海未「ほ、穂乃果が私以外の人と結婚してる・・・」 (121)


初です。

ほのうみです。

がんばります。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1404604957

穂乃果「あー練習つかれたー。家までおんぶして海未ちゃーん」テクテク

海未「嫌ですよ。私だって疲れてるんです。重いし」テクテク

穂乃果「うわっ!海未ちゃんに重いって言われた!もう無理~精神的ショックであるけないでーす。」ピタリ

海未「・・・・・」

穂乃果「・・・・・」

海未「腕を組んで寄りかかるぐらいなら・・・」

穂乃果「さっすが海未ちゃん!」ダキッ


海未ちゃんのSIDによると穂乃果ちゃんの家に1番近いところにすんでるのは海未ちゃんらしいです。

この会話はみんなと帰って最終的に2人になった時の設定です。

海未「はぁ・・・まったく。相変わらずショウガナイ人ですね。」テクテク

穂乃果「まあね!」テクテク

海未「ほめてないです。・・・そんなんで生きていけるんですかこの先」テクテク

穂乃果「んー・・・大丈夫だと思う?」テクテク

海未「いいえ」キッパリ

穂乃果「・・・」

穂乃果「あ!じゃあ海未ちゃんと結婚しよう!」ピコーン

海未「え///」

穂乃果「海未ちゃんいつも穂乃果のこと助けてくれるし頼りになるし、ねっ!」

海未「・・・本気で言ってるんですか?」

穂乃果「もっちろん!」

海未「・・・わかりました。浮気したりしたらゆるしませんよ?」

穂乃果「しないよー!まかせといて!」

海未「それにしても・・・私はそんなに頼りがいがありますか?」テクテク

穂乃果「あるよ!バッチリある!」テクテク

海未「絵里のほうがありそうですけどね。」テクテク

穂乃果「絵里ちゃんかー。確かに頼りがいあるよね。生徒会長もやってたし年上だし」テクテク

海未「ええ、そうですね。・・・絵里と結婚したほうがいいんじゃないですか?」テクテク

穂乃果「ひどいっ!さっき浮気するなって言ったくせにー!」ガーン

海未「冗談ですよ」クスクス

穂乃果「うー」

海未「ん、そろそろお別れですね。私はここを右に曲がりますので」テクテク

穂乃果「うん!ばいばい海未ちゃん!明日もがんばろーね!おやすみ!」

海未「はい。おやすみなさい」

海未「ふぅ・・・」ベッドボフン

海未(用事はすべて済ませましたし、あとはもう寝るだけですね・・・)

海未「・・・」

海未(ああああああああああああ穂乃果にプロポーズされたああああきゃあああああああ!///)ゴロゴロ

海未(幸せです!感激です!生きててよかった!)

海未(今までの努力が実りました!)

海未(よし、寝ましょう。今だったら穂乃果とのウキウキ結婚生活の夢を見れるかもしれません!)

海未「ぐふふ・・・穂乃果ぁ」スヤスヤ

穂乃果『よいしょっと』

海未(穂乃果!)

海未(ああ、穂乃果。大人になって身長も若干伸び、髪の毛もロングに)

海未(似合いすぎです!超きれいです!さすが私の嫁!)

海未(今はご飯やおかずを机の上に並べていますね。この部屋の時計を見る限り夕飯でしょうか?)

穂乃果『準備できたよー!ご飯たべよー!』

海未(誰かを呼んでいますね。ま、私しかいませんが。ぐふふ)

海未(穂乃果と一緒に穂乃果の作ってくれた夕ご飯!)

海未(これです!こういう夢をみたかったんです!)

「はーい」

海未(来た!私!さて、未来の私はどんな・・・今の声、私ですか?)

海未(私よりどちらかと言うと・・・)

絵里『あーお腹すいたー』

海未()

海未(・・・絵里?何してるんです?あなたの家はここじゃないでしょう?)

海未(手のつけられないほどポンコツ化してしまったんですか?)

穂乃果『食べよー絵里ちゃんっ!』

絵里『ええ、食べましょう』

海未(あれ?あれ?穂乃果、あなたは私と結婚するんじゃなかったんですか?浮気しないって言ってませんでした?)

絵里『穂乃果の手料理は相変わらずおいしいわねー』

穂乃果『でしょー?愛しの絵里ちゃんのことを考えながらつくったんだよー?』ニコニコ

絵里『穂乃果・・・』キュン

絵里『・・・もう我慢できない!可愛いすぎ!ご飯じゃなくて穂乃果をたべる!』

穂乃果『えええ!?///』

海未(はあああああああああああ!?)

海未(ちょっ絵里なに言ってるんですかアホですか!)

絵里『穂乃果ー!』ガバッ

穂乃果『わっ』

絵里『ふふふ・・・・』

穂乃果『え、絵里ちゃん、待って・・・・んんん///』

海未(こんのポンコツペリメニハラショーチカ!私の穂乃果から離れなさい!)

