幼馴染「久しぶり!」男「は?誰お前」(167)
~ 男家 玄関前 ~
??「なっつかしー!」
??「ふふ、こうして男の家の前で待つのは3年ぶりかな」
??「まずは急にいなくなったことをちゃんと謝らなきゃ…」
ガチャ
??「!」
男「…」ジロッ
??「あ…久しぶり!元気にやってた?」
男「は?誰お前」
??「え?」
??「誰って…冗談はやめてよ」
男「いや、知らねえよ」
幼馴染「幼馴染だよ、あなたの幼馴染の幼馴染ですぅー」
男「はぁ?」
幼馴染「もう、3年前に急にいなくなったのは謝るけどそんな態度はやめてよ」
男「…ふざけてんならそれくらいにしとけよ」ギロッ
幼馴染「」ビクッ
男「俺に女の幼馴染なんかいねえよ、もう話しかけんな」スタスタ
幼馴染「ちょ、ちょっと!」スタスタ
男「…」スタスタ
幼馴染「…」スタスタ
幼馴染「…ね、ねえ」
男「…」
幼馴染(無視…か…)
幼馴染(やっぱり3年前のこと怒ってるのかな…)ジワッ
幼馴染「うぐっ…ひぐっ…」
男「…はぁ、泣くな鬱陶しい」
幼馴染「だ、だって…」グスッ
男「ハンカチ貸してやるから早く泣き止め、俺が泣かしてるみたいじゃねえか」スッ
幼馴染(実際、男が泣かしてるのに…)
幼馴染(…でも、やっぱり男は優しいんだね)
男「いや…やっぱ、ハンカチはお前にやるよ。後で返されるとかいうめんどくさいイベントいらねえし」
男「言ってる意味わかるよな?もう近づいてくんなってこと」
男「それともっと離れて歩け、変な噂されたらウザい」
幼馴染「」ブワッ
男「じゃあな」
~ 高校 ~
幼馴染「…」トボトボ
男生徒「ん?あんな子いたっけ?」
男生徒「転校生?それにしてもめちゃくちゃかわいいじゃん」
男生徒「俺のクラスだったらいいな」
幼馴染(ふふ…もっと私を崇めなさい…)
幼馴染(こうなったら男が無視できないくらい注目を浴びる存在になってやる!)
??「ん?あれって…」
??「よう、そこのお嬢さん」
幼馴染(ちょ、いきなりナンパ?無視しよ)
??「おいおい、無視はやめてくれよ。俺、こう見えてガラスのハートなんだからよ」
幼馴染(なぁにがガラスのハートよ……ってあれ?この声どっかで…)チラッ
幼馴染「あ、男友だ」
男友「えぇー!?もしかして気づかなかったのかよ!」
幼馴染「ごめんね、ちょっと考え事してて」
男友「俺そんなに存在感ねぇか…?」
幼馴染「いや、男友ほど存在感あるやつはなかなかいないと思う」
男友「それはそれでなんか嫌だな」
男友「それにしても久しぶりじゃねえか」
幼馴染「3年ぶりだね」
男友「…お前さん、もう男には会ったのか?」
幼馴染「…今朝会ったよ」
男友「そっか…」
幼馴染「ねえ、何があったの?」
男友「あー…話せば長くなるんだが…」
男「よ、男友」
幼馴染「!」
男友「よう、親愛なる我が友よ」
男「…で、こいつはお前の知り合い?」
幼馴染「」カチン
幼馴染「もう!いい加減にしてよ!!」ガシッ
男「…離せよ」
男友「ちょ、幼馴染」
\ 何だ何だ?うわ、あの子男くんに…命知らずだな… /
幼馴染「いつまでそんな風にするの!?3年前のことなら謝るから!!」
男「離せって」
男友「お、おい。早く離すんだ幼馴染」
野次馬たち((((ヤバい)))))
幼馴染「うるさい!こいつが――――」
男「離せつってんだろうが!!!」ドンッ
幼馴染「っ!」ドサッ
男友(あちゃー…)
男「3年前だぁ?意味不明なこと言ってんじゃ―――」
男友「はーいストップストップ。ささ、早く教室に入んなきゃ遅刻しちゃうぜー?」
男「チッ」
幼馴染「…」
男「離せつってんだろうが!!!」ドンッ
幼馴染「っ!」ドサッ
これが覇王色の覇気か
~ 教室 ~
先生「はーい、皆さんには編入生を紹介します」
先生「イギリスから帰国した幼馴染ちゃんです」
幼馴染「…よろしくお願いします」
女生徒「なんか暗くなーい?」 コソコソ
女生徒「さっき男くんにキレられたらしいよ」コソコソ
女生徒「うわ、男くんキレたの久しぶりじゃない?」コソコソ
女生徒「なんかあの子が掴みかかったらしくて…」コソコソ
男友(…あらら、もう噂されちゃってる。女子のコミュニティは怖いねえ)
男友「ヒュー!俺と付き合ってよ可愛い子ちゃーん」
先生「コラ、茶化さないの」
\ ハハハハハハハハハハハハハ /
今、私は男さんとお付き合いをしています。
昔のようにお互いを「ちゃん」付けで呼びあっているんです。きゃっ///
だけど、昔みたいな幼馴染の関係は捨てて、同じ立場で愛し合っています。
あ、だけどそういうプレイは燃えます。
男さんは私以外の人間が居る時人形のフリをしていますが
(もちろん大きさは変わらないし人間味があるので気味が悪い)、妹にはバレてしまいました。倒れました。
まあそんなこんなで今も……。
幼馴染「ほら、お着替えしましょうねー///」
男「やっ///」
~完~
・ j∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ,
__... -=¬.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>
``ヽ、.:.:.:..:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ 離 ドンッ!
