花陽「凛ちゃんのおかげ」 (279)
~~3年前~~
かよちんはクラスに馴染めない日々を送っていた
小学生のときは何人かと絡めてたけど、凛がいないと話せないくらい恥かしがり屋さん
それに加えて他の小学校の子もきて、かよちんは居場所をなくしちゃった
せっかく中学生生活が始まったんだからもっと楽しい日々をかよちんに送ってもらいたいにゃー
駄文、キャラ崩壊、更新不定期でうがよろしこ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1404146178
凛「う~ん、まずはどう恥かしがり屋さんを治すかだにゃー」
凛「恥かしがり屋さんのかよちんも凛は好きだけど…」ブツブツ
キキッーーー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
…真っ暗……
どこをみても暗い…闇の中…
確か、考え事してたら轢かれて……
そうか…凛、事故ったんだ……
これって死後なのかな?とういか凛…死んじゃったの?
……嫌だよ…、まだやりたいこといっぱいあったのに…死にたくないよ…
かよちんだけ残してこの世界からいなくなるなんて…できない!!
かよちん……
パアァァァッ
この光は…なに?
暖かい……
手を伸ばせばつかめるかな…?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
うぅ……ん…
家…?夢だったの……?
うぅん、違う…凛は死んだんだ…
けどどうしてまだこの世にいるんだろう?
あの光のおかげかな?これが奇跡っていうのかな…
…………こうしちゃいられない…
凛が………
凛がいなくても大丈夫なようにかよちんを………
強くしないと!
───通学路───
かよちんだ、また下向いて歩いて…
歩いてる時もそんなだったらネガティブガールに見えちゃうよかよちん
凛「かよちーーーん!」
花陽「あっ!凛ちゃん!」
そうそう、顔上げてさ、ニコニコしてるかよちんのほうがかわいいよ!
凛「今日も一日よろしくね~かよちん」
花陽「うん!よろしくね、凛ちゃん」ニコ
凛「今日は今度の宿泊学習の話し合いだね」
花陽「凛ちゃん、そういう話は覚えてるんだね~」
凛「むむっ失礼だよかよちーん」
花陽「あはは」ニコニコ
凛がいなくなってもこの笑顔でいてね、かよちん
・・・・。
先生「はい、じゃあグループで話し合いしてください」
ハーイ
女生徒A「じゃあリーダー決めよう~」
男生徒B「リーダーとかいらなくね?ぶっちゃけ」
男生徒A「ほんとだわ」
女生徒B「ちょっとまじめにやってよ~」
男生徒A「じゃあお前やれよなー!」
凛「かよちん、ほら、私がやるーって」ボソボソ
花陽「え゛え゛っ!ムリだよぉ~…」ボソボソ
女生徒A「?小泉さん何話してるの?」
女生徒B「なんかあるなら言いなさいよ」
花陽「あっ……えっと…」ボソッ
凛「ほら…はなよがやるーってさ」ボソ
花陽「凛ちゃんがやってよぉ」
凛「凛はできないにゃー」
男生徒A「誰とはなしてんだよ」
花陽「えっ…?り、凛ちゃんとだよ」ボソッ
凛「リーダーはかよちんがやるって!!!」
女「凛?あ、あぁ…、小泉さんリーダーやるのね?」
花陽「………は、はいぃ…」
男生徒A「じゃあ決まりだな」
───昼休み───
花陽「ひどいよ~凛ちゃ~ん」アセアセ
凛「リーダーなんてどってことないにゃ!」
花陽「なにかミスとかしたらこわいよぉ…」
凛「だめだよ~かよちん、カリスマ性を鍛えないと」
凛「アイドルになりたいんでしょー?」
花陽「そ、それはぁ…」
凛「今日もかよちんのおにぎりおいしにゃ~」モグモグ
花陽「もう…凛ちゃんったら…」
凛、かよちんがアイドルになるの楽しみにしてるからね…
テレビでよく見る…目指せ!トップアイドル!にゃ!
………凛もかよちんとアイドルになってみたかったなぁ…
キーンコーンカーンコーン
花陽「もう午後の授業はじまるね…、もどろっか」ニコ
凛「うん!ごちそうさまにゃー」
花陽「お粗末様でしたぁ」
・・・・。
───帰り道───
花陽「疲れたね~凛ちゃん」
凛「こんくらいでヘコタレてたらアイドルは務まらないにゃー」
花陽「…まだアイドルになるって決めたわけじゃないよぉ…」
凛「大丈夫!凛が絶対かよちんをアイドルになれるようにしてみせるにゃ」
花陽「凛ちゃんも一緒にやろうよ、アイドル」
ごめんね…かよちん…
凛「……凛はかわいくないからアイドルなんてできないよ~」
花陽「凛ちゃんはかわいいよ!私なんかよりも絶対絶対!」
凛「……そっかなぁ…」
……ごめんね…
花陽「そうだ!花陽が凛ちゃんを…「かよちん!」
花陽「え?なに?凛ちゃん」
凛「そろそろ分かれ道だにゃー」
花陽「あっ!ごめんね、夢中になっちゃって気づかなかったよぉ」
凛「それじゃあかよちん、また明日にゃ~」バイバイ
花陽「うん、また明日ね、凛ちゃん」ニコ
…さよならはまだ言いたくないにゃ
凛がいなくなるその日まで、「さよなら」は言わないことにしよう…
・・・・・・・・・・・・・・。
遠ざかるかよちんの後姿はとても小さくて、ずっと守ってあげていたい…
活動限界なのかな…力が抜けてきたよ…
…意識が…遠のく……
チャド「月島さんのおかげ」
みんなのアイドル1です
続きは夜になります☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
またあの暗闇の空間、息苦しくとても冷たいあの空間
寒い…かよちんに早く逢いたい…
ダメだ、めげてはだめ
かよちんの為に、ほんの少しだけあと少しだけでいいから…
あぁ…光がまた……
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ッハ
…奇跡………
また、かよちんに会う為の時間を神様はくれたみたい…
今は朝
早くかよちんに会いに行かないと……!
───通学路───
凛「かよちーん」
花陽「あっ!凛ちゃんおはよう~」
凛「おっはよーう!今日は走って学校までいくにゃー!」タタタッ
花陽「うぇえ゛え゛!?なんで~~~」タタタッ
凛「アイドルには体力が必要ってテレビでみたにゃー」タタタッ
花陽「止まって~~~」タタタッ
かよちん、そんな走りじゃ体力もたないよ~
凛「背筋のばすにゃ!」
花陽「は、はいぃ!」
花陽「わ!さっきより全然早く走れるよ!」ハァハァ
凛「もう少しで校門だよ!がんばれかよちん!」
花陽「う、うん!」
これからは凛の分も運動とかしてね、かよちん
・・・・。
───学校───
先生「はい、ここから小泉読んで」
花陽「え、あ、はぃ……」ボソ
花陽「き、気のいい…白象、が…やり手、だが、よ、欲ばりのオツベルに、こ、こきつかわれま…す。」ボソボソ
凛「かよちん聞こえないよ」コソコソ
花陽「だ、だってぇ…」コソコソ
先生「小泉、続きは?」
花陽「さ、最初…は…楽しく、働いていた…が、酷使され、食べ物もへ、減らされ、弱り切って、ついに月の助けを借りて……」ボソボソ
先生「聞こえないぞー」
花陽「は、はい…」ボソ
凛「かよちんの声カワイイし勇気出して読んでほしいにゃ~」コソコソ
凛「声出すことは恥ずかしいことなんかじゃないんだよ?」コソコソ
凛「かよちん、凛もついてるからがんばろ?」コソコソ
凛「ほら、深呼吸して」コソコソ
花陽(…勇気を…だして……)
花陽(深呼吸して…)
花陽「 」スゥゥーー
先生「小泉?なにし… 花陽「森の仲間に手紙を書き、その仲間の象たちが白象救出に
押しよせます!!」
シーン
ザワザワ スゲー カッコイイ…
花陽「あっ、あぁ…」
先生「よ、よし、そこまで」
先生「最後スゴイよかったぞ、次もその調子でな」
花陽「あ、は、はいぃ…」
花陽「凛ちゃん…」チラッ
凛「かよちんカッコよかったにゃ」ニコ
・・・・。
女生徒A「小泉さんさっきすっごいかっこよかったよ!」タタタッ
女生徒B「うんうん!あんなどうでもいい感じの所なのにさ!」
女生徒C「ほんと、小学生のとき演劇とかそういうの好きだったの?」
花陽「え、えぇっとぉ…なんでだろう…ね」ボソ
女生徒A「もっと声だそうよ~、かわいい声してるんだからさ~」
女生徒C「たしかに!小泉さんすごいかわいい声してるよ!」
花陽「そ、そんなこと…ないよ?」チラ
凛「?」ニコ
よかった…友達、できそうだね?かよちん?
───帰り道───
花陽「今日はいろんなことあり過ぎて疲れちゃったよぉ~…」グテー
花陽「けど、声出しただけであんなに話しかけられるなんて花陽びっくりしたよ」
凛「よかったにゃ~」ニコニコ
花陽「花陽、すこしずつでいいから勇気だして行動してみるよ!」フンス
かよちん、張り切っちゃってかわいいなあ
花陽「これも凛ちゃんのおかげだね、今度いっぱいお礼しなくちゃ」
気持ちだけ貰っておくよ?かよちん
凛「やったー!凛、かよちん特性のおにぎりが食べたい!」
花陽「うん!もちろんいいよ、楽しみにしててね?」
花陽「あっ、そろそろお別れだね」
お別れしたくないにゃ、ずっと一緒にいたい…
花陽「凛ちゃん?」
心が苦しい
けど、かよちんの前では絶対に泣いちゃだめだよね…
凛「かよちん…」
花陽「うん?」
凛「また明日にゃ!」
花陽「うん!また明日~」ニコニコ バイバイ
……また一日が終わった
時間って残酷だなぁ
過ぎていく毎に…凛、かよちんのこともっと好きになっちゃった…
離れたくないよ…
………
…それはまたやってきた……
かよちん…凛、も、最後まで…がんばる……か…ら……
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
寒い…押し潰されそうになる……
一刻も早くこの闇から抜け出したい
少ない気力で自分の大親友との思い出を振り返る
それだけが、自分の気力を、心のリミットを、すこしだけ延ばしてくれる…
また光が…
けれど、もう殆ど無い
これが尽きたときには…もう……
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ッハ
また次の日かな
普通の日常に戻りたいよ……
いや!弱音を吐いてちゃダメだ!
