さやか「冬だー!」まどか「さやかちゃん…」 (72)

さやか「うっひょひょーい!冬だー!」

まどか「………」

ミーンミーン!ミーンミーンミーン!ジジジジジジジジジ・・・

さやか「もうすぐクリスマスー!楽しみだなー!」

ミーン!ミーン!!!ミーン!!!ミーン!!!ミーン!!!

さやか「しかもクリスマスに恭介とコンサート一緒に見に行く約束したしー!」

ミーン!!!!ミーン!!!!ミーン!!!!ミーンミーン!!!
ミーン!!!ミーン!!!ミーン!!!!ミーン!!!

ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!!ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!!!
さやか「クリスマスの夜に行くなんて…ロマンチックー!きゃー!」

ミーン!!!ミーン!!!ウキョロキョキョーン!!!フギャ!!!フギャ!!!
ツクツクボウシ!!!ツクツクボウシ!!!ツクツクボウシ!!!ツクツクボウシ!!!

さやか「黙れぇえええええええええええええええ!!!!」ジャキンッ!

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さやか「うわぁあああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

バサバサバサバサ!!!

さやか「あああああああああああああああああああああ!!!!!」

ズバッ!ズバッ!ジャキッ!ズバッ!

さやか「あああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

まどか「やめて!さやかちゃん!落ち着いて!」

セミ達「「「」」」ジジジジ…

さやか「ハァ…ハァ…」

まどか「さやかちゃん…」

仁美「おはようございます、二人共」ミーンミーン

さやか「やぁ…仁美…」グッタリ

仁美「さやかさん?どうかなさいました?」ミーンミーン

さやか「どうもこうも無いよ…もう12月だよ!?なんでこんなに暑いの!?」

まどか「本当だね…12月に入った途端に暑くなったもんねー…」

仁美「これが地球温暖化なのでしょうか?」ミーンミーン

さやか「何が地球温暖化だ!他の地域は普通の12月の暑さで、この見滝原だけ異様な暑さじゃないか!」

仁美「それでは、この見滝原が温暖化してるのでしょうか?」ミーンミーン

さやか「そんな器用な温暖化があるか!」

まどか「あまりにも暑いから半袖で来ちゃったよ、何か変な気分だね冬休みなのに半袖って」

仁美「ですわね…さやかさんだけ長袖ですけど…」ミーンミーン

さやか「今は12月なんだ!長袖を着て当然!」ダラダラ…

まどか「凄い汗だよ…大丈夫?」

さやか「あれ…!?」

まどか「え?」

さやか「12月って暑かったっけ…!?」

まどか「さやかちゃん!?しっかりして!」

さやか「いや…8月が寒い?」

まどか「さやかちゃん!」

仁美「やはり長袖が原因ですわ!」ミーンミーン

まどか「脱がせなきゃ!」ガシッ

さやか「うぎゃああああ!止めろぉおおお!」グググ…

まどか「もうっ…汗のせいで…!脱がせにくいっ!」

さやか「や、す、ストップ!ストップ!全部脱げる!全部脱げる!上半身の衣類全部脱げる!」

まどか「さやかちゃんを助ける為だよ!」グググ…

仁美「袖を捲らせればよかったですわね」ミーンミーン

まどか「今更言わないでよ!」

仁美「いや、脱がすとは思わなくて……」ミーンミーン

さやか「うぉおお!どうしてくれるんだ!お腹と下胸を曝け出してしまったじゃないか!」

仁美「エロいですわ!」

さやか「黙れ!」

さやか「あ、そうだ!汗、汗を拭いて!汗を拭けば服が戻るかも!」

まどか「分かった!タオルタオル…」

まどか「さやかちゃん!タオルが無い!」

さやか「ええっ!?じゃあ代わりの物無い!?」

まどか「わ、私の舌でいい!?」

さやか「良いわけねぇだろ!?何で舐めようとしてんの!?」

まどか「ちょっ、ちょっとだけ!」

さやか「駄目だってば!落ち着けまどか!」

ほむら「……何をやってるのかしら?」

