P「変態と記録」 (56)

アイドルにセクハラするだけです
エロはないですが、苦手な方は注意してください

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400996612


P「……」

P(俺はシンデレラプロダクションに所属するプロデューサー、P)

P(多くのアイドルが活動するこの事務所でただ一人のプロデューサーだ)

P(ここの事務所の皆は真面目で努力家の子ばかり)

P(俺はそんな皆に応えてやれるような、信頼してもらえるような人物になるべく、プロデュース業に全力で取り組んできたつもりだ)

P(……そして、今日でもう二年が経つ)

P(二年間の間に色々あった、彼女達の悩みや苦しみを分かち合ったことも、喜びを一緒に噛み締めたことも……)

P(一緒に頑張ってきたこの軌跡は俺と彼女達の決して崩れない絆へと昇華した、そう思っている)


P(……そう、思っている)






杏「もうプロデューサー、パソコンでアダルトサイトばっか見てないで手伝ってよ」

小梅「あ、あの……これ……どうしよう」

輝子「だ、大丈夫……パンツは見えてない……」

P「……」

蘭子「わ、我が友よ……そのような不埒なものを我の聖域で見るのは……」

P「見てない」


杏「どこに引っ掛けたんだろうね、スカート」

蘭子「何の悪戯か、悪意ある類の行為ならば我が地獄の業火で其の者を焼いてくれようぞ!」

小梅「も、もし事務所に来る前から破けてたら……電車の中で笑われてた……かも……」

杏「大丈夫大丈夫、どーせプロデューサーが小梅のパンツ見たくて事務所で上手いこと破ったんだよ」

小梅「え……」

P「……」

小梅「……」

小梅「そうなん……ですか?」

P「違う」

輝子「P……わ、私のも破くか?」

P「破かない」

蘭子「我は以前聖なる衣を友に引き裂かれた……」

P「そんなことしな……え?」


< ホラー、ヤッパプロデューサーダッテバ

< デ、デモ……チガウッテ……


P「……」

P(二年目、二年目にして俺のプロデューサー人生に最大の危機が襲ってきている)

P(数ヶ月前、ちひろさんに飲まされた怪しい薬……それを飲んで以降俺はアイドル達に対して奇天烈な言動や行動を繰り返していたらしい)

P(正直何がなんだかさっぱりだが……早苗さんが無理やり俺を矯正したことでそれは治った、というのだ)

P(……俺の記憶と引き換えに)

あ、忘れてた

ごめんなさい……


P(俺は……一体何を……)

ガチャ

杏「お、楓さんおはよー」

楓「おはよう杏ちゃん……どうしたの?」

杏「いや、小梅がね」

小梅「その……ズボンが……」

楓「あら……破けてるわね」

楓「……」

楓「……」チラッ

P「……」

楓「Pさん、無理矢理はダメなんですよ?」

P(俺は本当一体何をしたんだ)


P(消えていた数ヶ月の記憶が欲しい)

P(どのアイドルもこの数ヶ月で俺のことを変態扱いするようになってしまった、その理由を知りたい)

P(そのためにならどんなことだって……ん?)

乃々「……」ツンツン

P「乃々? どうしたんだ?」

乃々「あの、これ……ちひろさんからプロデューサーさんに渡すよう言われたんですけど……」

P「これは……USB?」

乃々「重要事項が入ってるから一人の時に聞いてくれって……」

P(……聞いてくれってことは音声ファイルか何かか?)


P「なんだろ……とりあえず了解した、ありがとうな乃々」

P「それじゃ俺は仕事に…」

乃々「……あの」

P「ん?」

乃々「き、今日は……黒のじゃなくて……ちゃんと白いの、履いて……きたんですけど……」

P「……」

乃々「……」

P「そうか……あ、ありがとう」



…………



P「……ふぅ」

P(今日の仕事きつかったが……やっと終わった、これで帰れるな)

