P「なあ真美」真美「何?」 (107)

P「765プロで一番かわいいのって誰だろうな」

真美「んっふっふ~、そりゃ真美っしょー」

P「ああ、俺もそう思う」

真美「えっ」

P「俺もそう思う」

真美「……………」

P「真美が一番かわいい」

真美「…………………………///」

P「真美が一番かわ
真美「何回も言わないでよー!!///」



ってな感じで?

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403266225

P「なあ真美」

真美「何?」

P「明日オーディションだけど大丈夫か?」

真美「大丈夫だよ、兄ちゃん!真美、いーっぱい練習してきたもん!合格間違いなしっしょー!」

P「そうか。じゃあオーディション受かったら、ご褒美に2人で外食でも行こうな」

真美「ふ、2人でっ!?」

P「あれ、嫌だったか?嫌なら他にも誘うが」

真美「う、ううんっ!全然イヤじゃないよー!じゃあ明日は兄ちゃんのオゴリで、美味しいものたくさん食べちゃうかんねー!」

P「ははは、まいったな」

真美「……………頑張ろ」ギュ

P「なあ真美」

真美「何?」カクカク

P「本番前で緊張してるのか?」

真美「し、してないよ」カクカク

P「……そうか。ところで、背中のジッパー緩んでるから、ちょっと後ろ向いてくれ」

真美「え、うん」クルッ

P「えい」コチョッ

真美「わああっ!!?」ビクッ

真美「な、なにすんのさー!」

P「いつものイタズラの仕返し……かな?」

真美「もー!本番前に変なことしないでよー!」

P「ごめんごめん。でも、緊張ほぐれたろ?」

真美「………あ、ホントだ」

P「よし、じゃあ行ってこい、真美!」

真美「うん!」タッ



真美「………ありがと」ポソ

~~~~~~~~~~~~

ミラクル♪

スタ→トスタ→♪

(スタートスタ→♪)

スタ→とスタ→♪

ハッピーになるの 絶対♪

~~~~~~~~~~~

Vo審査員「………ほぉ」

Vi審査員「……Voさん、どうしました?」

Vo審査員「いや、彼女……ほら、7番の。どう思う?」

Vi審査員「7番?………へぇ。765プロの双海真美、ですか。……一言で言えば、逸材、でしょうかね」

Vo審査員「まだEランクだが……これから伸びるだろうな。Daさんはどうかね?」

Da審査員「…………イイね。イイものを感じるよ」

~~~~~~~~~~~

真美「野望 陰謀 レインボーっ!」

真美(や、やった……カンペキだった、と思う。……でも、なんでだろ?)

P「b」グッ

真美(……って、そんなん決まってるよね)

審査員「皆さんありがとうございました、少しの間楽屋でお休みください」

真美「はーい!」タタッ

真美「にーいちゃーーんっ!!」ガバッ

P「うおっ。……お疲れ、真美」

真美「どだった?ちゃんとできてた!?」ギュッ

P「ああ、完璧だったぞ。これなら合格間違いなしだ」

真美「やたーっ!」

P「じゃ、楽屋戻るか」スタスタ

真美「うん!」スタスタ



P(手繋いだままなの気付いてない……可愛いなぁ)

妄想力が切れそうだよぉ……






真美「………まだかな」

真美「………」

ヴーッ ヴーッ

真美「あ、電話……亜美からだ」ポチ

真美「もしもし、亜美ー?」

亜美『あ、真美。オーディションどだった?』

真美「大成功!」

亜美『おおー!』

真美「兄ちゃんが本番前に緊張ほぐしてくれたおかげかも!」

亜美『……んっふっふ~、愛のパワーってやつですなぁ。』

真美「う」カァ

亜美『あれ、真美って兄ちゃんのこと好きでしょ?……ちがった?』

真美「ちっ、ちがっ……ちが……く、なく……なくなく……///」

P「真美ー、いるか?」ガチャ

真美「うひゃあぁっ!!」ブチッ

亜美『ちょっ』ブチッ

P「………どうした?」

真美「な、なんでもない!」

支援

真美かわいい
http://i.imgur.com/4UAQbxW.jpg

>>13
うわあああああああG4Uのその画像のロゴ無しがほしかったんだ本当にありがとう!!
胸がギュンギュンする


P「オーディションの結果、出たぞ」

真美「う……うん」ドキドキ

P「合格だってさ」

真美「ほ……ほんと!?」

P「ああ。審査員からも好評だったぞ」

真美「そ、そっか……よかったぁ……」

P「わざわざ審査員の方から良かったと言ってきたくらいだ」

真美「………兄ちゃん的には、どうだった?」

P「そりゃもちろん、大好評だ」

真美「えへへ……ありがと、兄ちゃん」

P「じゃあ、今夜は外食行くか。どこか行きたいところとかあるか?」

真美「あ。あそこ行きたい!この前テレビで見た──……」




すまぬ妄想力が切れた
また明日かしばらく後かに書くと思う

真美のスラリと伸びた脚……ごくり
http://i.imgur.com/JbqVZrw.jpg
http://i.imgur.com/CuIhRUx.jpg

>>18
1枚目のくびれと無邪気な表情と膨らみかけ(完成形)の胸と2枚目の胸から腰にかけてのお腹の美しい曲線と抱きしめたら折れてしまいそうな細い肩ととてもサラサラしてそうな髪がたまらない
何が言いたいのかというと真美可愛い






P「ほんとにこんな所で良かったのか?どこにでもありそうなファミレスじゃないか」

真美「んっふっふ~、真美、新発売のこのパフェ食べたかったんだ~」ペラッ

P「へぇ、どれどれ」

P「……チョコアイス&スイーツ スペシャルパフェ?」

真美「どう?美味しそうでしょ?」

P「ふむ、確かに」

真美「でしょでしょー!?じゃあ、デザートはこれで……」

真美「あ、真美、これ食べたい!デミハンバーグ!」

P「おう、いいぞ。たんと食え!」

真美「やたーっ!あとあと、ドリンクはー……あ!」

P「ん、どうした?」

真美「ねね、これ一緒に飲も?」スッ

P「……ペアオレンジジュース?……ああ、ストローが2本付いてくるようなやつか」

P(本来こういうのってカップルが頼むもんだと思うんだが……ま、いいか)

P「別にいいぞ」

真美「わーいっ!んじゃ、店員さん呼んでもいい?」

P「俺はもう決まってるから、他に頼みたい物がないなら」

真美「わかった!ぽちっとなっ」ポチ ピーンポーン

店員「はい、ご注文を承ります」

真美「えと、デミハンバーグにライス、ジュースはペアオレンジジュース、デザートにスペシャルパフェで!」

P「コーンスープのセットでフランスパン、それとシーザーサラダでお願いします」