まっててねかよちん
───通学路───
花陽「おーい!凛ちゃーん!」
凛「おはよーかよちん」
凛「声、大きくなったね?」ニコ
花陽「ふふ、今日からがんばるって決めたんだ~」
凛「これは男子生徒の諸君、魅了されちゃうね」
花陽「そ、そんなことないよ~」///
照れてる照れてる、かわいいにゃー
けどね~?
凛「今日も走るよ~かよちん!」タタタッ
花陽「え、え゛え゛ぇ!?全然間にあうよぉ!?」タタタッ
凛「また背筋伸ばしてないよ!かよちん!」
花陽「は、はいぃ!」ハッハッハッ
凛「それじゃあ、今日はもう少し太もも上げてみて!」
花陽「こ、こう?」
凛「そうそう!いいよ!」
凛「昨日よりもずっと速いよ、かよちん!」
花陽「ほんと!?」
花陽「あっ、いつの間にか校門前……」
凛「どう?運動も悪くないでしょ?」
凛「太ももを上げて走らないとね、ブレーキのかかる走りになっちゃうんだよ」
凛「それと、地面におっきい力を伝えるっていうのも理由かな~」
花陽「ふんふん……けどなんで急に走ることになったの?」
凛「それはね…体力作りと…」
アイドルになるならダンスについていけるような体じゃないとダメでしょ?
花陽「と?」
凛「かよちんと一緒にスポーツいっぱいするためにゃ~」ニコ
花陽「あはは、凛ちゃんらしい」
かよちん、吸収が早いからひょっとしたらアイドル一のダンサーになれるかも!
アイドルに早くなれたらいいね…
・・・・。
───学校───
先生「今日は100m走だー」
エエー オレメッチャハヤイヨ リレーキメルノカナ?
花陽「うぅ…凛ちゃん…」ソワソワ
凛「大丈夫にゃ、朝走ったでしょ?」
花陽「そうだけどぉ……」
凛「かよちん、今朝言ってたのは?」
花陽「勇気をだしてみる…?」
凛「かよちんのモットーは今日から勇気を出すだにゃ!」
先生「次、小泉」
花陽「…はいっ!」スクッ
凛「かよちんなら出来るよ」ニコ
今のかよちんなら、誰にも負けない…!応援してるよ!
花陽(背筋を伸ばして、太腿を上げて…地面に大きい力を与えればいいんだよね)
先生「位置について、用意……」
花陽(よし…!)
ピッ!
ダッ!
花陽(緊張してるけど……)ハッ ハッ
花陽(走るのって楽しいんだ!)
生徒A「小泉さん、14秒39」
生徒B「女生徒Dさん、15秒06」
凛「やったーー!やったねかよちん!!」
凛「凛と同じくらい早いにゃー!」
花陽「ハァハァ…やった…」
女生徒D「小泉さん、脚速いね…」ハァハァ
花陽「うぅん、つい最近まですっごい遅かったんだよぉ」ハァハァ
女生徒A「小泉さん!かっこよかったよ!」
女生徒B「体育祭のリレーアンカーいけんじゃない?」
女生徒D「ほんとだよ、もう決定でいいんじゃないかな」
花陽「あはは…」
花陽「冗談きついよ~」
女生徒C「冗談じゃないっしょ!」
凛「よかった」ニコ
もう恥ずかしがり屋さんは治ったかにゃ?
どうどうとしてるかよちん、かっこいいよ
・・・・。
───帰り道───
花陽「まさか本当にアンカーになるとは思わなかったよぉ」
凛「当たり前にゃ~」
凛「ッ!!」
もう時間なのかな…視界が白くなってきた…
花陽「どうかしたの」
凛「うぅん、なんでもないにゃー」
そう何度も奇跡なんて、起きないよね…あはは…
花陽「アンカーかぁ~生まれて初めてだなぁ…緊張してきたよ…!」
凛「大丈夫!かよちんはもう強くなったからね!」
視界が白くなるにつれて
花陽「あはは…まだまだ凛ちゃんには追いつかないよ」
自分がこの世界に干渉できなくなっていくような感覚が全身を覆ってくる
……もっと見守っててあげたかった…だけど…
もう十分だよね?今のかよちんなら十分に幸せな日々を送れるよね?
………だから……
凛「かよちん」
花陽「なに?凛ちゃん」
凛「ちょっとこっちくるにゃー!」
花陽「え゛え゛!?」
中途半端で申し訳ないですが今日はここまで
明日の夜にはまた更新できると思いますの気長にお待ちください
タタタッ
花陽「ま、まだかな?」
凛「もう少しっ!」
タタタッ
心の準備はできた
あとは…
花陽「凛ちゃ~ん?」
花陽「わぁぁあ!」
花陽「夕日がスゴイよ!!」
花陽「こんなところ在ったんだね!?」
凛「あのね、かよちん」
花陽「?」
凛「凛ね、死んじゃったんだ」
花陽「え?いきなりなにいってるの?凛ちゃん」
凛「交通事故で死んだんだ~」
花陽「えっ?え?」
花陽「じょ、冗談は止してよぉ」
凛「冗談なんかじゃないの」
凛「凛は一昨日、交通事故にあったんだ」
凛「けどね?目覚めたときには次の日になってたの」
凛「凛、幽霊なんだ…」
花陽「…一昨日?一緒に帰れなかった日だよね…?」
凛「うん、その日の帰り道、凛は交通事故にあったの」
花陽「嘘、嘘だよね?凛ちゃん?」
凛「嘘じゃないよ、ほら、触ってみて?」
スゥゥッ
花陽「っ!!透き通って…!」
花陽「嘘だよ!そんなの急すぎるよ!」
花陽「じゃ、じゃあなんで見えてるの!?」
凛「それはね、たぶん凛がかよちんを守ってあげたかったから」
凛「事故ってね、重い瞼をあけたら」
凛「凛は真っ暗闇にいたんだ」
凛「そこは死後の世界なのか、どこなのかはわからないけど」
凛「とても寒くて押し潰されそうになるくらい嫌なところなんだ」
凛「そんな世界でも凛はかよちんとの思い出の日々を振り返って耐え凌いでたの」
凛「それでね凛は…毎回願うんだ…、かよちんをもう少しだけでも守っていられるように」
凛「最後の最後まで傍にいられますようにって」
花陽「………」
凛「そしたらね…?突然光が現れるの、凛の心を満たしてくれるような暖かい光が」
凛「その光を掴もうとすると次の日になってた」
凛「一日の最後にかよちんとお別れすると、またその世界に意識が飛んでいっちゃうんだ」
凛「そうして、またしばらくするとその光が現れるんだけど」
凛「前に見たときよりもずっと小さくなってたし」
凛「最後にはなくなっちゃうと思うんだ」
凛「なくなったときには、もう凛は完全にいなくなるんだろうなあ~」
花陽「じゃあ…今まで凛ちゃんは…」
凛「うん、かよちんが強くなれるように背中を少しだけ押してたんだ」
凛「そしたらかよちんぐいぐい前に進んでっちゃうからさ、凛驚いたにゃー」
凛「ちゃんと強くなったからには幸せな人生を送ってね!」
凛「……」
…もう………ダメかも…
凛「それと……」
凛「ごめんね…?凛、かよちんとは一緒にアイドルになれないや…へへっ」ポロポロ
泣かないって…泣かないって決めたのに…!
凛のバカ!