さやか「その声は…転校生!」

ほむら「……」ホムーン

――――――――

ほむら「なるほど。まどかが無理矢理服を脱がせようとしたら、服が元に戻らなくなったと」

さやか「そうなんだよ!だから汗を拭く物さえあれば…!」

ほむら「汗を拭く物?探してみるわ……」ゴソゴソ…

さやか「頼みます!」

ほむら「あ、あったわ」

さやか「サンクス!」

ほむら「紙ヤスリだけど」

さやか「ふざけんな!」

ほむら「まぁ物は試しよ」

さやか「試さなくても結果分かるから!」バッ

さやか「無いの!?紙ヤスリ以外!?」

ほむら「仕方無いわね……あっ」ゴソゴソ

さやか「あったの!?」

ほむら「大根おろしがあったわ」

さやか「なんでそれで『あっ』って言ったんだよ!」

ほむら「いや、これでいっかと思って」

さやか「良い訳無いだろぉおお!拭けるモンなら拭いてみろよ!大根おろしでよぉおおおおお!!!」

ほむら「そいやっ!」ゾリリッ!

さやか「ぎゃあああああっ!!!!あたしにじゃなくて!自分で拭いてみろって言ったんだよ!」ブッシャァア

さやか「くっそおお!余計な魔力使わせやがって…もう怒ったぞ!」

ほむら「表情が見えないわ」

さやか「拭ける物であたしの汗を拭いてくれるまで、転校生にずっと付いて行ってやる!朝から晩まで!」

ほむら「それはウザイわね……他に何か…あっ」

ほむら「バスタオルを見つけたわ」

さやか「それだよ!!!最初から出せよ!!!紙ヤスリとか大根おろしとかじゃなくてよぉおおお!!!」

ほむら「うるさいわね、拭かないわよ」

さやか「すみませんでした」

―――――――――

さやか「フー…助かった…」

まどか「ところで、ほむらちゃんどうしてここに?」

ほむら「ちょっと魔女の気配がして…この方向からしたのだけど……」ヒソヒソ

仁美「?」ミーンミーン

ほむら「まだ見つかってないわ」

仁美「何かお探しですの?」ミーンミーン

ほむら「ええ」

さやか「あーあ…今年の氷祭り中止だろうなー」

ほむら「氷祭り?」

まどか「見滝原で12月になると毎年やってる祭りなんだー。でもこの暑さじゃ無理だろうね」

ほむら(……ワルプルギスの夜を越えて数ヶ月経って)

ほむら(初めて変な魔女と出くわしたわね…恐らくこのアホみたいな気温は魔女のせいでしょうね)


仁美「仕方無いですわ、今年は諦めましょう」ミーンミーン

さやか「ええっ!?でも仁美ずっとこの祭り楽しみにしてたのに!」

仁美「いえ、いいんですの。諦めも大切ですわ」ニコッ ミーンミーン

さやか「くっそぉおお!!!太陽めぇええ!!!許せん!!!破壊してくれるわ!!!」

ほむら「確かに太陽を破壊すれば暑さは収まるわね」

まどか「収まるどころか……」

仁美「氷河期が訪れてしまいますわ…」ミーンミーン

さやか(クッ…せめて…せめて明日…!明日寒くなってくれないと…!)

さやか(クリスマスだけは寒くなって欲しい!)

さやか(もし明日暑いままだったら…)



ホワンホワン・・・

――――――――

ミーン!!!ミーン!!!ミーン!!!ミーン!!!


さやか「いやー。コンサートのアレがアレでアレが凄かったねー」ダラダラ

恭介「うん、アレがアレでアレアレでアレだったね」ダラダラ

さやか「いや本当にアレはアレで良かったけど、アレはちょっとねー」ダラダラ

恭介「うん、もうアレが…いや、もういいや…」ダラダラ

さやか「じゃあね…」ダラダラ

恭介「うん…」ダラダラ

―――――――――

さやか(って微妙な感じになるかもしれない!)

さやか(そんなの嫌だ!さやかちゃんの最大のイベントがこんな自然現象で台無しになって終わるなんて嫌だ!)

ほむら「美樹さやか」ボソッ

さやか「な、なんだよ」

ほむら「恐らくこの異常な暑さ…魔女の可能性があるわ。この辺りに居るかもしれないから、あなたも気をつけて」ヒソヒソ

さやか「………魔女」

さやか「……」ピーン!

さやか「そうか…!魔女…そいつさえ倒せば…!」

さやか「クッ、クックック……」

まどか「さ、さやかちゃん……?」

仁美「?」ミーンミーン

さやか「魔女ダウジング!(ソウルジェム)」スチャッ!