店員「かしこまりました、少々お待ちください」スタスタ



真美(……勢いで頼んでみたけど、よく考えるとやっぱり恥ずかしいな……一緒に飲むの)

真美(って、何弱気になってんの、真美!そんなんで恥ずかしがってちゃダメっしょ!)

P「………なあ真美」

真美「あ、な、何?」

P「突然なんだが……やっぱり、Eランクから抜け出して、DランクやCランク……そしてAランクに、なりたいか?」

真美「え…………うん。そりゃ、人気が出たら嬉しいよ」

P「そうか……そうだよな。よし、約束だ」

真美「約束?」

P「俺が真美を絶対にトップアイドルにする。何があっても。」

真美「………兄ちゃん」

P「指切りでもしておくか?」スッ

真美「ん。」スッ キュッ

真美「ゆーびきーりげーんまーん、ウソついたらはーりせーんぼーんのーます、ゆーびきった!」





店員「お待たせしました。ペアオレンジジュースでございます」コトッ

真美「あ」

真美(……うう、キンチョーするよ……)

P「まだメインの方は来なさそうだし……飲むか?」

真美「う、うん」

P「よっと……う、結構短いな、ストロー」

真美「え。……あ、ホントだ」

P「いただきまーす」チュー

真美「あ、う、……い、いただきますっ!」パクッ チューー

P(割と量あるなぁ、これ)チュー

真美(兄ちゃん、近いよ……ど、ドキドキする……)チュー

P「……ぷはっ。さすがに一気に全部は無理だ」

真美「……んっ。そだね……」ドキドキ

真美(うあうあー!恥ずかしくて、兄ちゃんの方見れない……!)

フフフ ナカイイワネー キョウダイカシラ? カワイー


P「……なんか注目されてしまったみたいだな」

真美「う、うん」

真美(………兄妹……に、見えちゃうのかな……?)

真美「ねえ兄ちゃん」

P「何だ?」

真美「真美って、兄ちゃんといても、兄ちゃんの妹ってくらいにしか見えないのかな」

P「……どういうことだ?」

真美「んーと、だからね、真美ってやっぱり、まだまだ子供なのかなー、って……」

P「ああ……そういうことか」

真美「真美はちょびっとオトナっぽくなれたかもって思ってたんだけど、まだ全然なのかな?」

P「うーん………まあ、確かに少し垢は抜けたな、という気はするが」

P「でもな真美、真美くらいの年頃で、無理に大人になる必要なんてないんだぞ」

真美「………それでも、大人っぽいとか言われたいよ。子供っぽいって言われるの、ヤだもん」

P「……そうか。どうしても、と言うならアドバイスはするが……真美は今のままが一番良いと思うんだけどな」

真美「え」

P「いいじゃないか。いつもは無邪気で可愛らしいけど、時たま真剣になったり、少し大人っぽい表情を見せたり。俺は、そういう真美で十分だと思うぞ」

真美「そう……かな?」

P「ああ。プロデューサーである俺が言うんだから、多分間違いない」

真美「……そっか。真美のこと、よく見ててくれてるんだね、兄ちゃんは」

P「そりゃそうだとも。なんたって、俺は真美のプロデューサーだからな」

真美「えへへ……なんか安心」

P「そうか。そりゃあよかった」



店員「お待たせしました。デミハンバーグのお客様」スタスタ

真美「あ、はいっ!」



うなじの所為だ

>>31
すごく納得した


真美「ふぅ、おいしかったー」

P「よし、じゃあ帰るか」

P「……と言うとでも思ったか!俺は見逃さんぞ!」

真美「う」ギクッ

P「や・さ・い ちゃんと食おうな」

真美「ううー………でも、これおいしくないよー……」

P「美味しくなくても食べなきゃいけないんだ。真美みたいに成長期まっただ中なら特に、な」

真美「お肉食べてるだけじゃ成長しないの?」

P「しない。……というか、成長期の内に偏った食生活を送ると、どうなると思う?」

真美「え……。んーと………あ、わかった!太る!」

P「うーむ、あながち間違いではないが……例えばだが、真美の成長がこのままピタッと止まって、そのまま大人になる……なんてこともある」

真美「えーっ!?じゃ、じゃあ真美、大人になってもせくちーになれないの!?」

P「変に好き嫌いしてたら、そうなるかもしれないな」

真美「そ、それはやだ!!……けど、でも……」

P「あー……もう、しょうがないな。ちょっとフォーク借りるぞ」チャキ

P「よっ」プス

P「はい、あーん」スッ

真美「え、ええっ!?」

真美(あ、あーん……って、まるで真美たちがカップルみたいじゃん!)

真美(でも、真美と兄ちゃんはそんなんじゃないし……い、いいのかな)

P「デミグラスソースと和えれば野菜の味なんかしないさ。思い切って食べてみろって」

真美(うう……で、でも、兄ちゃんを困らせちゃダメだよね……よ、よーしっ)

真美「あ、あ──……」

真美「…んっ」パクッ モグモグ

P「どうだ?」

真美(どうだ?って聞かれても、恥ずかしくてそれどころじゃないよー!)

真美「う、うん……食べられる、かな」

P「じゃあ、残ったのもその調子で食べてみような。ほい、あーん」スッ

真美「あ、あーんはもういいよー!真美、一人で食べれるもん!」

P「お、そうか。偉いな、真美」ポンポン

真美「………あう///」モジモジ





真美「……でね、でね!そしたら兄ちゃんが、あーんって!」

亜美「ふーん、そかー」

亜美(………いつまでこのノロケ話聞いてればいいのかなー)

真美「そんでそんでー!偉いな、って、頭ポンポンって!」

亜美「……やっぱ真美って、兄ちゃんのこと大好きだよね」

真美「あっ………ち、ちがうよ!今日はたまたま兄ちゃんとずっといたから、その話してるだけで……!」アタフタ

亜美「今さらごまかさなくてもいいのにー。事務所のほぼみんな分かり切ってるよ?」

真美「ちっ、ちがうもんっ!もうっ、真美、もう寝るっ!おやすみ!」バサッ

亜美「ん、おやすみー」パサ

真美(………好き、とかまだよくわかんないけど)

真美(兄ちゃんと一緒に話してたり、歩いたり、ずっとしてたいなーって思うのは、好きってことなのかな)

真美(……でも、兄ちゃんは大人だけど……真美はきっと、まだまだ、子供だから………)

真美(………ねむいから、またこんどでいっか………)



─ちょびっと後の日、移動中─

P「なあ真美」

真美「何?」

P「今日のドラマ収録、良かったんじゃないか?」

真美「そっかな………でも、今回の真美の役って、主人公の2人の周りに集まるだけの野次馬役っしょ?……良いとか悪いとかあるのかな?」

