竜人の少女「人間界を徐々に蝕んでやる!!」 (4)


少女「ここが人間の暮らすという"街"だな!」

少女「ふっふっふ……!」

少女「哀れな人間よ、 この街に私が来たからには……。」

少女「竜族最強のあたしが来たからには!!」

少女「毎日あたしに頭を垂れるような、そんな暮らしを送らせてやる……!」グッ

少女「毎日尻尾で叩いてやる!」フリフリ

少女「はーっはっはっは!!」

少女「…うっ げほっ」


物陰「……」コソコソ


 少女「…さあ、早速街に入ってやろうじゃないかあ!」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401329183


 町人A「── 町人B「──


ざわざわ…


少女「ふんっ!」

少女「随分と賑やかじゃないか! 腹立つなぁ!」

少女「どれ、入って早々ここらに『ブレス』でも」


 物陰からの声「待って、選ばれし者よ!」


少女「えっ」ビクッ

物陰から出てきた娘「私は街娘。貴女と同じく選ばれた者よ!」

少女「何それは」

街娘「分かる、私には分かるわ……!」

街娘「貴女も私と同じ『力』を持つものだと!!」

少女「…はっ!」

少女「さてはお前も魔族だな!? 人間にうまく化けおって!」

街娘「あ、そういう『設定』ねじ込んでくるのね」ボソッ

少女「ん?」


街娘「…んっ、ごほん」

街娘「ええ、そうよ! 私も貴女と同じ、魔族よ!!」

少女「やはりな!」

少女「あたしの手柄を横取りとは……!」

少女「何て無礼な魔物! 成敗!!」

街娘「来い、力と力が集約するとき……『エターナル』は訪れる……!」

少女「え、えたあなる……?」

街娘「そう、これは超近未来的な融合で、莫大な力が起こるっていうせっ──


 老人「こりゃあっ! また下らない遊びをしおってからに!!」


街娘「…あ」

少女「???」

老人「まったく、この馬鹿孫が!」

老人「…お嬢ちゃん、付き合わせちゃってすまんのう」

少女「い、意味が分からないぞ……!」

街娘「わ、我も意味が……!」

老人「お前は黙って帰るんじゃ!!」

老人「ほれ、そこのお嬢ちゃんも!」

少女「えっ?」

老人「お詫びに菓子でも上げよう。さあ、来なさい」

街娘「それって私のお菓子じゃ」

老人「そんなものはないっ!」

街娘「…ふえええーんっ!」

少女「意味が本当にわからないが」

 少女「菓子が食えるならば行こう!!」



少女「これがお前の家か。魔界のとは違い質素すぎるな」

老人「ま、まかい?」

老人「そんなことよりも、そこに腰かけなさい」

老人「菓子を用意しよう」

少女「ふんっ!」フリフリ

少女「早くしろよ!」フリフリ

街娘「……」

少女「何だ、小娘。何かあるんだったら言ってみろ」

街娘「いや、そのお尻のってどういう仕組みなのかなーって」

少女「これか?」

少女「これは尻尾だが?」

街娘「どうやってるの?」

少女「ふふん、お前のような下級魔物には生涯生えないだろうな!」

街娘「えーっ! それはズルい!」

少女「更にあたしはブレスも吐けるぞ?」

街娘「…あ、それだったら!」

街娘「私のお爺ちゃんも吐ける(っていう設定)よ!!」

 少女「何っ!?」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom