希「まっきまっきまー♪」 (92)

希「う………ん……」


希「朝……なんか……」


希「ふぁ……」ノビー


希「うう……さむ…」


真姫「おはよう希」


希「んー………おはようさん…」



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希「って、なんで真姫ちゃんいるん?」


真姫「気にしないで」


希「気にしないでって……」チラッ


希(よう見たら真姫ちゃん寝間着っぽい)


希(もしかして、親御さんと喧嘩した…とかなんかな?)


希「んー……まぁいいけど」

真姫「早く顔洗ってきなさい。朝食が出来てるわ」


希「朝食……?もしかして真姫ちゃん作ってくれたん?」


真姫「べ、別に……いらないならいいけど!」


希「ううん、せっかくやしいただくよ」


希「真姫ちゃんの手料理かぁ。楽しみやなぁ」

――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――


希「んと………真姫ちゃん?」


真姫「…なによ」


希「朝食ってこれ?」


希(全体的に真っ黒やね)


真姫「そ、そうよ!悪い!?」

希(別に悪いって言ってないけど…)


希「ううん、なんかちょっと驚いただけやから」


希「それじゃー、いただきます」パクッ


希「うん、美味しいよ」モグモグ


真姫「………別にっ!」


希「んー?」モグモグ

真姫「無理しなくていいわよっ!」


希「真姫ちゃん何で怒ってるん?ウチは美味しいと思ったから美味しいって言っただけよ?」


希「それにな……」


希「ウチの事を想って、ウチの為に作ってくれたんや。絶対美味しいに決まってる」


真姫「――――っ!?」カアァ

真姫「も、もう希っ!」ヒョイ


希「あっ!ウチの朝ごはんが!」


真姫「も、もう食べたでしょ!///」


希「まだちょっとやん。もっと食べさせてー」


真姫「いやよっ!」


希「もう、真姫ちゃんのいけずぅー…」

――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――


希「ふぅ……コーヒーで体が温まるなぁ」


真姫「そうね」


希「コーヒーでごめんな?ちょうどお茶切らしてたんよ」


真姫「別にいいわよ」


希「真姫ちゃんやっぱりブラックなんやね」


真姫「希は砂糖入れ過ぎよ。角砂糖どれだけ入れたのよ?」


希「んー?確か6つだったような…」

真姫「そんなに!?体壊すわよ」


希「真姫ちゃんに言われると説得力あるなぁ」


希「でも、苦いのより甘い方が好きやし……」


希「正直、ミルクも入れたかったり…」


真姫「………太るわよ」


希「あはは……。……なんか今日の真姫ちゃん冷たい」

希「ところでー……今日用事あったりするん?」


真姫「別に、ないけど…」


希「だったらウチと部屋のお片付けしよか?」


真姫「お片付け?」


希「ほら、もうすぐ年末やん?大掃除みたいなもんよ。手伝ってくれるよね?」

真姫「私は別に――――」


希「まぁまぁ、どうせ暇なんやろ?よし、早く始めよかー」スクッ


希「はい、手袋とマスク」


真姫「ちょっと!のぞ――――」


希「ゴミ袋も渡すから広げてちょっと待ってな?」


真姫「話を聞いて!私手伝わないわよ!」


希「えーっと……確かこの辺の物が…」ゴソゴソ


希「はい、これとこれとこれ。ゴミ袋に入れてー」


真姫「うん。……ってちが――――」

希「それじゃ、ちょっとこっち片付けるから、真姫ちゃんはそこのやつ全部ゴミ袋にいれてな?」


真姫「しないって言ってるのに…」


希「しっかり手袋とマスクしといてそれ言うん?」


真姫「ち、ちがっ!これは汚れちゃうからつけてるのよ!」


希「ごめんなー。後でお昼ご馳走するからー」

真姫「もう………」


真姫「ええと、ここの雑誌とかを入れるのね…」


真姫「…………」ポイポイ


真姫「あら?…これ」


真姫「小学校の卒業アルバム……?」


真姫「希が捨てるわけないし、間違えたのね」


真姫「………」ペラッ

真姫「どの写真にも希が写ってないわね」


パラッ


真姫「これは……作文?」


真姫「…………」ジー

希「ふんふーん♪」ポイポイ


真姫「希」


希「どうかしたんー?」


真姫「私の夢」


希「いきなりどうしたんよ」