P「何を言う。野次馬だって、ドラマを演出する上で大切な役割を持ってるんだ。シリアスなシーンに、なんだかだらーんとしてるような野次馬がいたって、気が抜けるだけだろ?」

真美「……そりゃ、そうだけど」

P「………やっぱり、主役張りたいか」

真美「…………」

真美「…………」コクッ

P「だよなぁ………」

P「……ごめんな。真美に何が足りないってわけじゃない、ただ俺の力不足のせいだ。仕事さえ取れれば……」

真美「兄ちゃんのせいじゃ、ないよ」

P「…………」

真美「あのね、主役やりたいっていうのも、ワガママだって、真美、わかるよ」

真美「今は無理だっていうのも、わかるけど…………でも、やりたいものはやりたいって思うよ」

真美「だって、真美、アイドルだもん」

P「………今は無理、かもしれない。けど、そのうち絶対に主役を張れるくらい人気が出るはずだ」

P「最近も、徐々にだがファンも増えてきたし、真美の知名度もだいぶ上がってきた……Eランクの中では、上の方だろう」

真美「でも、Eランクの中で、かぁ……長いね、トップアイドルまで」

P「ああ、長い道のりだろう……が、絶対にトップアイドルになれる。心配するな」

真美「してないよ」

真美「約束、してくれたもん」

P「………ああ、約束だもんな」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

真美いい子だなあ④
http://imefix.info/20140629/591002/rare.jpeg

>>38
うまい・・・すばらしい まさか支援絵をもらえるとは思ってもみなかった
なんかもうかわいいなあ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ポツ ポツ …… ポツポツ ポツポツ

P「……げ。降ってきたな」

真美「ん……あ、ホントだ」

P「この後は事務所に帰るだけだが……そもそも駐車場から事務所までちょっとあるよな……」

真美「真美、折りたたみ傘とか持ってないよー!」

P「俺は……わからん、もしかしたらあるかもしれない。そこに車停めるから、ちょっと後ろの鞄の中見てくれないか?」

真美「あいあいさー」


ブロロロロ………


真美「よいしょ……っと」ギュッ ストッ

真美「えっと、これかな」ジーッ ガサゴソ

P「ありそうか?」

真美「んー、わかんない、ちょっとまってて」ゴソゴソ

真美(無いなぁ…………あ)

真美(……兄ちゃんの手帳……)

真美「……」チラッ

P「あー……結構降ってきたなぁ……」

真美(今なら………ちょ、ちょっとだけ……)ペラッ

真美(………うーん……やっぱり、スケジュールのとこ、スカスカだ……)

真美(……あ、この前のオーディションの日のとこ……)

『真美のオーディション!!
   絶対合格!!    』

真美(すごい濃く、ぐるぐるーってしてある……)

真美(………嬉しいな)

P「真美ー、どうだー?」

真美「! ん、んーと」パタッ

真美「な、無いっぽいよー!」ジーッ

P「あー、そうか……」

真美「ちょびっとコンビニ寄る?」

P「いや、いい。真美、俺の上着貸すから、それ被っていってくれ」

真美「え………でも、それじゃ兄ちゃんがびしょぬれになっちゃうし、カゼ引いちゃうかもよ?」

P「大丈夫だって、そんくらいどうってことない。それより、真美が風邪を引く方が大変だ」

真美「兄ちゃんがカゼ引くのだって大変だよー!」

P「俺の代わりくらい律子がやってくれるって」

真美「もー!そーゆーことじゃないのに!」

真美「じゃあ、兄ちゃんが真美のことおんぶして、二人で兄ちゃんの上着被る!これでいいっしょー!?」

P「……俺は構わないが……なんというか、思春期真っただ中の女の子をおんぶしてもいいものなのか……」

真美「………………」 ←想像中……

真美「…………!///」

P「な?俺はいいから、一人で被れって」

真美「べ、別に気にしないよー!真美は心の広いオンナだかんね!」

P「そうか?んじゃ、それでいくか」

真美「あ………う、うん!」

真美(………って、ちょっとムキになって言っちゃったけど………)

真美(よくよく考えたら、実際にやるのすっごい恥ずい!)

真美(で、でも……兄ちゃんが濡れるのやだし…………そ、そう!仕方ないよねっ!)

ブロロロロ…… キキッ


P「着いたぞ」

真美「止んでないね、雨……」

P「通り雨かとも思ったが、こりゃ単純に天気予報が大ハズレってだけかもな」

真美「じゃ、え、えと………お、おんぶ」

P「ああ。外出てからだと多分濡れると思うし、狭いだろうがこの中で乗ってくれ」

真美「う、うん」ギュッ ギュッ ポスッ

P「おし、じゃあ上着被せてくれ」

真美「えーっと……こうかな」バサッ

真美(……あ、なんかこれ………いいかも)

P「オッケーオッケー、んじゃ、出てカギ閉めたらちょっと走るから、しっかり掴まってるんだぞ」

真美(なんか………ほわほわするにおい………)

真美「…………」ボー…

P「……真美ー?」

真美「えっ!?あ、う、うん!わかった!」

P「だ、大丈夫か……?……まあいいや、じゃあ出るぞ」ガチャッ

ザアアァァ────………

P「うわ、結構降ってるな…………鍵、鍵、っと」ガチャンッ

P「……よし、いくぞ!」ダッ

真美「!」ギューッ

P「うっ……おっ、うわ、冷てっ!」バシャッ バシャッ バシャッ

真美「な、何も見えないから、どうなってるのかわかんないよー!」

P「俺は大丈夫だって!それより、濡れたりしてないか!?」バシャッ バチャッ バシャッ

真美「あ、うん!だいじょーぶ!」

P「ならいい!もう少しだ!」バシャ バシャッ

真美「りょーかい!」

真美(……こんな風に、頑張ってくれてる時の兄ちゃん、かっこいいなー………)

P「よっ、とっ、とっ………はい、ゴール……っと」バシャッ バチャッ …… タッ タッ タンッ……

P「とりあえず屋根のあるところまでは来たから、降りていいぞ、真美」

真美「ん、うん」バサッ スタッ

真美「………あ、上着、びしょびしょだ……ごめんね、兄ちゃん」

P「なーに、そんなもんすぐ乾くさ。それに、今日はもう帰るだけだしな」

真美「そっか………あ、あとね!その………ありがと」

P「お、なんだ。珍しいな、そんな素直にお礼言ってくるの」

真美「なっ……む、むーっ、真美だってお礼くらいできるよー!!」

P「ははは、そうだな、ごめんごめん」

真美「もぉ……」

P「じゃ、事務所入るか」スタスタスタ

真美「うん!」タッタッ

