モバP「パヴェリング」 (49)



加蓮・まゆ・ユッコの短編シリーズです。
まゆ月末記念ということで、このスレからでもどうぞ。

前回 モバP「パッチワーク」





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401799235




―事務所―



加蓮「さーきにきーづいてー ほっ、しっ、いっ、のん♪ 」(BGM:『2nd SIDE』)

奈緒「『のん♪』なんて言ってねえよ!フツーに『のっ』って言ってるだろ!」グワッ!!

裕子「そうですか?私は『のん♪』って聞こえましたけど」

輝子「わ、私も『のん♪』だと思ってた……」

紗枝「うちもどす。かわいらしいなあて思うとりました」




北条加蓮(16)
http://i.imgur.com/ksD6nF9.jpg

神谷奈緒(17)
http://i.imgur.com/T636ope.jpg

堀裕子(16)
http://i.imgur.com/xNl3O3X.jpg

星輝子(15)
http://i.imgur.com/TIUkZVK.jpg

小早川紗枝(15)
http://i.imgur.com/EUf6X3L.jpg





加蓮「ほら、全員『のん♪』って聴こえてるよ。いい加減諦めなって」ポン

奈緒「いいやぜってえ諦めねえ!第一『のん♪』なんてあたしのキャラじゃないだろ!?
   これは今後のあたしのイメージを左右する重大な問題だ!」

裕子「そんなことよりプロデューサー遅いですね。何してるんでしょう?」サラリ

奈緒「そんなこと!? 今そんなことって言ったな!! サイキックシャイニングウィザード
   くらわすぞこの野郎!」ガタタッ!!

加蓮「はいはい落ち着いて。いつの間にアンタまでサイキッカーになったのよ」ドウドウ




P「お待たせみんなー、CDプロモーション打ち上げの会場とれたぞー」スタスタ



裕子「やったあ!ありがとうございますプロデューサー!」

加蓮「ホントにやるのパエリアパーティー?もっとフツーでいいのに」

P「もちろん!みんなが食べたいものを合わせた結果だしな!紗枝がごはんで輝子が
  きのこで、奈緒がエビで加蓮がオシャレな料理で裕子がパエリアが食べたいって
  言ったから、全部載せてパエリアにしようって事になったし」ニコッ






