男「大丈夫ですか?」
女「えっ…あ、ああ…大丈夫…です」ゼェゼェ
男「全然大丈夫じゃないですよ!家どこです?送って行きますよ」
女「だ、ダメ…」
男「ダメって…そんな状態で何言ってんですか!」
女「ほ、本当…いいから…」ハァハァ
男「俺んち、近いんですけど休んでいきます?」
女「…いや、いい…です」
男「無理やり連れて行きます。大丈夫ですよ、弱ってる女の子に何かするほど落ちぶれちゃいませんから」
女「…」ハァハァ
男「担ぎますよ、よっと」
女「んっ…」
男「…よいしょっと」
女「…(あ、首筋)」
女「…噛み付きたい」
男「え?」
女「あっ…い、いや、何でも…」ゼェゼェ
―――男の家
男「とりあえずベッドに横になっててくださいね、何か飲み物いります?」
男「お茶とか、スポーツドリンクとか」
女「…ちょっといい?」ハァハァ
男「え?なんです?」
女「ちょっと…こっち来て…ください」
男「え?」
女「…」ギュッ
男「わっ…ちょっと…」
ガブッ
男「え…?」
女「はぁ…はぁ…血だ…」ゴクゴク
男「うっ…あ…」
男「あ…あ…」
女「あっと…いけない」パッ
男「な…何を…」
女「ごちそうさまでした。」
男「え?」
女「ふふ、私、吸血鬼なんです」
男「」
女「あ、大丈夫ですよ!お伽話に出てくるみたいに血を全部吸っちゃうとかしませんから」
男「…え、と」
女「ただ、私達吸血鬼は最初に吸った血の味を好きになっちゃうんです」
男「え?」
女「なので、これからお世話になります」
男「」
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