~~~~~~~~~~~~~~~~

眠いから多分ここまで
わかりにくい気がしたから一応説明しておくと、「~~~~」で話を分けて短編集みたいにしてるよ!
でも一応話は繋げてるつもりだからそのうちDランクアップ編とかも書くかもしれない

よし!なんかネタが思いつかなかったから早速Dランクアップ編だ!
思いっきり言い忘れてたけども設定はワンフォーオール準拠


─それからちょっとした日─

P「なあ真美」

真美「何?」

P「最近、大分仕事が増えてきたな」

真美「うん、あんまし有名じゃない番組ばっかだけど、ケッコー出てるよね!」

P「ああ。放送局からも、期待が高まってきてる。………そこで、だ」

P「………ランクアップフェス、出てみないか?」

真美「……え」

P「俺の見る限りでは、実力は十分だと思う。ただ、あくまで真美自身の問題だ、自信が無いなら無理に出る必要はない」

真美「………んー………」

P「……どうだ?」

真美「……うん。やってみる……けど」

P「けど?」

真美「もし相手に負けちゃって、出場料とかムダにしちゃったら、ごめんね?」

P「ムダなんかじゃないさ。もしその時は、失敗を学ぶための授業料だったとでも思えばいい」

真美「授業料……そっか。うん、そうだよね!よーし、真美、ガンバっちゃうよー!」

P「よし、いい返事だ。衣装なんかも新調するつもりだから、楽しみにしててくれ」

真美「ホントっ!?やたーっ!」

P「じゃ、とりあえず今日の予定だが………」

真美「………今日ってなんかあったっけ?」

P「………いや、すまん。無い」

真美「そか、んじゃ真美、レッスン行ってくるね!」

P「お、フェスに向けて特訓か?」

真美「んー、それもあるけどー……なんていうか、お仕事増えてきたし、もっと頑張んないとかなー、って」

P「そうかそうか、良い事だ。じゃあ、戻る時は連絡してくれ」

真美「あいあいさー!」スタスタスタ

真美「いってきまーす!」ガチャ バタン

P「いってらっしゃい、っと」



小鳥「ふふっ、張り切っちゃって。かわいいですね、真美ちゃん」

P「ええ、やっぱり元気が溢れてると言いますか。子供らしい無邪気な良さがありますね」

小鳥「子供らしい、なんて、真美ちゃんが聞いたら怒るんじゃないですか?」

P「おっと、そうですね。ははは」

P「……でも、たまに見せるちょっと大人っぽい一面も、あの年にしてはなかなかだと思いますよ」

小鳥「そうですね、ちょっと前に比べたら、ずいぶん大人っぽくなっちゃって……成長って、早いですよね」

P「ですねー……」

小鳥「でも………良かったんですか?」

P「何がです?」

小鳥「ランクアップフェスの相手のこと、ですよ。教えなくてもいいんですか?」

P「ああ……教えてしまうと、逆に真美の集中力を削いでしまうかとも思ったので。本番か、その数日前に教えようかと」

小鳥「ふむふむ、プロデューサーさんなりの考えがあるんですね」

P「ええ。特に真美みたいなタイプは、気持ちによって結構左右されてしまうので……」

小鳥「じゃあ、今は見守るだけになっちゃいますね」

P「見守るのも、俺の仕事ですから」

小鳥「あ、今の良いセリフっぽかったかも」

P「ちょっとクサいですかね?」

小鳥「いえいえ、そんなことないですよ」

P「じゃあ、真美にも言ってみようかな」

小鳥「あ、乱用するとビミョーかもですね」

P「ですよね、ははは」

小鳥「ふふふ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

Da先生「はい、じゃあここのステップ確認してくよー。曲流すねー」カチッ

真美「はいっ!」

タン タン タン タン♪

キュッ キュッ キュッ キュッ

タン タン タタン タッ♪

キュッ キュッ キュキュッ タッタンッ

Da先生「……ふーむ、今日はなんだか気合入ってるねー」

真美「んっふっふ~、実はね、真美、今度ランクアップフェス出るんだー!」

Da先生「へぇ、なるほど、それでねー」

真美「んでんで、今のとこ、どだった?」

Da先生「うん、バッチリ!」

真美「おけー!んじゃ、早く次のとこやろー!」

Da先生「よーし、真美ちゃんがフェスで勝てるように、私も張り切って教えないとね!真美ちゃんもしっかり付いてくるのよ!」

真美「おー!」





真美「……ほい、っとぉ!」タタンッ

Da先生「はーい、オッケー!」

真美「ふはー………いぇーいっ」

Da先生「すごいじゃない、真美ちゃん!今日のノルマよりもずいぶん先に進んじゃったわよ!」

真美「んっふっふ~、真美にかかれば、チョチョイのチョイっしょー!……って言いたいとこだけど、ちっとつかれたよー……」ヘタリ

Da先生「じゃあ、今日はここまでにしておこうかしら?」

真美「ん………まだもーちょい、できる……かな?」

Da先生「あんまり無理しなくてもいいのよ。練習も大切だけど、適度な休養も大切だと思うわ」

真美「んでも、できるだけレッスンはしときたいしー……」

Da先生「無理して体調崩したりしたら、プロデューサーのお兄ちゃんに心配かけちゃうかもよ?」

真美「う……」

真美「ん、んんんー……」

真美「……うん、わかった。今日はこれでオシマイにする」

Da先生「はい、お疲れ様。ゆっくり休んでね」

真美「はーい!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

真美「んーと、兄ちゃんに電話電話っと」ポパピプペ

真美「…………」Rrrrr...

真美「…………」....ガチャッ

P『もしもし』

真美「あ、もしもーし。レッスン終わったよー!」

P『おう、お疲れさん。どうだった?』

真美「んとね、大成功!先生も、ノルマより先に進んでるって言ってた!」

P『そうかそうか、フェスが楽しみだな!』

真美「うん!」

P『んー……ちょっと暗くなってきたな。車で迎えに行くから、入り口の前で待っててくれ』

真美「りょーかーい」

P『じゃあ、またあとでな』

真美「おけー」

プツッ プーッ プーッ ...

真美「……ふー、今日はつかれたぁー……」スタスタスタ







真美「まーだっかなー」


ブロロロロロ……


真美「あ。あれかな」


ブロロロ……キキッ


真美「ん、やっぱそうだ!」トテトテ

真美「たっだいまー!」ガチャ

P「お疲れ、どっか寄りたい所とかあるか?」

真美「んー、別に無いかなぁ」バタン

P「んじゃ、このまま事務所帰るか」

真美「おっけー、しゅっぱつしんこー!」

P「進行ーっと」

ブロロロロロ…………

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

─移動中─

P「なあ真美」

真美「何?」

P「今回のフェス、自信の程は?」

真美「そ、そりゃもう、大勝利間違いなしっしょー!」

P「ふむふむ。……で、本音は」

真美「………ちょっと不安」

P「だよな。いや、それでいいんだ。下手に余裕かましてると足元を掬われる」

真美「でも、本番の日も自信なかったら、どーすればいいのかな?」

P「本番に自信をつけるためにレッスンをすればいい。なにも技術を磨くだけがレッスンじゃないんだ」

真美「ふーん、そっかー……自信をつけるため、かぁ」

P「ま、今後のレッスンで少しでも意識してくれれば嬉しいかな、って程度だな」

真美「自信をつけるっていうのを意識してなくても、いーの?」

P「意識する、しないは関係なしに、勝手に自信は付いてくものだ。あまりそれを意識しすぎるのも、良いとはいえない」

P「まあ、真美は……そういうのは意識しない方がいいんじゃないかと思うぞ」

真美「そか!じゃあ、今まで通りがんばろー!」

http://mup.vip2ch.com/up/vipper43634.jpg
こんなエrゲフンゲフン超カワイイ真美をみたら買っちゃうよな

>>62
真美だけは、真美だけは絶対に性的な目で見ないと誓ってきて、今日までそれを決行してきたが
ごめん正直ちょっとだけ性的な目で見た。反則、いや販促だってこれ。さあSSと引き換えにタイトルを教えるんだ



