【555】海堂「俺も、もう終わりか……」 (23)
注意
・半端ない時代遅れ
・小説と劇場版は見てない
・山無し落ち無し
・短め?
それでもよければどうぞ。書き溜め投下なので完結はします。
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海堂「あれからしばらく経っちまって……俺の体も崩れてきやがった……俺ももう終わりか……もって今日一杯か~ああ、さびしい。」
海堂「……最後に思い出の地って奴を巡ってみっか。」
海堂(ここは輝夫が居た施設だ)
海堂(あの時輝夫を救わなかったら木場は……いや考えてもしゃーね―か。)
見原「あ、海堂さんこんにちは。」
海堂「おう、お前、まだここで働いてたのか?」
見原「はい。あの時はお世話になりました。」
海堂「ばっきゃろうてめー。それは俺のセリフだ。」
見原「ははは、よかったらお茶でもどうですか?」
海堂「そんな暇じゃね―ンだ。って言いたいところだけど今日は貰って行こうかな。」
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海堂「そういや今度マイホーム持つんだってな」
見原「まあ、ぼちぼち」
海堂「よかったじゃね―か。家持つのが夢だったんだろ?」
見原「まあその第一歩ですかね。」
海堂「おう、夢ってのは叶わなきゃ呪いになっちまうからな。しっかり夢かなえろよ。」
見原「はい」
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海堂「じゃあな」
見原「また来てくださいね。」
海堂「次はあのピザ屋行ってみっか」
海堂「ちあーす」
ピザ屋の店主「あいよ……て、あんたか。このバイトさぼりめ」
海堂「そんなこと言わないでくださいよ。あの時の事いまさらになってちょっと悪いかな~って思ってバイトに来たんすから」
ピザ屋の店主「うち今バイトいっぱいいっぱいよ」
海堂「まあタダ働きでいいっすから」
ピザ屋の店主「そう言うことなら」
おい、皿わるんじゃねー。誰だここワックスかけたの。滑るじゃね―か
店主「出てけ!」
海堂「いって~。何も蹴ることねーじゃね―かよ!おめえ。」
店主「それで……その、木場と乾の奴どうした?お前に比べればまだ乾の方が使えたんだがな……」
海堂「それは……お前……」
海堂「元気でやってるよ」
店主「そうか……よかった」
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海堂「次は……川だ。ここか……あいつと出会ったのは」
海堂「あいつときたら急に飛び降りやがるんだもんな。びっくりしたぜ。」
海堂「まったく俺ときたら、もっと素直にあいつにオルフェノクの事、教えてりゃあんなことには……あいつ元気でやってるかな?」
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海堂「次は……このコンサートホールか。」
~~♪
海堂「あいつ……腕上げたな。」
後輩「海堂さん!見に来てくれたんですか!」
海堂「バッキャロてめー、その、た、偶々暇だったから見に来ただけだよ。」
後輩「それでもいいんです。ありがとうございます。あの時海堂さんにギター教わったから僕ここまで来れました。」
海堂「おめーの努力だって。ほ、褒めてもなのも何もでねーぞ。ほれ誰かに呼ばれてるぞ」
後輩「はい、本当にありがとうございました」
海堂「……バキャロウ。本当にお礼を言いたいのはこっちの方だっての」
海堂「ありがとよ。俺の代わりに夢をかなえてくれて。」
海堂「これで呪いも解けたってもんだ」
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海堂「次は……愛しの真理ちゃんにでも会いに行くか」
真理「うっさい、営業妨害なんだけど」
海堂「トルゥーラブ、愛してるぜ」バサ、(花束を差し出す
真理「うっさい馬鹿」
海堂「おう~」
啓太郎「ふふふ、なんて言うか変わらないね。海堂君は。」
海堂「おう、そっちもな。まあなんちゅうか変わりなくてよかったわ」
啓太郎「真理ちゃんああいってるけどさ。また遊びに着なよ」
海堂「……おう、じゃあな」
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海堂「最後に……あのカフェ行ってみっか」
海堂「ここでオルフェノクになったんだよな。まあここで死ぬのも……悪くはないか」
海堂「ってつぶれてるじゃね―か!ってあんなことあったら当然か。」
海堂「この海堂様の新生誕祝いの場だっていうのにしけてやがるな。」
海堂「こんな湿気た場所で最後なんてまっぴらごめんだ」
海堂「んじゃ最後は何処に行くか……」
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海堂「結局最後はここに帰ってきちまったな」
海堂「もうここ空き家だろ?だれも住んでねーんじゃねーのか」
海堂「ってなんか結構出た時のまんまだな」
海堂「木場かな……あいつ社長だったしそれ位はできそうだ。社長室は片付けたくせにここはこのままにさせてたのか」
海堂「あいつも……あの頃が楽しかったって事か」
海堂「木場……どうしてああなっちまったんだろうな。」
海堂「お前は俺の……憧れだ。俺がもっとなんかしてりゃあ、あいつもああならずに済んだのか?」
海堂「でも……誰が何と言おうと、お前の最後は立派だった。それは俺が保証するぜ。」
海堂「そういや長田の奴はどうしてるかね~。出てってそのまんま帰ってこねえしよ。ってそれは俺もか」
海堂「あいつ人間に惚れて、人間になって幸せに暮らしてるのかね~。」
海堂「未練はこれっぽっちもないが……かえってこねえのは寂しいな。」
海堂「ああ、だからここには帰ってきたくなかったのに。」
海堂「ここには……思い出がありすぎるぜ」
海堂「……最後だし、掃除でもしていくか」
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海堂「これあの時撮った写真か?まだ部屋に飾ってあるのか」
木場『海堂』
長田『海堂さん』
海堂「……まあなんちゅうか、色々な事があったけど。音楽に努めてた時よりも」
海堂「きっと楽しかったよな?」
海堂「まあ音楽はなんちゅうか楽しむ前に終わっちまったって感じだったしな。ははは……。もうあの頃には戻れないけど……」
海堂「俺の人生の中で、一番よかったよな?」
海堂「もしも時間を戻すことができたとしても……俺は音楽やってた時よりも……あの時間に戻ることを選ぶな……。」
海堂「もう一度……あの頃にもどれたらな……」
海堂「オルフェノクにな、って色、々あった、けど……」
海堂「で、も、ま、あ、オルフェノクになってよかった、ちゅ、うこ、と……」
海堂の体は灰となった。
そして彼が最も愛した場所で眠るのだ。
そしてその灰を掃除するものはもうこの世にはいない。
終わり
終わりです短いですがここまで読んでくれた方。ありがとうございました
>>3で重大な誤植発見
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海堂「じゃあな」
見原「また来てくださいね。」
海堂「……ああ。」
海堂「次はあのピザ屋行ってみっか」
海堂「ちあーす」
ピザ屋の店主「あいよ……て、あんたか。このバイトさぼりめ」
海堂「そんなこと言わないでくださいよ。あの時の事いまさらになってちょっと悪いかな~って思ってバイトに来たんすから」
ピザ屋の店主「うち今バイトいっぱいいっぱいよ」
海堂「まあタダ働きでいいっすから」
ピザ屋の店主「そう言うことなら」
おい、皿わるんじゃねー。誰だここワックスかけたの。滑るじゃね―か
店主「出てけ!」
海堂「いって~。何も蹴ることねーじゃね―かよ!おめえ。」
店主「それで……その、木場と乾の奴どうした?お前に比べればまだ乾の方が使えたんだがな……」
海堂「それは……お前……」
海堂「元気でやってるよ」
店主「そうか……よかった」
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