のび太「ペルソナー!!」(225)

3/24 野比家

のび太「ドラえもん…勝ったよ…僕」

のび太「見たろ…ドラえもん。僕一人で。」

のび太「もう安心して…未来に帰れるだろうドラえもん?」

のび太「僕は一人でも…大丈夫だから」

のび太「安心して…未来に…帰れるだろ?」

~6年後

4/7 とある町の病院

ママ「ねえのびちゃん、本当に一人で大丈夫なの?やっぱりママも」

のび太「ううん、これ以上わがまま言えないよ、僕は大丈夫」

ママ「ごめんな…ゴホッゴホッ…本当は…」

のび太「ママ、無理しないで僕だってもう高校二年生なんだから」

ママ「親にとって子供は何時まで経っても子供よ」

のび太「そうかもね、そろそろ行くよ、パパにも挨拶したいんだ」

ママ「そうね、パパもきっと喜ぶわ、のび太が頭のいい高校に入れたとしったら」

のび太「じゃあママ、お大事にね」

ママ「はいはい、いってらっしゃい」

のび太「…うん、いってきます!」

ママ「しっかり頑張るのよ!」

ママ「…パパ、のび太は立派に育ってくれたわよ…」

夕方 月見台駅

のび太「(帰ってきたんだな…)」

のび太「(駅前の本屋…潰れたんだな…)」

のび太「(あそこの家の犬…小屋だけ残ってるのかな…)」

のび太「(ビルがいっぱい…)」

のび太「(変わっちゃったんだな…)」

のび太「(もう行こう…)」

夜 野比家

のび太「必要な荷解きは終わったかな」

のび太「残りは今度ゆっくりやろう」

のび太「もう寝よう、初日から遅刻なんてしたらドラえもんに笑われちゃうし」

のび太「ただいま」

4/8 通学路

女子生徒「おっはよーございます、先輩」

男子生徒「おう、今日はやけに元気だな」

女子生徒「そりゃそうですよ、なんてったって今日から部活勧誘解禁なんですから」

男子生徒「あ~もうそんな時期か、だっる~」

女子生徒「もう超絶アピールして後輩バンバンゲットしましょう!」

男子生徒「いいってそういうの、来たい奴だけこさせりゃ」

女子生徒「そんな受け身じゃだめですよ、目指せ後輩100人!」

男子生徒「だっる~」

のび太「(さわがしいなあ)」

午前 ○×高校

のび太「(確か…職員室に来いって言われてたな)」

のび太「ん?あれは…先生?」

先生「おうやはり、君だったかね、野比君」

のび太「え?先生なんでここにいるんですか?」

先生「何故ってこの学校の教師だからだよ」

のび太「だって先生は小学校の時の先生であって、その~」

先生「高校の教員免許も持っとったんだよ」

のび太「じゃあ先生、小学校をクビに…」

のび太「少子化のせいかな?子供が年々減っていって一昨年最後の卒業生を見送った後ここにお世話になっとるよ」

のび太「そうでしたか」

先生「フフ、安心したよ、背も伸びてコンタクトにしていたから外見は変わったようだが…」

先生「中身は素直な野比君のままの様だな」

のび太「先生…」

先生「まあこの学校に編入できたということは遅刻の常習と低空飛行の成績の部分は変わったようだがね」

のび太「えへへ、その節はどうも」

午前 教室

女子生徒a「ねえねえ今日うちのクラスに転校生が来るんだって」

男子生徒a「かわいい子だといいなあ」

男子生徒b「男かもしれないぜ」

男子生徒c「男がいいわ~」

女子生徒b「cちゃんったら相変わらず飢えてるわね」

ガラララッ

先生「えー静かにしないさい、これから朝のhrを行います」

先生「が、その前に君たちの噂の主役、転校生を紹介しようと思う」

先生「といっても、彼は以前この町に住んでいたから彼の事を知っている人もいるだろう」

先生「ぜひ、仲よくしてやってくれ、入っていいぞ」

のび太「野比のび太です、よろしくお願いします」

男子生徒c「先生、そこは多目君の席ですよ」

先生「ああ、彼は昨日転校したんだ、あとc君学校に化粧はしてこないように」

のび太「えっと、よろしくね」

「よろしくね」ジー

のび太「その、そんなに見られると…なんていうか」

「ふふ、メガネ外したのね、似合ってるわよ、のび太さん」

のび太「もしかして…しずかちゃん?」

しずか「よかった、忘れられちゃったかと思っちゃったわ」

のび太「いや忘れたというか、なんていうか…か、髪の伸ばして…き、きれ…」

先生「のーっび!初日から廊下に立ちたいのかね?静かになさい!」

のび太「す、すいません…」

>>11ミスしたから飛ばしてや

先生「えーでは野比君はそこの開いてる机に座りなさい」

男子生徒c「先生、そこは多目君の席ですよ」

先生「ああ、彼は昨日転校したんだ、あとc君学校に化粧はしてこないように」

のび太「えっと、よろしくね」

「よろしくね」ジー

のび太「その、そんなに見られると…なんていうか」

「ふふ、メガネ外したのね、似合ってるわよ、のび太さん」

のび太「もしかして…しずかちゃん?」

しずか「よかった、忘れられちゃったかと思っちゃったわ」

のび太「いや忘れたというか、なんていうか…か、髪の伸ばして…き、きれ…」

先生「のーっび!初日から廊下に立ちたいのかね?静かになさい!」

のび太「す、すいません…」

午後 教室

男子生徒c「野比君一緒に帰ろ」

のび太「あ、えっと…その」

しずか「ごめんなさいcちゃん、のび太さんと久しぶりに二人で話したいの」

のび太「二人…その、ごめんc君」

男子生徒c「あらそう、しょうがないわね」

のび太「助かったよ、しずかちゃん」

しずか「なんの事?」

のび太「あのーc君から逃げる為に…」

しずか「いいのよ、本当の事だったし、帰りましょ」

放課後 通学路

のび太「そうなんだ、ジャイアンとスネ夫、それに出木杉も同じ高校なんだ」

しずか「そうなの、出木杉さんは特進クラスで剛さんとスネ夫さんは4組なの」

のび太「みんなも誘っていっしょに帰ればよかったね」

しずか「…そうね」

しずか「(ばか!)」

放課後 空き地
 
のび太「わあ、あの空き地だ、まだこのままだったんだね」

しずか「ここはずっと空き地のままよね」

のび太「ここでよくみんなで集まったよね」

しずか「そうね、いつもここで集まってたわね」

しずか「ねえ、憶えてる?のび太さんが引っ越す前の日に星を見に行こうって誘ってくれた事」

のび太「うん、憶えてる」

しずか「あの日の帰り道、何か言いかけたけど言ってくれなかったわよね?」

のび太「ああ、その…」

しずか「ねえ、あの時なんて言おうとしたの?」

のび太「あ!あれはなんだー!」

しずか「何?どうしたの?」

のび太「(よしうまくごまかせた!)」

しずか「あれって…のび太さん!!」

のび太「え?何もないは…!!」

しずか「ねえ、あれって…?」

のび太「タイムホール?なのかな?」

しずか「でもおかしいわ、確かドラちゃんが未来に帰らなくちゃならなくなったのは時間旅行が禁止になってしまったからって…」

のび太「そう、全てのタイムホールは二度と使用できないように埋められたって」タタタ

しずか「のび太さん、危ないわ!」

のび太「わかってる、でもなんだか行かないといけない気がするんだ」

しずか「わかってないわ、もしもの時に助けてくれるドラちゃんはもういないのよ」

のび太「それもわかってる、ドラえもんがいなくたって僕は」

しずか「わかってない!!!」

のび太「し、しずかちゃん…」

しずか「お願い、危ない事はやめて…」

のび太「ご、ごめん」

放課後 源家

のび太「ごめんね、しずかちゃん」

しずか「いいの、私の方こそ大きな声出してごめんなさい」

のび太「うん、また明日ね」

しずか「さよなら」

しずか「のび太さん!」

のび太「な、なに?」

しずか「あの穴に…近づかないでね」

のび太「…わかってるよ」

深夜 

――――――

――――



のび太「ここは…?」

「ほっほっほ、これまた数奇な運命を宿されたお客様だ」

「ようこそ、ベルベットルームへ」

「テオドアでございます、以後お見知りおきを」

のび太「あの、おじいさん、ここはどこでしょうか?」

イゴール「イゴールで構いません」

イゴール「ここはベルベットルーム、精神と物質、意識と無意識、、そして過去と未来の狭間」

のび太「あの…なんていうか難しいですね…」

イゴール「ほっほっほ、状況をイマイチ呑み込めてないご様子ですな」

イゴール「今はそれでよろしい、そう今は…」

イゴール「さあ、今日の所はお話しできる事がございません、お客様の時間へとお帰り下さい」



―――

――――――

4/9 野比家

のび太「…妙にリアルな夢だったな」

ジリリリリリリリリリリリリリ

のび太「朝からなんなんだ…はい野比です」

しずか「のび太さん?よかった電話番号変わってなかったのね」

のび太「ああ、しずかちゃんおはよう」

しずか「ねえ、昨日スネ夫さん来なかった?」

のび太「いや来てないよ」

しずか「昨日の夜から家に帰ってないんですって、きっと、あたしのせいだわ!」

のび太「しずかちゃん?何があったの?」

