アーニャ「アツイ…アツイです…女子寮のエアコンが壊れるなんて…」

周子「よいしょよいしょーっと」

アーニャ「？　シューコ、何してるんです？」

周子「あらアーニャ、いやー最近あっついじゃん？」

アーニャ「ダー…エアコンがないと死んじゃいます、ね」

周子「そーそー、でもあたしエアコンの涼しさってあんま好きじゃないんよ」

アーニャ「ｼﾄｰ？」

周子「あー、なんていうかこう風流じゃないというかわびさびがないというか」

アーニャ「ンー…？」

周子「んー、わかんないか、しょうがないね、まぁなんというかエアコン以外で涼しくなりたいって話ー」

アーニャ「はぁ…」

周子「というわけでこの前に倉庫で見つけたビニールプールを屋上に設置して涼を得ようというわけよ」

アーニャ「アー…頑張ってください、私はエアコ…事務所に行きますので」

周子「あはは、今日は事務所に涼みに来た子一杯いるし急がないと場所なくなっちゃうよー？」

アーニャ「！？そ、そういうのは早くいってください！」ﾀﾞﾀﾞｰ

周子「おー、走っていっちゃった…アタシもちゃちゃっとセッティングしますかー、あついし」

＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿＿


周子「んー…」ﾁｬﾌﾟﾁｬﾌﾟ

周子「やっぱ夏はプールだよねー…ちっちゃいビニールの奴だけど」

周子「一時間かけて物運んだりプール膨らませたりしたかいがあったわー」

周子「茜ちゃんは１分でプールを膨らませたというのに…（口で）いやアレは茜ちゃんが凄いだけか」

これでもかという程照りつける日差し！不快すぎる湿度！
高すぎる気温！これが日本の夏！夏だ！まだ初夏だけど夏だー

周子「って」

周子「流石にもう暑すぎるってー」

周子「まーこれからもっと暑くなるんやけどー」

周子「エアコンは便利だけどー、やっぱ自然に取れる涼が一番きもちいわー」ﾁｭﾝﾁｭﾝ

周子「………鳥の鳴き声がするー、こんなビルの上でもきこえるもんだねー」ﾋｭｵｰ

周子「おー…気持ちいい風がでてきた、後はししおどしとか用意できたら完璧なんやけどなー」

周子「…次は風鈴とか用意しようかなー」

周子「…」

周子「あ"ぁ"ー」

周子「おっといけない、あたしの中のおっさんが…でも…」

周子「あ"ぁ"ーきもちぃー！」

周子「…んで、どうしたのアーニャ」

アーニャ「ダー…事務所のエアコン、壊れた、ですね」

周子「あらら、それは大変ねー」

アーニャ「修理に業者さんが来れるの、明日になるそうです」

周子「ふーん…早くなおるといーねー」

アーニャ「ダー…」

周子「…プールに入りたいなら水着に着替えてからねー」

アーニャ「水着…ないです、もってきません…」

周子「…」

アーニャ「…裸でいいです？」

周子「いかんでしょ」

アーニャ「ダー…」ｸﾞｽｯ

周子「えっ泣くほどなん！？」

アーニャ「あっついです…耐えられません…」ｸﾞｽｯ

周子「あ、あー…」

周子「着替えは？」

アーニャ「…ないです…レッスン着も洗っちゃいました…」ｸﾞｽｸﾞｽ

周子（ヤバイ、本当に泣きそうだ）

アーニャ「東京の夏は酷いです…故郷に帰りたい…」

アーニャ「あにゃぁ…」ﾋｯｸ

周子「み、水バシャー！」

アーニャ「アニャー！冷たいです冷たいです！」

周子「そりゃそうよ水だもの」

アーニャ「でも涼しいですー」ﾆﾊﾟｰ

周子（よかった泣き止んだ）

周子「非常事態みたいだしねー、着替えはまぁあたしの貸したげるしプールはいっちゃいなー」

アーニャ「スパシーバー！」ﾊﾟﾁｬｰ

周子「くるしゅーなーい」

＿＿＿＿＿＿＿＿

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アーニャ「あ"にゃぁ"ー」ﾁｬﾌﾟﾁｬﾌﾟ

周子（うーむかわいらしい鳴き声）

周子「何故あたしの中身はおっさんなのか…」

アーニャ「？　なんです？」

周子「あーなんでもないなんでもない」

周子「ところでどーよ、しゅーこちゃん特性屋上プールは」

アーニャ「狭いです」

周子「たたき出すわよ」

アーニャ「やめてください死んでしまいます冗談ですごめんなさい」

周子「よし許す…ところでアーニャは梅サイダーとレモンウォーターどっち飲みたい？」

アーニャ「ンー…レモンで」

周子「ほいよ、程よく冷えてるよー」

ｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸ

周子「ップハー！」

アーニャ「ぷはぁー」

周子（うーむやはりかわいい、あたしとアーニャ、何が違うのか、慢心、環境の違い、いや）

周子「これがロシアの遺伝子かー…」