さやか「おおっ!?凄い光ってる!」

仁美「なんですの?それ」ミーンミーン

さやか「……あれ?こっち行くと弱まっていく…」

さやか「………」クルッ

まどか「……?」

仁美「……?」ミーンミーン

さやか「あれ?引き返してそのまま進んでも弱まっていく…」

さやか「うーん謎だ」

まどか「もしかして近くにあるのかな?」

さやか「だけど結界すら見えないし…」

仁美「……?」ミーンミーン

――――――――――

ガサガサ…ガサガサ…

ほむら「この草木の間に結界があったりして」ガサガサ

ほむら「あ、何か掴んだわ。何かしら?」ガサッ

ゲジゲジ「」ワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャ

ほむら「」

さやか「おっす、何か見つけたかー?」

ほむら「」

ゲジゲジ「」ワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャ

さやか「あらま、こりゃトンでもない物を……」

ほむら「いやぁあああああああああああああああああああ!!!!!」ブンッ!

さやか「あ、上に投げると…ん?」

クワガタ虫「」ブーン

クワガタ虫「」ピトッ

さやか「あ、背中に(クワガタ虫が)付いた」

ほむら「ひっ!?」ビクッ!

ゲジゲジ「」ソソクサ

さやか(ゲジは草木に帰ったか)

ほむら「………」ビクビク

さやか「ん?どうした?」

ほむら「と、取りなさいよ…背中に付いてる…あの…脚だらけの虫…」ガクガク

さやか(ハッハーン……背中にゲジが張り付いてると思ってるんだな~?コイツは復讐のチャンス!)

さやか「え~?どうしよっかな~」

ほむら「は、早くしなさいよ…!」ガクガク

さやか「その態度が人に物を頼む態度か!もう知らん!大根おろしで体を拭いた罰だと思え!」

ほむら「ま、待って!」

さやか「あー!動いたらゲジ先輩が、転校生の首筋まで上りそう!」

ほむら「!」ビックーン

さやか「クックック、これは面白い」ニヤニヤ

ほむら「クズが…!」

さやか「大根おろしで体を拭いたヤツが言うか」

さやか「あー。どうしよっかなー、このままじゃゲジ先輩が首筋通るか服の中に入り込むかもなー」

ほむら「」ビクビク

さやか「転校生の服の内側を這い回るだろうなー」

ほむら「は、早く…取って!」

さやか「取ったら何かしてくれる?」

ほむら「割引券あげるわ…!」

さやか「さーて、魔女探し再開するかー」

ほむら「分かったわよ!肩たたき券あげるわ!」

さやか「お父さんへのプレゼントか!」


まどか「あれ?さやかちゃん、どこか行ったと思ったら…」

仁美「あら…暁美さんも居ますわ。何をしてるのでしょうか」ミーンミーン


ほむら「出来る範囲の事なら…!」

さやか「専属メイドになりな」

ほむら「分かったわよ!何でもするわよ!」

さやか「よし!交渉成立だ。動くなよ…」

ほむら「」グッ

さやか「よっしゃ!捕まえた!」

ほむら「え!?手掴み!?ちょっと度胸あり過ぎ……」

ほむら「……」

さやか「いい黒色してるなこのクワガター、まさか12月にクワガタを取る事になるとは」

ほむら「クワ…ガタ…?」

さやか「あぁ?そうだよ?」

ほむら「ゲジ先輩は?」

さやか「草木の中さ」

ほむら「……図ったわね」

さやか「ニヤリ」

ほむら「で、どうするの?」

さやか「こんなクソ暑い中で魔女退治なんか出来る?」

ほむら「……出来るんじゃない?」

さやか「アイスキャンディー買って来いよー!」

ほむら「……やれやry」

さやか「早く行けっつってんだろうが!この鼻くそが!」

ほむら「……」ガシッッ!