花陽「それで……」
花陽「それで……私は凛ちゃんに答えられるような強さになれたのかな?」
凛「………そんなの…決まってるにゃ…十分すぎるくらいかよちんは強くなったよ…」ポロポロ
凛「けど……ずうぅっとかよちんの傍で見守っていたかったよぉ……!」
凛「凛、なんでこんな…早く死んじゃったのかなぁ…」
凛「ごめんね…かよちん…ごめんねえ…」
花陽「凛…ちゃん…私ね、今決めたよ?」
花陽「凛ちゃんが望んだことを叶えるって、幸せになるって」
花陽「だからね……もうね…泣かないって決めたの…!」
花陽「だから…泣かないで?凛ちゃん?」
花陽「凛ちゃんは笑ってるほうがかわいいって」
凛「…けど、もう会えないんだよ?触ることも、声を聞くこともできないんだよ?」
花陽「それでも私は泣かないよ、凛ちゃんのお願いなんだから」
花陽「それにね?また、会えるかもしれないよ?」
凛「え?」
花陽「だって、既に凛ちゃんとめぐり逢えてるんだもん」
花陽「何十億分の一の確立だけど、こうして出会ってるんだから」
花陽「またいつか何十億分の一で出逢えるかもしれないんだよ」
凛「…そっか…そうだよね…!」ニコ
花陽「あ、笑った!」ニコ
凛「あはは」
花陽「ふふ」
凛「あのさ…かよちん」
花陽「なあに?凛ちゃん」
凛「最後のわがまま聞いてくれる?」
花陽「うん…」
凛「アイドルに…アイドルになってかよちん自身の夢を叶えて!」
花陽「…前の私なら無理っていってたよ」ニコ
凛「…じゃあっ!」
花陽「うんっ!絶対なってみせるよ!」
凛「それと…ね、凛のこと忘れないでね?」
花陽「大丈夫だよ、凛ちゃん」
花陽「大切な事は全て私達の想いの中にあるんだから」
凛「じゃあ、かよちん」
花陽「うん…凛ちゃん…」
二人「「また明日」」バイバイ
http://gyazo.com/52e8777d64715d526aca279d194f01c8
………。
花陽「凛ちゃん…」
………。
凛ちゃんが居なくなってから、私は凛ちゃんのお願い通りに歩みを進めた
グループのリーダーはメンバーに絶賛され、そのままクラスの学級委員にまで
体育祭はリレーのアンカーで見事クラスを1位に導き、みんな大喜び
いつの間にか私はクラスでの中心人物になっていた…、小学生のときの凛ちゃんのように…
3年生は卒業し、私は2年生になった。
勉強も怠らず、学年では常に5位以内の成績に収め
スポーツは何度か重要な役割を任せられたりもした
文武両道な生徒として先生に注目を浴びる様にもなった
1年生の時のギャップの差も相まっているのだろうけど…
生徒会の役員を決める時がきた
前の私では考えられないようなことだけど、生徒会長に立候補した結果見事選ばれました
漫画やアニメのように「遅刻者0にする」とかそんなような大きなことはこなせなかったけれど
生徒達に頼られるような生徒会長になれたと自分では思う
そして今日、ついに中学生を卒業
女生徒A「花陽~~、3年間ありがとー!」
女生徒B「うええぇえん」
花陽「Aちゃん、私もありがとね」
花陽「Bちゃんも泣かないで?」
女生徒B「うん…」
女生徒C「今思えば花陽、スゴイ変わったよね」
女生徒A「うんうん!メガネからコンタクトに変わったしさ~」
花陽「あはは、イメチェンだよぉ」ニコ
何気ない会話がとても心地良い
寂しさも、虚しさも何も感じさせることの無いお別れができた
以前の私なら陰から凛ちゃんを眺めるだけで終わっていたんだろうな…
これも凛ちゃんのおかげだね
………。
申し訳ないですが今日はここまでです
お疲れ様でした
しばらくの休暇が終わり
私は家の割と近くにある音ノ木坂学院に入学しました
最近有名になりつつあるUTX学院でも入れたが、どうもお嬢様すぎて私には合わなさそうだった
女生徒A「つくづく思うけどさ~、まさか花陽が音ノ木坂にくるとはねえ」
花陽「またその話!」
女生徒A「あっはっは、ごめんって!」
女生徒B「あはは」
入学して早々、全校集会で音ノ木坂が廃校するという事を知らされた
花陽「廃校……かぁ…」
女生徒B「私達入学したばっかりじゃん!」
女生徒A「けど、私達がいなくなったらの話じゃないの?」
???「そうよ、あなた達一年生がいなくなって入学希望者が極僅かの場合の話」
花陽「! 生徒会長!」
絵里「驚かなくていいわ、それと安心しなさい」
絵里「私達生徒会が廃校を免れるように動いてるから……絶対廃校なんてさせない…」
女生徒B「あ、がんばってください!」
女生徒A「応援します!生徒会長!」
花陽「……」
この学校の歴史は長い
血縁者が過去、学生だったという子達も多々いるはず
自分には直接関係なくとも、「無くなる」というのはやはり悲しい…
絵里「ありがとう…」
生徒会長もその一人なのか、とても悲しそうな顔をしていた
花陽「あの…私も手伝えることがあったら手伝います」
絵里「……感謝するわ」スタスタスタ
女生徒A「生徒会長スゴイ美人だったね~」
女生徒B「ロシア人とのクォーターみたいだよ」
女生徒A「ははぁ、通りで色白なわけだ!」
女生徒A「…?どうしたの花陽?」
花陽「私も、廃校から免れる方法見つけてみるよ…!」
女生徒B「ま、まじで?」
花陽「うん!」
女生徒A「…花陽はすごいねぇ、やる気の塊だよ」
女生徒B「私達にもできることあったら教えてね?」
花陽「二人とも、ありがと!」
~~3日後~~
とはいえ、なかなか良い方法がみつからず
花陽「うーん…なかなか見つからないなぁ」
バンッ!
花陽「…なんだろう?」
???「それで私、考えたんだ!」
???「あれぇ?」
???「海未ちゃあん!まだ話終わってないよぉ!」
??「わ、私はちょっと用事が…」
???「良い方法思いついたんだから聞いてよぉ!!」
??「私達でスクールアイドルをやるとか言い出すつもりでしょう?」
花陽「!!」ドキッ
『凛「アイドルに…アイドルになってかよちん自身の夢を叶えて!」』
花陽「スクール……アイドル…」
??「はっきり言います、アイドルは無しです!!」
???「………」
花陽「…………」
花陽「あのっ」
???「はい?」
花陽「私と…スクールアイドル…やりませんか?」
???「ほんとっ!?うれしいよ!是非やろう!」
???「私、2年の高坂穂乃果!よろしくね!」
花陽「1年の小泉花陽です、よろしくお願いします穂乃果先輩」
穂乃果「海未ちゃ~~ん?ことりちゃん?」
海未「っ……」
ことり「……わかった、穂乃果ちゃんに付いていくよ」ニコ
海未「なっ!?」
穂乃果「よしっ!海未ちゃん!?」
海未「絶対やりません!たとえやったとしても上手く行かないのは目に見えてます!」
花陽「……やろうともしていないのにそんな事言わないでください」
花陽「どんなに難しくても、絶対に可能性は0じゃないはずですよ」
穂乃果「そうだよっ!花陽ちゃんの言うとおり!」
海未「……」
ことり「海未ちゃん?」コソコソ
海未「なんです?ことり」
ことり「私達二人をいっつも引っ張ってくれてたのは穂乃果ちゃんだよね?」
海未「そのせいで何度も散々な目にあったじゃないですかっ」
海未「穂乃果はいつも強引過ぎます」
ことり「でも、海未ちゃん…後悔したこと…ある?」
海未「それは……」
穂乃果「……海未ちゃん」
海未「はあ……わかりました」
穂乃果「えへへ」
花陽「よろしくお願いしますね、えっと…」
海未「……2年の園田海未です」
ことり「同じく2年の南ことりだよ~、よろしくね」
花陽「よろしくお願いします、穂乃果先輩、ことり先輩、それに海未先輩!」
予想外の出来事
あっという間に私達はスクールアイドルを結成した
今書き留めてあるの一気に投下して終盤更新おそくなるのと
徐々に投下していくのどっちがいいですか
今日はこの辺でさよなら
放課後に私達は生徒会室に行き、アイドル部を設立する為の申請書を提出したのですが
絵里「………これは?」
穂乃果「アイドル部設立の申請書です!」
絵里「それは見ればわかります」
穂乃果「では認めてくれますね?」
絵里「いいえ?部活は同好会でも最低5人は必要なの」
穂乃果「ええぇ!?」
海未「ですが!校内には部員が5人以下の所もたくさんあるって聞いています!」
絵里「設立した時はみんな5人以上いたはずよ」
希「……あと一人やねぇ…」
花陽「…あと一人…ですか」
穂乃果「わかりました……いこう?」
絵里「待ちなさい、どうしてこの時期にアイドル部を始めるの?」
穂乃果「廃校をなんとか阻止したくて!スクールアイドルって、今スゴイ人気があるん
ですよ!?」
穂乃果「だからっ!」
絵里「…だったら、たとえ5人集めてきても認めるわけにはいかないわね」
穂乃果「えっ!どうして!?」
絵里「部活は生徒を集める為にやるものじゃない」
絵里「思いつきで行動したところで、状況は変えられないわ」
花陽「そんなことないんじゃないでしょうか…」
絵里「……」
花陽「現に運動部が凄い学校に自己推薦で入ったりする人だっていますよね?」
花陽「アイドル部…スクールアイドルだってうまくいけば憧れて入ってくれる人もいる
はずです!」
希「せやな~」ニコ
絵里「………」
花陽「…5人以上集めたら、また来ます」
花陽「行きましょう先輩」
穂乃果「う、うん」
ガラガラ
・・・・。
花陽「とは言っても、後一人かぁ」
ポローン♪
花陽「なんだろう?ピアノ?」
??「大好きだばんざ~い 負けな~い勇気~~」
??「私~たちは今を~楽しもう~~」
??「大好きだばんざ~い がんば~れるから~」
??「昨日に手を振って~ ほら~ 前向いて~~」
ガタッ
??「誰!?」
花陽「…あ、ごめんなさい…同じクラスの小泉です」
真姫「ハァ……」
シーン
花陽「西木野さん、歌もピアノも凄い上手なんだね!」
真姫「べ、べつにぃ…」フイ
花陽「歌上手なの、いいなぁ」
真姫「……上手くないってば!」
花陽「けど音楽は好きなんでしょう?」
真姫「そ、それは…」
花陽「好きなんだよね??私も好き、音楽」
花陽「だから歌も上手くなりたいしピアノも弾けるようになってみたい」
花陽「気が向いたらでいいんだけど、私に教えてくれないかな?」
真姫「何をよ…」
花陽「歌が上手になる方法とか、ピアノとか!」
花陽「お願いします!西木野さん!」
真姫「わ、わかったから頭上げて!」
花陽「ほ、本当!?」
真姫「それと……ま、真姫で良いわ」///
花陽「え?」
真姫「名前よ!な・ま・え!」
花陽「わかったよ!真姫ちゃん!」
花陽「真姫ちゃん!真姫ちゃん!真姫ちゃーん!」ダキ
真姫「う、うるさいわね///」カァー
良かった、クラスで西木野さんだけ孤立してたみたいだから…
花陽「私のことは花陽って呼んでね」
前の私を見ているようで放っとけなかったんだ
真姫「わかったわ、花陽」
凛ちゃんもこんな感じだったのかなぁ…
花陽「これからよろしくね」
真姫「よ、よろしく」
・・・・。
~~次の日~~
ことり「見て!ステージ衣装考えてみたの!」
