とあるToLOVEるな交換活劇 (125)
どうも、こちらは禁書×ToLOVEるのSSです。
キャラ崩壊あり、亀更新、投稿主は初心者です注意。
また、ToLOVEるは無印は全巻読んでいますが、ダークネスは1巻しか読んでません。
もう無理!と思った方はそっとUターンしていただけると幸いです……
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402846693
部屋の隅に置かれたベッド。
その上でむくり、とツンツン頭の少年がおきあがる。
上条「……あれ?」
彼は目を覚ました。
しかし、一番初めに目に入ってきたのは見慣れた浴槽ではなく、初めて見る景色だった。
上条はいつも学生寮の浴槽の中で就寝している。
というのも、年頃の、一応、女の子と同居していて、彼女にベッドを貸しているせいである。
上条「あっれー……またなんか魔術?」
何か起こるとつい魔術のせいにしてしまう上条。
まぁ、彼の経験上そこに考えがまとまるのはしょうがないことだったりする。
土御門あたりに電話かな。
そう思い、携帯電話をとるために枕元に手を伸ばす仕草の途中で、とんでもない光景を目にすることになる。
なんと。
上条の隣には、セミロングのピンク色の髪の毛、身体にかけているタオルケットの上からでもわかるくらいに醸し出しているナイスバディ。
そして、何故か裸体(と判断できる程度にタオルケットははらけている)
の女の子がスヤスヤと眠っていてからだ。
上条「……」
チラっと視線を外し、過度にまばたきして、もう一度みてみる。
……健やかに眠っている。
また視線を外し、今度は思い切り自分の頬をつねってみた。
……痛い
視線を戻してみた。
……健やかに眠っている……
上条「え?あれ?」
上条「……疲れてんのかな……」
寝ている女の子が、寝返りをうってきた。
そのまま上条の腰あたりに腕を回し
しがみつくような格好になると、
「リトさぁん……」
と、ボソッとつぶやく。
上条としては、もう夢とか何だとか幻想だろうとか考える余裕もない。
……だが、彼は「隣に見知らぬ女の子が裸で寝ていても」めっぽうアドリブには強い。
寝ていて起きたら隣に女の子、きゃあエッチ!あべし!
上条(なーんてテンプレみたいな地雷はふみませんとのことよ?)
なぜ、隣に見知らぬ裸の女の子が寝ているのか?という問題を丸投げして、
とりあえず、と彼は腰あたりに抱きついてる女の子から離れることを優先する。
ゆっくりと、たっぷり十分ほどかけて、引っ付いていた女の子をはがし、そそくさとベッドから離れる。
上条(さて……ここからどうするか……)
と第一ミッションコンプリートの余韻にしたりつつ、今置かれてる情報を整理する。
ーー10分前ーー
ツインテールのピンク頭、(先にあげたピンク頭より胸が乏しく別段ナイスバディではない)ナナは、自分の双子の妹、モモが自室のベッドから消えてるのをみつけた。
時刻は6時40分ほど。もちろん朝だ。
ナナ「アイツ……またリトのところか!?それと、なんだか私のことをどっかの誰かに説明された気がするんだけど。その説明にものすごくイラッときたがするんだけど。」
彼女はモモの部屋から出ていくと、足音を立てずにリトの部屋へと敢行する。
リトの部屋。と看板がかけられているドアの前に立つと、よーく息を吸い込んで、ドアをとったるで!位の勢いでドア明け放ち、壮大に怒鳴りちらす!!
ナナ「だぁーっ!てめぇーら!朝からなにやってんだー!」
上条「うぉーー!?!???」
ビックゥ!と上条が飛び上がり、ナナと目が合った。
上条「・・・・。」
ナナ「・・・・。」
ナナ「で、であえー!曲者じゃーっ!身元不明の者が我が城にー!誰だテメー!」
上条「で、えぇー!?」
上条「ま、まて!落ち着け!これ以上、不幸をよばないで!」
ナナ「うるせぇ!この変態!ケダモノ!フラグ乱立甲斐性なし!なんで勝手に家にはいってんだ!?つか、モモと何してやがった!?」
上条「知らねーよ!起きたらここにいたんだよ!?つかアンタこの家の住人なのね!?なんか勝手にいてごめんなさいー!」
ナナ「謝ってんじゃん!やっぱ変態じゃねーか!」
上条「え、ぇええー!?か、上条さんとしてはむしろ巻き込まれた……」
「ナナー?朝からどしたのー?」
えらくソプラノボイスが聞こえてきた。
し、新入りの登場か!?
と上条は身構える。
ナナ「あ、姉上!リトの部屋でリトじゃないケダモノがモモと一緒にねてたんだよ!」
姉上!と呼ばれたねーちゃんララは、えー?うそー?とか言いながらズカズカと部屋に入ってきた。
ララ「あれー?ほんとだねー?もしかしてリトの友達ー?」
上条「・・・・いや、リトが誰かわからんのだが……」
と、ここでようやく眠り姫、モモが起きる。
モモ「あら?ナナとお姉様皆さん勢揃い……」
といいかけて上条と目が合って、
モモ「……え!?どちら様で!?」
ナナ「こいつ!お前と寝てたぞ!」
モモ「……?どういうこと?私はリトさんのベッドに……あら?リトさんはどちらへ?」
ナナ「……あれ?」
ララ「……下にはいなかったよ?」
上条(……どうなってんだ?)
