のび太「僕たち、何回冒険したんだっけ?」 (22)
のび太「南極に行ったり大魔境に行ったり、宇宙に至っては何回も行ってるよね」
ドラえもん「17回くらいかな?色々行ったねぇ~」
のび太「でさ、ジャイアンにしずかちゃん、スネ夫と一緒に行って...」
ドラえもん「スネ夫?誰だいそれは」
のび太「え?」
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ドラえもん「僕たちがいつも行ってるメンバーはのび太君にジャイアン、しずかちゃん、それと出木杉くんじゃないか」
のび太「出木杉くんなんて一回も一緒に行ったことがないはずだよ」
ドラえもん「うーん...そもそも学校にスネ夫なんて子はいたかな」
のび太「さすがにそれは嘘だよ。今日だって自慢話をしてきたんだ」
ドラえもん「そこまで言うならタイムテレビで見てみる?」
のび太「そうしてよ」
ドラえもん「今日の学校の時間にあわせて...と」
のび太「ほら!スネ夫いるよ!」
ドラえもん「ぼく、こんな子しらないよ」
のび太「え?なら大冒険のときにタイムテレビをセットしてよ!」
ドラえもん「じゃああんまり時間が前後しない大魔境のときにセットするね」
ドラえもん「はい。最後の戦いのときだよ」
のび太「うそ...嘘だよこんなの。スネ夫じゃなくて出木杉くんなんて...」
ドラえもん「そんなに言うならジャイアンとしずかちゃんにも聞いてみてよ」
のび太「そうする。聞いてくるよ」
のび太「ジャイアンなら空き地でスネ夫と話してるはず...いたいた」
スネ夫「よぉのび太!」
ジャイアン「おぉのび太。今日もこらしめられにきたのか?」
のび太「いや違うんだ。ちょっと聞きたいことがあって」
スネ夫「聞きたいことぉ?」
のび太「僕たち、いろんなところに大冒険に言ったよね?」
ジャイアン「おう。ドラえもんの力でな」
スネ夫「僕は行ってないよ」
のび太「え?」
ジャイアン「スネ夫は毎回旅行だったり別荘に行ってたりで都合があわないから誘ってないだろ?」
スネ夫「そうそう。また都合があったらドラえもん?っていうロボットにも会わせてほしいし大冒険にも参加させてほしいね」
のび太「何回も会ってるじゃないか!」
スネ夫「会ったことないね。だってそのドラえもん、野球にも来たことないだろ?」
のび太「何回も来てるよ!その力でホームランを打ったことも、フライをとれたこともあるよ!」
ジャイアン「いや、来たことはないはずだ。そもそもドラえもんはミーちゃんと会うためとどら焼きを買う以外に外に出ることはないだろ」
のび太「そんなことないよ!凧を一緒に上げたこともあるしジャイアンのリサイタルに来たこともあるじゃないか!」
ジャイアン&スネ夫「いやぁ?」
のび太「い、いったいどうなってるんだ」
のび太「ねえしずかちゃん!僕たちが行った大冒険ってスネ夫もいたよね?!」
しずか「いないわよ?私、のび太さん、どらちゃん、たけしさんに出木杉さんよ」
のび太「そんなぁ...」
出木杉「どうしたんだい?」
のび太「あ、出木杉くん...僕たち、大冒険に行ったっけ?」
出木杉「何回も行ったじゃないか。それがどうしたんだい?」
のび太「いや、いいんだ」
のび太「おかしい...絶対おかしいよこんなの」
ドラえもん「君、疲れてるんだよ。一回寝たらどうだい?」
のび太「いや、寝る前にタイムテレビを見させて」
ドラえもん「いいけど、僕はミーちゃんと遊んでくるから一人で見といて」
のび太「わかったよ」
のび太「絶対に何かがおかしい...おかしいよ」カチャン
のび太「ん?なんだこのバッチ。見たことあるような...でもなんで勝手についてるんだろう」
のび太「まぁいいや。とっちゃえ...って全然取れないな。あとでドラえもんに取ってもらおう」
のび太「スネ夫とドラえもんが最初に会ったのは春だから、その日を見てみよう」
ドラえもん『ガリバートンネル!』
のび&ジャイ&しず&すね&その他『おぉ~!』
のび太「ちゃんとスネ夫はいる。だから絶対にあったことはあるんだ」
のび太「じゃあ次、ギガゾンビと戦った時だ」
のび太「このときには...スネ夫と出木杉がいる!?」
のび太「いったいどうなってるんだ!?」
のび太「おかしい。絶対におかしいよこんなの」
???「よっと...君はのび太くんかい?」
のび太「えっ?!だっ、だれ?」
