【スーダン2】???「コロシアイ修学旅行……!?」【安価】【オリキャラ】 (1000)

※注意

・ダンガンロンパ1、2のネタバレがあります

・舞台は2と同じジャバウォック島、ルールも2と同じです

・オリキャラ中心になりますのでご注意ください
・前作
【ダンガンロンパ】こまる「それは違うよ!」【安価】
【ダンガンロンパ】こまる「それは違うよ!」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1384078808/)

注意は以上です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400847912



SEARCH……




PROGRAM……DOWNLOAD……






PROGRAM START

???「……」

波の音……

潮の匂い……

???「……」

……あれ?

どうして俺はここにいるんだ……?

いや、そもそも……

???「俺は、誰だ……?」

【???】

その日、俺はある場所に来ていた。

私立希望ヶ峰学園。

世界的にも有名で政府公認の超特権的な学園。

超一流の高校生達を集めて将来を担う希望に育てるために設立されたらしい……

【卒業できれば成功者となれる】なんて噂もある。

確かに有名な人々の中には希望ヶ峰学園の卒業生も多々いるわけだから……あながち間違いではないのかもしれない。

もちろん入学するためには厳しい条件がある。

【現役の高校生であること】と【各分野において超一流であること】……

前者はともかくこの後者を満たす人間はなかなかいない……当たり前か。

そんなに超一流の人間が余るほどにゴロゴロいるんなら、それこそ希望ヶ峰学園なんていらないんだから。

……とにかく、今日俺もその一員になる。

超高校級なんて呼ばれるのはこそばゆいけど……頑張っていこうと思う。

約束だってあるし……

あっ、そうだ。
初めが肝心って言うし、1回自己紹介の練習をしておかないとな。

???「俺の名前は……」

俺の名前……名前名前名前名前名前名前名前名前nmaaaaaa……


ブツンッ!!

【???】

???「ちょっと……君大丈夫か?」

???「……えっ?」

あ、れ……俺いつの間に寝て……?

???「あっ、目が覚めた?」

???「ここは……」

顔を上げた俺が周りを見渡すと……そこはよくある教室。
そして、俺を見る……15人の人間。

???「やっと起きたか。死んでたのかと思ったぜ」

???「不謹慎な事を言わないでよ!」

???「とにかく、話し合いは1人でも多い方がいいと思うよ?」

???「そうだな。それじゃあ話し合いを再開しするとしますか」

???「えっと……」

なんだ、これ?

???「もしかして君も気が付いたらここで寝てたのかな」

???「じゃあ仲間だね!私達も気が付いたらここにいたんだよ!それで今みんなで話し合ってるんだ!」

???「話し合うって何を……?」

???「どうしてボク達が気が付いたらここにいたのか……そしてなぜこの教室から出られないのか」

???「……は?」

出られない?
教室から?
なんで?

???「……なんでかなんてわからない」

???「えっ!?」

???「顔にはっきり出てたよ?」

???「そ、そうか……とにかく、俺達は誘拐されたって事……」

???「違いまちゅ!誘拐なんかじゃありまちぇん!」

???「……なんだ今の」

???「そこから聞こえたみたいだよー?」

そこって、教壇の向こう……?

???「ミナサン起きたみたいなので、それでは始めまちょう!」

そう言って教壇の向こうから出てきたのは……白とピンクの、ステッキを持ったウサギの……

???「ヌイグルミ?」

???「そうでちゅ!あちしはかわいいヌイグルミでちゅ!」

???「魔法少女ミラクル★ウサミ!略してウサミでちゅ!」

???「略ならもっと捻るべきでは……?」

ウサミ「えっ、そうでちゅか?えっとだったら……魔法少女ミラクル★ウサミ、略してマミミで……」

???「あのさ、そんな事どうでもいいって!あんたはいったいなんなの?」

ウサミ「あちしはミナサンの先生なんでちゅ!フェルト地なんでちゅ!」

ウサミ「よろしくね!」

???「あっ、はい。よろしくお願いします先生」

???「よろしくしなくていいっての!で、あれはいったいなんなんだよ!?」

???「ウ、ウサギのヌイグルミじゃないかな?ウサミって言ってるし……」

ウサミ「そうでちゅ!あちしは歌って踊って喋ってモフモフ出来るウサギなんでちゅ!」

???「本物もモフモフ出来ると思うけど……」

???「ええい、いい加減にしろこの愚民共!本題から話がズレているではないか!!」

???「……で、ウサミ先生?」

ウサミ「なんでちゅか?」

???「あんたは知ってるのかい?オレ達がなんでこんな事になってるのかをさ」

ウサミ「はい、もちろん!だってあちしは今回の修学旅行の引率でちゅから!」

???「修学旅行……?」

えっと、俺達ってこれから入学するんだったよな……?

???「修学旅行ってどういう事……」

ウサミ「教職員の引率で……」

???「そういう定義的な意味じゃないから!?」

ウサミ「そうでちゅか……だったらさっそく修学旅行に出発しまちょう!」

ウサミ先生(?)がそう言ってステッキを振ると……


教室の壁が倒れて、辺り一面南国の世界が広がっていた……

???「はああああ!?なんじゃ、こりゃあ!?」

???「理解、不能……!」

???「えっと、えっと、なにこれ?あたし頭おかしくなっちゃったのかな?」

???「お、落ち着いて……」

???「まいったね、こりゃ……」

???「なんなんだ、これは……どういう事なのだこの異常事態は!?」

ウサミ「落ち着いて!ほらみなさん見てくだちゃーい!」

ウサミ「このキレイな海……癒されまちゅよね」

???「癒やしより混乱の方が大きいですよ!」

ウサミ「そうでちゅか……しょうがないでちゅよね。でも安心してくだちゃい、修学旅行が始まっただけでちゅから!」

???「もう、わけがわからないよ……」

ウサミ「大丈夫でちゅ!この南国の島には危険は何もありません!ミナサンは思いっきりらーぶらーぶしてくだちゃいね!」

???「らーぶらーぶ……?」

ウサミ「ミナサンはこの島でほのぼのと暮らしながら絆を深め、癒されていってくだちゃい!暴力行為はいっさい禁止でちゅよ!」

ウサミ「それがこの【どっきどき修学旅行】なんでちゅ!」

???「……」

なんだ、これ……?

ついていけない……

そして、俺は……

思考の全てを放棄した。

【砂浜】

???「……」

結局訳の分からないまま俺達は修学旅行とやらに参加する事になってしまった。

???「……」

だけど今の俺にはそれより重大な問題がある。

???「俺の名前、なんだったっけ……」

名前が、思い出せない。
いや、それ以前の事すら全く頭から出てこない。

どんな家に産まれたか?
家族構成は?
どんな人生を送ってきた?
希望ヶ峰学園にどんな才能で入学する事になった?
全く思い出せない、まるで最初からなかったみたいに……

ただ1つ、超高校級の何かとして希望ヶ峰学園に入学しようとしていた事しか……頭には残っていなかった。

???「……」

???「あの……」

???「えっ?」

頭を抱えていた俺に声をかけてきたのは……

1…白衣を着た眼鏡の少女
2…希望ヶ峰学園の制服を着た少女

↓2

2選択

???「えっと、大丈夫?」

???「君は……」

確か教室で起きた俺に声をかけた女の子の1人……だったよな、うん。

???「あはは、だいぶ困ってるみたいだね」

???「まあ、ね」

???「私も同じだよ。ううん、きっとみんなもそうなんじゃないのかな」

やっぱりそうなのか……

???「……ところで1ついいか?」

???「うん、どうしたの?」

???「……君の名前は?」

???「……あー、そういえば自己紹介してなかったね」

若葉「私は若葉実だよ!超高校級の幸運で入学したんだ、よろしくね!」


若葉 実(わかば みのり)
【超高校級の幸運】



???「超高校級の幸運?」

若葉「要するに抽選で選ばれたの。全国の高校生の中からね」

???「抽選……」

さすが希望ヶ峰学園、規格外だ……

若葉「それであなたの名前は?」

???「あっ、えっと……実は俺、自分の名前覚えてないんだ」

若葉「ええっ!?き、記憶喪失って事?」

???「そういう事になるかな……才能も今までどうして生きてきたかも全く覚えてない」

若葉「それは困ったね……あれ?」

若葉は首を傾げると俺のポケットにいきなり手を突っ込んできた。
当然俺は何がなんだか訳が分からず、戸惑ってしまう。

???「な、何を!?」

若葉「動かないで!えーっと、あったあった!」

笑顔でポケットから手を抜く若葉の手には……小さな手帳があった。

若葉「ポケットからチラチラ見えてたから。きっとここに手がかりがあるはずだよ!」

そう言って若葉が手渡してきた手帳……そこにははっきりこう書いてあった。

【天倉 春尊】と……

若葉「これがあなたの名前?」

???「そう、みたいだ」


天倉 春尊(あまくら はるたか)
【超高校級の???】


若葉「なるほどなるほど……じゃああなたはハル君だね!」

天倉「ハ、ハル君?」

なんだかフレンドリーな子だな……

とにかく天倉春尊……もう忘れないようにしないとな。

【希望のカケラを手に入れました!】

天倉「おわっ!?」

な、なんか変な音が……

若葉「おぉ、ハル君も希望のカケラをゲットしたんだね!」

天倉「希望のカケラ?」

若葉「ウサミ先生曰わく私達が仲良くなると手に入って、それを集めていく事がこの修学旅行の目的らしいよ?」

天倉「それでこの音を鳴らす物は?」

若葉「電子生徒手帳だって!集めた希望のカケラとか修学旅行のルールとか載ってるからしっかり見といた方がいいよ?」

天倉「そうなのか……んっ?」

ウサミ「……」

若葉「あれ、ウサミ先生どうしたの?」

ウサミ「天倉クンに電子生徒手帳の説明をしに来たんでちゅが……」

若葉「あはは、ごめんね。全部説明しちゃった」

ウサミ「いいんでちゅ!むしろさっそく仲良くなってくれて嬉しいくらいでちゅから!」

天倉「いいのか……」

ウサミ「それじゃあ後はお二人にお任せしまちゅね!らーぶらーぶ!」

若葉「行っちゃったね」

天倉「お任せするって何をだ?」

若葉「多分私達がしたみたいに自己紹介してこいって事じゃない?ハル君みんなと自己紹介してないでしょ?」

天倉「そういう事か……それでみんなは?」

若葉「島を探索してるよ。私達も自己紹介ついでにどんなところがあるのか見て回ろうよ!電子生徒手帳にマップも載ってるし!」

そう言って若葉は笑顔で腕を組んでくる。
……本当に、フレンドリー子だ。

【どこに行きますか?】

1…牧場
2…空港
3…ロケットパンチマーケット
4…ホテル敷地
5…中央の島

4選択

【ホテル敷地内】

天倉「これはまた立派なホテルだな……」

若葉「ホテル・ミライ……ミライは未来の事なのかな?」

天倉「そうなんじゃないか、やっぱり」

若葉「どちらにしてもこんな立派なホテルがあるなら快適に過ごせそうだよね!」

天倉「仮にも南国の島って事か……」

さてとここにも何人かいるみたいだな……

1…チェアーで寝ている帽子を被った男
2…ホテル前に佇むセーラー服の女子
3…コテージ前にいる背の高い男子
4…ホテルの中へ

↓2

1選択

まずはプールに並んでるチェアーで寝てる彼からにしようか。

???「Zzzzz……」

天倉「あの……」

???「んぁ?誰だい、オレを起こしたのは……」

天倉「寝てるところ悪いけど、自己紹介していいか?」

???「自己紹介?ああ、そういえば大将とはしてなかったな」

狩谷「オレは狩谷煉司。まっ、仲良くやろうや大将」

狩谷 煉司(かりや れんじ)
【超高校級のハンター】

天倉「天倉春尊だ。こちらこそよろしく」

狩谷「おう」

若葉「狩谷君は色んな場所に行っては危険な生物を狩る超高校級のハンターなんだよ」

超高校級のハンター……

若葉「例えば山奥の村にいる人喰い熊とか海に出てきた人喰い鮫とか……はたまた雪山のドラゴンとか!」

狩谷「若葉の嬢ちゃん、さすがにドラゴンは狩った事ねえなぁ」

若葉「えっ、そうなの……?」

天倉「それはそうだろ……」

狩谷「人を喰う巨大な花なら狩った事あるけどな。いやあ、あれは強敵だった」

天倉「巨大なってどれくらい?」

狩谷「ざっと二十メートルってところか」

二十メートルの巨大な人喰い花!?

若葉「すごいんだね狩谷君!」

狩谷「その時の怪我が元で一年留年しちまったけどな!あっはっはっはっ!」

【希望のカケラを手に入れました!】

1…ホテル前に佇むセーラー服の女子
2…コテージ前にいる背の高い男子
3…ホテルの中へ

↓2

1選択

次はホテルの前にいるセーラー服の彼女にしよう。

???「はぁ……」

天倉「あのー……ちょっといいか?」

???「えっ、なに?」

天倉「自己紹介して回ってるんだけどいいか?」

???「ああ、自己紹介ね」

奉田「アタシは奉田仕乃。まっ、よろしく」

奉田 仕乃(まつりだ しの)
【超高校級のチアリーダー】

若葉「奉田さんは超高校級のチアリーダーって呼ばれてる子なんだよ」

若葉「私はよくわからないけどそのパフォーマンスは試合そっちのけで注目を集めるとか!」

奉田「アタシとしては応援してるんだから試合を見ろって感じだけどね」

天倉「確かにメインより応援が注目されるっていうのもな」

奉田「……まっ、そんな注目されるのはアタシかあの子ぐらいだろうけどね」

天倉「あの子?」

若葉「奉田さんには応援してる仲間でライバルがいるんだよ……確か名前は」

奉田「ああもう、いいからいいから!とにかく仲良くやっていきましょ、えっと……」

天倉「あっ、天倉春尊だ。こちらこそよろしく」

奉田「天倉ね、了解!」

【希望のカケラを手に入れました!】

1…コテージ前にいる背の高い男子
2…ホテルの中へ

↓2

1選択

後ここにいるのは……コテージ前に立ってるあいつか。

天倉「なんか、デカいな……」

あれ、身長2メートル以上あるんじゃないか……?

天倉「ちょっといいか?」

???「ひっ!?」

えっ?なんか脅えられてる……

???「な、なんの用ですか」

天倉「いや、自己紹介でもと……」

???「あ、ああ、自己紹介、自己紹介……」

福永「ぼくは、ふ、福永豪。よ、よろしく」


福永 豪(ふくなが ごう)
【超高校級の福祉委員】

天倉「天倉春尊だ、よろしくな」

なんだか大きい背とかで怖さすら感じるけど、話してみるとそんな事なかったな。

若葉「福永君は超高校級の福祉委員で、ボランティア活動でもう何百回と表彰されてるんだよ」

天倉「それはすごいな」

福永「ぼ、ぼくは、ただ自分の好きなようにやってるだけなんだけど……」

天倉「好きでそこまで言われるくらい頑張れるんだから十分すごいだろう……」

福永「そ、そんな事ないよ……ぼくなんて……ぼくなんて……」

何というか、難儀な性格なんだな……

【希望のカケラを手に入れました!】

天倉「次はホテルの中に行ってみるか」

若葉「そうだね!」

【ホテル・ロビー】

若葉「うわあ、中も立派だね!」

天倉「……本当に設備がしっかりしてるな」

ウサミを操ってる黒幕は本当に修学旅行のつもりなのか……?

若葉「あっ、ほらハル君。何人かまたいるよ!」

1…白衣を着た眼鏡の少女
2…リボンで右側の髪を結んだ少女

↓2

1選択

???「……」

ソファーに座って本を読んでる子がいるけど……あの子は確か若葉と一緒に教室で話しかけてきた子か。
……なんで白衣着てるんだ?

若葉「ほらハル君、自己紹介してきなよ」

天倉「あ、ああ」

集中してるみたいだけど大丈夫なのか?

天倉「ちょっといいかな?自己紹介したいんだけど」

???「……」

若葉「トワー!自己紹介しようよ自己紹介!」

???「……ああ、ミノリ。ごめん、本を読んでいたから気が付かなかった」

天倉「……」

???「自己紹介だったね?」

和水「ボクは和水冬羽。超高校級のセラピストと呼ばれてるよ」


和水 冬羽(なごみ とわ)
【超高校級のセラピスト】


天倉「俺は天倉春尊。よろしく」

和水「ふむ、なるほど。了解したよハル」

天倉「ハルって俺の事、だよな?」

和水「君はおかしな事を言うな。他に誰がいるんだ?」

若葉といい、和水といい……俺はハルって愛称にされる運命なのか?

和水「さて、この島はセラピストとしてはなかなかに興味深い。癒やしと療養にはピッタリだろう」

天倉「な、なるほど……」

その後しばらく和水の演説は続いた……

【希望のカケラをゲットしました!】

さてと、後はあのリボンを着けた子だな……

???「……な、何かご用ですか?」

天倉「ちょっと自己紹介したいんだけどいいかな?」

???「は、はい」

天倉「俺は天倉春尊。よろしくな」

歌恋「二ノ宮歌恋です……超高校級のダンサー、です」

二ノ宮 歌恋(にのみや かれん)
【超高校級のダンサー】

超高校級のダンサーって……こんなにおとなしいと違和感があるな。

歌恋「うっ、ううっ……」

天倉「ど、どうしたんだ?」

歌恋「ご、ごめんなさい!」

天倉「えっ!?」

に、逃げられた……

???「何してんのー?」

天倉「えっ、二ノ宮!?」

???「いきなり人を呼び捨てなんてひどいなー。自己紹介だって兄ちゃとはまだしてないのに」

ど、どういう事だ?