………………
コト、コトっとテーブルに朝食を並べていく少女。
今朝は、焼き魚に味噌汁、ごはん。とめっちゃ和な食卓です。
一通り置き終わると、右腕をオデコあたりに掲げながら、
美柑「ふぅー、朝からみんな何騒いでんだろ……」
とりあえず、今日はおわりです!
みなさんレスありがとうございます!
ちょっとだけ更新します
一方。
ん。んんん~。
「はぁぁあ。よく寝たな……」
大きなあくびをした、ちょっと茶髪っぽいリトは起き上がって、自分の部屋ではないところで寝ていたことに、?マークをうかべる。
リト「……あれ?ここ何?風呂?俺ってベッドでねてたよな……?」
どうやら彼は、浴槽にポッカリと埋まる感じで眠っていたらしい。
と、自分の下に割と丁寧にひかれてる布団をみて推測する。
リト「……なんで風呂でねてたんだろ?もしかしてメア……じゃないか。っしょっと。」
浴槽から出て、引きドアを開けて風呂場から出る。
そこは自分の家の脱衣所が広がってるとおもったが……
風呂場から出た瞬間、脱衣所のドアがバタン!と勢い良く開いて、銀髪の白い服を着た誰かさんが突撃してきた!
その銀髪白服さんは、
「とうまー!私はお腹が減って……」
と開口一番にそう言い出したのだが……
銀髪「ど、どちらさまかな……?」
リト「え、いや。君こそ……ウチでなにやってんの……」
とリトは言ったが、周りを見るとどう考えても自分の家の脱衣所ではないことに気づく。
銀髪「もしかして魔術師!?」
リト「え?え?マジュ………?いやいや、つかここどこ……?」
リト(つか、ここマジでどこだよ……この子外人さんだよね?もしかしてララの発明品かなんかで外国にきちゃったとか?)
リト(いや、でもこの人バリバリ日本語だし、それに置いてある洗剤とかも日本語表記だし……)
銀髪(魔術師・・・違うみたいだね。)
銀髪「えっとーじゃあ、改めましてなんだよ。どちら様かな?あと、どうしてここにいるのかな?とうまは?」
リト「えとー、結城リトっていいます。んで、俺、自分がなんでここにいるのかわからないんだよね……」
銀髪「えー、記憶喪失?」
リト「いや、昨日まで記憶がバッチリあるから……それはないと思うんだけど……」
リト「っていうか、君は?」
銀髪「私はね、インデックスっていうんだよ!」
リト(偽名……なのか?)
イン「あ、だからとうまはどこ?あなた、とうまのお友達さんでしょ?」
リト「えっとーさっきから出てるその(とうま)って誰のこと?」
イン「とうまのお友達じゃないの?」
リト「あー、うん……」
ぐぅ~、みたいなお腹が減ったら出る音が聞こえて、リトのセリフがかき消された。
顔を赤くする少女が1名。
イン「お、お腹へっちゃったかも。ごはんを作ってくれると嬉しいな!なんちゃって……」
リト「…………」
それは奇しくも、上条との出会いに通じるものがあった。
もちろん、リトが知る由もないのだが、
リト「俺でよければ作るけど……この家の主さんになんの断りも無くそんなことして大丈夫かな?」
イン「ほんとー!?嬉しいかも!なら善は急げだよ!ほら!早く!」
リト「わ、わかったから落ち着いて!」
リトは引っ張られるようにして、キッチンへ向かう。
リト(えー、なんかいろいろいいのかな?というか、料理できないんだけど、大丈夫かな……)
イン(ふぅ……なんとか朝ごはんは食べれそう。一時はどうなることかと思ったよ……)
インデックス「続きは食べながらなんだよ!ごはん、よろしくね!」
リト「」
おわり!
書きだめがたまったらまたきます!
投下いきまーす
結城家リビングにて
モモ「じゃあ上条さんは何故自分がリトさんのベッドにいたのかわからないんですか?」
上条「はい。おっしゃる通りでございませう。」
モモ「頭、大丈夫ですか?」
上条「なんかその聞き方ショックだなぁ……」
モモ「あ、いや、そういうことではなくてですね!」
モモ「なんかこう、ぶつけてしまったとか、記憶がないとか……、正気ではなかったとか……?」
上条「……記憶喪失には一度なったことあるけど、昨日のことを覚えてるから。」
上条「っていうか。」
上条「この紐解いてくれませんかね?」
上条少年は絶賛捕縛中です!