海未(ああ!さわれない!通り抜けてしまう!)スカッスカッ

絵里『ふふ・・・いただきまーす』

海未(のああああああああああああああああああああああああああああああ!」ガバッ

海未「はぁ・・はぁ・・」

海未「夢・・・ですよね」

海未「ええ所詮ただの夢です。気にする必要はありませんまったくありません」

海未「予知夢というわけでもあるまいし・・・」

海未「・・・・・」

海未「・・・」テクテク

穂乃果「はぁー今日も練習疲れたねー海未ちゃん!」テクテク

海未「・・・」テクテク

穂乃果「海未ちゃん?もしもーし海未ちゃ・・・」テクテク

海未「穂乃果」ピタリ

穂乃果「は、はい」ピタリ

海未「絵里はだめです」キッパリ

穂乃果「え?」キョトン

海未「絵里はだめです。頼りになりません。ちょくちょくポンコツになりますしリアクションはハラショーしか言いませんし」

海未「昔のKKEはもういません。結婚しちゃだめです」

穂乃果「えっと・・・昨日の話のこと?」

海未「ええ。やはり1番頼れるのは私です。結婚するなら私です。絵里はやめたほうがいいです」

穂乃果「・・・・・」

海未「わかりましたか?穂乃果?」

穂乃果「・・・絵里ちゃんの悪口言う海未なんて嫌い」

海未「」

穂乃果「私の好きな海未ちゃんは、コソコソかげぐち言ったりしないよ・・・」

海未「」

穂乃果「・・・」グスッ

海未「・・・違いますよ穂乃果。完全無欠に見える絵里でもたまに見せる隙がギャップがあり魅力的だという話ですよそんな私がかげぐち言うわけないじゃないですかただ基本的におっちょこちょいな穂乃果には私のように常にフォローできる人が良いということで決して悪口などではありません絶対違います神に誓って」

穂乃果「・・・ふーん」

海未「あ、あーそういえばにこ!にこも頼りになりますね!」

穂乃果「にこちゃん?」

海未「ええ。にこは毎日妹達のお世話をしています。料理も上手ですし」

海未「きっと頼りになるでしょう私の次くらいに。なんたって宇宙№1アイドルなんですから」

穂乃果「そっか・・・そうだよね、うん!にこちゃんは頼りになるよ!」

穂乃果「ごめんね海未ちゃん嫌いなんて言っちゃって。やっぱり海未は穂乃果の大好きな海未ちゃんだよ!」

海未(よし)

海未「いえ、私こそ勘違いさせるようなこと言ってすみませんでした。さ、帰りましょう」

穂乃果「うん!」

海未「ふぅ・・・」ベッドボフン

海未(なんとかなりました。あそこでにこを出さなければ危なかったですね・・・」

海未(・・・もう寝ましょう)

海未(今日こそは、今日こそは)

海未「ぐふふ・・・穂乃果ぁ」スヤスヤ

にこ『穂乃果ー!これ運ぶの手伝ってー!』

穂乃果『はーい!』

海未()

穂乃果『おっ今日の夕飯もおいしそう!さすがにこちゃん!』

にこ『あたりまえでしょう?この宇宙№1アイドルのにこちゃんにできないことなんてないんだから!』

穂乃果『うんうん!ほんと、にこちゃんと結婚して良かったよー!』

にこ『う、うう///に、にっこにっこにー///』

穂乃果『わー照れてるにこちゃん可愛い!』モッギュ

海未(どこがですか。いい大人がにっこにっこにーなんて無理してる感半端ないです。ないやってるんですかにこ)

にこ『ううう・・・ほ、穂乃果もやりなさいよ!ほらはやく!///』

穂乃果『え、ええ・・・?に、にっこにっこにー///』

海未(可愛い!)

海未(可愛いです!可愛いですよ穂乃果!照れながらやるところがまた最高です!ああ、穂乃果の可愛さはいつまでたっても健在ですね・・・)

にこ『・・・』

穂乃果『・・・にこちゃん?』

にこ『まったく・・この宇宙№1アイドルを誘惑するなんて・・・』

穂乃果『え、ゆ、誘惑?』

にこ『しょうがないからその誘惑に負けてあげるわ!穂乃果!』モッギュ

穂乃果『わわわっ///』

海未(ああ!にこの顔が穂乃果の胸に!う、うらやましい・・・』グヌヌ

穂乃果『ん?にこちゃんに頭にちっちゃい古傷が・・・』

にこ『ん?ああそれ?うちのチビ達が今よりもっとチビだった時に遊んであげてたら、はしゃぎすぎちゃってね。事故だったんだけど』

穂乃果『知らなかった・・・』

にこ『あたりまえでしょ?恥ずかしいから誰にも言ってないし。これは秘密だからね?』

穂乃果『わかった!』

海未(傷・・・)

にこ『さてと、それじゃあ・・・』

穂乃果『に、にこちゃん夕飯は・・・?』

にこ『穂乃果を食べる!』

海未(あなたもですか!)

にこ『穂乃果ー!』

海未(ちょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」ガバッ

海未「・・・はぁ」ガックリ

穂乃果「やっぱり疲れるねー練習」テクテク

海未「穂乃果・・・」テクテク

穂乃果「んー?」テクテク

海未「・・・にこまきは最高ですよね」テクテク

穂乃果「にこまき?」テクテク

海未「にこと真姫のことです。この2人のカプはすごい人気なんですよ」テクテク

穂乃果「・・・?」テクテク

海未「つまりにこは真姫のものですから手をだしちゃいけません。ダメです」テクテク

穂乃果「へーそうだったんだ。・・・じゃあ穂乃果が頼れるのは海未ちゃんだけかな?」テクテク

穂乃果「まぁ、穂乃果は海未ちゃんがそれでいいけどさー。えへへ///」テクテク

穂乃果「あ、でも希ちゃんもたよれるよねーうんうん」テクテク

海未(・・・きた)

穂乃果「なんだかお母さんぽくてさー」テクテク

海未「たしかに希は母性があふれてます。頼りになるでしょう、しかし」テクテク

海未「私のほうがあなたのことを知っています。生まれる前からの幼馴染ですからね。一緒に過ごした時間は誰にも負けません」テクテク

海未「希は確かに頼れる人です。ただ、あなたのことをほぼ完璧に理解しているのは私です」テクテク

海未「というわけで私が1番頼りになりますよ」ドヤァ

海未(よし、これで大丈夫でしょう。昨日の敗因はにこを褒めたこと。なので今回は極力他人(希)の好感度をあげず、なおかつ私の好感度をあげる。完璧です)

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「海未ちゃんて・・・ナルシストなの?」テクテク

海未「え?」テクテク

穂乃果「・・・なんだか海未ちゃん、自分のこばかり褒めちゃって・・・」テクテク

海未(し、しまった!やりすぎました!)

