真姫「ヘタレで」海未「ヘタレな」絵里「我らソルゲ組」 (761)

真姫「…」ゴゴゴゴゴゴゴ

海未「…」ゴゴゴゴゴゴゴ

絵里「ふっ…集まったようね…」ゴゴゴゴゴゴゴ

真姫「ええ…」ゴゴゴゴゴゴゴ

海未「そろそろ始めましょう…」ゴゴゴゴゴゴゴ

絵里「そうね…」ゴゴゴゴゴゴゴ

絵里真姫海未「第32回ソルゲ組報告会を…!」ゴゴゴゴゴゴゴ






SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403277170

絵里「さて、今日は誰から…」

海未「はい!私からいきます!」

真姫「随分と威勢がいいわね」

海未「ふっ。実は、かなり進展がありまして」

絵里「へぇ。それは楽しみね。それじゃあ海未、あなたから頼むわ」

海未「はい!!」

海未「実は…昨日…」

絵里「」ゴクリ

真姫「」ゴクリ

海未「ほ、穂乃果と…」






海未「2人きりで一緒に帰ったんです!」

真姫「」

絵里「」



えりまき「な、なんだってー!?」




絵里「は、ハラショー…まさかあのヘタレ大明神の海未が2人きりで帰るなんて…」

真姫「驚きで何も言えないわ…」

海未「ふふふ…私もやる時はやる女なのですよ!」

海未「いつもは3人ですが、その日はことりが気を利かせてくれて2人きりになれたのです!」

海未「ことりには感謝せねばなりませんね…」

真姫「なんだことりのおかげか」

絵里「流石はことりね」

真姫「やっぱりヘタレ侍はヘタレ侍よね」

絵里「ヘタレは所詮ヘタレだというわけね」

海未「な!?」

海未「な、なんなのですかあなたたちは!」

海未「私はこれでも心臓バクバクだったのですよ!?」

真姫「自分の力で2人きりになったわけじゃないのによく言うわね!」

絵里「そもそも幼馴染やっているのに2人きりが進展って…」

海未「し、仕方ないではないですか!穂乃果と2人きりなんて恥ずかしいのですから!」

真姫「ことりと2人きりは?」

海未「全然」

真姫「ことり…何か可哀想になってきた…」

海未「そもそも!あなたはどうなのですか!真姫!あなたこそ自分の力で2人きりになるなんて不可能でしょう!」

真姫「ふん!見くびってもらっちゃ困るわね!」

海未「なっ!!」

絵里「へぇ。随分と自信満々じゃない」

絵里「ちょうどいいわ。真姫。次の報告はあなたよ!」

真姫「ふん。そうくると思ったわ」

真姫「そうね…あれは昨日の出来事…」

真姫「に、にこちゃん!」

にこ「んー?どうしたのよ?」

真姫「えっと…その…」モジモジ

真姫(一緒に帰りたいっ言いたいだけなのに…!こ、言葉が出てこない…!)

にこ「…」

にこ「まさか、にこと一緒に帰りたいとか?」

真姫「!?」

真姫「ばばばばっ、馬鹿じゃないの!?///どっ、どうしてにこちゃんなんかと一緒に帰らなきゃなんないのよ!///」

真姫(ああもう!私の馬鹿!なんで素直になれないのよー!!)

にこ「ふーん…」ニヤニヤ

真姫「なっ、何よ!?」

にこ「べっつにー?そんなことより、早く帰るわよ。真姫ちゃん」

真姫「えっ…?」

にこ「このにこにーが、一人ぼっちの真姫ちゃんと一緒に帰ってあげるって言ってんのよ。ほら、さっさとしなさいよー!置いていくわよー!」

真姫「ちょ、ちょっと!もう!にこちゃんの馬鹿!」

真姫(でも…嬉しかったわ)

真姫(ありがとう…にこちゃん)





真姫「みたいなことを考えながら、結局いつも通り凛と花陽と一緒に帰ったわ」

海未「…」

絵里「…」

真姫「なっ、何よ!そんな目で見ないでよ!!」

海未「真姫…やっぱりあなたも凄まじいヘタレじゃないですか…」

真姫「仕方ないじゃない!にこちゃんね話かけるだけでバクバクするんだから!」

真姫「だいたい、私は一年生でにこちゃんは3年生なの!年の差も合間ってますます緊張しちゃうのよ!」

海未「いやいや…関係ないですよ」


絵里「やれやれ…真姫はまだまだ前途多難ね…」

真姫「ふん!あんたには言われたくないわよ!」

真姫「それに!私は知っているのよ!最近エリーが希と2人きりで帰れていないってことを!」

絵里「ぎくっ」

海未「ふむ…」

海未「では絵里。ちょうどいいですし、報告してもいます」

絵里「うっ…」

絵里「そうね…以前までは2人きりで帰ることが殆どだったのだけれど…」

絵里「最近は……私と希、それから…にこも合わせた3人で帰ることが多くなったの」

真姫「羨ましい!!」バキッ

絵里「ぐふっ!?」

海未「真姫!?落ち着きなさい!」ガシッ

真姫「落ち着けるわけないわよ!なんでにこちゃんがアンタみたいなヘタレと一緒に帰ってんのよ!」

海未「真姫!それの発言はブーメランです!」

真姫「うるさい!それでも私はこのロシアを殴らなきゃ気が済まないのよ!」

絵里「な…何よ…!私だって、私だって悩んでいるのに…!」

海未「え、絵里?」

絵里「最近希とにこが仲がいいのよ!!」

真姫「!?」

絵里「このままじゃ…このままじゃ希がにこにとられちゃうかもしれないのよ!」

真姫「そんな…にこちゃんが…希に…」ガタガタ

絵里「これも全部!真姫がにこに何もしないからよ!」

真姫「う、うるさい!むしろエリーが希に何もしないからでしょ!」

絵里「何もしないんじゃないわ!何もできないだけなのよ!」キリッ

真姫「やっぱりヘタレじゃない!」

絵里「ふーん、じゃあそういう真姫はどうなのよ?」

真姫「そ、そりゃあ…出来ないからに決まってるじゃない!」

絵里「ほーら!やっぱりヘタレじゃない!」

海未「やれやれ。2人ともそんな話をしていて虚しくならないのですか?」

えりまき「黙れドヘタレ!」



海未「な、なんですと!?」

海未「あなたたちにだけは言われたくはありません!」

真姫「だからそれはこっちのセリフよヘタレネタキャラ!」

絵里「そういう真姫も人の事言えないけどねヘタレツンデレ!」

海未「そういうあなたもですよヘタレポンコツ!」

うみえりまき「ぐぬぬぬぬ!」

絵里「こうなったらもう!白黒つけようじゃない!」

海未「誰が一番ヘタレなのか、誰が一番ヘタレじゃないのか!」

真姫「いいわよ!やってやろうじゃない!」

絵里「よーし決まりね!じゃあ勝負内容は……」



絵里「明日から数えて1週間以内に、意中の相手をデートに誘うことができたら勝ち!」

海未「」

真姫「」

うみまき「なん…だと…」

真姫「さ、流石にそれは…」

海未「は、早すぎます!でっ、デートだなんて…///」

真姫「そ、そうよ!いくらなんでも無謀すぎるわ!」

絵里「ふ~ん。そっか~」

絵里「まあそりゃあそうよね~。あなたたちは好きな人をデートに誘うどころか、話すだけでもドキドキしちゃうドヘタレさんだものね~」ニヤニヤ

真姫「」カッチーン

真姫「上等じゃない!やってやるわよ!!この1週間以内ににこちゃんを落としてやるんだから!!」

海未「ま、真姫!?」

絵里(流石はチョロヘタレね)

絵里「さーて、真姫もやる気だし、ヘタレ海未ちゃんはどうするのかしら~?」ニヤニヤ

海未「うっ…」

海未「わ、分かりましたよ…私も…その勝負、受けて立ちます…」

絵里「そうこなくっちゃ!」

絵里「よーし!今日の報告会は終わりよ!ま、みんなせいぜい頑張ることね!」

真姫「ふん!目にものを見せてやるわよ!」

海未「ま、まあ明日から数えて1週間ですし…なんとかなるはずですよね…?」

絵里「ふふふ…我ながらかしこいわね」

絵里「これであのヘタレ2人に私はヘタレじゃないって証明できるわ!」

絵里「そ、そして…希とデートも…///」

絵里「よし!絶対に勝つわよ!そのためにはまず、イメージトレーニングからね!」




絵里『希、ちょっといいかしら?』

希『ん?どうしたん?』

絵里『明日…暇かしら?』

希『暇やけど…』

絵里『そう。ならちょうどよかったわ』

希『エリチ…?』

絵里『ねぇ、希…』

絵里『明日、さ……デート…しよ?』

希『』ポッ



絵里「うふふふふ…///顔真っ赤にするのんたんまじきゃわわ///」ニヘラ


亜里沙(お姉ちゃん…今ものすごい顔してるよ…)

真姫「勢いに任せて勝負を受けたけど…」

真姫「つ、つまりこれは…にこちゃんをデートに誘ういい機会ってことよね…?///」

真姫「どどどどどうしよう!緊張してきた!!」

真姫「そ、そうだ!ここは妄想で心を落ち着かせるのよ!」



真姫『にこちゃん』

にこ『ん?』

真姫『そっ、その…どうせ明日暇でしょ?』

にこ『何よ…そのにこが暇人みたいな言い方』

真姫『べっ、別にいいでしょそんなこと。で?どうなのよ』

にこ『まあ暇だけどさ~』

真姫『ふ、ふ~ん……そ、そうなんだ~』カミノケクルクル

にこ『まさか真姫ちゃん、この可愛いにこにーをデートに誘う気かな~?』ニヤニヤ

真姫『なっ!///そ、そんなんじゃないわよ!///馬鹿じゃないの!///』

にこ『はいはい。まったく、照れすぎよ』ニヤニヤ

にこ『それじゃ、明日楽しみにしてるわ』

真姫『え…?』

にこ『デート…付き合ってあげるわよ』

真姫『にこちゃん…』キュン



真姫「ああああああああああああああああああああ!///にこちゃんそれ反則よ!///」ゴロゴロゴロゴロ


海未「はぁ…今さらですがあんな無謀な勝負を受けしまうなんて…」

海未「どうしましょう…」

海未「正直…勝てる気はしません…」

海未「まあ、誰も勝てないとは思いますが…」

海未「で、でも…穂乃果とデート…これはいずれにせよいつか越えなければならない壁のひとつです…」

海未「だったら…この機会に乗り越た方がいいのでは…?」

海未「うぅ…しかしこの壁を越えるのは難しすぎます…」

海未「とりあえず座禅を組んで心を無にしましょう…」



海未『穂乃果』

穂乃果『どうしたの海未ちゃん?』

海未『明日、どこかへ遊びにいきませんか?』

穂乃果『お!いいね!』

穂乃果『あ、そうだ!どうせならことりちゃんも誘って…』

海未『ダメです』

穂乃果『えっ?なんで?』

海未『決まってるじゃないですか』

海未『私は、穂乃果と2人きりがいいんですから』フフ

穂乃果『海未ちゃん…///』キュン

海未『穂乃果…愛していますよ』

穂乃果『私も…愛してるよ、海未ちゃん』

チュッ




海未「ふふ…」ハナヂダクダク

絵里「…」ドヨーン

真姫「…」ドヨヨーン

海未「…」ドドヨヨーン

絵里「はい…みなさん集まったようで…」

絵里「それじゃあはじめます…第33回ソルゲ組報告会を…」

うみまき「いえーい……」

絵里「えー、勝手ながら、この私から報告させてもらうわね…」

絵里「1日目から順に説明するわ…」



1日目
絵里『ふふ…イメトレはバッチリよ』

絵里『強いてダメなところと言えばイメトレをしすぎて寝不足なとこね』

絵里『だけど大丈夫!授業の合間に睡眠をとればなんとかなるわ!』





『……ち…………え…………』

絵里『zzz…』

『エリチー!起きてー!』

絵里『んん…』

絵里『希…?』

希『お。やっと起きたやん』

絵里『あれ…私、寝てた…?』

希『もちろん。がっつり寝てたんよ』

希『まあ、先生も周りのみんなもあのエリチが寝ているっていうことで、誰も起こそうとせずそっとしていたんよ』

絵里『え…まさかずっと寝ていた…?』

希『うん。ずっとやね。かくいうウチも、流石に起こすのは可哀想と思ってそっとしていたんよ。でも、授業が終わったら練習やし…だから流石に起こさなあかんかなーって思って、今起こしたんよ』