しずか「昨日のび太さんが帰ったあと、あの空き地にあった穴の事をスネ夫さんに話したの」

しずか「それできっと、あの穴にのび太さんが入ってないか見にいったのよ、きっと…」

のび太「お、落ち着いて、とにかく一回学校に行ってみよう、もしかしたらスネ夫も来てるかもしれないし」

しずか「うん…わかったわ」

午前 教室

のび太「どうだった?」

しずか「やっぱり来てないみたい…」

のび太「今日は学校午前までだし終わったらすぐに空き地に行ってみよう」

しずか「ええ、ごめんなさい…私のせいで」

のび太「ま、まだ、スネ夫があの穴に入ったって決まった訳じゃないよ、大丈夫」

放課後 空き地

のび太「穴…広がってるね…」

しずか「そうね、昨日は人が一人通れるくらいだったのに倍はあるわね」

のび太「誰かに見つからないうちになんとか」

しずか「だめよ!のび太さん」

のび太「スネ夫がこの中にいるかもしれないんだよ!」

しずか「まだ、そうと決まってないわ!これはあなたが言ったのよ」

のび太「どうして頑なにここにいれさせないようにするんだ!」

男子生徒c「あっら~二人でな~にけんかしてんのよ!」

のび太「c君?いやっこれは違うんだ」

男子生徒c「なにも違わないでしょ!喧嘩なんてして~って二人して何隠してんの?」

しずか「違うの何でもないの」

男子生徒c「ちょっとしつれ~い、ってギャー」

のび太「あちゃー」

男子生徒c「これ、スネ様のサイン入りブロマイドじゃないの!どうしたのよこのお宝?」

のび太「へ?あの見えてないの?」

男子生徒c「何がよ?あたしには麗しのスネ様しかみえないわよ?もらっていい?」

のび太「ああ~、どうぞ、どうぞ」

男子生徒c「サンキュー、あ~スネ様~」ブチュー

しずか「cちゃんにはあの穴見えてなかったみたいね」

のび太「スネ夫のブロマイド…僕らにしか見えない穴…決まりみたいだね」

のび太「それにしても…スネ夫のナルシスト…変わってなかったんだね」

しずか「ええ…中学生になったあたりから背が伸びて女の子にモテだしたてからかしら」

しずか「いつも自分のブロマイド持ち歩いて女の子にあげてたわ」

しずか「あたしももらったけどもらった日にどこかにいっちゃったわ」

のび太「そっとしておこう」

しずか「スネ夫さん、この中にいるのね…」

のび太「助けなきゃ、しずかちゃん」

しずか「そうね、いっしょにスネ夫さんを助けましょう」

のび太「違うんだ、しずかちゃんはここに残って」

しずか「そんな!一人で行くつもりなの?危ないわ」

のび太「よく聞いてしずかちゃん、危ないのは二人で行くほうなんだ」

のび太「もしも二人とも出れなくなったら、このことを知ってる人が誰もいなくなる」

のび太「でも、一人でもここに残ってくれたら助けをよべるかもしれないんだ」

しずか「わかってる…わかってるけど…!」

のび太「お願いだ、絶対戻ってくるから」

しずか「…わかったわ、絶対戻って来てね」

のび太「うん、大したことないって、10分で戻ってくるよ、あはは」

しずか「…」

のび太「ごめん…気を付けていくから」

しずか「…いってらっしゃい!」

のび太「うん、いってきます」

穴の中

のび太「見た目はタイムホールと同じだけどタイムマシンが無くても身動きができるな」

のび太「まっすぐ進めばいいのかな?」

のび太「スネ夫―っ!いたら返事してー」

のび太「うーん、いないか」

のび太「なんだ?うっう~、頭が痛い…ううっ」

chapter 0 half

野比 のび太

知識 年相応

勇気 平常回級

根気 腑抜け

寛容さ 心貧しい

伝達力 ちぐはぐ

満月の夜に繰り広げられる

シャドウとの死闘

persona3 the movie #1spring birth

2013年秋公開

―――――

―――



ベルベットルーム

イゴール「ほっほっほ、ようこそ、またお会いいたしましたな」

のび太「あの、僕死んじゃったんですか?」

イゴール「ご心配めさるな少し気を失われただけです」

テオドア「何度もお呼びたてして申し訳ありません、ですが今回はお客様にお伝えしなければならないことがございます」

イゴール「左様、お客様の未来を決めてしまう節目の時が近づいております」

のび太「節目の時?」

イゴール「それはお客様にとって辛く厳しい運命を呼び寄せるでしょう、それが始まってしまえば止めることは叶いません」

のび太「そんな、嫌だよ、そんなの」

イゴール「でしょうな、ですが始まりを絶つことは可能でございます」

のび太「どうすればいいんですか?」

イゴール「今来た道をそのまま戻られれば、あなたの運命は元の軌道に戻るでしょう」

のび太「そんな、この先にスネ夫がいるかもしれないんですよ!」

イゴール「失敬、私は無理強いをしているわけではございません、それに進まれるというのであればお客様の節目の旅を手助けさせていただきます」

イゴール「その為にこのベルベットルームは存在するのでございますから」

イゴール「ご友人を救いたければ進まれなさい、そうすれば扉は開くでしょう」

のび太「スネ夫はあの先にいるんですね?」

イゴール「ふふ、決まったようですな」

のび太「はい、ありがとうございました」

イゴール「ああ、お待ちください」

テオドア「こちらにお名前を」

のび太「なんですか?この書類」

イゴール「ただの契約でございます」

のび太「え?なんか、命取られたりするんですか?」

イゴール「ほっほっほ、私がそのような悪魔の所業をするように見えますか」

のび太「えーっと~その~」

イゴール「…見えるようですな、では納得されてからで結構、ただお名前をお聞きしてもよろしいかな?」

のび太「野比のび太です」

イゴール「ふむ、名も言える…安心いたしました、ではまた近いうちに…」



―――

―――――

穴の中

のび太「戻ってきたみたいだな」

のび太「待っててくれ、スネ夫…」

穴の奥? 

のび太「随分と進んだな、本当にスネ夫はいるのかな?」

のび太「ん?あれは光?出口か?」

のび太「スネ夫ー!」タタタ

空き地?

のび太「ここは…空き地?間違えて道を引き返したのかな?」

のび太「…いや違うか、夕方と言っても空が赤すぎる、真っ赤だ…」

のび太「ここにスネ夫がいるんだな、スネ夫ー!!」

「」ガバッ

のび太「うーうー(口を押えられた?)」

「大きい声出さないで!」

のび太「うっ、ムグッフナへッ(この声は…?)」バッ

ドラえもん?「お願いだから静かにしてあいつらに見つかっちゃうんだよ」

のび太「(ドラえもん!?)」

ドラえもん?「ふーよかったいったみたい、いきなりごめんね」

のび太「ドラえもん!ドラえもんドラえもん!!」ガバ

ドラえもん?「うわっいきなり抱きつかないで…僕の事ドラえもんって呼んだ?」

ドラえもん?「ねえ、君は僕の事を知っているの?ねえ僕は誰なの?僕はなんなの教えて!」

のび太「覚えてないの、何にも?」

ドラえもん?「そうなの、気が付いたらここにいてずっとあいつらから逃げてるの」

のび太「…ねえ、本当に何にも覚えてないの?君は?」

ドラえもん?「うん…」

のび太「…そうか」

ドラえもん「ねえ僕の事を教えて、知ってるんでしょ、君は僕の事」

のび太「ごめん、今はそれどころじゃないんだ」

のび太「スネ夫…じゃなくて髪の長い僕くらいの男の子こっちに来なかった?」

ドラえもん?「多分その子な知ってるよ」

のび太「本当?どこに行ったか教えて」

ドラえもん?「行ったっていうか…連れ去られたんだあいつらに」

のび太「え?どういう事?」

ドラえもん?「その子はここに落ちてきたんだ、気を失ってたみたいだったよ、そしたらあいつらが来てその子を…」ハッ

のび太「なんでスネ夫を?それにあいつらって何?」

ドラえもん?「君の後ろ…シャドウ…!!逃げて―!!」

シャドウ「オオオオオオオオオオオオ」

のび太「(なんだこれは化けものか?)」

のび太「うっ、こんな時にまた…頭が…」

イゴール『では、良い旅を』

『我は汝』

のび太「ぺ…」

『汝は我』

のび太「ル…」

『我は汝の心の砂漠よりの使者』

のび太「ソ…」

『そして汝の剣』

のび太「ナ!」

パン

『我が名はヒュプノス、汝の未来を妨げんとする不届き者を汝の前から消し去ろう』

のび太「うっうわああああああああああああああああああああ」

ヒュプノス『』バキッバキッドゴ

シャドウ「キイイイイイイイイ」

ドラえもん?「す、すごい…」

シャドウ「キィィ…」

ヒュプノス『』シュウウ

ドラえもん?「消えちゃった?」

のび太「はあっはあ…はあ、はあ」

chapter 0 fin

野比 のび太

知識 年相応

勇気 平常回級

根気 なくはない

寛容さ 心貧しい

伝達力 ちぐはぐ

ジュネスは毎日がお客様感謝デー

来て見て触って下さい

エブリデーヤングライフ・ジュ・ネ・ス

chapter 1 was you friend?

月見台商店街?