P「……しかし、正直驚いてるよ。ランクアップフェスが決まった途端に、こんなにやる気出してくれるとは」

真美「んー……なんでだろ?真美にもよくわかんないけど……多分、初めて『勝ちたい』って思ったからかな?」

P「まあ、そりゃ負けたくないよな。シンプルだが良い理由だ」

真美「うん、負けたくない。ゼッタイ勝ちたいよ」

P「ああ、勝てるさ」

真美「じゃあ、真美がもし負けちゃったら?」

P「あー……そうだな、慰めパーティーってことで、また好きな所食べに行くか」

真美「じゃ、勝ったら!?」

P「お祝いパーティーとして、好きな所食べに行くぞ」

真美「わーいっ!!………って、勝っても負けても変わんないじゃんっ!」

P「ははは、冗談冗談。勝ったらもっとちゃんとしたパーティーを開いてやるさ」

真美「んもー………期待してるかんね?」

P「おうよ、任せておけ」

真美「……んん──………」ググーッ

P「うん?レッスンで疲れたか?」

真美「うん……ちょっと気合入れすぎたっぽいよー」

P「頑張るのもいいけど、ちゃんと休むのも大事だからな」

真美「あ、それダンスの先生もおんなじ事言ってた!」

P「む、先を越されてしまっていたか」

真美「やっぱし、教える側?っていうか、そのへんの人たちは同じこと考えるのかな?」

P「うーむ……ま、大まかには似たようなことを考えてはいるんだろうな。レッスンの先生にしろ、俺にしろ、真美が体調を崩すとあまりいい気分はしないしな」

真美「それって、真美のこと心配してくれてるってこと?」

P「ま、そういうこった」

真美「えへへ……なんかうれしいな」

P「でも、一番真美のことを心配しなくちゃいけないのは、真美自身だぞ。絶対に無理はしないでくれ」

真美「はーいっ!」

~~~~~~~~~~~~~~~

ブロロロロロ…… キキッ


P「ほい、到着っと」

真美「あー……もう夕焼けとか出てくる時間かぁ」

P「夕焼け?……おお、気付かなかった。そういやもうこんな時間か」

真美「んんーっ!つかれたー!」ガチャッ バタン

P「今日はゆっくり休むんだぞ」ガチャッ バタン

真美「わかってるよー、明日までこんな疲れてたら、真美へにょへにょになっちゃうもん」トテトテトテ

P「ははは」ザッ ザッ ザッ

確かM@MIX!!!!ってタイトルだった思う

http://mup.vip2ch.com/up/vipper43658.jpg
>>63
そんなこといったらこう言われるぜ旦那

真美「………キレーだねー、夕焼け──」トテトテ

P「ああ……5月の夕焼けも悪くないもんだな」ザッ ザッ

真美「…………あのねっ!」トテトテ クルッ

P「ん?」ピタッ

真美「今日ね、真美すっごい疲れたけど……でも、フェスに勝ちたいっていう、目の前の目標のおかげで、全然ヤな感じじゃなかったよー!」

真美「むしろ、どんどん出来ていくのがすっごい楽しくて、ずっとこんな風にレッスンできてたらなーって思った!」

P「…………ああ」

真美「…………もっと上に、もっと上のランクになったら、もっと楽しくなるのかな?」

P「なるさ。レッスンだけじゃない。ライブやオーディションも、今よりもっと楽しくなるに違いない」



真美「………そっかっ」ニコッ

ヒュオォォォォ………



P(柔らかい風にふわふわとたなびく髪、そして夕日によって鮮やかに照らし出されたその無邪気な笑顔に)

P(不覚にも、俺は見惚れるのであった───………)


~~~~~~~~~~~~~~~~~

正直↑のレスで返信しようかと思ったけどちょっとマジメっぽい雰囲気になってたからやめた。

>>66
うわあああああああああああありがたいありがたい!!別に買うわけでもないし別に読みたいわけでもないんだからねっ!

>>67
そのままアイスバーを食べて顔真っ赤にさせたい

やめろォ、俺を誘惑するのはやめろォ………


─後日、衣装を買いに、LUCKY RABBITへ!─

P「真美はここに来るの初めてだったか。どうだ?」

真美「うわぁぁ………なんかキラキラしたのがいっぱい………すごいよー………」

P「ん?………どれ」