絵里『そ、そうだったんだ…ありがt』グゥゥゥ…

希『ん?』

絵里『~~っ///』

希『あはは…そう言えばエリチはお昼ご飯もまだやったね』

絵里『うう…///』

希『それじゃあ、お昼ご飯食べてから行こっか?』

絵里『う、うん…///す、すぐに食べ終わるから!希は先に行ってて!』

希『ふふ。急ぎすぎて喉に詰まらせたらあかんよー?じゃ、先に行っとるね』




絵里「ってことがあって…結局この日は何も言わなかったわ…」

海未「うわぁ…」

真姫「でも少しはイチャついてんのね…腹立つ」


絵里「で、次が問題の2日目よ…」

2日目

絵里『昨日はすっかり忘れていたわ…』

絵里『でも、まだあのイメトレでつちかったイメージは残っている!』

絵里『! さ、早速、希があんところに…!』

絵里『よーし…いくわよ!絢瀬絵里!』

絵里『のののっ、希っ!』

希『ん?どうしたんエリチ?』

絵里『えっと、そ、そのっ…』

絵里『あああ明日!ひっ、暇かしら?』ドキドキ

希『えっと…エリチ…明日はいつも通り学校やし、練習もあるから…暇は無いと思うんよ…?』

絵里『』




絵里「そう…イメトレで”明日”と言ってしまっていたからこそ起きた悲劇よ…」

絵里「その時の失敗をズルズルと引きずり……結局誘えなかったというわけよ…」ズーン

真姫「う、うわぁ…なんか私を見ているみたいね…」

真姫「ちょうどいいわ…私の報告をさせてもらおうかしら」

真姫「そうね…私もエリーみたいに話していこうかしら」

真姫「まずは1日目」

1日目

真姫『にこちゃんをデートに誘う…にこちゃんをデートに誘う…』ブツブツ

凛『真姫ちゃん怖いにゃ…』

花陽『そっとしておいてあげよう…』



真姫「とまあ、凛と花陽にドン引きされて1日すぎていたわ」

絵里「真姫…何をやってるのよ…」

海未「ドン引きされていた自覚はあるのですね…」


2日目

真姫『むっ、無理よ!やっぱりデートのお誘いだなんて…』

真姫『ま、まだ段階も踏んで無いし…』

真姫『とっ、とにかく早すぎるのよ!』

3日目

真姫『でも…やっぱりヘタレだと思われるのは癪に障るし…』

真姫『でもでもっ、やっぱり早すぎるのよ!』

真姫『これは決してヘタレとかじゃなくて、あくまで私は確実な手段をとっているだけなのよ!』

4日目

真姫『にこちゃんのくせに生意気なのよ!!だからデートに誘うわ!』


絵里「唐突ね」

海未「なんというか…理不尽…」

真姫「あの時は頭のネジが見事に外れてたのよ…」

真姫「ちなみに続きがあって…」



真姫『にににににこちゃん!』

にこ『ど、どうしたのよ?』

真姫『あ、明日暇よね!?そうよ!にこちゃんは暇に決まっているわ!』

にこ『いや、がっつり練習があるんだけど』

真姫『』



真姫「後はエリーと同じオチよ…」

絵里「うわぁ…」

海未「これは…もう…」

絵里「さあ…私と真姫は無様な末路を語ったわけだけど」

真姫「次は海未の番よ」

海未「うっ…私ですか…」

海未「では…私も同じような形式で語っていきましょう」


1日目

海未『まあまだ始まったばかりですし』

2日目

海未『あせる必要はありませんよ』

3日目

海未『まだ私が動く時ではありません』

4日目

海未『あと3日…まあどうにかなるはずです』

5日目

海未『そろそろ…いや後もうちょっと』

6日目

海未『ま、まだ明日があります』



絵里「ちょっと待って」

真姫「…」

海未「な、なんでしょうか?」

絵里「やる気あるの?」

海未「なっ!?し、失礼な!」

海未「ちゃんと7日目には動きがありますよ!」

絵里「ふーん…」


7日目

海未『つ、ついに最終日……』

海未『今日デートに誘わなければ…ヘタレ認定されてしまう!!』

海未『し、しかし…やっぱりハードルが高すぎる!』

海未『うう…どうせ絵里も真姫も失敗しているに違いありません…だから私も諦めて…』

ことり『ダメだよ海未ちゃん!』

海未『ことり!?』

ことり『せっかくのチャンスなんだよ!?ここでビシッと決めなきゃ!』

海未『だ、だけど…』

ことり『大丈夫だよ!海未ちゃんならきっと上手くいくよ!ことりが保証するから!』

海未『ことり…』



真姫「流石はことりね」

絵里「というかナチュラルに私たちのことをディスったわね」

真姫「事実だからしょうがないわよ…」

海未「あのー…話、続けますね?」

海未『分かりました…!』

海未『私、行ってきます!』


真姫「おお」

絵里「むむう…」


海未『ほっ、穂乃果!!』

穂乃果『海未ちゃん?どうしたの?』

海未『あっ、あの!ら、来週の土曜日のことなのですが…』

海未『そっ、その…ええと…///』モジモジ

穂乃果『あ!そう言えばその日は練習が休みなんだよね!』

穂乃果『だったらさ、久しぶりに遊ぼうよ!』

海未『穂乃果…っ!!』パァァ


真姫「お、おおおお!」

絵里「ナイス穂乃果、といった感じね」

真姫「まあ、海未から誘ったわけじゃないから勝負的には微妙だけど、人間的には私たちより勝ち組ね」

絵里「って…これだけ聞いたら落ち込む要素がないじゃない」

真姫「確かにそうね。普通ならるんるんよ」

海未「実は…まだ少し続きがあって…」



穂乃果『あれ?もしかして嫌だった?』

海未『そ、そんなことありません!む、むしろ…う、嬉しいです…///』

穂乃果『そっかー。海未ちゃんが嬉しいなら穂乃果もうれしいなー♪』

海未『ほ、穂乃果…///』キュン

穂乃果『あ!そうだ!ことりちゃんも誘おう!人は多い方が楽しいもんね!』

海未『』


真姫「やりやがったわね…」

絵里「なんとなく読めてはいたけど…」

海未「結局そのまま…デートではなく本当にただ遊ぶようになったのです…」

絵里「海未…あなたはよく頑張ったわよ…」

真姫「これに関しては…相手が悪かったとしか言えないわね…」

絵里「まあ、相手があの穂乃果じゃ、ねぇ」

海未「ううう…」



絵里「まあ確かに…あの鈍感大魔王も悪いかもしれないけど…」

真姫「二人きりになりたいと言えなかった海未もヘタレってことよね…」

海未「はぁ…」ズーン

絵里「でも…ようやく分かったわ。私たちに足りないものが」

真姫「エリー…」

海未「それは一体…?」

絵里「私たちに足りないのは、度胸、熱さ、そして漢気よ!」

真姫「漢気って…私たち女だけど…」

海未「いや…以外と絵里の言うことは正しいのでは?」

絵里「ふふ。漢気に女も男も関係ないわ」

絵里「そこで!今日は私が最近ハマっている熱血アニメのうち、これを視聴してもらうわ!」

真姫「へぇ。エリーがアニメを見るなんて以外ね」

絵里「最初は百合アニメを見て色々学んでいたのだけれど、だんだんハマってしまって…気づいたら熱血系を見ていたわ」

海未「うーん…色々言いたいことはありますが…まあ、まずは視聴しましょうか」



視聴後

絵里「ふぅ…つい叫んでしまったわ…」

海未「ううう……不覚にも泣いてしまいました………」グスッ

絵里「海未ったら、アニキの再登場の時からずっと泣きっぱなしね」

海未「だって…ただでさえ我慢してたのに…ズルイですよ…あんなの…」グスッ

真姫「エリーが勧めるものだからあまり期待していなかったけど……結構面白かったわね」

絵里「ふふ。これでも結構色々見てるからね。ちなみにまだまだ熱血ものはあるわよ!」

真姫「ふーん。例えば?」

絵里「そうね…長いから今日は流石に見れなかったけど、これとか」

真姫「何これ?」

絵里「バイクに乗ってカードゲームをするアニメよ」

真姫「何それ、意味わかんない」

絵里「そうだ!貸してあげるから見て見なさい!絶対に面白いから!」

真姫「ゔぇぇ…」





絵里「まあとにかく!今のを見て分かったでしょ?」

真姫「まあ…最初の方の主人公は、ヘタレだったわね」

海未「けれどアニキに影響されて、成長していきました…」

海未「特にアニキの死を乗り越えるあのシーンはもう…!」

絵里「最っっっ高よね!」

海未「はい!!」

真姫「す…すっかり染まっちゃったわね…」

絵里「ようするに!私たちは無理を通して道理を蹴飛ばす必要があるのよ!」

真姫「はぁ…」

絵里「いい?2人とも」

絵里「お前を信じろ。俺が信じるお前を信じろ!」

海未「アニキ…!」

真姫「ねぇ、今日はもうこれでお開きにしましょう」

絵里「えー?どうせなら今日は泊まっていきなさいって♪私は大歓迎よ?」

真姫「いや、エリーが大歓迎でも私は…」

絵里「いいからいいから♪ね?たまにはこんなのもいいじゃない?」

海未「そうですよ真姫。たまにはいいじゃないですか」

真姫「なんで2人してノリノリなのよ!」

真姫「もう…分かったわよ…今日だけよ?」

絵里「そうこなくっちゃ♪」

海未「あれ?そう言えば亜里沙は?」

絵里「ああ、亜里沙なら今日は雪穂ちゃんの家でお泊りだってさ」

海未「なるほど…って、雪穂の家とはつまり穂乃果の家で…!?」

絵里「ふふ。安心しなさい!亜里沙には穂乃果の写真を撮ってくるように言っているわ。もちろん後で海未にそれをプレゼントよ!」

海未「アニキ…!!」

真姫「まだそのノリが続いているのね…」


絵里「さて…寝る前に」

絵里「誰の嫁がNo.1か!それをはっきりさせましょう!」

海未「ふむ…」

真姫「ゔぇぇ…」

真姫「よ、嫁って…別にまだ付き合ってるわけじゃないし…」

絵里「でもいつかは自分の嫁にするんでしょ!?そうでしょ、真姫!」

真姫「ま、まあそうだけど…」

絵里「だったら語れる筈よね!じゃあ早速始めましょう!!」

海未「ふふ…ならば私から語らせてもらいます!」

海未「そうですね…穂乃果の魅力を語り尽くすのはかなりの時間がいるので、その魅力の中でも際立っているところを重点的に語っていきましょう」

海未「まず、穂乃果を語る上で外せないのはあの太陽のような元気ですね」

海未「あの元気っぷりにはよく振り回されますが、別に嫌というわけではなく、むしろ心地よさを感じます」

海未「それから………」

1時間後…

海未「とまあ、そんなところも全部含めて穂乃果の素晴らしいところなんです!」

海未「まだ話したりませんが…私の話は以上ですね」

真姫「」

絵里「は、ハラショー………」

海未「あれ?どうしたのですか2人とも?体調が悪そうに見えますが…」

真姫「そりゃ1時間もぶっ続けで語られたらそうなるわよ……」

絵里「なんというか…凄まじかったわ…」

海未「はあ…そうでしょうか…?」

絵里「まあそれはともかく!次は私の番よ!」

絵里「希の魅力…それはなんと言ってもおっぱいと母性なんだけど」

絵里「でも私としては、1番の魅力はμ'sの母と呼ばれるほどの母性じゃなくて、たまに見せてくれるギャップがたまらないのよ!ギャップ萌えよハラショーよ!」

絵里「そう、例えば……………」

1時間後…

絵里「とまあ、こんな感じで希のギャップに魅了されたのよ」

絵里「ふふ。分かったかしら?これがギャップ萌えよ」

絵里「まあもちろん、希の母性やおっぱいも魅力的で……」

海未「zzz…」

絵里「って海未!?も、もう寝たの!?」

真姫「当たり前よ…私だってそろそろ限界なんだから…」

絵里「そっ、そんな!まだ半分も語ってないのに!」ガーン!

絵里「こうなったら海未を起こしてでも…!」

真姫「悪いことは言わないわ。やめなさい」

絵里「そっ、そうよね…」

真姫「じゃあ、私も眠いからもう…」

絵里「ま、待って!まだ希の魅力が…」

真姫「無理。寝る」

絵里「じゃ、じゃあ私はいいわ!今度は真姫が自分の嫁の魅力を語りなさい!」

真姫「えー…」

真姫「海未も寝てるし…別に言わなくても」

絵里「ダメよ!言わなきゃダメダメ!」

真姫「うるさいわね…まあ、確かにエリーがこのままのテンションじゃ私も寝れないし…」

真姫「ほんの少し、本っっ当にほんの少しだけよ?」

3時間後…

真姫「まあぴょんぴょん跳ねる姿もかわいいしにこちゃんかわいい」

真姫「時々見せる頼れる先輩っぷりっていうのもにこちゃんかわいいいわゆるギャップってやつですごくキュンとするにこちゃんかわいい」

真姫「まあとにかくにこちゃんかわいいにこちゃんちっちゃいって事よ」

絵里「zzz…」スヤァ

海未「zzz…」スヤァ

真姫「」

真姫「な、何寝てんのよにこちゃんかわいい!!」

真姫「もう知らないにこちゃんかわいい!私も寝るにこちゃんかわいい!」

真姫「zzz…」スヤァニコチャンカワイイ


絵里「はぁ…」

絵里「二人きりではないけど、海未は明日は遊びに行くって言ってたわよね…」

絵里「それはそれでちょっぴり羨ましいわね…」

絵里「はぁぁぁぁ…私にも度胸があればなぁ…」

絵里「でっ、デートまでとはいかないけど…」

絵里「希は一人暮らしなんだし…たまには私が泊まりにいっても…」

絵里「……なーんてね」

絵里「それを希の目の前で堂々と言えたらいいのにねー」クルッ

希「」ニコニコ

絵里「」

絵里「のののの希さん!?」

希「どうしたんエリチー?そんな焦って」ニヤニヤ

絵里「いいいいやそそそその!」

絵里「…まさか……聞かれてた……?」

希「うちが一人暮らしだからってところからやね」ニヤニヤ

絵里「」カァァ

希「ふふ。泊りに来たいなら素直に言えばええのに」ニヤニヤ

絵里「うぅぅ…///」

希「そうやねぇ…明日はちょうど何も無いし……」

希「泊りに来る?」

絵里「!!??」

絵里「もっ…勿論!!」

絵里「あ!で、でもっ!ちょっと色々準備しなくちゃならないから!!準備終わったら連絡するから!」ダッ

希「はーい。じゃあウチは待っとるからね~」ニコニコ



真姫「はぁ…」

真姫「今日も素直になれなかった…」

真姫「ヘタレでツンデレとか救いが無いじゃない…」シュン

真姫「はぁ…」

「真姫ちゃーん!!」ダダダダダダダ…

真姫「ん?」クルッ

凛「真姫ちゃーーーーん!」ドーン!

真姫「ぐふんっ!?」バタッ

凛「真姫ちゃんひどいにゃ!1人で帰るなんて!」

凛「せめて用があるなら言って欲しかったにゃ!」

真姫「」チーン

凛「あれ…?ま、真姫ちゃ…」

凛「し、死んでる…」

花陽「はぁ、はぁ…や、やっと追いついた…」

花陽「り、凛ちゃん…速すぎだよぉ…」

凛「かよちん…」

花陽「凛ちゃん…?」

凛「真姫ちゃんが…真姫ちゃんが…死んじゃったにゃ…」

花陽「エ゛エ゛!?マ゛キ゛チ゛ャ゛ン゛シ゛ン゛シ゛ャ゛ッ゛タ゛ノ゛ォ゛!?」

真姫「い…生きてるわよ…勝手に殺さないで…」プルプル

りんぱな「真姫ちゃん!」

花陽「はぅぅ…よかった…」

凛「し、死んじゃったと思ったにゃ…」

真姫「あの程度で死んでいたら私はもう何回も入院を繰り返してるわよ…」

真姫「まぁ…今回のは結構痛かったわ…」

凛「ごめん…次からは手加減するにゃー」

凛「まあそれはさておきだよ真姫ちゃん!」

真姫「はぁ…」

凛「明日は練習休みだよね!?」

真姫「そうね」

凛「じゃあ遊びに行くにゃー!」

真姫「えー…」

凛「真姫ちゃんに拒否権は無いにゃー!絶対来るにゃー!!」ダキッ

真姫「わ、分かったわよ!!だから離れなさいってば!」

凛「ふっふーん♪分かればよろしいにゃー」

花陽「あはは…なんかごめんね、真姫ちゃん」

真姫「別にいいわよ…どうせ明日は暇だったし…」ヴーヴー

真姫「ん…?電話…?誰から…ってうわぁ…エリーから…」

真姫(嫌な予感がする…)

真姫「もしもs」

絵里『たたたたたたたたたたたたたたた大変よ!!』

真姫「どうしたの?北斗百裂拳?」

絵里『とっとにかく大変なの!緊急事態なのエマージェンシーなの!だから今から会議を始めるわいつもの場所に来て待ってるわ!!』

真姫「ちょっt…切れた」

真姫「はぁ…悪いわね2人とも。ちょっと今日は一緒には帰れないわ」

りんぱな「?」



絵里「あ、集まったみたいね…!」

海未「緊急会議というから駆けつけましたが…一体どうしたのですか?」

真姫「どうせロクなことじゃないんでしょ。早く帰って続きを見たいんだけど」

海未「続き?」

真姫「この前エリーから借りたやつ。不覚にもハマってしまったわ」

海未「ああ。そう言えば真姫も借りてましたね」

真姫「も?海未も何か借りてたっけ?」

海未「ええ。生まれも価値観も何もかもが異なる2人の主人公のぶつかり合いを通してその生き様を描いたアニメで…」

絵里「あ、あの~…話していいかしら?」

海未「ああ。すいません。つい」

真姫「話すならちゃっちゃとしてよ」

絵里「え、ええ…じゃあ話すわ」

絵里「実は…」

絵里「きょ、今日!希のとこにお泊りすることになったの!」


海未「なん…だと…」

真姫「…」



海未「な、なんですと!?そ、それは本当ですか絵里!? 」

絵里「嘘だったら緊急会議なんて開かないわ!」

海未「なんと…!ち、ちなみに絵里、どうやって泊まる約束をつけたのですか!?」

絵里「独り言で希のとこに泊まりたいとぼやいていたところを聞かれたのよ…そ、それでそのまま…」

海未「な、なんたる偶然…!」

真姫「」プッツーン

真姫「ああああああああ!!なんなのよもう!!」

うみえり「真姫!?」

真姫「まぐれだけどなんでうまくいってんのよ!!こっちは全然うまくいかないのに!!」

海未「ま、真姫!!落ちついて!その握りこぶしを下ろしてください!!」

絵里「チ、チカァ…」ガタガタ

30分後…

海未「や、やっと落ちついてくましたね…」

絵里「また殴られるかと思った…」ガタガタ

真姫「ふん。まあ、今日のところは殴らないでおくわ。次くだらない事や惚気話を聞かされたらスクラップフィストしてやるから」

絵里「は、はい…」

海未「はぁ…それで、緊急会議というのなら、ただ報告するだけでは無いのでしょう?」

絵里「そ、そうよ!そうなの!」

絵里「ええと、まずは二人きりのお泊りでどう希に接したらいいのかなー、とか…」

真姫「それを私たちに聞く?」

海未「愚問です」

絵里「で、ですよねー…」シュン

絵里「じゃ、じゃあ何を持っていった方がいいかしら?パジャマとかそういう当たり前な物以外で!」

海未「うーん…そうですねぇ…」

真姫「普通にお菓子とかどう?」

絵里「なるほど!お菓子!ハラショーね!」

真姫「お菓子と言えば凛と花陽がうちに泊りに来た時は混沌としてたわ…」

海未「一体何が…?」

真姫「あの子たちはお菓子と称してラーメンと米を持ってきたのよ…」

海未「ああ…それは結局食べたのですか?」

真姫「食べたわよ…おやつの時間に…」

海未「な、なんと…」

絵里「は、ハラショー…本当にお菓子感覚で持ってきたのねあの子たち…」

真姫「常識を疑ったわ…」

真姫「まあドッキリだったんだけど」

うみえり「ドッキリかい!!」

真姫「ほらね?騙されたでしょ?」

絵里「た、確かに…」

海未「あの二人なら本当にやりかねませんからね…これは騙されるのも無理もないです」

絵里「って!おもいっきり話が脱線しているわよ!」

絵里「お菓子は持っていくとして、他に何か無い?」

真姫「他、ねぇ…」

海未「ああ!なら絵里のお気に入りのアニメを希にも見せるというのはどうでしょうか?」

絵里「!! それよ!海未、ナイスハラショーだわ!」

海未「ふふふ。熱血アニメを見せれば盛り上がること間違いなしです!」

絵里「いや、ここは熱血アニメではなく…百合アニメにするわ!」

海未「な、何故!?」

絵里「決まっているじゃない!」

絵里「希と二人きりで百合百合なアニメを見て、互いに意識しあっちゃうっていうよくある作戦よ!」

海未「は、はあ…」

真姫(うわぁ…エリーが自滅する姿が鮮明に思い浮かぶわ…)

海未(熱血アニメでもりあがった方が私はいいと思います…)ショボン

絵里「どーれーにーしーよーおーかーなー♪」

真姫「み、見事なまでに半々に分けられているわね…ぷわぷわなピンクオーラと暑苦しい真っ赤なオーラを感じるわ…」

海未「うーん…やっぱり熱血の方が……ん?なんでしょう?あれ?」

真姫「あれ?あれってどれよ?」

海未「ほら、あそこに落ちている」

真姫「あそこって…あれは…」




絵里「うーん。やっぱりこれかしら?でもやっぱりこっちもいいし…」

真姫「エリー」

絵里「どうしたの真…」

真姫「これで希をマッサージするのはどうかしら?」ヴィィィィィィン

絵里「ぶふぉっ!!??」

絵里「ななななんてもの持ってるのよ返しなさい!」バッ

真姫「はぁ?何をそんなに慌ててんのよ」

海未「そうですよ。ただマッサージするだけじゃないですか」

絵里「ととととにかくダメなのよ!これは18歳未満は使っちゃダメなの!大人のおもちゃなの!」

海未「何を言っているのですか?ただの電気マッサージ器じゃないですか」

真姫「そうよ。ただの電気マッサージ器じゃない」

絵里「と、とにかくダメよダメよ!これは却下よ!!」

真姫「意味わかんない…いい案だと思ったのに」

海未「そうですよ。だって希はその…私と違って胸もありますし、肩が凝ってたりするかもしれませんし…」

真姫「そうそう。だからすっごくいい案だと思うんだけど」

絵里「えっ?あっ、そういうこと…」

絵里(なんてピュアなのこの子達…とりあえず助かった…)

海未「そう言えば気になったのですが…何故絵里の部屋にそれがあるのですか?」

絵里「ぶふぉっ!?」

真姫「確かにそうね。エリーが使っている姿とか考えにくいし…」

絵里「ええとそのそれはねあのね」ダラダラ

絵里(どうしよう…どう説明すれば…)ダラダラ

海未「でも…やはり絵里もその、胸が大きいですし…意外と肩が凝ってたりするのでは無いでしょうか?」

絵里「そっ、そうなのよ~!実は最近また大きくなっちゃってさ~!肩が凝ってきちゃったのよ~!もう、海未にちょっとくらい分けたいわぁ!あは、あはははは!」

海未「今、私を侮辱しましたよね?軽く馬鹿にしましたよね?」ビキビキ

真姫「うん…なんかもう、殴るのを許可するわ。やっちゃって、海未」

絵里(殴られそうだけど多分助かった!この子達がピュアでよかった…)



ガサゴソ

絵里「よしっ!準備万端!」

絵里「ありがとう2人とも!今から希に連絡して行ってくるわ!」

海未「頑張ってくださいね。武運を祈っています。では、私たちはこれで」

真姫「くれぐれもヘタレるんじゃたいわよ。……無理だろうけど……じゃあね、エリー」

バタン

絵里「…ふう。行ったわね」

絵里「ううう…まだ海未に殴られたとこが痛む……これが噂のあなたは最低ですビンタね……」

絵里「まあそれはさておき!今から希に連絡よ!」

絵里「このかしこいかわいいエリーチカ!今回はすごい作戦を用意したのよ!」

絵里「それは!電話では緊張してまともに話せないけど…」

絵里「メールだったら緊張しない!そこまでは!」

絵里「送信!」

絵里「ふふふ…後は返事を待つだけね……」

絵里「って返信来た!?」

絵里「待っとるね、か……ふふふ……」ニヤニヤ

絵里「よーし!今すぐ向かうわよ!」



絵里「つ…ついに来てしまったわ…」

絵里「インターホンを鳴らすのにこんなに緊張するのは初めてね…」ガタガタ

絵里「よーし…ここはひとつ、深呼吸を…」

絵里「すぅー……はぁー……」

絵里「よし。押しましょう」キリッ

絵里「」ピタッ

絵里「ちょ、ちょっと早く来すぎたわね…あまり早すぎて引かれたり…」

絵里「い、いや…希に限ってそんなことは…」

絵里「と、とりあえず、もう一度身だしなみをチェックしてから…」

ガチャッ

希「あれ?エリチもう来てたん?」

絵里「」カァァ

希「来てたんならインターホン押してくれれば良かっ…」

希「ははーん。そういうことやね」ニヤニヤ

絵里「ど、どういうことかしら?///」アセアセ

希(必死に取り繕うとしてるエリチ、かわええなぁ…)ニヤニヤ

希「まあ細かいことはいいやん?ほら、入って」ニヤニヤ

絵里「お、おじゃみゃしましゅ…///」ドキドキ

希(あ、噛んだ)

希(もおかわええなぁ、にやにやが止まらへんよ)ニヤニヤ

絵里(つ、ついに来てしまったわ…硝子の花園に…)

絵里(頑張れ!一歩踏み出すのよ私!)

絵里(希!ロシアの美味しいお菓子を持ってきたんだけど、一緒に食べない?)

希「エリチー、紅茶でええ?」

絵里「え?え、ええ。それでいいわ。ありがとう、希」

絵里(声に出したつもりが声に出ていなかった…)ズーン

絵里(だ、だけど今日の私はこんなところで止まらないわ!)

絵里(よし…!)

絵里「ね、ねぇ食べてみない?お菓子があるの。ロシアの。持ってきたの。希食べてみない?一緒に。私と」

絵里(なんかもうむちゃくちゃになってるー!?倒置法!?)

希「お。ええやん。ちょうど小腹が空いとったところやん」

絵里(のんたん!!)パァァ

希「これ…すっごく美味しいやん!」

絵里「そ、そう?実は手作りなのよ」

希「へぇ。って、もしかして準備っていうのは、このお菓子を作っていたから、とか?」

絵里「あはは。違う違う。流石にあんな短時間じゃ作れないわよ。実は、最近お菓子作りがちょっとしたマイブームでね。昨日作って今日食べようと思ったのだけれど、せっかく泊まらせてもらうんだし、希に食べてもらおうかなー、なんて」ドキドキ

絵里(よし!普通に喋れた!)