のび太「という訳なんだ」


ドラえもん?「僕は君と友達で…いろんな不思議な道具を持っていて…大冒険をした…んだ、すごい」

のび太「そうだよ、本当に覚えてないんだね」

ドラえもん?「ごめんね」

のび太「ううん、君とまた会えただけで十分だ」

のび太「それで、スネ夫が連れて行かれたのは…」

ドラえもん「ここだよ」

のび太「ここは…公民ホールだ…ドラえもん案内ありがとう」

ドラえもん?「ほ、本当に行くの?きっとシャドウの巣窟だよ」

ドラえもん?「いくら君が強くてもさっきの…ペルソナってのが居ても勝てないかもしれないよ」

のび太「うん、うまく言えないけど何とかなる気がするんだ」

ドラえもん「そんな、のび太君いつも君は無茶ばっかり」

のび太「?」

ドラえもん?「ん?今のなんだ?急に君の顔が頭の中にいっぱい…」

のび太「ど、ドラえもん?記憶が戻ったの?」

ドラえもん?「分らないでも…でも、ごめん」

のび太「そっか…危ないからドラえもんはどこかに隠れてて」

ドラえもん?「いや、もう少し君といたくなった」

ドラえもん?「記憶を取り戻せるかもしれないしいっしょに行かせてよ」

ドラえもん?「多分サポートくらいはできるからさ」

のび太「わかったよ、よろしくね」サッ

ドラえもん?「うん、よろしく」ギュッ

のび太「じゃあ開けるよ」

ドラえもん?「うん、大丈夫」

のび太「」ガチャ ササッ

のび太「あれ?見張りも何もいない」

ドラえもん?「ふう、よかったけど、この建物外のつくりの割に随分と狭いんだね」

のび太「ああ、スネ夫の家の廊下みたいだね」

「違う!違う!違ーう!」

のび太「スネ夫の声だ!」

ドラえもん?「あっちのトビラからしたみたいだよ」

のび太「スネ夫―!!」タタタ ガチャ

子供時代のスネ夫?「違わないさ、身長が伸びたって女にモテたって結局はお前は誰かにくっついてないと何もできない」

スネ夫「の、のび太?」

子スネ夫?「お、主人公様のご登場だぜ、お前の持ってないものをみんな持っている」

スネ夫「み、見ないでくれ、これは…違うんだ!」

子スネ夫?「違わないさ、お前はそいつに嫉妬してたんだ、そいつは青狸に頼りながらも一人で立ってたからな」

子スネ夫?「それに引き替え自分は家ではママ、学校ではジャイアン、外の世界では金、自分の足では立ちもしない、それもわかった上で…とんだ卑怯者だからなー!」

スネ夫「違う!僕は卑怯者じゃない!」

子スネ夫?「わかんないならまだ言ってやるぜ、俺は…」

スネ夫「黙れ!黙れ!!お前なんか僕じゃない」

子スネ夫?「フ、フフ、アハハハハハハハハ、そうだな、お前は俺じゃねえ!」バーン

スネ夫のシャドウ『気に食わねえ…何もかも気に食わねえんだよおおおおおおおおおお!!』

のび太「でかい、ドラえもんこいつも?」

ドラえもん?「シャドウだと思う、黄金の鎧に痩せた体、この子から生まれたシャドウだよ」

シャドウ『手に入らねえものなんて全部消えろよおおおおお』ブーン

のび太「ペルソナッ!」バキ

スネ夫「違う…僕は…僕は…」

シャドウ『どうしたんだ?主人公さんよおおおお』ブーンブーンブン

のび太「くっ」バキバキッバキ

ドラえもん?「のび太君、攻撃のあとのスキが大きいから攻撃後を狙って」

ドラえもん?「君もこっちに下がって」

スネ夫「違うんだ…あんなの…」

シャドウ『オラオラ』ブーンブーン

のび太「今だ!ヒュプノス!!」ドゴン

シャドウ『グワアアアアアア』

ドラえもん?「おお、すごい」

のび太「やったか?」

シャドウ『調子のってんじゃねーぞおおおおおおお、のび太のくせにいいいいいい』ガシッ

のび太「うわあああっ!」バキバキバキバキ

スネ夫「のび太―!」

ドラえもん?「のび太君!」

スネ夫「くっ、ううっ」ガシッ

スネ夫「う、うわあああああああ」タタタ

ドラえもん?「ああ、そんな木の破片じゃ無茶だ、戻ってこーい」

スネ夫「のび太を離せ、のび太を離せ!」ベシべシ

シャドウ『おいおい、そんな攻撃効く訳ないだろう』ニタァ

スネ夫「のび、太を、はな、せ―!」

シャドウ『無駄な事はやめろって、そんな事したって、な?』ピキピキピキ

ドラえもん?「シャドウの形が崩れてる?」

シャドウ『ナん*よ、なンなん#よこれ?や、ヤメヤガレー』バシー ボロ

ドラえもん?「今だ!!のび太君!!」

のび太「ペルソナ――――――!!!!!」ズバン

シャドウ『アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア』シュウウ

のび太「はあはあ、今度こそやったか?」

子スネ夫「」

のび太「くそっまだか…」

スネ夫「待ってくれ、のび太」

スネ夫「なあ、確かに僕は卑怯だ…それに一人では何もできない」

スネ夫「だけど、そんな自分を認めたくなくて卑怯な僕を見えないようになくなったかのように隠そうとしてた」

スネ夫「それがお前を苦しめたんだね」

子スネ夫「」コクン

スネ夫「ごめんよ、お前は僕だ…僕だったんだ」

子スネ夫「」パアアアアア

『我は汝 そして汝の盾 汝の罪深き心の鏡より参上せん メガイラなり』

スネ夫「これは?さっきのび太が出してた」

のび太「ペルソナ、だと思う」

スネ夫「思うって、なんだよ…相変わらずはっきりしないな、のび太は」ニヤ

のび太「悪いね、まあ無事で良かったよ」ニヤ

スネ夫「ドラえもんも帰ってきたみたいでハッピーエンドだ…な」フラ

のび太「ス、スネ夫?スネ夫―!」

chapter 1 half

野比 のび太

知識 年相応

勇気 なくはない

根気 若者級

寛容さ それなりに

伝達力 そこそこ

ミュージアム♪ ミュージアム♪ かけがっえのなっい♪

映画ドラえもん のび太の秘密道具博物館(ミュージアム)大ヒット上映中

コケッとおいしい

コケッと爽快

なのに商品としてはコケてます…

コケ・コーラ 不評発売中…

空き地?

のび太「大丈夫?スネ夫」

スネ夫「ああ、悪い、色んなことが一度におきすぎてね、ちょっとふらついただけだよ」

のび太「よかったよ、無事で」

スネ夫「ああ、ありがとうな、それでドラえもんの記憶が無いってのは…」

のび太「本当だよ」

ドラえもん?「うう~」

スネ夫「そうか、秘密道具を出さなかったのはそういう事か四次元ポケットもないし」

のび太「うん、気になることはまだあるけどひとまず帰ろうと思う」

スネ夫「そうだな、いててっ」

のび太「ははっ二人ともボロボロだ」

スネ夫「本当だ、小学5年生に戻ったみたいだな、ははっ」

のび太「さあ、帰ろう、ココから帰れるはずだ」

のび太「ドラえもん、帰ろう」

ドラえもん?「帰るってどこに?どうやって?」

のび太「僕らの町にこの穴を通ってだよ」

ドラえもん?「穴って何?」

スネ夫「おい、もしかして見えてないのか?」

のび太「ドラえもん?この穴が見えないの?」

ドラえもん?「そこに穴があるの?」

のび太「ドラえもん!ちょっとごめん」ギュッギュ

ドラえもん?「うわっお、押さないで」スカ

のび太「…入れてない」

スネ夫「えっ?もしかして僕たち帰れないのか?」スッ

スネ夫「なんだ、入れるじゃないか」

のび太「…見えない人は通れない、いや見えてる人しか通れないんだ!」

スネ夫「それじゃあドラえもんは?」

のび太「元の町に戻れない」

スネ夫「そんな…」

のび太「ドラえもん…」

ドラえもん?「僕は…大丈夫だよ…二人で帰って」

のび太「何言ってんだよ!ドラえもん一人おいて帰れるわけないだろ」

ドラえもん?「いいんだ、誰かと話せてうれしかった、僕の事知ってる人が居て嬉しかった」

ドラえもん?「それだけで十分、シャドウから逃げるのも慣れてるから」

のび太「そんな…」

ドラえもん?「でも時々遊びに来てくれたら…嬉しいかな…」

のび太「ごめん…必ず…また来るから」

ドラえもん?「うん、待ってるよ」

スネ夫「おい、のび太…」

のび太「いこうスネ夫」

スネ夫「じゃあな、ドラえもん、すぐ来るから」

ドラえもん?「うん、じゃあね」

穴の中

スネ夫「よかったのか?」

のび太「今あっちに残っても隠れるドラえもんの邪魔になるだけだ」

スネ夫「ふふふ」

のび太「なにかおかしい事言った?」

スネ夫「いや、あののび太が…なんか変わったなって、もちろん良い方にだぜ」

のび太「変わり方で言ったらスネ夫には敵わないよ、髪形も変えてかっこよくなったよ」

スネ夫「いや、お前にはかなわないよ、外側はなんとでもなるけど中身はごまかしきかないからな」

のび太「ふふっどうも」

スネ夫「あのな…なんていうか恥ずかしいとこ見られたな…あと助けてくれてありがとう」スッ

のび太「無事で本当によかったよ」ガシ

スネ夫「出口か?」

のび太「ああ、多分ね」

空き地

しずか「二人ともおかえりなさい」二コッ

スネ夫「え?しずかちゃん?」

のび太「ただいま」二コッ

スネ夫「あのーなんかリアクション小さくない?もっとなんか抱きつくとか…」

しずか「信じてたから、のび太さんと約束してたから」二コッ

のび太「そう、約束守っただけだもんね」

スネ夫「えっと?約束って?」

しずか「ふふっ内緒」

スネ夫「え?のび太?」

のび太「内緒は内緒」

スネ夫「あ~人が居ない間に何進展してんだよチクショー!!!」

chapter 1 fin

野比 のび太

知識 年相応

勇気 なくはない

根気 若者級

寛容さ それなりに

伝達力 そこそこ

ア○ネス「コドモニハベンキョウベンキョウッテイイタクナイデスヨネ」

ショタ「ただいまーテンチンテンチン」

ア○ネス「テンチンハナンカスゴイシステムデベンキョウガタノシイ」

0120-××××-××××

ア○ネス「テンチンダカラデキタコト」

chapter 2 please call my name

テオドア「お待ちしておりました」

イゴール「やはりペルソナを覚醒されましたな」

イゴール「お客様のペルソナは未来を妨げるものをなぎ倒す剣、そして困難から身を守る鎧となるでしょう」

イゴール「アルカナは…0…愚者のペルソナ」

イゴール「おお、悲観なさるな、愚者とはすなわち無垢の事」

イゴール「何者でもなく何者にでもなれるワイルドの力」

イゴール「その力は必ずお客様の旅路を助けるでしょう」

イゴール「それから」

テオドア「無事ご友人をお救いされた事を心より祝福させていただきます」

テオドア「そしてお客様に喜ばしい報告がございます」

テオドア「ご友人とのコミュニティを築かれたことでお客様は魔術師のアルカナを手に入れられました」

イゴール「おお、失敬コミュニティのご説明がまだでしたな」

イゴール「ペルソナとは他者と向き合う為の言わば仮面」

イゴール「他人と関わればコミュニティが発生し先の出来事のようにアルカナを手に入れられるでしょう」

イゴール「アルカナは新たな力となり、お客様の頼もしい味方となるでしょう」

テオドア「主、そろそろ時間が」

イゴール「毎度、急ぎ足になってしましますな、それではまた…」

4/10 野比家

のび太「…最後、噛んでたな…」

のび太「学校行こう」

朝 通学路

女子生徒a「ねえ、知ってる?昨日休んでたスネ様、家出人として捜索願い出されてたんだって」

女子生徒b「えー!スネ様行方不明なの?いやー」

女子生徒a「ううん、昨日もう帰ってきたんだって」

女子生徒b「はやっ、何それ?」

女子生徒a「よく分んないけど、イケメンも大変なのね~」

女子生徒b「あんたまさかそれでまとめる気?」

のび太「(スネ夫の人気、すごいな)」

午後 教室

先生「であるからして彼は空腹を忘れる術を習得した」

先生「では彼の得意とした技を誰かに教えてもらおうか」

先生「よし、目があった野比わかるかね?」

のび太「ヨガファイヤーです」

先生「正解、やはり野比は成長したな、先生嬉しいぞ」

放課後 空き地

しずか「あのの向こうにはドラちゃんとシャドウっていうおばけがいてドラちゃんは帰って来れなかったってことね」

スネ夫「さすがしずかちゃん、才女は違うね」

のび太「…やっぱりしずかちゃんもついてくるの?」

しずか「ええ、あたしだってドラちゃんと会いたいですもの」

のび太「でも、あっちにはシャドウがいて危ないんだよ」

しずか「大丈夫よ、あたしはのび太さんが守ってくれるもの」

のび太「し、しずかちゃん」カアー

スネ夫「あのさあ、そういうの家で二人きりでやってくれる?」

―――――

―――



穴の中の空き地

ドラえもん?「おーいのび太くーん」

のび太「あ、ドラえもん、大丈夫だった?」

ドラえもん?「うん、君たちが来てからシャドウが減ったみたいなんだ、その子は?」

しずか「こんにちは、どらちゃん」

のび太「僕らの友達さ」

しずか「それにしても不思議ね」

のび太「うん」

スネ夫「閉ざされたはずのタイムホール、その先にあった偽物の僕らの町、そこに居たのはもう一人の僕とドラえもん…」

しずか「なに、その安っぽいアニメの次回予告みたいな言い方?」

のび太「しずかちゃん…強くなったね」

のび太「そういえば、帰って来てからジャイアン全然見ないね」

のび太「いつもなら真っ先に会いに来てくれそうなのに」

しずか「えっと、剛さんは…」

スネ夫「留学中なんだよ」

のび太「はい?」

スネ夫「うん、そのリアクションであってる、あのジャイアンが留学だもんな」

スネ夫「しかも、音楽でだぜ!あの公害みたいな歌声をアメリカのバカなプロデューサーに気に入られたんだって」

のび太「す、すごい…」

しずか「で、でも中学生になってから剛さん、声楽とか習って、凄く上達したのよ…声量はそのままだったけどね」

ドラえもん?「なんの話し?」

のび太「…公害の話し」

のび太「それでどうしよっか?」

しずか「ドラちゃん…こっちに帰って来れないのね」

ドラえもん?「ごめんね」

スネ夫「そんな、あやまるなって…うわー!」

のび太「?穴が縮んでる?」

スネ夫「アレまずいんじゃないか?早く帰らないと」

しずか「ドラちゃんを置いてくの?」

ドラえもん?「僕の事は良いから、早くかえって、早く!!」グイグイッ

のび太「ドラえもーん!!」

スネ夫「のび太!早くしろ!」

しずか「のび太さん!!」



―――

―――――

空き地

のび太「はあっはあはあは」

スネ夫「なんとか間に合った」

しずか「穴が縮むの止まったみたいね」

のび太「…かなり不安定らしいね」

のび太「しばらく行くのを控えてくれ」

スネ夫「何言ってんだ?ドラえもんがいるんだぞ!ほっといていいのか!!」

のび太「いいわけないだろう!!」

のび太「でも、ドラえもんは自分のせいで僕らまで帰れなくなるのを望んでない」

のび太「頼む、できるだけ向うに行くのは控えてくれ」

スネ夫「…悪かった、ごめん」

のび太「帰る…じゃあね」

スネ夫・しずか「………」

chapter 2 half 

野比 のび太

知識 広め

勇気 なくはない

根気 若者級

寛容さ それなりに

伝達力 そこそこ

あーおーひーげーふぁあああましーィー

あーおい おひげー ご立派だー

どーんな 病気も 治しちゃうー

優しい おじさん ヤッホッホーィ!