真姫「私は大きくなったら結婚してお嫁さんになりたいです」

希「夢がお嫁さんなんて可愛らしいなぁ」クスクス


真姫「そして海の見える大きなお家に住んで、3匹のお犬さんを飼うことが夢です」


希「………ん?」


真姫「結婚式は真っ白で綺麗なドレスを着て、パパとママに祝福され――――」


希「ちょ、ちょ…!?それって…!」


真姫「ふんふーん♪」ピラッ

希「―――――っ!?」カアァ


真姫「卒業アルバム、紛れ込んでたわよ」


希「かっ、返して!」


真姫「言われなくても返すわよ。………それにしても意外ね」


希「な、なんで…誰にも見られたくないから隠してたんに」ウルウル


真姫「夢がお嫁さんなんて可愛らしいじゃない」


希「も、もうー!///」

――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――


真姫「希。こっちのも捨てていいの?」


希「うん。お願いー」


真姫「よっと……」


希「んー………おしゃべりしながらやってたら、思ったより時間かかってるなぁ」


希「気付いたらもうお昼やん」

真姫「もうそんな時間なの?」


希「お昼ご馳走する言ったし、一旦終わってお昼にしよか?」


真姫「そうね。んー………なんだか腕が痛いわ」ノビー


希「普段使ってない筋肉も使うからなぁ」


希「それじゃ、なんか作ってくるから真姫ちゃんは机の上お願いなー」

希「さて、なにかあったかな……」ゴソゴソ


希「んー………あれ?これって…」


希「そうめんやん……まだ残ってたんやね」


希「真姫ちゃん、にゅうめんでもいい?」


真姫「にゅうめん……?」


希「ああ、えと…温かいそうめんやね」


真姫「うどんみたいなものかしら、私はなんでもいいわ」


希「了解ー。ちょっと待っててなー」

希「ふんふーん♪」トントントン


真姫「希」


希「んー?」


真姫「このアルバムの事なんだけど」


希「ああそれな。貰ったんやけどその学校、二か月も通ってないんよ」


希「だからほら、クラス名簿の所しか写真なくてな」

真姫「そう、なの……」


希「でもまったくの思い出もない、ってわけでもないから残してるんよ」


希「それに、ウチの卒業アルバムはどれも似たり寄ったりなんやし」


希「だからな、音ノ木坂の卒業アルバム。少し期待してん」


希「ウチの写真どれくらいあるんかなー?ってな」クスクス


希「うーん……いい匂い。もうすぐできるからもうちょっと待ってなー」

――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――


希「最後に溶いた卵を入れて……」


希「真姫ちゃんできたよー」


真姫「とても美味しそうじゃない」


希「ふふん、ウチ渾身の出来なんやから絶対美味しいよ」


希「それじゃあ――――」


「いただきます」

真姫「………」モグモグ


真姫「いいんじゃないかしら。スープは味噌なの?」


希「東條家伝統、味噌スープのにゅうめんや」


希「お腹も膨れるし、体も温まって一石二鳥やで?」


真姫「確かに。ふぅ…温まるわ」


希「夏場でも美味しくいただけるから真姫ちゃんにオススメや」

真姫「希は料理上手なのね」


希「上手やないよ。こんなん、ゆがいて、暖めて、合わせるだけやし」


希「インスタントやレトルトとたいして変わらんよ」


真姫「あっそう………」プイ


希「あれー…?なんか機嫌損ねちゃったかな…?」

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――――――――
――――――――――――


希「よし、こんなもんやね」


真姫「綺麗に片付いたわね」


希「まぁ、時間かけた割に整理するもんあんまりなかったし」


真姫「じゃあ、なんでしたのよ?」


希「そんなん決まってるやん。年末の風物詩だから、やね」クスクス

プルル


希「と、電話やね。真姫ちゃんちょっとごめんな」


ピッ


希「もしもし……ああ、エリち。どうロシアは寒い?」


希「……おお、想像したくないなぁ。…え?お土産?そうやねぇ…」


希「エリちとお揃いのモノでお願い。内容はエリちのセンスに任せるよ」


希「ふふっ、そんなんないよー」クスクス

希「え?真姫ちゃん…?真姫ちゃんならすぐ近くにいるけど」チラッ


真姫「………」ムッスー


希(うわぁ…なんかすごい機嫌悪くなってる)