希「そうなんだ…なんか悪いなぁ。ウチのために作ったわけじゃないし…」

絵里「い、いいのよ!ちょっと作りすぎたくらいだし!そ、それに…」

絵里「いつか希に食べてもらいたいと思っていたし…」ボソッ

希「ん?何か言った?」

絵里「なっ、なんでもないわ!」カァァ

希「ご馳走さま。美味しかったよエリチ」

絵里「い、いいのよそんな…た、ただのお菓子なんだし///」

希「んー、でも美味しかったのは事実やしなぁ」ニヤニヤ

絵里「も、もう!///」

希「さて、エリチ」

絵里「ん?」ズズズ…

希「せっかくだし、恋バナとかしてみいひん?」

絵里「」ブー!!

希「ひゃっ!?」

絵里「げほっ!げほげほっ!ご、ごめんなさ…」バシャッ

絵里「」

絵里(やってしまった…)

絵里(私と希…紅茶まみれになっちゃった…)ズーン

希「あ、あはは…びちゃびちゃやね~」

絵里「ごめんなさい…」シュン

希(あっちゃ~…落ち込んどる…)

希(そうだ!)ピキーン!

希「こんなにびちゃびちゃな状態じゃ、流石にあれやし…」

希「一緒にお風呂入ろっか?」

絵里「!?!?」ビクッ



その少し前、KKEのハウスを出た直後のラブアロー殿は…

海未「さて…今日も帰って、続きを視聴…」

ことり「あ~!いた~!」

海未「ことり?」

ことり「海未ちゃ~ん!探したんだよ~?」

海未「探したと言われても…一体どうしたのですか?」

ことり「えへへ。ちょっと明日の事で話があるの。だから私の家にちょっと寄ってほしいなー、って」

海未「はぁ…。仕方ないですね…」

ことり「やった♪それじゃさっそく行こ~♪」

海未(うう…なんだか嫌な予感がしますね…)

ことり「というわけで、海未ちゃんには明日、これを着てもらいます♪」

海未「」

海未「む、無理です!こ、こんなもの着れません!」カァァ

ことり「ダメだよ海未ちゃん!穂乃果ちゃんを落とすためにはこれを着ないと!」

海未「お、落とす!?///」

ことり「そうだよ海未ちゃん!穂乃果ちゃんを落とすの!」

ことり「だって、いつまでもこんなところで止まっているわけにはいかないんでしょ?だったら勇気を持って一歩踏み出さなきゃ!」

海未「た、確かにそうですが…」

ことり「じゃあ決まりだね♪」

海未「ちょ、ちょっとことり!勝手に話を…」

ことり「はい♪これ♪ちゃんと明日着てくるんだよ~?」

海未「ああもう!勝手に話を進めて!わかりましたよ!こうなったら着ますよ!着ればいいんでしょう!?」

ことり「うんうん♪その息だよ海未ちゃん♪」



一方の西木野さんは…

真姫「イミワカンナイ…」

真姫「なんで急に西部劇っぽい街に来てるのよ…」

真姫が絆パワーとか言い出しそうだ

にこ「真姫ちゃん今度私の家泊まりに来ない?」
真姫「だが、私はレアだわ」

希「ふー…」

絵里(希と裸で2人きり希と裸で2人きり希と裸で2人きり…///)

希「エリチー、湯加減どう?」

絵里「うぇぇ!?あ、ああ!さ、最っっっっ高だぜぇ!」

絵里(テンパりすぎて口調がおかしくなった。死にたい)

希「おお、テンション高いなぁ」

絵里「ごめんなさい…」ズーン

希(何この子楽しすぎるんやけど)ニヤニヤ

希(この調子でガンガンいこかな)

希「ところでエリチー、なんでこっち向いてくれないんー?」

絵里「そっ、それはだって…恥ずかしいから!」

絵里(希の裸を見るのが恥ずかしいからだなんて言えない!)

希「ほほーう。そんなこと言うんやったら…ワシワシするで~?」ニヤニヤ

絵里「そ、それは色々とまずいからダメよ!///」


希「色々まずいって、何がまずいん?」

絵里「だって…は、裸だし…///」

希「ああ、なるほど」

希「エリチは生でわしわしされたら感じちゃう、ってことやね?」

絵里「ちちち、違うわよっ!///」

希「はいはい。冗談やって」ニヤニヤ

希「それはそうとエリチ、聞きたいことがあるんやけど」

希「エリチって見られるのと見るの、どっちが恥ずかしいん?」

絵里「ひひーーーんっっ!!??」

希「見られるほう?それとも…」

希「見るほう?」

絵里「うぅ…///」カァァ

希(分かりやすいなぁ)ニヤニヤ




希(よーし♪もっと遊んじゃおー♪)

希「まあ、エリチの気持ちも分かるんよ?裸を見られるのは恥ずかしいっていうのは。よーく分かるんよ」

希「うちだって恥ずかしいからこうしてタオルを巻いてるわけやし…」

絵里(え?タオルを巻いてる?)

希「でもさ、ウチと違ってエリチはスタイルええし…もっと自信持っても…」

絵里「そ、そんなことない!」

絵里「希だって!私に負けないくらい、いいえ、私よりもいいスタイルをしているわよ!」

絵里「だから、希こそ自信を持って…」クルッ

希「いやん♪」スッポンポン

絵里「あああああああああああああ!?」バシャーン!

ブクブクブクブク…

絵里「ぷはぁ!」ザバッ!

絵里「はぁはぁ…た、タオルなんてしてないじゃない!///」

希「いやー、ごめんね。エリチをからかいたくて、つい」

絵里「も、もう!///」カァァ

希「でも予想以上にええ反応で、うちは満足やで~」ニヤニヤ

絵里「うう…///」ブクブク





希「でも、これでようやくこっち向いたみたいやね」

絵里「あっ…言われてみれば確かに…」

絵里(って目の前には裸体の希がああああああああああああ!)

絵里(落ちつけエリーチカ!平常心、平常し…)

希「よーし♪それじゃ、恋バナしよっか?」

絵里「ぶるああああああ!?」(唐突!?)

絵里(ってそう言えばあの時中断したんだった…私のせいで…)

希「それじゃあ早速やけど…」

希「エリチって、好きな人おるん?」

バシャーン!!

絵里「///」ブクブクブクブク…

希(分かりやすい反応してくれるなぁ)ニヤニヤ

絵里「そ、そういう希は!どう…なの………?」

絵里(ああ!?何を言ってるの私!?いやこれは言って正解!?でも聞くのが怖い!)

希「うち?ウチは………」

希「おるよ。好きな人」

絵里「!?」ブクブ…ピタッ

絵里(落ちつけエリーチカ…ここは冷静に…)

絵里「へ、へぇ。そうなんだ。で、誰…ごほん、その好きな人っていうのは、どんな人なのかしら?」ドキドキ

絵里(あれ…ドキドキしてはいるけど不思議と冷静ね…私)ドキドキ

希「うーん、そうやねぇ」

希「うちの好きな人は…」

希「普段はしっかり者で、真面目な人で…」

絵里(しっかり者…真面目…ま、まさか海未!?)

希「自分なりに芯があって…」

絵里(自分なりに芯がある!?まさか…にことか!?最近仲良いし…ああ!でもにこはしっかり者でも無いし真面目でも無いし…いや、希ビジョンから見たらにこは…いや流石にそれはないか)

希「でも、その人は時折周りが見えなくなって、弱気になったりするんよ」

絵里(周りが見えなくなって弱気に…まさかの穂乃果…?)

希「それに、よくポンコツ発揮しちゃったりするんよ」

絵里(ポンコツ!?どうしよう…こ、これじゃあ少なくとも私では無いわ…)

希「だからこそ、その人のそばにいてちゃんと支えてあげんといけないなー、って思うんよ」

絵里(ま、まさか!そもそもμ'sの中に好きな人がいない!?)

希「うちの好きな人は、そんな、ウチが支えてあげたくなるような人やなぁ」チラッ

絵里(よ、予想外ね…)

絵里(あれ…?でも、好きな人がμ's内にいないってことは…まだ可能性があるんじゃ?)

絵里(よし…!ちょっと怖いけど、勇気を持って一歩踏み出すのよ!頑張れ、エリーチカ!)

絵里「希はさ、その好きな人に告白しないの?」

希「!!」

希(えらく冷静やなぁ…逆にうちがびっくりやん)

希(せやなぁ、ここは包み隠さず…本音を話してみよかな)

希「告白…うーん…」

希「ウチから告白するのは…うちの性に合わないから、あっちからうちに告白させたい…っていうのは建前で、本音は…」

希「…なんだかんだ言って、やっぱり恥ずかしいやん?自分から告白するのって」

希「だから、いまいち告白まで踏み込めないんやろね…」チラッ

絵里「そっか…そうなんだ」

絵里(これは…相当惚れ込んでるわね…)

絵里(ひょっとしたら私が入り込む余地なんてないのかもしれない…)

絵里(だけど!まだ諦めたくない!)ザバッ!

希「え、エリチどうしたん?急に立ち上がって…」

絵里「実は、私にも好きな人がいるの」

絵里「その人は、まるでみんなのお母さんみたいな人で、みんなを影から支えてくれていて」

絵里「でもちょっとお茶目で、実は照れ屋でちょっと内気な一面もあったり…」

絵里「ふふ。私はその人のそういう色んな一面を全部含めて、誰よりもその人のことが大好きなの」

絵里「まあ、その人は、私じゃない…他の誰かが好きみたいなんだけどね…」

絵里「だけど、諦めるつもりは無いわ!絶対に振り向かせてみせるわ!」

絵里「ふー!なんだか全部吐き出してすっきりしちゃったわ!先に上がってるわね、希♪」

ガチャッ

希「エリチ………………」

希「あうぅぅ……………///」プシュゥゥゥゥ

希「なんなんもう…反則やん…」

希「完全にしてやられたやん…」

希「うちはエリチと違って鈍感やないから、気づいちゃうんよ…」

希「だから…あ、あれじゃあまるで告白やん…///」カァァ

希「ま、まあでも…エリチは告白したって自覚は無いんやろけどなぁ…」ブクブク

希「それに…うちがあんだけ言っても気づかないなんて…」ブクブク

希「ほんま、エリチはどっかの誰かさんのことを鈍感って言えんくらいに鈍感やん…」ブクブク

希「エリチのばか…」ブクブク

希「…でも」

希「ちょっとは嬉しかったかな…正々堂々言ったわけやないけど…ちゃんと、ウチのことを…」

希「ふふ…」

希「ウチも大好きだよ、エリチ」ボソッ

穂乃果「ぶぇぇっくしょん!!」

穂乃果「うー。なんか急にくしゃみが出た…」

穂乃果「はっ!もしかして誰かがほのかの噂を!?」

穂乃果「って、考えすぎかー。あはは」

穂乃果「ん…?なんか、嫌な音が聞こえる…」

穂乃果「まさか…」オソルオソルマドチラッ

ザーザー

穂乃果「うわああ!?いつの間にかドシャ降りだー!?」

穂乃果「べ、勉強やっていて雨に気づかなかったよ…(※やっていません)」

穂乃果「そう言えば天気予報で夕暮れから雨って言ってたっけ。早めに帰ってきて正解だったなぁ。でも…うーん、せっかく明日は久しぶりに遊びに行くんだし…明日までには止んでほしいなぁ…」

穂乃果「おお!そうだ!」

ガラッ ザーザーザーザーザーザー

穂乃果「」スゥ…

穂乃果「雨やめーーーーーーーーー!!!」

穂乃果「…」

ザーザーザーザー

穂乃果「あはは、流石に上手くいかないかー」

ガチャッ

雪穂「お姉ちゃんうるさい!それから近所迷惑!」

穂乃果「ご、ごめんごめん、あはは…」

穂乃果(てるてる坊主でも作って、明日晴れるようにお祈りしよーっと)



絵里(ふふ…我ながらなかなかやるじゃない、私ってば)

絵里(勇気を出して一歩踏み出すってことって、踏み出すまではドキドキするけど、踏み出したあとは清々しい気分になれるものなのね)

絵里(さて…私は希を振り向かせてやると決めたからには!まずは行動を起こさなきゃね!)

希「ふー…ええ湯だったなぁ」

絵里「あ、ちょうどいいところに来たわね希!」

希「んー?どうしたん?」

絵里「今日の夕飯、私が作ろうと思っているんだけど…キッチンを借りていいかしら?」

希「おー♪ええやん♪どうぞご自由に使ってええよー」

絵里「ありがと。それじゃあ早速作り始めるから、希はゆっくりしててね」ニッ

絵里(作戦その1!手作り料理で気になるあの子のハートを胃袋から鷲掴み作戦!)

希(エリチの手作りかぁ。楽しみやなー)ニコニコ

のぞえり「ごちそうさまでした!」

希「いやー、美味と書いて美味しかった、やね~」

絵里「ふふ。これでも料理にはそれなりに自信があるのよ?」

絵里(まあ、ロシア関連しか作れないけどね)

希「お菓子も美味しかったかったし、エリチはいいお嫁さんになるやろなぁ」ニヤニヤ

絵里「そ、そんな///お、お嫁さんだなんて///」

絵里(おおっとエリーチカ!ダメよ、希のぺに呑まれてはいけない!速やかに作戦その2に移るのよ!)

絵里「そ、そうだ!実はさ、最近アニメにハマっているのよ、私」

希「エリチがアニメ?意外やなぁ」

絵里「私だってアニメくらい見るわよ。ちなみに、最近は熱血アニメにハマっているのよ」

希「へぇ。面白そうやなぁ」

絵里「でしょ?実は持って来ているの!一緒に観ない?」

希「お!ええやん!」

絵里「決まりね!」

絵里(作戦その2!熱血アニメと言ったのに私のミスでかなり過激な百合アニメになっていてそれを2人きりで見てドキドキ作戦!)

絵里(作戦その1も上手く決まったし、このままならいけるわ!)

絵里「よーし!それじゃあ早速!」ガサゴソ

ゴトッ

絵里「ん?」

電マ「」

絵里「ぶふぉ!?」スッテン

希「どうしたん?エリt…」

電マ「」

希「」


絵里(あああああああああ!あ、あの時勢い余って荷物の中に紛れてたんだー!!)

希「え、エリチ…」カァァ

絵里「ハッ!?」

絵里「ちちちち違うのよ希!これには深いわけがあってね?実はこれ…」

電マ「カチッ」

電マ「ヴィィィィィィィィン」

絵里「」

希「えっと…それってその…そういうことに…使ったりするん?///」

絵里「ま、待って!誤解しないで!これはママチカの…」

電マ「ヴィィィィィィィィン」

絵里「…」

電マ「ヴィィィィィィィィンwww」

絵里「」イラッ

ガラッ!

希「え、エリチ!?」

絵里「ユーキャンフラァァァイッ!!」ドゥーン!

希(窓からブツを放り投げたー!?)

絵里(さようなら…私のちょっと高かった大人のおもちゃ…)グスッ

絵里(後でまたAm⚪︎zonで買おう…)

ガラッ、ピシャッ

絵里「ふぅ、それじゃあ早速観ようかしら」キラキラ

希「う、うん」


絵里「…」

希「…」ジー

絵里「…」

希「…」ジー

絵里(どうしよう…予定が狂った)

絵里(確かに、確かに登場人物は女の子ばっかりだけどね)

絵里(どう見たってこれは熱血バトルものよ!!)

絵里(ちょっとは百合要素もあるけど!基本的にはギャグだったりバトルだったりじゃないこれ!そもそも主要人物の女の子達が雄々しすぎるのよ!)

絵里(特にライバルキャラ!!女の子なのにかっこよすぎよ!正直憧れるわよ!ていうか貴女が主人公でいいわよもう!)

絵里(私の百合百合大作戦は失敗に終わった…)ズーン

絵里(だけど…)チラッ

希「…」ジー

絵里(希はすっかりのめり込んでいるみたいだし…まあ、いいかな?)

絵里「ふわぁぁ…」ウトウト

絵里(ようやく中盤…流石に2クールのアニメは長いわね…)

希「…」ジー

絵里(そろそろいい時間だし…)

絵里「希ー?そろそろ寝なーい?」

希「ん?って、もうこんな時間なんやね。そうやねぇ、ちょうどキリもええし、そろそろ寝よっか」

絵里「そうしましょ。続きはまた明日、一緒にね」

絵里「ふぁあああああ…それじゃ、おやすみなさい」ゴロン

希「え、エリチ?ナチュラルにウチのベッドで横になっとるね?あ、もしかして一緒に寝たいとか?」ニヤニヤ

希「…」シーン

希「あ、あれ?反応無し?」

希「…ま、まさか」

絵里「zzz…」スヤァ

希「も、もう寝とるし…」

希「でもこれって…一緒に寝てもええ、ってことやんな…?」

希「…」ゴクリ

希「お、おじゃまします…」ゴロン

希「」ドキドキ

希「ちょっと緊張するけど…逆に心地ええ、かな?」

希「ウチももうすぐに寝れそう…」

希「おやすみ…エリチ…」

希「zzz…」

チュンチュン

穂乃果「むにゃむにゃ…」

穂乃果「zzz…」

ピローン

穂乃果「ふぁ…?」

穂乃果「んー…」ゴシゴシ

穂乃果「ことりちゃんからだ…」

穂乃果「なになに…」

穂乃果「……」

穂乃果「えーー!?」

チュンチュン

絵里「ん…」

絵里「」ガバッ

絵里「んー…!」ノビー

ガサゴソ…

絵里「ん?」チラッ

希「zzz…」スヤスヤ

絵里「…」ボー

絵里「!?!?」フラッ

絵里「あ」

ドッスーン

絵里「~~っ!!」ゴロゴロゴロゴロ

希「ん…?」パチリ

希「」ゴシゴシ、チラッ

絵里「っ…!!」プルプル

希「エリチ…何やって」

絵里「エクストリーム起床よ!」ナミダメデドヤァ

希「エクストリーム起床…?」

絵里「説明しよう!エクストリーム起床とはびっくりして床に転げ落ちながら起床することである!」プルプル

希「びっくりして…?なんかあったん?」

絵里「ま、まあ一応…」チラッ

希「ん?まさかとは思うけど…ウチが隣で寝ていたことにびっくりしたとか…」

絵里「…」カァァ

希「分かりやすっ!?」

絵里「しょ、しょうがないじゃない…朝起きたら隣で寝ているだなんて…びっくりもするわよ…」

希「そんなこと言われてもなぁ…。エリチ、昨日のこと覚えてないん?」

絵里「昨日のこと…?」

絵里「!?」

絵里(ま、まさか昨日…私が希に何かしたとか!?)

希(これは覚えとらんやろなー。しょうがないなぁ)

希「昨日、エリチが先にウチのベッドで寝たの覚えとらんの?」

絵里「え」

希「すっごく自然にウチのベッドに横になってすやすや寝てたんよ?」

希「あいにく寝る場所はここしかなかったから、ウチも一緒に寝てたってわけなんよ?」

絵里「そ、そうだったんだ…ごめんなさい…」

希「ふふ。別にええって。ウチもエリチと一緒に寝てみたかったし?」

絵里「の、希…///って、え?ウチ”も”?」

希「エリチってば、すやすや眠っとったけど…」

希「なぜか隣に人ひとり入れるスペースがあったんよ」

希「だから、エリチもウチと寝たかったんかなーって思ったんやけど、違う?」ニヤニヤ

絵里「うぅ…///」

希「ふふ。ま、この話はこれくらいにしといて…」

希「朝ごはん食べよっか?」

絵里「そ、そうね///」

海未「うう…///」

海未(やっぱりこの服は恥ずかしすぎます!///い、いくら穂乃果を…お、落と落と、落とすためとはいえ…///)

穂乃果「海未ちゃーん!」

海未「」ビクッ

穂乃果「待ったー?」

海未「い、いえ…今来たばかりですよ」

海未「それにしても、穂乃果が遅刻もせず時間に余裕をもって来るなんて…珍しいこともあるのですね」

穂乃果「たまにはほのかだってそういう日があるもーん!」エッヘン!

