京太郎「あー犬が欲しいなー」 (64)
清澄高校麻雀部部室。
久「えっ!須賀君…大人しい顔してすごい事言うのね……」
もわんもわんもわん
京太郎『ほら久犬…俺の足を舐めろ』
久『きゃうん…///////』すっ…
ぺろぺろ…
もわんもわんもわん
まこ「……そういう意味ではないと思うがの……別に大人しい顔でもありゃせんし……」
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優希「って!?おい犬!犬が犬を飼いたいだなんて、滑稽以外の名のものでもないじぇ」じぇじぇじぇ
和「もうっ…ゆーきったら少し失礼ですよ?」
京太郎(少しだけかよ……)
和「でも…須賀君。確か須賀君の家ってペットを飼っていませんでしたか?確かカピバラ…でしたっけ?」
京太郎「ん?ああ……………そ…その事なんだが……」
和(えっ!?…須賀君のこの表情と雰囲気……)
京太郎「実は昨日の夜…突然――――」
和・優希・まこ・久「「「「もっもしかして――――」」」」ゴクリ…×4
京太郎「いや…昨日の夜に視たテレビで犬の特集やってて、急に欲しくなったんだよ」
一同「「「「――――――!!」」」」」こけー×4
優希「こらー犬!!まったく紛らわしい事言うんじゃないじぇー!!」がぁ
まこ「まったく思わせぶりな奴じゃの」はぁ
和「ホントですよ」
京太郎「どーもすいません」
一同「「「「あははははははは」」」」
久「でも…そんなに欲しいなら飼わないの?」
京太郎「いやー買いたいのは山々何ですけど…やっぱり家にはカピバラ(せんきゃく)が居るもんですから……」
久「それじゃあ仕方ないわね」
京太郎「ええ」
皆とはほんの少し離れた距離感のところ。
咲「………………………」
咲(よしっ!)ぐっ…
次の日。
清澄高校麻雀部部室。
がら…
京太郎「おいーす」
?「あっ京ちゃん?おはよーって教室でも言ったかな?」
京太郎「ん?その声は咲か?姿が見えないから、誰もいないかと思ったぜ」
咲「うん。皆まだ来てなくて今は私だけだよ」
京太郎「そうか……で、咲…お前どこに居んだ?さっきから声はするけど姿は見えず何だが……」
咲「うん…ごめんね。今…そっちに行くね・……」すっ
京太郎「!?」
ひょこっ
咲「えへへ…どうかな京ちゃん?//////」かぁぁ
京太郎「おまっ…頭に何着けて…?って犬の耳かそれ?それに尻のあたりに尻尾まで付けて……」
咲「えへへ…そうだよ?」
京太郎「おまっなんで何なカッコしてんだ?」
咲「だって…京ちゃん昨日言ってたじゃない。犬が欲しいけど飼えないって……」
京太郎「ああ…確かに言ってたけど…それと何の関係が……?」
咲「もうっ察しが悪いよ?京ちゃん。だから私が…その……今日から京ちゃんのわんわんになってあげるって言ってるんだワン//////」きゃんきゃん
京太郎「!?」
咲「咲わんわんだわんっ!////////」にへへ…
京太郎「……い…意味が分からな―――――」
がららー
優希「おーすっ京太郎!それに咲ちゃn――――!!?」びくっ
和「ん!?どうしたのですかゆーき?そんなところで固まって、入れないじゃないですk――――!!?」びくっ
久「ん?どうしたの優希も和も……って…ええ!?」びくっ
まこ「まったくどうしたんじゃ……ってどうしたんじゃ咲?その恰好は……もしかして犬とか……?」
咲「はい…私……今日から京ちゃんの犬になりますワン」ふんす
一同「「「「「ええーーーーーー!!!?」」」」
久「す…須賀君。これは一体どういう事なの?」ひそひそ
京太郎「俺にもよく判んないんですよ。部室に来たらこんな事になっていたんですから」ひそひそ
和「……………咲さんカワイイ……」ぼそ…
優希「おいっ京太郎!お前…咲ちゃんの何の弱みを握って―――――」
京太郎「ばっかそんなんじゃねーよ。俺にもよく判らんけど、咲」
咲「はいだワン」
京太郎「お前…俺に為にこんな恰好してくれてんだよな?ありがとな。咲」にこっ
咲「――――!!////////う…嬉しいワン//////」たたっ
咲「くぅ~ん/////」すりすり…
京太郎「うわっバカやめろって!//////」
咲「えへへ~だワン」すりすり
一同「「「「………………」」」」
咲「だから今日から京ちゃんは私の…ううん咲犬のご主人様だワン/////」にこ
京太郎「――――――!!!」ドキッ
京太郎(何だかよく分かんねーけど。かわいーなーおい!)