紗枝「秋か冬やったらよせ鍋になっとったかもしれませんなあ。ぱえりあ、いうんは
   西洋の炊き込みごはんみたいなもんやて聞きましたけど」

裕子「炊き込みごはんと違って具は混ぜませんけどね。スペインツアーの時に食べて
   美味しかったからまた食べたいって思ってたんですよ!楽しみだなあ!」ワクワク

奈緒「裕子だけが具体的な料理名を言ったから、全部そっちに持ってかれちまったな。
   こんなところでもサイキックが発動したか」

輝子「フヒ…、きのこは私が準備するよ。食べごろのがいっぱいあるんだ……」ニヤリ





加蓮「で、会場はどこなの?スペイン料理のお店なんてこのへんにあったっけ?」

P「いや、都内の結婚式場だ。加蓮は前に撮影で行っただろ?」

加蓮「え?あそこでするの?じゃあ誰かの撮影のついで?」キョトン

P「ああ、撮影用の料理にしてもらった。というわけでみんなには悪いが、打ち上げは
  仕事終わりのアイドルやスタッフさんも交えてやる予定だ。それでいいか?」

裕子「全然OKです!パーティーは人数が多い方が楽しいですから!」ニコッ





奈緒「ちなみに今回の撮影は誰なんだ?確か前は加蓮と桃華と茜がメインで、ありすと
   ニューウェーブが花嫁兼招待客だったよな」

P「今回は美優さんと友紀とまゆがメインで、花嫁兼招待客は麻理菜さんと詩織と珠美が
  やる予定だ。あ、それからクラリスもだな。シスターだからうっかりしてた」

裕子「友紀さんがいるんですか。にぎやかになりそうですね!」

加蓮「まゆもやるんだ。ウエディングの仕事やりたがってたから喜んでるだろうね」クス







―ハッピーウエディング撮影当日・都内結婚式場にて―



麻理菜「あれ?あんた今日メインのひとりじゃなかったっけ?どうしてエキストラの
    カッコなんてしてるの?」キョトン

美優「それが私の撮影は急遽来週になりまして、気球の上でするみたいです……」

麻理菜「へえ、すごいわね。風が気持ちよさそうでいいじゃない」

美優「よければ代わりましょうか……?私気球に乗ったことなんて一度もないので、
   すごく怖いんですけど……」ブルブル

麻理菜「だ~いじょうぶよ!幸子ちゃんのスカイダイビングに比べればマシでしょ!
    ここは大人組らしくビシっと決めなさい!」アハハ







沢田麻理菜(26)
http://i.imgur.com/TgPqvUP.jpg

三船美優(26)
http://i.imgur.com/DG2h028.jpg





美優「ううぅ、空は夏美さんの専門だったはずなのに……」

友紀「まあまあ美優さん!今日はハッピーウエディングだし思いっきり楽しんじゃお!
   景気づけにシャンパンでも……」サッ

クラリス「いけませんよ友紀さん。まだ仕事中ですからね」ヒョイ

友紀「ちぇっ、わかってるよもう」ブーブー






姫川友紀(20)
http://i.imgur.com/GqigmHK.jpg

クラリス(20)
http://i.imgur.com/PKDx45H.jpg






 ワイワイ



奈緒「今回は前回と違って成人が多いな。まるで本当に結婚式に来たみたいだ」

紗枝「背の高い人ばっかりどすなあ。本物のもでるさんみたいやわあ」

奈緒「そうじゃないのもいるけどな」チラリ



珠美「あ、あの詩織さん、どうしてさっきからずっと珠美の頭を撫でているんです?」

詩織「ちょうどいい高さにあるから、かしら…」ナデナデ







脇山珠美(16)
http://i.imgur.com/hWpbbhp.jpg

瀬名詩織(19)
http://i.imgur.com/oW3UqaL.jpg





珠美「珠美はちっちゃくありません!輝子ちゃんよりおっきいです!」ムキ―!!

輝子「フヒ… 3センチしか変わらないけどな……」

詩織「ふふ、みんなちっちゃくて可愛い…」クスクス

奈緒「ちょっと待ってくれ詩織さん、まさかそのみんなにあたしも入ってないよな?
   あたしは一応150以上あるからな?」

紗枝「頭のお団子も足してまへんやろな?」ジロリ

奈緒「ちゃんと別にしてるよ!そんなセコいことするか!」グワッ!!