海未(確かにこれではナルシストっぽいです!)

海未(みんながみんなナルシストを嫌っているとは思いませんが・・・)

海未(基本的にはあまり好まれません!かくいう私も少し苦手です!)

海未(う、うぐぐ・・・)

穂乃果「・・・・・」テクテク

海未「・・・・・」テクテク

穂乃果「ついたね・・。じゃあ、今日はバイバイだね海未ちゃ・・」

海未「・・・・真姫」ボソ

穂乃果「え?」

海未「真姫も、いいと思いますよ」

海未「真姫は基本ツンツンしてますが根はとてもいい子です。あの若さで作曲もできます。可愛いし、お金持ちです。頼れますよきっと」

穂乃果「・・・でも真姫ちゃんはにこちゃんと・・」

海未「大丈夫です。今までだって真姫はなんだかんだ言いながらも協力してくれたでしょう?」

海未「だから、大丈夫ですよ」

穂乃果「そう、だよね。うん!真姫ちゃんはすごいもんね!何でもできるし!」

穂乃果「ごめんね海未ちゃん、また変なこと言っちゃって・・・」

海未「大丈夫です。今のは私が悪かったです」

海未(真姫。あなたは1番人気のあるカプのにこまきの1人。浮気なんてしないでしょう)

海未(・・・あれ?そういえば昨日はにこが・・・)

海未(あと、真姫ってめちゃくちゃチョロかったような・・・)

海未(やって、しまったのでしょうか・・・また)

穂乃果「じゃーね海未ちゃんっ!またあしたー!」スタタタ

海未「・・・・・」

海未「穂乃果ーーーーーーー!」

穂乃果「わ、なに!?」クルリ

海未「あなたのことを!世界で1番愛しているのは!この!園田海未ですよーーーーーー!」

穂乃果「ちょっ、う、海未ちゃん声でかいっ///」

海未(・・・・なんだか、スッキリしましたね)

海未「おやすみなさい」クルッスタスタ

穂乃果「うう・・・・///」

穂乃果「・・・・・///」

穂乃果「海未ちゃーーーーーーーーーーん!///」

海未「っ!・・・びっくりしますね、これ」クルリ

穂乃果「私も!世界で1番!海未ちゃんが好きでーーーーーーーす!///」

穂乃果「おやすみっ!」クルッズドドド

海未「・・・おやすみなさい、穂乃果///」ウルウル

海未「ふぅ・・・」ベッドボフン

海未「・・・」

海未「・・・・・」

海未「・・・・・・・」

海未(やったあああああああああああああああ!)ゴロゴロ

海未(穂乃果が!穂乃果が!)ゴロゴロ

海未(わあああああああああああああああああ!)ゴロゴロ

海未「きゃあああああああああああああああああああ!///」

海未母「う、海未さんどうかしましたか!?」

海未「え、あ、だっ大丈夫です!虫がいたんですが、背負い投げで追い払いました!」

海未母「そ、そう・・・?じゃあ、おやすみなさいね、海未さん」

海未「はい!」

海未(危なかった・・・。なんとか誤魔化せましたが・・・)

海未(よし寝ます!このままだといろいろ危ないです!)

海未(今日はいい夢が見れそうです)

海未「ぐふふ・・・穂乃果ぁ///」スヤスヤ

穂乃果『うーん』ハァハァ

海未(穂乃果がベッドで苦しそうに寝てます。おでこには冷えピタ。風邪ですかね・・・?)

海未(・・・はっ!)

海未(な、なるほど!ということは今回は!)

海未(弱ってる穂乃果にあーんしてあげたり、背中を拭いてあげるというシチュエーション!)

海未(素晴らしいです!)

コンコン

海未(ドアのノック音!来ました私!)

穂乃果『どーぞー・・・ゲホ」

海未(さあさあさあさあさあ!)

真姫『入るわよー』ガチャ

海未(おい)

海未(おい、何であなたなんですか真姫)

海未(にこはどうしたんですかにこは。にこまきは?)

真姫『うわーお。雪穂に聞いてたとおりきつそうねー。まったく、ちゃんと体調管理しないから』

穂乃果『ううう・・・』

真姫『ほら、苺買ってきたわよ。食べさせてあげる』ガサ

穂乃果『ありがとー・・・・』

真姫『ほら、あーん』

穂乃果『あーん』

海未(ああああああああああん!?)

海未(真姫ィ・・それ私の仕事ですよー?)

真姫『あーん』

穂乃果『あーん』

海未(ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!)

穂乃果『・・・・もういらないや。ありがと真姫ちゃん』

真姫『そお?ま、今はこれで十分かしらね』

真姫『私がいなくてもちゃんと栄養あるもの食べるのよ?』

穂乃果『はーい・・・』

海未(お、帰るんですか?ナイス判断です。さよなら真姫)

真姫『あ、体拭いてげるわ』

海未(ですよねー)

穂乃果『いいのー?真姫ちゃん・・・』

真姫『あたりまえでしょー?結婚してるんだし』

真姫『ほら脱ぎなさい?』

穂乃果『うん、ちょっと待ってて』

真姫『・・・・・』

穂乃果『・・・・』モタモタ

真姫『・・・・・』

穂乃果『うう・・・・』モタモタ

真姫『私が脱がすわね』ガバ

穂乃果『あ、あと少しだから・・・』ワタワタ

真姫『うるさい!いーからこの真姫ちゃんにまかせ・・・ちょっ、抵抗しないの!わっ・・』ドテ

穂乃果『いたた・・・あ』

真姫『・・・えっと』

海未(・・・まずい)

海未(・・・穂乃果がパジャマがはだけた状態で真姫に押し倒されてる・・・)

海未(興奮しないほうが無理ですね)キッパリ

真姫『・・・・穂乃果』

穂乃果『・・・・真姫ちゃん』

海未(真姫?大丈夫ですよね?相手は病人ですよ?まさか襲うわけないですよね?信じてますよ?)