久「……まぁ取り敢えず練習始めるわよ。ええっとじゃあ…じゃあ取り敢えず私は見てるから。須賀君はお茶を淹れて来て頂戴」
京太郎「はい、分r――――」
咲「私が淹れて来ます」
久「咲?」
咲「ご主人様にお茶汲みなんてさせられません。私が行ってきます」
京太郎「おいっ咲!?」
咲「ご主人様の雑用はこの咲犬にお任せ下さいだワン」にこ
京太郎「そ…そう言われてもな……」
咲「駄目ですか……ワン?」うるうる
京太郎(うっ…そんなウルウルの目で上目使いで言われたら――――)
京太郎「分ったよ。お前の好きにしてくれ」
咲「ハイだワン!!」ぱぁぁ
咲「では部長。私が行ってきます」
久「……い…いいけど……じゃあ須賀君先の代わりに卓に入って貰えるかしら?」
京太郎「わ…分りました……」
京太郎(うーん。なんか調子狂うなぁ……)すっ
和・優希「「…………………」」
……………。
かちゃかちゃ。
京太郎(うーん。これかな……)
タン
和「それロンです。5600」
京太郎「あーまた振り込んじまったー!」
優希「相変わらずこの犬は駄犬だじぇ」ぷぷぷー
咲「――――――!!」むっ
咲「ご主人様。お手伝いするワン」
京太郎「えっ?」
久「お手伝いって…卓外からアドバイスを送るとかするのは反則よ?」
咲「そうですか。それなら……」
すとんっ
京太郎「!?…っておい!!?///////」ドキッ
咲「えへへーこうやってご主人様の膝の上にお座りしてしまえば、同じ卓に座っているのと同じだワン//////」
京太郎「ぶ…部長……」
久「もういいわよ。好きにして頂戴」はぁ
――――――。
京太郎(うーんこれかなぁ……)すっ
咲(……………)ふりふり
京太郎「違うのか?」
咲「…………」こく
京太郎「じゃあこれか」
咲「…………」こく
京太郎「よし。これを切る!」
タン。
まこ・和・優希「「……………」」
京太郎(よし!通った!!)
かちゃかちゃ。
優希「……ええいっこれだじぇ!!」
タンッ
京太郎「それだ!ロン6400!!」
優希「あー!?やられたじぇ!!」くそぅくそぅ
京太郎「やったぜ。お前のお蔭だ咲!!」
咲「ご主人様のお役に立ててうれしいワン」すりすり
京太郎「はは…かわいいやつめ」なでなで
咲「えへへくぅ~ん//////」ぱたぱた
まこ「……まったく。やりにくいったらありゃせんのぉ」はは…
久「私なんか…口から砂糖吐きそうよ」だばー
和・優希「「………………」」
また書けそうになったら書きます
それでは。
次の日の教室。
お昼休憩の時間。
京太郎(ふーやっと飯だな。今日はレディースランチやってるから、咲を連れて学食n――――)
?「はい…これ……」
すっ
京太郎「!?咲?これってもしかして弁当」
咲「うん………」こく
京太郎「俺の為に?」
咲「…………」にこ
京太郎「マジかっ!?優希あたりに作らされる事はあっても、作って貰えるなんて夢にも思わなかったぜ、サンキューな咲ーー―――!?」びくっ
京太郎「ってお前!また犬耳と尻尾着けて!?」
級友たち((((犬耳!?尻尾!?))))びくっ
ざわ…ざわ…
咲「えへへ…ご主人様のために、お弁当を作ってきましたワン」にこ
京太郎「!?」
級友たち「「「「!?」」」」
級友1「おいっ須賀!これはどういう事なんだ!?」
京太郎「いや…俺もよく分からないんだよ。昨日からいきなりこんな事し始めて……」
級友2「昨日から?お前…宮永さんにこんなカッコさせてどーいうつもりだ!?首絞めてやる!!」ぐわっ
京太郎「ぐえっ!!いやその…って俺が頼んだわけじゃねーから!」
咲「ごっ…ご主人様をいじめちゃだめだワン!!」きっ
級友たち「「「!?」」」ざわっ
級友1「ご…ご主人様……!?お…お前…まさか宮永さんの弱みとか握って、あんな事とかこんな事とかさせて……」ゴクリ…
京太郎「ちっげーから!!……あっ!!そうだ!これゲームだから!麻雀で負けたやつが受ける罰ゲームだから!!」
級友2「罰ゲーム?」
京太郎「そうそう。それで俺が咲に勝って、罰ゲームで犬のモノマネしろって言ったら、思いの他、張り切っちゃたみたいでさ。なっそうだよな?咲」ちらっちら
咲「…………ご主人さまが、そう言われるなら…そうだワン……」
級友1「そうか……そういう事なら……」
級友(うーん。妙に腑に落ちないが…言われてみれば、それ以外考えられんもんな……)
級友2(あのクラスでも大人しい方な宮永さんが、罰ゲームとはいえ、こんな事するなんてな……)級友2(だけど…その割には妙にノリノリに見える気がしないでもないけど……)うーむ
京太郎(……ほっ…どうにか誤魔化せたみたいだな……)ふーやれやれだぜ
咲「ご主人様」
京太郎「はい!?」びくっ
咲「早くご飯食べないと、お昼休み終わっちゃいますワン」
京太郎「ああ…そうだな……すぐに食べないとな」
咲「はいだワン」にこ
京太郎「それじゃあ――――」
京太郎・咲「「いただきます」」
―――。
京太郎「…………」もぐもぐ
咲「――――!!」はっ
咲「あっご主人さま。ほっぺにご飯粒が……」すっ
ぺろ…
京太郎「!?」
級友たち「「「!?」」」」
咲「えへへ…取れましたワン//////」もぐもぐ
級友たち(((やっぱり須賀の野郎……殺す!ダイナマイトを腹巻状にさせたのを、爆発させて殺す!!)))