海未「毎日それが続けば良いのですけどね…」

穂乃果「うっ…流石にそれはちょっと…」

穂乃果「それはさておき!海未ちゃん!!」

海未「は、はい?」ドキッ

穂乃果「じー…」ジー

海未「な、なんなのですか!?あまり見ないでください!///」バッ

穂乃果「いやー、ごめんごめん。海未ちゃんがこんな格好してくるとは思わなくってさー」

海未「た、たまには私にだってそういう日があります!///」

穂乃果「はいはい♪海未ちゃんこそ、そういう日が毎日続けばいいのにー」

海未「むっ、無理です!」

穂乃果「えー?せっかく似合ってて可愛いのにー」

海未「か、かわっ!?///」カァァ

穂乃果「ん?どうしたの海未ちゃん?」

海未「なっ、なんでもありません!///」プイッ

穂乃果「?」

海未(ことり…グッジョブです!)

穂乃果「まあ、揃ったことだし…」

穂乃果「それじゃ、行こっか!どこ行く?」

海未「え?揃った…?」

穂乃果「うん。そうだよ?」

海未「あ、あの…ことりは…?」

穂乃果「あれ?海未ちゃん、ことりちゃんから連絡来てないの?」

海未「れ、連絡…?そんな…って、よく見たらメールが来ています…内容は…」

ことり『今日はがんばってね♪海未ちゃん♪ ps ことりがメールでサポートするよ!見てね♪』

海未「」

穂乃果「海未ちゃん?」

海未「ええ…私の方にも連絡が来ていましたよ…今確かめました…」

海未(こ、ことり~~~~~~~!!!)

海未(まんまとしてやられました…!)

海未「!!」

海未(早速メールが…!)

ことり『まずは映画館へ行こう!!そこで一緒に恋愛映画を』

海未「だ、ダメです!///破廉恥です!///」

穂乃果「」ビクッ

穂乃果「う、海未ちゃん…?」

ことり『…と思ったけど、恋愛映画は海未ちゃんが苦手だし、穂乃果ちゃんも寝ちゃうから…』

海未「……!」

海未「な、なるほど!!」

穂乃果「」ビクッ

穂乃果「えーっと、海未ちゃーん?さっきから何を」

海未「ほ、穂乃果っ!///」

穂乃果「は、はい!」

海未「え、えと…行きたいところがあるのですが…いいですか……?///」

穂乃果「勿論!それじゃ早速行こ!」

穂乃果「それで、どこに?」

海未「え…映画館…です…///」

真姫「…」ゲッソリ

真姫(全然寝れなくてかなり早く来てしまった…)

真姫(別に、今日が楽しみだったからというわけではなくて…)

真姫(間違いなく、昨日見てたあれのせいね…)

真姫(まさに腹筋クラッシュタウン…あんなに笑ったのは久しぶりね…)

真姫「…」

真姫「…」キョロキョロ

真姫「…」

真姫(凛と花陽遅いわね…これじゃあ満足できそうに無いわ)

真姫「…」

真姫「…」

真姫「…ぶふっwww」

にこ「…」

真姫「…」

真姫「ゔぇぇ!?」

真姫「にににににこちゃんなななななんで&$☆%#°2す@※!?」

にこ「ちょ!お、落ちつきなさいよ!!何言ってるかわからないんだけど!」

にこ「ちなみに言っとくけど、にこは凛と花陽に呼ばれてここに来たんだけど」

真姫「そそそんなこと言ったら私だって凛と花陽に呼ばれたからここにいるのよ!!」

にこ「はいはい。で?肝心の呼んだ本人はどこなのかしら?もういい時間なんだけど」

真姫「はっ!?」

真姫「た、たしかに言われてみれば遅い気がするわね…」

真姫「何かあっt」

プルルルルル

にこ「電話、鳴ってるわよ?」

真姫「一体誰から…花陽からだ」

ピッ

真姫「もしもし?」

花陽『真姫ちゃん!』

真姫「何かあったの?」

花陽『実は…』

真姫「凛が風邪引いてこられなくなった!?」

花陽『うん。しかも今日は凛ちゃんのご家族はいないみたいで…私も、凛ちゃんの看病しなくちゃならないから…』

真姫「それなら仕方ないわね…凛の具合は?」

花陽『風邪を引いていても元気が有り余ってるというか…逆に元気がありすぎて心配って状態かな…』

真姫「ああ…安易に想像できるわ…」

真姫「まあ、とにかく凛は安静にしておくのよ。それじゃ」

にこ「…詳しくは分からないけど…」

にこ「凛と花陽が来れなくなった、と」

真姫「そういうことになるわね…」

にこ「なるほどねぇ」

にこ「まあ、せっかく来たんだし…」

にこ「2人きりだけど、どっかに遊びに行ってみる?」

真姫「!?」

真姫(こ、これは…!)

真姫(思いもよらぬチャンスが…はっ!)

真姫(ま、まさか凛と花陽…最初からこれが目的で…!?)

真姫(凛が風邪を引くとは思えないし…)

真姫(そういうことだったのね…ありがとう、2人とも!)

真姫(私…勇気を出すわ!)

~理想~

真姫(そうね。そういうのもたまにはいいわ♪)
真姫「まあ、にこちゃんがそこまでいうなら…そうしてあげるわよ」

~現実~

真姫(に、にこちゃんがそこまでいうなら…い、いいわよ?)
真姫「ふん。勝手にすれば?」カミノケクルクル


真姫(何やってんだ。私「

真姫(理想通りにやろうとしたら余計捻くれてしまった…)

真姫(うう…ごめんなさい…凛、花陽…やっぱり私じゃ…)

にこ「よーし!じゃあ決まりね!」

真姫「え?」

にこ「ほら、ぼさっとしてない!行くわよ!」ギュッ

真姫「」

真姫(て、て、手をててててて~!?///)カァァ※手を繋いでいます

真姫「ちょ、ちょっと!それよりも行くってどこに!?」

にこ「その時の気分次第よ!」

真姫「ゔぇぇ!?」

真姫(ああ…でも、まあ…これはこれで…)

凛「にゃっぷし!!」

凛「め、面目無いにゃー…」

花陽「困った時はお互い様だよ。凛ちゃん」

花陽「それにしても、家を出て三歩で倒れるなんて…」

凛「にゃはは…昨日無茶しすぎたよ…」

花陽「昨日、一体何を…?」

凛「実は…」

昨日

凛「あ…」

凛「雨だにゃー!!!」

凛「なんかテンション上がって来たー!!!」ガチャッ

凛「うおおおおおお!!」

凛「冷たいにゃー!」

凛「!!」

凛「凛にも…もしかしたら出来るかも!!」

凛「すぅぅ…」

凛「雨やめーーーーーー!!」

凛「…」

凛「やまないにゃ」

凛「はっ!もしかして…場所が悪い!?」

凛「だったら行くしか無いにゃ!」

凛「うおおおおおお!」

ヒュルルルル…ゴツン!

凛「痛ーーーーい!?」

凛「痛いにゃー!な、何かぶつかったにゃ…!」

凛「あっ…」

凛「凛…何やってるんだろう…」

凛「帰ろう…」

凛「きっと全部絵里ちゃんのせいだにゃ…」


~今日~

凛「ってことがあったにゃー」

花陽「うん…風邪を引くのも当たり前だよ凛ちゃん…」

穂乃果「映画館に着いたよ!」

穂乃果「海未ちゃん、何みるの?」

海未「えっと…あ、あれです!!」ユビサシ



コソコソ

ことり(あ、海未ちゃん来た~)

ことり(作戦その1!ホラー映画でドキドキ作戦♪)

ことり(恋愛映画は2人とも、理由は違うけど得意じゃない…だからホラー映画だよ)

ことり(ホラー映画なら…穂乃果ちゃんも怖がるかもしれない)

ことり(怖がる穂乃果ちゃんが海未ちゃんに抱きついてきて…そして海未ちゃんはこう言う)

海未『大丈夫ですよ。怖がることはありません。私はずっと穂乃果の隣にいますからね』キリッ

ことり(や~ん♪海未ちゃんかっこいい~!)

ことり(あるいは…)

ことり(穂乃果ちゃんが怖がらなかったら、海未ちゃんが怖がるふりをして穂乃果ちゃんに抱きついて…)

海未『ほ、穂乃果ぁ…』ウルウルウワメヅカイ

ことり(や~ん♪海未ちゃん可愛い!きゅんきゅんしちゃうよ~!)

ことり(どちらにせよ、海未ちゃんは穂乃果ちゃんにかっこよさか可愛いさをアピールできて、穂乃果ちゃんをきゅんきゅんさせることが出来るの♪)

ことり(がんばってね、海未ちゃん!)

穂乃果「」ポカーン

海未「ほ、穂乃果?どうしたのですか?」

穂乃果「ああ、ごめんごめん。いや~、海未ちゃんがまさかアレをみたいと思ってなかったから、びっくりしちゃって」エヘヘ

海未「わ、私だってたまにはそういうものを見たくなりすよ!」

穂乃果「分かってるって!ほのかも、久しぶりに見たいと思う時はあるからね!」

穂乃果「それじゃ、行こっか!」




ことり「あ!ついに動き始めた!」

ことり「南ことり!追いかけます!」

ことり「…あれ?」

ことり(あれれ?)

ことり(あれれれれ?)

ことり(…この映画って)

ことり(ぽ、ポケ○ンじゃ…)

真姫「あの…にこちゃん」

にこ「何よー?」

真姫「こんなところに来るなんて、完全に予想外だったんだけど…」

にこ「たまには2人きりでゲーセン、ってのもいいと思ったのよ!」エッヘン

真姫「!」

真姫(ふ、2人きり…///)カァァ

にこ「そうねぇ…それじゃ早速だけど…」

にこ「真姫!ダンスゲームで勝負よ!」ビシィ!

真姫「えー……」

にこ「む。何よ、なんか文句でもあるわけ?」

真姫「別に文句があるわけじゃないけど…」

にこ「ふーん…」

にこ「あ、もしかして負けるのが怖いのー?」ニヤニヤ

真姫「は、はぁ!?」

にこ「まあ仕方ないわよねー。真姫ちゃんってばヘタレだしー?」ニヤニヤ

真姫「な、何よそれ!ていうかヘタレ関係無いわよ!」

にこ「あれ?自分がヘタレってことは否定しないのー?」ニヤニヤ

真姫「ヘタレじゃないわよ!もう!やればいいんでしょ!やれば!」

真姫「その勝負受けて立つわ!」

にこ(チョロい)ニヤニヤ

にこ「ふっふっふ、このにこに勝とうだなんて百億光年早いのよ!」

真姫「くっ…何か無性に悔しいわね…!」

真姫「ていうか光年は時間じゃなくて距離よ!」

にこ「え?そ、そうなの?」

真姫「常識よ」

にこ「ま、まあ、こ、細かいことはいいのよ!」

にこ「そんなことより!今日はちょっとした勝負をしてみない?」

真姫「勝負って…さっきやったじゃない」

にこ「それとは違う勝負!まあさっきの勝負でにこの勝ち数に1がついたけどね!」

真姫「はあ?」

にこ「ようするに、このゲーセン内のゲームで勝負して、勝ち数が多い方が勝ち!勝った方は負けた方にひとつだけ何でも命令出来る!ってルールよ!」

真姫「!?」

真姫(な、なんでも命令出来る!?じゃああんなことやこんなことも!?///)

にこ「まあ、さっきはにこの得意ななゲームだったし、今度は真姫に選ばさせてあげるわよ!」

真姫「わ、私が…」

真姫(これは…勝たなきゃ!)

真姫(はっ!そうだ、多分アレならにこちゃんに勝てる筈だわ!)

にこ「これって…」

真姫「見てわかる通り、パンチングマシーンよ」

にこ「…」

にこ「ぶふっ…ww」

真姫「な、何よ!?なんで笑ってるのよ!」

にこ「だ、だってパンチングマシーンって…」

にこ「どう考えて真姫が得意そうには見えないんだもーん」ニヤニヤ

真姫「う、うるさい!今に目にものを見せてあげるわ!」

チャリーン

真姫「いくわよ…!」

真姫「ていっ!!」ボスッ

40点!ドン!

にこ「ぶふぉwww」

にこ(な、何よあれwww可愛すぎでしょwww)

真姫「ふふん。まあちょろいもんね」ドヤァ

にこ(チョロいのはあんたでしょ)

にこ「はいはい凄かったわね~」ニヤニヤ

真姫「な、何よその顔!馬鹿にしてるの!?」

にこ「別に~?可愛いな~って思っただけよ~?」ニヤニヤ

真姫「ゔぇぇ!?///」カァァ

にこ「さーて!次はにこの番ね!」

にこ「かるーく真姫ちゃんの得点を越えてみせるわよ!」ウデマクリ

チャリーン

にこ「すぅぅぅぅ…」

にこ「」カッ!

にこ「どりゃああああ!!!」ペチッ

25てん!ニッコニッコニー

にこ「」

真姫(なんか可愛い…)キュン

真姫「私の勝ちね」

にこ「た、たまたま調子が出なかっただけよ!」

真姫「調子がよくてもあんなへなちょこパンチじゃたいして変わらない気が…」

にこ「ま、真姫だってへなちょこパンチだったわよ!」

真姫「にこちゃんよりはマシよ!」ドヤァ

にこ「くぅぅ!なんか悔しい!」

にこ「だったら次は!あれで勝負よ!!」

真姫「あれは…」

にこ「太○の達人よ!!」

真姫「わ、私…やったことないんだけど!」

にこ「関係無いわ!勝つためには手段を選ばないのがこの私のやり方よ!!」ニヤリ

にこ「別にやりたくなかったらやらなくてもいいけど?その代わりこの勝負は私の不戦勝になるわ!」

真姫「わ、分かったわよ!やるわ!やってやるわよ!」


にこ「いえい!フルコンボ!」

真姫「なんとかノルマクリア出来た…」

にこ「ふっふっふ!にこの勝ちー!」

真姫「当たり前でしょ!」

にこ「でも勝ちは勝ちよ!」フンス

真姫「はいはい…」

真姫(でも、これ結構楽しいわね)

真姫(コツも掴んできたし…)

真姫(そうだ!)ピキーン

にこ「真姫、あんたは次は何のゲームで私に挑むつもりかしら~?」ニヤリ

真姫「ふふん。もう決まっているわ!」ニヤリ

真姫「これよ!」ビシィ!

にこ「これって…まさかまた太鼓の○人?」

真姫「そうよ!次は負けないわ!」

にこ「ふーん。まさか自分から負けに来るなんてねぇ」ニヤニヤ

真姫「ふん!次は負けないわよ!」



にこまき「フルコンボ!!」

にこまき「スコアは!?」

真姫「!」

にこ「う、うっそぉ!?」

真姫「やった!勝った!」

にこ「ま、負けた…!?」

にこ(やり始めて二回目でフルコンボとかどんだけ凄いのよ!?)

にこ「だったら私も本気を出すわ!」

にこ「今度は難易度鬼で勝負よ!」

真姫「お、鬼!?何よそれ!」

にこ「難しいより難しいってこと!ほら、始めるわよ!」


真姫「意外といけるものね」

にこ「」

にこ(負けた…)ズーン

真姫「それで、いつまでこの勝負をやるの?いつ決着するのよ、この勝負」

にこ「うーん…」

にこ「!」ピキーン

にこ「じゃああれで勝負よ!」ビシィ

真姫「…エアホッケー?」

にこ「あれで勝った方が今日の勝負の勝者よ!」ニヤリ

真姫「何よそれ!?クイズ番組で最後の問題だけ得点が大きいみたいなこと…」

にこ「あるぇ?真姫ちゅわん、やっぱり負けるの怖いんだ~」ニヤニヤ

真姫「そ、そんなわけないわよ!」

真姫「いいわ!やってやろうじゃない!絶対勝つんだから!」

にこ「やっぱりちょろかわいい」

真姫「何か言った?」

にこ「!!べ、別に何も!」

にこ(つい声に出してしまった…!危ない危ない…)


にこ「真姫ちゃん、エアホッケーの経験は?」

真姫「少し。まあ出来ないことは無いし、苦手だとは思ったことは無いわ」

にこ「なるほど、だったらだいたい平等ね」

にこ「これなら満足のいく勝負が出来るわ!」

真姫「」ピクッ

真姫(満足…)

にこ「それじゃあ始めるわよ!っと、どうやら私からみたいね!」

にこ「とりゃっ!」カコーン

真姫「…」

真姫「くっ…ww」プルプル

にこ「!?」

ガコン

にこまき「あ」

にこ(なんか一点取った…)

にこ「ど、どうしたのよ急に吹き出して…」

真姫「な、なんでも無いわ。ハンデみたいなものよ」

にこ(そうには見えないんだけど)

真姫「ふっ…この私から一点を取るとは、なかなかやるわね、にこちゃん」

にこ「は、はあ…」

真姫「さて…ここからは私のターンよ」

にこ(ターン?)

真姫「」ファサー

真姫「満足させてもらうわよ?」

にこ(なんで髪ファサーしたの…)

真姫「」スッ

真姫「やあっ!」カコーン

カコン カコン カコン

ガコン

にこ「あ」

真姫「」

にこ(なんか自滅してる…)

真姫「こんなんじゃ…満足出来ないわ…」

真姫「…」

真姫「くっ…ww」プルプル

真姫「wwwwww」バンバン!

にこ(何この子面白い)

真姫「ま、負けた…」

にこ「うん。にこの勝ちね」

にこ(なんか自滅ばっかりしてて勝った気にはなれない。見てて面白かったけど)

にこ「おっと!この勝負に勝ったってことは、にこは真姫に命令出来るってことよ!わかってるわね?」

真姫「ちなみ拒否権は…?」

にこ「無しよ!命令には従ってもらうわ!」

真姫「ゔぇぇ…」

真姫(うう…何を命令されるんだろう…)

真姫(ま、まさか!にこちゃん、私の体にあんなことやそんなことを!?///)

真姫(だ、ダメよ!///まだ付き合ってもいないし、早すぎるわ!///)

にこ「よーし、今から言うわ!真姫!」

真姫「ひゃいっ!?///」ビクッ

にこ「あんたには、私と一緒にあることをやってもらうわ!」

真姫「あること!?!?」

真姫(ま、まさか本当に…!?///)

にこ「アレよ!!」ビシィ!

真姫「アレ…?」クルッ

真姫「!?」

穂乃果「いやー、なかなか面白かったね!」

海未「そうですね。こんなにも面白いなんて、予想外でした」

海未(迂闊でした…ホラー映画を指差したと思ったらそのとなりのポケ○ン映画を指差していたなんて…)

海未(しかし、正直言って楽しめました!今度、ポ○モンのアニメでも見てみましょう!)



コソコソ

ことり(海未ちゃーん…早速予想外だよー…)

ことり(でも面白かったなぁ。久しぶりに見てみようかな。昔の映画も)

ことり(それよりも、まずは海未ちゃんに助言メールださなきゃ)

ことり(んーと、これでよし!そうし~ん♪えい♪)

海未(ん…?)