???「まあ、いいけどさ……じゃあ自己紹介するね!」

美踊「あたしは二ノ宮美踊!超高校級の歌手だよー!」

二ノ宮 美踊(にのみや みよう)
【超高校級の歌手】

天倉「えっ、超高校級のダンサーじゃなかったのか!?」

美踊「何の話?兄ちゃ、変な人だねー」

ど、どうなって……

歌恋「美踊、もうやめようよ……」

美踊「あー、歌恋!まだ出てきたらダメだって言ったのに!」

天倉「二ノ宮が2人!?」

歌恋「ご、ごめんなさい、天倉お兄さん。私達双子の姉妹なんです」

美踊「バレたら仕方がないね!超高校級の歌手にして妹二ノ宮美踊!」

歌恋「ちょ、超高校級のダンサーで、姉二ノ宮歌恋」

美踊「私達二ノ宮シスターズ!」

歌恋「です……」

二ノ宮姉妹
【超高校級の双生児】

天倉「双子だったのか……」

若葉「やられたみたいだねハル君」

天倉「ああ、ビックリしたよ……」

若葉「歌恋ちゃんも美踊ちゃんもコンビネーション抜群の姉妹で有名だからね」

天倉「確かに息ピッタリだな……」

性格は正反対みたいだけど。

【希望のカケラ×2を手に入れました!】

ちょうどキャラが半分出たので本日はここまで。

次回は自己紹介後半です。

それでは新しいこちらもよろしくお願いします……

21:00頃から自己紹介後半を始めたいと思います。
残りは男子5人、女子3人の8人です。

こまるスクールモードの方は明日更新予定ですのでご了承ください。

それではまた後ほど

【ホテル・レストラン】

天倉「2階はレストランになってるのか」

若葉「ここも広いねー、さすが一流って感じだよ!」

若葉の一流の基準は広いかどうかなのか……?

若葉「あっ、ほらあそこに人がいるよ!」

天倉「本当だ」

???「はむっ、はむ……」

……何か食べてるみたいだな。

天倉「なあ、ちょっといいか?」

???「うにゅっ!?イケメンが話しかけてきたよ!?」

天倉「……」

???「なになに、萌衣を誘ってる?誘っちゃってるのかな?」

天倉「いや、自己紹介を……」

???「自己紹介!いいよ、名前から何まで全部教えちゃう!」

志賀「志賀萌衣だよ!お菓子も恋も甘いの大好きだから覚えておいてね!」

志賀 萌衣(しが めい)
【超高校級のパティシエ】

志賀「ちなみにスリーサイズは上から80……」

天倉「そ、そこまでは聞いてないって!」

志賀「あっ、もしかして聞かないで実際に見てみたいタイプ?しょうがないなぁ、初めてだから優しくしてね?」

な、なんなんだこの子は……!?

若葉「その子は志賀萌衣ちゃんって言って、スイーツ世界大会で優勝した事もある超高校級のパティシエなんだよ」

天倉「……女の子はパティシエールじゃなかったか?」

志賀「一応パティシエはお菓子職人全体を指すんだよ?パティシエールはお菓子屋さんを指す場合もあるし!」

天倉「そうなのか。勉強になるな」

志賀「えへ、だったらもっと楽しい勉強してみない?あっ、実ちゃんも一緒にどう?」

若葉「もうダメだよ!萌衣ちゃんはすぐそういう方向に持ってくんだから……」

志賀「えへへ、残念」

天倉「お、俺は天倉春尊だ。よろしく……な?」

いや、やっぱりよろしくしない方がいいのか……?

【希望のカケラを手に入れました!】

【どこに行きますか?】

1…牧場
2…空港
3…ロケットパンチマーケット
4…中央の島

↓2

3選択

【ロケットパンチマーケット】

天倉「スーパーマーケットもあるのか……」

若葉「大きなコーラがあるよ!私ね、こんなコーラを炭酸が抜ける前に一気飲みしてみたかったんだ!」

天倉「……それ嘘だろ」

若葉「えへへ、バレちゃったか」

天倉「全く……」

どうも若葉といると、異常事態なのを忘れそうになるな……

若葉「ここにも人がいるね。早速自己紹介しに行こう!」

1…黒の学生服をキッチリ着た男子
2…綺麗な茶色の長髪の女子

↓2

1選択

天倉「ちょっといいか?」

???「はい、自己紹介ですね?」

天倉「えっ、俺まだ何も……」

???「ああ、すみません。つい人の考えの先を読んでしまうんですよ……悪い癖です」

「俺は王城志紀。仲良くしていきましょう」


王城 志紀(おうしろ しき)
【超高校級のチェスプレイヤー】


天倉「天倉春尊だ、よろしくな」

若葉「王城君は300戦無敗の超高校級のチェスプレイヤーなんだよ」

若葉「コンピューターに圧勝した事もあるんだって」

天倉「300戦無敗ってそれはまたすごいな」

王城「いや、俺は単に相手の思考を何パターンも推測しているだけなんですよ。その中からこれと思ったのを選べばいいだけなので……」

王城、サラッととんでもない事言ってないか?

王城「天倉さんとは今度チェスをしてみたいですね」

天倉「あはは……まあ、機会があったら」

勝てる気は全くしないけどな……

【希望のカケラを手に入れました!】

後は……あそこで何か書いてる女の子だな。

???「うん、いい感じにインスピレーションが働くわ……あら?」

天倉「や、やあ」

横顔も十分すごかったけど、正面から見るとさらに可愛いなこの子……

???「くすっ、あなたとはまだ自己紹介してなかったわね」

姫埜「あたしは姫埜メリーよ。よろしくね!」


姫埜メリー(ひめの ――)
【超高校級の文芸部】


天倉「俺は天倉春尊……よ、よろしくな」

姫埜「うん、仲良くしましょうね春尊君」

そう言ってニコッと笑う姫埜の笑顔はまさに満面の笑みというやつだった。
そんな彼女に一瞬ドキッとした俺を責められる奴はいないと思う……

若葉「姫埜さんは短歌とか詩集、後随筆で本も出してる超高校級の文芸部なんだよ」

姫埜「小説だけは出せる気がしないけど。なんせあの腐川冬子ちゃんより面白い物を書けーなんて言われちゃうから」

天倉「……」

若葉「ハル君、もしかして姫埜さんに見とれてる?」

天倉「い、いや、そんな事は!」

若葉「照れなくてもいいよ?同じ男の子同士仲良くするのはいい事なんだから!」

天倉「いや、だから……」

……ちょっと待て。
今若葉、なんて言った?

天倉「同じ、男の子同士……?」

若葉「うん。だって姫埜さん男の子だもん」

姫埜「若葉ちゃん、ひっどーい!あたしは心は立派な乙女だし、外見だって努力してるんだからね!」

若葉「ご、ごめんなさい……そんなつもりじゃなかったんだけど」

姫埜「うふふ、いいわ。若葉ちゃんの可愛さに免じて許してあげる」

天倉「……」

この誰がどう見ても女の子な姫埜が……男?
俺は、なんて反応したらいいんだ……

【希望のカケラを手に入れました!】

【どこに行きますか?】
1…牧場
2…空港
3…中央の島

1選択

【牧場】

若葉「ここは牧場だね!」

天倉「でも動物が鶏しかいないぞ」

ウサミ「でちゅよね!」

天倉「うわっ!?」

若葉「ウサミ先生は神出鬼没だね……」

ウサミ「全部このマジカルステッキのご利益なんでちゅよ!えっへん!」

天倉「それってすごいのはステッキであってウサミじゃないって事か?」

若葉「こら、ハル君!先生に何てこと言うの!」

ウサミ「いいんでちゅよ若葉さん!とにかく牛さんがいない牧場なんてルーのないカレーでちゅ!」

天倉「もうカレーじゃないだろそれ……」

ウサミ「よーし!ここはあちしがなんとかしまちょーう!」

そう言ってウサミはステッキを振りながら何か呪文を唱えだす。
そして次の瞬間、鶏は牛に……変わった!?

天倉「な、なんだこれ!?」

若葉「わあ、ウサミ先生すごいすごい!」

……きっと手品かなんかなんだ。
そうに決まってる、うん。
そんな事より自己紹介だ自己紹介。

1…長い何かを背負った男子
2…髪の毛で目が隠れている女子

↓2

1選択

???「……」

なんか背負ってるみたいだけど……
何背負ってるんだ、あれ?

???「あん?なんだてめえ、ジロジロ見やがって」

天倉「あっ、悪い。自己紹介をしようと思ってさ」

???「自己紹介?そういや、てめえの名前は知らねえな……」

天倉「俺は天倉春尊。よろしくな」

???「よーし、よく聞いとけや。1回しか言わねえぞ」

当麻「俺様は当麻隼。槍を使わせたら右に出る奴はいない【超高校級の槍使い】とは俺様の事だ!」


当麻 隼(とうま はやと)
【超高校級の槍使い】


天倉「超高校級の、槍使い?」

若葉「当麻君は槍投げとか、演舞とかで有名な凄い人なんだけど……」

当麻「くそっ、今日こそ暴れられると思ったってのにあのウサギ野郎邪魔ばっかしやがって……」

若葉「裏ではその槍でどこかの学校に攻め込んで廃校に追い込んだ事もあるんだって……」

天倉「……要するに危険な奴って事か」

当麻「あーあ、槍が錆びちまうぜ……」

【希望のカケラを手に入れました!】

さてもう1人は……

???「……」

髪に隠れて目が見えてない……
しかも俯いてなんかブツブツ言ってるし……

天倉「あ、あのさ、自己紹介まだだったよな?」

???「……」

天倉「俺は天倉春尊って言うんだけど……」

音木「……音木詩」


音木 詩(おとき うた)
【超高校級の放送委員】


音木「……」

ボソッとだけど、なんだか澄み切ったいい声だったな……

若葉「音木さんは超高校級の放送委員なんだよ」

若葉「その放送を聞きたくてよく他校からも人が押し寄せてたんだって」

天倉「さすが超高校級だな……」

まあ、確かにあの声なら聞きたくなる気持ちもわかるな……

音木「……クスクス」

【どこに行きますか?】
1…空港
2…中央の島

↓2

1選択

【空港】

天倉「……あれ飛行機じゃないか?」

若葉「だね」

天倉「……あれを使えばいいんじゃないか?」

若葉「それは無理だと思うよ?」

天倉「どうして」

若葉「だってほら、飛行機にはエンジンが入ってませんって書いてあるし」

天倉「……上げて落とすってこういう事を言うのかもな」

若葉「げ、元気だしてハル君!」

仕方ない、当初の予定通り自己紹介でもしよう。

1…ただならぬ雰囲気の頬に傷のある男子
2…修道服に身を包んだ女子

↓2

2選択

???「ああ、どうしましょう……」

なんかうろたえてるな……まあ、こんな状況なら当然か。

天倉「ちょっといいか?」

???「わ、私ですか?」

天倉「ああ。みんなと自己紹介しようと思って歩き回ってたんだ」

???「そうですか……確かにお互いを知るのは必要な事ですね」

神乃木「私は神乃木美魅と言います。よろしくお願いしますね」


神野木 美魅(かみのぎ みみ)
【超高校級のシスター】


若葉「神乃木さんは見ての通り超高校級のシスターなんだよ」

天倉「シスターに超高校級とかあるのか?」

若葉「神乃木さんは本来なら認められてない司祭のお仕事も特例で出来るんだって」

若葉「しかも神乃木さんに懺悔した人はみんな神乃木さんに感謝してるらしいよ」

神乃木「そのような事はございません……全ては神のお導きであり、私が感謝されるような事では」

ああ、でもなんかわかる気がする。
神乃木ってどこかこう、マイナスイオンが出てる気さえするし……

神乃木「それにしても、私達はいったいどうすればいいのでしょう……」

【希望のカケラを手に入れました!】

後は……

???「……」

なんだ、あのただならぬ雰囲気を漂わせてる男……

???「……なんの用だ」

天倉「いや、自己紹介をと思ってさ……俺は天倉春尊」

???「……」

天倉「……」

切原「切原生人。傭兵だ」


切原 生人(きりはら いくと)
【超高校級の傭兵】


若葉「切原君は傭兵部隊を率いて戦場を練り歩いた超高校級の傭兵なんだって」

こいつの雰囲気はそのせいか……

切原「……」

若葉「しかも彼が率いてた部隊は誰も亡くなってないらしいよ」

天倉「戦場で1人も死なせてないって事か!?」

それは確かに凄いな……
だけどそんな奴がどうして希望ヶ峰に入ったんだ?

切原「……もういいだろう。話す事はない」

……やっぱり住む世界が違うって感じだな。

【希望のカケラを手に入れました!】

若葉「ハル君、ハル君!この橋から隣の島に行けるみたいだよ!」

天倉「よし、行ってみるか」

【中央の島・ジャバウォック公園】

天倉「この島はこの公園しかいけないみたいだな」

若葉「他の島に行ける橋は塞がってたもんね」

天倉「しかし……あのバカデカい銅像はなんなんだ?」

若葉「うーん、動物がいっぱいいるけど……なんなのかな?」

無駄に迫力があるな……いったいどんな意味があるんだか。

若葉「それよりハル君!ここにいるあの人で自己紹介は最後だよ!」

天倉「なんだかんだで最後か……じゃあ気合い入れていくか……おーい!」

???「何用だ」

天倉「自己紹介したいんだけど……」

???「自己紹介?ふん、貴様は余が名前を覚えるだけの価値があると言うのか?」

天倉「……は?」

???「ふっ、良かろう。ならばその傲慢さに免じて余の名を直々に聞かせてやろうではないか!」

クリス「余はクリス・アルテミア・フォン・リーデルハイドである!謁見の栄、しかと感じ入るがよい!」


クリス・アルテミア・フォン・リーデルハイド
【超高校級の王子】


若葉「彼は欧州にある小さな国の王子様なんだよ。もう国の運営に色々携わってるんだって」

天倉「本物の王子様か……」

クリス「さあ聞かせてみるがよい愚民よ!貴様の名をな!」

天倉「……天倉春尊」

クリス「天倉春尊よ。せいぜい励むがいい、余に名前を記憶されておいてほしくばな!ふはははははっ!!」

……間違いない、こいつはまともに相手すると疲れる。

【希望のカケラを手に入れました!】

メンバー全員の紹介も終わったところで本日はここまで。
次回でプロローグは終わると思います。

明日はこまるスレの方を更新します。

それではおやすみなさい……

乙です
歌恋は右側の髪を結んでるってことは、美踊は左側を結んでるですか?

>>72
そうです。
歌恋は髪の右、美踊は髪の左をお揃いのピンクのリボンで結んでます。

こんにちは

昨日言った通り今日はこまるスレの方をやるためこちらは更新しませんが、前回のように料理と掃除の腕をコンマで決めたいと思います。
今回はもしかしたら重要になるかもしれません……

まずは男子の料理から

天倉↓1
狩谷↓2
福永↓3
王城↓4
当麻↓5
切原↓6
クリス↓7

のコンマで料理の腕が決定。
姫埜さんは95固定です。

天倉以外平均越え...

天倉…38
狩谷…76
福永…84
王城…52
姫埜…95
当麻…89
切原…85
クリス…98

まさかの98が出るとは……そしてまた高い男子の腕

続いて女子の料理

若葉↓1
奉田↓2
和水↓3
歌恋↓4
美踊↓5
音木↓6
神乃木↓7

のコンマで料理の腕が決定。
志賀さんは120固定です。

今回は女子の手料理による悲劇が生まれそうにないな

若葉…80
奉田…91
和水…88
歌恋…24
美踊…28
志賀…120
音木…57
神乃木…62

今回は高い女子の腕
二ノ宮姉妹だけが……

続いて男子の掃除

天倉↓1
狩谷↓2
福永↓3
王城↓4
当麻↓5
切原↓6
クリス↓7

のコンマで掃除の腕が決定。
姫埜さんはこちらも95固定です。

福祉委員なのに掃除05はまずいんじゃ...

天倉…84
狩谷…14
福永…5
王城…49
姫埜…95
当麻…51
切原…65
クリス…73

掃除能力5の福祉委員……
そしてハイスペックな王子

続いて女子の掃除

若葉↓1
奉田↓2
和水↓3
歌恋↓4
美踊↓5
志賀↓6
音木↓7
神乃木↓8

のコンマで掃除の腕が決定。

天倉(料理38/掃除84)
狩谷(料理76/掃除14)
福永(料理84/掃除05)
王城(料理52/掃除49)
当麻(料理89/掃除51)
切原(料理85/掃除65)
クリス(料理98/掃除73)
姫埜(料理95/掃除95)

若葉 (料理80/掃除69)
奉田 (料理91/掃除08)
和水 (料理88/掃除92)
歌恋 (料理24/掃除27)
美踊 (料理28/掃除37)
志賀(料理120/掃除39)
音木 (料理57/掃除62)
神乃木(料理62/掃除21)

料理最下位が決定してしまったか...