じー×多数
京太郎(うう…みんなの視線が突き刺さる様で痛い!痛すぎる!!)
咲「……………」もぐもぐにこにこ
京太郎(どうして…何があってこんな事になっちまったんだろうな……まぁかわいいっちゃあ…カワイイけどな・……)ちら…
咲「!!」ぴくっ!
咲「………」にこ
しっぽパタパタ
京太郎「!?/////////」どきっ
京太郎(もうどうしていいか、わけがわからないよ!!)
放課後。
てくてく。
京太郎「はー。まったく…もう今日はどうなると思ったぜ……」はぁ
咲「どういう事?」
京太郎「!?…どういう事って…お前判ってないのか……?まぁとにかく、もうあんな真似しないでくれよ」
咲「あんな真似って…咲犬の事?」
京太郎「そうだよ」
咲「!?だ…駄目なの……?京ちゃん…私の事、嫌いになったの?捨て犬にしちゃうの?」うるうる
京太郎「……い…いや……そうではないけど……とにかく教室では流石にやめてくれ」
京太郎「俺がアイツ等に殺されちまうからな。だから頼む」(拝み)
咲「……うん。分かったよ。でも……部室ならいいんだよね?」
京太郎「……まぁ部室なら何とか」
咲「ありがとう京ちゃん!!」ぱぁぁ
京太郎「……で…咲。お前、何の為にあんな事してるんだ?」
咲「えっ!?そ…それは勿論、京ちゃんの為だよ!犬が欲しいけど飼えないって言ってたし……」
咲「だから…私が代わりに犬になってあげれば、京ちゃん悦ぶからって……」
京太郎「あくまでも俺の為であって、自分が愉しんでる訳じゃないんだな?」
咲「もっ勿論だよ!私だってあんな事して、とっても恥ずかしんだから!!」
咲「あんな恥ずかしい事してもゾクゾクしたり、悦んだりなんて事もしないんだからね!!///////」
京太郎「……ふーんそうか。そりゃ悪い事しちまったな。そんなに嫌だったらもうしなくていいから、別にそこまで犬が欲しいわけでもないし」
咲「えっ!?ど…どういう……」おろおろ
京太郎「だから俺の為にあんな事されても逆に迷惑だから。まっ自分の為だっていうなら、お前の自由だけどな」ニヤリ
咲「……うう…そっ…それは……その…うう…京ちゃんのイジワル……」ぐす…
京太郎「……そんな顔するなって。まぁ俺の為だって言うのも本当だろうし…場所さえ弁えてくれたらやってもいいからさ」
咲「ホント!?」ぱぁ
京太郎「ああ」こく
咲「えへへー嬉しい!ご主人様!!」だきっ
ぎゅう!
京太郎「////////だからそういうのをやめろって――――」
咲「えへへ…」ぐりぐり
京太郎「………………」はぁ
京太郎(……うーん。ナンか最初から考えて…おかしな方向に行っている気もするんだが……それにしても……)じ…
咲「?」………にこ
京太郎(……でもこいつが…咲が……あの大人しい文学少女に、こんな一面があったなんてな……もしかしてこういうのがコイツの性癖とか?)
京太郎(まっ正直…こんな咲も可愛っちゃあ可愛いからいいか…って俺さっきから同じ事ばかり言ってんな……)はは…
麻雀部部室前。
がら…
京太郎「おいーす」
咲「おはようございます」
和「おはようございます。部長と染谷先輩はまだ来てませんよ」
優希「おーす咲ちゃんに京太郎!!今日もいい天気だじぇ!!」
京太郎「そうか…先輩方はまだ来てないk――――!!!?」びくっ
咲「……………」
京太郎「お…お前たち…そのカッコは……?」
和「……昨日、咲さんの御様子を拝見させて頂いて…その私も…やってみたくなりまして……初めましてご主人様…和犬ですワン////////」
優希「そうだワンだじぇ//////優希わんわんだじぇ!しっかり面倒見ろだじぇ―――――!!」
咲「わっ私も!!」(着け付け…)
咲「よしできたっ!!」
咲「咲犬だワン!!」
和「では……」コホン…
和「優希、咲さん。みんなで改めて、ご主人様にご挨拶しましょう」
咲「うん!」
優希「おうだじぇ!!
咲・和・優希「「「ご主人様!!」」」
優希・和・咲「「「今後ともよろしくぅ~ん」」」
京太郎(…………なんてこった…いつの間にか俺の飼い犬が、三人(びき)に増えちまった……)
おしまい。
これで終わりです
かなり適当なお話と設定になってしまいましたが
まあこういうのがあってもいいんじゃないかと思います
ありがとうございました
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