穂乃果「わー!かわいい!!」
花陽「はわ~~!」
ことり「カーブのラインが難しそうだけどなんとか作ってみようかなって!」
ことり「海未ちゃんはどう?」
海未「ぇ……」
花陽「かわいいですよね!」
海未「素足にこの短いスカートという事でしょうか……」
ことり「アイドルだもん」
海未「………」
穂乃果「大丈夫だよぉ!」
穂乃果「海未ちゃんそんなに脚太くないよ?」
海未「人の事いえるのですか!?」
穂乃果「ふんふん………よしっ!ダイエットだ!」
花陽「二人とも十分細いですよ…」
穂乃果「あぁ~~他にも決めておかないと行けない事たくさんあるよねえ」
穂乃果「サインでしょ?街を歩くときの変装でしょ?」
海未「そんなの必要ありません!」
ことり「それよりぃ…」
ことり「グループの名前決めてないし…」
花陽「根本的なことからですね」クスクス
海未・穂乃果「おおぉ!」
・・・・。
ことり「なかなか思いつかないねえ…」
海未「なにか私達に特徴があるといいのですけれど…」
穂乃果「ああぁ~お饅頭しか思い浮かばないよぉ~」
花陽「…機転をきかせましょう」
穂乃果「???」
花陽「思いつかないなら他の生徒の皆さんに考えてもらうとかはどうですか?」
海未「なるほど、グループ名募集ですね?」
穂乃果「おお!それだっ!!」
ことり「その方がみんなも興味もってくれそうだね!」
穂乃果「ではさっそく!」
・・・・。
穂乃果「よぉーーし!次は歌と踊りの練習だあー!」
花陽「といっても空いてる場所、ないと思いますよ…」
海未「そうですね、大半は部活動で使われていますし」
海未「空いているスペースは部活に所属していない生徒の遊び場でしょう」
ことり「う~~ん…」
花陽「空き教室は?」
ことり「鍵が掛かってたよ~」
穂乃果「困ったなぁ…」
真姫「花陽~」
花陽「あっ、真姫ちゃん!」
真姫「何してんのよ?こんなとこで」
花陽「実はスクールアイドルの練習に使える場所ないかなって探してたの」
真姫「スクールアイドル?」
花陽「うん、私スクールアイドルを結成したの」
真姫「へぇ…、で?練習だったわね?」
花陽「うん…」
真姫「フフン、いい場所知ってるわよ」ドヤァ
穂乃果「それほんとう!?」
真姫「ワッ!な、なによいきなり!」
穂乃果「ごめんなさい!けどそんなところ本当にあるのかな!?」
真姫「ほ、本当よ!嘘じゃないわ!」
海未「是非そこへ案内してください!」
花陽「お願いするよ、真姫ちゃん」
真姫「わ、わかったから落ち着いて」
ことり「そうだよ、三人とも!」
真姫「…それじゃあ、付いてきて」
───屋上───
真姫「ここよ」
ことり「屋上!」
海未「なるほど、ここなら人は滅多にいませんね」
ことり「それに音もあんまり気にしないでいいね!」
穂乃果「西木野さーん!ありがと~~」
花陽「ありがとう真姫ちゃん!」
真姫「フフン、感謝しなさいよ?」
穂乃果「ではさっそく!歌の練習から!」
海未ことり花陽「はい!」
スゥゥ
シーーン
ことり「………曲は?」
海未「……私は知りませんが…」
穂乃果「私も……」
花陽「そういえばそうでしたね……」
真姫「あなたたち…それで良くスクールアイドルなんてやろうと思ったわね…」
花陽「真姫ちゃん……」
真姫「ハァァ…ショウガナイワネ、明日までに歌詞考えてきなさい」
穂乃果「え?」
真姫「だーかーらー!この真姫ちゃんが作曲してあげるっていってるの!」
海未「本当ですかっ!?」
ことり「やったー!」
花陽「真姫ちゃん…」
真姫「花陽、困ったときはお互い様よ」
花陽「うん…ありがとう」
真姫「…当たり前じゃない」
真姫「花陽のおかげで私は……」
穂乃果・海未・ことり「?」
真姫「いや、なんでもないわ」
真姫「それじゃ」
・・・・。
海未「…で、誰が作詞をするんです?」
穂乃果「海未ちゃん!」
ことり「海未ちゃん!」
花陽「う~ん…海未先輩?」
海未「なぜですか!」
穂乃果「だって海未ちゃん中学生のときポエム書いてたじゃん!」
ことり「みせてくれたりもしたよね~」
花陽「乙女チックですね」ニコ
海未「やっ!あ、あれはちちち違うんです!忘れてください!」
穂乃果「ええ~どうしようかな~~」ニヤニヤ
海未「穂乃果!」ガタッ
ことり「落ちついて海未ちゃん!」
花陽「ですけど、ことり先輩は衣装作りで忙しいですし」
花陽「穂乃果先輩は文章力無いそうなので必然的に海未先輩になるのでは?」
海未「花陽、あなたはどうなのですか!?」
花陽「わ、私ですか!?私は~あの……ぶ、部員を探さないと…!」
ことり「お願いだよぉ海未ちゃん」
穂乃果「どうかこの通り!お代官様!」
海未「だれがお代官ですか!はぁ…わかりました引き受けましょう」
花陽「ありがとうございます!海未先輩!」
海未「では、明日までにどうにか書いてみます」
穂乃果「うん!今日はもう暗いし解散だ!おつかれ~!」
ことり「お疲れ様っ!」
花陽「お疲れ様です!」
海未「お疲れ様でした、それではまた明日」
・・・・。
花陽「真姫ちゃーーん!」
真姫「あぁ花陽、歌詞はできたの?」
花陽「うん!海未先輩が書いてくれたよ」
真姫「へぇ~、見せてちょうだい」
花陽「はい」スッ
ペラ
I say...
Hey,hey,hey,START:DASH!!
Hey,hey,hey,START:DASH!!
うぶ毛の小鳥たちも いつか空に羽ばたく
大きな強い翼で飛ぶ
諦めちゃダメなんだ その日が絶対来る
君も感じてるよね 始まりの鼓動
明日よ変われ! 希望に変われ!
眩しい光に照らされて変われ
START!
悲しみに閉ざされて 泣くだけの君じゃない
熱い胸 きっと未来を切り開く筈さ
悲しみに閉ざされて 泣くだけじゃつまらない
きっと(きっと)君の(夢の)
チカラ(いまを)動かすチカラ
信じてるよ…だから START!!
真姫「……」
花陽「どうだろう?」
真姫「良いじゃない?まるであなた達自身を連想させるような詞ね」
花陽「うん」
真姫「わかったわ、バッチリ良い曲にしてやろうじゃない!」
花陽「お、真姫ちゃん気合入ってるね」ニコ
真姫「ち、ちがうわよ!ただやるからにはってこと!」///
真姫「そうよ!仕方なくやるの!」
花陽「うん、ありがとう、絶対この曲でライブ成功させてみせるよ」
真姫「え?ライブ?」
花陽「言ってなかったっけ?新入生歓迎会の日の放課後に初ライブすることになったの
」
花陽「今2年生の3人が生徒会で講堂の使用許可の申請をしてくれてるよ」
真姫「そうなの、じゃあ早いとこ曲作らないとね…」
花陽「うん!お願いね真姫ちゃん!それと絶対ライブ見にきてねー!」バイバイ
真姫「うん」バイバイ
真姫「……」
真姫「スクール…アイドル……ね」
・・・・。
穂乃果「ライブです!」
穂乃果「3人でスクールアイドルを結成したのでその初ライブを講堂ですることにしたん
です!」
ことり「まだできるかはわからないけどね…?」
穂乃果「えぇ!やるよぉ!」
海未「待ってください、まだステージに立つとは…!」
絵里「できるの?そんな状態で?」
絵里「新入生歓迎会は遊びではないのよ?」
希「3人は講堂の使用許可を取りにきたんやろ?」
希「部活でもないのに生徒会が内容までとやかく言う権利はないやん?」
絵里「それは…」
絵里「……ハァ」
ポン
ことり「わぁあ…」
海未「! ありがとうございます!」
一同「失礼しました」ペコ
ガチャ
穂乃果「やったーー!」
花陽「せんぱーーい」タッタッタ
花陽「どうでした!?」
ことり「ばっちりだったよ!」
海未「あとは…宣伝と練習あるのみ…ですね」
花陽「曲は明日までに作ってくれるって真姫ちゃんが気合いれてました!」
穂乃果「よぉぉし!やる気マスマスでてきたよ!」
ことり「うん!がんばろうね!穂乃果ちゃん!海未ちゃん!花陽ちゃん!」
グゥゥ
花陽「?」
穂乃果「あはは、気合いれたらお腹空いちゃったよ」ケラケラ
海未「まったく…」
アハハハハ
・・・・。
~~次の日~~
穂乃果「海未ちゃーーん!ことりちゃーん!朗報朗報朗報だよーー!」
海未「なんです?騒がしいですね…」
ことり「あはは、穂乃果ちゃん元気だね」
穂乃果「ぬっふっふ~、花陽ちゃんもここに呼んで!」
海未「? わかりました」
ことり「なにかあったの?」
穂乃果「花陽ちゃんが来るまでなーいしょ!」
ことり「ええぇ~気になるよぉ~」
海未「穂乃果のことですからあまり期待しないほうが良いですよ、ことり」
穂乃果「ええー!海未ちゃんも絶対驚くよぉ!」
海未「私は決して驚きませんよ、何度もだまされましたからね」
ことり「あっ、花陽ちゃんきたよ」
花陽「こんにちはー」
穂乃果「そろったね…それでは発表します」
穂乃果「なんと……」
ことり「ごくり…」
穂乃果「グループ名募集箱に一枚入ってましたー!!」
海未「なんですって!?!??!!!?!???」
ことり「わーお」
花陽「おお!なんて書いてたんですか?」
穂乃果「それはまだ見てないの~、今からあけるね」ペラ
海未(なぜ誰も私の驚きに突っ込まないのでしょう…受けを狙ったのですが)
穂乃果「? ゆーず?」
花陽「これはギリシャ文字だから…ミューズですね」
穂乃果「石鹸?」
ことり「ちがうとおもうよ…」
海未「たしかギリシャ神話の音楽の女神だったかと…」
穂乃果「おおっ!μ's…μ's…μ's…」
穂乃果「うんっ!良い響き!これに決めたよ!」
海未「そうですね、私もそう思ってたところです」
ことり「うん!他に良い案おもいつかなそうだしね!」
花陽「μ's…か、なんだかグループ名が決まっただけでも違いますね」
海未「ええ、安心感というかなんというか」
穂乃果「よぉぉおし!μ's活動開始ぃ!」
一同「おーー!」
花陽「あっ、それと今朝真姫ちゃんが…これ」
ことり「これはCD?」
花陽「はい、たぶん私達の…初めての曲」
海未「初めての…」
穂乃果「…曲」
穂乃果「かけてみようよ!」
花陽「そのつもりです!」
~~~♪
~~~~♪
ことり「わあぁ…曲になってる!」
海未「すごい…本当に曲になってます」
花陽「さすが真姫ちゃん…!」
穂乃果「今日は良い事尽くしだね!」
海未「そうですね、ですからこれを糧に放課後毎日特訓です!」
穂乃果「げっ!」
ことり「がんばろうね、穂乃果ちゃん!」
花陽「がんばりましょう!」
穂乃果「……うん!」
・・・・。
こうして私達は早朝、放課後と特訓をすることになった
もともと朝にランニングをしている私と、部活で弓道をしている海未先輩はともかく
穂乃果先輩とことり先輩は基礎体力からだったのだけれど
今じゃ海未先輩や私と同じくらいになってすぐに本格的にダンス、歌の練習に取り掛かれました
ダンスは最初こそぎこちないけれど形にはなってきて、今ではもう完璧に笑顔まで作れ
るようになった
歌は……なんと真姫ちゃんがレッスンしてくれることになり、みんな見違えるくらい大
きい声で歌えるくらいに!