ナナ「だめだこの変態。縄ほどいたら何しでかすかわかんねぇだろ」
美柑「まぁまぁ、ナナさん、そろそろ解いてあげたら?この人そんな悪い人には見えないし……」
上条「ううぅ……ありがとう!美柑ちゃん!リトォ!お前良い妹もったなぁ!」
ナナ「調子に乗んな!この変態!お前リトとは知り合いじゃねぇって言ったじゃねぇか!?気安く呼ぶなよ!」
と、ナナに怒鳴られちょっとドヨーンとした空気を装備しはじめたのが、次の瞬間、モモのことを勢い良く指差すと、
魔術師と対峙するとよくあるアレを発揮した。
上条「そりゃー皆から見たら俺は変態かもしれない!でも!良く考えたら「リト」のベッドに君がいる方がおかしいんじゃないのか!?」
上条「そりゃー、君のベッドに俺がいたら真性の変態だけど、、」
と、騒ぎ立てる上条だったのだが、
上条「あ、もしかして……」
と言い出したら突然顔を真っ赤にして、
上条「あ、その、そういう事やってたの?あ、いやその、」
突然アタフタしだした。どうやらそこまでは考えにいたってなかったようで、
美柑ララナナ「?」
モモ「あらやだわ~上条さん!私とリトさんはそのような淫らな関係ではありませんわよ!オホホホホ!」
上条の思考を読み取れたのはモモだけだったようだ。
モモ「わ、私は!寝ぼけていてですねー!」
上条「寝ぼけてベッドに入る?そんなことありえ……なくもないか……?」
チラっと銀髪シスターさんが浮かんだ。
美柑「そういえば、モモさんが勝手にリトのベッドに潜ってた話はまだしてなかったよね?」
しかし、場の空気が切り替わり、とりあえず上条反論は成功したようだ。
皆の対象が上条→モモになる。
ナナ「そういやモモ!お前……!」
ララ「モモー、リトのベッドに潜っちゃだめだよ~」
モモ「皆さん~私は寝ぼけていただけですってば~」
胡散臭言い訳を繰り返すモモ、なおマトモに信じたのはララと上条のみだった模様……
美柑「あ、そういえばリトは結局どこに行ったの?」
モモ「それが、連絡もつかなくて……あぁリトさんは何処へ……!」
美柑「うーん。じゃあしょうがないか。」
美柑「上条さんお腹減ってない?リトの分に作ったごはん、食べてくれると嬉しいなァ」
上条「おお!美柑ちゃん!料理できんのか!?リトォ!お前、良い妹もったなぁ!」
ナナ「だーかーらー!!!」
何かいいかけたナナを横目に流して受け答えせず、
上条「不肖、上条当麻!ありがたく食させていただきます!願いましては……」
美柑「あぁ、紐ね。じゃあモモさん!解いてあげて!私は食器ならべてくるから。」
ナナ「マジで言ってんのかよ美柑~コイツどこかリトと似てる気がするんだよなぁ。なぁ、変態上条」
上条「……プイッ」
ナナ「おいコラ変態」
上条「……プイッ」
ナナ「こらぁ!変態!無視すんなやゴラァァァァァア!!」
上条「やめて!おちついて!悪かった!上条さんが悪かったから!女の子がそんな乱暴をするんじゃありません!まるで御坂になっちゃうぞ!」
ゲシゲシと足蹴りされながら涙目で訴える上条さん。
ララ「こら、ナナ!やめなさい!」
モモ「まぁまぁ、ナナもそのへんにしなさいって……」
ナナ「姉上!モモ!今のはコイツが悪い!」
上条「あーはいはい。わかったから、じゃあララさん、マナ確保お願いします。」
ナナ「マナじゃねぇえええ!!!」
上条「ごめんなラモ!もう君にちょっかい出すのはやめるよ!」
ナナ「テメェ!今のはモモと姉上の名前もじっただけだろ!キーッ!ムカツクー!」
美柑「あは、ハハハ……はぁ……」
と、バタバタしたが、ようやく朝飯になった。
もちろん、上条の拘束はほどいてくれた。
上条「おぉ!味噌汁がうまい!ナニコレ!どうやってつくったの?だしは?」
ララ「でしょー!?美柑のお味噌汁はおいしーよねー♪」
美柑「あ、ほんとー?ありがとうございます、味噌汁はねぇ……」
なんだか普通に馴染んでしまった上条に、違和感しか感じられないナナ。
そこはリトの席なのに~今日はいないよ~、とやや上条の座る席に不満があったが、
ナナ(これじゃ、私がアイツを心配してるみたいじゃねーか!別に誰が座ったって問題ねーだろ!うん!)
ナナ「で?お前は本当のところどこの誰なんだよ?」
モモ「あぁ……リトさんは何処へ……」
上条(前に土御門に飛ばされたときは常盤台の敷地内だったったけかな?それと同じようなことが起こってるなら……多分ここも学園都市だと思うけど……)
上条「・・・。俺は第3学区の方に住んでんだけど……ここって第何学区だ?」
ナナ「は?学区?お前何言ってんの?」
モモ「……?、ここは普通に彩南町ですけど……」
上条「え?彩南町?学園都市じゃないの?」
上条(もしかして、外?)
ナナ「がくえんとし?はぁ、なんだそりゃ?モモ知ってる?」
モモ「いや、私は初めて聞きましたけど……お姉様は?」
ララ「うーん、私もわからない……ごめんね、かみじょー」
美柑「わ、私も……」
上条「え、学園都市知らな言ってことはないだろ、ほら、東京の下の方にある、人口の80%が学生っていう……」
モモ「いや、まさに東京の下あたりがここ(彩南町)ですけど。」
上条「う、うーん。そうだ、ほら!超能力開発もやってんじゃん!」
ナナ「ちょーのーりょく?……地球人ってそんなことできたのか?」
美柑「いや、私もリトもそんなことできないし、そんな都市知らないし……」
上条「え、え……」
上条(まさか学園都市は消えた!?なんで!?やっぱ世界規模の改ざんが魔術で起こってるのか?……ん?地球人?)
上条「……え?地球人?もしかしてここは宇宙でみんな宇宙人だよ~ってそういうオチか……?」
と、冗談100%で指摘したのだが、
ララ「そうだよ~、まぁここは地球で、私達姉妹はデビルーク星人なの。リトと美柑は違うよ?。みて、ヒトにはないでしょ?これ?」
そう言って自分の尻尾を上条に見せてみる3人。
今地球って言ったよな?と上条は半信半疑になりつつも、クネクネ動くそれを見た上条は
今日はおしまいです!