真姫『・・・・・』

穂乃果『・・・・・』

海未(・・・・・)ドキドキ

真姫『・・・海未のこと、忘れられないの?』

穂乃果『・・・!』

海未(え?)

海未(わ、私?私がわすれられないとは一体・・・)

海未(はっ!・・・こ、これがNTRですか!?穂乃果ぁ)ウルウル

穂乃果『・・・うん。さっきね、1人でいるときにね、考えてたんだ・・・海未ちゃんのこと』

穂乃果『う、うう・・・海未ちゃあん・・・』ポロポロ

真姫『・・・穂乃果。前にも言ったけど海未のことはもう忘れなさい』

穂乃果『・・・・』グスッ

真姫『海未は、あなたにとって大切すぎる。存在が大きすぎる。早く忘れないと前に進めなくなるわよ?』

穂乃果『・・・う』グスッ

真姫『・・ごめんなさい。無理よね、そんなの。・・・わかってるんだけど』

真姫『それに、あなたは病人なのに。自分勝手なことしようとして・・・』

真姫『・・・許して穂乃果。今日はもう、病院に戻るわ・・・』

海未(・・・真姫が帰るのは全然OKなんですが、少し気になりますね・・・』

穂乃果『・・・待って、真姫ちゃん・・・』

真姫『・・・』

海未(・・・)

穂乃果『穂乃果こそ、ごめんね・・・。真姫ちゃんがいるのに海未ちゃんのこと・・・』

穂乃果『あとね、穂乃果、真姫ちゃんの気持ち、わかってるつもりだから・・・』

真姫『・・!』

穂乃果『穂乃果のために、ほんとは言いたくないこと言って・・・穂乃果のこと、いっぱい考えてくれて・・』

穂乃果『ねぇ真姫ちゃん、穂乃果は、幸せだよ?』ニコ

真姫『・・・ほ、穂乃果ーーーーーーー!』モッギュ

海未(だ、だめえええええええええええええええええ!」ガバッ

海未「はぁ・・はぁ・・・」

海未「夢、ですよね・・・」

海未「夢なんですよね・・・・」

海未「・・・」

海未(・・・電話を)ピポパ

プルルルルルルル

ガチャ

にこ『・・・・もしもし』

海未「おはようがざいます、にこ」

にこ『海未ぃ?なによこんな朝早くに・・・ふぁ』

海未「すいません。ですが、にこにどうしても聞きたいことがあって・・」

にこ『は?なによ?』

海未「にこの頭にですね・・・・」

海未(キズは、ありました・・・)

海未(にこによると、家族以外は誰も知らないそうです・・・)

海未(偶然、でしょうか?)

海未(いえ、これは、もう・・・)

海未「うう・・・」グス

海未「ほ、穂乃果が私以外の人と結婚してる・・・」

海未(私は、穂乃果に捨てられたんでしょうか・・・?)

海未(いえ、あの感じだと、私が・・・)

海未(ですが、それはありえません。私が穂乃果を捨てるなんて・・・)

海未(・・・とりあえず、今から私のすべきことは)

海未(穂乃果の好感度を上げまくる!)

海未(ふふ、私は嫉妬深いですからね・・・)

海未(私と別れたからといって、他の人と結婚なんかさせませんよ?)