地下の 倉庫は 開けるなよー

残りの人生 惜しいだろー

お薬のお買い上げは青ヒゲフォーマシーで

土曜セール実施中

4/11 通学路

スネ夫「おーい、のび太ー」

のび太「スネ夫、おはよう」

スネ夫「穴、今朝見に行ったら元の大きさくらいになってたぜ」

のび太「わざわざ見に行ってくれたの?ありがとう」

スネ夫「よせやい、通りがかりにちょっと見ただけだよ」

のび太「(空き地は家から学校までの道と逆にあるのにか…)」

のび太「そっか、でもありがとう」

スネ夫「早く学校行こうぜ」

午前 教室

のび太「しずかちゃん、昨日はごめん」

しずか「私の方こそごめんなさい、ドラちゃんやのび太さんの気持ちを考えなくて」

しずか「それで…一週間!!」

のび太「え?」

しずか「一週間に一回のペースで行くってどう?」

のび太「うーん…」

しずか「もちろん、あの穴の様子を見て小さくなったり形が変わった時はしばらく行かないの」

しずか「毎日だらだら行くより行く日を決めていた方がリスクを管理しやすくていいと思うの…ダメ?」

のび太「ううん、すごくいいアイディアだよ、そうしよう」

しずか「よかったわ、じゃあ次は…18日ね、スネ夫さんにも知らせなくちゃ」

のび太「(リスク管理か…しずかちゃん頭いいな)」

午後 体育館

のび太「ガバディガバディガバディカバディガバディガバディガバディガバディガバディ」

男子生徒b「ガバディガバディガバディガバディガバディガバディガバディガバディガバディ」

体育教師「よーし、今日の授業はこれまでー」

放課後 ピロティ

スネ夫「へーじゃあ一週間後か、ハイどうもね」サラサラきゅ

女子生徒ω「あ、ありがとうございます!!この制服一生洗いません!!」

のび太「(いや洗えよ)」

のび太「凄い人気だな」

スネ夫「ああ、親が金持ちだからじゃないの?はいどうぞ」サラサラサラ

女子生徒δ「きゃー、やったーサインだー!」

のび太「どうしてここを選んだんだ、行列が学校の門のとこまで続いてるよ」

スネ夫「まあ、チヤホヤされるの好きだから、あ、あと三時間は動けないから先帰っといて」サラサラ

のび太「(そっとしておこう)」

のび太「しずかちゃんも部活と言っていたし一人で帰るか…」

通学路

のび太「こんな所にラーメン屋が…」

のび太「今日はここでご飯を食べていこう」ガララ

「いらっしゃい」

のび太「あ、小池さん」

小池「野比さんとこの子?いやー大きくなったねー」

小池「しばらく見なかったけどどうしたの?」

のび太「とある町に引っ越してまして、それよりラーメン屋開業されたんですね」

小池「そーなの、理想のラーメンは食べるもんじゃなくて作るもんだって気づいて修行に出たの」

のび太「へーいい匂いですね」

小池「あ、ご注文なんにします?おすすめはにんにくラーメンチャーシュー抜きだよ」

のび太「じゃあそれで」

小池「毎度!!」

夜 野比家

のび太「(おいしかった、というか…)」

のび太「ポカポカした…」

4/17 教室

男子生徒c「でね~その元彼がさ~」

男子生徒b「元彼!?」

のび太「ああ(今日で三日目か…しずかちゃんの風邪大丈夫かな?)」

のび太「(帰りにお見舞いに行って見るか…)」

放課後 通学路

スネ夫「あ~風邪か~最近メールも来なかったしな、結構ひどいのかな」

のび太「そうなんだよ、ちょっと心配でさ」

スネ夫「まあ、なんにせよ明日向うに行くのは中止だな」

のび太「そうだね、たとえ治っても病み上がりじゃ危ないしな」

スネ夫「お、着いた着いた」ピンポーン

しずかちゃんのママ「はーい、どちら様…あらスネ夫君に…もしかしてのび太君」

スネ夫「こんにちはー」

のび太「ご無沙汰してました」

ママ「立派になったわねー、しずかもいい物件掘り当てたわ」

のび太「いや…その…」カアー

スネ夫「親公認かよ…それでしずかちゃんのお見舞いに来たんですけど」

ママ「えっ…そうね…そうよね、ああ、今しずか咳がひどいのよー」

ママ「だからちょっと会えないの、移しちゃ悪いし…」

のび太「そうでしたか」

ママ「二人が来てくれた事を伝えるから、きっと喜ぶわ、あ、ありがとうね」ガチャ

のび太「咳がひどいんじゃ仕方ないね」

スネ夫「……」

のび太「スネ夫?」

スネ夫「何か隠してる」

のび太「隠してるってしずかちゃんのママが?」

スネ夫「そうだ、最初から少しおかしかったけど今の焦り方はおかしい」

のび太「そうかな?」

スネ夫「なんだか嫌な予感がする…のび太空き地に行くぞ」

のび太「え?向うに行くのは…」

スネ夫「いいからこい!しずかちゃんがどうなってもいいのか?」

―――――

―――



向うの空き地

ドラえもん?「ああ、よかった!!やっと来てくれた」

のび太「ごめんよドラ…」

ドラえもん?「謝ってる場合じゃないよ!しずかちゃんが…しずかちゃんが…」

スネ夫「くそっ、やっぱりか…」

のび太「なんで…どうして?」

chapter 2 fin

野比 のび太

知識 年相応

勇気 なくはない

根気 若者級

寛容さ それなりに

伝達力 そこそこ

あなたのーテレビにー時価ネット田中ー♪

みっんっなっのよっくの友ー♪

毎週日曜朝九時 放送中よー

chapter 3 halo close heart

4/17 向うの世界

ドラえもん?「少し前からシャドウが騒ぎ始めて…隠れながら見てたらシャドウたちみんな、同じ方向にすごい勢いで走ってたんだ」

ドラえもん?「こっそり、あとを付けてたら…」

スネ夫「ここにシャドウたちが入って行ってたってわけか…」

のび太「しずかちゃんの家だね、多分間違いないか」

のび太「くそっもっと早くお見舞いにでも行ってれば気付けたのに!!」

スネ夫「学校にも風邪って言ってるからな、しかたないさ」

のび太「三日前か…しずかちゃん」ダッ

スネ夫「あ、のび太っ、待て、焦るな!!」

スネ夫「ちっ、ドラえもん、のび太を追うぞ」

ドラえもん?「うん」

しずかちゃんの家?

