒィ!助けてくれ!」

ドラえもん「俺が判決を言い渡す!」

野々村「助けて…」

ドラえもん「死刑!」 

野々村、スネ夫パパ「「ウワァァァァァァァァァァァァ!」」





ドゴーーーーーーーーーーン!!!!

こうして野々村の政務活動費の不正利用が明るみとなった。さらにはスネ夫パパの会社と繋がっていることがわかり野々村はスネ夫パパから金をもらう代わりに野々村はスネ夫パパに有利な条例を作っていたのだ。

奴の醜態は今世間を賑わせている。あの号泣会見は様々な人間にうけ今ではMAD議員とまで呼ばれてる。

野々村「少子化問題、高齢者ァ!ウワァァァァン!!」

またこの様子は世界にまで報道され野々村の醜態は世界にも晒されている。

まだ明らかにされていないものもあるがじきにそれは表に出るだろう。

編集者「彼ら…… やりましたね。まさか社長の言う通りになるとは…」

社長「彼らならやるといったろ。やはり私の目に狂いはなかった…」

編集者「暫くは野々村の話題で持ちきりでしょうね。これで記事には困りませんよ」

社長「おいおい…他にもネタを探しなさいよ…」

編集者「ヘヘッ努力しますよ。では失礼します」

ギーガチャン。

社長「………」シュッジュボッ

社長「フゥー…」

社長「のび太……こいつはいい大人になれるな…期待してるぞ…」

のび太はその後この事件を受け政治家になろうと決意した。
野々村のような輩がはびこらないようにだ。さらには死んだ彼らのためでもある。

スネ夫、しずか、ジャイアンはあの事件の後野々村とともに城ヶ崎温泉にいったことがバレた。そのせいで自分達が、その家族がまわりの人間にひどい誹謗中傷を言われ心に深い傷を負った。
そのせいで彼らは裏山で自殺したのだ。

彼らが死んだのは紛れもなく野々村のせいだ。
そんな彼らのためにも僕は政治家になる。
誰も悲しまず、みんなが喜びあって生きる平和な世界を実現するためにだ。





そんな彼が政治家になるのは別のお話







なんで俺こんなクソSS書いたんやろ…
最初は野々村の政務活動費の不正から学ぶ県議会をやりたかったのに…

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月28日 (日) 01:09:57   ID: DXxDxneR

ドラえもんが野々村氏を泣かせるまでやれよ

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