海未(またことりからメール…ですね)

海未(内容は…)


ことり『次はカフェだよ!カフェに行くの!』

ことり『カフェの場所は…』



海未「ふむふむ…なるほど」

穂乃果「どうしたの?」

海未「なんでもありませんよ。それよりも、次はカフェにでも寄りませんか?」

穂乃果「おお!いいね!海未ちゃんにしてはいい意見!」

海未「それはどういう意味でしょうか?説明していただけますか?」ニコニコ

穂乃果「じょ、冗談だってば!あは、あははは…」

海未「まったく…」

穂乃果「ごめんごめん。それじゃ、行こっか!」ギュッ

海未「!?」

海未(て、手を握られた!?こ、これじゃまるで…///)カァァ






コソコソ
ことり「行ったみたいだね」

ことり「ふっふっふ~、ミナリンスキーの顔の広さ、今こそ発揮するとき!」

ことり「それじゃ、早速先回り~♪」

海未「ここ…ですね」

穂乃果「へぇ。随分おしゃれな感じだねー」

海未「それでは、入りましょうか」

ガチャッ


メイド's「「いらっしゃいませー♡」」

海未「!?」

穂乃果「お、おお!メイドカフェだったんだここ!」

海未(やられた…!ことり~!!)

メイド「ご予約の園田海未様でよろしいでしょうか?」

海未「え?あ、はい」

海未(予約…?)

メイド「承知しました~!それではご主人さま、こちらへどうぞ♡」

海未(怪しい…)

海未(間違いなくことりが関係しているのは確かですね…)

海未(…とりあえず座りましょう)

メイド「お待たせしました~♡」

海未「え?まだ何も頼んでませんよ?」

メイド「サービスですよ、サービス♡」

海未「はぁ…」

海未(一体何を持ってき…)

海未「ぶはぁ!?」

穂乃果「おおおお!豪華!」

海未「はわわわわわ…///」

海未(か、カップルジュースが出てくるなんて!聞いてませんよ!ことり!)



コソコソ

ことり(計 画 通 り ♡)

ことり(ミナリンスキーの力を使えば、サービスにカップルジュースを出させるなんて造作も無いんです♪)

ことり(穂乃果ちゃんと2人でそれを飲もうとすれば、いくら穂乃果ちゃんでも海未ちゃんを意識しちゃう筈!)

ことり(後は海未ちゃん次第だよ!がんばって!)

穂乃果「そう言えばひとつしか置いてくれなかったね。豪華なのに」キョトン

ことり(そ、そうきましたか~)

穂乃果「うーん…どうしよう…ほのかも飲みたいけど…かと言って一人で飲むのは海未ちゃんに悪いし…」

ことり(ストローふたつあるよ!ていうかそれはカップルジュースだよ!気づいて!)

海未「…私は大丈夫ですよ」

ことり(ふぇ?)

海未「是非、穂乃果が飲んでください。私は他のを頼みますから」ニッコリ

ことり(逃げた!!も~!これじゃあいつものヘタレ海未ちゃんだよ~!)

穂乃果「うーん、でもなぁ…あれ?よく見たらストローふたつある?」

ことり(気づいた!)

海未「そ、それはそういう仕様なんですよ。さあ、グイッと飲んじゃってください、穂乃果」

ことり(ヘタレ!ていうかそれをグイッとは飲めないよ!)

穂乃果「じゃあ、そこまで言うなら、飲んじゃおうかなあ」

ことり「ええええええええ!?」

ほのうみ「」ビクッ

穂乃果「今、ことりちゃんの声が聞こえたような…」

海未「き、気のせいでは?」

海未(近くにいますね…ことり。後で覚えておきなさい)

ことり(あ、危ない。つい声が…)

穂乃果「ん?ことりちゃん…メイド…ジュース……」

穂乃果「あー!!思い出した!!」

海未「ほ、穂乃果?」

穂乃果「これ!前にことりちゃんがにこちゃんと真姫ちゃんに出したやつと同じだよ!!」

海未「!!」

ことり(穂乃果ちゃんナイス!!流石は主人公!!目の前のヘタレとは段違いだね!)

海未「そ、そうですか?違う気がしますが…」

穂乃果「確かに、ストローとか細かいところは違うけど、こういう感じっていうのは同じだよ!」

穂乃果「確か…カップルジュースだっけ?」

海未「か、かかかカップル!?///」

穂乃果「あの時、なんだかんだ言って二人とも飲み干してたっけ」

穂乃果「よーし!じゃあ私たちも飲み干そうよ!海未ちゃん!」

海未「む、無理です!///恥ずかしすぎます!///」

穂乃果「無理なことは無いよ海未ちゃん!だって、あのにこちゃんと真姫ちゃんが出来たんだから!」

海未「そ、それでも無理です!!///」

穂乃果「えー!やろうよー!ほのか、一回くらいこういうのやりたいよー!それに、一人じゃ飲み干せないしー!」

海未「無理なものは無理なんです!///」

穂乃果「頑固だなぁ…あ!そうだ!」

穂乃果「ここは必殺の、ことりちゃん直伝…!」

穂乃果「おねが~い!海未ちゃ~ん!」ノウトロボイスフウ

海未「はぅぅ…///」キュン

海未「し、仕方ありませんね…///」

穂乃果「やったー!」

ことり(やったね♪)

海未「」ドキドキドキドキ

海未「い、いざ…!」

穂乃果「いただきまーす!」チュー

海未「ああっ!?」

海未(先手を取られた!)

海未(こちらから最初に仕掛けておけば恥ずかしくないと思っていたのに…!)

海未(し、しかし…1度約束してしまった以上はもう逃げられません…!)

海未(覚悟を決めるのです!園田海未!)

海未(あ、いやでも…さ、流石に穂乃果の顔を視界に入れながらは恥ずかしいです…///)

海未(だからここは…目を瞑ります!)

海未(ふっ…我ながら完璧な作戦ですね)

海未(いや、まだです!まだ諦めるには早いです!)

海未(目で見ることが出来ないのなら、心の目で見ればいいのです!)

海未(集中…集中です…!)

海未(!!!)

海未(ここだッ!)

スカッ

穂乃果「?」チュー

海未(は、外しました…もう少し右でしょうか…)

スカッ

海未(右に行き過ぎましたかね…もう少し左…)

穂乃果(目を開ければいいのに…新しい遊びかな?)チュー

スカッ

海未(ま、また外れる…はっ!そうだ!)

海未(右と左でしか考えていませんでしたが…まだあるじゃないですか!)

海未(ズバリ奥行き!前に行きます!!)ガタッ



チュッ

海未(…あれ?)

穂乃果「う、海未ちゃん…?」

海未(ま、まさか…)チラッ

海未「」

海未(ほ、穂乃果のおでこに、ききききききききキスしている!?!?///)

海未「ああああ!ち、違うんですー!!」バッ!

バシャッ

穂乃果「ひゃあ!?」

海未「ああ!ご、ごめんなさい!!」

海未(こ、混乱してジュースを零してしまいました…!私は最低です…!)

穂乃果「うう~…頭までびしょびしょだよ~…」

海未「本当にごめんなさい!い、今すぐ拭くものを……」

海未(ぬ、濡れてスケスケに…///)

海未「」ブシュッ!!

穂乃果「!?」



ことり(凄いよ!凄いよ海未ちゃん!)

ことり(目を瞑ってストローを探すことでアホの子をアピールして)

ことり(間違ってキスしてしまい、慌ててジュースをダイナミックに零す?ことによって天然アピールを)

ことり(さらに濡れ濡れのスケスケのエロエロな穂乃果ちゃんを見て、恥ずさのあまりに鼻血をだすことによって純情さをアピール!)

ことり(凄すぎて言葉が出ないよ!)

ことり(……って)

ことり(ええええええええええええええええええええええええええええええええ!?!?)

ことり(どういうことなの!?まるで意味が分からないちゅん!)

穂乃果「海未ちゃん大丈夫!?」

海未「わ、私は全然大丈夫です…それよりもはやく拭くものを…」ダクダク

穂乃果「全然大丈夫そうには見えないよ!?」

穂乃果「むしろほのかは大丈夫だから海未ちゃんの血を止めなきゃダメだよ!」

海未「血…?何を言って…」ベタ

海未「…!?」

海未「な…」

海未「なんじゃこりゃぁあ!?」バタッ

穂乃果「海未ちゃーーーん!?」

穂乃果「だ、誰かー!医者か医者の卵はいませんかー!?」


ことり(あちゃー…)

ことり(とりあえずフォローしなきゃ…)



真姫「くしゅんっ」

にこ「どうしたの?風邪?」

真姫「いや…そんなことは無いけど…」

にこ「ふーん…」

にこ「じゃあもう一つ聞くけどさ」

にこ「なんであんたは人ひとりぶんくらいににこから離れてんのよ」

真姫「べ、別に。特に意味は無いわ」

真姫(ど、どうしよう…)

真姫(ま、まさかにこちゃんと一緒にプリクラだなんて…)ドキドキ

にこ「…」ジー

真姫「!!」

真姫「な、何よ?」カミノケクルクル

にこ「はぁ。こうなったらこっちからいくわ」

真姫「えっ?」

にこ「えいっ」ピタッ

真姫「!?」

真姫「っ!!!」ズザザザザ!

にこ「あだっ!」コテン

真姫「」ドキドキドキドキドキドキ

にこ「な、何で急に離れんのよ!せっかくこっちからくっついてやったのにー!」

真姫「そ、それはこっちのセリフよ!きゅ、急に近づいてこられたら…び、びっくりするじゃない!!///」ドキドキドキドキ

にこ「いや、そんなこと言ったって、くっつかないと撮れないんだけど!」

真姫「くっつかなくても撮れるわよ!///」ドキドキ

にこ「くっつかないと絵面的に悪いでしょ!ったくもう!」







にこ「命令なんだからちゃんと従いなさいよね!」

真姫「うっ…」

にこ「はい!それじゃあ次こそ撮るから、ちゃーんとくっつきなさいよ?」

真姫「でも…」

にこ「でもじゃないわよー!それに、こんどは急にくっつかないわよ。それなら問題ないでしょ?」

真姫「そ、そういう問題じゃ…」

にこ「じゃあどういう問題なのよ?」

真姫「そ、それは…」

にこ「まさか、くっつくのが恥ずかしいとか~?」ニヤニヤ

真姫「ちちち、違うわよ!///」

にこ「いやーん!真姫ちゃんってばくっつくだけで恥ずがっちゃうとか可愛いー☆」

真姫「な、何よ!?///バカにしてるの!?」

真姫(か、可愛いって言われた!!///)

にこ「別に?」カミノケクルクル

真姫「誰の真似よそれ!やつぱりバカにしてるでしょ!」

真姫「もう!分かったわよ!くっついてやるわよ!!これでいいんでしょ!?」

にこ「流石♪物分りが早くて助かる~☆」

にこ(やつぱりちょろいわね)

真姫(近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い)ドキドキドキドキドキドキ

にこ「まず1枚目!」

パシャ

にこ「ちょっと!顔が引きつってるんだけど!?」

真姫「と、当然でしょ!」

真姫(ただでさえ緊張してるんだから!)

にこ「しょーがないわねー!じゃあ、今からにこの真似をしなさい!」

真姫「ま…まさか…」

にこ「いくわよー!せーのっ!」

にこ「にっこにっこにー☆」

パシャ

にこ「ちょっと!ちゃんとやりなさいよー!」

真姫「い、嫌よ!」

にこ「め・い・れ・い!」

真姫「ゔぇぇ…」

にこ「よーし、次こそ!せーのっ!」

にこ「にっこにっこにー☆」

真姫「に…にっこにっk」

パシャ

にこ「もー!!何やってるのよー!ちゃんと合わせなさいよー!」

真姫「わ、分かってるわよ!」



にこ「それじゃあいくわよ!せーのっ!」

真姫(こうなったらヤケよ!)

にこまき「にっこにっこにー!」

パシャ

にこ「ちょっとぉ!何でまた離れてんのよ!」

真姫「は、反射的に…」ドキドキ

にこ「せっかく息ぴったりだったのに!」

真姫「つ、次こそ決めるわよ!」

にこ「まったく…あと二枚なんだから、ここで決めなさいよ?」

にこ「せーのっ!」

にこまき「にっこにっこにー!」

パシャ

にこ「おお!また息ぴったり!これはうまくいったに違いないわ!!」

真姫「そ、そうね…」ドキドキ

真姫(はぁ…疲れた…心臓止まるかと…)

にこ「よーし!この調子で最後の一枚よ!」

真姫「ゔぇぇ!?な、なんで!?」

にこ「なんでって、せっかく撮れるんだから撮らない手はないでしょ?撮らないなんてもったいないじゃない」

真姫「まあ…確かにそうだけど…」

にこ(そうだ!イタズラしちゃおーっと♪)

真姫(早くおわらせないと心臓が危ない)ドキドキ

にこ「最後の一枚もやるわよー!」

真姫「はいはい。わかってるわよ」

にこ「それじゃいくわよ!せーのっ!」

真姫「にっこにっこ」

にこ「」チュッ

真姫「に…」

パシャ

真姫「」

にこ(イタズラ成功♪)

にこ「ぷっ!真姫ってばほっぺにちゅーされたくらいで驚きすぎよ!」

にこ「さーて落書き落書き♪」

にこ「ほら、あんたも何か書きなさいよー♪」

にこ「…あれ?」

真姫「」ニッコニッコニーフリーズ

にこ「ちょ、真姫?真姫ちゃん?西木野さん?」

にこ「」

にこ「し…死んでる…にっこにっこにーしたまま…」

真姫「」ニッコニッコニーフリーズ



にこ「ちょ、ちょっと!?これどうすればいいのよ!!」

にこ「そ、そうだ!!ここは凛に連絡を…」

prrrrrr…

凛『もしmにゃっぷし!!』

にこ「うお!?ほ、ホントに風邪だったのね…」

凛『凛だって風邪引くよ~…』

凛『それで、どうしたんだにゃ?』

にこ「えっと、真姫ちゃんが立ったにっこにっこにーしたまま死んだんだけど…」

凛『にこちゃん…寝言は寝て言うもnにゃっぷし!』

にこ「寝言じゃないわよ!」

凛『うーん…めんどくさいにゃー…』

にこ「そんなこと言わずに!どうすればいいか!ヘルプ!」

凛『そんなこといわれても…あ、そうだ』

凛『多分絵里ちゃんが知ってるにゃー。だから絵里ちゃんに聞くといいよー』

凛『じゃ』

ガチャッ

にこ「あー!?あの猫切ったわねー!!」

にこ「ていうかなんで絵里なの…海未並みにこういうのは頼りない気も…」

にこ「まあ、ダメもとでかけてみるか…」

prrrrr…

希「…」

絵里(いよいよ終盤…皐月様は相変わらずかっこいいわね)prrrr…

絵里(ん?電話?こんな時に…しかもにこから)

絵里(うーん…気になるしにこからだし無視しても…)

絵里(いや、ダメよエリーチカ。にこああ見えて友人関係にはガラスのハートよ。だって今までぼっt…孤高を貫いてきたのだから)

絵里(そのにこの電話を無視するなんていくらなんでも酷過ぎるわ。部屋の外に出てから電話に出てあげましょう)ソローリ

ガチャッ

絵里「…もしもし。どうしたの?」

にこ『真姫ちゃんがにっこにっこにーしたまま死んだんだけどどうすればいい?』

絵里「…にこ、寝言は寝て言」

にこ『だから寝言じゃないっての!凛と同じこと言うな!』

にこ『まあ、確かに死んだは言い過ぎたわね。正確にはにっこにっこにーしたままフリーズしたって言った方がいいわね』

絵里「うーん、それでも少しも分からないけど…まあわかったわ」

にこ『どっちなのよ…』

絵里「とにかく、フリーズした真姫をどうするかってことよね?」

にこ『そうよ。一応、無理矢理力づくで動かそうとしたり、くすぐったりはしてみたけど無理だったわ』

絵里「ハラショー…文字通り本当に凍ってるのね…」

にこ『そうなのよ…どうすればいいのよ…』

絵里「そんなこと言われても……」

絵里「!!!」ピキーン

絵里(その時、エリーチカの脳に電流が迸った!!)

絵里「にこ!この私にいい案があるわ!!」

にこ『や、やたら自信満々ね…で、何なのよ?』

絵里「方法は単純!いたってシンプルよ!」

にこ『ふーん。で?だから何なのよ』

絵里「簡単よ。凍りついた真姫を溶かす方法なんて…ひとつしか無いわぁ!」

にこ『分かったから早く言えっ!!』イラッ

絵里「もう。せっかちね。分かったわよ」

にこ『(すごく腹が立つのは何故だろう)イライラ』

絵里「溶かす方法はズバリ!熱いキッスよ!接吻よ!!」

にこ『はぁああああ!?///』

にこ『な、何よそれ!///適当なこと言わな』

絵里「言っておくけど、ほっぺやおでこはダメよ?マウストゥマウス、口と口よ?」

にこ『は、話を聞k』

絵里「ふふ。がんばってね。じゃあね」

にこ『ちょ、ちょっと!だから話を』

ブツッ

絵里「ふふ。にこってば照れ屋さんねぇ」

絵里「それにしても…とてもかしこい考えが出たものね」ドヤァ

絵里「これでもうヘタレとは言わせないわ!」キリッ

希「…」ジー

絵里「…」ジー

絵里(ついに来たわね…最終回)

希「…」ジー

絵里「…」ジー

絵里(あらためて見てみると、なかなかぶっ飛んでる物語よね)

絵里(まあ、そこがいいところでもあるんだけどね)

希「…」ジー

絵里(最後の戦いね)

希「…」ジー

絵里「…」ジー

絵里(うっ…ついにこのシーンまで来たわね…)

絵里「…」グスッ

絵里(不覚にも泣いてしまったわ…)

絵里(『セーラー服とは卒業するものだ』か…)

絵里(私たちは別にセーラー服は着てない…)

絵里(けれど、私たちは音ノ木坂学院の制服を着ていて、それもやはり、卒業するものなのよね…)

絵里(それを考えたら…なんだか少しくるものがあるわね…)

希「…」ツー

絵里(希…?)

絵里(泣いている…?)

絵里(あの希でも…アニメを見て泣く時があるのね)

絵里「…」

絵里(きっと…私と同じかな)

絵里「」ギュッ

希「! えりち…?」

絵里「急に抱き締めたくなったの。ダメかしら?」

希「…ううん。ダメじゃない」

絵里「じゃあ、存分に抱きつかせてもらうわ」ギュー

絵里「…希」

希「…なに?」

絵里「音ノ木坂の制服を卒業する日がきても、私は”さよなら”なんて言うつもりは無いわ」

絵里「だって私たちμ'sは、ずっと一緒でしょ?」

希「えりち…」

絵里「……この後、まだ時間…あるわよね?」

絵里「もしよかったら、外に出てショッピングでもしない?私、なんだか新しいお洋服が欲しくなったみたいでさ」ニッ

希「…そうやね」

希「うちもなんだか、新しいお洋服が欲しくなっちゃった」ニッ

にこ(絵里にああは言われたものの…)

にこ(や、やっぱり恥ずかしいわよ!!///)

にこ(だけど冗談抜きでフリーズしてるし…やってみる価値はあるかも…)ドキドキ

にこ(…よし)

にこ(ま、真姫が勝手にフリーズするのが悪いんだからね!///)

にこ「」ゴクリ

にこ(いくわよ…)ドキドキ

真姫「」

にこ(あくまで真姫を元に戻すためあくまで真姫を元に戻すためあくまで真姫を元に戻すため!)ドキドキ

にこ(いざ!)ドキドキ

チュッ

にこ(や、柔らか…)

真姫(はっ!私は一体何を…)

にこ「…」

真姫「…」

にこまき「!?」バッ!