>>123

ルチアーノさん 料理12+掃除50=62
歌恋ちゃん   料理24+掃除27=51

無情

>>128 そろそろsageろよ

料理と掃除の腕も反映させた名簿が完成しましたので載せます。

・修学旅行名簿

男子

・天倉春尊(あまくら はるたか)
才能…超高校級の???
身長…179cm
料理の腕…38
掃除の腕…84

・狩谷煉司(かりや れんじ)
才能…超高校級のハンター
身長…190cm
料理の腕…76
掃除の腕…14
天倉への第一印象【なかなか実直そうな大将だねぇ】

・福永豪(ふくなが ごう)
才能…超高校級の福祉委員
身長…210cm
料理の腕…84
掃除の腕…5
天倉への第一印象【仲良くなれたらいいんだけど……】

・王城志紀(おうしろ しき)
才能…超高校級のチェスプレイヤー
身長…178cm
料理の腕…52
掃除の腕…49
天倉への第一印象【チェスの腕前はどれほどかな?】

・姫埜メリー(ひめの ――)
才能…超高校級の文芸部
身長…156cm
スリーサイズ…B70 W56 H87
料理の腕…95
掃除の腕…95
天倉への第一印象【結構かっこいいかも……】

・当麻隼(とうま はやと)
才能…超高校級の槍使い
身長…182cm
料理の腕…89
掃除の腕…51
天倉への第一印象【真面目そうな奴】

・切原生人(きりはら いくと)
才能…超高校級の傭兵
身長…170cm
料理の腕…85
掃除の腕…65
天倉への第一印象【特にない】

・クリス・アルテミア・フォン・リーデルハイド
才能…超高校級の王子
身長…185cm
料理の腕…98
掃除の腕…73
天倉への第一印象【これからの働き次第で愚民か有能か見極めてやろう】

・女子

・若葉実(わかば みのり)
才能…超高校級の幸運
身長…162cm
スリーサイズ…B89 W58 H86
料理の腕…80
掃除の腕…69
天倉への第一印象【ハル君との出会いもまた幸運なんだね!】

・奉田仕乃(まつりだ しの)
才能…超高校級のチアリーダー
身長…165cm
スリーサイズ…B87 W59 H88
料理の腕…91
掃除の腕…8
天倉への第一印象【話は出来そうね】

・和水冬羽(なごみ とわ)
才能…超高校級のセラピスト
身長…160cm
スリーサイズ…B85 W56 H83
料理の腕…88
掃除の腕…92
天倉への第一印象【興味深いね、君は】

・二ノ宮歌恋(にのみや かれん)
才能…超高校級のダンサー
身長…159cm
スリーサイズ…B77 W55 H78
料理の腕…24
掃除の腕…27
天倉への第一印象【いい人そう……】

・二ノ宮美踊(にのみや みよう)
才能…超高校級の歌手
身長…159cm
スリーサイズ…B77 W55 H78
料理の腕…28
掃除の腕…37
天倉への第一印象【へっへー、悪戯しがいがありそう!】

・志賀萌衣(しが めい)
才能…超高校級のパティシエ
身長…150cm
スリーサイズ…B80 W56 H82
料理の腕…120
掃除の腕…39
天倉への第一印象【是非ともお近づきになりたいなー】

・音木詩(おとき うた)
才能…超高校級の放送委員
身長…145cm
スリーサイズ…B72 W52 H76
料理の腕…57
掃除の腕…62
天倉への第一印象【……耐久性は高そう】

・神乃木美魅(かみのぎ みみ)
才能…超高校級のシスター
身長…168cm
スリーサイズ…B96 W60 H90
料理の腕…62
掃除の腕…21
天倉への第一印象【優しそうな方です】

寝てしまいました……

今からでも良ければ進めたいと思いますが人はいますか?

キーン、コーン… カーン、コーン

天倉「なんだ?この学校のチャイムみたいな音」

若葉「ハル君!モニターに何か映ってるよ!」

そう言って若葉が指さしたのは島中にある監視カメラとセットのモニター。
そこに出てきたのは、あのウサミだった。

ウサミ「ミナサン、おめでとうございまーちゅ!!」

ウサミ「どうやら、最初の【希望のカケラ】を全員分集め終わったみたいでちゅ!」

ウサミ「嬉しいでちゅ…こんなに早くミナサンが仲良くなってくれるなんて!」

ウサミ「というわけで、そんなミナサンをさらにハッピーにらーぶらーぶさせるためのプレゼントを用意しまちた!」

ウサミ「お手数でちゅけど、最初にいた砂浜に集まってくだちゃい!」

ウサミ「ぷすー、くすくす!輝かしい希望と素晴らしい未来はミナサンと共にね!」

…そう言って、モニターは切れた。

若葉「砂浜に集まってだって!」

天倉「俺が一番最後に最初の希望のカケラを集め終わったって事か……」

あの切原やクリスもなんだかんだで自己紹介はきちんとやってたんだな……

クリス「ふっ、余を呼びつけるか。面白い……ならばそれなりの貢ぎ物を用意しておくがいいウサギよ!」

……本当に、ちゃんとやってたのか?

若葉「クリス君、行っちゃったよ!私達も行こうハル君!」

天倉「あ、ああ」

【砂浜】

砂浜に行くと既に俺達以外のメンバーは集まっていた。
やっぱり隣の島からだとこっちが最後になるか……

クリス「集まったようだな!ならば島を調べた結果を聞かせるがよい!」

当麻「なーんでてめえが仕切ってんだ」

姫埜「王子様だからじゃないかしら?」

美踊「はいはーい!中央の島にいっぱい橋があったけどあれは迷子にならないようになんだって!」

歌恋「横から無理やり渡ろうとした美踊がウサミさんに止められたので間違いないです……」

天倉「つまりそれだけ広いのかこの島は……」

福永「で、でもホテルはきちんとしてたしコテージも人数分あったし……」

和水「レストランもホテルに恥じない立派なものだったよ」

奉田「何というか、まさにリゾート地って感じなのよねここ。人がアタシ達以外いないのが気になったけど」

神乃木「空港がありましたから……もしかしたらここはリゾート開発を行っている土地なのかもしれません」

王城「スーパーがあったけど、そこには食料や生活必需品がしっかり揃っていたよ」

若葉「牧場もあったけどあれは観光用とかなのかな?」

志賀「あはっ、後はお近づきになりたい人がいっぱいいるよー!一番はベッドの中でね!」

切原「寒気が……!」

音木「……バカみたい」

クリス「ふん、揃いも揃ってそれだけか。余は既にここがどこか突き止めているぞ!」

天倉「なんだって!?」

クリス「中央の公園にあったあの銅像……あれはこの島を象徴する神聖なる5つの動物の像だ」

クリス「5つの島々と中央の島を合わせた6つの島からなる常夏の楽園と呼ばれる島……」

狩谷「……ジャバウォック島」

クリス「ほう?余以外にも突き止めていた者がいたか」

狩谷「偉そうな話じゃないさ大将。オレは一度来た事があるだけなんでね」

若葉「狩谷君、ジャバウォック島に来た事があるの!?」

狩谷「昔この島の島民から原住生物の調査を依頼されてね。理由はリゾート開発に際して危険がないか調べるため……まっ、だから確信を持って言う」

狩谷「ここはジャバウォック島だよ、間違いなく」

ジャバウォック島、それが俺達がいるこの島の名前……

前回みたく、全キャラの容姿に設定してあるんですか!?

美踊「でもさー、結局のところ共同生活していかないといけないのは変わりないんでしょー?」

姫埜「脱出方法がないならそうするしかないでしょうね」

福永「で、でもいいのかな?学校もあるのにリゾート地にいるなんて……」

奉田「いいんじゃない?別にアタシ達が自分から来たわけじゃないんだし」

神乃木「不安な事もありますけど……何とかやっていけそうです」

和水「外部との連絡手段がない以上ボク達はこの島に留まるしかない……そういう事だね」

当麻「まっ、しゃあねえな」

天倉「……」

何というか、みんなすごいな……
こんな状況なのにほとんど取り乱したりしてないなんて。

若葉「ハル君?」

天倉「どうした若葉?」

若葉「いや、なんだかハル君嬉しそうだったから」

天倉「嬉しそう?俺が?」

若葉「うん」

天倉「……そうなのか」

ウサミ「うんうん、いいでちゅね!」

天倉「うわっ!」

本当に神出鬼没だな!

ウサミ「ミナサン、仲良くやってるみたいで先生は嬉しいでちゅ!」

切原「……お前は信用していない」

ウサミ「えー!?」

歌恋「こればっかりはさすがに……」

ウサミ「グスン……」

クリス「ウサギよ。そんな些事より貴様の貢ぎ物とはなんだ?」

ウサミ「あっ、そうでちた!」

姫埜「忘れてたの?」

ウサミ「いや、もちろん忘れてないでちゅよ!」

ウサミ「らーぶ!らーぶ!これでちゅよー!」

ウサミ「ちゃんと全員分用意してありまちゅからねー!」

音木「……何それ」

ウサミ「ウサミストラップでちゅ!」

ウサミ「お腹を押すとしゃべるんでちゅよー!」

『あちしはウサミ…魔法少女ミラクル★ウサミ。ちょっぴりスイートなミルキーッ娘でちゅ!』

ウサミ「カワイイでしょ!らーぶ、らーぶでちょ!」

クリス「処刑だ」

ウサミ「はい!?」

クリス「そんなくだらない物のために余を呼びつけるとは!万死に値するぞウサギ!」

若葉「クリス君、そんなに楽しみだったんだね……」

ウサミ「いやあああ!暴力は禁止でちゅー!」

当麻「けっ、期待して損したぜ」

切原「自分は元々期待などしていない」

音木「……生け贄くらいにはなる?」

ウサミ「不吉でちゅ!なんか不吉な単語が聞こえまちた!」

姫埜「あたしはカワイイと思うんだけどなー」

美踊「えー、姫埜兄」

姫埜「ん?」

美踊「ひ、姫埜姉ちゃ、センス変だよー」

歌恋「……み、美踊、失礼だよ」

奉田「……」

和水「気に入ったのかな?」

奉田「えっ!?ま、まあ味があっていいんじゃない?」

志賀「あはっ、ツンデレさんだね!」

奉田「だ、誰がよ!?」

福永「1つしかないんだ……施設のみんなの分もあれば良かったんだけど……」

神乃木「私も孤児院の子供達にプレゼントしたかったのですが……」

王城「……一応もらっておくか」

狩谷「何に使えるかわからないからオレはもらうとしますか」

若葉「みんな反応が十人十色だね!」

天倉「……」

本当に、肝が座ってるというか、何というか……

ウサミ「ううっ、せっかくもう1つプレゼントを用意したのに……」

姫埜「他にもあったの?」

ウサミ「まあ、大した物ではないんでちゅけどね……」

ウサミ「ミナサンがもっと仲良くなるためのきっかけを用意した方がいいかなーって」

美踊「なになに、みんなでパーティーでもやるの?」

ウサミ「ピンポーン!」

志賀「パーティー!つまり肉山脯林、酒池肉林だね!?あはっ、興奮してきたよ!」

福永「な、なんか違う気が……」

志賀「じゃあ乱痴気騒ぎ?」

奉田「そこから離れなさいよ!」

クリス「宴か。先ほどの貢ぎ物よりは遥かにマシだな」

歌恋「パーティーって何をするの……?」

美踊「それはもちろん……何だろう?」

王城「チェスの大会でもしようか?」

切原「……各班に分かれてサバイバルゲームでも行うのか」

音木「サバト……」

当麻「んなわけねえだろ!なんなんだ、てめえらは!?」

ウサミ「ミナサン色々要望があるようでちゅね!だけど海といったら……これでちゅ!」

若葉「スイミングバッグ?」

和水「つまり……海水浴というわけだね?」

ウサミ「そうでちゅ!ミナサンの水着を用意しまちた!今はスクール水着でちゅけどね」

天倉「海水浴……」

うん、確かに定番と言えば定番だ……
既に何人か水着を取ってるし。

若葉「ハル君はどうするの?」

天倉「そうだな……」

もう色々と毒気は抜かれてるけど……

【重要な選択肢です】

1…泳ぐ
2…やめておく

↓2

2選択

天倉「いや、俺はやめておくよ」

若葉「そっか。じゃあ私と一緒だね」

天倉「若葉は泳がないのか?」

若葉「うーん、ちょっとそういう気分じゃないから」

なんか意外だな……若葉はこういうのに参加するタイプだと思ったのに。

若葉「それにほら、私達だけじゃないみたいだよ」

確かに何人か水着に着替えに行ったのにそのまま残ってるのがいるな。

えーっと、いるのは男子が狩谷、王城、クリス。
女子が和水、志賀、神乃木か。

で俺達……ちょうど半々に分かれたわけだな。

どうせだし少し話してみるか?

【話す相手を選んでください】

【選べるのは若葉、狩谷、和水、志賀、王城、神乃木、クリスの誰かです】

↓2

和水選択

天倉「和水は泳がないのか?」

和水「ボクはこういう事は不得手でね……」

天倉「えっと、つまり……」

和水「……泳げないんだ」

天倉「それなら確かに、海には入れないな……」

和水「しかしボクとてこのままでいるつもりもないよハル。浮き輪かビート板さえあればボクだっていずれは……!」

天倉「あ、あはは……頑張ってくれ」

クールっぽいけど意外に熱い面もあるんだな……

【話す相手を選んでください】

【選べるのは若葉、狩谷、志賀、王城、神乃木、クリスの誰かです】

↓2

クリス選択

天倉「クリスは泳がないのか?」

クリス「余が泳いだが最後、他の者の自信は崩壊し海の藻屑となるのは目に見えているからな」

何を言ってるんだろう、この王子は。

クリス「そして余は王として見極めなければならん」

天倉「見極めるって……」

クリス「貴様はこの島をどう思う?」

天倉「まあ、いいところなんじゃないか?人が全くいないのは確かに気がかりだけどまあリゾート開発中なら……」

クリス「……ジャバウォック島は既にリゾート地として完成している」

天倉「えっ……」

クリスはそれきり俺に何も言わなかった。

だけどその後の独り言のような呟きは……


クリス「あのウサギに悪意はない。だからこそ余は真意を知らなければならん……」


……やっぱり、超高校級の王子の名は伊達じゃないって事を教えてくれた気がした。

【話す相手を選んでください】

【選べるのは若葉、狩谷、和水、志賀、王城、神乃木の誰かです】

【ラストです】

↓2

狩谷選択

天倉「狩谷は泳がないのか?」

狩谷「オレはどうしても仕事を思い出しちゃってねぇ……海や山のレジャーが楽しめないんだな、これが」

天倉「ハンターとしてって事か?」

狩谷「サメはいないか、ウミヘビはいないか、クラゲはいないか……考え出したらキリがない」

天倉「なんか大変なんだな……」

狩谷「まあ、これで飯を喰ってるからわがままは言えないさ」

ハンターが命がけなのはわかるけど、他にも色々苦労してるんだな……

本日はここまで
次回プロローグ終わりまでいけると思います。

明日というか今日もこちらを更新します。

>>154
全員分の容姿設定は考えてあります。
後でこちらも載せておきますね。

それではおやすみなさい……

おはようございます
それでは昨日書いた通り容姿設定を載せておきます。
これで少しでもキャラクターを思い描けられれば幸いです。

・男子

【天倉春尊】
・髪…黒の短髪、頭頂部にしなだれたアンテナ
・服装…白いシャツに茶色のネクタイ、下は紺のズボン。
・他…肌は普通の肌色、目の色はグレー。

【狩谷煉司】
・髪…肩までの白髪にカウボーイハット。
・服装…白いシャツの上に茶色のベスト、下はジーンズ。
・他…肌は普通に肌色、目は琥珀色。

【福永豪】
・髪…短い黒髪。
・服装…黒いシャツに白のズボン。左腕に包帯。
・他…肌は浅黒く、目の色はダークブラウン。

【王城志紀】
・髪…黒髪のアシンメトリー、肩まで伸びてるのは右側。
・服装…上下黒の学生服。
・他…肌は白め、目の色はブラウン。

【姫埜メリー】
・髪…よく手入れされた長い茶髪、右側に桜の髪留め。
・服装…半袖の明るい色の女子用学生服、下は赤く白い線の入ったスカート。
・他…肌は白め、目の色は青。常にオレンジ色のメモ帳を持ち歩いている。

【当麻隼】
・髪…ボサボサの茶髪。
・服装…白のTシャツの上にボロボロの黒いジャケットを袖を通さずに羽織って、下はこれまたボロボロの茶色いズボン。
背中に槍の入った袋を背負っている。
・他…肌は浅黒く、目の色は赤。

【切原生人】
・髪…ギザギザの黒い短髪。
・服装…白い半袖のシャツ、黒のズボン。
・他…肌は普通の肌色で右頬に細長い傷、目の色は淡褐色。

【クリス・アルテミア・フォン・リーデルハイド】
・髪…肩に届かない程度の金髪。
・服装…半袖の黒いシャツにクリーム色のズボン。左腕には金色の腕輪
・他…肌は白く、目の色は紫。

女子

【若葉実】
・髪型…栗色のセミロングでツーサイドアップ。
・服装…上下希望ヶ峰学園の制服。ブレザーのボタンは開けてあり、中のシャツは白。
他…肌は普通の肌色、目は青。

【奉田仕乃】
・髪…灰色の腰までの長髪。
・服装…半袖の白いセーラー服に黒いスカート。
セーラー服の下には黄色いチアガールの衣装。
・他…肌は褐色、瞳は淡褐色。

【和水冬羽】
・髪…肩までの黒のインテーク。
・服装…白いシャツの上に白衣、赤のネクタイ。下は青いスカート。
他…肌は白めで目は赤。黒縁眼鏡をかけている。

【二ノ宮歌恋】
・髪…明るい茶色のセミロング、髪の右側にピンクのリボン
・服装…白いシャツにチェックのスカート。
他…肌は普通の肌色、目の色は琥珀色。

【二ノ宮美踊】
・髪…明るい茶色のセミロング、髪の左側にピンクのリボン
・服装…白いシャツにチェックのスカート。
他…肌は普通の肌色、目の色は琥珀色。

【志賀萌衣】
・髪…橙色のショートに白いカチューシャ。
服装…白いコックコートにスカート、青い前掛け。
他…肌は普通の肌色、目は緑色。

【音木詩】
・髪…ウェーブがかかった目が隠れるくらい長い黒髪。
服装…袖余りするほど長い袖の白いシャツに首元には黒いリボン、下は紺色の膝までの長さのスカート。
他…肌は白め、目の色は赤と青のオッドアイ。

【神乃木美魅】
・髪…ロングの金髪。
服装…修道服に首から十字架のアクセサリーをかけている。頭巾はベールのみで前髪等は出ている。
他…肌は普通の肌色、目の色は金。

以上です。

21:00頃から開始します

モノモノヤシーンはプレゼントが100個以上あるのでこまるスレみたいにコンマでは無理なんですよね……どうしたものか

まずイベント限定アイテム(模擬刀・ああん・マロン・ラジコン太郎・トイカメラ・トゥリー)+にんじんの『誰にもあげられないアイテム』をデフォルト所持に
自販機置いてイベ限アイテムを別のアイテムに
因みにペットあり?
(かけらスキルに加えて原作はペット限定スキルが(モノクマの明鏡止水とウサミの脅威集中)2つある)

ここの裁判はスキル必要なほど難しくありませんからね……
だからペットもやらない方向で……

とりあえず140個中プレゼントとして渡さないため抜けるのは33個
>>183の意見を参考にイベント系は既に所持、トイカメラの分1つずらして102イン・ビトロ・ローズ以降のプレゼントと諸々を自販機に入れるようにします。
1つずれるくらいならコンマ判定の際もあまり問題ありませんので。

そうして泳がないみんなと話していると……歓声と一緒に水音が聞こえてくる。
どうやら着替えたグループが戻ってきたみたいだな。

天倉「さてと……」

泳がない事に決めた以上、時間もあるし少し確認しておくか。

天倉「ウサミ」

ウサミ「なんでちゅか?天倉クン」

天倉「お前は先生なんだよな?」

ウサミ「はい、そうでちゅよ!あちしはミナサンの引率の先生でちゅ!」

天倉「だったら1つ聞きたいんだけど……もしかしてウサミは」

――俺の才能を知ってるんじゃないか?

