エレン「アニって以外と好き嫌い多いんだな・・・」(39)

~食堂~

エレン「今日もこのスープかよぉ」

アルミン「まあ我慢して食べようよ」

ミカサ(口移しして食べさせたい)




サシャ「おいしいです!おいしいです!」がつがつ

ミーナ「もっとおいしいものとか出せないのかしら~」

ユミル「まったくだ!訓練で疲れてるってのに、なあ?クリスタ」

クリスタ「う、うん、でも食べないと駄目だよ」

ユミル(結婚しよ)

ミーナ「あれ?アニ食べないの?」

アニ「・・・」

サシャ「くれるんですか!?」

アニ「いや・・・」




アニ(にんじんだ・・・)

アニ(クソッ、よりにもよってにんじんかよ・・・)

ユミル「食べないとおっきくなれないぞ~?」

クリスタ「ユミル!やめて、そういうこと言うの!」

ユミル「はいぃ」

アニ(う・・・)

ミーナ「大丈夫?」

アニ「うん」ぱくっ

アニ「うっ」

~食事後~

アニ(何であんな不味いものがこの世にあるのか信じられないよ、まったく・・・)

エレン「~~~・・・だよなぁ」

アルミン「そう?」

アニ(あ・・・エレンとアルミンだ)

エレン「好き嫌い多い女はどうも好きになれないよなぁ」




アニ「」



アルミン「やっぱ食べ物は大事にして欲しいよね」




アニ(・・・そ、そんなぁ)ガーン

~訓練~

エレン「なあアニ、今日も体技教えてくれよ~」

アニ「い、い、いや、今日はミーナと組むから・・・」

エレン「おー、そっか!じゃあまた今度なっ」ニコッ

アニ「」きゅん

エレン「おーいライナー、組むぞー」

アニ(にんじん、食べれるように頑張ってみようかな・・・)

アニ「はぁ・・・」とぼとぼ

わいわいがやがや

アニ「ん?・・・あ、男子が喋ってる・・・」

ジャン「俺以外と甘いもの嫌いじゃん?」

ライナー「知らねぇよ」

マルコ「サシャって嫌いな食べ物あんのかなぁ」

ベ「無いと思うけどなぁ・・・」

アルミン「あったらあったですごく驚くけどね」

エレン「好き嫌い多い女ってどう思う?」

ライナー「うーん、いや別にクリスタなら何でもいいが・・・」

ジャン「ミカサに嫌いなものがあったら全力で取り払うじゃん」

エレン「俺嫌いだなぁ」

教官「おーい、そこ、ダラけるな!」




アニ「」オレキライダナァオレキライダナァオレキライダナァ・・・

~宿舎~

アニ「」ずーん

ユミル「なぁ、なんでアイツはあんなに落ち込んでんだ?」

サシャ「ご飯あんまり食べられなかったとか!」

ミーナ「サシャはぶれないね」くすくす

サシャ「もしそんなことあったらアニ以上に落ち込みます!!」

ミカサ「もしも、エレンに嫌われたら、私もああなると、思う・・・」

クリスタ(わっ、わたしもそうなるかも・・・)




アニ(それ正解・・・)

~食堂~

エレン「一緒に食おうぜ、アニ」

アニ「・・・別にいいけど」

エレン「今日の飯、なんだったっけなぁ」

アニ「」びくっ

エレン「あ、にんじん入ってる」

アニ「」びくびくっ

エレン「にんじんって美味いよな」

アニ「」びくびくびくっ

エレン「いただきまーす」

アニ「一つ聞いてもいいか?」

エレン「ん?何だ?」がつがつ

アニ「なんでまた、私を誘ったんだい?」

エレン「うーん、あいつらとはいつも食ってるしな」

アニ「・・・」

エレン「それに、アニのこととかもっと知りたいしな!」ニコッ

アニ「」きゅん

アニ(これは食べなきゃ駄目なパターンじゃないか・・・)

エレン「どうした?食わないのか?」

アニ「い、いや、食べるに決まってるじゃないか」

エレン「いつも薄いスープに硬いパン・・・飽きてきたなぁ」

アニ「そういえば、アンタの一番好きな食べ物とか聞いたことなかったね」

エレン「んー、にんじんかな?」




アニ(最悪だよ・・・)

エレン「じゃあアニは?」

アニ「んー・・・割と何でも好きだけど」

エレン「にしては残ってないか?にんじんとかよ・・・」

アニ「えっ!?いや、その・・・」

エレン「あ!わかったぞ・・・」

アニ(しまった・・・き、嫌われちゃう・・・)




エレン「好きなものは最後に残すやつだな!?」

アニ「へっ!?そ、そうそう」

エレン「じゃあ俺は食い終わったし、お前の食ってるとこでも見てようかなあ」

アニ(う・・・)

エレン「・・・」

アニ(にんじん・・・食べなきゃ・・・)