スネ夫「やっぱり、外のつくりと中身は全然違うのかよ」

ドラえもん?「人形がいっぱいぶら下がってるね、床はピアノみたいになってる」

スネ夫「赤いのは血ってところか?いい趣味してるよ、まったく」

のび太「しずかちゃーん!!」タタタ

スネ夫「おい、大きな声出すな、シャドウに気付かれるぞ!!」ダッ

シャドウa「ああ、ああああああ」

シャドウb「いししししししししししししし」

シャドウc「ううううううううううううううう」

スネ夫「だから言ったのに!!ペルソナ―!」

メガイラ『マハジオやでー』ビリビリ―

シャドウa「きゃあああ」

シャドウb「ひえええええええ」

シャドウc「ごふっ」

スネ夫「なんだ?案外弱いんだな、あっ、のび太待てって」

スネ夫「のび太!待てって!ああ、ペルソナ!」

シャドウj「ひぎゃあああああ」

スネ夫「くそっシャドウだらけは予想できたけどなんだよ、この廊下の長さは!!」

ドラえもん?「ふう、はあ、もう結構走ったのにのび太君追いつけないね…」

スネ夫「それどころか、のび太の走る音さえ…」

スネ夫「しまった、もう見つけたのか!」ダダ

ドラえもん?「え?待ってよ、見つけたんなら走らなくても待ってればいいんじゃ」ダ

スネ夫「逆だ!僕の時と同じようにシャドウが出ている可能性が高い」タタタ

ドラえもん?「そうか!あ、トビラだ!」タタタ

スネ夫「のび太!しずかちゃん!」バーン

子供時代のしずか?「あら、スネ夫さんも来てくれたのね」

しずか「あ、スネ夫さんも来てくれたの」

のび太「うーん…」

ドラえもん?「これはいったい」

スネ夫「どういう事だ?」

しずか「ごめんなさい…」

子しずか「わたしのせいで…」

のび太「えーっとまずしずかちゃんの部屋に空き地と同じような穴が開いた」

しずか「うん…」

スネ夫「不気味に思って僕らに連絡しようとしたらしず…君が現れた」

子しずか「そうよ」

ドラえもん?「それで大きいしずかちゃんの手を取ってこっちに来た」

子しずか「あってるあってる」

スネ夫「そしてここで遊び相手をしていて今に至る…」

しずか「本当にごめんなさい!!」

のび太「いいんだよ、しずかちゃんが無事なら」

スネ夫「この子も無害そうだしな」

子しずか「うんうん無害無害」

のび太「それにしても三日間も一緒に遊んでたなんて…」

しずか「二時間くらいだと思ってたの…」

スネ夫「うーん今まで気付かなかったけど時間の経過もこっちはちがうのかもしれないな」

のび太「それにスネ夫の時と違って小さいしずかちゃんは攻撃的じゃないし」

スネ夫「あと僕らが通ってきた長い廊下はしずかちゃんは知らないっていってる」

のび太「謎が増えちゃったね」

子しずか「ねえねえ、そんな事より一緒に遊びましょうよ」

のび太「えーっとおー」

スネ夫「うーん…」

しずか「あのね私達もう帰らなくちゃダメなの」

子しずか「えー嫌だーもっと遊びたいわ」

しずか「ごめんなさい、でも帰らないといけないの…」

子しずか「やだやだやだやだ!!」ビエー

のび太「ごめんね、また必ず来るから」

子しずか「………」

子しずか「…またそうやって裏切るんでしょ?」

のび太・スネ夫・しずか・「!!!」

のび太「し、しずかちゃん?」

子しずか「しゃべんじゃねえよクズ?どうせまた甘い言葉で騙すんでしょ?あの時みたいに」

子しずか「ショックだったわよ、アンタみたいなゴミにこのアタシが裏切られたんだから」

しずか「!」

子しずか「アンタ言ったわよね?すぐに帰ってくるって?6年ってあんたにとって”すぐ”なんだ?」

しずか「い、いや違う…」

子しずか「一年経っても二年経っても三年経っても…それが何?6年経って急に出てきてそれで約束果たしたみたいな顔してんじゃないわよ!!」

子しずか「のび太!!いつもニコニコしてやってるからってあんたの裏切りを許したとでも思ってんの?」

子しずか「アタシとコイツの心はあんたへの憎しみで醜く焼けただれてたのよ…」

しずか「違う、違うわ…そんな事」

子しずか「なに?そんな事思ってなかった?嘘ね!アタシとアンタは同じ人間ですもの」

子しずか「なんなら代わりにいってあげましょうかしら?あいつに抱いてる憎しみ以外のあまーい気持でも」二ヤァ

しずか「やめて…のび太さん聞かないで!!」

子しずか「おお、愛し…」

しずか「違う!違う!あんたなんかあたしじゃなーい!!!」

子しずか「フフ、大正解!ああ~反吐が出そうね、アンタみたいな陰気くさい女と同じ顔なんて…」

子しずか「でもそれも今日で終わり、フフ、アタシはアタシはあああああああああああああああ」

しずかちゃんのシャドウ『アタシは偉いのよ、みんなからちやほやされて当然の女よ』

スネ夫「おい!のび太何やってんだ逃げろ!」

のび太「僕が…こんなにもしずかちゃんを追い詰めていたのか?」

シャドウ『アタシを裏切るクズはみんな消えてちょうだい、塵も残さないでねええええ!』バーン

スネ夫「くそっ!間に合え!メガイラー!」

メガイラ『』ズバッ

スネ夫「ぐわあああああ」

のび太「ハッ!スネ夫ッ!」

スネ夫「いてて…ペルソナの受けた攻撃はフィードバックされるのかよ」

のび太「ごめん、僕のせいで…」

スネ夫「お前に倒れられたら困るからな…」

シャドウ『消えろおおおおおおお』ピーカチカチカチカチ

スネ夫「うわっすっげー冷気!一瞬で床が氷漬けかよ!」

ドラえもん?「のび太君のヒュプノスの炎ならあのシャドウの氷を解かせるよ」

のび太「了解!ペルソナ!」

ヒュプノス『アギッ』ボッ

シャドウ『こんなちんけな炎!なめんじゃないわよおおおおおお』ピーカチカチ

スネ夫「だめだ…一発でかき消されちまった」

ドラえもん?「なにかあの冷気を消す方法があったら…」

スネ夫「現状近づくこともできないし遠くからちまちま狙うしかないか、オラー」

メガイラ『ジオっと』バチバチー

シャドウ『あら?何かあたったかしら?』

スネ夫「てんで効いてないか」

のび太「(なにか方法は…?)」

イゴール『アルカナは新たな力となり、お客様の頼もしい味方となるでしょう』

シャドウ『うらああああああああああああ』ピー

スネ夫「のび太!!」

ドラえもん?「のび太くーん!!」

のび太「ハッ」

のび太「チェンジ!ジャックフロストー!」カッ

ジャックフロスト『ホヒー、ヒー』ビュウウウウウウウウウウウン

シャドウ『なっ?私の冷気を吸収しただと?小癪なああああああああ』

ドラえもん?「今だ!のび太君!」

のび太「チェンジ!ヒュプノス!」

ヒュプノス『アギラオー』ゴオオオオオオ

シャドウ『いやぁああああああああああああ!!!あづい熱いよおおおおおおおおおおおお』シュウウボトボト

のび太「しずかちゃー」ツルッドタ

ドラえもん?「床が凍ってるの忘れてたんだね」

スネ夫「のび…よりしずかちゃんだな、しずかちゃーん」

ドラえもん?「今だ!のび太君!」

のび太「チェンジ!ヒュプノス!」

ヒュプノス『アギラオー』ゴオオオオオオ

シャドウ『いやぁああああああああああああ!!!あづい熱いよおおおおおおおおおおおお』シュウウボトボト

のび太「しずかちゃー」ツルッドタ

ドラえもん?「床が凍ってるの忘れてたんだね」

スネ夫「のび…よりしずかちゃんだな、しずかちゃーん」

しずか「はあはあ、大丈夫…アタシは」

子しずか「……」

しずか「そうよね、私もそんな風に思ってたの」

しずか「気づかないうちにのび太さんの事ひどい人だって思ってた」

しずか「でもあたしはずるい人間だから心のなかでさえそんなこと思っていないと言い張って聖女のふりをしてたわ」

子しずか「」コク

しずか「そうやって…あなたを苦しめていたのね…ごめんなさい」

子しずか「」ぐす

しずか「あなたは…あたしね、ずるくて優しいアタシなのね」

子しずか「」パアアアアアアアアア

『我は汝 汝は我 我は汝の道を照らす日の光となろう 憎しみを洗い流さんとする ハテュホルとして』

しずか「あなたがアタシのペルソナなのね…」

スネ夫「さすがしずかちゃん、ペルソナまで綺麗だなんて」

しずか「……」

スネ夫「えーと、ごめん俺なんか変な事言ったかな?」

しずか「ちがうのごめんなさい…のび太さんとこれからどうしようか」

のび太「痛てて、思いっきり頭打っちゃった」

スネ夫「ははっ盛大に転んだもんな、ヒーロー形無しだったぜ」

のび太「全くだね、なんとなく記憶も飛んでるみたいだ」

しずか「え?それじゃあ」

のび太「うん、しずかちゃんを助けたのはわかるんだけどどうやってここまで来たかとかが思い出せないんだ」

スネ夫「えー、じゃあさっきのペルソナ変えた技もか?」

のび太「あっ、それは覚えてる」

スネ夫「便利そうだから後で教えろよな」

のび太「教える自信は無いけどね」

ドラえもん?「すごかったもんね、でもその前に、とりあえずここでない?」









しずか「(ばか)」

chapter 3 half

野比 のび太

知識 ひろめ

勇気 なくはない

根気 若者級

寛容さ 情け深い

伝達力 そこそこ

佐倉井症「モロナミンgってなんで元気炸裂なんだったっけ?」

着ぐるみの子達「「「「「それは♪イチゴ10個分のビタミンz♪」」」」」

着ぐるみの子達「「「「「他に色々入ってて♪」」」」」

着ぐるみの子達「「「「「クマの手も♪入ってるよ♪」」」」」

着ぐるみの子達「「「「「グルコサミンも♪入ってるよ♪」」」」」

佐倉井症「冷蔵庫にはいってません」

着ぐるみの子達「「「「「おーまいがー♪」」」」」

着ぐるみの子達「「「「「げーんーき炸裂♪モロナミンz♪」」」」」

佐倉井症「準備ok」

着ぐるみの子達「「「「「モーロナミンz♪」」」」」

着ぐるみの子「ok」

向うの世界の空き地

のび太「しずかちゃん本当に大丈夫?」

しずか「ええ、本当よ、どこも痛くない…」フラッ

スネ夫「おっと、無理しないほうがいいよ、やっぱりいったん帰ろう」スト

しずか「ごめんなさい…また迷惑かけて」

のび太「迷惑なんてそんな…それにしてもなんで急にしずかちゃんの部屋にこの穴が開いたんだろう?」

スネ夫「確かにな、しかも入ったら出れなくなったんだっけ」

しずか「うん、通ったらすぐに出口が消えたわ」

ドラえもん?「もしまた誰かの部屋に穴が開いたら大変だね」

のび太「その時も助けるさ、僕らで」

しずか「もちろんよ」

スネ夫「しかたない、借りもあるし付き合ってやるか」

のび太「もちろん、ドラえもんを元の世界に戻す方法も諦めないよ」

ドラえもん「のび太君…」

夜 通学路

しずか「じゃあここで」

スネ夫「じゃあなのび太」

のび太「しずかちゃん、送らなくて大丈夫?」

しずか「ええ、スネ夫さんもいるし」

スネ夫「まかせとけ!」

のび太「でも…」

しずか「ありがとう、でも今日はゆっくり休んで」

のび太「…わかったよ!二人とも気を付けてね」

スネ夫「わかってるっつーの」

コツ コツ コツ コツ コツ

スネ夫・しずか「「ねえ」」

しずか「お先にどうぞ」

スネ夫「レディーファーストだよ」

しずか「そう、じゃあ…」

スネ夫「ごめん、今の無し、先に言わせて」

しずか「うん。なに?」

スネ夫「えっと、のび太!」

スネ夫「のび太、ずいぶん変わったよね」

しずか「うん、とっても変わったわ」

スネ夫「なんか、ずっと強くなったよね、のび太のくせに」

しずか「ふふっ、そうね、のび太の…くせに…はあ」

スネ夫「ドラえもんとお父さん二人が居なくなったときはしゃべりかけられないくらい落ち込んでたもんな」

しずか「そうね、あの時はのび太さん寂しさで死んじゃいそうだったもんね」

スネ夫「うんうん」

しずか「今はすごく上手になったみたいだけどね」

スネ夫「ん?上手?」

しずか「寂しさを隠すの…私よりずっと」

スネ夫「……」

しずか「変な事言ったりしてごめんなさい、もうすぐお家だから…さよなら」タタ

スネ夫「しずかちゃん!」

しずか「なに?」

スネ夫「さっき言いかけた事教えてくれないか?」

しずか「…内緒!」

4/18 校門前

しずか「のび太さん、おはよう」

のび太「おはよう、もう体の方は大丈夫なの?」

しずか「そうね、まだちょっと…」

のび太「ええっ無理しちゃダメだよ」

しずか「ふふ、冗談よ、さっ教室に行きましょう」

のび太「もうしずかちゃん~」

放課後 ピロティ

スネ夫「へーヨカッタナー」

のび太「なんだよ、そのよく分らないリアクションは」

スネ夫「いや昨日色々あってな、素直に喜べへんねん、うち」

のび太「まあ、ひとまず元通りだしいいんだけど」

スネ夫「そういえば部活どうすんのお前?」

のび太「どこも入らないつもりだけど?」

スネ夫「え?お前説明聞いてないの?」

のび太「なんの話し?」

スネ夫「うちの学校、絶対部活にはいらないといけないんだぞ」

のび太「え?スネ夫が部活行ってるとこなんて見た事無いよ?」

スネ夫「ああ、俺は幽霊部員だから」

のび太「そんなのはありなんだ」

スネ夫「それよりも25日までに入る部活決めないと大変なことになるぞ!」

のび太「大変な事って何?反省文でも書かされるの?」

スネ夫「学校を退学になる」

のび太「なん…だと…?」

chapter 3 fin

野比 のび太

知識 ひろめ

勇気 なくはない

根気 若者級

寛容さ 情け深い

伝達力 そこそこ

 神と
   人間の新しい物語ー。
悪魔と

新・女神転生Ⅳ あなたの日常は非日常へと移り替わっていく。
 
                    2013 5/23 on saie

saleじゃなくてか

chapter 4 hobby or duty ?