それは当然と言えば当然の質問だった。
先生というからには生徒の才能くらい把握しているはず。

だけど……俺がその問いを投げかける前に――

空が、いきなり曇りだした。

天倉「なっ……!?」

ウサミ「え?あれ?」

和水「急に、曇りだした……」

若葉「こ、こんなの変だよね?いくらなんでも急過ぎるよ!?」

王城「これはいったい……」

クリス「ウサギ!これも貴様のしわざか!?」

ウサミ「な、なんでちゅか、これ!?あちし何もしてないのに……」

神乃木「どうやら、違うようですね……」

狩谷「……風が嫌なものになってきたねぇ」

志賀「な、なんだか寒くなってきたよ?ここ常夏の島だよね?」

誰1人この異常事態についていけていなかった。
そしてその混乱は……いきなり聞こえてきた【それ】によってピークに達した。

???「あー、あー!マイクチェック、マイクチェック!聞こえますかー?」

背筋がゾクリとした……まるで身体中を虫が這い回っていくかのような嫌悪感と拒絶反応。
悪意を凝縮したとしか思えないその声は、記憶がない俺でさえ受け入れるなんて不可能だと確信させる。

???「うぷぷ、余興はもういいよね?そろそろ本番を始めようか!」

???「オマエラ、大至急ジャバウォック公園に集合してくださーい!」

ウサミ「そ、そんな、なんででちゅか……」

クリス「ウサギ!貴様、今の放送がどういう事かわかるのか!?」

ウサミ「なんとかしないと……あちしがミナサンを守らないと!」

クリスの声が聞こえてないのか、ウサミはその場からいなくなった。
もしかしてジャバウォック公園に行ったのか?

クリス「くっ、余を無視するとは……」

若葉「これ、私達も行った方がいいんじゃないかな?」

狩谷「あまり気は進まないけど……そうするしかないかねぇ」

志賀「海のみんなは?」

王城「待っている余裕はないと思う。急いだ方がいい……」

神乃木「私が皆さんにお伝えしておきます!」

和水「ならここは神乃木さんに任せてボク達は急ごう」

くそっ、いったい何が起こってるんだ……!

【ジャバウォック公園】

ウサミ「どこにいるんでちゅか!?隠れてないで出てきなちゃい!」

俺達が公園に着くと、そこにはステッキを構えて叫ぶウサミ。
そして……

???「うぷぷ……アーッハッハッハ!」

縦に白と黒の二色に分かれたクマが、いた。

???「オマエラお待たせしました!」

モノクマ「ボクはモノクマ!この学園の……」

モノクマ「学園長なのだ!」

天倉「っ!?」

モノクマと名乗ったそのクマを見た瞬間、俺は胃からこみ上げてくる吐き気をはっきり感じ取った。
なんでかはわからない、だけど……こいつはダメだ。
こいつだけは……

若葉「ハ、ハル君大丈夫!?」

天倉「うっ、はあっ……だ、大丈夫だ……」

和水「それは大丈夫な顔じゃないよハル!」

クリス「なんなのだこのヌイグルミは……!?」

ウサミ「ミナサン下がってくだちゃい!あちしがモノクマを……」

モノクマ「遅い、遅すぎるクマー!」

ウサミ「きゃあああああ!?」

それはあっという間の出来事だった……
モノクマがウサミに飛びかかったかと思った次の瞬間には……
ウサミのステッキの残骸が転がり、ウサミはモノクマみたいに縦に白とピンクで分かれた姿に改造されていた……

モノクマ「アーッハッハッハ!!完成ー!」

???「なんでちゅか、これっ!?」

モノクマ「なんだよモノミ、文句あるの?せっかく妹にふさわしい姿にしてあげたのに」

モノミ「妹!?なんでちゅかそれ!」

モノクマ「うぷぷ、オマエがあまりにだらしないからボクの妹として少しは有能にしてあげようと思ったの!」

モノミ「ふ、ふざけないでくだちゃい!誰があんたの……」

モノクマ「愛の鞭ー!」

モノミ「うぎゃああああっ!痛い、すごく痛いでちゅー!」

モノクマ「お兄ちゃんに逆らうからだー!」

狩谷「なんだいこの茶番は……」

志賀「し、知らないよぉ!」

王城「少なくとも……俺達に有益な状態とは言えないんじゃないかな?」

クリス「そのようだな……!」

そうしている間に、海に行っていたメンバーが遅れて到着する。

姫埜「な、なによあれ!?」

音木「……!?」

やっぱりみんな、目の前の光景に驚きを隠せないようだ……

当麻「うおっ!?ヌイグルミが増えてやがる!」

モノクマ「ヌイグルミじゃないよ!モノクマだよ!」

奉田「ど、どうなってんの?こいつウサミのお友達?」

福永「そ、その割には……雰囲気が穏やかじゃないよ」

美踊「か、歌恋、なんか怖いよ……!」

歌恋「だ、大丈夫だよ美踊。私がそばにいるから……!」

モノクマ「ショックだなあ、そんな風に怯えられると……」

切原「お前、何者だ」

モノクマ「だからモノクマだってば!希望ヶ峰学園の学園長だよ!」

神乃木「あ、あなたが学園長?」

モノクマ「そうでーす!そして希望ヶ峰学園学園長として宣言します!」

モノクマ「コロシアイ修学旅行、始まるよー!」

天倉「コロシアイ修学旅行……!?」

モノクマ「仲良くするだけなんて退屈でしょ?だからやるの、コロシアイ修学旅行!」

モノミ「そ、そんなのあちしは認めな……うぎゃああああ!」

モノミ「痛い、蹴られると痛いでちゅー!」

モノクマ「オマエの意見なんか聞いてないんだよ?お兄ちゃんが喋ってるんだから黙って聞かなきゃダメでしょうが!」

和水「コロシアイってやっぱりそういう意味、なんだよね」

モノクマ「もちろん!この島を出たかったら誰かを殺して学級裁判を乗り越える!それだけだよ!」

若葉「学級裁判……」

モノクマ「殺人を犯したクロを残りのシロが議論して探すコロシアイ修学旅行最大のお楽しみ!」

モノクマ「議論の結果、投票してクロを見事当てればクロだけがおしおき!ただし間違えた場合はクロ以外の全員がおしおき!」

モノクマ「これが学級裁判だよ!」

歌恋「ち、ちなみにおしおきって……?」

モノクマ「処刑だよ?」

美踊「ひっ!?」

切原「誰かを殺した事が暴かれたその時クロの命が代償になる……か」

モノクマ「うぷぷ、どんなおしおきが飛び出すんだろうね?」

モノクマ「柱にくくりつけて野球ボール千個ぶつける?バイクをグルグル回して遠心力でバターにしちゃう?」

モノクマ「うぷぷ!楽しみ楽しみ!」

モノクマ「殺し方は問わないよ!撲殺刺殺絞殺毒殺射殺殴殺轢殺焼殺爆殺斬殺溺殺感電殺墜落殺呪殺……後オススメはしないけど自殺も」

モノクマ「どうぞお好きな殺り方で自由に殺し合ってくださいな!」

モノクマ「人殺しのために出血大サービスで用意された舞台……」

モノクマ「それがこのコロシアイ修学旅行なのでーす!」

理解出来なかった。
いや、したくなかった。
みんなと仲良くなれ、それすら戸惑ったのに……
人を殺せ、だなんて。

奉田「ふざけないでよ!誰が人殺しなんて……!」

モノクマ「ボクは殺せなんて強要はしてないよ?オマエラ自身が決める事だからね」

モノクマ「とにかく、そういう事なんでこれからはこのコロシアイ修学旅行で存分に殺し合ってください」

狩谷「困ったね……どうやら話しが通用しない相手みたいだ」

狩谷「仕方ない、力ずくでお帰り願いましょうか……!」

天倉「狩谷!?」

当麻「好き勝手ぬかしやがって……!バラバラにしてやんよこのクソ熊!」

切原「……排除対象、モノクマ」

志賀「あんまり変な事言ってると、武闘派達がおしおきだよ!おしおき!」

モノクマ「あー……やっぱりこうなっちゃいますか」

モノクマ「まっ、これも1つの様式美だね……」

モノクマ「逆巻け…光と闇の狭間から生まれし神々よ…古の契約に従い…今こそ汝らを召喚する…」

音木「……召喚呪文?」

モノクマ「いでよ、モノケモノー!!」

最初、何が起きたか理解出来なかった。
モノクマが変な呪文を唱えた瞬間、公園の銅像が壊れて中から巨大なロボットが出てきたなんて……
そんな光景を現実だと思いたくなかった。

クリス「なんだ、これは……!」

福永「ゆ、夢?ぼく達は夢を見てるの?」

神乃木「神よ、これはいったいどういう事なのですか……」

姫埜「ロ、ロボット?なんでロボットが出てくるの?」

モノクマ「ロボットじゃないよ!モノケモノだよ!」

王城「ここまで来ると……恐怖心すら麻痺するな」

狩谷「まいったねぇ……さすがにこれは、狩るのに手こずりそうだ……!」

美踊「か、歌恋……あたし、足が震えて立ってられないよ……」

歌恋「美踊……」

モノクマ「うぷぷ、いい反応だね!まさに絶望的シチュエーションってやつだよ!」

モノミ「ミナサン、下がってくだちゃーい!」

若葉「ウサミ先生!」

モノミ「あちしがミナサンを守りまちゅ!モノクマの好き勝手になんてさせまちぇん!」

モノクマ「おえっ……気持ち悪い正義感だね……吐き気が止まらないよ!」

モノクマ「よーし!だったらオマエ自身で現実を思い知らせてやる!」

モノクマ「おしおきターイム!」

全ては一瞬の出来事だった……
さっきまで話していたあのウサミが……あのモノケモノが出した銃であっという間に、粉々にされてしまったのだ……

志賀「きゃあああああ!?」

当麻「ふ、ふざけんな、こんなのありかよ……!?」

福永「ひぃ……!」

音木「神々を象った神獣達と殺戮兵器の融合……」

モノクマ「それがこのモノケモノなのだ!」

切原「一体でこの戦力……それが5体」

クリス「狩谷煉司、切原生人よ……貴様らはこんな時どうする?」

狩谷「オレは逃げの一手しかないねぇ……切原の大将は?」

切原「……撤退するしかない」

クリス「無傷で全員逃がせるか?」

切原「不可能だ……!」

狩谷「……だよねぇ」

冷静なのはクリス、狩谷、切原くらいだった。
他はみんな震えたり、泣いたり、怯えていたり……
俺に至ってはただ呆然とするしかなかった……

モノクマ「これだよこれ!こういう絶望的光景こそ望まれてたんだよ!」

モノクマ「ぶひゃひゃひゃひゃ!!」

高笑いするモノクマに対して誰も何も出来なかった。
それくらい今の状況は一方的で……最悪だった。

モノクマ「これでわかったよね?ボクは本気だってさ」

モノクマ「海を赤くしたくなかったら逆らわない事だよ……」

モノクマ「それじゃあ、電子生徒手帳に新しいルールを載せとくからね。しっかり読んでください」

モノクマ「ルール違反でおしおき……なんて事にならないようにね?」

モノクマ「それでは開放的で残酷で絶望的なコロシアイ修学旅行を存分に堪能してくださーい!」

一方的に言いたい事だけ言って……
モノクマはモノケモノ達と消えていった。

天倉「……」

足が、ガクガクと震えて止まらない。
それでもよく座り込んで泣き叫ばなかったと自分で自分を褒め称えたいくらいだった。

若葉「なんで、こんな……」

和水「……本当に、参ったねこれは」

美踊「ひっく、ひっく……!」

歌恋「ぐすっ……」

姫埜「誰がいったいこんな事を……」

狩谷「あれだけの機械を動かすなんて、ただ者じゃないのは確かだねぇ……」

奉田「そんなのどうでもいいわよ……なんでアタシ達がこんな目に遭わされなきゃいけないの!?」

王城「……なんで、か」

音木「……」

クリス「……貴様達、1つ余から忠告しておく」

志賀「ちゅ、忠告?」

クリス「今の状況、最も警戒すべきなのはあのモノクマとやらでもその裏にいる愚者でもない」

神乃木「どういう事ですか……?」

クリス「警戒すべきなのは……余達自身だ」

クリス「一部を除き余達は見ず知らずの者達の集まりでしかない……」

クリス「そんな状況でコロシアイを始めよと言われ、実際に逆らうとどうなるかも見せられた」

そうか、そういう事か……

天倉「つまり今の状況から逃げ出したいって心理から……何をしても不思議じゃない」

クリス「そうだ。恐怖心、怯え、疑心暗鬼……それこそ最大の敵だ」

みんなが顔を見合わせる、それがある意味答えだった。
誰もが可能性を認めてしまっていたんだ。
自分が、誰かを殺すかもしれない……
そんな、普通ならありえないと笑う可能性を。

――この異常な状況下では、認めるしかなかったんだ。







これが、コロシアイ修学旅行の始まり。

俺にとって、絶望的で最低最悪な……

希望なんて欠片もない幕開けだった。












PROLOGUE【アイランドで希望を育め!ドキドキ修学旅行!】END

生き残りメンバー16人

To Be Continued...






プロローグまで終了というわけで一旦ここまで。

最後に安価を出しておきます。
↓2のコンマ一桁の枚数モノクマメダルを手に入れます。

それではまた。

原作輸入だとメダル入手方法がカクレモノクマ発見→最初の一回のみ強制
一章につき五体(発見するたび10枚)
後は裁判とペットでしかメダルが手に入らない
とりあえず原作の自販機の売り物だけ書いとく
ミネラルウォーター 1枚
ラムネ 1枚
チョコチップ 2枚
明太子フランスパン 2枚
油芋 5枚
ひまわりの種 2枚
ジャバイアンジュエリー 10枚
超技林第二版 6枚
碁石 7枚
ティッシュ 2枚
(この下にイベント用アイテム6個が全て50枚と続く)
後葉隠水晶は『原作では誰も欲しがらないアイテム』だしこれもデフォルトでいいかも
まあ参考程度に

とりあえずペットによるメダルも書いとくのね
ヘビミお礼→100枚+ミネラル+ラムネ
クソミ→250枚+ティッシュ二個
ブタミ→150枚+風呂敷バッグ+明太子フランスパン
ゴリミ→125枚+メスフラスコ+オスシリンダー
ウサミ→200枚+百年ポプリ
モノクマ→300枚+記憶ノート

(スーダンって実は歩くと『強制的に』レベル上がって発言や集中力あがるシステムなんだよね)

とりあえずメインこっち、スクールモード土日更新でいく事にしました。

モノクマメダルはオリジナルで入手方法を思いついたのでそれを使いたいと思います。

それと自販機にこまるスレのキャラ縁の品を入れる事にしました。

現状考えているのは

【希望の腕輪】…根駒劾斗

【トラブル教本】…本居秋詠

【絆の飴】…高坂遙佑、揮央花火

【守護銃】…ジョン・ルチアーノ

【メダル吸引人形】…苗木こまる

こんな感じです。

追加で

【とある夢の画】…細河琉彌

【二面性協奏曲】…岩淵竜太郎

【主への最高のお茶の入れ方】…綾咲義光

【覚悟の弓】…矢頼与一

【令嬢の心得】…神道寺あやめ

【永遠エンゲージリング】…下村幸洋、花巻清良

【花盛りの簪】…時雨りん

【未来への夜光塗料】…天ヶ瀬咲

【全力応援旗】…鉢笛舞
以上を自販機に入れたいと思います。

説明文があるなら……

【とある夢の画】
〔とある希望ヶ峰学園の生徒が描いた同級生達の絵。
全員笑顔で描かれている〕

【二面性協奏曲】
〔有名なヴァイオリニストが出したCD。
穏やかな曲調と激しい曲調が混ざり合った協奏曲〕

【主への最高のお茶の入れ方】
〔とある名家に仕える執事が主に入れているお茶の入れ方を書き記したノート。
完全な個人の好みであるため万人向けではない〕

【覚悟の弓】
〔さる弓道家が使っていた弓。
いざという時撃たない覚悟を示すため矢は存在しない〕

【令嬢の心得】
〔名家の令嬢が書いたとされる令嬢の生き方を書いた本。
最後のページには友達を大切にするようにと記されている〕

【永遠エンゲージリング】
〔婚約指輪で有名なメーカーのペアリング。
この指輪を着けると死する時も共にいられると伝えられている〕

【花盛りの簪】
〔満開の花飾りが付けられた簪。
着けていると誰かを姉と慕いたくなる〕

【未来への夜光塗料】
〔有名女優も使っていたとされる夜光塗料。
危機的状況も乗り越えられるらしい〕

【絆の飴】
〔ある兄妹が飢えた時に舐めていた飴。
舐めていると幸せな思い出が蘇る〕

【全力応援旗】
〔有名な応援団の団長が使っていた応援旗。
全力で振ると勇気が湧いてくる〕

【トラブル教本】
〔ある男が様々な女の子と起こしたトラブルの記録。
読む人によってはトラブル?と首を傾げたくなる〕

【希望の腕輪】
〔希望ヶ峰学園にある特殊な金属を使った腕輪。
絶望から身を守る力を備えているらしい〕

【守護銃】
〔冷酷だと恐れられたマフィアが誰かを守るために使ったとされる銃。
そのマフィアは狂気から解放されたらしい…〕

【メダル吸引人形】
〔セーラー服の少女を象ったヌイグルミ。
時々傍らにメダルが落ちているらしい〕

こんな感じでしょうか。







CHAPT.1【絶望アイランド】(非)日常編






キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えーと、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします…」

モノクマ「ただいま午後10時になりました」

モノクマ「いつ寝首をかかれるかわからない……そんなオマエラのために各自のコテージをホテル内に用意しておきました」

モノクマ「どうぞ、ゆっくりとお休みくださいませ…うぷぷっ、おやすみ」


天倉「もう、10時なのか……」

ホテルの前にあるプールの縁に座りながら、俺は電子生徒手帳を見ていた。

【生徒内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます】

【学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます】

【学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、校則違反とみなして残りの生徒全員が処刑されます】

【生き残ったクロは特別措置として罪が免除され、島からの帰還が許されます】

【3人以上の人間が死体を最初に発見した際、それを知らせる〔死体発見アナウンス〕が流れます】

【監視カメラやモニターをはじめ、島に設置された物を許可なく破壊する事を禁じます】

【この島について調べるのは自由です。特に行動は制限しません】

モノクマによって増やされたルール……
殺人のために与えられたふざけたルール。

天倉「だけど……」

モノクマがいなくなり、クリスが忠告を俺達にした後、みんなは無言で解散した。
最初とは違う意味で、俺達はどうなってしまうのか……それぞれ不安に顔を曇らせて。

天倉「……」

大丈夫、殺人なんて起きるわけない。
そう、どれだけ言い聞かせても……不安は鎌首をもたげてくる。

天倉「はぁ……」

???「あっ……」

天倉「えっ?」

【確定シロ選択肢です】

【海に入らなかったメンバー>>161からお選びください】

↓2

狩谷選択

狩谷「大将、こんな所で何してるんだい?」

天倉「狩谷……そういうお前は?」

狩谷「どうも眠れなくてねぇ。こうしてブラブラ散歩してたわけさ……なぁ大将」

天倉「ん?」

狩谷「あんたは実直な印象受けるから信用して素直に言うけどさ……ちょっとオレ沈んでるんだよねぇ」

天倉「沈んでる?」

狩谷「オレは超高校級のハンターだ。切原の大将程じゃないにしろ、修羅場は潜ってきたつもりだった」

天倉「……」

狩谷「それでも結果はアレだ。どんな化け物じみた連中を相手にしてきてても、結局のところ無力……」

天倉「狩谷……」

狩谷「まっ、自分が何でもできるなんて思っちゃいないけどさ……それでも、ちとキツいんだよね」

天倉「……」

狩谷「ははっ、悪いな大将。こんな愚痴をこぼして」

天倉「いや……嬉しかったよ」

狩谷「嬉しかった?」

天倉「狩谷が俺を信用して、そんな不安を話してくれてさ」

狩谷「……」

天倉「まあ、聞くだけしか出来ないけど……」

狩谷「……んなことないさ」

天倉「えっ?」

狩谷「おやすみ大将。また明日」

天倉「あ、ああ、おやすみ」

なんだったんだ……?







