コナン「動物の遺伝子を組み合わせて幻獣を造りだすだって!?」 (12)

コナン「ってどういうことだよ?」

阿笠「簡単じゃよ。馬じゃとか犬じゃとかの異なる動物の要素を持った合成獣を生み出すんじゃよ」

コナン「キメラみたいなもんか?」

阿笠「そうじゃの。伝説の動物なんかも再現できるぞい。鳥と馬でペガサスとか、鷲とライオンでグリフォンとかの」

歩美「すごーい!歩美ペガサスさん作ってみたい!」

阿笠「構わんぞい。遺伝子の元、例えば体毛や羽とかさえあればほんの1時間で作れるからの」

歩美「やったー!」

コナン「なんでこのじじいノーベル賞取れないんだ?」

阿笠「馬のもとはサラブレッド、鳥は……何がいいかの?」

歩美「綺麗な白鳥さんがいいなー」

阿笠「白鳥はちょっとないのう。調達しにいかねばならんわい」

コナン「お、だったら俺も一匹作りたいから頼むぜ!ヘルハウンドってのを作りたいんだ!」

阿笠「ああ、ホームズに出てくる魔犬のことかの?」

コナン「ああ、黒い犬と、それとなんか有毒生物使って頼むぜ!」

阿笠「その有毒生物を決めなきゃいかんじゃろう」

歩美「そんなの後で決めればいいじゃない!早く調達しにいこー!」

阿笠「あ、ああ。じゃあ君達もついてきなさい」

阿笠「では出発するぞい」

コナン「よっしゃ!」

歩美「ペガサスさん待っててねー」


ブロロロロ


光彦「聞きました?元太君」

元太「ああ、作れるんだってよ!伝説の生き物ってやつが!」

光彦「しめしめ……先に僕達で作ってしまいましょう」

元太「何作ろうかな…ウナギとウナギで大ウナギってのはどうだ!?」

光彦「全く元太君は……まあいいでしょう!とりあえず見てみますよ!」

光彦「なるほど……この中に遺伝子のもととなるものを入れてどの部位をどの生物にするかなどの組み合わせ方を指定すれば…」

元太「光彦ー!早くしてくれよー!」

光彦「わかってますって……おや、冷凍庫の中に馬の毛が!これがさっき言ってたペガサスのもとですね!」

元太「ウナギのはねーのか?」

光彦「いや、見つかりませんでしたけど?」

元太「なんだしゃーねーなー…うぐぐ…」ズボッ

光彦「なんです元太君口に指を突っ込んで」

元太「うっぼげえええええ」ゲロゲロゲロゲロ

光彦「いえああああああ!何吐いているんですか元太君!」

元太「ほらよ、昼に食べたうな重だぜ」スッ

光彦「うひえ…」

光彦「まあ、どうしてもウナギの生物を作りだしたいっていうなら…」

光彦「うーんどうしましょうか……あ!」

元太「どうした光彦?」

光彦「ふふふ…思いついちゃいましたよ」

元太「マジでか!?」

光彦「ええ。まずはこの中に馬の毛と、そして…」

元太「そして?」

光彦「……」ガサゴソボリボリ プチッ

元太「光彦、なんで股間に手突っ込んでんだ?」

光彦「陰毛ですよ。僕の遺伝子を組み合わせるんです」

元太「?」

光彦「元太君も自分の毛を使ってみては?それをウナギとこう組み合わせて…」

元太「おお!そりゃいいぜ!」

阿笠「ようやく採れたぞい」

コナン「白鳥とドーベルマンとコブラの遺伝子か…悪くねえな」

歩美「早くー早くー!」

阿笠「む?なんだか街中が怪しいぞい」

コナン「本当だ!台風でも通ったみたいにあちこちが荒らされているぞ!」

歩美「ちょっとやだ!もしかしてテロ!?」

コナン「かもしれねえ!クソ…」

阿笠「み、見るんじゃ!前方に巨大な二つの影が……」

コナン「陰の上に人間が二人ずつ……光彦と元太!?」

光彦「ふっふっふ…馬の首から下と僕の上半身を組み合わせて作ったケンタウルロス!いや、ミツタウロスは最高にかっこいいですね!乗り心地も最高!」

ミツタウロス「ミッツー!」

元太「ぐへへ!俺の三角形の頭に10本のウナギを脚にしたクラーケン、いやゲンターケンもうまそうだぜ!」

ゲンターケン「ウナジュウ!」

阿笠「何じゃあの気色悪い生物は!」

コナン「あれが町を破壊していたのか!許さねえぞお前ら!」

歩美「た…助けてー!」

光彦「さあ行きますよミツタウロス!歩美ちゃんをさらって来るんです!」

ミツタウロス「ミッツツー!」

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