海未「待っててください!穂乃果ーーーー!」

花陽『穂乃果ちゃーん。はい、ご飯だよー。あーん』

穂乃果『あーん。・・・うん!今日もご飯がうまい!』

花陽『でしょー?このお米はね、上等なんだよー?』

穂乃果『いつもありがとうね、花陽ちゃん!』

花陽『そんな、穂乃果ちゃんのためだもん。当然だよー』テレテレ

穂乃果『は、花陽ちゃん可愛い!』モッギュ

花陽『ほ、穂乃果ちゃん///』

穂乃果『・・・・』

花陽『・・・穂乃果ちゃん、どうしたの?』

穂乃果『えっ?な、なんでもないよ?ただ、花陽ちゃんのほうがおいしそうだなって!』

花陽『ほ、穂乃果ちゃん・・・///』

穂乃果『食べちゃおっかなー?ふふっ』

花陽『・・・・い、いいよ』

穂乃果『え?』

花陽『穂乃果ちゃんだったら、いいよ?』

穂乃果『花陽ちゃん・・・・いただきまーす!』ガバッ

海未(わああああああああああああああああ!」ガバッ

海未「はぁ・・・はぁ・・」グッタリ

穂乃果『のっぞみちゃーん!』モッギュ

希『わっとと。もう、穂乃果ちゃん危ないやんー』

穂乃果『ごめんごめん』

穂乃果『ふふ・・・やっぱりふわふわしてて気持ちいい・・』モミモミ

希『ちょ、ん、穂乃果ちゃんやめてーな///』

穂乃果『・・・・・』

希『んー?なーに辛気臭い顔しとるんやー!』ワシワシ

穂乃果『わ、わわわわっ!///』

希『ふっふっふっふ。うちのわしわしが火を吹くでー!』ワシワシ

穂乃果『す、ストップ!ストーップ!///』

希『今日は寝かせへんよー?ふふふふふ』ワシワシ

穂乃果『の、希ちゃ、んあっ!///』

海未(うがあああああああああああああああああああああああああ!」ガバッ

海未「・・・うう」グッタリ

凛『穂乃果ちゃん!ババ抜きしよ!ババ抜き!』

穂乃果『え、ええ?ババ抜きは2人でやるものじゃないよー?』

凛『そんなの関係ないにゃ!やるったらやるもんね!』

穂乃果『ふふ・・しょうがないなー』

凛『あー!笑うなんてほどいにゃー!』

穂乃果『えー?だって凛ちゃん可愛いんだもーん』

凛『・・・///』

凛『ほ、穂乃果ちゃんだって可愛いよー・・・///』

穂乃果『そーお?ありがとー凛ちゃん!』ニコ

凛『・・・///』

凛『い、いいから!ババ抜きはじめるにゃ!///』

穂乃果『はいはーい』ルンルン

凛『さあ!穂乃果ちゃん!さっさと引くにゃ!』

穂乃果『お、おちつけーおちつけー』ドキドキ

穂乃果『これでババじゃないほう引いたら勝ち・・・。』ドキドキ

穂乃果『おちつけー・・・』ドキドキ

凛『ババ抜きで落ち着く必要ないと思うにゃ・・・』

穂乃果『あ、そうだ!こういう時は!・・・・じー』

凛『穂乃果ちゃん?』

穂乃果『じー・・・』

凛『凛の顔になにかついてるにゃ?』

穂乃果『じーー・・・』

穂乃果『・・・・・・・・・・』

凛『・・・・うしゃーーーー!』

穂乃果『わわっ!?』

凛『はい、おっけー!』

穂乃果『な、なにが・・・?』キョトン

凛『穂乃果ちゃん!凛が穂乃果ちゃんと結婚する時に誓った言葉覚えてる!?』

穂乃果『え、・・・うん。たしか・・』

凛『凛と一緒にいる間は、ずっと笑顔にさせるって誓ったにゃ!』

凛『凛は!本当は穂乃果ちゃんの隣にずっといたいけど!』

凛『でも!24時間365日ずっと一緒は無理だから!』

凛『だから!せめて!凛といる間はずっと笑顔にって、神様に誓ったにゃ!』

凛『もし穂乃果ちゃんがつらいことや、苦しいことを思い出しても、悲しい顔なんてさせないにゃ!』

凛『嘘だと思うなら試してみるがいいにゃ!』

凛『辛気臭い表情は全部!表に出す頃には笑顔にゃ!』

凛『・・・・・ふーっ。ふーっ』

穂乃果『・・・ふふ、ふふふふ』

凛『え、ええ!?』

穂乃果『凛ちゃん、いい大人が、そんなにゃーにゃー・・・・ふふふっ』

穂乃果『ふふっ、・・・グスッ・・ふふふふ・・うっ』ポロポロ

穂乃果『うわーん!凛ちゃん大好きー!』モッギュ

凛『うん!凛も大好きにゃ!』

穂乃果『・・・・ねえ凛ちゃん』グスッ

凛『うん?』

穂乃果『キスしていい?』

凛『ふぇ///』

穂乃果『・・・いや?』

凛『ぜ、全然嫌じゃないにゃ!さ、さあ!いつでもくるにゃ!』バッ

穂乃果『ふふ、いっきまーすっ』

海未(いくなあああああああああああああああああああああああ!」ガバッ

海未「の、のどが枯れそうです・・・」グッタリ

海未「・・・はぁ」テクテク

穂乃果「海未ちゃん、疲れてるね?明日がライブだから今日は軽めのだけだったけど・・・大丈夫?」テクテク

海未「ええ、まあ、多分・・・・」テクテク

穂乃果「もーそんな顔してたらお客さんにげちゃうよ?せっかく可愛い衣装着るんだからさ、笑顔笑顔!」テクテク

海未「可愛い衣装ですか・・・」テクテク

穂乃果「うん!海未ちゃんにピッタリのやつ!いつもいつもすごいよねーことりちゃん」テクテク

海未「・・・確かに。毎回全員分の衣装を仕立てあげるなんて。しかもお菓子作りも得意ですし・・・あ」テクテク

穂乃果「ね!ことりちゃんの作ったお菓子おいしいよね!おいしすぎていっつも食べすぎちゃうんだー」テクテク

海未(あばばばばばばば)

穂乃果「あ、ついた!じゃーね海未ちゃん明日がんばろーね!」

海未「ほ、穂乃果・・・」

穂乃果「ん?なーに海未ちゃん?」

海未「えっと、その・・・あの」

穂乃果「あ、もしかして明日のライブの心配してるの?」

穂乃果「へーきだよ海未ちゃん!明日は予報によると快晴らしいよ!これはもう成功するっていう神様のお告げだよ!」

穂乃果「だから大丈夫!」

海未「・・・穂乃果、私のこと、好きですか?」

穂乃果「・・・えっと///も、もちろん大好きだよ?///」

海未「私も、あなたのことが好きです。」

海未「だから、ずっとそばにいます」

海未「私たちが結婚して、おばさんになって、おばあちゃんになっても、あなたのそばにいるのは私、です・・」

海未「約束、してくれますか?」

穂乃果「・・・うん!約束する!」

穂乃果「・・・ちゃんと、ずっとそばにいてね?海未ちゃん」

海未「もちろんです」

穂乃果「ふふ・・・じゃあ、おやすみ海未ちゃん」

海未「はい。おやすみなさい」

海未「・・・はぁ」ベッドボフン

海未「・・・」

海未(うう、だめです。こんな落ち込んでいては・・・)

