絵里「ちょっと、一体なんの騒ぎ？」

希「真姫ちゃんの叫び声、生徒会室まで聞こえてきたで」

凛「かよちん、起きるにゃ！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

真姫「そ、そんな、かよちんが……嘘……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

絵里「！？ 花陽の顔に生気がない……？」

希「ちょっと凛ちゃん、貸してみ」ｻｯ

凛「希ちゃん……？」

希（どないしよ、そういえばウチ、脈の測り方知らないわ）

絵里「の、希、どうなの？」

希（全くわからへん）ﾌﾙﾌﾙ

凛「そ、そんな！ かよちん！ 凛を残していっちゃうなんてひどいよ……」ｳﾜｰﾝ

真姫「そんな、嘘でしょ……？」

希「事実や」ｷｯﾊﾟﾘ

絵里「花陽……」

希（脈の測り方なんて一女子高生が知ってるわけないやん）

にこ「にこの真姫ちゃんをいじめたのは誰にこ！？」

穂乃果「アルパカ小屋まで真姫ちゃんの声聞こえてたよ」

海未「真姫の声は通りますからね」

ことり「アルパカが驚いて唾かけてきちゃって驚いちゃった」ﾌｷﾌｷ

絵里「……4人に大事な話があるの。重要な話だから心して聞いてね」

穂乃果「重要な話？」ｷｮﾄﾝ

絵里「花陽が、亡くなったわ」

ほのことうみにこのぞ「！？」

ことり「そ、そんな、かよちゃんが……？」

穂乃果「そんな……」

凛「かよちん！ かよちん！」ｳﾜｰﾝ

真姫「嘘よ……。かよちんが……」ｶﾞｸｶﾞｸ

希「凛ちゃんの証言によると凛ちゃんが来た時にはもうかよちんは倒れてたってことらしいし事故死――」

海未「それは違います！」ﾛﾝﾊﾟ

希「……え？」

絵里「それは違う、って花陽の死因は事故死じゃないってこと？」

海未「絵里おねぇの脳みそは腐ってるのかなー？」

絵里「腐って……！」

海未「花陽おねぇは何者かに殺されたのかもしれないのに、事故死って決めつけるなんて希おねぇの残念さには絶望するよね！」ﾌﾟｽｽ

穂乃果「海未ちゃん、キャラ変わってない？」

海未「私のことは園田日寄子って呼んでねー」ｷｬﾊｯ

ことり「ひよこ、ちぶあいｂ……ｳｯ頭が」ｽﾞｷｯ

希「で、でも凛ちゃんは倒れてたって言っとるし……」

海未「凛おねぇが花陽おねぇを殺したとは考えないのー？」ﾌﾟｽｽ

凛「凛はそんなことしないよ！」

真姫「そうよ、花陽が死んで1番傷付いてるのは凛なのにその傷口をえぐるような……」

海未「西木野は黙ってろ、ゲロブタ！」

真姫「げ、ゲロブタ……？」ﾜﾅﾜﾅ

海未「凛おねぇが殺してないとしても凛おねぇの前に来た誰かが殺した可能性はあるよね？」

希「そ、それは確かにそうやね」

海未「うっ……！ 一体私は今何を……？」ｵﾛｵﾛ

穂乃果「あ、いつもの海未ちゃん！」

ことり「ひよこ……」

真姫「ゲロブタ……」

にこ「真姫ちゃんはゲロブタじゃないにこ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

絵里「つまり、海未が言いたいのは、これは殺人だと言うことね」

海未「え？ 殺人なんですか？」ｷｮﾄﾝ

希「殺人って言うことなら、議論しあおか」

穂乃果「今流行りの学級裁判ってやつだね！」

希「それじゃあ、今分かってることの確認やね」

希「被害者はかよちん。凛ちゃんが部室に来たときに発見」

希「倒れてるかよちんを見た第二発見者の真姫ちゃんが悲鳴をあげてみんな集まった」