後は体調を万全に整えて初ライブ当日を待つだけ…だったのだけれどそれもすぐに終わ
り
……今日、初ライブです!
穂乃果「お願いしまーす!本日午後4時から初ライブでーす!」
海未「よろしくお願いしまーす!午後4時からライブです!」
ことり「是非きてくださーーい!」
花陽「初ライブでーす!午後4時からでーす!」
女生徒A「花陽!」
女生徒B「花陽~!」
花陽「あっ!Aちゃん、Bちゃんも!」
女生徒B「手伝うよ」ニコ
女生徒A「私達なんもできないけど、ビラ配りくらいならできるし!」
花陽「ありがとう二人とも!」
フミコ「私達も手伝うよ穂乃果ちゃん」
ミカ「リハーサルとかしたいでしょ?」
ヒデコ「穂乃果達には上手くいってほしいって思ってるから!」
穂乃果「みんなぁ…!」
・・・・。
花陽「わぁぁ~~…かわいいです…!」
穂乃果「どお!?どぉ!?」
ことり「うん!二人とも凄い似合ってるよ!」
穂乃果「海未ちゃんは?」
海未「はい…」
穂乃果「なにしてるのさ~出し惜しみして~」
海未「わかっています…!」
海未「………」
三人「おおぉぉ~~」
三人「……ぉ?」
海未「っどうでしょうかぁ!?」
穂乃果「どうでしょうじゃないよ!何この往生際の悪さは!」
花陽「海未先輩、決心してください!みんなでいれば怖くないですよ!」
海未「わ、わかりました…あまりじろじろ見ないでくださいね…」スッ
穂乃果「おお」
ことり「海未ちゃん!かわいいよ!」
花陽「確かに、海未先輩が一番似合ってるんじゃ?」
穂乃果「どう?こうして並んで立っちゃえば恥ずかしくないでしょ?」
海未「はぃ…確かにこうしていれば…」
穂乃果「じゃ、最後に練習、もう一度しよ?」タッタッタ
花陽「はい!」タッタッタ
ことり「そうだね!」タッタッタ
海未「あっ……」
海未「やっぱり恥ずかしいです…」タッタッタ
・・・・。
\スクールアイドル、μ'sの初ライブまもなくでーす!/
一同「………」
海未「………」アワワアワ
穂乃果「いよいよだね…」
ことり「…うん!」
花陽「はい! 」
これが成功すれば廃校阻止、そしてアイドルへの道がきっと開かれる…
絶対成功させるんだ…初ライブ…
海未「うっ……」フルフル
花陽「海未先輩?手を握ってください」
海未「花陽…」
花陽「あはは…私も凄い緊張して震えが止まらないんです…」フルフル
花陽「かっこ悪いですよね」
花陽「けど、海未先輩、ライブはあなた一人じゃないってことを忘れないで」
穂乃果「そうだよ、大丈夫!私達が付いてるから!」
海未「穂乃果…」
ことり「でもこういうとき何て言えばいいのかなあ?」
穂乃果「μ's!ファイッ、おーー!」
海未「それでは運動部みたいですよ?」
花陽「確かに」クスクス
穂乃果「あっ!思い出した…番号言うんだよ!皆で!」
ことり「おもしろそう!」
穂乃果「よおし!じゃあいくよ!?」スゥー
穂乃果「1!」
花陽「2!」
ことり「3!」
海未「4!」
ふふふ……あははははははっ!
穂乃果「μ'sのファーストライブ、最高のライブにしよう!」
ことり「うん!」
海未「勿論です!」
花陽「絶対ですよ!」
ヴィーーーーー
スーーーーーーーーーーー
シーン
穂乃果「………」
花陽「っ…………」
フミコ「ごめん…がんばったんだけど……」
女生徒A「ごめんなさい……」
ことり「穂乃果ちゃん…、花陽ちゃん…」
海未「……二人とも…」
穂乃果「ふ……ふふ」
穂乃果「そりゃそうだ!世の中そんなに甘く…ない!」
花陽「………なんで…」
??「なにしてるの?」
花陽「………!」
穂乃果「西木野さん…!」
真姫「観客はいるのよ?ハヤクシナサイヨまったく!」カミクルー
一同「………」
穂乃果・花陽「「やろう(りましょう)……!」」
花陽「歌いましょう!」
穂乃果「全力でっ!」
海未「花陽…穂乃果…!」
海未「そうですね…!この為に今日まで頑張ってきたんですものね!!」
ことり「うんっ!!」
テレテンテテン テレテンテテン テレテレレテテンテテテン
I say...
Hey,hey,hey,START:DASH!!
Hey,hey,hey,START:DASH!!
~~~~♪
・・・・。
ハァハァハァ
パチパチパチパチパチパチ
タッ タッ タッ
絵里「どうするつもり?」
穂乃果「………続けます!」
絵里「なぜ?これ以上続けても意味があるとは思えないけど?」
穂乃果「やりたいからです!」
花陽「それに、今私達はやってよかったって心から思ってます!」
花陽「そうですよね?先輩」
ことり「うん!」
海未「ええ!」
穂乃果「こんな気持ち、初めてなんです!」
穂乃果「今はこの気持ちを信じたい……」
花陽「けれど…このまま誰も見向きもしてくれないかもしれません」
花陽「応援なんて全然もらえないかもしれません」
穂乃果「でも…一生懸命がんばって」
穂乃果「私達ががんばって届けたい!」
花陽「今私達がここにいる、この思いを!」
穂乃果「いつか私達…必ず…」
二人「ここを満員にしてみせます!!!
シーーン
絵里「………」
??「なによ、生意気に踊っちゃったりして!ふん!」
真姫「フッ それで良いのよ」
希「ふふっ…完敗からのスタート…か」
・・・・。
初ライブから早くも一週間が経った
私達と一緒にアイドルをしようという生徒はいなかった
海未「やはりスクールアイドルをしようと思う生徒は私達くらいしかいないのでしょう
か…」
穂乃果「そんなことないよ、まってればいつかきっと来るはずだよ」
ことり「そうだね、根気で勝負だよ、海未ちゃん」
5人集まらなければ部活動申請はできないと以前生徒会長に言われた
「5人以上集めたら、また来ます」
今思うとあれだけ生意気な事を言っていた自分が恥ずかしい
花陽「ううぅぅう」////
ことり「どうしたの花陽ちゃん?」
海未「とりあえず今週も募集をしてみましょうか」
穂乃果「そうだね、3年生にも聞いてみよう!」
私達は3年生の教室がある階へと向かいました
穂乃果「はわ~なんだか威圧感出てるよね~上級生って」
ことり「わかるよぉ、なんかこっちくるんじゃねえ!みたいな?」
海未「なにをいっているのですか…あなたたちは」
穂乃果「ええっと…ここからかな」
穂乃果「すいませーん、このクラスにスクールアイドルに興味ある人いませんか~?」
「あー最近はじめた子達だ」 「今更過ぎない?」 「3年生にやる人いるの?」
めずらしがってるだけでやる気のある人はいなさそうだ…
「矢澤さんとかどうなの?」「確かアイドル部だよね?」「そうそう、部長部長」
アイドル部!?もう既に存在していたんだ…盲点だったなあ
穂乃果「ええと~、矢澤先輩はどなたですか?」
「ほら、あのツインテのちっちゃい子」「いっつも一人だよ」
穂乃果「よぉーし、矢澤せんぱーい!」
にこ「…なに?」
穂乃果「スクールアイドル興味ありませんか?」
にこ「はあ!?私を誰だと思ってんのよ!?」
海未「それは…3年生のアイドル部部長の矢澤先輩では?」
にこ「そう!私はアイドル部の部長矢澤にこよ!」
にこ「なんであんた達と私がアイドルやらなくちゃいけないのよ!」
ことり「あれ~…興味あるか聞いただけなのに…」
花陽「それにいつも練習中見てますよね?」
にこ「と、とにかく!私はあんたたちとは一切関わらないわ!」タッタッタ
穂乃果「行っちゃった…」
海未「駄目そうですね」
花陽「……」
矢澤先輩、アイドル大好きなんだ…すごい真剣な目をしていた
もっと粘ったら私達とアイドルしてくれるかも…?
希「にこっちは素直じゃないなぁ~」
ことり「副会長!」
海未「それはどういう意味でしょう?」
希「ヒントはもうださへんよ?」
花陽「素直になれない…恥ずかしがり屋…」
昔の私に凛ちゃんは何をしてくれた?
強引に私を引っ張ってくれた
・・・・。
ダンスの練習しているときや歌練習してるとき視線を感じてたんだけど
きっと矢澤先輩だ
初ライブのときもちゃっかり見に来てたし…
秋葉でアイドルグッズを売っている店の前で物品閲覧してたのも見たことある
私達を良く思ってないのならライブに見に来ないし、監視なんてしないよね?