o ./.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:/ せ
O /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/`ヽ、.:.:.:.:ト、.:.:.:.ト、.:.:.:.厶
∠_,ィ.:.:.:.:.:.:.:.:.:厶斗rf \.:| ヽ.:.| ヽ.:.:./
ヽ, fヽx/ Ⅵ.:.:.:.:/7:::/f! {! ヾ ヽ! ∨
∨! ''"'´ /}::≧x {! ヽ ,'' ,ィ≦_
レf´ __ `ヽー }j{、ー/ __ 7
厶 ((O)) 竺 ((O))ム,イ , ィ
つ / `¨´ , i!i! 、 `¨´ _,厶イ^}| ,/^ヽ{
っ. ⌒>{¨f¨´ ^ ^ `¨¨こ, ム'' |/ ・ .
て イ:::{⌒¨¬ー‐―一¬¨´ }ヽ 厶イ{ノ{__,ィ_
ん >i「i「}TfTfTfTfTfTfT{!「i「i!i}/::::.'. '. '. '.
だ `>{f¨´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄¨}⌒)'ヘ:::::::.'. '. '. '.
. !!! く:`ヽ、`¬=ー―一¬´/^ヽ}::::::::.'. '. '. '
「 : : : .`ー .._... ' . : : : /}::::::::::.'. '. '.
先生「じゃ、席は…男くんの隣でいいかしら」
クラスメイト((((うわ…))))
男友「ちょ、ちょっと待ってくれ先生ちゃん。俺の隣でもいいんじゃあねえか?」
先生「んもう、また呼び捨てにして…けど確かに男友くんの横も空いてるわね」
先生「幼馴染ちゃん?どっちがいいかしら?」
男友「俺の隣にしとけって。な?」
幼馴染「…男の隣にします」
男友「なっ!?」
男「…」
\ 男友がフラれたぞー! /
男友「やかましい!」
\山田君、座布団一枚持ってって!/
先生「はーい、じゃあ席についてね」
男友(せっかくこの日の為に俺の隣を用意しておいてやったのに幼馴染のやつ…)
男友(はぁ…席替えのクジに細工してた俺が馬鹿みてえじゃねえか…)
幼馴染「…」ジッ
男(うざ…)
幼馴染「…絶対諦めないから」ボソッ
男(こわ、なんかボヤいてるし)
とりあえず説明はよ
そこだけ気になる
~ 授業前 ~
幼馴染「男、教科書ないからみせて」
男「…」
幼馴染「よいしょ」ガタガタ
男「おい、机近づけんな」
幼馴染「だってこうしないと教科書みれないじゃない」
男「右隣から見せてもらえばいいだろうが」
右隣「ふひ」チラッ
男「ほら、モノ欲しそうな目で見てんじゃん」
幼馴染「私は男のがいいの」
男「…お前あれか?マゾヒストってやつか?」
男「悪いけど俺そういう趣味ないから」
幼馴染「なんでそうなるのよ!」
男「なんなんだよ…俺に惚れるのは構わないけどしつこいのはNGな」
幼馴染「今のあんたは好きじゃない」
男「…また痛い目みたいの?」
幼馴染「ふん」プイッ
男「はぁ…教科書お前に貸してやるよ」
~ 授業中 ~
先生「で、この接続詞が~~」
幼馴染(なによ格好つけて、先生に当てられても知らない!)
男「…」
先生「じゃあこの教科書の英文を…男、訳してみろ」
幼馴染(あ…)
幼馴染「男、早く―――」
男「~~~~~です」
先生「ふむ、なかなか難しい言い回しの英文なんだがな…」
男「ふん」ドヤ
幼馴染「…」イラッ
幼馴染(忘れてた…こいつ完璧超人だったんだった…かなり短気だけど)
幼馴染(教科書の文覚えてるようなやつがなんで私のこと忘れてんのよ)
男「…」
男友(なんでえあいつら、結構仲良くやれてんじゃねえか。こりゃ心配して損したか?)
先生「よし、次の英文を…男友、お前やってみろ」
男友「~~~~でーす」
先生「違います」
~ 昼休み ~
男友「おうい、飯食おうぜ」
幼馴染「わ、私も一緒に」
男「男友大歓迎、お前ノーサンキュー」
男友「まぁまぁ…いや、幼馴染。ちょっといいか?」
幼馴染「え?あ…(そうだ、男友から何があったか聞かなきゃ)」
男「はぁ?趣味悪いなお前」
男友「数年前のお前が聞いたら発狂しそうだなそのセリフ」
男「意味わかんね、じゃあ俺は一人寂しく食べるかね」
女生徒(ちょっと、これチャンスじゃない?)