紗枝「うふふ、冗談どす。ところで加蓮はんと裕子はんはどこに行きはったんどすか?
   いつの間にかおらんようになってましたけど」



奈緒「あの2人なら教会の方に行ってると思うぜ。多分今頃、まゆの撮影を近くで
   見物してるんじゃないかな」








―教会―



カメラ「はいOKでーす!5分休憩入れまーす!」

まゆ「ありがとうございましたぁ」ペコリ

P「お疲れまゆ。何かリクエストとかあるか?」

まゆ「そうですねえ。少し外の日差しが強いので、窓に覆いをかけてくれませんか?
   そうした方が光が和らいでドレスの白が映えると思うので」

P「わかった、監督さんに相談してみるよ」







佐久間まゆ(16)
http://i.imgur.com/Z2f0qgW.jpg






 <スミマセ~ン



まゆ「ふう……」ストン

加蓮「お疲れまゆ。順調だね」スタスタ

まゆ「うふふ、撮影の仕事は昔から得意ですから♪」

裕子「ほぼ全部1発OKじゃないですか。どんなポーズや表情も監督さんの指示通りに
   完璧に決めてるし、凄いですね……」アゼン

まゆ「元モデルですからこれくらいは出来て当然です。ですがウエディングドレスの
   撮影は初めてですから、まゆも緊張してるんですよ?」クス

加蓮「全然そんな風に見えないけどね。むしろいつもより落ち着いてるんじゃない?
   アタシはもっとはしゃいでると思ってたんだけど」






まゆ「これでも楽しんでいますよ。ですがやはりウエディングドレスは気が引き締まり
   ますねえ。それに未来の新郎さんも見てますし」ニヤリ

加蓮「……言っとくけどこれは仕事だからね?勘違いしちゃダメだよ」ジロリ

まゆ「うふふ、あなたがそれを言いますかぁ?加蓮さんの花嫁姿の写真は、明らかに
   勘違いしてるように見えましたけどねえ」

加蓮「あれは演技よ演技。プロのモデルの目を騙せたんだったら、アタシの演技力も
   なかなかのものってことだね」プイ

まゆ「ではそういうことにしておきましょう。まゆ達はアイドルですから、花嫁役の
   演技も大事ですよねえ」クスクス





裕子「あれ?そういえばまゆちゃん指輪してないんですか?机の上に置きっぱなしに
   なってますけど」

まゆ「ああ、それは次の屋外撮影の時につけてみないかって監督さんに渡されたんです。
   ですがあまり気が進まなくて、どうしようか迷ってまして……」ウ~ン

裕子「なんだか全体的にキラキラしてますね。デコケータイみたいな」ヒョイ

加蓮「『パヴェ』だね。つけたらいいじゃん。何が気に入らないの?」






参考:[パヴェのブライダルリング]
http://i.imgur.com/rNMXQtl.png







まゆ「それはですねえ……」

P「まゆー、そろそろいいかー?」ヒョイ

まゆ「どうやら休憩時間が終わったみたいです。ではこの話はのちほど」スクッ

まゆ「はぁい。今行きますよお♪」ルンルン





 <オマタセシマシタ <ヨロシクオネガイシマ―ス!



