響「大好きだけどウザいあの人」 (50)


P「頼もう~~~!」

響「どこの道場破り!?」

P「ふふふ、さっそく響のツッコミが拝めるなんて……
  俺っちは今日とってもラッキーなのかもしれないな」

響「何言ってるんだプロデューサー?」

P「やっぱりさあ、俺って響のことが好きじゃん?」

響「じゃんって言われても知らないよ自分は」


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P「例えばだよ? 例えばもし俺が仮にヒマラヤ登頂に成功するとする」

P「そうすると響は自然と あ、この人すごい!ってなるわけじゃん」

響「まあそりゃあね」

P「それぐらい響が好きってことだ」

響「結局どういうこと!? うん、全然分からない!」


P「いやいやいや分からないってお前……
  この直球勝負のような俺の愛が伝わらないのか!?」

響「全然伝わらなかったよ……」

響「伝えるんだったらもっとちゃんと愛を言葉にして伝えないと女の子はだめなんだぞ! 
   今のプロデューサーの言葉じゃ全然ときめきもしなかったぞ」

P「マジかよ。ときめきジャックナイフ~スイートスイートユナイテッド~
   っていう恋愛ゲームだと完璧なんだけどなあ……」

響「何そのすごいつまらなそうなタイトル!?」


P「主人公以外が全員外人で台詞も本格的な英語で
  何言ってるか全然分かんないんだよね」

響「致命的にクソゲーじゃん! ……プロデューサー全然英語できないもんな」

P「できるしまじで」

響「嘘だー! じゃあこれ訳して見て」

P「なんだよこの呪文」


響「自分の学校の英語の課題だぞ」

P「いやお前そうやって言って俺に課題やらせたいだけと違うんかい?」

響「うぐっ、でも、でも! とにかくひとつでいいから!」

P「え、えっと……私は……今度のプールで日曜日……をドゥー? え?」

響「ニヤニヤ」

P「お前今笑ったな!? 笑っただろ! きぃ~~!
  覚えてらっしゃい! あ、そうだ。プリン食べる?」

響「食べる!」


P「買ってきたからお食べなさい」

響「……何も入ってないよね」

P「プリンしか入ってないよ」

響「そう言ってこの前、プリン味のアイスだよって渡してきたの
  ただの凍らしたたまごだったじゃん」

P「それっぽい色になるまでかき混ぜる作業が大変だったんだぞ」

P「今回は普通のプリンだ」

響「あ、本当だ」


P「はい、あげた」ヒョイッ

響「うう……。ふん、自分がいつまでも小さいからってそんな意地悪が通用

すると思ったら大間違いなんだぞ!」

P「届かないから良い訳か~~!? 見苦しいのう! ふははは」

響「こうしてくれる! コチョコチョコチョコチョ!」

P「に゛ゅ!? にゅほほほほ! ほひぃ~~!」

響「ほらほら、早く渡せ~~!」


P「分かった。分かったから! ほい」

響「やったー! プリンだー!」

P「まさか……そんな知恵をつけていたとは」

響「プロデューサーはやることがにぃにと似ているからな」

P「馬鹿な……! 俺がお前の兄貴と似たようなことをしているだと」

響「うん、ほんとそっくりだぞ」

P「ぐぬぬ、ちょっと悔しい」


響「いや別に張り合わなくていいからね!?」

響「プロデューサーにはプロデューサーのウザい所があって
  うちのにぃににはにぃにだけのウザい所があって……
  えっと……それがいいんだよ! ね!」

P「ね! じゃねえよ! 何さらっと悪口言ってんだよコラ」グリグリグリグリ

響「うぎゃあーーー! 頭グリグリはやめてぇぇーー!」


P「この腰の低さで定評のあるプロデューサーになんて言い草だよ」

響「それ褒めていいの!? だめだよねそれ!」

P「媚を売るためだったら殺人までならできるぞ」

響「だめだこいつ!」

響「そんなんでいざって時どうするんだよ」


P「いざって時ってなんだよ。パンツだけが急に吹き飛んで
  ノーパンになった時とかか?」

響「いやそれも充分いざって時になるのかもしれないけれど!」

響「そうじゃなくって!」

P「大丈夫だ。そういう時のために男には賢者タイムという時間がある」

響「何の話!?」

P「ナニの」

響「うるさい!! 変態!」