【おめでとうございます!狩谷煉司が今CHAPTにおいて確定シロになりました!】






(奇跡狙うならそれこそクリス辺りを……)←こまるで奇跡起こした人

【天倉のコテージ】

天倉「ふぅ……」

疲れた……

もし許されるなら思いっきり叫びたいくらいだったけど……その気力すら今の俺にはない。

天倉「なんで、こんな事になったんだ……」

記憶を失い、島に連れてこられた挙げ句、コロシアイ?
たった1日で一生分の衝撃的出来事を味わった気分だ。

天倉「……」

目を閉じると波の音が遠くから聞こえてくる。
そしてその音に導かれるように……俺の意識は眠りへと落ちていった。


この出来事は夢じゃない、そんな有り難くない確信を抱きながら……

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えーと、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします…」

モノクマ「オマエラ、グッモーニンッ!本日も絶好の南国日和ですよーっ!」

モノクマ「さぁて、今日も全開気分で張り切っていきましょう~!」

天倉「……」

確信があったとはいえ、こうもハッキリ突きつけられるとそれはそれで気分が悪い……

天倉「仕方がない、さっさと外に出るか……」

モノクマ「あっ、ちょっと待って」

天倉「うわあっ!?」

モノクマ「天倉クン、朝食が終わったらちょっと空港に来てくれないかな?」

天倉「いきなり現れてなんなんだいったい……!」

モノクマ「まあまあ、悪いようにはしないからさ!とりあえず前払いでモノクマメダル3枚あげるよ!」

【モノクマメダルを3枚手に入れました!】

天倉「人の話を……!」

モノクマ「じゃあ、まったねー!」

……言いたい事だけ言ってモノクマはいなくなった。

天倉「……行くしかないのか」

無視したら何されるかわからないしな……

さてと、改めて外に行くか……

当麻「うおっ!?」

天倉「うわっ!」

当麻「んだよ、天倉!驚かせんなや!」

天倉「驚いたのはこっちだよ……」

当麻「くそったれ、朝から最悪だ!中央の島の橋にはあのふざけた化け物がいやがるし……」

天倉「なんだって?」

ほかの島を封鎖してるって事か?

モノクマ「化け物とは酷いなー」

当麻「うおわあっ!?」

天倉「また出た……」

モノクマ「モノケモノ達はこの島のガーディアンなんだよ」

モノクマ「進行無視してオマエラが他の島に行かないようにしてくれてるんだからね?」

……また消えた。

天倉「とにかくモノケモノ達がいるなら橋には近付かないようにした方がいいな」

当麻「ちっ、んなもん言われなくてもわかってるよ……くそっ、こうなったらやけ食いだ、ちくしょうが!!」

……何というか、最初のイメージとは違ったな。

天倉「俺も行くか……」

【ホテル・レストラン】

クリス「遅いぞ愚民共!」

天倉「へっ?」

待ち合わせした覚えはないけど……

当麻「ああ!?いきなりなんなんだてめえは!?」

神乃木「当麻さん、落ち着いてください!」

クリス「ええい、しかもまだ来ていないのがいるではないか!」

姫埜「あら本当。豪君が来てないわね?」

和水「コテージが隣だから一応声をかけたけれど……出てくる気配はなかったね」

音木「怯えて、閉じこもってる……?」

切原「そんなところだろう」

狩谷「まっ、無理はないだろうけどねぇ……」

クリス「こんな時に1人閉じこもるなど愚の骨頂!!誰か奴を引きずり出して余の下へ連れてくるのだ!」

奉田「……アタシが行くよ」

若葉「1人で大丈夫なの?」

奉田「まっ、頑張ってみるよ。じゃあちょっと行ってくるね」

歌恋「と、とりあえず待ってる間ご飯にしましょうか……?」

美踊「こんな時でも、お腹ペコペコだよね……」

志賀「でも誰が用意したかわかんないよぉ?」

王城「おそらくモノクマだろうね。コロシアイするためにも栄養はしっかり取れって事かな」

クリス「ふん、どちらにしても毒はないだろう。それならば昨日の時点で余達をあの機械で抹殺すればよいのだからな」

姫埜「じゃあいただきましょうか」

クリス「余は食わん。貴様達で分け合うがいい」

天倉「どうしてだよ?」

クリス「余の舌には合わん。そのような物を喰らうくらいならば己の臓物を貪った方がマシだ」

志賀「あはっ、だったらこれどうぞ!」

クリス「なんだこれは……?」

志賀「超高校級のパティシエ志賀萌衣特製の焼き菓子だよぉ。王子様のお口にも合うんじゃないかなぁ」

クリス「……ふん、そこまで言うならば食そうではないか」

クリスが志賀の焼き菓子を一口かじる。
無言だったクリスは……そのまままた一口焼き菓子を食べた。

志賀「あはっ、お気に召したみたいだね!」

クリス「ふん、認めてやろうではないか志賀萌衣。貴様の菓子は確かに超高校級であると」

志賀「えへへー」

奉田「ほら、いい加減にしなさい!」

福永「嫌だ、あんな化け物がいる外なんて嫌だぁ!」

奉田「うっさい!昨日泣いてた子達もちゃんと来てるんだから泣き言言うんじゃないわよ!」

天倉「来たみたいだな……」

クリス「平時ならば少し懲罰を与えてやるところだが……ふん、今はそれどころではない」

音木「それで……?なんの話をするの……?」

クリス「まず余達が決して楽観視出来る状態ではないのは理解しているな?」

若葉「それはもちろん……うん」

和水「全員わかっていると思うよ」

クリス「ならばよい。この状況を打破するためには統率されていなければならない……1人閉じこもるなど話にもならぬ」

福永「ぐうっ……」

クリス「そしてそれを指揮する存在……リーダーが必要だ」

狩谷「もしかしてクリスの大将がそれを?」

クリス「無論だ。余以外に誰がいる?」

姫埜「強引と言いたいところだけど、王子様であるクリス君が適任なのは疑いようがないわね……」

クリス「ふっ、異論はないようだな。安心するがいい、余が指揮をするからには貴様達はもはや安全を約束されたようなものだ!」

天倉「……」

クリス以外に適任がいない、か。
確かにそうなんだろうけど……なんだ、この違和感?

クリス「さて、それでは本題に入るとしようか」

志賀「リーダー決めが本題じゃなかったのぉ?」

クリス「そんなわけがなかろう。来い、ジャバウォック公園だ!」

そう言ってクリスは外へ出ていく。
強引というか、頼もしいというか……

和水「やれやれ……行くしかないみたいだね」

若葉「ジャバウォック公園……あんまり行きたくないんだけどなぁ」

確かに昨日あんな事があった場所だ、きっと他にも若葉と同じ気持ちの人間がいるだろう。

天倉「だけど行くしかないよな……」

どんなに怖くても、それが俺達が助かる第1歩なんだ。

【ジャバウォック公園】

クリス「あれだ、見てみろ」

天倉「な、なんだあれ!?」

クリスに連れられて公園に来た俺達が見た物は……巨大なタイマーみたいな物だった。
カチカチと音を鳴らしながら……だけどその時間は一定しない。

奉田「こんなの前に来た時はなかったわよね?」

王城「そのはずだ……だって昨日までここにはあの像があったんだから」

クリス「今朝見つけた物だ。おそらくあのモノクマが設置した物だろう」

志賀「でもあのタイマー、滅茶苦茶だよぉ?」

美踊「どういう意味なんだろう?」

歌恋「心当たりないよ……?」

福永「ま、まさか爆弾……」

狩谷「それはないんじゃないかねぇ?爆弾ならさっきクリスの大将が言ったみたいに昨日俺達は死んでたはずさ」

当麻「じゃあなんなんだよこれは!?」

姫埜「そんなのわからないわよ……」

モノミ「謎でちゅね……」

音木「……!?」

天倉「モノミ!?」

若葉「い、生きてたんだね!」

モノミ「あちしは死にまちぇんから!」

切原「こいつは機械だ……死という概念が存在するかも怪しい」

クリス「よいタイミングだウサギよ。貴様はあれが何かわかるか」

モノミ「えっと、あのタイマーみたいなやつでちゅよね?」

和水「どうなんだい?」

モノミ「ご、ごめんなちゃい……モノクマのやる事までは把握してないんでちゅ」

天倉「そうなのか……」

モノミ「と、とにかく!モノクマ退治ならあちしも協力しまちゅ!」

クリス「あれだけあっさり負けた貴様が役に立つとは思えんがな」

モノミ「うっ……」

神乃木「ク、クリスさん、そんな風に言ってはかわいそうですよ」

モノミ「神乃木さん……」

神乃木「よしよし、泣かないでくださいね……」

天倉「うわっ……」

切原「……!」

当麻「……あのウサギめ、美魅ちゃんの胸に埋まってやがる」

狩谷「はは、羨ましいじゃないの」

王城「すごい光景だ……」

福永「……」

奉田「こんな時にはしっかり見てるのねぇ?」

福永「ひぃ!?」

花巻さんがクロに(ry

花巻さんがクロに(ry

連投スマンorz

クリス「とにかくだ、余達には謎な事が多すぎる。この島にどうやって来たかなどはウサギが知っているだろうが……どうせそこのウサギは吐かんだろう」

姫埜「まあ、それは想像に難くないわね」

クリス「あらゆる謎、それに対して余達はあまりにも何も知らない……」

天倉「……」

クリスはこのジャバウォック島は既にリゾート開発が終わってるって言っていた……
なのに誰もいない……モノケモノで皆殺しにしたなら多少は痕跡があるはずだ……ここも大きな謎だな。

クリス「情報を手に入れ、吟味し、真相に辿り着く。そうすれば少しは余達の置かれている状況もハッキリするはずだ」

美踊「つまり探すんだね!えーと」

歌恋「手がかりだよ美踊……」

美踊「そう、手がかりを!」

クリス「そうだ、勘違いするな。自分達の敵を見定めよ。余達が生きるために最も討たねばならんのは……あのモノクマを操る愚者なのだ!」

クリス「我が統率を持って貴様達は勝利に導かれる!これは絶対だ!」

クリス「クリス・アルテミア・フォン・リーデルハイドの名の下に勅命をくだす!生きてこの島から脱出するため……各々出来る事をせよ!」

志賀「あはっ、さすが王子様!かっこいいのがすっごく似合うよぉ!」

天倉「すごい……」

さすが超高校級の王子……クリスならやってくれるかもしれないって十二分に感じ……

ザザッ!!

『……としてお前達に最初で最後の命令だ』

『生きてくれ、みんな!』

ザザッ!!

天倉「……!?」

な、なんだ今の……?

【天倉のコテージ】

天倉「……」

なんだったんだ、あのビジョンは。
俺の記憶の欠片、なんだろうけど……

天倉「すぐに靄がかかったみたいになったからわからないな……」

天倉「……」

モノクマ「ねぇ」

天倉「うおわっ!?」

モノクマ「ボクずっと空港で待ってたんだけど……」

天倉「……あっ、忘れてた」

モノクマ「ひどいよ天倉クン!」

だってモノクマだしな……忘れてもいいだろ、別に。

モノクマ「もう!今回は大目に見るから今から空港行くよ!」

今度はついていかないと……まずいよな。

【空港】

モノクマ「さて天倉クンにはこれをやってもらうよ!」

天倉「なんだこれ?」

パンチングマシーンみたいだけど……

モノクマ「これはね、モノクマメダルゲットのために作った【ザ・モノクマパンチャー】だよ!」

天倉「ザ・モノクマパンチャー?」

モノクマ「ほら、天倉クンにメダルあげたでしょ?本来ならあれってそこら中に落としておいたのを集めてもらうんだけど……モノミの奴がゴミを捨てるなってうるさいんだよね」

天倉「そういえばルールにあったな」

モノクマ「だけどモノクマメダルをゲット出来ないと色々困るから……だからゲームの景品として出す事にしたのです!」

天倉「なるほどな」

モノクマもルールにはしっかり縛られてるんだな……

モノクマ「というわけでさっそくやってみなよ!集めたメダルは砂浜かマーケットで使えるからさ!」

とりあえず、やってみるか……

【ザ・モノクマパンチャーを行います】

【コンマ一桁の数字枚数モノクマメダルが手に入ります】

【ぞろ目の場合プレゼントが出るかも……】

直後判定

【コンマ33のためモノクマメダル3枚ゲット!】

【コンマがぞろ目のためプレゼントも出てきます!】

【シルバーリング】
【希望ヶ峰の指輪】
【スペクターリング】
を手に入れました!


天倉「メダルと一緒に箱が出てきたぞ?」

モノクマ「いきなりとは運がいいね!それは特定のスコアを出すともらえるプレゼントだよ!」

天倉「気前いいんだな……」

モノクマ「こればっかりは運任せだからね。あっ、ちなみに今回は初回特典で行動消費はしないから!それじゃあこれからもご贔屓にー!」

天倉「そこまでしてメダル集めさせたいのかあいつは……」

コテージに戻るか。

【天倉のコテージ】

さてと、改めて色々していくか。
でもその前に……

1…モノモノヤシーンをしに行く
2…自動販売機で何かを買う
3…ザ・モノクマパンチャーに挑戦する

↓2

3選択

【空港】

天倉「よし、やるか!」

【ザ・モノクマパンチャーを行います】

【コンマ一桁の数字枚数モノクマメダルが手に入ります】

【ぞろ目の場合プレゼントが出るかも……】

直後判定

ほい

おちいのう

【コンマ31のため1枚ゲット!】

【現在のモノクマメダルは7枚です】

天倉「1枚か……」

まあ、こんな時もあるよな。

天倉「さてと、何するかな」

1…誰かと話す
>>134->>135から選んでください)

2…ザ・モノクマパンチャーに挑戦する
(人物も書いた場合コンマ50以上で現れます)

↓2

2選択【コンマ50未満なので誰も現れません……】

【空港】

天倉「これで3回目……今度こそ多めに手に入るか?」

【ザ・モノクマパンチャーを行います】

【コンマ一桁の数字枚数モノクマメダルが手に入ります】

【ぞろ目の場合プレゼントが出るかも……】

直後判定

【コンマ87のため7枚ゲット!】

【現在のモノクマメダルは14枚です】

天倉「よし、たくさん出てきた!」

これで10枚は超えたか?

天倉「……まだ時間はあるな」

何をしようか?

【自由行動を開始します】

1…誰かと話す
>>134-135から選んでください)

2…ザ・モノクマパンチャーに挑戦する
(人物も書いた場合コンマ50以上で現れます)

↓2

クリス選択

【ジャバウォック公園】

クリス「天倉春尊か。余に何か用か?」

天倉「少しクリスと話がしてみたくてさ」

クリス「ふっ、余は構わんが……貴様に余を満足させられるか?」

天倉「頑張ってみるよ」

クリス「その意気やよし……さあ、語ろうではないか!」

1…クリスの国ってどんなところなんだ?
2…超高校級の王子ってどんなところが評価されたんだ?
3…自由安価。そぐわないものは下にズレます。

↓2

3選択

天倉「大丈夫か、リーダーなんて引き受けて。俺に出来る事があるなら何でもやるが」

クリス「なに?貴様今何と言った?」

天倉「あっ、別にクリスがリーダーに向いてないとかじゃ……」

クリス「く、くくっ……ふはははははははははっ!!」

天倉「ク、クリス?」

俺、なんかおかしい事言ったか?