海未(大丈夫です。穂乃果を信じましょう)

海未(・・・・もしこれで、ことりが出てきたら絶交です、絶交)

海未(ずっと、穂乃果のそばにいるのは私だって約束したんですから・・・)

海未「ぐふふ・・・穂乃果ぁ」スヤスヤ






ことり『穂乃果ちゃん、大丈夫?』ウルウル

海未(はーい絶交けってーい)

海未(まったく・・・ものの見事に私の期待を裏切りましたね・・・)

海未(現実に戻ったらどうしてやりましょうか、このちゅんちゅん)

ことり『穂乃果ちゃあん』ウルウル

海未(ん?どうやら穂乃果が落ち込んでいるようですね・・・)

海未(ほらことり、今回の穂乃果をなぐさめるのはあなたですよ)

海未(凛みたいにかっこいい(笑)セリフでがっつーんとやっちゃってください)

穂乃果『ご、ごめんねことりちゃん・・・でも穂乃果、この時期は・・・』

ことり『うん、わかってるよ。・・・ことりもつらいもん・・・・』

穂乃果『明日・・・だよね』

ことり『・・・うん、明日が・・・・・』









ことり『海未ちゃんの命日だよ・・・』

海未(・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?)

海未(え、命日って死んだ日のことですよね・・・)

海未(ということは、私は、何年か前の明日、死んだんですか・・・・?)

海未(穂乃果をおいて・・・・?)

穂乃果『穂乃果・・・海未ちゃんのそばにずっといるって、約束したんだけどなぁ』

ことり『穂乃果ちゃん・・・・』

穂乃果『海未ちゃん・・・ごめんね』

海未(・・・・穂乃果、私のあなたに対する言葉は全て、裏目にでてしまったようですね・・・)

海未(私がそんなことを言うたびに、あなたは私を忘れられずに、苦しんで・・)

海未(すいません・・・。ですが、先ほどの『ごめんね』はなんですか)

海未(あなたと結婚し、あなたを支えてきたことりに対しての裏切りです。)

海未(撤回させたいですが、無理でしょうね・・・今の私では)

ことり『穂乃果ちゃん、ことりは今、幸せだよ?』

穂乃果『え?』

ことり『確かに海未ちゃん死んじゃったのは悲しい。私もよく泣くよ』

ことり『でもね、こうやって大好きな穂乃果ちゃんを、そばで支えられる』

ことり『それだけで、幸せなんだ・・・』

穂乃果『ことりちゃん・・・・』

ことり『あとね、穂乃果ちゃんが私を選んでくれた本当の理由、知ってるんだ』

穂乃果『・・・・・え』

ことり『海未ちゃんだよね・・・?』

ことり『海未ちゃんが死ぬ前に、最後に穂乃果ちゃんと話してた内容の人・・』

ことり『それがことり。だからことりを選んだ、でしょ?』

ことり『海未ちゃんのこと、忘れられなかったんだよね・・・?』

海未(・・・穂乃果・・・・そうなの、ですか・・・?)

穂乃果『うん、そうだよ・・・・。ことりちゃん・・・・』

海未(!?)

穂乃果『海未ちゃんね、死ぬ前の数日で、いろんな人を褒めてたんだ・・・・』

穂乃果『でも次の日になったら、撤回したり、自分を褒めたり、また他の人を褒めたり・・・ふふ』

穂乃果『あの人が頼れるこの人が頼れるって・・・。それで最後がことりちゃん』

穂乃果『でね?海未ちゃんがいなくなったらね・・・、ことりちゃんのことをよく思い浮かぶようになったんだ・・』

穂乃果『多分・・・ことりちゃんの言う通り、海未ちゃんと最後に話した人のことだったから・・』

穂乃果『・・・・でも、ことりちゃんは幼馴染だからっていうのもあると思うんだ・・・』

穂乃果『幼馴染は、一緒に過ごした時間が長いから、相手のことをよくわかってるから、だから頼れるって・・』

穂乃果『・・・ごめんねことりちゃん。こんな理由で・・・嫌いになったでしょ?』

海未(穂乃果・・・・)

ことり『・・・・・』

ことり『ううん。嫌ってないよ』

穂乃果『・・・・・・』

ことり『ほんとだよ?ことりさっき、幸せだよって言ったよね?』

穂乃果『・・・・!』
ことり『穂乃果ちゃんがことりを選んだ理由がどうであれ、ことりは今幸せ。・・だって自信があるもん』

穂乃果『自信・・・?』

ことり『穂乃果ちゃんを幸せにできてる自信。穂乃果ちゃん、ことりが作った洋服や、お菓子を食べてる時、ことりと一緒にいるとき、とってもいい笑顔だった・・・・』

ことり『ねえ穂乃果ちゃん。穂乃果ちゃんがことりを選んだことに、穂乃果ちゃんの意思はないかもしれないけど、今は・・・・?』

ことり『今穂乃果ちゃんは、どうして私と一緒にいてくれるの・・・?』

穂乃果『それは・・・穂乃果がことりちゃんのこと・・・・』

穂乃果『うん・・・好き、だよ。大好きだよ!ことりちゃん!』ポロポロ

ことり『・・・・うん///』

穂乃果『ありがとうことりちゃん。・・・穂乃果は今、幸せだよ!』ポロポロ

ことり『・・・うん!///』モッギュ

海未(ことり・・・・ありがとう、ございます。他の、みんなも・・・)

穂乃果『・・・明日は天気予報、あたるかな・・・?』

ことり『・・・海未ちゃんが死んだ日、大外れだったもんね・・・。でも、ライブは成功したよね』

穂乃果『うん・・・海未ちゃんとの、最後のライブ・・・うう』

ことり『・・・穂乃果ちゃん・・・』ギュッ



海未「・・・・」ガバ

海未「・・・」

海未「私との、最後のライブ。天気予報が大外れ・・・」

海未(今日は、ライブの日。天気予報は、確か・・・・)