さやか「す、すんませんでした……首が……苦ひい…」ググ…

ほむら「まったく、仕方無いわね。買って来てあげるわよ」

さやか(買って来てはくれるんだ)

ほむら「ん」

さやか「…?何その手」

ほむら「お金」

さやか「………」

さやか「いや、あんたの金でry」

ガシッ

ほむら「二度は言わないわ」グググ

さやか「いだだだだだだッ!分かった!分かったから!アイアンクローやめて!」メキメキメキ

さやか「くっそぅ…転校生め…せっかく立場上になったのに…」

仁美「あまり変わってないですわね」ミーンミーン

まどか『それにしても…魔女はどこに居るんだろう?』テレパシー

さやか『気配はあるんだけどなぁ…見つからないんだ』テレパシー

ほむら「おまたせ」

さやか「早っ!おつかれー」

ほむら「はい、爽よ」

さやか「アイスキャンディーって言っただろ!まぁいいや!」バッ

さやか「あ、なんで転校生だけガリガリ君なんだよ!」

ほむら「何でって…私が食べたかったから買ったのよ」ペリッ

さやか「……そっか」

ほむら「うまいうまい」ムシャムシャ

さやか「あ!なんかこの爽温かい…あああっ!?」

まどか「!?」

さやか「爽が溶けてる!」

ほむら「レンジで温めておいたのよ」

さやか「何してくれんだこのタコ!」

―――――――――

バイト「アイス温めますか?」

ほむら「そっちのだけ温めてください」

バイト「うぃーす」

――――――――――

さやか「アイスをレンジでチンするアホが居るか!居たよここに!」

ほむら「おいしいおいしい」ホムシャホムシャ

さやか「くっそぉ~!可愛く美味そうに食いやがって!」

さやか「そのアイスキャンディー寄越せ!」バッ

ほむら「十年早い!」ボコォ

さやか「ぎゃー!」ドシャー

さやか「クッ…許さないぞ、転校生…この恨み…晴らしてやるぞ…!」ググ…

ほむら「そんな事より、早いとこ魔女を探し出しましょう。あなた、明日上条恭介と出かけるんじゃなかったの?」

さやか「あ、そうだった!早く探さないと!」

さやか「って何で知ってんの?」

ほむら「昨日、電話してきたじゃない」

――――――
昨日  深夜

プルルルルルル・・・

ほむら「うるさいわね…誰よ、こんな夜中に……」ノソノソ

ほむら「はい?」ガチャ

さやか『ねぇねぇ!聞いてほむら!あたしだよ!さやかだよ!』

ほむら「………」

さやか『待って!今電話切ろうとしてるでしょ!』

ほむら「鋭いわね…何か用?」

さやか「えぇ、それでね―――」

ほむら「あー、はいはい、はいはい、はい、えーはいはい」

ほむら「はえー!へー!あっはっはっはっははっはっ!」

さやか『そんな笑う事言った!?まぁいいや、それじゃあね!』

ガチャッ!