明日に今日の続きを投下したら、かきだめしてきますので、少々お時間いただきます!
レスしてくれるみなさん、ありがとうございます!!
少々遅れましたが、投下します。
また、今後の展開についてですが、
思いつきからの見切り発車なので、自分でも構成が練切れておらず、正直どうなるかわかりません。
もしかしたら、このSSの途中で皆さんが不快になるような内容も含まれるかもしれません。(リトのラキスケとか)
しかし、このSSは初心者の初投稿のものであり、あくまで二次創作というところを加味していただけると幸いです。
様々なレスをありがとうございました。
上条(え、ガチ?いやいや、なにかの霊装?レッサーも似たような物付けてたよな、からかってんのかな?……あ、本当に霊装なら、学園都市の存在を証明できるか?)
上条(なら、わかりやすいように多少砕いて……)
上条「その、……俺にも一応、超能力みたいなのがあってだな、幻想殺しっつーのが右手にあってだな、それが異能の物ならなんでも消せるっつー、代物なんだが……」
ナナ「なんだそれー、ププッ(笑)おいモモ~コイツ頭おかしい上に中二病もはいってるぞー!」
上条(イラッ)
モモ「ちょ。ちょっとナナ……ごめんなさい上条さん。その、私達も(超能力)とか、(異能の物)とカテゴライズされるものを見たことがないでなんとも……」
上条(ウルッ)
ララ「えー、ほんとー?すごーい!!」
上条(ホロリ。)
美柑「私にはふらないでね……」
上条(……)
上条「あーもう!どうせ霊装かなんかなんだろ!?触らしてみろせよ!尻尾の霊装可愛いでしょ?みたいな幻想をぶち殺してさしあげますから!」
ナナ「はぁ!?ふざけんな!なんでテメェにさわらせなきゃならねぇんだよ!だいたい私達デビルーク星人……」
と、いいかけたところで上条はナナの尻尾を右手で鷲掴みにした!
ナナ「ひゃっ!」
モモ(なんて積極的……リトさんも…)
ララ「あらー」
しかし、右手一発で尻尾が消えなかった為、むんずと引っ張ってみたり、こすってみたり。
あっれー、とか言いながら好き勝手触りまくる始末である。
そうして、ふと我に帰った上条は、「もしかしてこれ本当に霊装で壊してしまったら弁償コースとかあんのか?」と至極まっとうな事を考えていたところで、ナナの様子がおかしいことに気づく。
ナナは顔を両手で覆うとその場にうずくまってなんだか体がプルプルしてる。
上条「あれ?どったの?さっきまでの威勢は?」
ナナ「だぁ、か、ら……て、ぇ離せぇってぇ……あ、はふっ」
なんか艶やかな声出し始めたな……
と思ったところに、モモが
モモ「あ、上条さん。もうちょつまとこう、しごいてもらう感じで。あ、そうそう。あと先っぽをちょっとつねって……」
ナナ「ひっ!?はぁっ、!?モ、モモ!遊んでないで、やめ、やめさせれやー!」
上条「お、おい……コレ大丈夫なのか?」
モモ「大丈夫ですよ~、私達デビルーク人にとって尻尾はちょっとしたビンカンなところってだけですよ~」
上条(ダメだこれ不幸な予感……手離して謝った方がいいかな?)
上条が手を離そうとしたところで、それに勘づいたモモが、
モモ「あ、ダメ!上条さん!一度それに触れたら5分は弄び続けないとナナが爆発して死んでしまうんです!」
上条「何ィ!?」
ナナ「んなわけあるかぁ!いい加減にぃぃぃ……」
ナナの尻尾の先端に光が集まっていく、もはや不幸アラートそのものだと思った上条はナナの尻尾からすばやく手を離すとバックステップで距離をとった。
その瞬間、
ナナ「しろぉおおおおおおおおおおっ!!!」
上条に向けてナナの尻尾からビーム光線?的なのが向かってきた。
上条「何ィいいいいいいぃいいい!?!?!?」
反射神経で、向かってきたそのビームに右手を合わせると、ビームと上条の右手が衝突した。
ジ、ジ、ジ……と少しの間拮抗してから、ガラスが砕けるような音と共に、ナナのビームが光の粉のようになって消えた。
その場に居合わせた全員が目を丸くする中、上条ひとりだけが
上条「あっぶねーなおい!幻想殺しなかったら間違いなく死んでたぞ!」
上条(ってか今のは何なんだ!?能力?魔術?それとも……?)