響「プロデューサーがそういうお猿さんなのは知ってるけど
  時と場所を考えるべきだぞ」

P「考えたらいいっていうのか」

響「いやよくないけど」

P「……うん、考え終わった」

響「その思考時間非常に信用ならないんだけど」


P「おいおい、俺が信用できないって!?
  中学生の頃に”噂屋”というアダ名だった俺が!?」

響「余計に信用できないよそれ!」

P「まあアダ名がパイナップルの響はそのアダ名が羨ましいのかもな」

響「えっ!? 自分そんなアダ名ついてるの!?
  ねえ、プロデューサー! なんとかならないの!?」

P「いや、嘘だけどね」


響「おい!! 意地悪しないでよ、もうっ」

P「ちなみに今、お前[たぬき]にすがる例の奴と同じトーンだったぞ」

響「やめてよ! 自分そんなんじゃないからね!?」

P「可愛いからいいじゃないか。例の奴よりも」

響「だからそこと比べるなってば!」

響「おい!! 意地悪しないでよ、もうっ」

P「ちなみに今、お前ドラえもんにすがる例の奴と同じトーンだったぞ」

響「やめてよ! 自分そんなんじゃないからね!?」

P「可愛いからいいじゃないか。例の奴よりも」

響「だからそこと比べるなってば!」


P「じゃあちょっとその証明のためにも俺とキスをしよう」

響「話が飛びすぎて、立ち幅跳びだったら世界記録だぞ……」

P「キスを……したいデース」

響「馬鹿。出来るわけ無いだろ。プロデューサーとなんて」

P「なんだよ俺の顔が国宝級のイケメンだからってじっと見るなよ照れるだろうが」


響「プロデューサー……そんな顔になってしまって。
  きっとまだ呪いが解けないんだよね……可哀想に」

P「かかってねーよ! 呪いにかかってねーよ! この顔がデフォルトだよ」

響「でも最近プロデューサーは運動不足だと思うんだよね」

P「お、おう、なんだよ急に」

響「だって顔以外にも脚は遅いし、なんかちょっとドン臭いし」

P「待て。顔が悪いことを前提に話すんじゃないよ」


P「分かった。そういうことを言うならもういいよ!」

響「あ、怒った? えへへ、ごめんねっプロデューサー」

P「こういう時だけぶりっ子して可愛い子ぶっても無駄なんだよ!グリグリグリグリ

響「うぎゃあーーー! ごめんってば!」

P「ならば俺だって響のモノマネしちゃうもんね」


響「へえ! そんなのできるの!? やってみて!」

P「これを見て自分の悪い所を治すんだな!」

P「コホン……。それでは響のモノマネシリーズで
  『胸の成長を気にする響』」

響「すでに嫌な予感しかしないんだけど」


P「うぅ~……また少し大きくなったかもしれないぞ(裏声)
  身長は全然伸びないのになぁ~……ふぬぅ~~!(裏声」グググ

響「なんでそれ知ってるんだよ!! うぎゃーー! やーめーてー!」

P「た、貴音!? い、いつから見てたんだ!?
  うぎゃー! だ、誰にも言わないでよね!?(裏声)」

響「貴音だな!? 貴音から聞いたんだろ!」


P「続きまして、『千早の身体の細さを心配するも逆に機嫌を損ねて
  プロデューサーにどうしたらいいか聞きにくる響』」

響「やーめーてー! ごめんなさい! 自分が悪かったってば」

P「ふふふ、分かればいいんだよ分かれば」

響「うぅ、ずるいぞプロデューサー」

P「今日も俺は疲れたなぁ~」チラッ

響「な、何?」


P「うーん、肩が凝ってるのかもなぁ~」チラッ

響「まったく……しょうがないなぁプロデューサーは」

P「お前今、例の奴をしょうがないけど助けてあげる例の青い方のトーンと同じだったぞ」

響「一緒にするな!」ゴンッ

P「痛っ。叩くんじゃないよ! 馬鹿になったらどうするんだ」


響「……もう馬鹿じゃん」

P「今なんて言ったよおい!」

響「プロデューサーの英語できないモノマネシリーズ。
  『Precious Grainを勘違いしたまんまドヤ顔で話すプロデューサー』」

P「ちょ、ちょっと待った! やめて! 嫌ぁぁぁ」

響「え? ああ、あの曲な。いい曲だろプレシャスガーデン」

P「忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ!」

響「えっ? グレイン……? こ、小粋なジョークに口出しするとは