 『明日快晴なのは、ライブが成功するっていう神様のお告げ!』

海未「快晴・・・・」

海未(今日の天気は・・・・・)

 ザーーーーーーーーーーーーーーー

海未(大雨・・・・)

海未(つまり・・・)

海未「私が死ぬのは、今日、ですか・・・・」

穂乃果「いやーそれにしても天気予報は大外れだったね!こんなざーざーざーざー・・・」

海未「・・・・・」

穂乃果「海未ちゃん?どしたの?ぼーっとして・・・」

海未「穂乃果・・・」

穂乃果「ん?」

海未「もし私が今日死んだら、ことりを頼ってください」

穂乃果「・・・え?」

海未「やはり、いつも私たちと一緒にいてくれたことりが、個人的に1番いいです」

穂乃果「う、海未ちゃん?ちょっと・・」

海未「あと私のことは、なるべくはやく・・」

穂乃果「海未ちゃん!」

海未「・・・・・」

穂乃果「どうしたの?そんな冗談、全然面白くないよ?・・・全然面白くない」

穂乃果「なんでそんなこと言うの?天気予報が外れて、大雨だから・・?」

穂乃果「大丈夫だよ?今日のライブは屋内だし、穂乃果、一生懸命がんばるもん。」ウルウル

穂乃果「だから、そんなこと冗談でも言わないでよ・・・」ポロポロ

海未(・・・ああ、泣かせて、しまいましたね・・・)

海未「・・・・・すいません。この大雨のせいで少々気が滅入っていたのでしょう・・。・・・気にしないでください」

穂乃果「うう・・・海未ちゃのばかぁ・・・。・・ほら、いくよ」クイッ

海未「・・・・・はい」

海未(結果的に、ライブは大成功でした)テクテク

海未(外が大雨のことなんて、みんな気にせず、全力で踊って・・・)テクテク

海未(なかでも、穂乃果の輝きは別格でした。)テクテク

海未(こちら側で一緒に踊ってる私が、そう感じるのですから)テクテク

海未(客席からは、どう見えていたんでしょうね・・?)テクテク

海未(・・・お疲れ様です。穂乃果)テクテク

穂乃果「・・・・・」テクテク

海未(・・・そういえば穂乃果、全然しゃべりませんね・・・?)テクテク

海未(考えごとをしているみたいですけど・・・)テクテク

海未(まぁ、私も考えたいことがあるので・・・丁度いいですね)テクテク

海未(結局、私は今この瞬間まで、死ぬようなことはありませんでした)テクテク

海未(私だって、穂乃果を残して死にたくなんかありません。・・・だからずっと警戒していたんですが)テクテク

海未(ライブ中に照明が落ちてくる、なんてことも考えましたが、杞憂に終わりましたし・・)テクテク

海未(よくよく考えれば天気予報が外れた日のライブ、という条件だけならこれから先もありそうですし・・)テクテク

海未(それとも私が死ぬのは家、でしょうか?)テクテク

海未(家で私が死ぬ?・・・想像できませんね・・・やはり外?)テクテク

海未(しかし、自宅までもう少しですし・・・)テクテク

海未(ああ、そういえばこの先に十字路がありましたね・・・)テクテク

海未(塀のせいで左右が確認できる方法が、基本的にカーブミラーだけのところ・・・)テクテク

海未(まぁ、車は音で判断できますし。気を付けてれば、どうとでもなるんですが・・・)テクテク

海未(外で危ないのは、後はここだけでしょうか?では、今から家での過ごし方を・・・・・あれ?)ピタリ

海未「穂乃果・・・?」キョロキョロ

穂乃果「・・・・」テクテク

海未(気づかないうちに、もう十字路の前まで・・・)

海未(まだ考えごとしているみたいですし・・・車が来たら危ないですね)

海未(あ、早速来ました車。光の方向からして右から・・)

海未(まぁ、いくら大丈夫だとは思いますが・・・)

海未「穂乃果ー、車が来てますよー」

穂乃果「・・・・・」テクテク

海未(この大雨のせいで聞こえなかったんでしょうか・・?)

海未「穂乃果ー!穂乃果ー‼」

穂乃果「・・・・・」テクテク

海未(え、ほ、穂乃果・・・?)

海未「穂乃果‼・・・くっ!」ダッ


海未(私は、傘も荷物も全て捨て、必至に走りました)

海未(穂乃果は、まだ気づいていません)

海未(カーブミラーはこの大雨が鏡面に直接当たり、見えづらくなっているせいでほとんど意味を成しておらず、)

海未(だから、車のほうも気づかないらしく、スピードが全然落ちません)

海未「はっ、はっ・・・ほの・・・かっ!」

海未(・・穂乃果は、最後まで気づきませんでした・・・)

海未(だから私は、車の前に出てしまった穂乃果の背中をそのままのスピードで、半分タックルのような形で突き飛ばしました・・・)

海未(そして、穂乃果を車の前から突き飛ばしつつ、私もそのまま走りぬけようとしました・・・)

海未(ですが穂乃果にぶつかったことにより、私のスピードは落ちてしまっていて・・)

海未(ほんのちょっと、あとほんの少し穂乃果のほうに進めたら、私は、多少のケガだけですんだでしょう・・)

海未(私の死が確定した瞬間、世界が一気にスローモーションになりました)

海未(このゆっくりとした世界で、私はいろいろ考えました)

海未(穂乃果との思い出、みんなとの思い出・・・)

海未(いや、これはただの走馬灯でしょうか・・?)