モモ「い、幻想殺しってのは本当にあったんですね……」
ナナ「私もビックリだよ……」
美柑「……」
ララ「えー!かみじょーすごーい!」
もっかいみせてー!やだよ![ピーーー]気か!と物凄く賑やかな朝食になったそうな
おまたせしました。待ってる人いるかわかんないけど投下します。
リト(戸棚の奥に食パンがおいてあってよかった……焼くだけですんだからな……)
ハムを乗っけてパンを焼いただけという、簡単な朝食を二人は摂っていた。
ここの家の主さんは食材は買いだめしておかない派なのか、冷蔵庫の中はスカスカだった。
リト「あの……本当に俺も食べていいの?」
イン「もちろんなんだよ!」
リト(にしても、よく食べるな……八枚切りのパン7枚たべるとは……)
リトがインデックスからもらったパン1枚をモシャモシャしだしたころ、インデックスは7枚食べ終え満足したようで、お腹をさすって、牛乳でしめた。恐ろしいスピードだったと彼は後に語ることになる。
イン「さて、あなたについて聞こうかな?」
リトはパンをモシャモシャ、牛乳でもきゅもきゅやりながら、
リト「さっきも言ったけど、本当に朝起きて気づいたらここにいたんだよ。正直、俺にも何もわからないんだ。」
イン「う~ん。なにか特別な儀式的なことをやらなかったかな?例えば……動物の骨で……」
と、インデックスがいろいろ語って見せたが、彼には何1つ覚えがないことばかりだった。
魔術には、詠唱で発動するものや、魔法陣で発動するものなどいろいろ種類がある。
いずれも、魔翌力の精製が必要なのだが、魔翌力の精製できない一般人でも、身の回りにある物で簡易的な魔法陣を組んだり、特別な儀式を行うことによって、魔術を発動させることは可能である。
それは移動系の魔術も例外ではない。
イン(だから、そういう方向で10万3000冊を検索してみたけど……どれも違うみたいなんだよ……)
魔術では詰んでしまったようだ。
イン(魔術でないなら科学のほうかな……科学は良く分からないんだよ……)
と、お手挙げに差し掛かる頃、彼女はふとテーブルの上においてある自分の携帯電話を見つけた。
イン「あ、そうだ!あなたケイタイデンワー使えるかな?それでとうまに連絡が取れるかも!」
リト「あ、あぁ……そしたら貸してくれるかな?」
インデックスから携帯を預かったリトはパカっとガラケーを開けると、
リト「えっと……なんだこれ?」
それは自分の知ってる携帯電話ではなかった。
形状こそ自分の普段使っている携帯電話そのものではあったが、ボタンの配置やメニュー画面など、科学の進歩している携帯電話は、リトにはさっぱりわからなかった。
リト(なんか、ララの発明品みたいだな……最新機種なのかな?)
いろいろ弄ってみたが、どうも良くわからず、折りたたみインデックスに返した。
リト「ごめん、俺の使ってる奴と全然違うからわかんないや……」
と、ポケットから自分の携帯電話をだそうとしたが、
リト(携帯持って無いぞ……どうしよう。連絡がとれない……)
イン「そうなの……ううぅ、それは困ったかも……でも、このインデックスに任せてほしいんだよ!迷える子羊を救うのがシスターさんなんだよ!」
キリッ☆と決めてみせたインデックスだったが、ぶっちゃけお手挙げだった。
どうしたもんかと、2人で頭を抱えだす。
と、その時、インデックスの持ってる携帯に着信が入った。
ビッくぅ!とビビるインデックス。
イン「うわぁぁあ!あ、は、はいもひもひ!いんでっくすです!」
?「あ、もしもし。シスターちゃんですかー?」
イン「ふぇっ?こ、こもえ?」
小萌「はい。せんせーです!ところで、上条ちゃんの携帯が繋がらないのですが、シスターちゃんは上条ちゃんと今一緒ですかー?」
お相手は上条当麻の担任教師、合法ロリこと月詠小萌だ。
イン「あれ?当麻ガッコーにもいないの?」
小萌「えぇ、今日はバッチリ補習があったんですがねぇ……なにかまた厄介事に首を突っ込んでないといいですけど……」
イン「ううぅ……そう言われると突然に心配になってきたんだよ……」
小萌「まぁ上条ちゃんなら、大丈夫でしょう。後でたっぷり課題を出すことにして……じゃあそろそろお電話切り……」
イン「あ、まって!まってほしいかも小萌!」
小萌「わわっ!どうしましたか!?」
イン「もし、こもえが夜に寝て朝起きて知らない人が自分の家のお風呂場で寝てたら、どうやって入ってきたと思う?」
こもえ「む、難しい質問ですねぇ。その知らない人さんがなんの目的で入ってきたかにもよりますけど」
小萌「せんせーだったら、例えば窓を破るとか、ドアを壊すとか、瞬間移動系の能力者さん、とか薄幸少女っていう線も考えますかねー、って割と普通な回答になっちゃいましたけど。」
小萌「それよりシスターちゃん、なんでそんなことを?」
小萌「それよりシスターちゃん、なんでそんなことを?」
イン「朝起きたら知らない人がお風呂場で寝てたんだよ。当麻がいない代わりに。」
小萌「も、もしかして女の子ですか……?」
小萌の言いたい事がなんとなく察せたのか、
イン「ううん。珍しく男の子」
小萌「そ、それはそれでシスターちゃんが心配なのですが……」
イン「いや、私は大丈夫なんだよ。ただその男の子は、自分がなんでウチのお風呂にいたのかわからないんだって」
小萌「そ、そうですか……それならばとりあえずアンチスキルさんに連絡するのが妥当かと思うのですが……」
小萌「上条ちゃん関係なので、それは避けたい……と?」
イン「う~ん。とうまの動向がわからないうちは大事にしたくないかも。」
小萌「わかりました。では困った事があったらせんせーにお電話ください!」
イン「うん。ありがとうなんだよ!小萌!」
久しぶりに更新します!