  分かってないねぇ~お主ぃ~」キョロキョロ

P「目が泳ぐところまで再現するなよ!!」


響「あのあと散々ガーデンガーデンって馬鹿にされてたもんね」

P「ずっとgrainのことをgardenだと何故か勘違いしていて……くっ、忘れたい!」

響「えへへ、あ~、なんか自分今日疲れたなぁ~」

P「へい! 旦那ぁ~、あちしが肩でも揉みましょうか?」

響「うわっ、出た! 業界でも有名なゴマすり男!」


P「俺そんなアダ名ついてるの!?」

響「嘘だけどね! えへへ」

P「足裏マッサージでもしてあげようか」

響「嫌だ! 変態! 肩だけね」

P「……ぐぬぬ」モミモミ

響「はぁ~、気持ちいい」

P「おっさんかお前は」モミモミ

響「えへへ」


P「まあ時にはこういうゴマすりが必要な場面だってあるんだぞ」

P「俺はゴマすりのために逆立ちしてテレビ局を一周したこともある」

響「それもうただの変質者だよ」

P「大丈夫だ。顔がばれないようにお祭りとかで売られているお面つけてたから」

響「余計怖いよ! 変質者成分が増しただけだよ!」


P「でも結局顔が見えないから俺がやった、
  という証拠もなくあまり意味がなかったんだけどね」

響「だめじゃん」

P「いや、あの局のおっさんは酷い奴なんだぞ」

響「そうなの?」

P「俺が『うちの我那覇響っていう子がですねえ~』って紹介しようとしたら」

P「『え? 誰? エリマキトカゲ?』」

響「どんな聞き間違い!?」


P「しかしそんな奇行をしたと伝えたら素直にドン引きしてた」

響「普通の人ならそうだよね」

P「移行すごい腰の低い奴として覚えられていてね」

P「まあそれでもプライドと俺の母親は高い(他界)がな! なーんつって!」

響「プロデューサー、それいつから言おうと考えてたの」

P「今日響を笑わそうと昨日必死に考えてきた」


響「へえ、すごいつまんなかったけど、あえてこう言うよ」

響「えへへ、プロデューサー! 今のすっごく面白かったぞ!」

P「おいなんだその完全に商業でやるスマイルは」

響「プロデューサーはいい子だなぁ~えらいぞ~」ナデナデ

P「やめて! これ以上傷つけないで!」


P「俺から響に言いたいことがある」

響「えっ、急にどうしたんだ?」

P「実は前から言おうと思っていたんだが、
  おっぱいを触らせてくれ」

響「最低だ! 変態!」

P「いや、違うんだ!」

響「何も違わない!」


P「そうかもしれない!」

響「認めた!?」

P「まあそう言うなって」

響「言うよ!」

P「違うんだ本当はそんなこと言うために俺が存在しているわけがないんだ」

響「そんな大きな問題でもないでしょう」


P「そう……俺は愛の伝道師! 愛に生き、そして愛に会いに行き、会えず」

響「会えないの!?」

P「聞いてください。我那覇響さんへ送る俺が作詞作曲した名曲」

響「自分で名曲とか言うなよ」

P「『愛に溺れた愛LOVE YOU~永久の愛を誓うLOVE SONG~』」

響「タイトルくどすぎるだろそれ!」


P「シャケ弁と
  比べるほどにも
  君が好き~♪」

P「一緒に東京に24区目を作ろうぜ~♪」

響「分かった。分かったもういいよ。聞きたくない」

P「聞きたくないって酷い奴だな。1ヶ月かけて作ったんだぞ」

響「で、今日は結局何がしたかったんだよ」

P「今日は響のお誕生日じゃないか」

響「えっ? あ、うん。そうだね」


P「昼間には忙しいから俺も響の相手をしてあげられなかった」

P「そしてその間にはいっぱい祝ってもらって幸せそうな響をたくさん見た」

P「俺はそれだけで充分なんだ」

P「響が笑っているだけで。それだけで充分なんだ」

P「お前の笑顔が俺に勇気をくれるんだ。力をくれるんだ」

P「明日の生きる希望なんだ響は!!」

P「そんな響を祝う気持ちでいっぱいでね」

響「……あ、ありがとう」


P「それほどまでに俺はお前が好きなんだ」

響「う、うん」

P「好きだぁぁぁーーーーーーーー!!」

響「わっ、急に大きな声出さないでよ!」

P「響ィィ!! 好きだぁぁぁーーーー!」

響「うるさい!!」

P「痛っ! 何するんだよオイ」


響「近所迷惑だろ!」

P「そんなもの愛の伝道師の前では無意味! 無駄無駄無駄無駄!」