ほむら「さ、寝るか…」

―――――――

さやか「あー、あったっけ?」

ほむら「あったのよ」

さやか「そっかーごめんね、深夜にかけてきて…多分相当舞い上がってたんだと思うんだ」

ほむら「本当よ、壊れたラジカセみたいに同じ事しか言わなかったから」

さやか「そうだ、それより魔女だ魔女!クリスマスまでには魔女を倒しておかないと!」

ほむら「えぇ、そうね」

仁美(………)ミーンミーン

まどか「どうしたの?仁美ちゃん?」

仁美「いえ、何でも無いですわ」ミーンミーン

――――――――――



さやか「結局見つかりませんでしたとさ」

ほむら「おかしいわね…気配はするのに結界が無いなんて」

さやか「それにしても夜なのにクソ暑い!昼とまったく変わらないじゃんこの暑さ!」

ほむら「……今日は帰りましょう、そして明日中に必ず魔女を見つけ倒しましょう」

さやか「そうだね…」

まどか「さやかちゃん?帰ろう?」

さやか「うん、帰るぅ…」

仁美「………」ミーンミーン

まどか「それじゃあね、ほむらちゃん」

ほむら「えぇ…また明日」

ほむら「………?」

ほむら「魔女の気配が消えた…?移動したのね…」

ほむら「さて、私も帰る――」

ほむら「っ!」ブルッ

ほむら「さ、寒い!何…!?そうか、魔女がどこかに行ったから気温が元に戻ったのね…」

ほむら「とりあえず…途中で脱いだ上着を…」バッ

――――――

まどか「大丈夫だよ!明日魔女倒せばいいんだから!」

さやか「うん、そうだね…でも、この暑さに感謝しなきゃね」

まどか「え?」

さやか「もし寒かったら…まどか、あのクソみたいなボーダー服を着て来るんでしょ?」

まどか「うん!」

さやか「暑かったから、まどかが氷祭りの中であのゴミみたいなボーダー服を着てたら、祭りに参加してる大勢の人がまどかのボーダー服姿見て吐いちゃってたね」

仁美「まどかさん、あの吐き気を催すボーダー服、燃やしました?」ミーンミーン

まどか「いや、まだ燃やすか燃やさないか決めてないんだ」

さやか「燃やせ燃やせ」

まどか「ええ~?でも気に入ってるんだけどなー」

さやか「馬鹿ね、あの服着て出かけた事忘れたの?」

仁美「まず私とさやかさんが吐いて」ミーンミーン

仁美「その後、色々な人が吐いて、犬や猫は泡吹いて気絶して、カラスは爆散して」ミーンミーン

仁美「街に入ると一瞬の内にゲロの海が完成しましたわ」ミーンミーン

まどか「そ、それもきっと魔女の仕業だよ!」

さやか「いやデザイナーの仕業だ」

まどか「それじゃあデザイナーが魔女なんだよ!」

さやか「あぁ、そうじゃなかったらあんなキモいボーダー作れないよ」

さやか「とにかく、あのウジ虫みたいなボーダーさっさと燃やすなり溶かすなりして処分してよね」

さやか「呪われてるかもしんないし」

まどか「う~ん…分かったよ」

さやか「約束だよ!それじゃあね二人共!」

まどか「うん、それじゃあ」

仁美「さようならー」ミーンミーン

―-――――――――――

朝   森本帝國


さやか「♪」テクテク

まどか「……」スタスタ

さやか「まどry」タッタッタ

まどか「死ね」

さやか「」

まどか「」スタスタ

さやか「ハッ!?」

さやか「仁ry」

仁美「死ね」

さやか「」

仁美「」スタスタ

さやか「あっ!マミさ――!」

マミ「死ね」

さやか「」

マミ「」スタスタ

ぽんぽん

さやか「?」クルリ

杏子「」

さやか「杏――!」

杏子「死ね」

さやか「」

杏子「」スタスタ…

キュゥべえ「」テクテク

さやか「キュゥべ――」

キュゥべえ「Fuck you」

さやか「」

キュゥべえ「」テクテク

さやか「あ…」

コアラ「」

さやか「君も一人?あたしも…」

コアラ「死ね」

さやか「」

コアラ「」スタスタ

さやか「あっ!先生――!」

早乙女「死ね」

さやか「」

早乙女「明日から来なくていいから」

さやか「」

早乙女「」スタスタ

犬「ワン!ワン!」

さやか「犬!」

犬「うるせぇ」

さやか「」

猫「にゃーん」

さやか「猫」

猫「ペッ」

さやか「」ベチョ

鳩「クルポー」ブリッ

さやか「」ベチャベチャ…

さやか「あ…」

さやか「>>45!」

[ピーーー]

さやか「………うっ」

さやか「うぅ……」グスッ

さやか「ぅぅぅ……」ポロポロ

さやか「ハッ!?」

恭介「……」

さやか「い、いや!聞きたくない!聞きたくない!」ダッ!

