少女「ここが人間の暮らすという"街"だな!」
少女「ふっふっふ……!」
少女「哀れな人間よ、 この街に私が来たからには……。」
少女「竜族最強のあたしが来たからには!!」
少女「毎日あたしに頭を垂れるような、そんな暮らしを送らせてやる……!」グッ
少女「毎日尻尾で叩いてやる!」フリフリ
少女「はーっはっはっは!!」
少女「…うっ げほっ」
物陰「……」コソコソ
少女「…さあ、早速街に入ってやろうじゃないかあ!」
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町人A「── 町人B「──
ざわざわ…
少女「ふんっ!」
少女「随分と賑やかじゃないか! 腹立つなぁ!」
少女「どれ、入って早々ここらに『ブレス』でも」
物陰からの声「待って、選ばれし者よ!」
少女「えっ」ビクッ
物陰から出てきた娘「私は街娘。貴女と同じく選ばれた者よ!」
少女「何それは」
街娘「分かる、私には分かるわ……!」
街娘「貴女も私と同じ『力』を持つものだと!!」
少女「…はっ!」
少女「さてはお前も魔族だな!? 人間にうまく化けおって!」
街娘「あ、そういう『設定』ねじ込んでくるのね」ボソッ
少女「ん?」
街娘「…んっ、ごほん」
街娘「ええ、そうよ! 私も貴女と同じ、魔族よ!!」
少女「やはりな!」
少女「あたしの手柄を横取りとは……!」
少女「何て無礼な魔物! 成敗!!」
街娘「来い、力と力が集約するとき……『エターナル』は訪れる……!」
少女「え、えたあなる……?」
街娘「そう、これは超近未来的な融合で、莫大な力が起こるっていうせっ──
老人「こりゃあっ! また下らない遊びをしおってからに!!」
街娘「…あ」
少女「???」
老人「まったく、この馬鹿孫が!」
老人「…お嬢ちゃん、付き合わせちゃってすまんのう」
少女「い、意味が分からないぞ……!」
街娘「わ、我も意味が……!」
老人「お前は黙って帰るんじゃ!!」
老人「ほれ、そこのお嬢ちゃんも!」
少女「えっ?」
老人「お詫びに菓子でも上げよう。さあ、来なさい」
街娘「それって私のお菓子じゃ」
老人「そんなものはないっ!」
街娘「…ふえええーんっ!」
少女「意味が本当にわからないが」
少女「菓子が食えるならば行こう!!」
少女「これがお前の家か。魔界のとは違い質素すぎるな」
老人「ま、まかい?」
老人「そんなことよりも、そこに腰かけなさい」
老人「菓子を用意しよう」
少女「ふんっ!」フリフリ
少女「早くしろよ!」フリフリ
街娘「……」
少女「何だ、小娘。何かあるんだったら言ってみろ」
街娘「いや、そのお尻のってどういう仕組みなのかなーって」
少女「これか?」
少女「これは尻尾だが?」
街娘「どうやってるの?」
少女「ふふん、お前のような下級魔物には生涯生えないだろうな!」
街娘「えーっ! それはズルい!」
少女「更にあたしはブレスも吐けるぞ?」
街娘「…あ、それだったら!」
街娘「私のお爺ちゃんも吐ける(っていう設定)よ!!」
少女「何っ!?」
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