響「嫌! だめ! 絶対だめ!」

P「もうすでに俺は愛の最果ての血である携帯の待ち受けを
  好きな人にするということまでしているんだぞ」

響「そこ最果てなの!? って、なんだよそれ!
   なんで自分の寝顔の写真なんだよ」

P「え? ははは。可愛いだろ?」


響「ありがとう……じゃなくて!!うぎゃー! 早く消してよ!」

P「あ、コラ! 返せよ」

響「だーめ! じゃあ消すって約束するなら返してもいいよ」

P「ええ!? それはできないな」

響「じゃあやだ」


P「いいじゃないか別に。俺はこんなに響のことを好きでいるというのに」

響「別にそんなの頼んだ覚えはないもん」

P「とにかく早くその携帯を返すんだ!」

響「やーだ! だめ! 消す?」

P「分かった! じゃあ新しく可愛い響の写メを撮らせてくれ」

響「なんでそうなるんだよ」


P「しょうがないだろ。それしか方法がないんだから!」

響「……うぅ……」

響「じゃ、じゃあ可愛く撮ってよね」

P「安心しろ。どこから撮っても響は可愛いから。
  例えそれが足の裏しか写ってなくても可愛いから」

響「あ、今の言葉ですごくテンションが下がった。
  このまま携帯水没させてもいいんだぞ」

P「やめてぇぇ! っていうかそんなことしたら
  仕事の依頼が来ても仕事できないじゃないか」

響「あ、それもそっか……」

P「ほら、諦めて可愛い写真を撮らせろ」

響「……仕方ないなぁ」


P「いや……実はさっきみんなで写真撮り合ってたりしたろ?」

P「その時の写真があるんだ。響が最高の笑顔で笑っている奴だ」

響「なんでそんなの撮ってるんだよ! ストーカーじゃないんだからやめてよね!」

P「自分のプロデューサーをストーカー呼ばわりって酷いなぁ本当に」

P「俺の響への最大の愛を込めて、写真を撮ってあげる代わりにこれをあげよう」

響「何これ」


P「うちの家の鍵だ」

響「ふぅーん」

P「タウンページの質屋のページを開くのをやめなさい。
  どこに売り飛ばす気だよ君は!」

P「もし泥棒なんかに入られたら響一色の部屋が公に公開されるじゃないか」

響「それで反省してこれに凝りて後悔してね、なーんつって!
  えへへ、プロデューサーの真似! どう、似てた?」

P「もう秋なんだよなぁ」


響「やめてよ! 何か言ってよ! 
   っていうか一応プロデューサーのモノマネだからな!?」


P「俺の? ははは。響さんはジョークが上手いなぁ」

P「でもそんなのが俺の真似だなんてショックだな。なんつって」

響「」

P「さっとカーディガンを羽織るんじゃないよ!」

響「でさあ、結局プロデューサーのプレゼントってなんなの?」

P「そんなものはどうでもいい。そのカーディガンを一度脱ぐんだ」


響「どうでもいいって……全く酷いぞ。ん?」

響「なんかポケットに……お?」

響「おおお!?」

響「プロデューサー、これ!」

P「私は何も知らないな」


響「わざとらしい奴だなぁ~! このこの~!」

P「いただきっ」カシャッ

響「あっ」

P「ふはははは。響の照れ顔集の一つに加えてくれる!」

響「うぎゃー! 油断したぞ……」

P「この写真は大事にとっておこう」

響「じゃあ一緒に撮ってよ」


P「え?」

響「一緒に写ってって言ってるんだよ!」

響「それなら自分だって待ち受けにだってできるぞ」

P「おいおい……大丈夫かそんなことして」

響「あ、もしかしたら自分は待ち受けにはしないかもしれないけど」

P「おい! してくれよそこは」

響「ほら、ここに置いて……タイマーセットしてっと」

P「最近の携帯はタイマー機能もあるのか」


響「だいたいあると思うけどね」

P「よし、抱っこしてやろうか」

響「えっ!? うぎゃー!降ろして!」

響「嫌だぁぁ! こんなの!」

P「ほら、響笑えって!」

響「むぅー」

響「プロデューサー?」

P「なんだよ」

響「ありがとうね」

響「えへへ」


END

短いけど終わります。
途中で全然アイマス関係ないスレに誤爆して死にたい。
どうもすみませんでした。

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