ピロリロリン

P「ん? メール?」

P「ありすからか……どれどれ……」





From : ありす

お仕事お疲れ様です
今日、私は言いつけ通りあの下着を履いて行きました
とても恥ずかしかったけどPさんが言うから……
だから、そのご褒美をくれると……嬉しいです





P「……」


P「……あ、そ、そうだ、帰る前にちひろさんから貰ったUSB見とこう」カチカチッ

P「っと、なにが……『最重要秘密記録』?」

P「……とりあえず再生してみるか」



ピッ……ガガッーーーーーー






杏「……これもう喋っていいのかな……あ、いいのか」

杏「えーと、よくわかんないけど、ちひろさんにプロデューサーにやられたセクハラをボイスレコーダーに記録するよう言われたし……面倒だけどやります」

杏「確か??月×日だったっけ……」



ーーーー



杏「……」

P「……」

杏「ね、ねぇ、プロデューサー……だよね?」

P「お前、俺と何年の付き合いだと思ってるんだ?」

杏「……やっぱりプロデューサー、なんだよね?」

P「そうに決まってるだろ」

杏「……」

杏「なんで……なんで杏の家で素っ裸でスタンバッてるの?」


P「そんなことも分からないのか杏?」

杏「分からない、分からないよ……分かりたくもないよ」

P「いいか、ここはお前の部屋、お前がずっと生活してきた部屋だ」

杏「……」

P「普段生活をしている部屋、家というのは特殊な事情でもない限り多くの人にとって安らぎの場だ」

P「特に怠惰で面倒くさがり、いつだって家に引きこもっていたいお前にとってはここは天国だろう?」

杏「……間違って、ないけど」

P「そう、つまりここはお前の心の拠り所……心の住まう場所」

P「……いいかっ! 俺は! お前の心の中に全裸で佇むことに快感を覚えてるんだっ!!」

杏「何もかも間違ってるっ!」


杏「最近のプロデューサー、杏の顔舐めてきたりパンツ食べてたり何事なの……今回は人の家で全裸待機だし、とんでもないよ……」

P「しかしなんだな、俺はお前のもっと可愛いらしい反応を期待してたんだが……存外落ち着いてるな」

杏「杏も衝撃的だったけど、これは一周回って大分冷静になってるだけだと思う……」

P「だけど全裸なんだぞ、下半身丸出しなんだぞ?」

杏「丸出し言うな」

杏「というか、その、それは……見ないようにしてるだけだし」

杏「……もう、ちょっと見慣れちゃったし」

P「……杏」

杏「……」

P「俺が寝てる時か? 道理で起きたらいつもパンツの中がグッショリしてると思ったぜ」

杏「何の話だっ! プロデューサーが前にも杏に無理矢理見せつけたりしたことが何回もあったからじゃんかっ!」


杏「最初は戸惑ったけど……ふん、もう焦らないよ杏、焦ったら変態が喜ぶだけって分かったし」

P「ほう、もう焦らない……か」

杏「な、何さ」

P「そうだな……お前にはまだ見せてなかったな、俺のビッグマグナム三郎の真骨頂を」

杏「……真骨頂?」

P「『生長』していくんだ……今は冬のナマズみたいに大人しいコイツも、『男の世界』を目指して『生長』していく」

P「むんっ……むっ、むむ……」

杏「え……え、なんか……それ、え?」


P「ふおっ、ふおおおっ……ふおおおっ!」

杏(なんなの……!? なんなのあれ、大きく、なってきて……形が……!!)

杏(お、おかしいと思ってた……プロデューサーのネットで見たのと違ってたし……けど、これは……これって……こんなに?)

P「はは、目をそらせないようだな杏……そのまま見ていろ!」スッ

杏「……っ! そ、それ、杏のぬいぐるみ!? なんで持って……! やめ、返してっ!」

P「みろっ! これが……!」

ズボッ

杏「」

P「これが……『男の世界』だ」

杏「杏の……ぬいぐるみ……」

P「……杏の大切にしていたぬいぐるみから、鼓動を感じる」

P「今、俺とお前は一つになれたんだ……」

杏「……っ! プロデューサーの……プロデューサーのバカあああああああ!」



…………



杏「……あの、プロデューサーの下半身にぶら下がってたぬいぐるみの姿はもう思い出したくない」

杏「はぁ、やなこと話しちゃったなぁ……でもちひろさんに頼まれたし……仕方ないか」

杏「とりあえず以上です、そんじゃ杏は終わるねー」





ブツッ





P「……」


P「……なぁにぃ、これ?」

P「……」

P(嘘だろ?)

P(はは、冗談も凝ってるなちひろさん、杏もこんな手の込んだ悪戯して……後で叱っとかないと)

P(……)

P(……嘘、だよな?)