のび太「と言う訳で25日までに決めないといけないから部活を見学させてもらいたいんだ」

スネ夫「別にいいけど、適当なとこに入って、俺みたいにサボりゃいいのに」

のび太「いや、やるなら、できるだけ全力でやりたいんだ」

スネ夫「はいはい、ご立派ですこと、でも見てもそんなに楽しくないぜ」ガララ

キモオタa「一人ジャーマンからの~ナダレ定石・六・連・星」

キモオタb「なんの~ボールリフティングの回数を素数回に限定し無効か~」

キモオタc「先輩たちやっぱすげー、あ!骨川先輩!お疲れ様です!!」

スネ夫「あ、お疲れ、コイツが見学したいんだって」

のび太「…どうも」

キモオタc「骨川先輩のお友達って事は先輩っすね」

キモオタb「おおっ我々の囲碁サッカー部に新たな仲間が」

キモオタa「デュフフフフフ、チミは綾波派かい?それともキモアスカスかい?」

キモオタc「アスカをバカにするなあああああああ」バキ

キモオタa「ヒデブッwwww」

のび太「ありがとうございました」ガララ

>>145
セールやな
低学歴やから許してや

4/20 実習棟

男子生徒c「へー大変だったわね」

のび太「ああ、囲碁とサッカーが運命的な出会いをするとあんなにバイオレンスになるなんて」

男子生徒c「それで今日はうちのレスリング部を見せてくれってね」

のび太「アメリカで人気って聞いたから一度見てみたかったんだ」

男子生徒c「まあ確かに格闘技だから普通よりずっと暴力には敏感だし和気藹々としてるし」

男子生徒c「あなたなら熱烈歓迎よ」

のび太「そりゃあ、ありがたいな」ガララ

男子部員y「はああああん」

男子部員z「あ―――――っ」

男子部員p「いくいくいくいくわよー」

のび太「」ダダダダダダダダダダダダダダ

男子生徒c「あーん

4/21 音楽室前廊下

のび太「こうなったらしずかちゃんの部活に…」

のび太「この前確かギターケースを持ってたから軽音部に違いないだろうし」

のび太「楽器はできないけど、お茶くみぐらいなら」ガララ

閣下a「イイイイッヤッハアアアアアア」ギュイイイイイインン

閣下b「ブワハハハハハハハハハ」ドーンガラガラガッシャーン

のび太「な、なんなんだ…?」

しずか?「ようこそのび太さん、重音楽部へ」

のび太「し、しずかちゃん?これはどうい…ハッ」クル

しず閣下「蝋人形にしてやろうかああああああ」

のび太「チクッショオオオオオ」ダダダダダダ

4/22 ラーメン屋

のび太「マスターもう一杯…」

小池「もうやめときなよ、血圧上がるぜ」

のび太「黙っててくれ、俺にはもうラーメンしかないんだ」

のび太「部活にも入れない僕なんてもう終わりなんだ」

小池「うーん話しは聞いたけどやっぱり適当に入っちゃえばいいんじゃないの?」

のび太「うん、でも考えてみてよ、囲碁サッカー部の部員名簿の中に自分の名前が残るっていうのが…」

小池「…ならメジャーな部に入ればいいんじゃ…」

のび太「マイナーな部活以外は2年生からの途中入部を認めてくれないんだ」

小池「…なんかごめん」

4/23 デパート

のび太「(日曜日だから気晴らしにデパートに来てみたけどやることがない)」

のび太「(少年ジャブンでも買って帰るか)」

ドン

のび太「痛てて、すいません大丈夫ですか?」

綺麗な少女「こちらこそ、すいませ…もしかしてのび太さんですか?」

のび太「え?ええ、はい、失礼ですがどちら様でしょうか?」

綺麗な少女「私です、剛の妹の…」

のび太「え………………………………ジャ、ジャ。、ジャ、ジャイ子ちゃん!!?」

ジャイ子「お久しぶりです」

午後 喫茶店

ジャイ子「のび太さんって本当に変わりましたねーすごくいい方に」

のび太「あ、ありがとう(君には負けるよ…)」

ジャイ子「そういえば、それ…」

のび太「ああ、ジャブンか、時々見たくなるんだ、2年位前から始まった銅魂が好きなんだよね」

ジャイ子「あ、ありがとうございます」

のび太「へ?」

ジャイ子「それ描いてるの私なんです、」

のび太「いやいや、ジャイ子ちゃん書いてたの少女マンガじゃん」

のび太「それにこの人の自画像ゴリラだし、えげつない下ネタ…」

ジャイ子「すいません、女が描いてるってばれたらやりにくくなると思って…変ですよね…」

のび太「へ、変じゃないよ、い、いやすごいよ、ジャブンで連載なんてとてもじゃないけどまねできないよ、下ネ…ギャグもすごい面白いし、やっぱり才能あったんだね」

ジャイ子「……す、すいましぇん…」カアー

のび太「えっと…なんか…ごめんなさい」

ジャイ子「こ、こちらこそあのえっと…その…今日は…締切があって…その…ありがとうございました、さよなら」

のび太「どうしよう、もう素直に笑えない…」

4/24 実習棟 

のび太「sos部にテニヌ部…バレーボール使い部にガバディ部も見たか、あと見てないのは二つだけか、もうガバディ部でいいかな」

のび太「部員が50人いてレギュラーは難しいだろうけど適当に行けばいいし」

のび太「はあ、入部届出しに行こう…」

chapter 4 half 

野比 のび太

知識 ひろめ

勇気 頼りになる

根気 若者級

寛容さ 情け深い

伝達力 そこそこ

放課後 職員室前廊下

のび太「えーっとガバディ部の顧問のアジャンタイササーイポロンガ先生は…」

「なんとかなりませんか?」

のび太「(誰かがドアの前で話しをしてる)」

先生「うーん、部員一人じゃちょっとねえ、すまないが力になれんよ」

「そうですか…失礼します」ガララ

のび太「うわっ」

「あ、ごめんよ…って君は野比君?」

のび太「出木杉君?」

屋上

のび太「部活大変みたいだね…」

出木杉「ああ、聞かれちゃったか、他の部活とは違う意味できついよ」

のび太「出木杉君の入ってる部って何部なの?」

出木杉「部ってほどのものじゃないんだけど歴史を調べる同好会ってやつなんだ」

出木杉「去年まで先輩が二人いて卒業するギリギリまで籍を置いててくれたからなんとかなったんだけど…もう無理みたいなんだ」

のび太「そっか…ねえ歴史同好会って特進クラスじゃなくても入れるの?」

出木杉「そりゃあ誰だって大歓迎さ」

のび太「僕、入っちゃダメかな?」

出木杉「本当に?いいの?入ってくれるの?」

のび太「うん、よろしくお願いします、部長」

出木杉「こちらこそよろしく!副部長!!」

のび太「へ?」

出木杉「二人しかいないんだから君が副部長なのは当然だよ」

出木杉「さあ、野比君いや…のび太!二人で新たな歴史の一歩を刻もう!!」

のび太「あはは…(まずい、一番大きい地雷を踏んでしまった)」

4/25 向うの空き地

スネ夫「へー、歴史同好会?まーたマイナーな部活選んだなあ」

しずか「そうねえ、そんな部活があるなんて知らなかったわ」

のび太「ああ、おもしろそうだったから(お前らに言われたくはないな)」

しずか「出木杉さんとのび太さんはどんな活動してるの?」

のび太「今はこの町、月見台町の歴史を…特に土着信仰とかを図書館の資料から調べてるんだって」

スネ夫「へー流石出木杉って感じだな、部活でまでお勉強かよ」

しずか「本当ね、そういえばドラちゃん、何か変わったことは無かった」

ドラえもん?「うーん、シャドウもおとなしかったし、あえて言うならちょっと前に川の水が増水してたくらいかな?」

スネ夫「この一週間で雨の降った日は無いし、現実とのリンクはないか…」

のび太「それでやっぱりこの穴は見えないのかな?」

ドラえもん?「…ごめん」

のび太「そっか、まあゆっくり帰れる方法を探そうよ」

しずか「そうね、ドラちゃん必ず連れ戻してあげるから」

スネ夫「ドラえもんは気楽に待ってなよ」

ドラえもん?「みんな…ありがとう」

4/29 通学路

女子生徒y「ねえねえsちゃんsちゃん見てる?」

女子生徒s「いきなり話しかけるな、それで何をだ?」

女子生徒y「あれだよあれ~日曜日の朝からやってるアレ」

女子生徒s「情報が少なすぎるぞ」

女子生徒y「ほ~ら~あなたのーテレビにー時価ネット田中~ってやつ」

女子生徒s「ああ、時価ネットかついつい買いたくなるからみない」

女子生徒y「プッあんなのに騙されるなんて」クスクス

女子生徒s「せいっ!!」ドス

女子生徒y「ゲフッ」バタン

のび太「(うちの学校金髪でもいいんだ)」

4/30 野比家

『あなたの~テレビに~時価ネット田中~』

『みっんっなっのよっくの友~』

『さあ今週皆さんにご紹介するのはこの商品よ!!』

『シバルミニアファミリーの大きなカイロプラクティックよお!!』

『しかも今注文して下さったお客様にはmr,富人形までついてきてお値段なんと!!』

ピッピッピ

のび太「もしもし時価ネットさんですか?シバルミニア…」

chapter 4 fin

野比 のび太

知識 ひろめ

勇気 頼りになる

根気 若者級

寛容さ 情け深い

伝達力 そこそこ

ドラえもん「やあ、みんな僕ドラえもんです」

ドラえもん「みんな僕たちの活躍を楽しみに見てくれてるかな?」

ドラえもん「そんな君たちへ僕からの小さなプレゼント」

ドラえもん「って言っても今までの総集編なんだけどね」

ドラえもん「でも役に立つと思うから見て言ってね、それではどうぞ」

chapter 4,5 come back future 

野比のび太の日記より抜粋『4月7日 腫れ 今日は僕にとって二度目の旅立ちの日になった』

『だからなのだろうか日記をつけ始めようと思い、このノートに今筆をおろしている』

『朝からママのお見舞いとパパのお墓参りに行ってきた、ママはまた少し痩せていた』

『本当はこっちに残りたいがいつまでもおじさんに迷惑を掛けるわけにもいかない』

『久しぶりに見た町は変わっていた、面影を残しているのが余計に悲しかった』

骨川スネ夫ブログより抜粋『4/8 23:45 題:驚いたぜ~』

『ボランティアから帰ってきてメールを見たら珍しくしずかちゃんからメールがきていたぜ~』

『デートのお誘いかと思って開いたら違ったぜ~』

『あのドジのび太が帰ってきたっていうんだぜ~』

『スネちゃんビックリしたぜ~』

『:ベストフレンド登録者にのみ公開:のび太が帰ってきた日、空き地に開いたタイムホール、話しができすぎてる、だけどあいつに会えるならはっきり言って死んだってかまわないさ、明日行って見るか』