にこ「あああああああああああ!!///」

真姫「な、何さっきの!?何よさっきのは!?!?///」ドキドキ

にこ「なんでした瞬間に元に戻るのよばかああああああ!!///」カァァ

真姫「え!?えっ!?!?///」

真姫「ま、まさか…」ドキドキ

真姫「にこちゃん!さっき何をしたの!?」

にこ「な、ナニって…別に何も無いわよ!///」

真姫「嘘よ!絶対に何かした!!だってなんか柔らかかったしにこちゃんの顔が目の前にあったし!」

にこ「だあああああああああ!言うなああああああ!///」

真姫「それで!?何をしたの!?」

にこ「ふん!///い、言うことは何も無いわ!!///」

真姫「嫌よ!ちゃんと喋るまでは食い下がらないわよ!!」

にこ「な、なんでこういう時に限ってはヘタレないのよ~!!」

にこ「こうなったら…!!」

にこ「戦略的撤退よ!!」ダッ

真姫「あーー!!逃げた!!」

真姫「待ちなさーーい!!」ダッ

食い下がらない=引き下がる やで

穂乃果「いやー、びっくりしたんだよ?急に鼻血出して倒れるんだもん」

海未「面目ないです…」

穂乃果「まさに血の海だったよ!」

海未「海未は私ですが…?」

穂乃果「あはは。そうくると思ったよ海未ちゃんなら」

海未「はぁ…ってあれ?そう言えば穂乃果…いつの間に服を着替えたのですか?」

穂乃果「海未ちゃんが気絶してる間に着替えたんだよー。なんかね、メイドさんから着替えの服をもらったんだー」

海未「もらった…?」

穂乃果「うん。メイドさんが言うには、謎のメイド”M”さんからプレゼントだって」

海未(M…ミナリンスキー…ことりですね…おそらく。なんて準備がいいんでしょうか…)

穂乃果「ん?あれって…」

海未「穂乃果?何かあったのでs」

にこ「穂乃果ぁぁぁぁ!!」ダダダ!

ほのうみ「にこ(ちゃん)!!」

>>453
指摘あざっす。
食い下がらない→引き下がらないに脳内補完してくださいごめんなさい

にこ「い、いいところにいたわね…!」ハァハァ

海未「息を切らして、いったい何があったのですか?」

にこ「あ、赤いパンサーに追いかけられてんのよ…!」

穂乃果「赤いパンサー…?」

にこ「とにかく!協力しなさい!」

にこ「今から私はあそこに隠れるから、あんたたちは赤いパンサーに、にこはまっすぐ行った、って言うのよ!」ガシッ

穂乃果「よ、よくわからないけど…分かったよ!任せて!」

にこ「よし!それじゃ頼んだわよ!」

穂乃果「はーい!」

海未「赤いパンサー…まさかとは思いますが…って」

海未「そのまさかでしたね…」

穂乃果「ん?」

真姫「穂乃果ぁぁ!」ダダダ

穂乃果「わっ!今度は真姫ちゃん!?」

真姫「今度は…?まさか、にこちゃんどっちにいったか知ってるの!?」

穂乃果「うん。にこちゃんならそこに隠れて…」

にこ「ぎくっ!!」

真姫「成る程ね…!」

にこ(何やってんのよあほのか~!こうなったら…)

真姫「追いつめ…」

にこ「また走る!」ダッ

真姫「あー!また逃げたわね!!」

真姫「待てー!!」ダッ

ほのうみ「…」

穂乃果「2人とも仲良いね~」

海未「そうでしょうか…」

穂乃果「あ!そうだ!」

穂乃果「最後にひとつ、行きたいところあるんだけど、いいよね!?」

海未「構いませんが…一体どこへ?」

穂乃果「えへへ~。内緒!行ってからのお楽しみだよっ!」

平気でメンバーを売るリーダーの鑑

にこ「はぁはぁ、どこまで追いかけてくんのよー!?」

真姫「はぁはぁ…な、何をしたか言ってもらうまで追いかけるわよー!」

にこ「はぁはぁ…い、言うわけ無いでしょー!!諦めなさいよー!」

真姫「嫌よ!とっ捕まえて無理矢理にでも吐かせてやるんだから!!」

にこ「はぁはぁ、な、何よそれ!余計捕まりたく無くなっ…」

ボイン!

にこ「あだっ!?」ドシン

にこ「いたたた…」

希「捕まえたー♪」

にこ「ぎゃー!の、希!?何すんのよ離しなさいよ!!」

希「それは無理やなー。真姫ちゃんから逃げてるようにしか見えないし」

にこ「あんたには関係無いでしょ!?いいから離せ!!」

希「だから無理やって。ウチは2人の味方やもん」

にこ「意味わかんないんだけど!!」

真姫「でかしたわね希!!」

にこ「ええい!こうなったら!」

にこ「はっ!!」スポッ

希「ああっ!」

真姫「後一歩だったのに!」

にこ「はっはー!この宇宙No.1アイドル矢澤にこにーをとっ捕まえようだなんて100年はや…」

ボイン!

にこ「あだっ!?」ドシン

絵里「残念だったわね、にこ」

絵里「これがダブルボインブロックよ!」ドヤチカァ

にこ「え、絵里…!」

?未「私達の」
?こ「ボインアタック」
?「受けてみるにゃ!」

絵里「ふふ。どう?これが胸囲の暴力よ!!」

にこ「」イラッ

絵里「ねぇねぇ、今どんな気持ち?ふたつのボインに弾かれてどんな気持ち?」ニヤニヤ

にこ「うっっっっっっざ!!!とにかく黙れやこのポンコツ!!」

にこ「そんなもの脂肪の塊よ!!つーか、こうなったのも全部あんたのせいよ!?分かってんの!?」

絵里「ど、どうしたのよにこ…突然怒鳴り散らして…あ、そうだ」

絵里「ソフトクリームのコーンだけあるんだけど、食べる?」

にこ「いるかっ!!つーかなんでコーンだけなのよ!!」

絵里「いやー…夢中でソフトクリームだけ食べてたら、つい。よくあるじゃない?」

にこ「ねーよ!!どんだけ器用な食べ方してんのよあんたは!?」

ガシッ

にこ「あ」

真姫「うふふ。つ・か・ま・え・た」

にこ「」

希「エリチ、ナイスやん♪」グッ

絵里「ふふ。それほどでもないわ」ドヤァ

真姫「ありがとう2人とも。おかげでにこちゃんを捕まえられたわ」

のぞえり「いえいえ」ニッコリ

にこ「あんたら後で覚えときなさいよ!!特に絵里!!」

希「おー、怖い怖い」

絵里「まったく、胸が無いってくらいでカリカリしすぎよ?」

にこ「ホント今日のあんたうっっっっっっざ!!つーか胸は関係無いわよ!!」

絵里「まあまあ。落ちついて。世の中の人間がみんな胸が大きい方が好きだとは限らないのよ?」

にこ「だから胸は関係無いつってんでしょ!」

希「ちなみに真姫ちゃんはどれくらいが好きなん?」

真姫「私は貧にゅ…って、何言わせんのよ!!///」

絵里「まあ、それはともかく。私たちはこれ以上ここにいるのも悪いし…」チラッ

希「せやね。邪魔者は退散せなあかんね」チラッ

のぞえり「じゃ!私たちはここで!」

絵里「ヘタレちゃだめよ、真姫!」

希「にこっちも素直にな~」



にこ「い…いっちゃった…」

真姫「…」

真姫「さて…にこちゃん」

にこ「ひっ!」ビクッ

真姫「あの時何をしたのか、話してもらうわよ!!」

にこ「い、いーやーでーすー!!つーか離しなさいよー!」

真姫「言うまで離さないわよ!」ギュー

にこ「ぐぬぬぬぬ…!」

真姫「ほら!さっさと言いなさい!!そうすれば楽になるわよ!」

にこ「無理!!何があっても、ぜーったい言うつもりは無いから!!」

真姫「強情ね…!!」

真姫「!!」ピキーン

真姫「…分かったわ。そこまで言うなら、言う必要は無いわ」

にこ「ほ、ホントに!?」

真姫「ええ。本当よ。その代わり…」

真姫「あ、あの時したこと…今ここでもう一度再現しなさい!!///」カァァ

にこ「」

にこ「むむむむむ無理よ!!///」

にこ「で、出来るわけない!出来っこ無いわよあんなの!!///」

真姫「へぇ、出来ないんだ」

真姫「にこちゃんってば、ここで出来ないようなやましい事を私にしたんだー(棒)」ドキドキ

にこ「なぁぁ!?///」カァァ

真姫「にこちゃんってばいやらしー(棒)」ドキドキ

にこ「ち、ちがう!別にそんないやらしい事はしてないわよっ!///」

真姫「じゃ、じゃあ…」

真姫「今ここで…出来る筈よね…?///」カミノケクルクル

にこ「うぅ…///」

にこ「わ、分かったわよ!もうこうなったら腹を括るわ!!」

にこ「やってやるわよ!!///」

真姫「!!!」

にこ「た、ただし!は、恥ずかしいから…目…瞑ってね…?」

真姫「」キュン


真姫(どどどどどうしよう!!勢いでまくし立ててみたけどいざされるとなると心臓がああああああああああああ!!!)ドキドキ

真姫(落ちつくのよマッキー…!ここは素数でも数えて落ちつくのよ…!)ドキドキ

真姫(1…2…3…5…7…11…13…15…17…ってあれ?17!?17って素数じゃない…いや素数で…いやでも、確かに素数じゃないものを一回言った気が…)ドキドキ

チュッ

真姫「」チーン

にこ「や、やってやったわよ…///」

にこ「な、何か言ったらどうなのよ!!」

真姫(意識が…遠退いてゆく…)

真姫(これが…満足ってやつね…)

真姫(ああ…柔らかかったなぁ…)

真姫(満足…したぜ…)

(・8・)『本当にそれでいいの?』

真姫(!?)

(・8・)『真姫ちゃんはこんなので満足出来るわけ無いよ!』

真姫(そうだ…私は…!)

パリーン!(理性が弾けた音)

真姫&(・8・)『私たちの満足は、これからだ!』

真姫「にこちゃん…」ガシッ

にこ「ま、真姫…?」

真姫「一緒に満足…しよ?」

にこ「な、何言っ…」

チュッ

にこ「!?!?」

真姫「ん…」チュプ

にこ「んっ…!?」チュ

にこ(し、舌が入ってきて…!?)

真姫「はぁ…んふ…」ペロッ

にこ「ん…はっ…」チュプ

真姫「にこひゃん…」チュッ

にこ「ぷはぁ…はぁ、はぁ…」

真姫「もう…我慢出来ない…」

にこ「ま、待って!!外でなんて、そんな…」

真姫「関係無いわ…むしろ、興奮するでしょ?」ハァハァ

にこ「だ、ダメ!無理だからぁ…!」

真姫「無理なのはこっちよ…もう我慢の限界…」


ことり「その調子だよ真姫ちゃん!!押し倒しちゃえ~!!」

にこ「」

真姫「」

ことり「あ」


ことり「え、え~っと」ダラダラ

ことり「うぶ毛の小鳥たちも~♪」

ことり「いつか空に羽ばたく~♪」

ことり「大きな強い翼で~♪」

ことり「飛ぶ♪」バサッ

にこまき「!?」ビクッ

バサッバサッバサッ…

にこ「…」

真姫「…」

真姫(…はっ!)

真姫(今になって理性が戻ってあああああああああああああ!!!)

真姫(わわわ私はなんて事を…!!)

真姫(もうだめだ…嫌われた…絶対嫌われた…)

真姫「死のう…」ボソッ

にこ「!?」

真姫「どんな死に方が楽かな…」

にこ「ちょ、何言ってんのよ!」

真姫「やっぱり飛び降り…」

にこ「落ちつけ!!」チョップ!

真姫「あだっ」

にこ「何勝手に死のうとしてんのよ!!」

真姫「だ、だって…にこちゃんにあんなことしちゃったから…!」

にこ「いや…そんなことで死ぬなんて言わないでよ」

真姫「でも…にこちゃんに嫌われ」

にこ「それくらいじゃ嫌わないわよ!そ、それに…満更でもなかったし…///」

真姫「え…今なんて…」

にこ「と、とにかく!///外ではダメよ、外じゃ!!///」

真姫「にこちゃん…!」

にこ「…ねぇ、真姫」

にこ「私の家に泊まるのは無理だけど、真姫の家に泊まるのは?」

真姫「」ドキッ

真姫「…べ、別に構わないけど」カミノケクルクル

にこ「じゃあ…今日泊りにいっても?」

真姫「…いいわよ」ボソッ

にこ「そっか…それじゃ…」ギュッ

にこ「今からいっしょにいこっか。真姫ちゃんの家」

真姫「はい…///」カァァ



海未「えっと…穂乃果が行きたかったところって…」

穂乃果「見ての通り!」

穂乃果「海未ちゃんの家だよっ!!」

海未「はぁ。しかし、何故ここに…」

穂乃果「決まってるじゃん!今日は海未ちゃんちに泊まるんだよ!」

海未「…」

海未「!?!?」カァァ

海未「そ、そんな急に…///」

穂乃果「え~?ダメ?」

海未「だ、ダメではありませんが…///」

穂乃果「じゃあ決まりだね!!」

穂乃果「おっ邪魔しまーす!」

海未「ああ!ちょっと!もう…仕方ないですね」フフ

穂乃果「あれ…?」

海未「どうしたのですか?」

穂乃果「海未ちゃん、鍵がかかってるよ?」

海未「鍵…?何故鍵が…?」

穂乃果「海未ちゃん鍵持ってる?」

海未「ええ。今から開けます」ガチャガチャ

穂乃果「よーし!それじゃあらためて!」

穂乃果「おっ邪魔しまーす!」

シーン

穂乃果「…あれ?」

海未「誰も…いない?」

海未「はっ!そう言えば!」

穂乃果「海未ちゃん?」

海未「実は…今日はお父様とお母様の結婚記念日でして…」

穂乃果「もしかして、それで旅行にいってるとか?」

海未「はい…一泊二日で、明日帰ってきます…」

穂乃果「ふむふむ。じゃあ今日は2人きりってことだね」

海未「ふ、2人きり!?///」

海未「ごふっ!」ガクッ

穂乃果「海未ちゃん!?大丈夫!?」

海未「え、ええ…大丈夫ですよ。少し心臓が止まっただけですから…」

穂乃果「うーん…むしろ余計心配になってきた」

穂乃果「いや~、誰もいないっていうのもなかなか新鮮だね~」

海未「そ、そうですね…」ドキドキ

穂乃果「ところで海未ちゃん!今日の晩御飯はどうするの!?」

海未「どうすると言われても…あるもので作るしか…」

穂乃果「ほのか、ハンバーグが食べたいなー」チラッ

海未「ハンバーグですか…ひき肉がありませんが…」

穂乃果「」シュン

海未「…まあ、買いに行けば大丈夫ですね」

穂乃果「!」パァァ

海未(ああ…可愛い…///)

穂乃果「ありがとー!海未ちゃーん!」

海未「はいはい。それじゃ、一緒に近くのスーパーへ行きましょう!」

穂乃果「うん!」

絵里「ふー。ちょっと買いすぎたかしら?」

希「ええやんええやん♪ウチだって結構買ったんやし、たまにはこういうお金の使い道も悪くは無いやん?」

絵里「ふふっ。それもそうね」

絵里「それにしても、空も少し暗くなってきたし…そろそろ帰らなきゃね」

希「そうやね」

絵里「あ、そうだ。どうせなら送っていくわよ?」

希「じゃあ、お言葉に甘えて…ん?」

絵里「どうしたの?…って」

穂乃果「おーい!絵里ちゃーん!希ちゃーん!」

絵里「穂乃果!」

海未「奇遇ですね。二人とも」

絵里「海未まで!って、そう言えば遊ぶって言ってたっけ。あれ?でもことりは?」

海未「かくかくしかじか、これ無くなって…」

絵里「あー、なるほどね」

希「それで、2人はこんな時間に何しとるん?」

穂乃果「えへへ。実は!今からハンバーグを作るんだよっ!」

海未「ひき肉が無かったので、買いに行ったのですよ」

海未「ところで希と絵里は何を?」

穂乃果「はっ!まさかデート!?」

絵里「ばっ!///でででデートちゃうわ!///」

希「くすくす。絵里ってば、動揺しすぎて関西弁になってるわよ~?」ニヤニヤ

絵里「もう!///標準語でからかわないでよ希!///」

穂乃果「」ニヤニヤ

絵里「な、何よ?///」

穂乃果「なんでも無いよ~?」

穂乃果「それじゃあ海未ちゃん、邪魔者はここで退散するとしますか!」

海未「? え、ええ」

絵里「じゃ、邪魔者って…」

穂乃果「じゃあね2人ともー!」フリフリ

海未「穂乃果もああ言ってますし…私も行きますね」

希「じゃあねー、2人とも。美味しいハンバーグ作るんよー?」

穂乃果「うんっ!」

海未「…」チラッ

海未(ちょっとだけ…顔つきが変わりましたね、絵里)

海未(私も頑張らないといけませんね…)



穂乃果「よーし!!海未ちゃん!!」

穂乃果「ハンバーグ作りだよっ!!」

海未「そうですね」

穂乃果「というわけで!!」

穂乃果「ほのかはお茶でも飲んでゆっくりしてるから後は海未ちゃんに任せ」クルッ

海未「だめです」ガシッ

穂乃果「で、ですよね~」

海未「最初から最後までとは言いませんが、少しは手伝ってもらいますよ?」

穂乃果「はーい。じゃあ早速、何すればいいかな?」

海未「では、穂乃果はお米を研いでください。出来ますよね?」

穂乃果「もっちろん!」

穂乃果「実はこの前花陽ちゃんに教わったんだよ!」エッヘン

海未「ということは花陽に教わるまでは知らなかったと?」

穂乃果「そ、そうなるかな?」

海未「心配ですね…」

穂乃果「だ、大丈夫だよ!ちゃんとやるもん!」

海未「まあ…ここは任せましょう」

海未「”終わったら”私に言ってくださいね」

穂乃果「りょーかい!」

穂乃果「海未ちゃん!出来たよー!」

海未「ご苦労様です」コネコネ

穂乃果「へっへーん!どんなもんだい!」エッヘン

海未「そうですね。炊飯器のスイッチをきちんと押してれば文句は無いんですけどね」コネコネ

穂乃果「…」ポクポクポク…

穂乃果「!」チーン

穂乃果「わ、忘れてたーー!!」ピッ

穂乃果「あ…危なかった~…ご飯無しでハンバーグを食べるとこだったよ…!」

海未「はぁ…やっぱりですね。予想していた通りですよ」コネコネ

穂乃果「えへへ…ごめんごめん」

海未「穂乃果のことですから、米を研いだだけで終わりにすると思っていましたが…案の定ですね」コネコネ

穂乃果「うひゃー…お見通しだったのかー…」

穂乃果「やっぱり海未ちゃんには敵わないなぁ」エヘヘ

海未「ふふ。当たり前です。何年幼馴染やっていると思っているんですか」コネコネ

穂乃果「幼馴染、かぁ…」

穂乃果「うーん…何年かなんて、考えたことも無かったなー」

穂乃果「だって、気づいた時にはずっと隣にいたんだもん」

海未「穂乃果…」ピタッ

穂乃果「それに、これから先…海未ちゃんが隣にいない未来なんて想像出来ないや」

海未「っ!///」カァァ

海未(ま、まさかこの流れは…ああああ、愛の告白!?///)ドキドキ

海未(だだだダメです!!まだ心の準備が出来てません!!///)ドキドキ

穂乃果「ねぇ海未ちゃん」

穂乃果「これからも、ずっと、ずーっと、穂乃果の隣にいてくれる?」

海未「…」

海未(ああ…ずるいです…)

海未「ええ、もちろんです」

海未(そんなセリフを、恥ずかしげも無く言える貴女は、本当にずるい)

海未(ですが…貴女の言葉はいつだって勇気をくれます)

海未(今なら言える気がします…少し、怖いですが)

海未(私の心の内を…ありのままに…)

海未「これから先…どんなことがあろとも」

海未「私は…園田海未は」

海未「高坂穂乃果の隣に、ずっと…ずっと、一緒に居続けますよ」

海未「だって、そこは…私の一番大好きな居場所ですから」ニコッ

穂乃果「海未ちゃん…」ジーン

穂乃果「えへへ…なんだか照れちゃうな…///」

穂乃果「それじゃ、約束だよ?」

穂乃果「これから先何年経っても、海未ちゃんとほのかは…」








穂乃果「ずーっと、大親友だからね!」ニコッ

海未「…」

海未「」コネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネコネ

穂乃果「ひっ!?」ビクッ

穂乃果「う、海未ちゃーん…流石にこねすぎじゃ…」

海未「」ピタッ

海未「そうですね」

穂乃果「あ、あはは…」

穂乃果(どうしよう…これ間違いなく怒ってるよ…)ガタガタ

穂乃果(何か悪いことしたかなぁ…?)