裕子「行っちゃいました。それにしてもこの指輪小道具にしては豪華ですよね。まるで
   本物みたいです。ちょっとはめちゃおうかな♪」スチャ

加蓮「本物だよそれ」サラリ

裕子「え」ピタ

加蓮「アタシの撮影の時と今日の監督さん同じ人だったんだけど、ドレスも指輪も全部
   本物でやってたから。その指輪確か100万円くらいするんじゃなかったかな」

裕子「た、たすけてください、うごけません……」カチ―ン






P「ふう、まゆの撮影はサクサク進むからこっちも楽だな…… ん?どうしたんだ裕子?
  パントマイムの練習か?」スタスタ

裕子「ぷ、ぷろでゅうさぁぁ…… ゆびわとってくださいぃぃ……」ウルウル…

加蓮「本物だと気付かずに指にはめて、外そうとしてもし傷でもつけたら大変だって
   動けなくなっちゃったの。何やってんだか」ヤレヤレ

P「触ったくらいで傷なんてつかないよ。でも勝手に身につけるのはよくないな。
  今度からは注意しろよ」ヒョイ

裕子「ふにゃ~……」ヘナヘナヘナ…





P「おっと、大丈夫か?」ダキッ

裕子「ぷ、プロデューサー!? 私のことはいいですから、早く手に持っている指輪を
   安全な場所にしまってください!」アタフタ

P「こんなのただの指輪だろ?俺にとってはお前の方がよっぽど大事さ」ナデナデ

裕子「す、すみません……」カアア

加蓮「サイキックいちゃついてるんじゃないわよ」ゲシゲシ

P「いてっ!? どうして俺を蹴るんだ!? 」

加蓮「ふんっ、知らないっ」プイ






まゆ「…………」ゴゴゴゴゴ…



カメラ「ま、まゆちゃん顔が怖いよ?どうしたの……?」オソルオソル

まゆ「すみませぇん、何でもありませんからもう一度お願いしますぅ♪」ニッコリ








―――



P「へえ、まゆがこの指輪をつけるかどうか悩んでいるのか」マジマジ

加蓮「よくわからないけど気が進まないみたいだよ。パヴェが嫌いなのかな?」

P「加蓮は確か指輪つけなかったよな?グローブ(手袋)はめたままの撮影だったし、
  手元もブーケで隠れていたから」

加蓮「そうだね。一応準備してもらったけど、指輪はつけなくてもいいかってことに
   なったよね。アタシは別にどっちでもよかったんだけど」






P「そういえば『アイツ』も昔、パヴェの指輪を嫌がったなあ……」ポツリ

加蓮「ん?アイツって誰?」ピクッ

P「ああいや、何でもない、こっちの話だ」アセアセ

加蓮「もしかして昔、誰かにパヴェの指輪を送ってプロポーズしたの?」ジト…

裕子「じー……」ジロジロ





P「わかったよ、わかったからそんなに見つめないでくれ。ちゃんと話してやるから。
  でもそんなに面白い話じゃないぞ」オテアゲ

加蓮「わかってるよ。で、何があったの?」ズイ

裕子「ずいっ」

P「何で2人ともそんなに必死なんだよ。昔今日みたいに担当していたアイドルを連れて
  ウエディングの仕事したことがあってな。だけどそのアイドルは朝からすごく機嫌が
  悪くて、なかなか撮影が進まなかったんだ」

加蓮「Pさんが無神経なこと言って怒らせたんじゃないの?ただでさえウエディングの
   仕事は色々複雑なんだから、何気ない一言が命取りになるんだよ」ジロリ





P「わからんが、もしかしたらそうだったかもしれないな。まあそのアイドルは普段も
  あまりニコニコ笑顔って感じじゃなくて、小さなケンカはよくしてたんだけどな。
  それでも何とかなだめて撮影を進めて、最後に指輪をつけて撮る事になったんだ。
  そしたらそのアイドルがとんでもないことを言い出してな」

裕子「な、何を言ったんですか……?」オソルオソル

P「それが指輪を机に並べて、『私が欲しいと思ってる指輪を当てろ』って言ったんだよ。
  自分のプロデューサーならそれくらいはわかって当然だってな。確かにそいつとは
  付き合いが長かったけど、そんなのさっぱりわからなかったよ」ハア…





加蓮「で、Pさんはパヴェの指輪を選んだの?」

P「ああ、一応俺なりに考えて指輪を選んだつもりだったんだが不正解だったみたいで、
  キツいビンタをお見舞いされたよ。そのアイドルはそのまま自分の車で帰ったから
  撮影は中止になったし、あの時は大変だったなあ」ポリポリ

裕子「何がダメだったんですか?こんなにキレイなのに……」

P「後日そのアイドルと一緒に飲んだ他のアイドルにこっそり教えてもらったんだが、
  パヴェって同じ大きさとカラーの小さなダイヤをびっしり並べたデザインだろ?
  それが特別なダイヤがなくて、つまり自分が一番じゃないみたいだととられて
  そいつのプライドを傷つけてしまったらしい」

加蓮「ああ、なるほど。言われてみればそう思われるかも……」





P「俺はそんなつもりで選んだんじゃないんだけどな。一応その後に俺の真意を伝えて
  そいつとは仲直りしたけど、コミュニケーションの難しさを痛感したよ」

裕子「ちなみにPさんは、どういうつもりでパヴェの指輪を選んだんですか?」

P「照れくさいからあまり言いたくないけどな。パヴェってフランス語で『石畳』って
  意味だろ?石の代わりにダイヤが敷き詰められた光輝く道を、これからも2人で
  一緒に歩いて行こうって伝えたかったんだが凝り過ぎたな」ポリポリ

加蓮「うわクサッ、そんなのわかるわけないじゃん」ズバッ

裕子「私もちょっと…… 」

P「う、うるせえ!そいつにもそう言って呆れられたよ!第一そんなことを言ったら、
  こっちだってダイヤを自分に例える気持ちなんてわからねえよ!」カアア





裕子「ちなみにそのアイドルの人って、まだ事務所にいるんですか?」

P「ああいるぞ。今もクールで酒飲みながらふんぞり返って……」ハッ

加蓮「ん?クールの人なの?」ピク

P「さ、さてと!雑談はこれくらいにして仕事に戻ろうかな!他のみんなの様子も
  見ないといけないしな!」ピュ―!!