希「この時アリバイがある人はおる？」

絵里「私は希と一緒に生徒会室にいたわ。真姫の悲鳴が聞こえて書類を途中で投げ出してきたからアリバイにはなるはずよ」

希「せやな、ウチとえりちは授業が終わってずっと一緒だったわ。生徒会Aさんも一緒におったしウチとえりちにはアリバイあり、と」

穂乃果「穂乃果と海未ちゃんとことりちゃんもずっとアルパカ小屋の前にいたよ」

ことり「真姫ちゃんの悲鳴が聞こえてそれに驚いたアルパカに唾をかけられちゃったからそれを拭いたこのハンカチがアリバイにならないかな？」

希「どれどれ」ｸﾝｸﾝ

希「くっさ！ ことりちゃんくっさ！」

ことり「くさいのはことりじゃなくてアルパカの唾だよー……」ｸﾞｽﾝ

海未「私たち3人が共犯で凛が花陽を見つける前にアルパカ小屋に移動したという可能性も捨てきれませんがね」

海未「でもそれはこころちゃん達にも言えることですー」

絵里「こころちゃんって誰よ……」

海未「あ、絵里のことです」

海未「ってなんでですかー」

絵里「…………海未、大丈夫？」

海未「心配には及びません」ｷﾘｯ

絵里「……」ｼﾞﾄｰ

絵里「……とりあえず共犯の可能性まで考えてたら収まりがつかなくなるわ」

希「せやね、とりあえずは単独犯って考えて単独犯では無理があるってなったら共犯のこと考えよ」

真姫「そもそもμ's内の犯行なの？」

にこ「μ'ｓのみんなだったらかよちんを殺す理由がないにこ」

希「それは違うで！」ﾛﾝﾊﾟ

にこ「は？」

希「にこっちなら分かってるんとちゃう？ かよちんが殺される理由」

にこ「……もしかして嫉妬？」

希「せやね、おそらく犯人はかよちんの人気に嫉妬してかよちんをころしたんや」

絵里「人気、っていうと……。人気とはまた違うけどこの前やった6thシングルのセンター争奪総選挙の結果かしら？」

ことり「確かかよちゃんは6位だから、かよちゃんの下は……」

凛「海未ちゃんと希ちゃんとことりちゃんにゃ」ｷﾞﾛｯ

希「でも、ウチら3人ともアリバイはあるみたいやな」

凛「じゃあかよちんより1個順位が上の人！ かよちんに抜かれるって思ったんだよ！」

真姫「1つ上って言うと、5位……？」

穂乃果「5位って確か……」

にこ「にこ！？ にこはそんなことしてないにこ！」

絵里「でもにこはアリバイ、ないのよね？」

にこ「確かに授業が終わってからはずっと1人だったけど……」

真姫「にこちゃんがそんなことするわけないじゃない！」ﾊﾞｯ

にこ「真姫ちゃん……！」ﾊﾟｱｱｱｱｱｱｱ

絵里「アリバイがないのは真姫も同じよ、凛もね」

凛「凛も……？」

希「というか第1発見者やし結構怪しまれる立場やね」

凛「ひどいにゃー！ 凛はそんなことしてないにゃ！」

凛「大体、凛はかよちんが大好きなのに殺すなんて……」

ことり「それは違うよ！」ﾛﾝﾊﾟ

凛「にゃっ！？」

ことり「好きだから殺したいっていう気持ちもあるとおもうの」

ことり「ことりも、ほ、穂乃果ちゃんのこと」

ことり「こ、これ以上は言えないよ……！」ｶｱｱｱｱｱｱｱｱ

海未「その意見に賛成です！」ﾄﾞｳｲ

ことり「！」ﾄﾞﾔｧ

海未「確かに私も穂乃果を好きなあまり殺してしまいたいと思う時があります」

ことり「穂乃果ちゃんは人気者だから自分だけのものにしたくて殺したくなっちゃうこともあるよね！」ｳﾝｳﾝ

穂乃果「ちょ、ちょっと待って！ すとっぷ！ すとーっぷ！」

海未「？ どうかしましたか？」ｷｮﾄﾝ