クリス「ふっ、貴様が初めてだ天倉春尊。余にそんな言葉をぶつけてきたのは」

天倉「は?」

クリス「余はこれまで1人で様々な課題をクリアしていた」

クリス「その時に余に期待する者はあっても余を心配し、あまつさえ手伝いを申し出る者など誰一人いはしなかった」

そうだったのか……

クリス「しかし心配などいらん。余はクリス・アルテミア・フォン・リーデルハイドであるぞ!」

クリス「必ずや貴様達をこの島より生還させてみせようではないか!」

すごい自信だな……

【モノクマメダルを一枚消費する事でもう1人乱入してきます】

【誰かを乱入させたい場合は人物を>>134-135からお選びください】

【現在のモノクマメダルは14枚です】

↓2

寝落ちしました、すみません……

今夜改めて狩谷クン乱入から再開します。

それにしてもリーダーになったクリス君はともかく狩谷クンのこの選択率はいったいどういう事なのか……

それでは

狩谷選択【モノクマメダルを1枚消費しました】

狩谷「随分盛り上がってるねぇ、大将方」

天倉「狩谷」

クリス「ふん、天倉春尊が余を心配などしてきたのでな。笑ってしまっただけだ」

狩谷「天倉の大将は人の心配してる余裕はないんじゃないかねぇ?」

天倉「えっ?」

狩谷「記憶、未だに戻ってないんだろう?」

天倉「まあ、そうなんだけとな……」

クリス「はっ、余は貴様がどんな人間だろうと関係ない。要は貴様が有用か無用かだ」

クリスらしい考えだな……

狩谷「まっ、そこはそうだねぇ……記憶がなくても大将は信用出来るのに変わりないさ」

狩谷「だからこそ大将には無理してほしくないんだがねぇ、オレは」

1…狩谷はなんでそこまで俺を信用してくれるんだ?
2…ありがとうな、心配してくれて
3…自由安価。そぐわないものは下にズレます。

↓2

天倉「ありがとうな、心配してくれて」

狩谷「いいって事」

天倉「クリスも狩谷も俺たちの仲間だし、運命共同体だ。俺に出来る事があるなら何でも言ってくれ、なんでもする」

クリス「ならば有能なところを見せよ。さすれば余も貴様達を認めてやろう」

狩谷「おやおや、まだ認めてくれてなかったのかい?」

クリス「余は王だ。簡単に他人を認める愚は犯せぬのでな」

天倉「あはは……じゃあ、頑張って信頼を勝ち取らないとな」

狩谷「まっ、信用されるにこした事はないってね」

クリス「ふっ、せいぜい励むがよい」

【プレゼントを渡しますか?】

【シルバーリング】
【希望ヶ峰の指輪】
【スペクターリング】

【渡す場合上から選んでください】

クリス↓2 狩谷↓4

天倉「クリス、これもらってくれるか?」

クリス「ほぉ、シルバーリングか。なかなか高純度の銀が使われているようだな」

クリス「よかろう。貢ぎ物、確かに受け取った」

喜んでくれたみたいだな……

天倉「狩谷にはこれだ」

狩谷「なんだいこの指輪?」

天倉「スペクターリングっていうやつらしい」

狩谷「大将、なんだか見てるだけで寒気がしてきたんだけど」

天倉「氷点下のギャグが封印されてるらしいからな……」

狩谷「そ、そうかい」

あんまり喜んでくれなかったみたいだな……

【クリスの好感度が上がりました!】

【狩谷の好感度が少し上がりました!】

【天倉のコテージ】

ピンポンパンポーン…!

天倉「なんだ?」

モノクマ「えーと、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします…」

モノクマ「これより楽しい楽しいレクリエーションタイムの時間です!」

モノクマ「オマエラ、今すぐジャバウォック公園にお集まりください!」

レクリエーション……いったい何を始める気だ?

天倉「無視するわけにもいかないか……」

【ジャバウォック公園】

クリス「来たか」

和水「やあ」

切原「……」

天倉「もう来てたのか。すぐに出たと思ったと思ったんだけどな……」

そんな話をしている内にどんどんみんなが集まってくる。

狩谷「全員揃ったみたいだねぇ」

王城「今度は何をするのやら……」

福永「う、ううっ」

当麻「けっ、おい福永。ビビってんなら帰ったらどうだ?」

若葉「当麻君!そんな事したら福永君がどうなるかわからないよ!」

当麻「だからなんだよ?」

歌恋「みんな仲間なのにそんなの……」

当麻「仲間?仲間ねぇ……はっ、笑わせんなよ」

天倉「お、おい当麻?」

当麻「あんな化け物共ならともかくなぁ……俺様はてめえらならいつでも殺したっていいんだぜ?」

なっ!?

奉田「あんた、自分が何言ってるかわかってんの!?」

当麻「俺様は元々希望ヶ峰学園に槍の腕を試しに来たんだよ」

当麻「なのに仲良しこよし?冗談じゃねぇ、反吐が出るっつうの!」

当麻「どうせならここでまとめてぶっ殺したっていいんだぜ?ああっ!?」

切原「……」

狩谷「切原の大将、何する気だい?」

切原「腕の骨をへし折って黙らせる」

天倉「切原よせ!」

美踊「ちょ、ちょっと生人兄ちゃ、やめなよ!」

当麻「おら、どうした!?どいつもこいつも腰抜け……」

志賀「ペロッ」

当麻「ぬわあっ!?」

志賀「うーん、ちょっとしょっぱいね。もっとお菓子食べれば甘くなるんじゃないかなぁ」

当麻「てめえ!いきなり人の首筋舐めてどういうつもりだ!?」

志賀「隼くんはさぁ、もう少し余裕を持って生きた方がいいよ?」

当麻「ああ?」

志賀「萌衣には男の子の美学?そういうのはわからないけど……」

志賀「あはっ、せっかくのイケメンなんだからもっとニコニコしてたら女の子はメロメロだよ?」

当麻「……」

志賀「ほらニコー」

当麻「やめろや!ちっ、色々削がれちまった……!」

クリス「ふん、志賀萌衣もなかなかやるではないか」

神乃木「……」

姫埜「ほら、美魅ちゃん。もう大丈夫だからその手を下ろしていいわよ」

神乃木「……はい」

姫埜「殴ってでも隼君を止めようとしたのよね?美魅ちゃんもいい子ね」

神乃木「……そんな事ありません」

モノクマ「あのー」

若葉「きゃっ!?」

天倉「何してるんだモノクマ!?」

しかも何か変な格好してるし……

モノクマ「いや、レクリエーションをしようと思ったんだけど……取り込み中みたいだったから」

音木「……その格好は?」

モノクマ「レクリエーションのための衣装だよ!今回は南国らしく……モノミの火の輪くぐりでも」

モノミ「何を言ってるんでちゅかー!」

モノクマ「うるさいなあ。わかったわかった、じゃあ火あぶりでいいから」

モノミ「それただの拷問じゃないでちゅか!?」

クリス「いい加減にせよ!余は貴様の漫才を見に来たのではないぞ!」

モノクマ「あっ、そうだった!南国っぽいし漫才をする予定だったんだ!」

歌恋「な、南国要素ないよ……」

和水「……やれやれ」

それからモノクマとモノミの漫才が始まった……
内容は……その、クリスが青筋立てるような内容だった。

モノクマ「それにしてもモノミは悪い奴だなー」

モノミ「なんでやねん!」

モノクマ「だってさー、オマエ……みんなの記憶奪ったじゃん?」

天倉「っ!?」

モノミ「なんでやねん!」

モノミ「……って、えっ?」

モノクマ「オマエラ、気にならなかった?この島にどうやって来たのかをさ!」

モノクマ「それはモノミがオマエラの記憶を奪ったからなんだよ!」

モノクマ「しかも……希望ヶ峰学園に入学してから数年間って膨大な記憶をね!」

天倉「な、何を言ってるんだ……?」

モノクマ「オマエラは新入生じゃないの!」

モノクマ「学園生活の記憶を奪われたオマエラがそう思ってただけなのでーす!」

クリス「馬鹿な、そんな事が本当に起きたと言うつもりか!?」

狩谷「ちょっと、これは笑えないねぇ……」

モノクマ「それにしてもオマエラの家族や友人、その他大切なものはどうなっちゃったんだろうね?」

福永「あ、ああ……」

神乃木「そんな、そのような事が……」

モノミ「あわわわ……」

美踊「う、嘘だよね?こんなの嘘なんだよね?」

モノミ「えっと、それはあの……」

和水「……答えられないんだね」

モノミ「う、ううっ……」

モノクマ「オマエラの記憶、戻してほしい?」

モノミ「ふえっ!?」

モノクマ「交換条件をのんでくれたら戻してあげてもいいよ?」

若葉「……もしかして」

モノクマ「そう!オマエラがコロシアイをする事だよ!」

モノクマ「記憶が欲しかったら殺しちゃいなよ!先着1名の早い者勝ちだよ!」

天倉「好き勝手な事を……!」

モノクマ「ふぅ、やっぱり動機は大事だよね。動機のない殺人なんてじゃがいもの入ってないじゃがバターだよ」

姫埜「そんなの信じられると思ってるの!?」

モノクマ「うぷぷ、でもそれ以上にオマエラはお互いを信じられないよね」

モノクマ「だって本来ならいないはずの人間がいるのにも気付けてないんだもん!」

天倉「なっ!?」

モノクマ「オマエラ希望ヶ峰学園第76期生は確かに16人いたよ?」

モノクマ「だけどボク、誰かは知らないけどその内の1人は死んでるって聞いたんだよねー」

モノクマ「つまり……1人いるんだよ!死んだはずの生徒に化けた奴が!」

当麻「わけわかんねえ事言いやがって!死んだ奴に化けてるだあ!?」

志賀「そんなのデタラメだよぉ!」

モノクマ「どうして言い切れるの?」

モノクマ「お互いの事を何も知らないクセに……もしかしたらこの瞬間も誰かが殺しをたくらんでるかもしれないのに」

モノクマ「それが嫌なら殺しなよ、やられる前にやっちゃいなよ!」

モノクマ「アーハッハッハ!!」

モノクマは去っていった……俺達に途方もない、混乱と絶望を刻みつけて。

音木「……今のは」

クリス「戯れ言だ。死者は死者、化けられるはずなどない」

クリス「論ずる価値もない……疑心暗鬼を植え付けるための虚言だ」

切原「……モノミ」

モノミ「ほえっ!?」

切原「記憶の話は本当なのか……自分達の誰かは既に死んでいるというのも」

モノミ「……」

神乃木「お願いします、答えてください!」

モノミ「あ、あちしに言えるのは……ただ1つだけでちゅ」

モノミ「ミナサンは、本当に強い絆を育めるはずなんでちゅ!」

モノミ「だから、だから……」

モノミ「……ごめんなちゃい!」

若葉「先生……」

奉田「……さすがに、現実味なさすぎるわよ」

天倉「……」

奉田の絞り出すような言葉を俺は肯定出来なかった。
少なくとも記憶云々に関しては俺という存在がいる……モノクマの言葉が嘘なのか俺にはわからない。

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えーと、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします…」

モノクマ「ただいま午後10時になりました」

モノクマ「波の音を聞きながら、ゆったりと穏やかにおやすみくださいね」

モノクマ「ではでは、いい夢を。グッナイ…」

狩谷「とりあえず、どうするかねぇ」

クリス「今日は解散だ。混乱した頭を落ち着けた方がよかろう」

若葉「そうだね……」

クリス「まさかとは思うが言っておくぞ。今日は余計な思考などせず眠りにつくがよい」

クリス「明日の朝、レストランに集合せよ」

和水「……」

【天倉のコテージ】

天倉「……」

1人いる死んだ人間に化けてる存在……
記憶のない俺がもしそうなら、辻褄は合うのかもしれない。

天倉「……だけど」

俺ははっきり覚えてる。
自分が希望ヶ峰学園に入学しようとしていた事を。
才能は思い出せないけど……それは間違いないんだ。

天倉「……やっぱりモノクマの嘘だったのか?」

はっきりさせるためにも……早く、記憶を取り戻さないとな。

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えーと、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします…」

モノクマ「オマエラ、グッモーニンッ!本日も絶好の南国日和ですよーっ!」

モノクマ「さぁて、今日も全開気分で張り切っていきましょう~!」

天倉「……」

昨日は色々あったな……とにかくレストランに集まろうって言ってたし、行くとするか。

【ホテル・レストラン】

クリス「ふん、全員集まったか」

天倉「クリス、何か話があるんだよな?」

クリス「そんなものはない」

奉田「はあっ!?」

歌恋「だ、だったらなんで集まれなんて……」

クリス「確かめただけだ。全員集まるかをな」

美踊「どういう事?」

クリス「昨日モノクマは余達が何も知らぬ、信用出来ぬと揺さぶりをかけてきた」

姫埜「そうね……」

クリス「しかし見よ。余達はそんな揺さぶりを受けながら全員この場へ集ったではないか」

福永「あっ……」

クリス「信用出来ぬのなら昨日の福永豪のようにコテージに閉じこもればよいのだ。しかし余達は集まった」

クリス「それは例え僅かながらでも信用出来ると思ったからではないのか?」

若葉「そうだね……クリス君の言うとおりだよ!」

王城「俺達は、知らない間にみんなと信頼しあってた……」

クリス「よく聞け!我らは確かにお互いを知らぬかもしれん。だがそれは人を殺めるに足る理由か?」

クリス「そんな事はありえぬ!昨日も言ったが我らの敵はモノクマの裏に潜む愚者なのだ!」

クリス「我らは負けてはならぬのだ……よいな!」

クリスの言葉に、みんなの明るさが少し戻った気がした。
そうだ、こんなところで負けられるか!
俺達は全員生きてここから脱出するんだ!

【天倉のコテージ】

クリスは本当にリーダーとして頑張ってるな……
俺も出来る事を頑張ろう!

1…モノモノヤシーンをしに行く
2…自動販売機で何かを買う
3…ザ・モノクマパンチャーに挑戦する

↓2

3選択

【空港】

天倉「昨日の鬱憤を少し晴らすとするか!」

【ザ・モノクマパンチャーを行います】

【コンマ一桁の数字枚数モノクマメダルが手に入ります】

【ぞろ目の場合プレゼントが出るかも……】

直後判定

【コンマ52のため2枚ゲット!】

【現在のモノクマメダルは15枚です】

天倉「意気込んでみたはいいけど2枚か……」

幸先悪いな……切り替えていかないと。

天倉「さてと、何をするかな」

【自由行動を開始します】

1…誰かと話す
>>134-135から選んでください)

2…ザ・モノクマパンチャーに挑戦する
(人物も書いた場合コンマ50以上で現れます)

↓2

クリス選択

【ホテル敷地内】

クリス「ふむ……」

天倉「クリス、何をしてるんだ?」

クリス「天倉春尊か。なに、少し考えていたのだ」

天倉「考えていたって何を?」

クリス「モノクマの言葉は真実の一端を突いてはいる。我らはお互いをあまりにも知らぬ」

天倉「それは確かにな……よく知ってるのは元々姉妹の二ノ宮達くらいか」

クリス「そこでだ、ウサギの言葉ではないが何かしら結束するための宴をする必要があるのではないかと考えている」

天倉「宴……パーティーって事か」

クリス「付け焼き刃かも知れんがな」

1…俺はいいと思うぞ
2…具体的に考えはあるのか?
3…自由安価。そぐわないものは下にズレます。

↓2

3選択

天倉「……なあクリス」

クリス「なんだ?」

天倉「クリスがどう思っているかは知らないが、おれはお前の事も『仲間』だと思っているから」

クリス「……なんだ、いきなり」

天倉「まあ、改めての所信表明ってところかな。あくまで上下とかない関係とかでいたいって事だよ」

クリス「ふっ、貴様は不思議な男だな」

天倉「何がだ?」

クリス「以前にも同じ言葉をかけられた、そんな気分になる」

天倉「あはは、記憶の話が本当ならもしかしたら言ったのかもな」

クリス「ふん、だとすれば貴様はよほど馴れ馴れしかったと見える」

天倉「あはは……」

【モノクマメダルを一枚消費する事でもう1人乱入してきます】

【誰かを乱入させたい場合は人物を>>134-135からお選びください】

【現在のモノクマメダルは15枚です】

↓2

音木選択【モノクマメダルを1枚消費します】

クリス「むっ?」

天倉「えっ?」

クリス「後ろを見てみよ」

音木「……」

天倉「音木?」

クリス「どうやら我らを見ているようだが……ふん、用があるならば声をかければよいものを」

音木「……」

1…ちょっと声かけてみるか
2…ここは驚かせてみよう
3…自由安価。そぐわないものは下にズレます。

↓2

2選択

天倉「よし、ここは驚かせてみよう」

クリス「なに?」

天倉「ちょっと耳貸してくれ」

クリス「……ふん、よかろう」

天倉「よし、行くか」

俺とクリスはコテージの角を曲がるように移動する。
音木が追いかけてくる足音が聞こえてきた。
そして角を曲がってきた音木は……待ちかまえていた俺にぶつかる。

音木「ぁ……」

天倉「やぁ、音木」

あっ、チラッと髪に隠れた音木の目が見え……これって確か……

天倉「オッドアイ?」

音木「っ!」

天倉「お、おい音木!?」

俺が目を見た事に気が付いた音木がジタバタと暴れ出す。
と、とにかく落ち着かせないと!

【追加選択肢発生!】

1…き、綺麗な目だな!
2…お、落ち着いてくれ!
3…自由安価。そぐわないものは下にズレます。

↓2

1選択

天倉「き、綺麗な目だな!」

音木「……」

あっ、止まった。

音木「……」

天倉「音木?」

音木「……本当?」

天倉「えっ?」

音木「……この目が、綺麗って」

天倉「あ、ああ、もちろん」

嘘つく理由もないしな……

音木「……ぅ」

天倉「えっ?」

音木「……あ、ありがとう」

天倉「ど、どういたしまして?」

音木「……」

あっ、逃げられた……
うーん、怒らせたわけではないよな?

クリス「おい」

天倉「なあクリス、俺失敗したか?」

クリス「さてな……気に入られはしたのではないか?」

ならいいんだけど……

【クリスの好感度が上がりました!】

【音木の好感度がグンと上がりました!】

【天倉のコテージ】

天倉「音木に気に入られたってクリスは言ってたけど……」

俺そこまでの事したのか?