そんなインデックスと小萌のやりとりを壁一枚を介して聞きながら、隣の部屋の住人、土御門元春は、学園都市のトップ、アレイスター・クロウリーと連絡を取っていた。
土御門「……ということなんだ。ベツヘレムの時に使った上条当麻の生体反応を拾えるやつはつかえないのか?」
生体反応を拾えるやつ……シリアス口調の土御門が口にしたのは、ロシアの極寒の海に沈んでしまった上条を探す時に使われた、機械である。
科学側でも上条当麻の捜索を行っていたらしい。
いわゆる科学サイドのものであり、
科学的に解析した、上条のデータを宇宙に打ち上げた人工衛星に送信し、宇宙から探し出すといったところだろうか。
☆「既につかったよ。アレを無くすのは少々面白くないからね。結果としては宇宙からでも、幻想殺しを発見することはできなかった。」
☆「地球にはいない。これは事実だ。いや、もっと考えればこの世界にいないのかもしれないな。」
土御門「テメェ……どういうつもりだ?」
☆「誤解するなよ。先に言ったであろう。アレを無くすのは惜しいと。私にも予想外の事態なんだ。」
☆(アンダーラインでも幻想殺しを見つけることができない。そして、昨日までいなかった誰かが、学園都市に発現している……)
☆(どこかで、時空の歪みをみつける必要がある……。)
☆(私の考察が正しければ……)
☆「仕事だ、土御門。」
土御門「もう二度とお前の指図は受けないつもりだったんだが。」
チラッと土御門を一瞥すると、何事もなかったかのように、もしくは聞こえないフリをしたのか、おおよそ人間らしい反応をみせたが、無視して続けた
土御門「統括理事長様が何抜かしてやがる」
☆「非協力的だな。何に憤っている?らしくないぞ。」
土御門「あたりまえだ。お前はどこまで掴んでいる?」
☆「たいしたことはないさ。」
まるで、嘲笑うように答えたあとこう続けた。
☆「今回の件に幻想殺しは介入できない。あそこまでイレギュラーな存在には出来ないが、即戦力が必要だろう?」
☆「お前の得意分野だ。私も嘘つきなんだよ」
何が言いたいのかおおよそ理解できた土御門は荒々しく携帯を閉じると、部屋のその辺に投げ出した。
それと同時に何かの小包が、部屋に転送されてきた。
なかは見なくてもわかる。
おそらく、出現した人間のためのものであろう。
土御門「カミやん……無事でいろよ……」
どうも1です
前回の更新では説明のレスを投下するのを忘れてました。すいません。
次のレスとこれからは、>>84?からのIDと、トリップで行くのでお願いいたします!
そのころ。
上条「ごちそうさまでした」
美柑「お粗末さまでした」
朝飯を食べて元気いっぱいの上条……ではなく、かれはどことなくげっそりとしている。
無理も無い。なんたってビームの一方的なキャッチビームを、ナナ、ララとしていたからだ。
ララは無邪気、興味本位そのものだったが、ナナはどうもとっておきを何気なく回避されたのが気に食わなかったようで、執拗に撃ってきた。
俺はどこの野球選手だ!ふざけんなコラァァア!っと叫ぶまで続いた。
こういう時は、常識のありそうな人がたすけてくれるもんだ。
と、モモや美柑に期待していた上条だったが、モモは幻想殺しのスペックに興味が湧いたようで、観察しながらも、我関せずと自分だけ悠々と朝食をとっていた。
美柑においては終始頭を抑えてるだけだった。
朝からドタバタとこたえてるらしい。
そんなこんなで。
朝食を終えた上条はリトの部屋へと引き返し、自分の携帯を探していた。
が、探しても探しても……
上条「うぅ、不幸だ……結局携帯無いから連絡取れねぇし……」
思わず呻く上条。
その独り言を廊下で聞いたモモが、ドアを開けて入ってきた。
モモ「……先程はお疲れ様です」
上条「アンタ、見てただけだったじゃねぇか……マジで死ぬかとおもったんだぞ……?」
のっそりとした調子で振り向き、げんなりと答える上条
モモ「フフ、か弱い乙女にあのビームの応酬の決着をつけさそうと言うのですか?」
上条「……」
モモ(……にしても、あれだけ数撃たれて一発もかすりさえしていない……見た目とは裏腹に結構な修羅場をくぐっていたりするのかしら……?)
モモ(それより……)
モモ(リトさんは何処へーーー!?)
叫んだのは心の中だったのだが、思いっきり頭を抱えるアクションは抑えきれなかったらしい。
モモ(私のリトさんミンCとか、リト酸とか……)
モモ(とにかく、ありとあらゆるリトさん成分が足りてないわ……!)
モモ(一刻も早くリトさんの居場所が知りたい……リトさんんん……)
上条「……リトってやつの事を心配してるのか?」
ボソっと言う。
因みに、モモが自分の精神世界に引き込まれている間に、頭を抑えリトさぁぁんと呟いていたのは上条しか知らない。
モモ「な、なぜ分かったんですか?」
なんとなくモモに対して淡い気持ちになった上条だったが、
上条「なんかずっと浮かない顔をしてるからな、そりゃ一緒に暮らしてた奴が突然消えちまったら、心配になるよ……」
モモ「えぇ……心配です」
モモ(朝起きて普通にいないだけなら心配するような事はないですけど)
モモ(まるで入れ替わるようにして存在する別人の方……)
モモ(なにより、連絡がつかないという状況……)
モモ(やだ……良く考えたら不自然な点ばっかりじゃない!私のバカ!なに悠長に朝ごはんなんて食べてるのよ!)