恭介「――」

さやか「ハァ…ハァ…!」タッタッタッ

さやか「うぅ…みんな…どうして…」

ぽんっ

さやか「?」クルッ

ほむら「………」

さやか「……」

ほむら「大丈夫、あなたには私が居るわ」ニコッ

さやか「転校生が優しい!?キモッ!」

―――――――


チュン チュン

さやか「う~んう~ん……」

さやか「やめろ転校生~…そんな事~…あっ///」

さやか「ハッ!?」ガバッ

さやか「あ、悪夢を見てしまった……!」

さやか「あれ?」

さやか「さ、寒い!スゲェ寒い!」

さやか「やったー!気温が元に戻ったー!」

さやか「ヤッフーい!」

――――――



杏子「あー、さみー…」

さやか「あっ!」

杏子「よぉ、さやかじゃねぇか」

さやか「ど、どうも……ご無沙汰してます……」ペコォ~

杏子「何で他人行儀なんだよ…」

さやか「や、やめて!刺さないで!」バッ

杏子「刺さねぇよ!」

杏子「あ、そういえば、ほむらがお前にだって、はい」

さやか「わー!何この花ー!転校生のヤツ、とうとうあたしに惚れたか!」

杏子「スノードロップっていう花だな」

さやか「へー」

杏子「白い花だ、食える。多分」

さやか「ふーん」

杏子「確か花言葉は―――」

さやか「さっそく転校生にお礼しなきゃー!」

さやか「あっ、多分これ恭介にあげろっていう事かな?」

杏子「仮にそうだとしても…人にやらん方がいいと思う」

さやか「どうしてさー?」

杏子「どうしてってお前…」

さやか「花言葉は『希望』でしょ?」

杏子「いや、そうなんだけど……」

さやか「あっ!まどかだ!」

杏子「おい!」

さやか「おーっす、まどかー」

まどか「あ!さやかちゃん!よかったね、気温が元に戻って!」

さやか「あー、一時はどうなるかと思ったよー。あ、それよりさ―――」

杏子「ん…?」

ブブブ…ブブ…

杏子(蝉…?この季節に…?)

ムアアアアアァ

杏子「……暑っ!」

さやか「な、なんだ~!?急に暑くなった!」

ミーン!ミーン!!ミーン!!!ミーン!!!!

杏子「な、何だこの異常な暑さは!?」

さやか「ひぇええ!せっかく気温が戻ったのに!」

杏子「暑い…上着脱ごう…」バッ

まどか「私も…」バッ

さやか「あ、あたしは……」

さやか「あたしは絶対に脱がないぞ!」

まどか「ええっ!?何言ってるの!?」

杏子「おいおい!暑さでもう頭がやられたか!」

さやか「やられとらん!あたしは正気だ!暑さ如きに屈するさやかちゃんじゃあない!」

仁美「あら、さやかさん、またそんな暑苦しい格好して」ミーンミーン

さやか「仁美!」

仁美「あら?そちらの方は…?」ミーンミーン

杏子「ア、アタシは……」

さやか「あぁ、親友の杏子だよ」

杏子「お、おい!」

仁美「そうなんですの?えっと、杏子さん…?初めまして。志筑仁美と申します」ペコリ ミーンミーン

杏子「は…は、初めまして……」

さやか「あ、フラミンゴ飛んでる」

まどか「フラミンゴ?フラミンゴってあの?」

さやか「ほら、フラミンゴの群れだ」

まどか「わー、本当だー」

杏子「フラミンゴだと?」

さやか「ほら」

バサバサバサバサバサバサッッ

杏子「」ポカーン

仁美「あら、実物を見るのは初めてですわ」ミーンミーン

シュタッ

杏子「!」

山猫「……」スタスタ

杏子「」

杏子「なぁ、何かヤバくないか?どんどん熱帯化してんぞ!」

さやか「この前はここまで酷くなかったのに…!」

まどか「どうしよう、さやかちゃん……」

さやか「杏子…実は―――」カクガクシカサヤ

杏子「なるほど、これは魔女の仕業なのか…確かにソウルジェムは反応してはいるが」

さやか「肝心の結界がどこにも無いんだよ」

杏子「あー…とりあえず、この辺を探索してみるか」

仁美「?」ミーンミーン

――――――――

さやか「無い…」

杏子「あぁ…」

さやか「この鬱陶しい暑さが魔女探索のヤル気が削がれる…」

杏子「それにしてもクソアヂー!どこかの陰に隠れるぞ!」

――――――
裏路地

杏子「ここなら太陽光は避けられる」

さやか「まぁ、ここもここでクソ暑いんだけどね…」

まどか「きゃっ!?」

さやか「まどか!?」

まどか「ゴキブリー!」バッ

仁美「いやー!」バッ ミーンミーン

さやか「なんだ、杏子の友達か」

杏子「友達言うな!よく見かけるだけだし!」

さやか「おや、こんな所に花が……」

まどか「綺麗な花だねー」

杏子「おい、呑気に花見てる場合じゃないだろ。魔女を探さなきゃ…」

さやか「あ、そうだ。これ転校生にお返しであげよーっと」

杏子「おい」

さやか「ねぇー、杏子。この花何ー?」

杏子「あぁ?アイリスだよ、この暑い中よく元気でいられるな、その花」

さやか「これ転校生にあげても大丈夫?」

杏子「さぁ?大丈夫なんじゃね?」

さやか「花言葉はー?」

杏子「厨房とか独房とかそんな感じだった気がする多分」

さやか「なんだよー適当だなー。ま、いっか、これを転校生にあげてースノードロップを恭介にあげよう」

さやか「恭介喜ぶだろうなー♪」

まどか「その前に魔女倒さなきゃね」

さやか「ちょっと、現実に戻さないでよ…」ズーン…

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