天倉「……とりあえずまだ時間はあるな」

【自由行動を開始します】

1…誰かと話す
>>134-135から選んでください)

2…ザ・モノクマパンチャーに挑戦する
(人物も書いた場合コンマ50以上で現れます)

↓2

若葉選択

【ロケットパンチマーケット】

若葉「あっ、ハル君!」

天倉「やぁ、若葉。何してるんだ?」

若葉「自動販売機を見てたんだよ!空港にあったパンチングマシーンから出たメダルで買い物出来るみたいだし」

天倉「自動販売機か……俺は買った事ないな」

若葉「そうなんだ……ほら、これとかどうかな?」

天倉「これは腕輪か?」

若葉「希望の腕輪って言うんだよ!メダル20枚使ったけどその分の価値はあると思うんだ!」

1…メダル20枚も集めたのか!?
2…若葉はよくマーケットに来るのか?
3…自由安価。そぐわないものは下にズレます

↓2

3選択

天倉「他に何か興味持ったものあったか?」

若葉「他に?そうだなぁ……例えばメダル50枚分のこのヌイグルミとか!」

天倉「なんだ、このメガホン持った女の子のヌイグルミは……」

若葉「メダル吸引人形って言うらしいよ?毎朝メダルを数枚吐き出すんだって!」

メダルを吐き出す……どんな逸話があるんだこの人形のモデルは。

若葉「それとメダル5枚使って出るこの本とか……」

トラブル教本……なんだろう、この本があると色々とんでもない事になりそうだ。

若葉「あとメダル40枚のこの銃も気になるかな?」

守護銃……これもメダル吸引人形と同じで1個しかないんだな。
だけどその分すごい効果がありそうだぞ。

若葉「私が気になるのはこんなところかな!」

【モノクマメダルを一枚消費する事でもう1人乱入してきます】

【誰かを乱入させたい場合は人物を>>134-135からお選びください】

【現在のモノクマメダルは14枚です】

↓2

和水選択【モノクマメダルを1枚消費しました】

和水「おや、ハルにミノリじゃないか」

若葉「あっ、トワ!」

天倉「和水。お前も買い物か?」

和水「ボクは散歩だよ。2人は仲良く買い物かな?」

天倉「いや、若葉とはマーケットで会ったんだよ」

若葉「私はハル君やトワとなら一緒でもいいけどね!」

和水「ボクも?」

若葉「もちろんだよ!」

和水「ふふっ、ミノリらしいな」

天倉「……」

1…仲がいいんだな2人は
2…どうせなら和水も何か買うか?
3…自由安価。そぐわないものは下にズレます

↓2

1選択

天倉「仲がいいんだな2人は」

和水「なぜかわからないけれど……ミノリとは馬が合うんだ」

若葉「私も!なんでだろう、まるでトワとはずっと昔からの親友だった気がするんだよね……」

天倉「……」

昔からの親友、か……俺にもそんな存在がいたのか?
いたとしたら、そいつは俺を心配してくれてるんだろうか……

若葉「どうしたのハル君?」

和水「ハル?」

天倉「……いや、なんでもない」

【プレゼントを渡しますか?】

【希望ヶ峰の指輪】

【渡す場合は上から選んでください】

【希望ヶ峰の指輪】を若葉か和水、もしくは渡さない↓2

天倉「若葉、これ」

若葉「これって……希望ヶ峰のスクールリング?」

天倉「若葉にプレゼントするよ」

若葉「本当!?やったー!ハル君からプレゼントもらっちゃったよ!」

クルクル回ってる……そんなに嬉しいのか?

和水「よかったねミノリ」

若葉「うん!」

天倉「ごめん、和水にも何か渡したかったけど今これしか持ってなくてさ……」

和水「気にしないでいいよ。ボクはその気持ちだけで充分さ」

若葉「あっ、だったらトワには私からプレゼント!」

和水「腕輪?」

あっ、あれさっき若葉が買った……

和水「ありがとう、ミノリ。大切にするよ」

若葉「えへへ……」

和水「となると、これはボクからハルにプレゼントを渡さないとね」

天倉「えっ?いや、俺は……」

和水「遠慮はいらない。ちょうどメダルを1枚持っているからモノモノヤシーンで出た物をプレゼントするよ」

若葉「じゃあ砂浜にレッツゴーだね!」

天倉「わ、わかったから引っ張らないでくれって!」

【若葉の好感度が上がりました!】

【和水の好感度が上がりました!】

直後のコンマのプレゼントを和水からもらいます。

【チョコチップジャーキー】を手に入れました!

【天倉のコテージ】

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えーと、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします…」

モノクマ「ただいま午後10時になりました」

モノクマ「波の音を聞きながら、ゆったりと穏やかにおやすみくださいね」

モノクマ「ではでは、いい夢を。グッナイ…」

天倉「クリスのおかげでみんな随分気持ちが楽になったみたいだな」

このままコロシアイなんて起きないよう俺も自分なりに頑張ろう。

↓2のコンマ20未満で……

【コンマ18です】

【モノクマメダルを1枚使えばコンマを2増やし20に出来ます】

【現在のモノクマメダルは13枚です】

【モノクマメダルを使いますか?】

↓3まで多数決

モノクマメダルを1枚消費して日常を延長する事が決定したところで今日はここまで。

コンマ次第ですがまだまだ日常は続きますのでご安心を……

最後に好感度・さらに変化した人の印象

音木…2.0【この目を……綺麗って……】

狩谷…1.8【無理はしないでくれよ大将】

クリス…1.6【見所はありそうだ】

若葉…1.5【えへへ、プレゼント大切にするね!】

和水…0.5【たいしたプレゼントじゃなくてすまないね】

その他…話していないため0

それではおやすみなさい……

20:00~30頃開始します

なお今回も前作の高坂、天ヶ瀬レベルの爆弾は混じっています

それではまた後で

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えーと、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします…」

モノクマ「オマエラ、グッモーニンッ!本日も絶好の南国日和ですよーっ!」

モノクマ「さぁて、今日も全開気分で張り切っていきましょう~!」

天倉「んっ……朝か」

よく寝た……って程ではないけど休めはしたな。

天倉「レストランに行くか……」

【ホテル・レストラン】

もうみんな来てるな……

【延長期間のため朝食時も人物選択が可能です】

【誰と朝食を一緒しますか?】
>>134-135から選んでください)

↓2

姫埜選択

姫埜「春尊君!ここ空いてるわよ!」

天倉「あ、ああ、ありがとう……」

姫埜は……男なんだよな?
だけど肌のツヤとかはどう見ても女の子にしか見えない……

姫埜「あら、あたしの顔に何かついてる?」

天倉「あっ、いや……」

1…姫埜メリーって本名なのか?
2…やっぱり女の子にしか見えない……
3…自由安価。そぐわないものは下にズレます。

↓2

1選択

天倉「ずっと気になってたんだけど、姫埜メリーって本名なのか?」

姫埜「あら、あたしの事が気になるの?」

天倉「……意味は間違ってないけど言い方がおかしくないか?」

姫埜「うふふ、冗談よ。それであたしの名前だったかしら?」

天倉「ああ」

姫埜「名字の姫埜は本名よ。メリーはさすがにペンネームみたいなものだけど」

天倉「そうなのか……」

まあ、さすがにメリーって名前はないか……

姫埜「うふふ、それじゃあ春尊君の事を教えてもらおうかな?」

天倉「えっ、だけど俺は……」

姫埜「ここに来て好きになった食べ物とかそういうのでいいのよ。せっかくなんだからみんなの色々な事が知りたいの……ね?」

そう言って上目遣いで見てくる姫埜……なあ、本当に男なんだよな?

【姫埜メリーの好感度が上がりました!】

【天倉のコテージ】

あれから姫埜に色々質問された……

天倉「あんまり答えられなかったけど楽しかったしよしとしておこう」

さてとこの後は……

1…モノモノヤシーンをしに行く
2…自動販売機で何かを買う
3…ザ・モノクマパンチャーに挑戦する

↓2

1選択

【砂浜】

そういえばこれをやるのは初めてだったな……

何枚使いますか?【現在のモノクマメダルは12枚です】

【延長のため必要なコンマが下がります】

(人物も書いた場合コンマ40以上で現れます)

(コンマ60以上でもう一回回せます)

↓2

【3枚使用します】

【コンマ40以上なので切原クンが現れます】

↓3まで連投ありでコンマ判定。
対応したコンマのプレゼントが手に入ります。
トイカメラの分は詰めているため101の淫れ雪月花まで出ます。

↓3まで

【ミレニアム懸賞問題】
【希望ヶ峰の指輪】
【クグロフ】
を手に入れました!

天倉「おっ、これはこの前の指輪じゃないか」

なかなかいい物が手に入ったな。

切原「……」

天倉「うわっ!?切原いたのか……」

切原「……何をしていた」

天倉「モノモノヤシーンをしに来たんだよ。切原は?」

切原「トレーニングだ。走り込みで島を20週、今終わった」

その割には全く息が切れてないぞ……

1…体力あるんだな
2…疲れたりしないのか?
3…自由安価。そぐわないものは下にズレます

↓2

3選択

天倉「なあ切原、今度俺も走り込みに付き合っちゃ駄目か?」

切原「……ついてこられるのか?」

天倉「いや、わからないけどもしかしたらスポーツ関連の才能だったかもしれないだろ?少しは記憶を取り戻すきっかけになるかもと思ったんだ」

切原「精神は覚えていなくとも身体ならば……か。構わんが容赦はしないぞ」

天倉「それぐらいの方がいいかもしれないし、俺としても望むところだ!」

切原「……わかった。今度時間があった時に訓練を行う」

天倉「ありがとうな!」

【次に切原クンと自由行動を行うと、走り込みイベントが発生します】


【モノクマメダルを一枚消費する事でもう1人乱入してきます】

【誰かを乱入させたい場合は人物を>>134-135からお選びください】

【現在のモノクマメダルは9枚です】

↓2

歌恋選択【モノクマメダルを1枚消費しました】

歌恋「あっ……」

天倉「二ノ宮」

確かこの子は姉の歌恋だったよな。

歌恋「こ、こんにちは……天倉お兄さん、切原お兄さん」

切原「……ああ」

天倉「二ノ宮はどうしてここに?」

歌恋「モノモノヤシーンを、しに……美踊を元気付けられる物があったらいいなって」

天倉「妹さん、元気がないのか?」

歌恋「普段通りに振る舞ってますけど……美踊、やっぱり色々あったから」

切原「……無理もないな」

1…二ノ宮は妹思いなんだな
2…俺も何かあったら渡すようにするよ
3…自由安価。そぐわないものは下にズレます

↓2

3選択

天倉「二ノ宮。俺たちは皆で仲間だからな、二人だけで抱え込むなよ?」

歌恋「……あ、ありがとうございます」

二ノ宮は薄く笑うとモノモノヤシーンにメダルを入れる。
天真爛漫って感じの妹に比べると本当におとなしい子なんだな……

歌恋「あっ、携帯ゲーム機……美踊喜んでくれるかな……」

切原「……姉妹か」

【プレゼントを渡しますか?】

【チョコチップジャーキー】
【ミレニアム懸賞問題】
【希望ヶ峰の指輪】
【クグロフ】

【渡す場合は上から選んでください】

切原↓2 歌恋↓4

【プレゼントは渡しませんでした】

【切原の好感度が上がりました!】

【歌恋の好感度が上がりました!】

【天倉のコテージ】

天倉「さてと、これから何をするか……」

【自由行動を開始します】

1…誰かと話す
>>134-135から選んでください)

2…ザ・モノクマパンチャーに挑戦する
(人物も書いた場合コンマ40以上で現れます)

↓2

王城選択

【ホテル・ロビー】

王城「……」

天倉「王城」

王城「ああ、天倉か。何か用かな?」

天倉「少し話をしたくてさ。というかお前、喋り方変わってないか?」

王城「俺達は仲間なんだろう?だから少し話し方を砕けさせてみたんだよ。まずかったかな?」

天倉「いや、それは構わないけど……」

王城「あぁ、ちょうどいい。天倉、会った時の約束覚えてるかな?」

天倉「まさか……」

王城「チェス、お相手願えないかな?無理にとは言わないけど」

天倉「……わかった」

↓2のコンマが大きいほどいい勝負

コンマ76…なかなかいい勝負

天倉「……」

王城「へぇ、なかなか……」

天倉「チェック」

王城「おっと」

天倉「っ……」

王城「残念、チェックメイトだ」

天倉「くっ……」

王城「なかなかやるじゃないか」

天倉「……」

こちらとしては遊ばれてるようにしか感じなかったけどな……

王城「チェスで俺と面白い勝負が出来るのはセレスティア・ルーデンベルクくらいだと思ってたけど……認識を改めた方が良さそうだ」

天倉「セレスティア・ルーデンベルク?」

王城「有名なギャンブラーだよ。生憎俺はまだ勝負した事はないけど……会えたらきっと最高に楽しいゲームになるだろうな」

天倉「なるほど……じゃあ絶対に脱出しないとな」

王城「ならそれまでは天倉にお相手してもらうとしようか」

天倉「うっ……」

【モノクマメダルを一枚消費する事でもう1人乱入してきます】

【誰かを乱入させたい場合は人物を>>134-135からお選びください】

【現在のモノクマメダルは8枚です】

↓2

神乃木選択【モノクマメダルを1枚消費しました】

神乃木「……」

天倉「あれ、神乃木?」

神乃木「あっ……こんにちは、お2人共」

王城「浮かない顔をしているようだけどどうかしたのかな?」

神乃木「少し疲れてしまいまして……こんな事ではいけないとはわかっているのですが」

天倉「疲れてるならコテージで休んだ方がいいんじゃないか?」

神乃木「いえ、そういうわけにも参りません……」

1…倒れたら元も子もないぞ?
2…無理はしない方がいいって
3…自由安価。そぐわないものは下にズレます。

↓2

2選択

天倉「無理はしない方がいいって」

神乃木「ですが……」

天倉「神乃木が倒れたらみんな心配するぞ?神乃木だってそんなの嫌だろ?」

神乃木「それは、そうですけど……」

天倉「超高校級とは言っても人間なんだ。休むべき時はしっかり休んでおきなよ」

神乃木「……はい」

王城「天倉、キミはあれだ。超高校級のカウンセラーとかだったんじゃないかな?」

天倉「そんなすごい事は言ってないって……」

神乃木「クスッ、でも少し気分が晴れました。ありがとうございます天倉さん」

天倉「いや、参ったな……あはは」

【プレゼントを渡しますか?】

【チョコチップジャーキー】
【ミレニアム懸賞問題】
【希望ヶ峰の指輪】
【クグロフ】

【渡す場合は上から選んでください】

王城↓2 神乃木↓4

天倉「もうこれでも食べててくれ……」

王城「クグロフか。ちょうどお腹がすいていたからありがたくもらっておく」

天倉「神乃木にはこれでも」

神乃木「指輪ですか?」

天倉「希望ヶ峰のスクールリングだよ。これでも持ってみんなの事を意識してくれ」

神乃木「……ご忠告、痛み入ります」

天倉「だからそういうのはいいって!」

王城「うん、なかなか……」

【王城の好感度が上がりました!】

【神乃木の好感度が上がりました!】

【天倉のコテージ】

天倉「神乃木のアレは天然なのか……」

全く、やりにくい……

【自由行動を開始します】

1…誰かと話す
>>134-135から選んでください)

2…ザ・モノクマパンチャーに挑戦する
(人物も書いた場合コンマ40以上で現れます)

↓2

当麻選択

【牧場】

当麻「……」

当麻か……この前のアレは勢いで言ったんだとは思いたいけど……

天倉「当麻」

当麻「ちっ、なんだ天倉かよ……俺様に何か用か?」

天倉「この前言った事、本気なのか?」

当麻「けっ、本気も本気さ。てめえらが死のうが関係ねえ、女は惜しいが1人しか生き残れねえなら俺様はやるぞ」

天倉「……」

当麻「なんならてめえがその1人目になってみるか?ああ?」

当麻は背負っていた袋から取り出した槍を俺の首元に突きつける。
その目にある敵意はいつでも殺人をやってやると言ってるようにも見えた。

1…殺して終わりじゃないんだぞ……
2…だったらなんでこの前結局何もしなかったんだ?
3…自由安価。そぐわないものは下にズレます

↓2

2選択

天倉「だったらなんでこの前結局何もしなかったんだ?」

当麻「あ?」

天倉「当麻、お前は本気でやろうと思えばやれる人間なのかもしれない」

天倉「だけど本当は、今すぐそうしようなんて考えてないんだろ?」

当麻「……」

天倉「モノケモノに手を出さない時点でお前は冷静に物事を考えられる人間のはずだ」

当麻「……ちっ、知った風な口利きやがって」

当麻が槍を離す……どうやらここで殺人が起こるのは防げたみたいだ……

【モノクマメダルを一枚消費する事でもう1人乱入してきます】

【誰かを乱入させたい場合は人物を>>134-135からお選びください】

【現在のモノクマメダルは7枚です】

↓2

志賀選択【モノクマメダルを1枚消費しました】

志賀「何のお話してるのぉ?」

当麻「うおっ、てめえは……!」

志賀「あはっ!楽しいお話なら萌衣も混ぜてほしいなぁ」

天倉「志賀……どうしたんだ、いつもならレストランの厨房にいるのに」

志賀「牛乳比べにきたんだよぉ」

天倉「牛乳?」

志賀「スーパーにある牛乳とここの牛さん達から取ったお乳でお菓子作るんだぁ」

志賀「美味しさに違いが出るんじゃないかなぁって思ったんだよぉ」

超高校級のパティシエだけあっていつもお菓子作りの事考えてるんだな……

志賀「あはっ、それで春尊くんと隼くんは何のお話してたのかなぁ?」

1…ちょっとこの前の事で聞きたい事があってさ
2…たいした話じゃないよ
3…自由安価。そぐわないものは下にズレます

↓2

寝落ちです、すみません……

今日はこまるスレを更新しますのでこちらはお休みです

それでは

本日19:30頃再開
最近いつの間にか寝落ちしている事が多くて、本当にすみません

今回で2人目の確定シロまでは決めたいところ。
ちなみにこの後の展開によってはこのCHAPT.1でいきなり被害者2人出る可能性もあります。

それではまた後で

1選択

天倉「ちょっとこの前の事で聞きたい事があってさ」

志賀「この前の事ぉ?」

当麻「けっ」

天倉「ほら、この前のモノクマのレクリエーションの前にあった……」

志賀「ああ!隼君がしょっぱい話かぁ!」

天倉「えっ」

当麻「はあ!?」

志賀「なるほどぉ……春尊君は本当に隼君がしょっぱいか確かめに来たんだねぇ?」

当麻「ちげえよ!つーかどういう覚え方してんだ、てめえは!?」

志賀「でもでも、舐めるなら萌衣の方が甘くてオススメだよ、あはっ!」

当麻「話聞けや!」

天倉「あは、ははは……」

志賀は本当に、個性的だな……

【プレゼントを渡しますか?】

【チョコチップジャーキー】
【ミレニアム懸賞問題】

【渡す場合は上から選んでください】

当麻↓2 志賀↓4

天倉「えっと志賀。これいるか?」

志賀「わあ!チョコチップだぁ!」

天倉「いや、これはチョコチップジャーキー……」

志賀「春尊君」

天倉「な、なんだ?」

志賀「ジャーキーなんてないの。萌衣はチョコチップをもらったんだよ?」

当麻「……どうやら組合せに文句があるらしいぜ?」

志賀「だからここになぜかあるジャーキーは春尊君と隼君にあげるねぇ」

天倉「……」

当麻「……」

どうやら志賀は甘い物に強いこだわりがあるみたいだ……

【当麻隼の好感度は上がりませんでした……】

【志賀萌衣の好感度が上がりました!】

【天倉のコテージ】

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えーと、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします…」