希「そうなん?ちょっと待ってな?聞いてみる」


希「真姫ちゃん。エリちから、旅行のお土産なにがいいー?」

真姫「別になんでもいいわよっ!」


希「うひゃー……。エリち聞こえた?なんか甘いものお願いな?」


希「うん。うん……こっちは大丈夫やから。旅行楽しんでな?うん、それじゃ」ピッ


希「真姫ちゃんなんでそんな怒ってるん?」


真姫「別に怒ってないわ!」

希「あー…もしかして、妬いてくれてるん?」


真姫「なっ…!?」カアァ


希「いやー嬉しいなぁ。真姫ちゃんが……うんうん」


真姫「妬いてなんかないわよっ!」プイ


希「あー…そっぽむかれた。あ、そうや」

希「真姫ちゃん真姫ちゃん」


真姫「………」プイ


希「まっきまっきまー♪」


真姫「!?」


希「まっきまっきまー♪」


真姫「や、やめなさいよっ…!」カアァ

希「んー。だって、にこっちがこれすると真姫ちゃん喜ぶって」


真姫「喜んでなんか…!」


希「でもー、真姫ちゃん顔赤いよー?」


真姫「赤っ……別に赤くないわよー!」


希「くすくす。さて真姫ちゃんの良い顔も拝めたことやし、結構汗かいたやろ?お風呂入ろっか?」


希「お風呂沸いてないからシャワーになるんやけどね」


真姫「はぁ……唐突過ぎよ」

希「まぁまぁ、真姫ちゃんもさっぱりしたいやん?」


希「それに、ウチの家の敷居を跨いだら、ウチと一緒にお風呂入る事になってるんよ」


真姫「なにそれ」


希「どう?今ウチが考えたんよ」


真姫「別に………一緒は嫌よ」


希「あー………そうやねー……」

希「それじゃ、真姫ちゃん先入っておいで」


真姫「……何か企んでいるんでしょうね」


希「まっさかー。ウチはいつでも純情やん?」


真姫「………余計に怪しいのだけど」


希「おかしなことしたら殴ってもいいからさ、いっておいで?」


真姫「………」

一旦ここまで
続きは夜か明日にでも書きます

――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――


ザー


真姫「はぁ~………」


真姫「気持ちいいわ」


真姫「でも本当、希の考えていること分からないわ」


真姫「………カメラでも仕込んでいるんじゃないでしょうね」

ガラッ


希「真姫ちゃん入るよー」


真姫「え?ちょ、ちょ……!」ブン


ガシッ


希「もう、いきなり何するんよー」


真姫「殴っていいって言ったのは希でしょ!?」

希「真姫ちゃん、ウチは「おかしいこと」をしたらって言ったよ?」


希「ウチが我が家のシャワーを浴びるのに何かおかしなことある?」


真姫「なっ――――!?」


希「あー、真姫ちゃんとシャワーなんて新鮮やわぁ」


希「真姫ちゃんシャンプーとってー?」


真姫「だ、騙したわねぇ!」


希「んー?真姫ちゃんもう出てしまうん?」


真姫「当たり前でしょ!」

希「まぁまぁ、まだ体とか洗ってないんやろ?」


希「それに今出ても真姫ちゃんのお洋服、洗濯中だから着替えないよ?」


真姫「えっ!?」


希「ああ、大丈夫。ウチの貸すから安心してな?」


希「ウチが出て、真姫ちゃんの用意するまで真姫ちゃん出れないから」ニッコリ


真姫「のぞみぃ~!」ポカポカ


希「あいたた、真姫ちゃん痛い痛い」クスクス

とりあえずお風呂シーンだけ
残りはお昼ごろ

――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――


希「ウチの服小さくない?」


真姫「ぴったりって言えばぴったりだけど……」


希「あ、胸がすーすーするん?」


希「真姫ちゃんまだまだ育ち盛りやから、心配せんでいいよ?」


真姫「別にそんな……気にしてないわよ」

希「くすくす。さてそれじゃー、真姫ちゃんお買い物いこか?」


真姫「……お買い物?」


希「もうすぐ年末やしおせちの材料買わんとね」