女生徒(普段は寄せ付けないオーラ凄いけど一人なら…)
女生徒「あ、あの!よければ一緒に食べてもいいですか?」
男「ん?あぁ、ちょうど一人だしいいよ」
女生徒「」グッ
女生徒(((((先越された!)))))
幼馴染「むっ…」
男友「ほら、さっさと行くぞ」
幼馴染「やっぱ男と食べたいから男友言ってきて」
男友「はぁ!?」
男「はは、女生徒さんって弁当手作りなんだ」
女生徒「じ、実はそうなんです!」
幼馴染「」ウズウズ
男友(あー、なるほどな)
男友「ったく…おーい、やっぱ俺らも一緒にいいか?」
男「話あるんじゃなかったのかよ」
男友「いや、やっぱ親友との時間を大切にしたくてよ」
男「きも…ってことでごめんな女生徒さん」
女生徒「い、いえ」
女生徒(うわああああああああああああああああああ)
女生徒((((((男友グッジョブ)))))))
男「本当にごめん…今度二人きりで手料理食わせてくれよ」
女生徒「」
幼馴染「ななななななななななななn」
男友「こんのスケコマし野郎め!」
男「ふっ…」
男友「あーん?なんだその余裕な表情は…童貞のクセに」
幼馴染「!?」
男「あぁ!?」ガタッ
男友「お?やんのかチキン野郎め」
男「てめえ…上等だコラァ!!」
男生徒((((男くんにあんな風に言えるなんて…やっぱ男友すげえよ…)))))
幼馴染(私だって昔ならあれくらい…)
男「んー?ちょっと待てよ…お前も童貞じゃなかったか?」
男友「うっ」
男「おいおい、お前も人のこと言えないよなぁ?」ニヤニヤ
男友「ふっ…やっぱ俺らは親友ってこったな」ガシッ
男「まぁ…そういうことにしといてやるよ」ガシッ
幼馴染(あぁ…懐かしいなぁこの感じ…)
幼馴染「ほら、早く食べないと昼休み終わっちゃうよ!」
男「あ?まだいたのお前」
幼馴染「なんでやねん、今完全に昔の流れだったやん」
男友「おおい、キャラ崩壊しとるぞ」
男「ウザいからどっか行ってくれ」
幼馴染「席隣なんだから仕方ないでしょ」
男「おいおい、お前友達いないんですかぁ?」
幼馴染「はぁ?意味わかんないし、友達はこれから作るし」
男「だから俺と友達になってくださいってか?残念だけど他あたってくれ」
男友(こいつら…やっぱ心配するだけ無駄だったか)
幼馴染「」ムスッ
男「男友、そういやお前こいつとどんな関係なんだ?」
男友「んー?中学時代のクラスメイト、友達だな」
なんで焦らしてんの?
速く説明してくれよ
男「中学?いや、中学にこんなやついなかったじゃねえか」
男友(あ、やべ…)
幼馴染「勝手に私の存在消さないでよ、◯◯中学にちゃんと――むぐっ」
男友「ははは、じ、実はこいつ他中の生徒で部活で知り合ったんだよ」ギュッ
男「さっきクラスメイトって言ったじゃねえか」
男友「ぶ、部活の合同授業みたいなもんだよ!」
幼馴染「むががががが」
男「ふーん…まぁ興味ないけど」
幼馴染「むがー!」ドンッドンッ
男友「ん?あぁすまんすまん」
幼馴染「げほっ…ちょっと、あんたまで私の存在消すつもり?」コソコソ
男友「すまん、今は話を合わせてくれ」コソコソ
男「…仲良いなお前ら、もしかして付き合ってんの?」
幼馴染「それは違う!」
男友「そんな全力で否定されると傷ついちゃう」
幼馴染「そ、それよりあんたたち部活は?」
男友「俺はまだテニス続けてるぜ」
幼馴染「男は?バスケットもうやめたの?」
男「あ?なんで俺がバスケ部だったこと知ってんの?」
男友(もう余計なこと言うな頼むから!!)
幼馴染「え?えーっと…」
男友「ほ、ほら!お前ダンク出来る中学生ってことでかなり有名人だったし」
男「さっきからお前なんか胡散臭いな」
男友「おいおい、俺を疑うっての?」
男「…いや、悪かった」
幼馴染「で、もうやめちゃったの?」
男「3年前にやめてる」
幼馴染「もったいない…」
幼馴染(…あれ?3年前?)
キーンコーンカーンコーン
男友(すっげえ辛い昼休みだった…)
~ 放課後 ~
男友「よっしゃ、帰るとすっか」
男「ちょっと本屋寄って良いか?」
男友「あ、また参考書買うのか?」
男「あぁ」
幼馴染「ふーん、勉強熱心なんだ」
男「…」
幼馴染「なんで急に勉強しだしたの?」
男友(また地獄の始まりか…)
このSSまとめへのコメント
何だったんだよ
いいとこで終わってるじゃねーかよ