ドラえもん?空き地に残された落書きより『ここに来てから随分と時間が経ったと思う』

『シャドウから逃げ回るのにも疲れていたころ懐かしいあの子がやってきてペルソナっていうすごいシャドウみたいなのでシャドウを追い払ってくれた、嬉しかった』

イゴール手記より『本日は久しぶりの客人が参ってこられた、確か2878037人目のお客様だ』

『いままでに幾千と奇妙な運命を背負われた方々をお見受けしたが件の来客はその中でも群を抜いておられた』

『過去の中に遠く人の命では叶わぬ未来を宿しておられた、とでもいおうか』

『かの客人の手にされる未来に幸運の訪れんことを願おう』

chapter 5 not warm wednesday

イゴール「お待ちしておりました」

テオドア「お喜び下さい、お客様は新たなコミュニティから三つのアルカナを手に入れられました」

イゴール「傍らに寄り添うご友人は女教皇の」

イゴール「幼い憧れを抱く少女は恋愛の」

イゴール「うら若き才子は月のアルカナを」

イゴール「今はさほど強い輝きを抱いておりませんが」

イゴール「彼らとの絆を深めていけばアルカナもそれに従い」

イゴール「あなた様の旅路を助けるものとなるでしょう」

テオドア「ですが、お客様同時に一つ良くないご報告があります」

テオドア「お客様のご友人にまたもや危機が迫りつつあります」

イゴール「努々油断なさらなうよう…」

テオドア「ですが、お客様同時に一つ良くないご報告があります」

テオドア「お客様のご友人にまたもや危機が迫りつつあります」

イゴール「努々油断なさらなうよう…」

イゴール「ふー」

テオドア「お疲れ様です」

イゴール「いやーああいうしゃべり方ってつかれるねえ」

テオドア「そうですね、主のセリフは特にわかりにくく喋りにくいのが多いですからね,また噛んでましたし」

イゴール「全くだよ、できればこんな風に普通にしゃべりたいんだけどね」

イゴール「君の友達が危ないよってだけなのに」

テオドア「あっ、やばい、まだ切れてない!」

イゴール「えっマジ!」

―――――

―――



のび太「キャラ作ってたのか…」

5/4 ピロティ

スネ夫「あ~一週間後はテストだなあ、はい大切にしてね」キュッキュ

しずか「そうね、範囲が狭くて助かるわ」

のび太「入ったばかりの部活が早くも休みになった」

スネ夫「部活が休みってのは助かるよな、まあ普段から行ってないけど」

しずか「私は逆ね、生活のリズムが狂っちゃうわね」

のび太「(友人…危機…)」

スネ夫「ならしずかちゃん、テスト期間中にちょっとボランティアしません?」

しずか「ボランティア?何々?」

スネ夫「恵まれない人に勉強を教えてあげるの」

しずか「しょうがないわね…どこが分からないの?」

スネ夫「ありがとうございます、しずか様」

のび太「(また誰かが向う側に迷い込むのか?)」

しずか「のび太さんも一緒に勉強する?」

のび太「(いったい誰が…ジャイアンはいないから、ジャイ子?)」

しずか「のび太さん?」

のび太「あっごめん、ジャイ子は無いよね」

しずか「ごめんなさい、意味が解らないわ」

放課後 通学路

のび太「という訳なんだ」

しずか「そうね、確かに心配ね」

スネ夫「また誰かが向うに行って危ない目に遭う前に先に保護したいって訳か?」

のび太「それが一番安全だと思うんだ」

しずか「ドラちゃんも新しい人が来るとシャドウの動きが活発になるっていってたしね」

のび太「色々と情報を整理したいし今日はドラえもんのところに行こうよ」

スネ夫「しょうがないなあ~、勉強はお預けか~、残念だな~」

しずか「あら心配しなくても夜に私が普段使ってる課題をメールで送ってあげるわよ、20ページしかないから明日までに終わらせてね」

スネ夫「」

のび太「…よ、よかったな、スネ夫」

向うの空き地

ドラえもん?「やあ、みんな久しぶり」

しずか「こんにちはドラちゃん」

スネ夫「よう、元気にしてたか?」

ドラえもん?「うん、シャドウも静かだったし」

のび太「よかった、ドラえもん今日は情報の整理をしに来たんだ」

ドラえもん?「え?」

のび太「まず確認なんだけど、僕たちが通ってきているこの穴」

スネ夫「ドラえもんのいる世界と俺らのいる世界をつなぐ穴だな」

しずか「タイムホール…だったわよね?」

のび太「そう、それに似ている…すごくね」

ドラえもん?「やっぱり僕には見えないなあ」

のび太「次にシャドウ、僕らに襲い掛かったり、急に逃げ出したりする化け物」

ドラえもん?「君たちが来てくれるまでは本当に怖かったよ」

のび太「ドラえもんに質問なんだけど、どうしてあいつらをシャドウと呼んでいたの?」

ドラえもん?「え?え~っと~?」

スネ夫「影っぽかったからとかじゃないの?」

ドラえもん?「かげ?う~ん?」

スネ夫「あれ?影わかんない?」

ドラえもん?「なんだかわからないけど、あいつらはシャドウだって事を僕は知ってたんだと思う」

のび太「それは本当!ドラえもん?」

ドラえもん?「多分…」

しずか「と言う事はドラちゃんは少なくとも此処に来てから記憶を失う前にはシャドウに会っていたのね」

スネ夫「って事は記憶を失う前にはここにもう居たって事か?」

のび太「多分そうだろうね」

スネ夫「あと聞いときたかったんだけど、あの小学生くらいの頃の僕らに似てたシャドウについては何か知らないか?」

ドラえもん?「全然知らないよ」

スネ夫「そうか…あの嫌な所全部知ってる感じ、偽物ってのとは違う…なんていうんだろう」

のび太「もう一人の自分?」

スネ夫「そうそれだ、もう一人の自分だ」

しずか「シャドウ…もう一人の自分…」

しずか「なにかの本で読んだ気がするの」

のび太「ほんと?しずかちゃん」

しずか「ごめんなさい、思い出せないわ」

スネ夫「そうか、まあしかたないし次々!っと」

のび太「ペルソナ…だよね?」

しずか「小さい頃のあたし達がシャドウになって、それからまた姿を変えた…力?」

スネ夫「多分そんなものだね、今の所シャドウに攻撃する唯一の手段みたいだし」

のび太「自分の?シャドウを倒すとペルソナになるのかな?」

スネ夫「多分違う、いや大筋ではあってるんだけど…倒すっていうより受け入れる?」

しずか「そう、うまく表現できないんだけど、あの子たちの抱えてるものを一緒に背負う…感じなの」

スネ夫「そうそう、のび太もペルソナを手に入れた時感じなかったのか?」

のび太「いや、それは…」

ドラえもん?「のび太君は最初からペルソナが使えてたよ」

のび太「最初からっていうか」

しずか「最初から?凄いわのび太さん」

スネ夫「まーたお前だけ特別かよ!一人だけペルソナも二つ使えるし、主人公補正すげーな!」

のび太「あ、それなんだけど、まだ他にも使えそうなんだ」

スネ夫「すげーな、おい」

夜 野比家

のび太「(結局気になってた事は解らなかった)」

のび太「(あの世界がなんなのか…)」

のび太「(シャドウやペルソナがなんなのか…)」

のび太「(どうしてドラえもんが帰れないのか…)」

のび太「寝よう」

5/4 野比家

のび太「(ゴールデンウィークだ)」

のび太「(家で勉強もいいがどうも落ち着かない)」

のび太「よし、図書館に行こう」

午前 図書館

のび太「(やはり人が少ない、これなら落ち着いて勉強ができそうだ)」

「やあ野比君、奇遇だね」

のび太「ああ、出木杉君、君も勉強しにきたの?」

出木杉「うーん、勉強っていうか調べものっていうか…」

のび太「調べもの?インターネットじゃだめなの?」

出木杉「うん、色んなホームページ見たんだけど、何にも引っ掛からなくてね」

のび太「もしかして歴史同好会の調べもの?」

出木杉「うん、この前の説明でこの町の年表を作ってるって言っただろ?」

のび太「ああ、そういえば安土・桃山時代の所までできたってのは聞いたね」

出木杉「覚えててくれたんだね、それでちょっと気になる記述を見つけてね」ベラ

のび太「かなり古そうな巻物だね」

出木杉「うん年代的には豊臣秀吉が信長に仕えたくらいのものだからね」

のび太「すごい…」

出木杉「えーっと確か…そうだここだよ、読める?」

のび太「…達筆すぎて読めない」

出木杉「だろうね、僕も読めなかったもの、ここに訳したものがあるんだ」ベラ

のび太「最初からこっちを見せてよ…何々、川下りし大桃より出でたるは退魔の者…これって」

出木杉「そう、昔話に出てくる桃太郎なんだよ、信じられるかい?この町があの物語のルーツなのかもしれないんだよ!」

のび太「ちょっと、出木杉君、しずかにしないと…」

司書「うるせー!くそ餓鬼ども!!蝋人形にするぞ、コラ!!」

のび太・出木杉「す、すいません」

出木杉「とにかくすごいだろ野比君?」

のび太「あ、ああ(言えない…桃太郎の正体がタイムスリップした僕だなんて言えない)」

のび太「(このまま話してたらボロが出る…とりあえず話しをそらそう)」

のび太「そ、そういえばテスト期間中だけど出木杉君は勉強しなくても大丈夫なの?」

出木杉「うん、一年生の時には受験する大学の対策は終わったしね」

のび太「」

出木杉「よかったら資料を探すの手伝って欲しいんだ、あとで分からない所とか教えてあげるから、お願い!!」

のび太「」

それから一日中出木杉と図書館にこもって資料を探した

当然のごとく次の日は出木杉の元、網膜にノートが焼きつくまで勉強させられた

chapter 5 half

野比 のび太

知識 物知り

勇気 頼りになる

根気 若者級

寛容さ 情け深い

伝達力 そこそこ

神と
   人間の新しい物語ー。
悪魔と

新・女神転生Ⅳ あなたの日常は非日常へと移り替わっていく。

                                    本日発売

5/10 教室

のび太「(第一問 世界で初めて発見されたパルサーをはじめ交信を試みる宇宙人と思ったジョスリン・ベルはそれをなんと名づけた?)」

5/11 教室

しずか「(サービス問題です ダイヤル数を一つ上げなさい)」

5/12 教室

スネ夫「(第七十四問 最澄と空海が喧嘩別れをしていしまった原因をあげなさい…習ってねえよ)」

5/14 教室

出木杉「(108 130 95 80 85 102…………ボブリアスなんてありえないwwww)」

5/15