真姫「おせちって…面倒じゃないの?」


希「風物詩風物詩♪」クスクス


希「それにおせちって一度作ると4日くらいは夕食に困らんから結構便利なんよ」


真姫「ホント…希って何考えてるかわかんないわ」

――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――


希「こんなもんかな」


希「早めに買っておかないと、かまぼことかぼったくり価格になるからなぁ」


真姫「そうなの?」


希「せやで。このかまぼこあるやん?あと何日かしたら2倍以上に値上がってるんよ」


真姫「なにそれ、ぼったくりじゃない」


希「やろ?」

希「っと、買い忘れがあったの忘れてた」


希「ちょっと買ってくるから真姫ちゃんここで待っててな?」タッ


真姫「あ、ちょっと!」


真姫「もう………」


「真姫ちゃん………?」

希「ふぅ、残っててよかったよかった」


希「ついでに肉まんも買ったし、真姫ちゃんと食べよ」


希「あれ……あれって真姫ちゃんと……」





真姫「もういいって言ってるでしょ!」


真姫母「真姫ちゃん!」


真姫「ママなんて……知らないっ!」タッ

希「おおっと!」


真姫「あっ……」


希「真姫ちゃん……」


真姫「…行くわよ!」スタスタ


希「え?あ、ああ……ええと」


ペコリ


希「ま、まって、真姫ちゃんー!」

――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――


希「ふぅ………お夕飯美味しいかったなぁ…」


真姫「………そうね」


希「やっぱり麺類は作りやすくてええな」


希「真姫ちゃん手伝ってくれてありがとうなー」


真姫「……うん」

――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――


希「良いお湯やね真姫ちゃん」


真姫「……うん」


希「シャワーもよかったけど、やっぱりあったかな湯船につかると気分もええなぁ」


真姫「……うん」


希「真姫ちゃんの発展途上のお胸、わしわししたいけど、したら怒るんやろうなー」


真姫「……そうね」

――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――


真姫「………」ボー


希「………」


希(エリちが言ってたけど、携帯の電源切ってるっぽいし)


希(やっぱり真姫ちゃん親と喧嘩してたんやな)


希(どうしようか悩んでいるっぽいなぁ)


希(ウチがなんとかするのは簡単なんやけど………)

希(カードは………)ペラッ


希(『節制』の逆位置…。「不運」や「家庭の不和」の意味を持つカード…)


希(まさに今の真姫ちゃんやん)


希「真姫ちゃん、そろそろいい時間になるけど」


真姫「……そうね」


希「今日はうち泊まる?」


真姫「……そうね」ボー

希「よしっ!そうと決まったら……ベッドにダイブや!」グイ


真姫「………え?きゃあ!?」


バタン


真姫「いたた……」


希「ごめんなー。お客様用のお布団ないからウチと一緒に寝よか?」


真姫「ちょっと!私泊まるなんて言ってないわよ!」


希「………」


真姫「な、なによ…?」

希「いや、真姫ちゃん何も聞いてないし、自分でも何言ったか覚えてないし……」


真姫「しょ、しょうがないじゃない。……考え事があったのよ」


希「そうなん?でもまぁ、今日は泊まってくれるんやろ?」


真姫「どうしてそうな――――」


希「あー、今日は真姫ちゃんに泊まってほしいなー。ウチ今朝怖い夢見たからひとりやったら寝れんよー(棒)」


真姫「なによそれ……」クスッ

希「それにウチとしては、真姫ちゃんが泊まってくれるととっても嬉しいんやけどな」


真姫「なっ……!」カアァ


真姫「しょ、しょうがないわね。希がそこまで言うのなら泊まってあげても……」


希(ちょろい)