真姫「花陽」
花陽「わっ、真姫ちゃん」
真姫「別にそんな驚かなくても…」
花陽「あはは、ごめんね」
花陽「ところでどうしたの?」
真姫「その…えっと…」
真姫「しん…きょく…は…」///
花陽「え?」
真姫「だから…その…しんきょく…」ボソボソ
花陽「新曲?」
真姫「ええい!新曲はまだ作らないの!?」
花陽「新曲!そうだよねえ…次のライブのために作らないとね…」
花陽「というかまた真姫ちゃん作ってくれるの?」
真姫「つ、作るとはいってないわよ!」
真姫「ただ、宛がないなら私がやってやろうかなって思ってるだけよ!」
これは……ひょっとして
花陽「真姫ちゃんさ…」
あはは…わかりやすいな、真姫ちゃん
真姫「な、なによ」
花陽「μ'sに入らない?」ニコ
真姫「なんでそうなるのよ!」
花陽「だって真姫ちゃんかわいいし、曲も作れるし」
花陽「頼りになるの真姫ちゃんしかいないんだ…!」
花陽「それにね?…楽しいよ、スクールアイドル」ニコッ
真姫「っ…」
花陽「私、真姫ちゃんと一緒にもっといっぱい練習したいし」
花陽「もっともっと一緒にいる時間も作りたいんだ」
花陽「改めてお願いするね、真姫ちゃん、μ'sに入ってよ!」ペコ
花陽「…ダメ…かな?」
真姫「んもうっ!顔上げて」
真姫「…親友…の頼みなんだから…断れるはずないわ」
花陽「っやった!ありがとう真姫ちゃん!!」
花陽「ありがとう!ありがとうっ!!」ギュ
真姫「なにもそんなに喜ばなくても!」///
真姫ちゃん…私に親友って言ってくれた
「親友だ」何ていってくれたの凛ちゃん以来だよ…!
花陽「これからもよろしくね真姫ちゃん」
真姫「ふふっ、こちらこそ」ニコ
・・・・。
穂乃果「本当はにこ先輩仲間に入りたいんじゃないかなあ?」
ことり「私もそうおもう!」
花陽「そうですね…いつも見張ってますし」
真姫「気がつけば影からこそこそしてるわね…」
穂乃果「まるで昔の海未ちゃんを見てるようだよ」
海未「ええっ!?昔の私はあんな感じだったんですか?」
ことり「うん、海未ちゃんいっつも木の裏からみてたもんね」
花陽「私もよく恥ずかしがって木の裏に隠れて眺めてましたよ」ニコ
海未「それはそれで想像つきませんね…」
花陽「真姫ちゃんは?」
真姫「私はいつも家でピアノ弾いてたわ」
ことり「女の子らしい~☆」
真姫「あたりまえじゃない!」
穂乃果「ええ~私達いっつも木登りとか鬼ごっことかしてたよ?」
海未「穂乃果…まるで男の子でしたね…」
ことり「海未ちゃんもよく男の子に間違えられてたよね!」
海未「そうでしたか?」
穂乃果「それでさ、「海未ちゃん」で私思いついたの」
海未「はい?」
穂乃果「ことりちゃん、海未ちゃんのときみたいにあれやろうよ!」
ことり「あっ~!いいんじゃないかな☆」
花陽「無理矢理私達がアイドル部に入部するんですか?」
穂乃果「さっすが花陽ちゃん!わかってるぅ!」
花陽「あはは」
花陽「私も昔、いつの間にか遊びに入ってたことがあるんです」
凛ちゃんがいつも陰から見ている私の事見つけてくれたんだ
満面の笑みで手を引っ張ってくれて…
ひとりぼっちじゃつまんないでしょ?りんたちとあそぼー!
なんて、臆病だった私を救ってくれたのは凛ちゃんだったね
花陽「気づかないうちに打ち解けてました…」
海未「なるほど、それの逆パターンですね?」
ことり「そうだね、誘うんじゃなくて入っちゃうの☆」
真姫「ったくぅ、手間が掛かるんだから」
穂乃果「よぉし!作戦開始!」
・・・・。
「今日どこいくー?」 「ゲーセンいこうよ!」 「えぇ~また~?」
にこ「……うるさい」ボソ
にこ「なによなによ、どうせにこは一人ぼっちですよ」
にこ「はあ…何言ってんだか…虚しいわ」
ワンツースリーフォー
にこ「また練習してるわね…!」
にこ「今に見てなさい!どうせすぐ解散するんだからね!」
花陽「あっ!にこ先輩なにしてるんですか!?練習始まってますよ!」
にこ「はっ!?えっ?なに!?」
花陽「ですから練習始まってますよ!」
にこ「わ、私はたまたま通りかかっただけよ!」
花陽「なに寝ぼけた事言ってるんですか!早く行かないと海未先輩に叱られちゃいますよ!」グイッ
にこ「ええぇぇぇぇ!」ズルズル
穂乃果「あーー!にこ先輩だ!」
ことり「今日休みかと思いました~」
真姫「ボイコットなんて許さないんだから!」
海未「にこ先輩?遅刻した理由を訊きますが」ユラリ
海未「見合った理由じゃない場合」
海未「どうなるかわかってますね?」ギラリ
にこ「ひっ!」
にこ「なんでにこが怒られないとダメなの!?」
海未「言い応えですか?」メラメラ
にこ「ひゃあ!」
にこ「べべべべべべ別にサボろうとかじゃなくてね!」
にこ「…先生に…先生によよよばれてたのよ!そう!呼ばれてたの!」
海未「それは本当ですか?」
にこ「本当よ!ファイナルアンサー!」
穂乃果「うっそだ~」
穂乃果「だってにこ先輩ゲームセンター行く約束してたの見たもん」
海未「ほほぉ~~????」
にこ「違うわ!ダウト!!ハッタリよ!第一私に友達なんていないんだからね!」
真姫「はぁ?なにいってんの?」
ことり「海未ちゃんに怒られてパニックになっちゃったかな?」
花陽「ふふっ、にこ先輩」
にこ「なに?」
穂乃果「友達ならもういるじゃないですか」ニコ
にこ「なにいってんのかわかんないわ!」
海未「ですから、私達があなたの友達です」
にこ「はっ…」
にこ「私と、友達になって…くれるの?」
花陽「はい!ですからにこ先輩」
花陽「今日から先輩はμ'sの一員で、新生アイドル部の部長です!」
にこ「あんた達……」ウルウル
にこ「…厳しいわよ?覚悟はできてる?」
一同「はいっ!」
にこ「じゃあまずキャラ付けから!!」
一同「えっ!?」
・・・・。
すいません超長期になりそうです…
話の進みがグダグダなのが一つと
執筆が進まないの2つでダブルすいません
明日に書き留めてある分全部投稿しますので今日はこの辺でお疲れ様です
ソウナイテナンカ イラレナイヨ ダッテサ タノシミハマダマダマダマダマダコレカラ!
絵里「……希?」
希「おー、ついににこっちも攻略したか~」
絵里「ふざけないで」
希「何怒ってるん?」
絵里「希、あなたはどっちの味方なのよ…」
希「味方もなにもないよ?」
絵里「嘘よ…」
希「少し冷静になって考えて」
絵里「……」
希「生徒会のそもそもの仕事は学校生活の充実や改善向上やろ?」
希「絵里ち、あの子達は一般生徒やん?」
絵里「だけどっ!」
希「なにもムキにならんでも、あの子達なら快く受け入れてくれるよ」
絵里「そんな…今更っ!」
希「全然今更じゃないよ?ほら、にこっちも入ったし」
絵里「そうだけど、あんなに拒んだのよ…?」
希「それはちゃんと謝ってさ、入れてもらお?」
希「学校の為にも、なにより絵理ちの為にもね」
希「もうあの子達に頼るしか方法はないよ」
希「うち、廃校のこともそうだけど一番は絵理ちだから」
絵里「希…」
希「さ、行こう?」
絵里「はあ…」
絵里「けど、少し気恥ずかしいわ…」
希「いつも凛々しい絵里ちが恥ずかしがってる姿見たら、あの子達もメロメロになっちゃうやん?」
絵里「うぅ…希のいじわる…」
・・・・。
花陽「次のライブいつにしますか?」
海未「そうですね…なにか良いイベントがあるといいのですが」
穂乃果「う~~ん」
ことり「う~~ん」
にこ「まったく、イベントなんて関係ないわ!ゲリラライブよ!ゲリラ!」
穂乃果「え?にこ先輩ゴリラなの?」
にこ「ゴリラじゃなくてゲリラ!」
真姫「モゲラ?」
にこ「ゴジラじゃないわよ!!!」
海未「っぷ……くくく…」フルフル
にこ「うがああーーー!!!」
ガチャ
ことり「あっ…!」
海未「副会長…」
花陽「それに生徒会長」
希「お邪魔するやん?」
希「ほら、絵里ち」
絵里「……」
にこ「……何しにきたの?にこ達、忙しいんだけど?」
穂乃果「にこ先輩」
にこ「……」
絵里「あの……その……」モジモジ
絵里「ごめんなさい」
絵里「今まであれだけ否定してきて今更すぎるのだけれど…」
絵里「私達生徒会だけでどうこうしようなんて無茶だったの…気づかされたわ」
絵里「私自身ちょっと意地張っていた所もあった…」
絵里「冷静になれって、希に言われてようやくあなた達…」
絵里「スクールアイドルを認めなくちゃって思うようになったの」
絵里「今の気持ちは本物…あなた達を応援しようって生徒会で決まったわ」
花陽「本当ですか!?」ガタッ
ことり「やったね!穂乃果ちゃん!」
海未「やりましたね!!」
絵里「それでなんだけれど、さっそく今度のオープンキャンパスでライブしてくれないかしら?」
穂乃果「やりますやります!是非やります!」
真姫「オープンキャンパスならこの学校の生徒だけじゃなくて中学生も…」
希「そうやね、これでμ'sも大きな一歩を踏めるんちゃう?」
海未「生徒会が味方になるとは心強いです!」
希「で?まだ終わってないやん?」
絵里「希…本当に…?」
希 「大丈夫やって、ほら」
一同「?」
シーン
絵里「それ…で…もう一つ頼みたい事があるの…」
穂乃果「はい?」
絵里「その…よかったら…なんだけど……」
絵里「……」
絵里「私もμ'sに…」
花陽「良いですよ!!」
絵里「えっ!?」
花陽「だから、良いですよ!」
絵里「まだなにもっ…!」
花陽「生徒会長の顔見てたらわかりますよ」ニコ
花陽「いいですよね?穂乃果先輩?」
穂乃果「もっちろんだよ!人数多い方が楽しいよ!ぜーったい!」
穂乃果「ようこそ!μ'sへ!絵里先輩!」
にこ「っしょ~がないわね~~、素直じゃないんだからっ!」
真姫「にこ先輩が言えることじゃないわ」カミクルー
海未「よろしくお願いします絵里先輩」
ことり「これでμ's、7人だね!」
希「いや?8人や」
希「うちを入れて」
海未「えっ?」
絵里「希……」
希「占いで出てたんや、このグループは9人になったとき未来が開けるって」
希「だから付けたん、9人の歌の女神μ'sって」
一同「えええっ!?」
絵里「希……まったく、あきれるわ…」
ことり「でも9人ってあと一人?」
希「うちも後一人まではわからないけど」
希「きっとこれには意味があるんやろな」
希「だから、空席ってことでいつか判明すると思うんや」
花陽「! 」
最後の一人……きっと凛ちゃんだ…!