のび太「(出木杉のおかげだろうか…走り出したペンが止まらない)」

放課後 ピロティ

スネ夫「は~やっと終わったぜ~」

しずか「今回はサービス問題が多かったわね

スネ夫「どこにあったの?」

しずか「あらけっこうあったじゃない、ねえのび太さん」

のび太「そうだね、どれがサービス問題かわからなかったけど」

スネ夫「お、仲間か?のび太はどれくらいできなかったんだ?」

のび太「出木杉のおかげで走り出したペンが止まらなかった」

スネ夫「裏切り者が…」

しずか「ふふふ、テストも終わったしやっとドラちゃんの所に行ってあげられるわね」

のび太「忘れてた」

スネ夫「おいおい…いいのかよ…それより腹減ってない?」

しずか「そうね、お昼まだだからねー」

スネ夫「小池さんのラーメン屋に行かない?」

しずか「え?あそこってtvで特集されるくらいの人気店だからかなり並ばないといけないんじゃないの?」

のび太「(そんなに人気があったのか?)」

スネ夫「平日は結構空いてるから大丈夫だよ」

しずか「そんなものかしら?」

のび太「とりあえずラーメン食べにいこうか」

商店街

のび太「ジョスリンベルの問題の答えなんて書いた?」

スネ夫「グレイだろ?」

しずか「リトルグリーンマンだと思ったわ」

スネ夫「それだ!あ~やばいよ~へたすりゃ40点いかないぞ」

しずか「あっ見て見て」

スネ夫「ワイドショーか、おっ、これって駅前のタバコ屋じゃん」

のび太「阿部さんがこの町に来てたのか、くそ、サインもらいそびれた!」

阿部『人気ラーメン店の店主が謎の失踪…我々はその謎に迫ってみます』

のび太「ここって…」

スネ夫「だよな…」

しずか「小池さんのお店よね…」

のび太「嫌な予感がする…計画変更」

しずか「ドラちゃんの所に行くのね」

スネ夫「おいおい…別に決まった訳じゃな…」

のび太「嫌な予感がするんだ…急ごう」タタタ

スネ夫「ちょ…おい!のび太!」

向うの空き地

ドラえもん?「よかった!のび太君!来てくれたんだね、また人が…」

スネ夫「マジかよ…本当に小池さんが…」

のび太「ドラえもん案内してくれ」

ドラえもん?「あっち…」

しずか「え?」

のび太「あれは…?」

スネ夫「燃えてるのか?」

向うラーメン屋

のび太「白い…炎?」

スネ夫「どういう事なんだよ!この中に小池さんがいるのか?説明しろドラえもん!!」

のび太「落ち着け!」

ドラえもん?「解らないんだ…少し前から人が居る気配がして…急にシャドウが暴れだしたと思ったら…ここから煙が出てて…」

しずか「とにかく炎を消しましょう!来て!ハテュホル!」

ハテュホル『マハブフ』ヒュオオオオ

スネ夫「うわっ!跳ね返ってきた!?」

のび太「ヒュプノス!」

ヒュプノス『アギ』

スネ夫「うわっと!なんで火に火を撃つんだよ!」

のび太「ごめん…ちょっと試したかったんだ!還ってくるかを」

ドラえもん?「それに…」ブン

しずか「ドラちゃん!?危な…」

ドラえもん?「熱くも無いけど触ることもできないんだ…」ブンブン

スネ夫「くそっ此処に小池さんがいるのは分っているのに…何かこの白い炎を消す方法は」

???「無いよ」

のび太「誰かいるのか?」

???「ココにあるモノはあなた達が本来触っちゃいけない物なんだよ」

スネ夫「あ、あそこにいるぞ!」

???「早く帰ってよ、ここは危ないからもう来ちゃダメだよ」

しずか「あなたは?」

???「さようなら…………おじいちゃん」

のび太「セワシ君?」

ビシュン

しずか「…た…びた…さん…の…さん」

のび太「しずか…ちゃん?」

スネ夫「よかった気が付いたか?」

のび太「スネ夫?ここは?」

スネ夫「空き地だよ、現実の…」

のび太「ド、ドラえもんは?セワシ君は?」

スネ夫「わからない…俺達も気が付いたらここにいたんだ」

のび太「戻らなくちゃ…ドラえもんの所に…」

スネ夫「どうやって?」

しずか「穴が…消えちゃったの…」

のび太「なんだと?」

chapter 5 fin

野比 のび太

知識 物知り

勇気 頼りになる

根気 若者級

寛容さ 情け深い

伝達力 そこそこ

5/16 野比家

テレビ『タマちゃんが貝を割って食べました…続いてのニュースです』

通学路 

男子生徒「それでさー」

女子生徒「えーまじー」

ラーメン店跡

のび太「…………」













chapter 6 and it disappears.

昼休み 屋上

スネ夫「そういう事なんだろうな…」

のび太「居なくなった…じゃなくて最初から居なかったことになってるんだ」

しずか「………」

スネ夫「俺たちが救えなかったから…なんだよな」

のび太「どういう事なんだ?」

スネ夫「解らない…何にもわからない…ただセワシが何か噛んでること以外はな」

のび太「ああ…ドラえもん…あの世界…小5の僕たち…そしてセワシ君…ちょっとづつ点が繋がってきた」

しずか「もういや!!」

スネ夫・のび太「!」

しずか「どうして…どうしてそんなに冷静なの…人が一人いなくなったのよ!なんの跡も残さず…何もなかったみたいに」

スネ夫「し、しずかちゃん…」

しずか「私は…私は…何もなかった事になるなんて嫌よ!!」











しずか「…ごめんなさい、あたし…」

のび太「こちらこそごめん…教室に戻ろう…」

放課後 通学路

スネ夫「よお…」

のび太「ああ…」

スネ夫「しずかちゃんは?」

のび太「先に帰った、俺達と一緒に居にくいんだと思う…」

スネ夫「そっか…」

のび太「…………傘持ってきてよかったな」

スネ夫「…そうだな」

のび太「消えちゃったんだな…小池さんも…向うへの穴も…」

スネ夫「…そう…だな」

のび太「………」

スネ夫「探さなくていいのか?新しい入口?」

のび太「…………」

スネ夫「……悪い」

―――――

―――



ベルベットルーム

イゴール「お待ちしておりました」

イゴール「おお…お客様は一つの真実に辿りつかれのですな…大変喜ばしい」

テオドア「お客様おめでとうございます」

イゴール「ふむう、しかしそれと引き換えに一つの真実への道を閉ざされてしまったのですな」

イゴール「ご心配めさるな、終点というのは例え一つでもそれへの道はいくつにも枝分かれしておられるでしょう」

イゴール「真実を追い求めるものの前には必ず道は開かれるでしょう」

イゴール「そう…追い求めるものの前には…」

イゴール「では…これにて…」

放課後 屋上

スネ夫「よお、のび太」

のび太「決めたんだ」

スネ夫「いきなりどうしたんだよ?」

のび太「もう一度向うに行ってドラえもんと会うって」

スネ夫「ふ、ふふ…ハハハハハハハハ」

のび太「何かおかしなことを言った?」

スネ夫「いや…安心したら急におかしくなってな」

スネ夫「昨日のお前をみて色んな事を考えたんだ、これで終わりなのかとかセワシやドラえもんはどうなるんだとか」

スネ夫「それが…ただの絵空事に終わったらなんかな」

のび太「スネ夫…」

スネ夫「しょうがないから手伝ってやるよ…探すんだろ?」

のび太「ああ、ありがとう」

スネ夫「へへ、もっと感謝しろよ、このスネちゃまが手伝ってやるんだからな」

のび太「ああ、頼りにしてる」

5/28 体育館裏

スネ夫「はあ~」

のび太「全く見つからないな…」

スネ夫「もう俺達この町を何周したんだろうな?」

のび太「覚えてるだけで4周くらいか」

スネ夫「なあ、やっぱりしずかちゃんにも手伝ってもらっ…」

のび太「ダメだ!」

スネ夫「でも…一人いるのといないのじゃ随分違うぜ」

のび太「あんなに苦しんでる女の子に手伝えなんて言えるか?」

スネ夫「俺は無理だね」

のび太「それにもう…しずかちゃんは巻き込みたくないんだ」

スネ夫「悪いな…さっ、探しに行くか」

のび太「ああ…」














しずか「…はあ」

chapter 6 half 

野比 のび太

知識 物知り

勇気 頼りになる

根気 ねばり気味

寛容さ 情け深い

伝達力 そこそこ

5/29 教室

のび太「(昨日も見つからなかった…もうだめなのか?)」ブーブー

のび太「(メール…スネ夫からか)」


のび太「(事業が終わたら六畳に来い…か)」


のび太「(誤字が目立つ…慌ててるのか?)」


放課後 屋上

のび太「スネ夫」

スネ夫「来たか!見つけたぜ!新しい穴をさ」

のび太「本当?それはどこにあるんだ!」

スネ夫「灯台もと暗しって奴だよ、なんとこの学校の中だったんだ」

のび太「よく見つけたな」

スネ夫「ただ喜んでばかりはいられないんだよ」

のび太「?どういう事?」

スネ夫「それを見つけた時にその中に入って行ってる奴がいたんだ…」

のび太「な!?誰なのか分っているのか?」

スネ夫「ああ、俺たちがよく知ってる奴さ、この学校一の秀才」

のび太「それってまさか…」

スネ夫「そう、出木杉の奴だ」

のび太「出木杉君が…」

スネ夫「昼休みに管理棟の2階であいつを見かけてさ、なんかフラフラしてたからおかしいと思ってつけてたら理科室の前であの穴の中に入っていきやがった」

のび太「どういう事なんだ…やっぱりドラえもんと少なからず関わりのある人がまきこまれているのか?」

スネ夫「その可能性が高いな、俺たちは勿論出木杉や小池さんだってドラえもんを見たことが…ってそんな事言ったらこの町全体の人間がかかわりのある人間になっちまうな」

のび太「とにかくそこへ行ってみよう」

管理棟

のび太「確かにあの穴と同じだな」

スネ夫「だろ、昨日授業で通った時は何もなかったんだけどな」

のび太「行こう、出木杉を助けに、ドラえもんを見つけに」

スネ夫「ああ、小池さんの時の二の舞は踏まないぜ」














しずか「…………」

???

のび太「ここは…?」

スネ夫「教室だな…多分小学校の」

スネ夫「…っと隠れろ」

のび太「え?」

シャドウ「」ワシャワシャ

スネ夫「シャドウだよ…見つかったら面倒だ」ヒソヒソ

スネ夫「ふう…さあ追いかけるぞ」

のび太「そうだな、ドラえもんが行ってたもんな」

スネ夫「人が来たときは」

のび太「シャドウが集まるから人が来た場所が分かるって」

スネ夫「といっても大体どこかは予想着くけどな」

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