穂乃果「どうかしましたか？ じゃなくて、2人とも穂乃果を殺したいって思ってたの！？」

海未「でも殺したら穂乃果の笑顔が見れないので実行にはうつしませんよ？」

ことり「穂乃果ちゃんは1人占めしたいけど、それで死んじゃったら元も子もないもんね」ｳﾝ

絵里「と、とりあえず愛情も行きすぎると、ってことね」

希「凛ちゃんの容疑は晴れないみたいやな」

凛「凛は殺してないもん！」ｳﾜｰﾝ

真姫「そういえば、かよちんお昼から元気なかったわよ」

穂乃果「お昼から？」

凛「お昼あんまり食べなくて真姫ちゃんと2人で心配してたにゃ」

希「お昼時点でなんらかがあった可能性があるってことやな」ﾌﾑﾌﾑ

絵里「お昼……あの花陽が食欲がない……」

絵里「そうよ、分かったわ！」

希「えりち、何かわかったん？」

絵里「花陽はご飯に何か盛られたのよ。おそらく遅効性の毒か何か」

？？「それは違うよ！」ﾛﾝﾊﾟ

絵里「だ、誰！？」ﾋﾞｸｯ

凛「こ、この声は……！」

にこ「も、もしかして……」

花陽「花陽はお昼に毒なんて盛られてないよ」

絵里「いやあああああああああああ！ 幽霊！」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

花陽「ﾕﾞｳﾞﾚﾞｲﾞ!?」

凛「かよちんは死んだはずにゃ！ だからここにいるのは幽霊にゃ！」

花陽「死んでないよ！」

希「悪霊退散！」ﾊﾞｯ

花陽「希ちゃん！ 塩投げないで！」ﾍﾟﾛ

花陽「ってこれ砂糖だし！」

希「間違えてもうた」ﾃﾍﾍﾟﾛ

花陽「そもそもなんで花陽が死んだことになってるの？」

真姫「希がさっき脈を測って……」

希「ん？ ウチ脈測る真似事はしたけど測ってないよ？」

絵里「で、でも、『どうなの？』って聞いたら首を横に振ったじゃない」

希「あぁ、それは『分からない』って意味で首を横に振ったんやけど」

穂乃果「じゃあかよちゃんは死んでなかったってこと？」ｷｮﾄﾝ

ことり「そうみたいだね」ｱﾊﾊ

凛「かよちんよかった！」ｷﾞｭｯ

花陽「も、もう！ 凛ちゃん苦しいよ！」ｴﾍﾍ

にこ「っていうか、ならなんで顔面蒼白でたおれｔ」ｸﾞｩｰ

にこ「に、にこじゃないにこ！」ｱﾜｱﾜ

海未「分かっていますよ」ﾌﾌ

真姫「かよちんまたダイエットね、やるのはいいけど倒れるまでやるのはどうかと思うわ」ﾊｧ

絵里「全く人騒がせなんだから」

花陽「ご、ごめんなさぁい……」ｸﾞｩｰ

希「そういえば今流行りの学級裁判には『おしおき』があるみたいやね」

穂乃果「犯人がおしおきをうけるはずだけど今回の場合ってどうなるんだろう……？」

真姫「かよちんが倒れた原因はかよちんだし、かよちんじゃない？」

海未「そうなるのが正しいと思います」

希「かよちんがおしおきやね」ﾆﾔﾘ

花陽「ひぃっ！？」ﾋﾞｸｯ

希「みんなを心配させる悪い子には、わしわしMAXやで！」ﾜｼﾜｼ

花陽「ん……･ふっ……や、ぁ！」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

希「揉み応えのある胸やね。揉んでるこっちも気持ちいいわ」ｽﾙﾘ

花陽「ひゃうぅ！ 生はダメぇ！」ｶｱｱｱｱｱｱｱｱ

花陽「んっ……！ つまんじゃいやぁっ！」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

花陽「ﾀﾞﾚｶﾀｽｹﾃｰ！」

＼ﾁｮｯﾄﾏｯﾃﾃｰ／

おわり