エレン「・・・」

アニ(く・・・くそ、もう一気に行っちゃえ!)ぱくっ

エレン「お前綺麗な顔してんなぁ」

アニ「」ぶはっ

エレン「うわっ、吐くなよ!服が汚れちゃうだろうが!」

アニ「ご、ごめん、変なとこに入っちまってさ」ふきふき

エレン「別にいいよ、でも好きだからってそんな焦って食うなよな」

アニ(違うのに・・・)ふきふき

エレン「あ、あとさ」

アニ「ん?なんだい?」

エレン「今日飯誘ったのは、実は用事あって、さ」

アニ「へっ?」

エレン「今日の夜、宿舎の裏来てくれよ」

アニ「?・・・別にいい、けど」

エレン「おう、ありがとう!じゃーな!」タッタッタッ




アニ「な、なんでだ?」ぽかーん

~夜~

アニ(来てみたはいいけど、アイツがいない・・・)きょろきょろ

エレン「お待たせーっ」タッタッタッ

アニ「・・・遅いよ」

アニ(って、こういう事言うから嫌われるんだよ・・・)

エレン「よ、用事ってのはな、そのー」ぽりぽり

アニ(な、なんだ?まったく見当付かないんだけど・・・)

エレン「お、俺と付き合って欲しい!」



アニ「」

アニ(きゅきゅきゅ、急展開すぎやしないかい!?)

エレン「な、なあ駄目か?」

アニ「・・・」

エレン「・・・」しょぼん

アニ「な、なんで私なんだい?」

エレン「好きだから、じゃ駄目か?」

アニ「う・・・そ、その好きなとこっていうかさ」

エレン「スタイルもいいし、容姿も端麗だし、髪も綺麗」



アニ(はうっ)きゅん

エレン「それに、なんか、お前優しいとこあるじゃねえか」

アニ「な、ないよ」

エレン「それに話してて楽しいし」

アニ「楽しくなんか、ない」

エレン「とにかく、もう好きなんだよ!」

アニ「ぐっ」きゅん

エレン「駄目、だよな」

アニ「・・・私、秘密にしてること、あって」

エレン「・・・?」

アニ「これを知ったら、絶対嫌いになる」

エレン「そんなこと・・・ねーよ」

アニ「私じゃ、アンタに似合わないよ・・・」とぼとぼ

エレン「おいっ!」がっ

アニ「あぅ」ぎゅっ

エレン「好き過ぎて、辛いんだ・・・お前のことが」

アニ(~~っ!)きゅん

エレン「訓練してても飯食ってても・・・お前のことしか考えられない」

アニ(顔が、あっつい・・・)

エレン「嫌いになんてなんないから、言ってくれ」

アニ「じ、実は私・・・」




ライナー「おい!」

べ「アニ!」

アニ(聞いてたのか・・・)

エレン「お、お前ら、どうした?」

ライナー「俺らはアニに用がある・・・」

べ「アニ、今エレンに言おうとしてたよね?君の、いや、僕たちの秘密を」

エレン「ちょ、ちょっと待て!おい!秘密ってなんだよ!」



アニ(あいつら、勘違いしてる・・・)

アニ「ライナーとベルトルトには関係ないよっ」

ライナー「シラ切るな・・・」

べ(名前覚えてたんだ)

エレン「おい!なんだよお前ら!」

アニ「じゃあ、ここでもう秘密をバラす」

ライナー「まだ早い!」

べ「早計だ!アニ!」

アニ「すぅ・・・」




アニ「私はにんじん ライナー「やめっ!・・・え?」

べ「にんじん・・・え?」

エレン「にんじんがどうしたんだよ」

ライナー(おい!ベルトルト!どういうことだ!)こそこそ

べ(いや、アニが秘密がどうのこうの言ってるの聞いたから・・・)こそこそ

ライナー(実は巨人ですって言うかと思ったらにんじんだよ!)こそこそ

べ(ぼ、僕のほうこそ早計だったよ・・・)こそこそ

ライナー「そ、その邪魔してすまなかったな!続けてくれ!はは・・・」

べ「じゃ、じゃあまた明日ね~」タッタッタッ

エレン「は、はあ?訳わかんねえ・・・」

アニ「・・・」

エレン「で、その、お前の秘密っつうのは・・・」

アニ「私、実はにんじん・・・嫌いなの」

エレン「・・・ふっ」

アニ(き、嫌われたかなぁ)

エレン「はっはっはっ!」

アニ「・・・?」

エレン「なんだよ!そんなことだったのかぁ」

アニ(・・・ほっ)

エレン「なあ、そのー・・・俺と一緒にさ、克服してこうぜ!」




アニ「こっちこそ、よろしく///」

~食堂~

エレン「今日もこのスープかよぉ」

アニ「まあ、仕方ないよ、食べよう」

エレン「あ!具がにんじんからピーマンになってる!」

アニ「えっ・・・」

エレン「・・・まさか・・・」

アニ「めちゃくちゃ嫌い・・・」

エレン「今日のところは食べてやるけど」

アニ「ほんとかい!」きらきら

エレン「明日からは食えよ!」

アニ「・・・う~」ズーン




エレン「アニって以外と好き嫌い多いんだな・・・」

end

エレン「アニってくすぐり効くのかな」の人です。3作目です。いちゃいちゃエレアニ増やそう!ではまた~

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