加蓮「あ、逃げた」

裕子「誰なんでしょうか?プロデューサーにビンタするって怖そうな人ですね」ムムム…






***



―衣装チェンジ・控室にて―



まゆ「何やら騒がしいと思っていたら、そんな話をしていたんですか」ジロリ

加蓮「ごめん、撮影の邪魔しちゃったかな」

まゆ「いえ、裕子さんがいる時点である程度は心構えが出来ていましたから」

裕子「なんですかその言い方!まるで私がうるさいみたいじゃないですか!」プンプン






加蓮「アンタ最初から集中してたじゃない。アタシには完璧に仕事だって割り切ってる
   ように見えたけど」

まゆ「うふふ、今のまゆには花嫁よりもトップアイドルになることの方が大事ですから。
   Pさんもまゆにそれを望んでますし、まゆもPさんとの間にある確かなキズナを
   感じられる今の関係を大事にしたいんです……」ウフフフフ…

裕子(なんだかまゆちゃんが怖いです……)ゾク





加蓮「はいはい重い重い。で、どうするの指輪?つけるの?」

まゆ「どうしましょうかねえ。まゆは礼子さ…じゃなくてそのアイドルの方とは違って
   パヴェが嫌いというわけではなくて、16歳のまゆが不相応な結婚指輪をつけると
   違和感があるんじゃないかと思ってるんですけど……」ウ~ン

加蓮「ああ、確かに今回の撮影は大人がやけに多いもんね。花嫁を真剣にやりすぎても、
   どうしても背伸びしました感が出ちゃうかも」

まゆ「友紀さんはともかく美優さんは強敵ですねえ。花嫁勝負で立ち向かってもまゆの
   勝ち目は薄いです。ですから『花嫁役をしているアイドル』として、まゆの魅力を
   アピールする方法を考えないと……」





加蓮「そんなの監督に相談して…… って、監督が指輪を薦めてるんだっけ?だったら
   Pさんに相談してみたら?」

まゆ「そうするのが一番ですけど、出来れば元モデルとしてPさんを驚かせるような
   一工夫が欲しいですねえ」

裕子「だったらリボン巻いてみたらどうですか?まゆちゃんいつも撮影の時にやってる
   じゃないですか。このへんにぐるぐる~って感じで」

まゆ「まゆもそれは考えましたけど、普段の衣装ならともかくウエディングドレスに
   するのはちょっと……」

加蓮「いいんじゃない?どのみち正攻法じゃ美優さんに敵いっこないんだから、指輪の
   代わりにリボン巻いてアピールしちゃおうよ。ついでに花とかつけてさ♪」



裕子「楽しそうですね!じゃあ私花をもらってきます!バラでいいですよね?」スクッ

加蓮「赤だと目立ち過ぎちゃうから、ピンクと白をもらって来てくれる?アタシは
   メイクさんのところに行ってリボンもらってくるよ」スクッ

まゆ「あなた達、まゆで遊んでませんかあ?」

加蓮「アタシ達も打ち上げ始まるまでヒマだし、ちょっとは手伝ってあげるよ。まゆは
   メイクの確認でもしてなって♪」ニコッ







 <バタン スミマセ~ン



まゆ「行っちゃいましたか。まあいいでしょう、リボンの構図を考えてみますか」

まゆ「…………」チラ

[パヴェのリング]






まゆ「『石の代わりにダイヤが敷き詰められた光輝く道を、これからも2人で一緒に
   歩いて行こう』ですか。まゆは素敵だと思いましたよ」

まゆ「ですからこれからも、まゆをPさんのそばにいさせてくださいね♪」ウフフ



おわり







 ここまで。結婚指輪にパヴェはちょっと派手すぎるかもしれないと思いましたけど、
そこはアイドルということでご容赦を。月末に花嫁まゆが来たので急遽予定を変更して
書き上げました。ドレスの後ろの赤いラインがまゆらしくていいですね。
 さて、CD第6弾おめでとうということで書き始めたこのシリーズですが、10作目と
一区切りがついたので今回で終了とさせてもらいます。加蓮とユッコと組ませてみて、
まゆがいたら面白そうだと思って作ったトリオですが、意外と馴染んで楽しかったです。
『パ』のタイトルではもう思いつかないので、次書くなら『ピ』とか『プ』とか、それ
以外になるかとw それではまたいつか。


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