ピッ、ガガッーーーーーー





小梅「あ、あの……えと、白坂小梅……です」

小梅「うまく喋れるか分からないけど……がんばり、ます」

小梅「あれは……△月○日のことでした…」



ーーーー



小梅「……あれ?」

P「どうした?」

小梅「あ、ぴ、Pさん……その……」

小梅「私、なくし物……しちゃったみたい……」

P「なくし物って……何をだ?」

小梅「この鞄に入ってたマスクとか……色々……」

P「マスク? 風邪でもひいてたのか?」

小梅「わ、私、乾燥しやすいから……一応いつも持ってて……」

P「んー、そっか……しかしマスクが無いってのなら俺が協力してやれんこともないぞ」

P「ほら、このマスク……俺のお古だけど使え、長持ちするやつだから」

小梅「……え?」


P「どうした、変な顔して」

小梅「い、いえ、人のは……Pさんが使ったの使うのはなんだか……」

P「はは、使うの嫌か?」

P「……だが、使ってもらう」

小梅「P、さん?」

P「憤怒っ!」ガシッ

小梅「わっ……な、何……!?」

P「小梅の非力な体なぞ、おれが後ろから羽交い締めにしたら一発よ」

小梅「Pさん、何を……?」

P「お前の腕を俺の脇で固めて……よし、どうだ? 動けるか?」

小梅「動けない……けど……?」

P「そうか、それなら準備完了だな」

P「じゃあこれから小梅に俺のマスクを装着させることに移行します」

小梅「」


P「これはな、俺が風邪でもなんでもない時にひたすらつけてた愛用のマスクだ」

P「ウィルスなど一切ないが、常時俺の唇と触れ合ってたそれはまさに俺自身の唇と言える」

小梅「そ、そんな……!」

P「小梅……いくぞ」

小梅「あ、あう……」

P「ほぅら、ゆっくり近づいてくぞー」

小梅「ま、待って……Pさん……やめて……!」

P「待たない、やめない」

小梅(だ、だめ……マスクが、Pさんのマスクがついちゃう)

小梅「んっ……んぅ……っ!」

P「はは、非力非力……そんなんじゃ微動だにしないぜ?」

P「観念して目を瞑れ小梅、こういうのは……目を閉じてするもんだ」

小梅「違う……違います、これはそんなんじゃなくて……!」

小梅「マスク……つけるだけ……です……!」

P「じゃあ何故拒む?」

小梅「そ、それは……」


P「……お前もわかってるんだろう?」

P「この行為が、ただのお古のマスクをつけるだけの意味ではないことを」

小梅「……!」

P「……続けるぞ」

小梅(……迫って、きてる)

小梅(もうダメ、つけちゃう……Pさんの、つけちゃうよ……)

小梅「……」

小梅「……あ」

P「……装着完了だ、小梅」

小梅「……ぁぅ」


P「似合ってるよ小梅……顔を真っ赤にしてるとこも最高にキュートだ」

小梅「……」

P「それじゃ、マスク越しに……口づけをしような」

小梅「!?」

P「……」

小梅「な、なんでそんなこと……ぴ、Pさん……だめ、だめです……それは絶対に……いけない、です……」

P「……お前はもう俺と間接キスしたんだ」

P「それならマスク越しのキスなんて……たいしたことなんてないだろ?」

小梅「なんだか……なんだかいけないんです……!」

P「覚悟を決めろ小梅」

P「お前に……拒否権はないんだ」

小梅「……う、うぅ」

小梅「……」

小梅「……」ギュッ



…………



小梅「……は、恥ずかしかった、です」

小梅「目、瞑ってたけど……Pさんと凄く近かったの……分かって……」

小梅「……」

小梅「……!」

小梅「あ、あの……本当にPさんとしちゃったかは……ひ、秘密……!」





ブツッ





P「……」


P(俺の中で渦巻く欲望が割と高度な気がする……果てしなく気持ち悪くてヤバイ)

P(……)

P(あ、いや、違う、違うぞ……これはまだ小梅も悪戯に加担しただけっていう可能性があるし……)

P(きっとそう、やっぱ悪戯さ……アイドルを何よりも大切にしている俺がこんなことするわけないもん、うん)

P(……ん?)