アーニャ「シトー？」

周子「あーアーニャはキレイでかわいいなーって」

アーニャ「ンー…シューコもキレイでカワイイと思いますけど…」

周子「ま、あたしもビジュアルには自身あるしねー」

周子（中身の問題なんかなー…あたしじゃアーニャや凛ちゃん達みたいにはなれないだろうしなー…おっさんやし）

周子（ま、いいか…『声付き』とかならんでも応援してくれる人はいるし）

…

…

周子「あ"ぁ"ー」

アーニャ「あ"にゃぁ"ー」

「きもちぃー！」

…ﾁｭﾝﾁｭﾝ

…ﾋｭｰ

…ｶﾗﾝｯ…

周子「ひさしの陰で冷たい水につかりながらさー」

周子「おてんとさんが雲で隠れて暗くなったり、明るくなったり」

周子「風が吹いたり、鳥が鳴いたり、溶けた氷の音を聞いたりってー」

周子「どうよアーニャ、ワビサビって奴も悪くないでしょー」（いいこといった！アタシ今良い事いった！）

…

…

…

周子「…あれ？アーニャ？」

アーニャ「ｽﾋﾟｰ…」ｽﾔｰ

周子「………」（受取人不在かー…そっかー）

周子「あ－寝顔もかわいーなぁーこのこのー」ﾂﾝﾂﾝ

アーニャ「ﾝｳｰ…」

茜「涼しそうですね！」

周子「おぉっ！」

茜「…」

周子「…」

茜「事務所のエアコンがですね！壊れたんですよ！」

周子「う、うん…アーニャに聞いたわ…」

茜「今日はあっついですよね！」

周子「い、いやーあっついねー」

茜「そのビニールプールこの前私が膨らませた奴ですよね」（真顔）

周子「あ、はい…」（茜ちゃんそんなキャラやったっけ）

茜「…」

アーニャ「ﾆｬｰ…ﾝﾌﾌ」ｽﾔｰ

周子「…」（おお、もう）

茜「んあー！」

茜「すずしー！」

周子（つめたら三人入ってよかったー！）

アーニャ「ｽﾋﾟｰ」

茜「熱いのは好きですけど暑いのはアレですね！やっぱ涼しいのはいいですよね！」

周子「そーやねー」

周子「飲みかけだけど梅サイダー飲むー？」

茜「あっ頂きます！ありがとうございます！」

ｺﾞｸｯｺﾞｸｯｺﾞｸｯ

茜「うまーい！」

周子「ははは、パッションの子は元気一杯やねー」

茜「あっすいません、全部飲んじゃいました…」

周子「んーいーよいーよ、この前のお礼ってことでー」

…ｸﾞﾙﾙﾌｩｰ

…ﾋｭｳｰ

…ｶﾗﾝｯ…

周子「あ"ー」

茜「あー！」

アーニャ「ｽﾔｰ」

「すずしー！」

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事務所



Ｐ 「暑い…エアコンが…暑い…」

ちひろ「やめてくださいPさん、暑いっていうとさらに暑くなります」

Ｐ「これ以上何が暑くなるって言うんですか…」

ちひろ「気分の問題ですよ…」

Ｐ「あんなにいたかわいいアイドル達もどっかいっちゃいましたしちひろさんと二人だけとか…」

ちひろ「ログインボーナスからガチャチケ外すぞコラ」

ｽｽﾞｼｰ！

Ｐ「…今なんか涼しいって聞こえませんでした？」

ちひろ「幻聴ですよ…」

Ｐ「そうですよね…」

…

…

「暑い…」

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屋上



凛「…」

加蓮「」

奈緒「加蓮！しっかりしろ！」

蘭子「煉獄の炎…」（暑いのー！）

紗枝「せやなぁ」

きらり「ｼﾞｰ」

杏「でぃヴぁー」ｸﾞﾀﾞｰ


周子「…」

茜「ﾎﾞﾝﾊﾞｰ…」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

アーニャ「ｱﾆｬｰ…」ｽﾔｽﾔ

周子「いや、うん」

周子「あたしコレの設置に一時間かけたんやけども…」

奏「周子」

周子「な、なにかなー？」

奏「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい？」

周子「………」←最年長




周子「み…」

周子「水を食らえー！」

ｷｬｰｷｬｰ

ﾂﾒﾀｰｲ

ｵﾘｬｰ

ｱﾊﾊﾊ

ｶﾚｰﾝ!

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ﾆｮﾜｰ!

ｱｰﾌﾟｰﾙｶﾞｰ!

ｱﾊﾊﾊﾊﾊ!



ちひろ「幻聴じゃないですねコレ」

Ｐ「屋上ですかねコレ」

ちひろ「…」

Ｐ「じゃあ、今日の業務はこれまでという事で」

ちひろ「ダメです」

Ｐ「でも」

ちひろ「ダメです」

Ｐ「…」

「あー…」

「あ"つ"ーい"！」

　　　　　 　　　　　　　　　　　　　おわり

短いけどおしまい、HTML依頼だしてきます

いやぁ、エアコンが壊れなかったら後３万くらい出せたんですけどね…