凛ちゃん、天国でも見守っててくれてるのかな?
ありがとう、私、今がんばってるよ!
海未「そうですね、一人分空いてても良いんじゃないでしょうか?」
真姫「なんかロマンがあって良いわね」
にこ「見えないだれかがいる~みたいな?」
絵里「 」ビク
穂乃果「どうかしました?絵里先輩」
絵里「いえ、なんでもないわ」
希「絵里ち、幽霊嫌いなんや」
絵里「ち、ちがう!」
アハハハハ
・・・・。
オープンキャンパスまで私達、新生μ'sは猛特訓を始めました
大きく変わったことが2つ
1つはみんな先輩後輩無しにしようと生徒会長の絵里ちゃんが提案してきて
私達は今まで以上に親密に
もう一つはランキングが30位前後で、もう一息でラブライブに出場できるかもしれないということ
後は今日のオープンキャンパスでのライブが大成功すれば……!
花陽「みなさん、こんにちは!」
花陽「私達は音ノ木坂学院のスクールアイドル、μ'sです」
花陽「私達はこの音ノ木坂学院も、スクールアイドルも大好きです!」
穂乃果「この学校だから、このメンバーに出会い、この8人揃ったんだと思います!」
穂乃果「これからやる曲は私達が9人になって初めてできた曲です!」
穂乃果「私達の、スタートの曲です!」
聴いてください!「僕らのLIVE 君とのLIFE」!!
テーレレッテッテッテッテッテテー テーレレッテッテッテッテッテテー テーレレッテッテッテッテッテテー
テレレーテッテー
~~~~♪
・・・・。
ミス
穂乃果「これからやる曲は私達が9人になって初めてできた曲です!」→×
穂乃果「これからやる曲は私達が8人になって初めてできた曲です!」→○
ガチャ
絵里「みんな!ニュースよ!それもなかなかBIGな!」
希「これはみんな仰天するわ~」
穂乃果「なになにっ?」
絵里「なんと…」
ことり「なんと?」
絵里「学校の廃校はまだ先に延ばすことが決まったわ!」
海未「おお!」
花陽「ほんと!?」
ガチャ
真姫「騒がしいみたいだけど?」
にこ「なになに~なにかあったの?」
絵里「廃校が先延ばしになったのよ!」
真姫「へえ!やるじゃない!」
にこ「ほほ~これはみんなのアイドルにこにーのおかげね!」
絵里「あなた達のおかげだわ…ありがとう!」
花陽「絵里ちゃん、「あなた達」じゃなくて「私達」だよ?」
海未「そうですね、これはみんなでだした結果ですから」
絵里「ふふっ、そうね、私達のがんばりねっ!」
ことり「20位以内にも入れたしぃ」
希「万々歳やね」
絵里「あぁそれと、ラブライブ出場までに後1回だけライブができるわ」
穂乃果「え!?いついつ!?」
希「学園祭やね」
海未「学園祭…ですか」
花陽「一般の人も来るね」
絵里「ええ、それも毎年結構な人数よ」
にこ「伝統が長いだけにね、まっ!全員にこ目当てだけど!」
真姫「にこちゃんゴジラを目当てで来る人はいないでしょ?」
にこ「だれがゴジラよっ!」
ことり「まあまあ、おちついてゴリ…にこちゃん!」
にこ「ガオオーーーー!!!!!!」
ことり「チュン!!」ビクッ
花陽「他のスクールアイドルに出し抜かれないようにしないといけないね」
海未「20位以下も負けじと這い上がってくるでしょう」
絵里「そうね…私達も安心してうかうかしてるとあっという間に抜かされるわ」
穂乃果「頑張らないと…頑張らないとねっ…!!」
穂乃果「おおおし!学園祭に向けて練習だぁ!」
一同「おおーーっ!!」
・・・・。
絵里「えぇ!?曲を!?」
穂乃果「昨日真姫ちゃんの新曲聴いたらやっぱり良くて!」
真姫「ふ」
穂乃果「これ、一番最初にやったら盛り上がるんじゃないかなって!」
絵里「振り付けも歌もこれからよ?間に合うかしら…」
穂乃果「がんばればなんとかなると思う!」
海未「でも、他の曲のお浚いもありますし…」
ことり「ことり、自信ないなぁ…」
穂乃果「μ'sの集大成のライブにしなきゃ!」
穂乃果「ラブライブの出場がかかってるんだよ!?」
希「まあ確かに、それは一理あるね」
穂乃果「ラブライブは今の私達の目標だよ!」
穂乃果「そのためにここまできたんだもん!」
穂乃果「このまま頑張ればたくさんのお客さんの前でやれるんだよ!?」
穂乃果「私、頑張りたい!そのためにやれることは全部やりたい!」
穂乃果「ダメかなっ!?」
花陽「……」
絵里「……反対の人は?」
シーン
絵里「だって」
穂乃果「みんなぁ…」
絵里「ただし、穂乃果、あなたはセンターボーカルなんだから他の人の倍はきついわよ?」
穂乃果「うんっ!全力でがんばる!!」
・・・・。
───夜21時───
穂乃果「ハッ ハッ ハッ」タッタッタ
穂乃果「ふぅ……あと一周…!」
花陽「穂乃果ちゃん」
穂乃果「わぁっ!」ドタッ
穂乃果「イタタタタ…」
穂乃果「あ、花陽ちゃん、どうしたのこんなところで?」ガクガク
花陽「いつも私のランニングコースなんだぁ、ここ」
穂乃果「そうだったんだ!」
穂乃果「じゃあ今から一緒に走ろうよ」
花陽「うぅん、ダメだよ」
花陽「だって穂乃果ちゃん、脚がもうガクガクしてるよ?」
穂乃果「えっ!そ、そんなことないよ」
花陽「トレーニングはしすぎちゃ意味がないんだよ」
花陽「疲労が過ぎると、回復が追いつかなくなったり」
花陽「勿論、怪我にもつながっちゃうから程ほどにしないとダメかな」
穂乃果「へえぇ~」
穂乃果「たしかに穂乃果、最近筋肉痛治ってないや」
花陽「うん、練習のあとも走ってるの?」
穂乃果「うん!私、センターボーカルだから他の人の倍がんばらないとって」
花陽「ええっと穂乃果ちゃん、すこし張り切りすぎてないかなって思うんだけど…」
穂乃果「うっ…」
花陽「このままじゃいつか倒れちゃうだけだよ」
穂乃果「うぅ…」
花陽「私も頑張りたいしさ、今度から一緒に走ったりしようよ!」
花陽「二人だったら何か問題あってももう一人がカバーすればいいからさ!」
穂乃果「ええ!良いの!?」
花陽「もちろんだよ?私も頑張らないとみんなに置いてかれちゃうし」
穂乃果「じゃあ明日から一緒に頑張ろう!」
花陽「じゃあ、今日はもう疲れてるみたいだからゆっくり休んで明日に備えてね?」
穂乃果「は~い!花陽ちゃん先生!」
花陽「あはは」
穂乃果「じゃあね~!花陽ちゃんありがとー!」バイバイ
花陽「ばいばーい」バイバイ
花陽「…ふぅ」
穂乃果ちゃん、すっごい真剣な顔になったしプレッシャーも感じたのかな
いつも以上にやる気だったみたい…
だから頑張りすぎて自分を潰しちゃいそうで怖かったよ
極限まで疲れてても走り出しそうな勢いだから私がしっかり見ておかないとね…!
・・・・。
書き留め分終了
しばらく旅にでます
私を引き止めないでください
続きが思い浮かびました
さよなら
BADではないですBADでは
注意されても最後まで張り切っていた穂乃果ちゃん
私が心配していた疲労困憊で倒れたりはありませんでした
むしろ私と二人で練習するのが効果的だったのか
みんなに驚かれるほど動きのキレが良くなってしまいました
海未ちゃんやことりちゃんはやっぱり長年一緒だったからか穂乃果ちゃんの張り切り具合には気づいてたみたいで
私が対処していたのに関心してました
観察眼?が良くなったのかな…
他のみんなも穂乃果ちゃんの影響を受けたのか家に帰ってからも各自練習していたみたいです
そして、なにより学園祭の結果ですが!
ライブ会場がいつもの練習場所…屋上に決まり、天候の問題とかも重視することになったのですが
午前中は雨だったのですが私達のやる気で晴れになりました
雨が上がったおかげでお客さんは沢山あつまり、教室から覗く生徒もいて
ライブが終わったあともファンが増えたのか、写真を撮ってもらっているメンバーが多かった気がします!