P(よく見たら音声ファイル以外にもテキストファイルが……)

P「……」カチカチッ


プロデューサーさんへ

あの薬で貴方をあんな風にしてしまったことを心から謝ります
言い訳ですが、私はあれがあんな凄まじいものだとは思ってませんでした

この音声ファイルは私の謝罪の形です……私には加害者としてプロデューサーのしてきたことを形として残す必要がありました

そしてもう一つ、もう一つだけ謝罪をプロデューサーさんに残したい

机の引き出しの二段目を開けてください
もし、限界を感じてしまったら……それを使ってください

その時の責任は……私が全部とります



P「……」

P「……」ガラッ

P「……赤い、液体」

P「これは……まさかあの時の……」

P「……」



ピッ、ガガッーーーーーー





輝子「わ、私の……番か?」

輝子「分かった……が、頑張る」

輝子「□月……△日……」



…………



P「おーい、輝子ー」

P「ったく、どこに……いつものとこかな」

P「よっ、と」

輝子「……フヒ、キノコー……育てよキノコー」

P「あ、やっぱいた」

輝子「ぴ、P? どうした?」

P「いや、お前のライブスケジュールが決まったから報告にって……あー」

輝子「?」

P「お前また裸足で事務所いたのか」

輝子「う、うん」

P「前にも言ったろ、裸足は汚いし危ないからせめてスリッパはけって」

輝子「……言った、言ったな……と、とってくる」

P「待て待て、俺がとってくるからお前は動くな」


P「持ってきたぞー」

輝子「ありがと……あ、でも親友だから……い、いちいち感謝しなくてもいいのか……?」

P「こういう時は親友でもお礼はしとくもんだ」

輝子「そうか……」

P「ついでに濡れタオルも持ってきたから足拭くぞ、ほらお前は椅子に座れ」

輝子「で、でも……これ、Pの椅子……」

P「いいから座れって」

輝子「いいのか……なら……」

輝子「フフ……親友の椅子、フカフカ……肘掛けあるぞこれ、いいな……」

P「長時間座ったりすることもあるから高い奴を使ってるんだよ……ほら、いいから足だせ」

輝子「……は、はい」

P「……」ゴシゴシ

輝子「フヒッ……く、くすぐったい……」

P「我慢しろ」ゴシゴシ


P「よし、まぁこんなもんか」

輝子「終わった?」

P「おう」

輝子「じ、じゃあ……その、ありがとう」

輝子「親友でも、こういう時は感謝……だからな」

P「……でも、まだ最後の仕上げが残ってる」

輝子「仕上げ……?」

P「……」チュッ

輝子「……!?」


急に彼は私の足に口づけをした
彼の突然の行動に私は動揺し、自らの足を引くことも出来ないまま、質問を問いかける

「P、なに……を……」

しかし、その問い掛けに彼は答えない
何も言わず私の足をじっと見つめるだけ

「P?」

……落ち着かない
それは彼が何の反応も起こしてくれないことに起因するものでもあるが、何より自分の足がずっと見つめられていることが理由だろう

「……」

彼に口づけをされた部分だけが、何故か熱を帯びている

「……あぅ」

下を向いていられなくて思わず部屋を見渡すが、そこには誰も居ない……ただ隅にある観葉植物が何食わぬ顔で佇んでいるだけだった

「……」

理由の分からない焦燥が心を駆り立てくる
私はそれを振り払うように服の裾を握りしめた

「……あぅっ!?」

けれど、そんな私に追い打ちをかけるように何か湿ったものが足を這ってくる


(い、今のは……まさか)


ーーーーーまさか?


……それには先程タオルで足を拭かれた感覚とは違い、生温かさがあった

「……ふっ、あっ……あっ!」

それは私の足を更に這い回る

望んでもないのに出てしまう声
その声は今まで自分でも聞いたことのない甘美なもので……私は更に戸惑う

(……下を、下を、向けば、何をされてるのか、分かるのに)

(分かるのに……!)

体が硬直する
そこにいる親友の姿をみるという行為に強烈な不安がある


彼が今私にしていること、その姿を見てしまうと……私はどう思うのだろうか
混乱や焦りだけじゃない……悲しみ、それとも怒り……?