 『ずっと一緒にいるって約束したのに、ごめんね海未ちゃん・・』

海未(ああ、ことりといた時に言ったこの『ごめんね』は・・・)

海未(もしかしたら、穂乃果をかばって死んだ私への、言葉だったのでしょうか・・・?)

海未(・・・ですがやはり、『ごめんね』はいりませんよ。穂乃果)

海未(ありがとうと、言ってください・・・それだけで十分です)

海未(あなたはこれから先、私のせいで苦しい思いをするでしょう・・・)

海未(前に進めなくなる日が、くるかもしれません・・・)

海未(・・・でも大丈夫です。)

海未(あなたの周りにはことりを含め、7人の仲間がいます)

海未(あなたは誰を頼っても幸せになります)

海未(ご飯を食べている時も、風邪をひいた時も、泣いている時でさえも、幸せそうでした)

海未(私が1番よく知っています)

海未(ここ最近の夢は、穂乃果は私がいなくても幸せだ、と私を安心させるために神様みせてくれたのでしょうか?)

海未(だったら私は、どっちにしろここで死ぬ運命だったのでしょう・・)

海未(・・・・・さようなら穂乃果。お幸せに・・・)

穂乃果「-っ!」グイッ

海未「な、-ぐっ!?」ドン!!

海未(・・・なんと私は穂乃果にこの時間の流れの遅い世界から、現実世界へと引き戻されました)

海未(・・・・その際、背中を車がかすめましたが、致命傷にはならないでしょう。つまり・・・・)

海未「いったっ・・・!」ズキズキ

海未「・・・生き、てる・・・?」

海未(え?え?)

穂乃果「・・・うん・・生きてるよ・・・」グスッ

海未「・・・・生きてますね・・・あは、あははは」

海未(もう、死ぬ感じもしないですし・・・)

海未(やはり、生き残って・・・・・)

海未(・・・実感がありませんね・・・・)

穂乃果「笑いごとじゃないよ!こんな・・・うう」ポロポロ

海未「す、すいません・・・穂乃果・・・・あれ?」

海未「でも、元はといえば穂乃果が悪いですよね?考え事しながら歩いて・・・」

穂乃果「・・・・・」

穂乃果「・・・・・」ダラダラ

海未「・・・なに、考えてたんです・・・?」

穂乃果「え、えっとー」

穂乃果「今朝、海未ちゃんの言ってたことを・・」

海未「・・私が死んだらなんとかーってやつですか?」

穂乃果「そうそれ・・って海未ちゃん!」

穂乃果「もしかしてわかってたの!?こうなること!」

穂乃果「どうやって・・・」

海未「それは後で答えますので、とりあえず事故の時のことを」

穂乃果「う・・・なんか冷たい・・・」

穂乃果「・・・・穂乃果ね、考えてたの。今朝、海未ちゃんがどうしてあんなことを言ったのか・・・」

穂乃果「まぁ・・・結局わかんなかったけど・・・」

海未(・・・・・)

穂乃果「で、でもね、海未ちゃんが穂乃果の身代わりになろうとした瞬間にね!頭になんかビビッときたの!」

海未「・・・はぁ」

穂乃果「ああ、海未ちゃんが言ってたことは、これのことだったんだなーって、結びついたんだ」

穂乃果「そしたらね、急に体がスムーズに動いて、海未ちゃんを・・引っ張れて・・・」ウルウル

海未「・・・・!」

穂乃果「ほんのちょっとしか、引っ張れなかったけど・・・・でも」ポロポロ

海未「・・・はい。そのほんのちょっとのおかげで、私は死なずに済みました・・・」

海未「・・・ありがとうございます、穂乃果」

海未(もしかしたら、ここ最近の夢の本当の意味は・・・)

海未(にしても、もっとマシな方法ないんですかね・・・?)

海未(・・・・少し、期待してもいいですかね・・・?)

穂乃果「海未ちゃぁん、病院行こ・・・?背中ぶつけてたし・・・」

海未「・・・・」

穂乃果「何かあってからじゃ・・・」

海未「・・・・穂乃果」

穂乃果「・・・・はい」

海未「私は今から家に帰ります」キッパリ

穂乃果「・・・・はい?」

海未「あ、その前に私が放り投げた傘と荷物、持って来てもらえますか?」

穂乃果「・・あ、うん。ちょっと待ってて」スタタ

海未「・・・さて」

穂乃果「はい。持ってきたよ・・・」

海未「ありがとうございます」

穂乃果「ねぇ、やっぱり病院行こうよ・・・心配だよ」

海未「行きません、いろいろ時間がかかりそうです。明日行きます」キッパリ

穂乃果「じゃ、じゃあ穂乃果の家に来て応急手当を・・・」

海未「行きません明日行きます」キッパリ

穂乃果「う、海未ちゃんの家に穂乃果も・・・」

海未「だめです。明日来てください。」

穂乃果「ええ!?海未ちゃんひどいよ・・・」

海未「すいません穂乃果。私は、家に帰って早く寝たいんです。」

穂乃果「え、寝るの?手当は?」

海未「とりあえず寝ます。あ、あと穂乃果」

穂乃果「?」

海未「好きです。将来は私と結婚してください」

穂乃果「///・・・・はいっ!///」

海未「おやすみなさい、穂乃果」クルッスタタタ

穂乃果「おやすみー・・。あ、聞きたいことあったんだけど・・・明日でいっか・・」




海未「ふふ、今日こそはいい夢が見れそうです・・・!」



おわり

これにて終わりです。

こんなのを読んでくださった方々、ありがとうございました。

ss超疲れますね。

私もとりあえず寝ます。

おやすみなさい。



穂乃果ちゃんは超絶かわいい

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