穂乃果「あ!そ、そうだ!」

穂乃果「ほのかにもまだ出来ることあるよね?何やればいいかな?」

海未「穂乃果でも…出来ること……ですか……」

穂乃果「う、うん!」ドキドキ

海未「…」

穂乃果「…」ドキドキ

海未「はぁ………」

穂乃果「!?」ビクッ

海未「あ」

穂乃果「!?!?」ビクビクッ

海未「そうですね、穂乃果には大根おろしを用意してもらいましょうか」

穂乃果「大根おろし…?なんで?」

海未「それは…食べる時になったら分かりますよ」

穂乃果(気になるなぁ…)

ジュー…

穂乃果「あああ……いいにおいが漂ってきたよぉ~……」グデー

海未「もうすぐ出来ますから、穂乃果は皿を用意してください」

穂乃果「あいやいさー!」バッ!

穂乃果「ハンバーグ♪ハンバーグ♪」カチャカチャ

穂乃果「よーし!準備万端!!」

穂乃果「後は出来上がるのを待つだけだね!!」

穂乃果「~♪」シッポフリフリ

海未「…」

海未(まるで犬ですね…可愛い)キュン

海未(おっと、早く盛り付けましょう)

海未「ふう…出来上がりました」

海未「和風おろしハンバーグです!」バァーン!

穂乃果「おおお!!美味しそー!!」ジュルリ

穂乃果「それにしても…大根おろしがこのためにあったとは…!」

穂乃果「よーし!いただきまーす!!」

海未「いただきます」

穂乃果「はむっ!」モグモグ…

穂乃果「!!」ピキーン

穂乃果「う…うまーーい!!」

穂乃果「美味しい!美味しいよ海未ちゃん!!いつも食べてるものと違ってさっぱりしているけど、きちんと肉の旨みもあって…大根おろしとハンバーグがこんなにも合うなんて…!」

海未「ふふ。美味しいと言ってもらえて光栄です」ニコッ

穂乃果「うん!本当に美味しい!いくらでもいけるよっ!」ガツガツ

海未「たまにはさっぱりしたハンバーグも悪く無いでしょう?」

穂乃果「うん♪」ニコッ

(腹減った)

穂乃果「ご馳走様でしたー!」

穂乃果「いやー、美味しかったー!!あんなに美味しいものを食べたのは初めてだよ!人生の中で一番美味しかったかも!」

海未「そ、そんな///褒めすぎです!///」

穂乃果「そんなことないって!ホントのことを言っただけだよー?」

海未「そ、それでもべた褒めされるのは恥ずかしいです!///」

穂乃果「うーん。むしろ恥ずかしがる必要は無いと思うんだけどなー。海未ちゃんはもっと胸を張って自信を持つべきだよ!」

穂乃果「あ、そう言えば気になったんだけど…海未ちゃん、こんなに料理が上手だったのにどうして今まで披露しなかったの?」

海未「う…そ、それは…」

穂乃果「むむむ?何かワケあり?」ジー

海未「そ、その…決めていたんです…お母さまから料理を初めて教わった時から、ずっと…」

穂乃果「何を?」

海未「は、初めて手料理を振る舞う時は…その相手は、自分にとって一番大切な人にするって…」

穂乃果「…もしかして、今日が手料理を誰かに食べてもらうのは…初めて?」

海未「はい…………はっ!」

海未「ち、違っ…い、今のはその…///」

穂乃果「海未ちゃん…」

海未「あ、あぅぅ…///」カァァ

穂乃果「ごめん!!」

海未「え…?な、なんで謝るのです…?」

穂乃果「だって、一番大切な人に捧げるはずだったのに…穂乃果がわがまま言って、勝手に海未ちゃんの初めてをいただいちゃったから…」

海未「ほ、穂乃果…?何か勘違いを…」

穂乃果「本当に…ごめん…!初めてを奪っておいて、今更かもしれないけど…!」

海未「ち、違っ…ですから…やっぱりあなたは勘違いを…!」ズキズキ

穂乃果「ほのかなんかが…海未ちゃんの初めてを…一番大切な人に捧げるはずだった、初めてを奪っちゃって…本当に、本当に、ごめ…」

海未「話を聞いてください!」ガタッ

穂乃果「う、海未ちゃ…わっ!?」

バタッ

穂乃果「いてて…」

ポタ…ポタ…

海未「…」ポロポロ…

穂乃果「海未ちゃん…?」

海未「馬鹿です…グスッ……本当に、あなたは大馬鹿です……」

海未「鈍すぎです…鈍すぎですよ…!」ポロポロ…

海未「ヘタレなりにもこうして努力して、少しでもあなたに振り向いてもらおうと努力しているのに…!」ポロポロ…

海未「あなたはちっとも気づきやしません…!」

穂乃果「どういうこと…?」

海未「グスッ…まだ分からないのですか…?」

海未「だったら…今から教えてあげます…!!」

チュッ

穂乃果「……え?」

穂乃果「えっ?ええ!?///」

穂乃果「ま、まさか…///」

海未「ようやく気づきましたか…?」

海未「私の一番大切な人は…」

海未「今、目の前にいる…私の大切な幼馴染で、私の想い人…」

海未「穂乃果。あなたが私の一番大切な人です」

穂乃果「海未ちゃん…大切っていうのは、どういう意味で?」

海未「likeではなく、loveで…」

海未「友情ではなく愛情で…!」

海未「親友としてでなく…こ、恋人としてで…///」

海未「そして…ただの”好き”じゃなくて…”愛している” ”大好き”…です…!///」

海未「ずっと…ずっと閉じ込めてきたんですよ…?」

海未「言って…穂乃果に嫌われるのが怖くて…ずっと伝えられ無かった…!」

海未「でも…今こうして伝えられました…」ポロポロ

海未「同性間の恋愛が普通じゃないことは知ってます…!でも、でも…!それでも私は…あなたを好きになってしまった…」

海未「今は覚悟が出来ています!軽蔑したって構いません!嫌われたって結構です!」

海未「だけど…答えを曖昧にされるのは嫌なんです!」

海未「穂乃果の…正直な気持ちを…ありのままの気持ちを教えてください…!」

穂乃果「海未ちゃん…」

穂乃果「ほのかね、今日海未ちゃんの手料理を食べて、これから先、ずっと海未ちゃんの手料理が食べられたらいいなって思ったんだ」

穂乃果「でも…」

穂乃果「海未ちゃんが、初めての手料理は大切な人に食べてもらうって言ったのを聞いて…」

穂乃果「すっごい申し訳ない気持ちになった。なったけど…」

穂乃果「申し訳なさ以上に、ちょっと寂しいっていうか、切ないっていうか…よく分からない、ムズムズした気持ちになったんだ」

穂乃果「胸がキュッと締め付けられて、辛かった…海未ちゃんが何を言っているのかもよく聞き取れないくらいに」

穂乃果「だけど、海未ちゃんが勇気を出して言ってくれた時…海未ちゃんの一番大切な人が私だって分かった時は、すっごく嬉しかった!」

穂乃果「嬉しかったけど、それ以上にドキドキが止まらなくて…今度はさっきとは違う…違う意味で、胸がキュッと締め付けられるんだ」

穂乃果「海未ちゃん…これって…きっと、恋…なのかな?」

海未「…恋だと…私は思いますよ」ニコッ

穂乃果「えへへ…そっかぁ…」

穂乃果「海未ちゃん」

チュッ

穂乃果「…穂乃果も大好きだよ!ライクじゃなくて、ラブだよっ!愛しているよ!」ニコッ

海未「穂乃果…!」ポロポロ

南さんの自宅

ことり「エンダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

ことり「キターーー(・8・)ーーーー!!!ほのうみキタコレ!!」

ことり「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

ことり「みなぎってキターーー(((((((・8・)))))))ーーーー!!!」

ことり「うわああああああああああああああああああああああああ!」

ことり「ハァハァ…///さあ二人とも!!恋人同士になったからにはヤることはひとつだよ!!」

ことり「さっさとヤっちゃえ~!!」ハァハァ

ことり「レズセックス!!あそれっレズセックス!!あよいしょっレズセックス!!」


穂乃果「えへへ。これからは恋人同士だね!海未ちゃん!」

海未「こ、恋人…///」カァァ

穂乃果「よーし!それじゃあ海未ちゃん!!」ガシッ

海未「ほ、穂乃果!?///」

穂乃果「せっかく恋人になったわけだし…」

穂乃果「恋人っぽいことをしよう!」

海未「恋人っぽいこと…?た、例えば…?」

穂乃果「決まってるじゃん!」

穂乃果「まずは熱いキスを…」

海未「わー!わー!!///」

海未「だだだダメですダメですー!!///」

穂乃果「えー!?なんで!?」

海未「さ、さっきしたじゃないですか!!///」

穂乃果「あれはほっぺにちゅーじゃん!穂乃果がしたいのはマウストゥマウスのキスだよ!」

海未「だ、ダメですよ!///ま、まだ早いです!!///」

穂乃果「早い?」

海未「そ、そうです!///早すぎます!!///」

穂乃果「恋人同士なら、別にもうキスしていいと思うんだけどなー」

海未「ダメです!!///唇同士でキスなんてしたら…」





海未「あ、赤ちゃんが出来てしまいます!!///」

穂乃果「!?」

穂乃果「そ…そうだったんだ…!!ほのか…初めて知った…!!」

穂乃果「流石に高校生で子持ちはシャレにならないね…!!」

海未「そ、そうですよ!だからキスは…」

穂乃果「でも残念!穂乃果たちは女の子同士だよ!!」

海未「はっ!!」

穂乃果「女の子同士なら子どもは出来ない…つまりキスしてもオッケー!!」

穂乃果「ふっふっふ!というわけだから、海未ちゃん!キスしよーー!!」

海未「うわああああ!?だ、ダメですダメです!!///無理です恥ずかしすぎますー!!///」

穂乃果「恥ずかしいのは最初だけだよ!さあ、ちゅーしよちゅー!!」

海未「ほ、本当に…///無…」

キラーン

海未「!」

穂乃果「海未ちゃん…?」

海未「…」スクッ

スタスタスタ…

海未「…」スッ

穂乃果「う、海未ちゃん…その手に持っているものは…?」

スー…

海未「」ギラン

穂乃果「ひいいいいい!?や、やっぱり刃物!?」ビクッ

穂乃果「ごごごごめんなさい!恋人になれて浮かれて調子に乗りすぎました!」

海未「…」スタスタ

穂乃果「キスも我慢するから!!とりあえずその刃物を…」

海未「はっ!!」ビシュッ

穂乃果「うわああああああああああ!!」

ザクッ

穂乃果「ああああああ……あれ?」

穂乃果「一体何が…」クルッ

ボトッ

穂乃果「ひいっ!?」ビクッ

穂乃果「え…?カメラに刃物が刺さってる…?」

穂乃果「海未ちゃん…これってどういうこと…?」

海未「穂乃果」

穂乃果「は、はい!」

海未「ちょっと野暮用が出来ました。すぐ済ませてくるので、留守番を頼めますか?」ニコッゴゴゴゴゴゴゴ…

穂乃果「仰せのままに!!」ビシッ

海未「ありがとうございます。では、行って来ますね」ゴゴゴゴゴゴゴ…

ガチャッ

穂乃果「…」

穂乃果「こ…怖っ!」ガタガタ

ことり「や~~~(・8・)~~~ん♡」クネクネ

ことり「キスしただけで子どもが出来ちゃうだなんて…海未ちゃん可愛すぎるよ~~♡」クネクネ

ことり「ハァハァ…で、でも…女の子同士なら問題無いんだよ…!」

ことり「さあ!ホノカチャン!押し切って!そのままキスを!あわよくば、あわよくばレズセッ」

ザクッ

ザー…

ことり「」

ことり「ど…どうしよう…」ガタガタ

ことり「BA☆RE☆TA…!」ガタガタ

ことり「こ、このままじゃ海未ちゃんが来る…!きっと来る…!」ガタガタ

ことり「な、なんとしてでも!なんとしてでも!ことりのお宝(ほのうみグッズ)は守らなきゃ!」

ほのうみと別れた直後ののぞえり

希「穂乃果ちゃんと海未ちゃん、うまくいくとええなぁ」

絵里「海未がいればなんとかなるわよ」

希「そう?」

絵里「ええ。きっと…多分ね」

絵里(海未だったらハンバーグくらい作れるはず…よね?)

希(海未ちゃんはヘタレやし穂乃果ちゃんは鈍感やからなぁ)

希(って…ウチの想い人さんは鈍感とヘタレのハイブリッドやったなぁ…ウチの方こそ、うまくいくかどうか怪しいし…)

希(お。そうだ…♪いいこと想いついちゃった…♪)ピキーン

希「ねぇ、えりち」

絵里「なぁに?」

希「うちに着くまでええんやけど…ちょっと相談に乗ってくれへんかな?」

絵里「そ、相談…?何かしら…?」

希「んーと…」

希「恋愛相談」

絵里「ぶふぉぉ!?」

絵里「れれれれ恋愛相談だなんて、ききききき昨日恋バナしたばっかりじゃない!!///」

希「むしろ昨日恋バナしたから、えりちに恋愛相談持ちかけたんやけどなー」

絵里「え?な、なんで…?」

希「だって、えりちはウチがどんな人が好きなのかを知っとるやん?」

絵里「え?あ、ああ…そ、そうね…」

絵里(どうしよう…途中から混乱してよく覚えて無い…希の好きな人って…確か…)

絵里(ポンコツで…胸が無くて…ああ、にこか)

絵里(あれ…?胸はあったっけ?うーん…胸はあってポンコツで…はっ!まさか花陽!?)

絵里(うーん…ちょっと違ったかな…いずれにせよポンコツという点で私はありえないけど…)シュン

絵里(恋愛相談かぁ…乗ってあげるべきっていうのが友人としては正解だけど…)

絵里(いっそのこと、ここで変なことを吹き込んで、希にはその人にフラれてもらった方が私も…)

絵里(って!な、何をバカなことを言っているのよ絢瀬絵里!そ、そんな下衆い真似は私が許さないわ!!)

絵里(うん、やっぱりここは素直に相談に乗ってあげるべきよね!友人として!)

絵里「ふっ…」

絵里「さあ!どんときなさい!恋の伝道師絢瀬絵里がなんでも答えてあげるわ!」

希「う、うん」

希(やっぱり今日はやたらテンション高いなぁ…)

希「せやねぇ…実はね、ウチはつい最近その人に告白したんよ」

絵里「告白!?」

希「正確には告白まがいの事、やね。ウチはとてもじゃないけど…真っ正面から告白なんて…恥ずかしくて出来る気がせえへんよ」

希「だから、遠回しに…でも絶対に気づいてもらえるように、言葉巧みに言ってみたんやけど…」

絵里「言ってみたけど…?」ゴクリ

希「ぜーんぜん、まったく気づいてもらえなかったんよ」

絵里「き、気づいてもらえなかった!?」

希「うん。まったく気づいてくれんかったなぁ。遠回しでも、ウチは絶対に気づいてくれるように工夫して言葉巧みに言ったつもりなのになぁ。もう、本当に鈍感すぎやもん…その人」

絵里「そ、そうなんだ…希も大変ね…」

絵里(くっ…!許せないわ…!!希の告白に気づかないなんて…!!羨ましいじゃない!!)

絵里(私だったら間違いなく気づくのに…!どこの誰だか知らないけど、希の勇気を出して言った告白に気づかない例の鈍感な輩にもし会ったら、一発ビンタでもかましてやろうかしら…!)

希「そこでえりちに聞きたいんやけど…」

希「どうしたら、その鈍感さんに気づいてもらえるかなぁ?」

絵里「うーん…そうね…」

絵里(もう真っ正面から”好き”と言えばいい…っていうのは違うわよね…)

絵里(そもそも希の性格からして…直球でいくよりも変化球で攻めるタイプで、三振をとるのではなく打たせてとるタイプ…)

絵里(どうすればいいのかしら…うーん…)

絵里(ん…?待てよ…某漫画の主人公で…ジャイロボールなる魔球を放る主人公が居たわね…)

絵里(そうだ!!それよ!!)ピキーン

絵里「ふふ。私にいい案があるわ」

希「へぇ。随分と自信有り気やなぁ。どんなん?」

絵里「希の変化球の攻めの中に投じられるひとつの直球、だけどその直球はただの直球とは違って弾丸のような鋭さがある!!」

希「つ、つまり?」

絵里「簡単よ!」

絵里「キスをしてやればいいのよ!!」

希「ききき、キス!?///」

絵里「言葉ではなく、だけど真っ正面からアタックする方法はこれしかないわ!!」

絵里「キスなんてされたら、もうどんな鈍感だって気づくこと間違いなしよ!!」グッ

希「そ、そうやね…///」

希(も~…どうして自分のことじゃ無いとヘタレじゃなくなるん…?)

絵里「あ、でもキスをすると言ってもマウストゥマウスはNGよ?」

絵里「マウストゥマウスのキスは恋人になってから!ここで使うのはほっぺにキスよ!」

絵里「ほっぺにキスなら恋人同士じゃなくてもオッケー!そして何より、万が一の時は言い訳も出来るのよ♪」

希(ああ…でもなんだかんだ言って根本はヘタレやね…)

希「ふふ。まあ、参考にさせてもらおうかな。ありがと、えりち」ニコッ

絵里「!!」ドキッ

絵里「ま、まあ…友人だからね。これくらいのアドバイスは当然よ!」

絵里(なんだかんだでもう目的地に着いてしまった…)

絵里(はぁ…希にはあんなこと言ったけど…)

絵里(希が私じゃない他の誰かにキスする姿を想像するのは胸が痛むわ…)

絵里(何やってるんだろう…私ってば…)

絵里(自分以外の誰かにはあんなこと言えるのに…)

絵里(はっ!そうだ…いっそのこと、今ここで私から希にキスすれば…!)

希「ありがとね。えりち。わざわざ送ってもらって」

絵里「」ビクッ

絵里「べ、別にお礼なんていいのよ。私がしたくてしたことだし…」

絵里(ふっ…)

絵里(無理…だぜ!!)

絵里(そもそも、ま、まだ焦る必要は無いし…)

絵里(ゆっくり、ゆっくりやっていけばいいのよ!)

希「じゃあねえりち。また明日♪」

絵里「え、ええ。また明日」

希「気をつけて帰るんよー?」

絵里「分かってるって。それじゃ…」

希「…」

希「ま、待って!」

絵里「どうしたののぞ…」クルッ

チュッ

絵里「み…」

希「じゃ、じゃあね!///」カァァ

バタン

絵里「…」

絵里「…」

絵里「…」

絵里(どういう…ことだ…!?)

絵里「…」テクテク

絵里(あの時…何故希は私にキスをした…?)