『三日月シリーズ入荷!
 各9800ゼニーにて!』

真美「うはぁぁぁ……」キラキラ

P「…………すまん、真美。今はまだ、そんな高級品には手を出せない……」

真美「……あ。ううん、今は別にいーよ。いつか、もっと有名になって、こーゆーキラキラしたのも着てみたいなーって思ってただけだから」

P「……そうか。なら、早く着せてやらないとな」

真美「うんっ!んじゃ、衣装選ぼっか?」

P「ああ」


スタスタスタ……


P「えーと……今ある中で、うちの事務所のお金で買えるのは………まあ、このへんの3、4着のうち1着ってとこか」

真美「うあうあ~、イッキに選択肢が絞られちゃったよー!」

P「じっくり悩んで決めてくれ。真美が着たいと思うやつでいいぞ」

真美「真美が着たいと思うの……」

P「あ、試着もできるから、もし試着したいなら言ってくれ。店員に話は通しておくから」

真美「んー………」カチャカチャ

真美「…………」カチャッ

真美「……これ、いいかも」

P「どれどれ。………ふむ、いいんじゃないか?」

真美「そ、そっかな?」

P「ああ。似合うと思うぞ。それに、値段もお手ごろだ。買うか?」

真美「………んー………」

真美「……うん、これにする!」バサッ

P「よし、じゃあ、これでフェス、頑張ってくれ」



真美「おねがいしまーすっ!」バサリ

『バイタルサンフラワー
 3000ゼニー』

~~~~~~~~~~~~~~~

※バイタルサンフラワーとは、アニマスのOP1(READY!!)でみんなが着ていたアレ。

なんか妙に眠くてたまにわけのわからんこと書いてるっぽくて活動限界を感じたのでこのへんでおわり
Dランクまで長ェ・・・・・・

─フェスの前日─

P「なあ真美」

真美「何?」

P「とうとう明日がフェスな訳だが……そろそろ言っておかなければならないことがある」

真美「なにそれ?………ま、まさか兄ちゃん………クビになっちゃったの!?」

P「ち、違う違う!縁起でもない事を言うな!」

真美「んじゃなにさ?」

P「明日のフェスの相手の事だ」

真美「フェスの相手?………そういえば気にしたことなかったかも」

P「ああ。真美がレッスンに集中できるよう、一応言わずにおいたんだが……気にしてなかったなら、さらに良しとしよう」

P「で、だ。明日のフェスの相手………つまり、真美が最初に超えなければならない壁になるのは」

P「………真美もよく知ってる、876プロの水谷絵理だ」

真美「876………って、えええぇっ!?」

P「今まで黙ってて悪かった、余計な事はあまり考えてほしくなかっただけなんだ」

真美「う、うん、それは別にいーよ、真美も今までレッスンがんばれたもん」

真美「………絵理おねーちゃんかー………」

P「正直、やりにくいとは思う。お前たちが仲良くしてるのは俺も知っているからな……」

真美「うん、絵理おねーちゃん、真美の友達だもん。……でも」

真美「勝たなきゃダメ、なんだよね」

P「…………ああ」

真美「……そか。うん、がんばる」

P「…………」

P(……このタイミングで教えたのは失敗だったか………)

真美(……やんなきゃ。やんなきゃいけないのはわかるんだけど……でも、友達相手に、ホンキ出せるのかな)

真美(うう、モヤモヤする……こんなんじゃ、兄ちゃんに心配かけちゃうのに……)



P(真美の表情は曇ったまま、とうとう翌日の朝を迎えてしまった………)

~~~~~~~~~~~~~~~

─フェス当日─

P「真美、そろそろ出発だ。衣装は問題ないな?」

真美「う、うん……たぶんだいじょーぶ」

P「そうか。じゃあ、行くか」

真美「うん……」

小鳥「行ってらっしゃい、真美ちゃん、プロデューサーさん。フェス、がんばってくださいね」

P「はい、必ず勝たせてみせます」

真美「うん、がんばるよー」


ガチャ バタン

ザッザッザッ……

ガチャッ

P「真美、乗ってくれ」

真美「うん」ポスッ バタンッ

P「……じゃ、会場まで、少し待っててくれ」


ブロロロロ……………


P(………マズい。あからさまに元気が無い……)