大忙しだった2週間と少し、あっという間に終わり、いつもの日常に戻りました。
・・・・。
穂乃果「それでね!授業中夢にでてきたんだよね~」
海未「授業は寝るものではありませんよ」
希「なにがでたん?」
穂乃果「ん~~、たぶん、9人目?」
絵里「えっ!」
希「ほほぉ?スピリチュアルやね」
花陽「なにか言ってた?」
穂乃果「うぅん?なんも言ってなかった」
ことり「けど、なんで穂乃果ちゃんの夢にでたんだろうね?」
真姫「穂乃果が創設者だからじゃないの?」
にこ「良い所に気づいたわね真姫ちゃん」
真姫「当然よ」
海未「やはり守護霊か何かがいるのでしょうかね」
絵里「ハラショー…」
穂乃果「あっ!!」
絵里「な、なに!?」
穂乃果「でもねでもね、口パクでなにかいってきた気がするかも!」
ことり「口パクかぁ~…何て言ってたかわかる?」
穂乃果「うぅぅーーん」
穂乃果「ちょっと口の形真似してみるね」
穂乃果「t9ay 9\dh n8\r@ t@yf@;」
穂乃果「こんな感じだったかなぁ」
にこ「全然わかんないわ」
真姫「もう少しどうにかできないの?」
穂乃果「ごめんね~、夢だし穂乃果頭悪いから覚えられなかったよ」
海未「しょうがないですよ…夢でましてや口の形など細かすぎます」
希「じゃあ容姿はどんなん?」
穂乃果「あ!それは覚えてる!」
にこ「よしよし」
穂乃果「確か私より少し小さくてショートヘアでオレンジ色」
穂乃果「瞳の色が黄色だったよ!」
花陽「凛ちゃんだ…」
真姫「え?」
絵里「知り合いかしら?」
海未「花陽?どうなのですか?」
花陽「…みんなごめん、今まで黙ってて」
ことり「別に謝んなくてもいいよぉ」
にこ「どうして穂乃果の夢に花陽の知り合いがでてくるわけ?」
希「確かに、スピリチュアルやね」
真姫「少し気になるわね…」
花陽「そうだよね、話すよ」
花陽「穂乃果ちゃんの夢に出てきたのは私の友達」
花陽「星空凛ちゃん」
花陽「私と凛ちゃんは小学生の頃からずっっと一緒だった」
穂乃果「ええ!じゃあこの学校にいるの?」
花陽「ううん」
海未「違う学校ですか?」
花陽「もう、この世にはいないんだ」
穂乃果「…!」
海未「っ…ごめんなさい」
花陽「大丈夫」
花陽「私、小学生から中学生のときまでこんな性格じゃなかったんだ」
花陽「引っ込み思案でいっつも泣いてばっかりだし友達少ないし」
花陽「根暗だったんだ、あはは」
花陽「だけどね、私を救ってくれたのは凛ちゃんなの」
花陽「凛ちゃんはね、いつも一人ぼっちでいる私の手を引っ張ってくれて」
花陽「まるで穂乃果ちゃんみたいな感じかな」
真姫「じゃあこの前言ってたいつの間にか遊びに入ってたっていうのも?」
花陽「うん、それも凛ちゃんが」
花陽「それである日たまたま一緒に帰れない日があったんだけど」
花陽「その日に限って凛ちゃんは交通事故に逢っちゃって…」
花陽「けどね、凛ちゃんは次の日も私と一緒にいてくれたんだ」
花陽「思いの強さで居続ける事ができたんだって言ってた」
花陽「臆病で弱気な私を強くする為に…居続けてくれて…」
希「…その子もずっと一緒に居たかったんやね……」
真姫「……」ウル
にこ「じゃあ9人目は…」
花陽「うん…たぶん凛ちゃんが見守ってくれてたってことかな…」
絵里「その子、本当に花陽のことが好きってことね」
ことり「花陽ちゃん…」ポロポロ
穂乃果「…ごめんね花陽ちゃん、なんていってたか覚えてなくて」
花陽「うぅん、ありがとう穂乃果ちゃん」
花陽「それに、ごめんなさい、今まで言ってなくて」
絵里「なにも謝ることはないわ、それに」
真姫「やっと9人そろったじゃない」グスッ
にこ「ようやくって感じね」
希「空席にしておいてよかったなぁ」
ことり「はぁぁあ~ことりの夢にもでてこないかなぁ凛ちゃん」
海未「花陽、あなたは十二分に凛さんの願いに応えてますよ、きっと」
花陽「…みんなっ…」ウルッ
穂乃果「………そうだっ!!!」
穂乃果「花陽ちゃん!」
穂乃果「凛ちゃんの為に、歌を送ってあげようよ!」
穂乃果「それも、花陽ちゃんソロで!!!」
海未「なるほど!」
ことり「わぁ~良いんじゃないかなぁ!」
にこ「さんせーー!」
真姫「曲は任せなさい!ピッタリにしてみせるわ!」
絵里「そうね、感謝の気持ちも込めて、良いんじゃないかしら?」
希「その後の盛り上がりは、ウチ達に任せてな」
穂乃果「よしっ!そうと決まれば、花陽ちゃん歌詞考えて!」
花陽「……ありがとうっ…ありがとね………」
凛ちゃん…、私ね…凛ちゃんのおかげでとっても大切な友達ができたよ
この大切なみんな…μ'sと一緒に
凛ちゃんのお願い、ちゃんと叶えて見せるからっ…!
だからその日まで…待っててね、凛ちゃん
・・・・。
───講堂───
ワイワイ ガヤガヤ ガヤガヤ
ことり「ついに…講堂を満席にできたね!」
海未「ようやくなのかあっという間なのか…」
絵里「有限実行…たくましいリーダーになったわね、穂乃果」
希「せやな~完敗からのスタートやったのに、立派になって」クスクス
にこ「そうよそうよ、だーれもいなかったのに今じゃこんなに」
真姫「これも全部私のおかげね」
花陽「やるったらやる精神…最高です!」
穂乃果「あはは、みんなのおかげだよ」
穂乃果「さっ!そろそろ始まるよ」
穂乃果「それと!花陽ちゃん!」
穂乃果「泣いても大丈夫、失敗しても大丈夫!」
穂乃果「今抱いている気持ちは全部凛ちゃんに伝わってるはずだからねっ!」
花陽「うんっ!」
にこ「それに、お客もシンミリさせてる暇なんてないんだからね」
ことり「そうだよ?私達が全力で盛り上げるから花陽ちゃんもついてきてね!」
花陽「うんっ…!うん!」
海未「もうそろそろ始まりますよ、行ってください…花陽!」
穂乃果「ちょっとまって!番号っ!」
穂乃果「1!」
花陽「2!」
ことり「3!」
海未「4!」
真姫「5!」
にこ「6!」
希「7!」
絵里「8!」
全員「9!!」
花陽「じゃあ…行ってきます!」
ヴィーーーーー
スーーーーーーーーーーー
ワーーーーーーーワーーーーーーーーー
花陽「みなさんこんにちは、小泉花陽です」
花陽「今日は集まって頂き、ありがとうございます」
花陽「一番初めは、μ'sのちょっとしたお話をして」
花陽「その後に私のソロ曲をやらせていただきます」
花陽「少しの間、お付き合いください」
オーー! ワーーーー!
花陽「私達のグループ、μ'sは8人です」
花陽「ですが、実は9人グループなんです」
花陽「9人目は、私の大切な…ずっと一緒に居られると思っていた大切な友達です」
花陽「その子はある日亡くなってしまいましたが、根暗だった私を更生させてくれました」
花陽「その子のおかげで私は今こうしてスクールアイドルをやっています」
花陽「だから…その子がいなければ私達は結成されていなかったかもしれないんです」
花陽「そんな私の大切な友達に思いを込めた歌を歌います」
花陽「聴いてください」
出会いがわたしを変えたみたい
なりたい自分をみつけたの
ずっとずっとあこがれを
胸の中だけで育ててた
大きななわとび みんなが飛んで
わたしはこわくて入れない
子どもみたい ためらいながら
いつも待っていたの君を
あきらめかけた時 ささえてくれた
優しい手のそのぬくもり好きだよ
ありがとうってあふれ出してくる
夢が少しずつ ちかづいて
ありがとうってあふれ出してくる…ありがとう
嬉しくて嬉しくて幸せすぎると
泣けちゃうのごめんね
言葉にできずにうつむくより
ためらう気持ちにさようなら
ずっとずっと会いたくて
胸の中だけじゃ終われない
何度もなわとびみんなと飛んだ
わたしもたくさん笑ってた
遊びながら 一緒にいようね
そんな想いたいせつだね
道に迷った時 おしえてくれた
優しい目が語る願いかなえて
ありがとうって消えないときめき
夢を少しずつ つかまえて
ありがとうって消えないときめき…ありがとう
楽しいね楽しいね抱きついてみたら
泣けちゃったごめんね
ありがとうってあふれ出してくる
夢が少しずつ ちかづいて
ありがとうってあふれ出してくる…ありがとう
嬉しくて嬉しくて幸せすぎると
泣けちゃうのごめんね
シーーーーーン
どうだった…凛ちゃん?
とっても伝わってきたよ~かよちん
あはは、みんなも協力してくれたんだよ?
うんうん!それもちゃーんと伝わったにゃ~
そういえば、夢でなんて言ってたの?
かよちんをよろくねーって、μ'sがんばれ~って!
ありがと、凛ちゃん!もう私、大丈夫!
花陽「ミューーーーズ!!!!」
穂乃果「ミューージックウゥーーーー??」
がんばってね、みんな、凛応援してるから!
みんな「スターートーーーーー!!!」
Welcome song! ひとつになる心
おしまい
くぅ~疲れましたW
リトバス見てかよちんと凛ちゃんでいけんじゃね?って思ったのがきっかけでしたW
正直アニメから台詞引用多すぎたけどそこは一期振り返れたってことで許してちょんまげWW
そしてキャラ崩壊、駄文に関わらず最後までありがとうございました!
もうすこし文章力つけて今後も頑張りたいと思いますので
みかけたらこの豚また書いてんのか見たいな感じでよろしくお願いします
お疲れ様でした
このSSまとめへのコメント
イマジナリーフレンド
全俺が泣いた
普通に泣いたわ
このストーリーからのなわとびは反則
感動した