絵里(あんな話の直後…まさか、希の想い人は私…)

絵里(否!!)

絵里(そんな安直な考えは愚問よエリーチカ)

絵里(もしかしたらイタズラでやったのかもしれない。希のことだし…)

絵里(いや、だけどイタズラでそんなことをするかしら…?)

絵里(やっぱり実は私のことが…)

絵里(いや、それは私の願望か…やっぱりイタズラよね)

絵里(いやいや、でもやっぱり…いや…うーん…)

絵里「…はぁ」

絵里「細かいことは気にしない、それが一番ね」

絵里「」キョロキョロ

絵里「ふふ…ふふ…ふふふふふふふ…」ニヘラ

絵里「やった…やったわ…!」

絵里「何はともあれ!ついに希からキスされたわ!!」

絵里「春が…春がやってきた!」ダッ!

ダダダダダダダダダ…

絵里(ああ…今なら勇気を持って希に告白出来るかもしれない…!)ダダダ…

絵里(今すぐ!空を飛んで…あなたの元へ飛んでいくわ!希!)ジャンプ!

花陽「…」

絵里「…」チラッ

花陽「…」

絵里「」スタッ

絵里「…」

花陽「…」

花陽「え、絵里ちゃ」

絵里「こんばんわ。花陽」ニッコリ

絵里「さーて、花陽…分かってるわよね?」ニッコリ

花陽「ひぃ!」ビクッ

花陽「みみみみ見てないし聞いてないよ!!希ちゃんにキスされたとか!!急に走り出して跳んだりしたところとか…はっ!!?」

絵里「ばっちり見てるし聞いてるわねぇ…これは記憶を消さなければならないわぁ」ゴゴゴゴゴゴゴ…

花陽「ひぃぃぃ!だ、ダレカタスケテー!!」

「助けに来たよ!!」

絵里「な、なんですって!?」クルッ

凛「にゃっぷし!!」

花陽「り、凛ちゃん!?どうしてここに!?寝てなきゃダメだよ!?」

凛「かよちんがピンチなのにねてられにゃっぷし!」

絵里「ど、どう見ても風邪っ引きなんだけど…大丈夫なの?」

凛「大丈夫!凛の風邪は喉からじゃなくて鼻からにゃ!」

絵里「ああなるほど。ってなんでそうなるのよ!?」ビシッ

絵里「まあ、そんなことはどうでもいいわ」

絵里(いちいち突っ込んでいたら頭が痛くなる気がするもの)

絵里「ところで凛、そんなフラフラの状態で何が出来るというのかしら?」ニヤリ

凛「!」

凛「た、確かに…言われてみればそうだったにゃ…にゃ、にゃっぷし!うぅ…」

花陽「り、凛ちゃん…!」

凛「か、かよちん…!」

絵里「今のあなたには何も出来ないわ!せいぜいマタタビしゃぶりながらそこで眺めてることね!」

凛「ううう…!なんか絵里ちゃんに言われると変な笑いが込み上げるにゃ…!!」

凛「あ!そうだ!」

絵里「もう。何よ今度は?早く花陽の記憶を抹消したいんだけど…」

凛「実は、来る途中で武器を拾ったんだにゃー」ガサゴソ

絵里「武器?どうせ大したものじゃ」

凛「これがあれば絵里ちゃんに勝てる気がするにゃー!」ヴィィィィィィィィィン

絵里「」

花陽「!?」カァァ

このエリチカ出遅れてさらに賢くない

ニコより一年っぽい

というか花陽はマッサージ器が何なのか分かるのか
すると

マッサージ器が分からないピュアな子
真姫、海未、凛、穂乃果(多分わからない
)

マッサージ器が何か分かるエロい子
エリチカ(使用済み)、花陽、(・8・)、希、ニコ(多分わかる)

って感じか

絵里「りりり凛!だ、だめよ!!それはだめよ本当にダメだから!」

花陽「///」

凛「お?もしかして絵里ちゃんびびってる?へいへいへい!絵里ちゃんびびってる!へいへいへ…にゃっぷし!」ヴィィィィィィィィィン

絵里「うん!すっごくびびってるから!もう戦慄してるわ降参だわ!花陽にも何もしないわ!!だからそれをこちらに渡しなさい今すぐに!」

凛「嫌だよー。だって渡したら…


絵里『まんまと騙されたわね凛!この武器さえ奪えればもう怖いものはないのよ!覚悟おし!』キェー!


ってなるにきまってるにゃ!」

絵里「ならないから!絶対にならないから!」

凛「怪しい…」ジー

絵里「な、なんで?そんなに信用されてないの私!?」

絵里「だ、だったら約束するわ!嘘をついたらラーメンを奢ってあげるわ!」

凛「うーん、あと一押し」

絵里「じゃあ、それを渡してくれたらラーメンを奢るわ!そして私が嘘をついたらチャーシュー一枚追加もオーケーよ!」

凛「話が分かるにゃ~☆」

凛「はい、これ♪約束だよ~?ちゃんと奢ってもらうにゃ~…っぷし!」

絵里「わ、分かったから分かったから。だから今日は帰って寝なさい?ね?」

凛「分かったにゃ~。かよちーん、一緒に帰ろー?」

花陽「う、うん///」


ことり「…」

ことり(家の電気を消して息を潜めています…)

ことり(つまり、居留守を使います)

ことり(これならきっと海未ちゃんも引き返す筈…!)

ことり(というか引き返してくれないと困るちゅん…!)

ピンポーン

ことり(き、来た!)ドキッ

ことり「…」ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ

ピンポーン

ことり「」ビクッ

ピンポーン ピンポーン

ことり(早く引き返して早く引き返して早く引き返して…!)ドキドキドキドキドキドキドキドキ

ピンポーン
ピンポピンポピンポーン
ピンポーン

ことり「…」ドキドキドキドキドキドキドキドキ

ピンポピンポピンポピンポーン

ことり「…」ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ

シーン…

ことり(いなく…なった?)

ことり「…」ドキドキ

シーン…

ことり「…」

ことり「ふぇぇぇ…こ、怖かっt」

prrrrrrr!

ことり「」

ことり(ううう海未ちゃんから電話だ…!)

ことり(想像以上に音が大きい…なんで電源を切ってなかったんだろう…痛恨のミスだよ…!)

ことり(どうしよう…出るべきかな…?いや、出たら居留守使っていることがばれちゃう…!)

ことり(ケータイ置いたまま出かけたということにして…ここは無視しておこう…)

prrrrrrr!

ことり(うう…早く鳴り止んでよぉ…心臓に悪いよぉ…)ガクブル

prrrr!prr…

ことり「!」

ことり(な、鳴り止ん…あれ?メールが来てる…?)

ことり(!!)ビクッ

ことり(う、海未ちゃんからだ…内容は…)

『今からそちらに行きます』

ことり「」

ガチャ…ガチャガチャ!!

ことり「ひっ!?」ビクッ

ことり(ま、まだいたんだ…!!で、でも鍵はかけてあるから大丈夫!絶対に大丈夫…!)ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ

ことり(早く…早くいなくなって~!)ガクガク

ピタッ

ことり(止まった…!?)

ことり(よ、良かった~…流石に諦めてくれたんだ…)

…ギュイーン

デーレレッテレー デレーレデレレー

デーレレッテレー デレーレデレレー

デーレレッテレー デレーレデレレー

        \  さいごのガラスをぶち破れ~   /

          \ 乱れた景色を蹴散らして~  /
     ( \/ /_∧   <./|   /|       /\___
     ヽ/ /Д`/⌒ヽ  / .| / /     /    //
      / /\/ ,ヘ  i   ̄ > \_/   /____//
      し' \_/    i  />      ̄ ̄ ̄ ̄
         i⌒ヽ  ./   ̄>__         .|| |::
     /⌒ヽ i  i  \(    .|/  / /\    .|| |::
     i    | /ヽ   ヽ  ∠__/   ̄       .|| |::
     ヽ ヽ| |、 \_ノ  >   <>       || |::
       \|  )  ̄  ./V       ___    ..|| |::
____  .ノ ./⌒)∧ /  ...____[__||__]___||___
     / し'.ヽ ( .∨    /\________|__|

    //    し'  / /\   ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

園 田 海 未 見 参 ! !


ことり「」

海未「ことり!いるここは分かってます!!さっさと出て来なさい!!」

ことり「ひっ!」ビクッ

ガタッ

海未「!!」

海未「おやおや、おかしいですね。こちらから物音が聞こえてきましたね」スタスタ

ことり(やべぇよやべぇよ…)ガタガタ

ガチャッ

海未「む」

海未「ドアが開きませんね…まるで向こう側に重たいものがあって、それが邪魔になっているようですね…」

ことり(たのむから引き返し…)

海未「どっせい!!!」ドゴォ!

ことり「」

海未「壁があったら殴って壊すっ!道が無ければ、この手で作る!」

海未「私を!!誰だと思っているのですか!!」ドン


ミス

一行目

海未「ことり!ここにいることは分かってます!」

海未「暗くてよく見えませんが…いますね?目の前に」

ことり「」ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

海未「とりあえず電気を…」パチッ

海未「!?」

ことり「」

海未「な…な……!」

海未「なんですかこれは…!!部屋一面に私と穂乃果の写真が…!!」

海未「しかもこれ…明らかに許可を得て撮ったものではなく…盗撮したものですね…!!」

海未「」ギロ

ことり「ひぃぃぃ!」ビクビクッ

海未「ことり…これはどういうことでしょうか?説明していただけますか?」ニコッ

ことり(こ…殺される…)ガタガタガタガタ

ことり「ち、違うんだよ海未ちゃん?これは盗撮とかじゃなくて…た、ただ2人の成長を記録に残そうと…」

海未「その割りにはやたらローアングルの写真や露出の高い衣装や服の時の写真、胸やお尻、太ももがアップで写っている写真が多いですが?これも成長の記録だと?」

ことり「そ、それはその…」ダラダラ

海未「」ニコニゴゴゴゴゴゴゴ…

ことり「うん…ちょっとはいかがわしい気持ちもあります…」

ことり「で、でも!本当に、本当にちょっとだけだから!目的の大部分は本当に成長記rう、海未ちゃん!?何をして…あ、漁らないで~!!」

海未「と、言われましてもね…明らかに怪し…」ガサゴソ

海未「あー!こ、これ!無くしていたと思っていた私の下着じゃないですか!」

ことり「」

海未「ことり!これはどういうこ…」

海未「あ、あれは!今日穂乃果が着ていた服ではありませんか!」

海未「私のせいで濡れた後、メイドの方に預けたと言っていましたが…まさかことりの手に渡っているとは思いませんでしたねぇ…」

海未「これはどう説明するのですか?ことり」ゴゴゴゴゴゴゴ

ことり「」

ことり「や、やだなあ海未ちゃん。洗ってからちゃんと穂乃果ちゃんに返すために決まって…」

海未「だったらすぐに洗えば良かったのでは?洗ってませんよね、これ」

ことり「ち、違くて…実はさっき受けとったばかりで…」

海未「ほう。このカメラを通して私たちを見ていたから洗うのを忘れてしまいましたか?」スッ

ことり「」

海未「それともその服を使ってナニかしていましたか?」

ことり「」

海未「さあ…すべて、正直に答えてください」

海未「今なら手加減が効きますから」ベキベキベキ…

ことり「」

ことり「分かりました…正直に話します」

ことり「ことりね…昔から穂乃果ちゃんのことが好きだったの」

ことり「あ、もちろんlikeじゃなくてloveだよ?」

ことり「それで…日に日に積もる想いの傍らで…」

ことり「海未ちゃんも好きになったの」

ことり「あ、もちろんlikeじゃなくてloveね?」

ことり「それでね…最初は、二人ともことりのおやつ…じゃなくて、嫁にしようと思ったの」

ことり「だけど…それはなんか、違うって気づいたの。本当の愛ではないって」

ことり「2人をことりの婿にって考えもしてみたけど、やっぱりしっくりこなくて」

ことり「そこで行き着いた答えが…」

ことり「ことりが2人とくっつくんじゃなくて、2人がくっつくことなの!」

ことり「その考えはまさに真理だったよ…」

ことり「ホノカチャンと海未ちゃんがいちゃいちゃしているのを見るだけでキュンキュンして…」

ことり「ついには2人を見るだけで濡れ濡れになって、快感を覚えるようになったの…」

ことり「それで…さらなる快感を求めて…」

ことり「いろいろやっちゃった♪えへ☆」

海未「」

海未「なんかもう突っ込むのも面倒なので…」

海未「この部屋にある、明らかに犯罪なものを焼却するだけで許してあげましょう…」

ことり「そ、そんな~!そんなの、ひどいよ~!」

ことり「そ、それに海未ちゃんだって窓ガラスを割ってきたよね!?」

海未「まあ確かに窓ガラス割った挙句、不法侵入もしましたけど…」

海未「窃盗と盗撮の常習犯の変態には言われたくありませんよ…」

ことり「変態じゃないよ!仮に変態だったとしても変態という名の淑女だよ!?」

海未「通報していいですか?」

ことり「ごめんなさい」

海未「分かればよろしい。それじゃあ焼却処分ですね。あ、下着や服は洗って返してもらった方がいいですね」

ことり「そ、そんな~…」ガクッ

にこ「」ドキドキドキドキ

真姫「」ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ

にこ(ま、まさか…)ドキドキ

真姫(こんなことになるなんて…!)ドキドキドキドキ

にこまき(すでにベッドの上…)

にこまき(どっちから攻めてくるか…!)ドキドキドキドキ

にこ(は、早く…やるならやっちゃってよ…!///)

真姫(私から攻めるべきじゃない…!だってにこちゃんは上級生だもの…!)

真姫(ま、待つわ!私は受けに回るわ!)

真姫(だ、だから…とっととやっちゃいなさいよ!///)

にこ(もう!なんなのよ!あ、あの時は…大胆だった癖に…!///)

真姫(にこちゃん…いつになったら仕掛けてくるのよ…!こ、こっちは準備万端なのに…!///)ドキドキドキドキ

真姫(はっ!だ、だめだ…意識した途端に緊張してきた…!!)ドキドキドキドキドキドキ

真姫(どどどどどうしよう!こ、こんな時はまた素数を…!!)

真姫(い、一…十…百…千…!)

真姫(万丈目サンダー!!)ガタッ!

にこ「!?」ビクッ

真姫(って、何よそれ!?)スッ

にこ「!?」ビクッ

にこ(き、急に立ち上がったかと思えば…直ぐにまた横になった…)ドキドキ



真姫(くっ…ダメよ真姫…そもそもよく考えたら最初っから素数じゃないわ)

真姫(私知っているわ。こういうのを最初っからクライマックスというのよ)

真姫(すぅーはぁー…)ドキドキ

真姫(さあ!いざ!)

真姫(にこちゃん!!いつでもいいわよ!)

にこ(そろそろ眠くなってきたんだけど…)

にこ(か、かくなるうえは…私から攻めなきゃダメ…よね?///)

真姫(くっ…なんかまあ緊張してきた…)ドキドキ

真姫(そ、そうだ!エロい人が言ってたわ!アルパカの数を数えていれば落ちつくって!)

真姫(よーし…実行よ!)

真姫(アルパカが1匹…アルパカが2匹…アルパカが3匹…アルパカが4匹…アルパカが………)

にこ(…もう!じれったい!!このヘタレ!!)

にこ(こうなったらもう!こっちから動いて真姫をその気にさせてやるわよ!!)

にこ(覚悟しなさい!!)クルッ

にこ(うわぁ…見事に背中向けてる…私もだったけど…)

にこ「…」ドキドキドキドキ

にこ(…よし。覚悟完了)

にこ「…」ギュッ

にこ「ねぇ…真姫ちゃん…」

にこ「えっと…わ、私…こういうの初めてだからさ…」

にこ「や、優しく…してね?///」

シーン

にこ「…」

にこ(あれ?)

にこ(無反応…?クールを装っているとか…?)

にこ(いや…それにしては静かすぎるわ……はっ!ま、まさか…)

にこ「」ソロー…

真姫「zzz…」スヤァ

にこ「」

にこ(ね、寝てるー!?しかも爆睡!?)

にこ「もう!この状況で寝るってどんな神経してるのよ~!ばかばかばか~!」ポコポコポコ

真姫「えへへ…にこちゃんしゅきぃ…zzz…」ニヘラ

にこ「!!」ドキッ

にこ「な、なんなのよもう…!///なんで寝言は素直なのよ!///」カァァ

にこ「も、もう知らない!///にこも寝る!///」ドキドキ

ポロロロロン…※セルフBGM

真姫(ここはどこだろう…)ポロロロロン…

真姫(周りには誰もいなくて…真っ白で…ふわふわした感じがする…)ポロロロロン

真姫(まるで、雲の上にいるような感覚…)ポロロロロン…

真姫(そこで私は…ポツリと置いてあった1台のピアノを弾き始めたのだ…)ポロロロロン…

真姫(周りには何もなくて…音が反響する筈はないのに…)ポロロロロン…

真姫(何故だか音はまるで反響しているかのように…重奏的な…不思議な音色を響かせている…)ポロロロロン…

真姫(ここでは時間の流れが遅く感じる…)ポロロロロン…

真姫(いや、そもそもここには時間が存在しないのかもしれない…)ポロロロロン…

「あなたの目、くすんでるわ」

真姫「」ピタッ

真姫「誰?」

希「私だ!」

真姫「希ーノ、お前だったのか!」

希「暇を持て余した」

真姫「女神達の」

絵里「ちくわ大明神」

のぞまき「遊び」

真姫「誰だ今の」

チュンチュン

真姫「」ガバッ

真姫「…」

にこ「zzz…」

真姫「は?」

真姫「は?」



真姫「は?」





絵里「ふふふ…」ニヤニヤ

海未「うふふ…」ニヘラ

真姫「ちっ…」イライラ

絵里「集まったようね!!」

海未「それでは初めましょうか…!!」

真姫「…」

絵里「第34回ソルゲ組報告会を!!」

海未「待ってました!」

真姫「…」


この後、海未ちゃんはめちゃくちゃ祝福された。
絵里ちゃんは真姫ちゃんに八つ当たりされた。
今日もソルゲ組はクールでかっこいいみたいす。

おまけという名のおやつ

ことり「うう…海未ちゃん酷いよお…」

ことり「まあもっとアダルトなやつは隠し部屋に隠しておいたから助かったんだけどね♪」

ことり「カミングアウトしたのがなかなか効いたみたいだね」ニヤリ

ことり「でも下着コレクションが無くなったのは辛いです…」シュン

ことり「はああああ…」

雪穂『亜里沙、こっちこっち』

ことり「ん?」

亜里沙『ほ、本当にここでするの…?』

ことり「こ、これは…!穂乃果ちゃんの部屋に仕掛けておいたカメラの映像…!」

雪穂『たまにはいいでしょ?場所を変えるのも』

亜里沙『で、でも…ここ…穂乃果さんの部屋…』

チュッ

雪穂『んっ…』

亜里沙『んん…///』

雪穂『ぷはっ…はぁはぁ…///』

亜里沙『ゆ、雪穂ぉ///』

雪穂『たっぷり可愛がってあげるからね…亜里沙…///』


ことり「…」ゴクリ

ことり「ゆきあり…」ゴゴゴゴゴゴゴ

ことり「これは…有り…ですね…」ニヤリ

完ッ!!

終わりっすよ!沢渡さん!


真姫「雨の日の出来事」
真姫「雨の日の出来事」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402581273/)

レズレイプ!
レズレイプ! - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402993494/)

これも書いたみたいっすよ!沢渡さん!

近々ギャグssを書くみたいっすよ!

俺、暇に選ばれすぎィ!

読んでくれてありがとうございました


このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月09日 (水) 00:49:23   ID: qhi2nOLP

このことりは間違いなく2X歳の事務員の方

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom