男「恋愛ファンタジー」(6)

『突然ですがハーレムです』


魔女「男君、結婚しよう!」

男「しない」

忍者「主様、わたくしめと、夫婦の契りを…」

男「契らない」

妖精「男、うちとベッドで遊ぶのだよ!」

男「遊ばない」

召喚師「男……私と契約、して?」

男「断る」

シスター「男様、神の名の元子作りに励みましょう」

男「励まない」

『魔女登場』


魔女「男君朝だぞー。起きろー」

男「ん、あぁ今日は魔女か……他のやつらは?」

魔女「あってないよ?」

男 「一番乗りはお前か」

魔女「その通り!ご飯作ったから結婚しよう!」

男「あれ?話が飛んだきがする」

魔女「胃袋をつかめば結婚できるって魔動書に書いてあったよ」

男「それたぶん魔動書じゃなくて、雑誌だろ」

男「…………ちなみに聞くけど料理できたっけ?」

魔女「大丈夫、大丈夫、見た目は魔法で整えたから!」

男「………………」

『押し掛け忍者』


忍者「あぁ主様御早う御座います。」

男「…………ぉぅ、おはよう」

魔女「あ、忍者ちゃんおっはよー。こんなところで奇遇だねー」

忍者「えぇ、奇遇で御座います。よもや早朝から主様の家に賊が入っていようとは……」

男「いや、お前も十分賊だよ」

忍者「なんとっ!」

魔女「そのとおり、私と男君のらぶらぶらびゅーを邪魔するお邪魔虫は忍者ちゃんだよ!」

男「勝ち誇ってるとこ悪いが二人ともだからな?」

『主様を守ることが使命です』


忍者「どうぞ、主様、朝食に御座います。」

魔女「あれあれ?私の作ったご飯はどこにいったのかな?」

忍者「ご飯……とはなんで御座いましょうか。わたくしが来たときには黒い物質が皿に盛られていただけなのですが……」

男「それ、どうしたんだ?」モグモグ

忍者「食糧とは思えなかったため、廃棄致しました。」

男「よくやった、だがな、忍者環境破壊はいけないぞ?」

魔女「あれあれ?あれあれ?二人ともひどくないかな?」

『時代錯誤』


男「そもそもさ―――」

魔女「忍者ちゃん。怪しい薬持ってないでしょうね。」

忍者「そのようなものに頼らずとも主様とわたくしは斬っても斬れぬ主従の絆がありますゆえ。」

魔女「何その古くさいの!私だって男君と運命の赤い糸で結ばれてるんだからっ!」

忍者「ほほう糸ならば容易く斬れそうなのであります。」

魔女「運命の糸は切れないのーっ」

男「あ、聞く気ないなこいつら。」ズズズッ

男「……味噌汁うめぇ。」

『妖精さんは軽いのです』


男「当の本人放っておいて、言い争うかねぇ……居づらいったらありゃしねぇ……」

…………ィン

男「……学校いくか」

……ィィン

男「……ん?」

妖精「おっとっこーっ!」

男「アブねっ!」ヒョイ

ズバシャン

妖精「うわわっ!ひっどいのだよ!」

男「綺麗に延髄狙ってドロップキックかましてきたお前が言うなチビ。」

妖精「チビじゃない!130cmあるんだよ!」

男「十分ちびだ、で、体重は?」

妖精「……2kg」

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