???「私はタイムパトロール隊の一人だ。仕事の都合で名前は教えられないのでタイムと呼んでくれ」
のび太「タイムパトロール隊...?なんで僕に?」
タイム「君の周りで時間犯罪が起こっていてね。君が今調べている、骨川君と出木杉君の入れ替え問題だ」
のび太「それって、やっぱり未来から誰かが?」
タイム「あぁ。22世紀以降のタイムマシンはわからないところに識別番号が入っていて時間移動をした時には必ずログが残るようになっている」
のび太「識別番号?ログ?」
タイム「あぁ。しかし、今回は識別番号がおかしい形でログに乗っていたんだ」
のび太「それって、どういうことですか?」
タイム「タイムマシンが自作されたか、改造された形で使われたということだ」
のび太「それの何が悪いんですか?」
タイム「故意犯である可能性がとても高い。その調査のために私はやってきたんだ」
ドラえもん「タ、タイムパトロール隊!?なんでいるの?!」
タイム「君たちの周りで時間犯罪が起こってね。出木杉くんに関してなんだが」
ドラえもん「え、えぇ?出木杉君がどうしたんですか?」
のび太「どうやら、スネ夫と出木杉が入れ替わっていたらしいんだ」
のび太「僕の言っていた通りでしょ?」
タイム「のび太くんだけは前までの記憶を持っていたからその聞き込みにね」
タイム「タイムテレビではパラドックスが起きた以前の事象を見ることができないのは君たちもしっているだろう」
ドラえもん「な、なるほど」
家事してきます
タイム「おそらく、何かしらの道具で記憶を改変されている。その道具が特定されないことには対策も打てない」
のび太「なるほど...」
ドラえもん「あっ、記憶を改変するじゃないけど一つ思い当たりがある!」
タイム「なんだね?」
ドラえもん「10日前、夜に不自然な光が町全体を覆ったんです」
のび太「え?そんなことあったっけ?」
ドラえもん「君がおじさんちまで家出しに行った日!」
ドラえもん「光といえばレイ博士の研究がある!」
タイム「ああ、あの時も君たちにお世話になったな」
ドラえもん「そのレイ博士の研究を応用して記憶を改変したんじゃ?」
のび太達タイムパトロールの世話しすぎだろ
もうタイムパトロールに就職しろ
>>15 マジでそれな
タイム「いや、それはないだろう」
のび&ドラ「なんで?」
タイム「レイ博士には弟子も存在していなかったし情報を公開した跡もない」
タイム「あの3賢者も操られていただけでどうやら記憶はないらしい」
ドラえもん「ほかにもなにか洗脳とか記憶改変をできるのあったかなぁ」
タイム「これが故意犯なら、相当な知能犯だ。今はこんな少しの改変だが、必ず被害は大きくなりうる」
のび太「でも、こんなにしょうもない改変なの?」
ドラえもん「知能犯っていうのは最初は小さいところから始めるんだ。本当にこれでうまくいくのか、というのを調べるためにね」
のび太「へぇ~」
今日はこれで終わりです。
絶対に失踪はさせません。
タイム「洗脳というより記憶改変の線を沿ったほうがいいだろう」
タイム「道具では洗脳した際必ず目のハイライトが消えるのでな」
ドラえもん「そうだなぁ...こういう時は」ゴソゴソ
ドラえもん「シャーロック・ホームズセット!」
のび太「あのひみつ道具ミュージアムで大活躍した探偵セットだね!」
のび太「帽子をかぶって上着を羽織ってっと」
のび太「つばを弾けばいいんだよね?」
ドラえもん「そうそう」
のび太「よしっ」
のび太「のびビビーン!閃いた!」ピーン!
のび太「使用した道具はわすれろ草だ!」
タイム「わすれろ草か。ありうるラインだが、それならドラえもん君が言及している不自然な光の理由が説明つかないだろう」
ドラえもん「それに、結構な人数に一気にするなら手間がかかる。やっぱりその道具あてにならないしリペアに出したほうがいいかなぁ」
のび太「なんだよ~」
タイム「私は仕事の都合上この年代の人たちと関わることができないんだ。君たちで聞き込みに行ってくれないか?」
のび&ドラ「もちろん」
のび太「やっぱり怪しいのは出木杉君じゃない?」
ドラえもん「そうだね。こんなことを起こして直接関係があるのは出木杉君しかいないしね」
のび太「じゃあ出木杉君の家に行ってみよう!」
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