それともーーーーー

「ひっ」

上ってきた
足の裏や指を超えて、あの感覚が上ってきている
おぞましさと……頭に響く、甘い痺れとともに

「親友……親、友……!」

そう呟いた理由は分からない、彼の名前を直接呼ばなかった理由も
……私は彼に何を伝えたかったのだろう

ただ、一つだけ分かることがある
もしここで彼の名前を呼んでしまっていたら私はきっと……

「……あ」

あの感覚が、もう、そこまできた

……これから私は何か大切なものを失ってしまうのだと思う
その何かは分からない、私はそれが怖かったけど……なんだか嬉しくもあった



…………



輝子「な、なんか私のだけ変……? 何が……?」

輝子「ま、まぁいい……とにかく、その、そういうこと」

輝子「……」

輝子「事務所に居るときは……こ、今度からちゃんと、履く……履くからもう大丈夫……」





ブツッ





P「……」


P「……」

P「……」ガラッ

P(……赤い、薬)

P「……」

P(これをまた、これをまた飲めば俺は……救われる、はず)

P(良心も理性も無くなって……全部、無くなって……)

P「……」

P「俺は……」


杏「ただいまー」ガチャ

小梅「し、失礼……します……」

P「!」

P「あ、杏に小梅? どうした?」

輝子「わ、私もいますよー……ここにいますよー……」

P「お前ら、何で……」

杏「ん、いや小梅が忘れ物しちゃって」

P「……忘れ物?」

小梅「は、はい……その、Pさんからもらった……あれ……」

P「あれって……」

小梅「……マスク、です」

P「……」

杏「……何かエロい顔になってるけど」

輝子「親友は本当……エロい……」

P「ちっ、違う、なんでもない!」


杏「ま、何考えてるんだか知らないけど程々にね」

P「だ、だから……ん?」

P「お前……そのぬいぐるみ……」

杏「ん、これがどうかしたの?」

P「いや、それ……」

杏「……あー、言いたいことはわかる、分かるけど」

杏「大丈夫だよ……面倒かったけど洗濯機に無理やり突っ込んだり中の綿詰め替えたりしたしね」

P「……」

輝子「……あ」

輝子「す、スリッパ……履き忘れた……」

輝子「……」

P「……」

輝子「その、綺麗に……する?」

P「しない」

輝子「そうか……」


小梅「あ……あった」

杏「見つかった? そんじゃ帰ろう」

輝子「う、うん……P、また、またな……」

P「あ……お、おいっ!」

杏「ん?」

小梅「……ど、どうかしたん……ですか?」

輝子「な、なに?」

P「……」

P「お前らは俺を……恨んでないのか?」

杏「……?」

杏「仕事を無理やりさせてくるのは恨んでるけど……なんか他に恨まれてる覚えでもあるの?」

小梅「恨まれる……Pさんには……なにも憑いてないように見えるよ……?」

輝子「よ、よくわからん……なんで、恨む?」

P「……」

杏「まぁなんだか知らないけど……ね、プロデューサー」

杏「考え過ぎは良くないよ、たまにはのんびりゆっくり考えなよ」

P「……」

杏「そういうのってさ、だいたいは大したことないんだから、ダラダラすれば忘れるって」

P「……そう、か」


杏「そんじゃ今度はちゃんと杏達帰るから……あ、明日面倒だから家まで迎えきてねー」

P「……ま、待ってくれ!」

杏「ん、何、まだなんかあるの?」

P「……」

P「……飯」

P「俺も帰るから……帰りに飯食って帰ろう」

輝子「帰りに一緒にご飯か……それ、いいぞ……友達っぽい……フフ……」

杏「奢り?」

P「もちろんだ」

小梅「い、いいんですか……?」

P「あぁ……どこでもいい、お前らと何処か一緒に行きたい気分なんだ」





おわり



おまけ



ちひろ「Pさん……これ、要らないんですか?」

P「はい、大丈夫です」

ちひろ「そう、ですか……」

P「俺は変な行動を起こして、アイドル達にもう顔向け出来ないと……そう思ってました」

P「だけど違う……彼女は、彼女達は未だに俺を信頼してくれてる」

P「なら俺は……諦めちゃいけないんです」

ちひろ「……」

P「しかしそうは言っても、治ってから一ヶ月経ちますし、そろそろ皆も少しは治ったんだと思ってくれても……」

P「い、いや……甘えですねこれ、頑張らないと」

ちひろ「……」

ちひろ(実はまだたまにPさんがフラッシュバック的に変態化する時が……)

P「でもなー、ありすのメールの件は……俺あんなこと言った覚えないし……指示したの三日前だって言うし……」

ちひろ(……記憶ないみたいだし、今は黙っとこう)

ちひろ(はやく解毒薬……作らなきゃ……)

モバつけ忘れごめんなさい

変態だけどかっこいいPを書くつもりだったやつですが俺には無理でした

見てくれてありがとうございました
駄文失礼しましたー

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