希「くすくす……」


真姫「何よ急に笑って…」


希「いやー、やっぱり真姫ちゃんやなー。って」

――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――


希「それじゃー、灯り消すよー」


真姫「ええ。おやすみなさい」


希「お休みー」


真姫「………」


希「………」


真姫「ねぇ、希…」


希「んー?」

真姫「その……聞かないの?」


希「なにをー?」


真姫「しらばっくれないで。私が押しかけた理由よ」


希「んー?もしかして聞いて欲しかったん?」


真姫「そんなわけ――――」


希「そうやね……」

希「ウチが助言してもよかったんやけどな」


希「真姫ちゃんがひとりで解決せないかんと思ったから」


希「ウチも…いつまでも真姫ちゃん達と一緒におれんし…‥」


希「だから時間はあげたけど、ウチから何か言うのはやめてたんよ」


真姫「希……」

希「だからな」


希「これがきっと最後の助言」


希「友達だからやなくて三年生として、人生の少し先を歩くウチの助言」


希「後悔だけは絶対にせんといてな?」


真姫「後悔?」

希「うん。ウチってほら、昔転校が多かったって言ったやろ?」


希「だからな、ウチずっと前からあること決めてん」


希「誰が相手でも、どんなことがあっても、最後は笑顔で別れようって」


希「だって、それが最後のお別れになるかもしれんやん?」


希「喧嘩して、それがその人の最後に見た顔なんて…そんなの嫌やん」


希「だから、な?後悔しないようにするんよ?」

真姫「………」


希「それと………」ゴソゴソ


真姫「きゃっ!?」ビクッ


希「ふふっ、真姫ちゃんの手温かいなぁ。人間湯たんぽやね」ギュー


真姫「も、もう希は…!」

希「何かあったらウチを頼ってな?」


真姫「……さっき最後の助言って言ったじゃない」


希「そう思ったんやけどな……」


希「やっぱりウチ、これ苦手っぽい」アハハ


希「だからな真姫ちゃん、ウチが卒業してもずっとウチを頼ってな?」


真姫「そう……ね。…考えておくわ」

真姫「………」


希「………」


真姫「……希。その…ね。今朝、ママとね……」


希「………」


真姫「……希?」


希「すぅ……すぅ……」スヤスヤ

真姫「もう、「頼ってな」とか言ったくせに」


希「う……ん……」スヤスヤ


真姫「………」


真姫「………ありがとう」

――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――


チュンチュン


希「ん……」


希「ふぁ……」ノビー


希「真姫……ちゃん?」キョロキョロ

ガラッ


希「真姫ちゃーん?」


希「置き手紙…?」


希「ええと……」ペラッ



『昨日は本当にごめんなさい。そして、ありがとう。
 後悔しないよう、ママと話し合ってきます。
 今朝も朝食作ったの。昨日よりはマシになってると思うわ。
 もしよかったら、どうぞ。
                     西木野 真姫』

希「うまく仲直りできるといいな」


希「さて、真姫ちゃんの作ってくれたのは……」パカッ


希「ふふっ、真っ黒からこげ茶色にランクアップやね」クスクス


希「お味は……」パクッ


希「苦い…でも美味しいなぁ」

希「………」モグモグ


希「あれ…?」


希「この部屋ってこんなに広かったっけ?」


希「ずいぶんと広くかんじるなぁ……」


希「………真姫ちゃん帰ってこんかな。なんてな…」

ピンポーン


希「……真姫ちゃんかな?」


ガチャ


ことり「………」


希「あれ?ことりちゃん、こんな早い時間にどうかしたん?」


ことり「希ちゃん。その、今日……泊めてくれるかな?」

希「………」


ことり「………」


希「ふふっ…!あはは!」


ことり「え、ええ!?どうしたの!?」


希「いやなんでもないよ。ふふっ…ただウチ愛されてるんやなって」


ことり「……?」


希「まぁまぁ、外は寒いやろ?中入って」


希「お腹すいてない?さいっこうな朝ごはんあるんよ。一緒に食べよ?」







おしまい

最後まで読んでいただきありがとうございました。
真姫ちゃんすっごく難しいです。もしかしたらキャラ崩壊してたかもしれません。崩壊してたらごめんなさい。


次回作なのですが、シリアスものなんて需要ありますかね?
あればそれを書きます。
ないなら、このSSの続きか漫画版のにこまきでも書きます。

のんさん料理スキルないのにおせち作れるのだろうか

>>82
のんたんは「料理ができない」ではなくて「料理が苦手」と発言しているので
簡単なものなら作れるけど、手の込んだものができない。という風に思っています。
だからきっと手の込んでいないおせちを……

色々コメントありがとうございます。
鬱グロはないのですが人を選びそうな内容だったので、なんだか迷っていました。

次回はシリアス(?)ものにします。


ことりちゃんの続きも見たかったー

>>86
続きって書いてましたが、ことり攻略した後の話になってしまうんですよ。
だから希ハーレムものになります。
これもそのうち書きますね。

このSSまとめへのコメント

1 :  ユズ咲き   2014年06月13日 (金) 21:03:25   ID: R1WhWBks

続き待ってます

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