泣きいるようなモモの声と、青くなっていくモモの顔。
どう声をかけたらいいのかわからず上条は押し黙った。
二人に沈黙が流れ、なんとな~く居心地が悪くなるのを感じる上条。
意を決し沈黙を上条が破った。
惚れる理由としたらまだ上条さんのほうがいいような気がする
舞台装置的にはどっちもどっちだけど……
上条「じゃあ、リトを探しに行くか……!」
モモ「え?お気持ちは嬉しいです……けど悪いですよ……それに上条さんだって……」
上条「あぁー、俺は大丈夫だよ。こんな不幸は慣れてるしな!いや、うまい朝飯が食えたからむしろ幸福かも。」
上条「リトは、宇宙人でもなけりゃ超能力者でもない普通の高校生なんだろ?」
上条「肩書きは俺と一緒だけど、常人が消えちまうなんて、普通じゃない。俺は場数をふんでるけど、リトはきっとそんなことないだろ?」
上条「俺のことは後でもいい。リトの捜索をしよう!」
また沈黙が帰ってきた。
身振り手振りで話していた上条は再び居心地が悪くなる。
が、次にそれを突破したのはモモだった。
モモ「ありがとうございます……」
そして、二人はみんなを集め、全員でリト捜索を開始した。
もっとも、ララは発明品で既にリト捜索を開始していたが、あらゆる発明品をもってしても結果は芳しくなかったらしい。
声をかけた時は既に街へ直接繰り出していた。
ナナはデダイヤルで予備だした動物を総動員して、捜索に。
美柑は、リトがふらっと帰ってきた時のために家に。
上条は着ていたスウェットを脱ぎ、リトの私服を借りた。
そして、上条とモモは一緒に行動していた。
別にデキたわけではなく、この街をしらない上条に一人で捜索させるのはよくないと判断したからだ。
モモとしては反重力ウィングで空から探したかったが、上条と一緒なら仕方ない。
初めは上条を抱き抱えるつもりだったのだが、上条の右手が反応するのか、調子が悪いのだ。
そして、なんだかんだでリト捜索開始から三十分。
上条がずっと思っていたことはというと
上条(き、気まずいーーー!!)
不謹慎だった。
上条は、モモから渡されたリトの写真を片手に、この人を見かけませんでしたか?と聞いては回っていたが、今日はみてないですよ、と返される度に気まずくなり、一向にモモとの会話がないのだ。
一方モモは、
モモ(リトさんリトさんリトさんリトさんリトさんリトさんリトさんリトさんリトさんリトさんリトさんリトさんんんんんんん!あれ?あそこにいるのはヤミさん?リトさんリトさんリトさんリトさんリトさんんんんんんん!)
リトの事しか頭になかった。
上条(はぁぁ……今思えば俺ってこの娘みたいな、普通の女の子とあんまり縁がないんだよなぁ……)
上条(俺の周りって良く考えたらロクなのいないな……)
上条(噛み付きシスターにビリビリ女、合法ロリに、……、厳しさMAXの委員長に、侍女、痴女と五和……)
上条(あ、五和はマトモだったわ。)
と、本人達が聞いたら跡形もなく消し飛ばされそうな恐ろしい呼称を頭の中で考えてる上条。
ふと、隣を見たらモモが走ってどこかへ行っていた。
上条「え、ちょ待っ……!」
前方の金髪の長い女の子の前で止まった。
どうやら知り合いらしい。
上条(つか、変な服着てんな……コスプレ?)
走って追っていくとその女の子は目を丸くして、
??「モモ……あなたが結城リト以外の異性と行動を共にするなんて珍しいですね」
モモ「へ?あ!彼はリトさんの友達なんです!ねぇ、上条さん」
上条「え?あ、そうです!リト君の友達やらせてもらってます!ハイ!」
一瞬上条に目をやるヤミ。
一瞥してから、
ヤミ「あぁ、そうですか。それで、どうしたんですか?」
思い切りキョドっていた上条だったが、ヤミは対して興味がないらしい。
モモ「リトさんを見かけませんでしたか?朝からお姿が見えなくて……」
ヤミ「結城……リトをですか……今日は見ていませんね。」
モモ「そうですか……止めてしまってごめんなさい。」
ヤミ「学校には?」
モモ「お姉さまが……居なかったそうです」
ヤミ「困っているなら力をかしましょうか?ターゲットが忽然と消えるというのも、面白くないですしね」
モモ「いえ、大丈夫ですよ。迷惑はかけられませんから」
ヤミ「そうですか……では。」
そう言って歩き出すヤミ。
上条とモモも歩き出す。
そして、ヤミは上条とのすれ違いざまに、彼から特別な気配を感じた。
内に何かを飼っているのか。そんな訳のわからない不条理がまがり通っているような異質な存在、気配。
それは長年殺し屋をやってきたからこそわかる、独特な波長のようなもの。
間違いない。殺し合いを経験してる。只者ではない。
ヤミ「……」
そう感じたヤミは、振り返り、
ヤミ「あ、言い忘れました。」
二人が振り返る。
ヤミ「これ以上、彼を探しても見つかりませんよ。」
ヤミ「結城リトは、昨日私が殺しましたから。いい加減気まぐれにも飽きたので。」
その瞬間
振り返った二人からは明確な敵意を感じた。
それは行動にはでない、警戒する。
モモ(!!!!)