P(……その後も、何度か話しかけてみたりしたが……)

P(どれも『うん……』とか『そだね』とか、一言で適当に切られて終わりだった)

P(少し不安が残るな……)

P(本番に影響は、少なからず出るかもしれんな……)



P(……などと考えてるうちに、とうとうフェス会場へ到着してしまった)

真美「……あ、ついた?」

P「ああ。時間は……まだ余裕があるな。よし。降りてくれ」

真美「ん」ガチャッ バタン

P「よっと」ガチャ バタン

P「確か関係者入り口が……ああ、あったあった。ついて来てくれ」ザッ ザッ ザッ

真美「あ、うん」テクテクテク

ザッ ザッ ザッ………

P「………あ」

尾崎「……おや、同じくらいに着いたみたいですね」

P「尾崎さんが居るということは……」

真美「あ、絵理おねーちゃん」

絵理「あ……真美ちゃん、久しぶり?」

P(……ううむ、微妙なタイミングで鉢合わせになってしまったな……)

真美「…………あ、あのね、絵理おねーちゃん」

絵理「な、何?」

真美「………あ、ごめん、兄ちゃんたち、ちょっと先行ってて。絵理おねーちゃんと、少し話したいから」

P「…………7号室にいるから、終わったら来てくれ」スタスタ

P「尾崎さんも」クイッ

尾崎「……わかってますよ」スタスタ

P「……ひょっとして、そっちの方も、気にしてる感じですかね」

尾崎「ええ……二人とも、仲が良いだけあってやりにくいみたいで……」

P「そうですか………」

尾崎「でも、そちらの方から、何か変わるきっかけを持ち出してきてくれたみたいですね」

P「ええ、あれで二人とも本気になってくれればいいんですがね」

尾崎「それはもう、絵理たちを信じるしかないですけどね」

P「そうですね………」


────────────

絵理「それで、お話って……何?」

真美「うん、あのね……真美、絵理おねーちゃん相手で、ホンキ出せるかどうか、あんまし自信ないんだよー……」

絵理(真美ちゃんも、私と同じこと、悩んでた………)

絵理「うん、私も……同じ?」

真美「でも真美、今までいーっぱいレッスンしてきたし、そのがんばったのが全部出し切れないのも、ヤだなーって思うんだ」

絵理「私も、尾崎さんたちにアドバイスもらいながら、頑張った……」

真美「……真美は、勝つのでも負けるのでも、ホンキでやっておきたいって思うけど」

真美「絵理おねーちゃんは、どう?」

絵理「私は………」

絵理「……私も、そう思う。精一杯、がんばりたい」

真美「そか、よかった」

真美「……んでもね、真美、ホンキでやりたいっていうのとは別に、勝ちたいよ」

真美「勝って、Dランクに上がって、もっともっと上まで行きたいなーって」

絵理(真美ちゃん、2歳年下なのに………私より、全然強いキモチ、持ってる……)

絵理「私も、勝ちたい……絶対に、負けられない?」

真美「……うん、そんだけ知りたかったんだ。ホンキ出してもいいのかなっていうのと、勝ちたいって思ってるかどうか」

真美「もう、真美は大丈夫。……きっと、全部出し切れると思うよー」

絵理「私も……全力で、がんばる、がんばれる」

真美「んじゃ、恨みっこナシだね!」

絵理「うん、よろしくね?」

真美「………って、兄ちゃんたち待たせちゃダメだよね。楽屋入ろっか?」

絵理「あ、うん。尾崎さんが、心配する?」

スタスタ トテトテ

真美「たっだいまー!」ガチャ

P「お、戻ったか」

真美「今日のフェス、絶対、ぜーったい勝つから、ちゃんと見ててね!」

P「……ああ!」

P(なんだか吹っ切れたみたいだな。真美たちに任せて正解だった)

P「しかし、相手の方も、最近急激に伸び始めたらしいぞ。油断はするなよ?」

真美「わかってるよ、兄ちゃん!ユダンタイテキってやつだね!」

P「よし、もう問題ないな。……そろそろフェスも始まるし、行ったほうがいいんじゃないか?」

真美「あ、もうそんな時間かー……んじゃ、行ってくるね!」ガチャ バタン

P「………頑張れよ、真美」

────────────

絵理「ただいま……もう、時間?」

尾崎「おかえり。……いい顔してるじゃない。もう大丈夫ね」

絵理「いい顔?よくわからないけど、大丈夫」

尾崎「そう、なら安心ね。あと、そろそろステージ裏で待機しておいたほうがいいと思うわ」

絵理「じゃあ、いってきます?」

尾崎「ええ、全力出し切ってきなさい!」

絵理「うん、がんばる」

ガチャ バタン

尾崎「……まったく、ちょっとした成長でも、こんなに嬉しいものなのね……」

~~~~~~~~~~~~~~~

さすがにフェスまで書く気力は残ってなかった。DSやったことないから尾崎さんと絵理の口調がいまいちつかめない。

─ステージ裏─

ガヤガヤ ガヤガヤ

真美(うっわー……お客さん、いっぱい……こんなにたくさん見たの初めてだよー……)

真美(キンチョーする……)

真美(……けど)

真美(勝たなきゃ。勝って、Dランクになって、兄ちゃんを喜ばせてあげなきゃ)

真美(………見ててね)

真美「………兄ちゃん」



スタッフ「765プロの双海真美さん、お願いしまーす」

真美「はいっ!」タッ


タッタッタッ……タンッ

オッ ハジマッタ? カワイー


真美(あ………向こう側のステージ………絵理おねーちゃんが立ってる)

真美(スタッフさんには、後ろのパネルに曲名が出たら曲流すよーって言われてたよね)

真美(………勝とう、ゼッタイ)

  パッ

『 765プロ
  双海真美
 曲:READY!!』

真美(兄ちゃん、聞いててねっ!)

~~~~~~~~~~~~~~~

ARE YOU READY!! I`M LADY!!

始めよう♪

やれば出来る きっと 絶対♪

私NO.1♪

~~~~~~~~~~~~~~~

『  876プロ
  水谷絵理
 曲:"HELLO!!"』

絵理(私も、真美ちゃんみたいに強いキモチ、持たなきゃ!)