ヤミ(プリンセス・モモ……結城リトのことになると本当に目の色を変えますね……明らかに普段の彼女ではない。依存している……?)
瞬時にヤミは、変身(トランス)して背中から翼を生やした。
目に見えない速度でその場から真っ直ぐ二人に突っ込み、獲物を採るタカのようにして、モモだけかっさらっていった。
上条「!!」
モモ「!!」
二人は反応できなかった。
モモを抱えたまま高度をあげ、住宅の屋根より高い位置になったところで、モモが暴れだした。
モモ「あなたはっ!!何を!」
激しく激高している。
ヤミ「落ち着いてください、モモ」
モモ「何を!!言って!」
もはや聞く耳を持たないのか、一向に静まらない。
モモ(その可能性を考えてなかった!リトさんはコイツに狙われていたのをーーー!)
ヤミ「落ち着きなさい!プリンセスモモ!!」
珍しいヤミの怒鳴り声にハッと我を戻すモモ。
ヤミの言ったことは本当なのか。
さっぱり頭が回ってなかった。
ヤミ「私が結城リトを殺したなんて事実はありません!同じ屋根の下に住むあなたなら昨日の結城リトの行動パターンくらい記憶しているでしょう!なにより、前後の会話が成り立っていない!」
前兆の予感だっけ?それでヤミの攻撃をよけられそう
ヤミ「普段のあなたならそんな軽率に物事を見極めたりしない!冷静になりなさい!」
モモ(……昨日殺した、そんなことはありえない……明け方の時点でリトさんは自身のベッドで寝ていた。寝込みにイタズラしようと……隣にいた私がなにより知っている……)
モモ「…………なぜそんな嘘を?」
飛んでいる状態からふと後ろ斜め下を見るヤミ。
そこには、上条が血相を変えてヤミを追跡していた。
ヤミ「あのツンツン頭、明らかにおかしい存在でしょう。」
ヤミ「私がココ(彩南町)にきてからあんな人、一度も見たことないし、」
ヤミ「なにより纏っているオーラが一般人と違う。」
モモ「しかし、彼は……」
ヤミ「何を言われたか知りませんが、人間なんていくらでも嘘をつき猫をかぶれるものです。あなたの得意分野でしょう?」
確かに上条は異質な存在だ。
結城家に住む人は彼を疑うようなことはしなかったが、どうやらヤミは違う観点をもっている。
そう思った為、抵抗はしないことにした。
モモ「どうする気なんですか?」
ヤミ「あのツンツン頭をテストします」
モモ「テスト?」
ヤミ「えぇ……適当に痛めつければ何かしら吐いてくれるでしょう。大丈夫。殺しはしませんから。」
モモ「私はどうすれば……?」
ヤミ「あなたは私に拐われた設定です。設定上、あなたを助けるために彼は追ってきている。なにかしらあなたに価値があるのでしょう」
なおも飛行中のヤミを追っている上条、とても悪人にはみえない、真剣にモモの為に走っている。
……ようにモモには見えるのだが……
モモ「……」
ヤミ「もしかしてモモ、懐柔されているのですか?人は疑ってかかるのがあなたのポリシーなのでは?」
モモ「ひ、失礼な事は言わないでください!私はリトさん一筋ーー!」
と言って慌てて口を抑えるモモ。
ヤミ「モモ……結城リトのことが好きなんですか?」
モモ「な、え!?ま、まさかぁ?」
モモ(な、私としたことが!?い、いや、まだ隠せる!私がリトさんに好意を持っていることをあまり広く知られたら、ハーレム計画に支障が……!)
明らかに動揺している。
が、
ヤミ「そうですか……」
とサラッと話題を終わらせた。
モモ(あら?なんか一瞬悲しそうな顔を……!?)
上条さんは「正義の味方」ではないからな
見のふたもない言い方をすれば「自己中心的なお人よし」
ヤミ「とにかく。どこか戦闘のできそうな、広くてひと目のないところに行きます。」
ヤミ「あなたは私にさらわれた身ですから、なるべく喚いてください。」
ヤミ「ツンツン頭が私と戦闘し、あなたを直ぐに切り捨て、口を割るようなことを言えば、こちらの勝ちです。まぁ、後のことはヤレばわかるでしょう。」
モモ「さっき纏っているオーラが……とかいってましたけど、大丈夫なんですか……?」
ヤミ「私を誰か忘れましたか?」
すこし、ほんの少しだけ不適に笑って
ヤミ「元、金色の闇ですよ?」
つまり、他愛もないと宣言した。
今回の更新は終わりです!
また、書きためてきますので、近いうちに!
レスをつけてくれた方、ありがとうございます!
乙
ヤミの声を聞いて(なんかコイツ、土御門妹の声と似ていないか?いや、そっくり?)と上条さんが思ってほしい
このSSまとめへのコメント
続き期待してます!
続きお願いします!
期待!
つっづーき!つっづーき!!
上条は(戦闘能力的に)大丈夫だろうけど、リトはあの街の中だと超ヤバくね?
期待
殺し合いを経験しているどころか数億回死んでるからな
ToLoveると禁書を混ぜるとは
あなたが神か・・・!
神ーー
続きお願いします!
続きを頼みます
続きお願いします!!
続きお願いします
つーづーきー
プリーズ
続き早くー
このss、ss速報でやってたからもうdat落ちしてるぞ……