~~~~~~~~~~~~~~~

今目指してく 私だけのストーリー♪

BRAND NEW TOUCH 始めよう SAY "HELLO!!"♪

~~~~~~~~~~~~~~~

真美(絵理おねーちゃん、キレーな歌声………)

真美(でも、真美だって、負けないもんねっ!)

~~~~~~~~~~~~~~~

START始まる 今日のSTAGE♪

CHECK!! マイク・メイク・衣装♪ IT'S SHOW TIME♪

TRY CHALLENGE!!

STARDOM光り光る SPOTLIGHT♪

眩しい輝きまっすぐ DEBUT♪

~~~~~~~~~~~~~~~

絵理(真美ちゃん、私にはない、元気な歌声………すごい、ひきつけられる?)

絵理(でも、私も、負けれない!)

~~~~~~~~~~~~~~~

さあ笑顔になろう もっと明日を好きになれる様に♪

さあ涙になろう きっと前より強くなれる様に♪

教科書がすべてじゃない♪

正解なんてない世界♪

いつか見たい 掴みたい♪

まっすぐに進む光♪

~~~~~~~~~~~~~~~

真美(次はサビ……曲のテンポ的に、真美のほうがちょびっと早い!)

真美(ここで、差付けなきゃ!)

絵理(真美ちゃんの曲のほうが、先にサビに入る……)

絵理(じゃあ、私は……お客さんが、真美ちゃんの方に行っちゃわないように、引っ張れば……!)

~~~~~~~~~~~~~~~

夢は叶うモノ♪

私 信じてる♪

さあ位置についてLET'S GO☆

~~~~~~~~~~~~~~~

真美(サビ前……なんでもいーや、とにかく目立つアピール!!)

真美『『いっくよーっ!!』』


オオォー!!


絵理「!」

絵理(すごい……はじめてのランクアップフェスなのに、そんなに思い切ったアピール……)

~~~~~~~~~~~~~~~

ARE YOU READY!! I'M LADY!!

歌を歌おう♪

ひとつひとつ 笑顔と涙は♪

夢になるENTERTAINMENT♪

ARE YOU READY!! I'M LADY!!

始めよう♪

~~~~~~~~~~~~~~~

絵理(……こっちも、もうすぐサビ……)

絵理(でも、この曲だと、サビの直前に真美ちゃんみたいなアピール、挟めない……)

絵理(おっきな声は、出せないけど……私なりの、アピール)

絵理『今 新しく♪』パチッ


オオッ……


絵理(あんまり目立たないような、ウィンク……でも、少しざわついた……)

絵理(お客さん、取り戻せる?)

~~~~~~~~~~~~~~~

やれば出来る きっと♪

絶対♪

私NO.1♪

~~~~~~~~~~~~~~~

描き出したSTAGE♪

夢になる 愛になる ほら♪

何だって本当になる♪

目指してく 私だけのストーリー♪

BRAND NEW TOUCH 始めよう♪

SAY "HELLO!!"♪

~~~~~~~~~~~~~~~

絵理(お願い、戻ってきて……!)



真美(もっと、もっと、お客さん集めなきゃ……!)



ワアアアァァァァァァァ………











真美『全体♪ みんなオンリーワ────ンっ!!』


絵理『BRAND NEW達♪ 始まりは そう"HELLO!!"────!』



ウォォオオオオオオオ!!



真美(終わった……けど、どっちが勝ったかわかんないくらい、どっちも盛り上がってた)

真美(負けちゃったかも……って不安にもなるけど)

真美(───楽しかった!)


~~~~~~~~~~~~~~

─ステージ裏─

真美「このあと、お客さんの投票かー……」

P「真美、お疲れ」スタスタ

真美「あ、兄ちゃん!見ててくれた!?」

P「ああ、バッチリだ。サビ前のアピール、すごく良かったぞ」

真美「ホント!?…………か、勝てるかな?」

P「わからん……相手の方も、真美とは違った惹きつけ方をしてきた。勝敗は神のみぞ知る、ってやつだな」

真美「うん……絵理おねーちゃん、すっごくキレーな声で、びっくりしちった」

P「でも、勝ったにしても負けたにしても、すばらしいステージだった」

真美「えへへ……そっか」

──────────

尾崎「絵理」

絵理「あ、尾崎、さん……はぁっ、はぁっ……」

尾崎「お疲れ様。よく頑張ったわね」

絵理「私、ちゃんと、できてた?」

尾崎「ええ。……でも、相手もすごかったわ。正直、どっちが勝ったかわからない……けど」

尾崎「私は、絵理が勝ったと信じてる」

絵理「勝敗は、神のみぞ知る……?」

尾崎「ええ、そうね───」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

司会『投票が終了したようですので、これより結果を発表します!!』

真美「…………勝ちたいな」

P「…………信じろ、真美」

───────

絵理「お願い………」

尾崎「…………勝って………」



司会『結果は………』

司会『12000票 対 11500票!!わずか500票の差で勝利したのは───────』



司会『765プロ、双海真美!!よって、Dランクアップ決定だ──!!』



真美「………!!!」

P「お、おおお………」

真美「や、やった……やったぁーっ!!」

P「やったじゃないか、真美!!おお、本当に僅差だった……」

───────────

絵理「!!……………」

尾崎「………………」

絵理「……500票差、私の、負け」

尾崎「…………惜しかったわね。でも、絵理が勝っても不思議じゃないくらいだったわ」

絵理「ダメ……だった。言葉が、出ない?」

尾崎「絵理はよくやったわ。本当に………」

絵理「……………今度は」

絵理「今度は、次こそは………勝ちたい。負けたくない」

尾崎「………絵理」

絵理「私………頑張る」

尾崎(……今回、負けてしまったのは残念だけど……)

尾崎(……でも、絵理が強い意志を持ってくれたのは、喜ばしいことなのかもしれないわね)



絶妙に遅筆ですまぬ……すまぬ……
エリーは負けてしまったけど、ひょっとしたらいつか再挑戦してくるかもしれんね!いつとは言わないけど

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