モノクマ「ただいま午後10時になりました」

モノクマ「波の音を聞きながら、ゆったりと穏やかにおやすみくださいね」

モノクマ「ではでは、いい夢を。グッナイ…」

天倉「もう夜か……」

今日も少しはみんなと仲良くなれた……と思う。
嫌な考えだけどこれが殺人を思いとどまるきっかけになればいいな。

天倉「とりあえずもう寝るか……」

↓2のコンマが50未満で……

【コンマ04】

【クリスのコテージ】

ピンポーン

クリス「むっ?誰だ、このような時間に」

……

クリス「……ふん、どうやら招かれざる客のようだな」

スッ

クリス「手紙?」

クリス「……これは」

クリス「……よかろう、そのくだらぬ挑戦受けてやる」

クリス「余にこのような手紙を送りつけた愚を呪うがよい、愚者が」

【モウスグ、サツジンガオキル
カナラズヒトガシヌ】

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えーと、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします…」

モノクマ「オマエラ、グッモーニンッ!本日も絶好の南国日和ですよーっ!」

モノクマ「さぁて、今日も全開気分で張り切っていきましょう~!」

天倉「さてと、レストランに行くか……」

【ホテル・レストラン】

クリス「よく集まったな」

天倉「どうしたんだクリス?」

若葉「話があるみたいだよ?」

天倉「話ねぇ……」

クリス「本日夜時間より翌朝まで宴を執り行う!これは全員強制参加である、拒否権はないと思え!」

和水「それは朝までパーティーをするって事かい?」

志賀「朝まで、パーティー……あはっ!つまり」

奉田「絶対に違うわよ!言わなくていいから!」

福永「だ、だけどどうして急にそんな……」

クリス「天倉春尊には昨日話したが、我らがお互いを知るため余は何かせねばならんと考えていた」

天倉「そういえばそんな事言ってたな」

神乃木「そのためのパーティー、という事ですか」

狩谷「へぇ、クリスの大将も粋な事を考えたもんだ」

歌恋「場所はどこにするんですか?」

美踊「レストランだとなーんか変わりばえしないよね?」

クリス「ホテル横に旧館があるだろう、あそこを使用する」

姫埜「あら、でもあそこは改築予定だから入ったらいけないんじゃなかった?」

モノミ「そこは心配いりまちぇん!あちしが許可しまちょう!」

切原「……モノミ、何か企んでいるのか」

音木「……怪しい」

モノミ「ち、違いまちゅ!あちしはただミナサンがらーぶらーぶ出来るお手伝いをしたいんでちゅ!」

若葉「ウサミ先生、それでこそ先生だよ!」

クリス「安心せよ、そこのウサギに悪意はない」

王城「リーダーがそう言うなら従うしかないな」

当麻「……けっ」

モノミ「だけど1つ問題があるんでちゅ……」

天倉「問題?」

モノミ「急な話だったから旧館は掃除が必要で……ううっ、マジカルステッキさえあれば一瞬なのに」

天倉「なんだ、そんな事か……だったら俺がやるよ」

身体が覚えてるみたいだけど、一応掃除は得意だからな……俺。

モノミ「だけど天倉クン1人にやらせるわけには……」

若葉「はいはい!だったら私とトワも手伝います!」

和水「ボクもかい!?」

若葉「だってトワ、掃除得意だって言ってたよね?」

和水「確かにセラピストとして落ち着く環境は必要だから自然に上手くはなったけれど……」

クリス「ならば天倉春尊、和水冬羽、若葉実……それに切原生人、音木詩よ。そなたらには旧館の掃除を任ずる」

切原「俺もか……任務なら仕方がない」

音木「……わかった」

志賀「あはっ、パーティーなら料理も必要だよねぇ。だったら萌衣、頑張っちゃおうかなぁ」

クリス「ふん、感謝するがよい。貴様らには余が直々に手製の料理を振る舞ってやろう!」

美踊「クリス兄ちゃ、料理出来るの?」

クリス「無論だ!何が起こるかわからんのだ、自分自身の面倒も見られぬ者に王になる資格などない!」

姫埜「それじゃああたしも頑張って手伝うわ。料理は結構得意だからね」

クリス「ふむ、ならば……奉田仕乃よ。貴様も手伝え」

奉田「アタシも?まあ、料理は得意だけど……あんたに話したっけ?」

クリス「ふん、見ればわかる」

奉田「なにそれ……」

クリス「こちらは4人もいれば問題あるまい。残りは補給と雑事だ、よいな!」

美踊「はーい!」

歌恋「こ、これくらいしか手伝えないから頑張ります」

狩谷「力仕事はオレ達がやりますか。なぁ、福永の大将?」

福永「う、うん」

王城「俺も出来る限りはやるよ」

神乃木「これで少しでも絆が深まればいいですね……」

当麻「……」

【天倉のコテージ】

天倉「えっと掃除は昼からだよな……」

まだ少しあるし、時間を潰しておくか。

【現在のモノクマメダルは6枚です】

1…モノモノヤシーンをしに行く
2…自動販売機で何かを買う
3…ザ・モノクマパンチャーに挑戦する

↓2

3選択

【空港】

天倉「よし、やるか!」

【ザ・モノクマパンチャーを行います】

【コンマ一桁の数字枚数モノクマメダルが手に入ります】

【ぞろ目の場合プレゼントが出るかも……】

直後判定

【コンマ69のため9枚ゲット!】

【現在のモノクマメダルは15枚です】

天倉「よし!かなり手に入ったぞ!」

パーティーの事といい、今日はいい日なのかもな。

天倉「もう少し時間はあるな……」

1回誰かと話すくらいなら出来るかな。

【自由行動を開始します】

1…誰かと話す
>>134-135から選んでください)

2…ザ・モノクマパンチャーに挑戦する
(人物も書いた場合コンマ50以上で現れます)

↓2

福永選択

【ロケットパンチマーケット】

福永「よいしょっと……」

天倉「あっ、福永」

福永「や、やあ天倉君」

天倉「それ、カーペットか?」

福永「モ、モノミが床に隙間があるって言ってたから、必要かなって」

天倉「なるほど。さすが超高校級の福祉委員、そういうフォローは完璧ってわけだな」

福永「そ、そんなたいしたことじゃないよ。ぼくがやらなくても他の誰かがやっただろうし……」

1…それでも福永が真っ先にやろうって決めたんだろ?
2…そんなに卑下しなくてもいいんじゃないか?
3…自由安価。そぐわないものは下にズレます


↓2

天倉「それでも福永が真っ先にやろうって決めたんだろ?」

福永「う、うん」

天倉「だったらいいじゃないか、お前しかやらなかったかもしれないし」

福永「そ、そう、なのかな?」

天倉「そうだ。よかったら俺も手伝おうか?」

福永「そ、そんな。この後天倉君は掃除があるのに……」

天倉「カーペット運ぶくらいなら問題ないって。どうせ旧館に行かないといけないしな」

福永「……あ、ありがとう」

天倉「それじゃあ俺はこっち持つな」

福永「う、うん。ほ、本当にありがとう」

【モノクマメダルを一枚消費する事でもう1人乱入してきます】

【誰かを乱入させたい場合は人物を>>134-135からお選びください】

【現在のモノクマメダルは15枚です】

↓2

奉田選択【モノクマメダルを1枚消費しました】

奉田「やっ、男衆。しっかりやってる?」

天倉「どうしたんだ奉田。料理班は何作るかの話し合いだろ?」

奉田「あんなに意見がバラバラだと話し合いにならないわよ。メリーちゃんくらいしか話聞かないんだもん、やんなっちゃう」

天倉「志賀もクリスも我が強いからな……」

福永「そ、それで食材でも見に来たの?」

奉田「まあね。結局好きに作れって結論になったから」

1…奉田の料理、楽しみにしてるな
2…奉田はどんな料理が得意なんだ?
3…自由安価。そぐわないものは下にズレます。

↓2

1選択

天倉「奉田の料理楽しみにしてるな」

奉田「嬉しい事言ってくれるわね。まぁ、やれるだけやって期待に応えてみせるわ」

福永「ぼ、ぼくも楽しみにしてるよ」

奉田「わかったわかった。じゃああんた達はアタシが気持ちよく料理出来るようにしっかり準備してよね!」

天倉「あはは、了解」

福永「が、頑張るよ」

【プレゼントを渡しますか?】

【ミレニアム懸賞問題】

【渡す場合は上から選んでください】

↓2で福永か奉田、もしくは渡さないか選んでください

【プレゼントは渡しませんでした】

【福永豪の好感度が上がりました!】

【奉田仕乃の好感度が上がりました!】

【旧館】

若葉「ハルくーん!こっちこっちー!」

天倉「ああ、待たせたな」

和水「気にしないでいいよ。ボク達も今集まったからね」

切原「それでどうする。手分けしてやった方がいいと思うが」

音木「地図……これによると……大広間、厨房、事務室、トイレ、倉庫がある……」

天倉「大広間は全員でやった方がいいな……トイレと事務室は1人でいいだろうし……」

若葉「厨房と倉庫は2人ずつでやればいいんじゃないかな」

和水「じゃあ振り分けようか……ハルはどこにする?」

天倉「そうだな……」

1…事務室とトイレ
2…厨房
3…倉庫

↓2

3選択

天倉「俺は倉庫の方をやるよ」

【続いて確定シロ選択です】

天倉「それで誰が手伝ってくれるんだ?」

【掃除をする他のメンバーから1人選んでください】

↓2

切原選択

切原「自分が行こう。倉庫は重労働だ、女子に任せるわけにもいかない」

天倉「わかった。それじゃあ後は頼むな3人共」

若葉「いってらっしゃーい!」

和水「さて、ボク達も分かれるとしようか」

音木「……」

【旧館・倉庫】

天倉「うわっ、これは確かに酷いな……」

切原「荷物が大量にあるな……とにかく一時的に外へ運び出しながら中を整理だ」

天倉「そうだな、じゃあ頑張ろうな切原」

切原「……任務開始」

――……

天倉「それにしても切原とこうして一緒に掃除するとは思わなかったよ」

切原「……自分は警戒を解いた覚えはない。お前も油断するな」

天倉「あはは……でもなんだかんだ言っても手伝ってくれるんだからありがたいよ」

切原「……喋ってないで動け」

天倉「……うわっ!」

切原「天倉、どうした?」

天倉「床に穴が……って、これよく見たら床下に繋がる扉か?」

切原「床下への扉か……危険性が高いと判断する」

天倉「じゃあ荷物で塞いでおくか」

切原「ああ」







【おめでとうございます!切原生人が今CHAPTにおいて確定シロになりました!】


【倉庫の床下への扉が荷物で塞がれました】






その後俺達はみんなと合流して大広間の掃除を始めた。

若葉「うわわっ!隙間があるよっ!?」

和水「全く、旧館というだけあって本当に古いな」

音木「……どうして窓が塞がれてるの」

切原「敵襲に備えてか?」

天倉「リゾート地で敵襲に備えるってどうなんだ……とりあえず福永と運んだカーペットを敷いておこう」

若葉「テーブルも均等にしようか。あー、でも電気スタンドのコンセントここにしかないや……」

和水「1つ明かりがなくても構わないだろうし、片付けてしまっていいんじゃないかな?」

和水「じゃあ倉庫にしまっておくねー」

音木「……テーブルクロスも新しいの必要」

天倉「じゃあ買い出し班に頼むか」

切原「王城と福永がいたな……伝えてくる」

そうして時間は過ぎ……

クリス「よくやった、褒めてつかわすぞ!」

姫埜「へぇ、結構綺麗になったみたいじゃない」

奉田「よし、ここからはアタシ達の仕事ね!」

志賀「いっぱい美味しいの作るからねぇ」

パーティーの準備は着々と進んでいった。


???「……」


だけど俺達は気付いていなかったんだ。
その裏で、もう1つ進んでいた物がある事を……

若葉「テーブルも均等にしようか。あー、でも電気スタンドのコンセントここにしかないや……」

和水「1つ明かりがなくても構わないだろうし、片付けてしまっていいんじゃないかな?」

和水「じゃあ倉庫にしまっておくねー」



若葉「テーブルも均等にしようか。あー、でも電気スタンドのコンセントここにしかないや……」

和水「1つ明かりがなくても構わないだろうし、片付けてしまっていいんじゃないかな?」

若葉「じゃあ倉庫にしまっておくねー」

【旧館・廊下】

天倉「はぁ、随分手間がかかったな」

さすがに重労働だったけど、人数がいたから何とかなったって感じか。

クリス「天倉春尊よ」

天倉「んっ?クリス、どうし……」

クリス「万が一に備えボディーチェックをしている。貴様も受けてもらうぞ」

天倉「ああ、別にいいぞ」

クリス「……ふむ、よかろう。危険物を持ち込んではいないようだな」

天倉「ずっと掃除してたからな」

クリス「それもそうか……何か変な事があれば言うのだぞ」

クリスはそう言って玄関の方へ向かっていった。
なんだか様子がおかしい気もするけど……

天倉「危険物がないか探すのを手伝った方がいいのか?」

1…大広間を調べてみる
2…厨房を調べてみる
3…倉庫を調べてみる

↓2

2選択

【旧館・厨房】

奉田「あれ、どうしたの天倉」

天倉「クリスが危険がないか見てるから俺も手伝おうと思ってさ」

姫埜「そういえばクリス君、かなり警戒してたものね」

志賀「でも料理道具なんてその気になれば危険物ばっかりだよぉ?」

天倉「包丁とかナイフとかあるもんな……」

奉田「ちなみにこんなのもあるわよ?」

天倉「鉄串?」

姫埜「備品リストと数は合ってるし料理に使わないから後でしまっておくってクリス君言ってたわね」

志賀「あはっ、なんか徹底してるよねぇ」

徹底か……確かに何かおかしいくらいだ。
もしかしてクリス、何か隠してないか……?

「だから断るって言ってんだろうが!!」

「貴様はどこまで統率を乱すのだ!!」

姫埜「な、なに?」

志賀「この声って……」

天倉「ちょ、ちょっと様子見てくる!」

玄関の方に行ってみると……クリスと当麻が口論していた。

当麻「とにかくだ!俺様はこの槍を手放す気はねぇ!!」

クリス「貴様だけ例外などありえぬ!さっさとその槍を預け、大広間に行け!」

当麻「だから何回もだったら出ねえって言ってんだよ!」

クリス「認めんと言ったはずだ!」

当麻「てめえの許可なんざいらねえよ!俺様は好きにやらせてもらう!」

クリス「当麻隼!待たぬか!」

合わないんだなあの2人……

福永「ど、どうしたの?今クリス君にぶつかったけど……」

天倉「色々あってさ……」

クリス「おのれ、コテージに閉じこもるとは……!」

天倉「当麻は不参加って事か?」

クリス「致し方あるまい、奴は不参加で宴を始める!余は厨房に行く、大広間に集まっておけ!」

福永「ク、クリス君怒ってたね……」

天倉「当麻ももう少し協調性があればよかったんだけどな……」

とにかく大広間に行くか……

【旧館・大広間】

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「えーと、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします…」

モノクマ「ただいま午後10時になりました」

モノクマ「波の音を聞きながら、ゆったりと穏やかにおやすみくださいね」

モノクマ「ではでは、いい夢を。グッナイ…」

天倉「ちょうど10時か……今日はこれからが本番だな」

若葉「あっ、ハル君おかえりー」

和水「騒がしかったけど何かあったのかな?」

天倉「当麻とクリスが口論になっちゃってさ……当麻は不参加になるみたいだ」

切原「またあの男か……」

狩谷「どうも当麻の大将はカリカリしてるねぇ……困ったもんだ」

王城「警戒心が強いのかそれとも何か企んでるのか……」

美踊「へ、変な事言わないでよ志紀兄ちゃ……」

歌恋「王城お兄さん、美踊を不安がらせないでください……!」

王城「ああ、悪かった」

神乃木「……どうしてあの人はあそこまで」

クリス「揃っているな」

姫埜「聞いたわよ、隼君は不参加なんだって?」

奉田「あいつは本当に自分勝手ね……」

志賀「……」

天倉「とにかくクリス、そろそろ始めるんだろ?」

クリス「いや、始める前に決めなければならん事がある。ウサギよ、いるか!」

モノミ「はいはーい!なんでちゅかクリス君」

クリス「喜べ、貴様に任務を与えてやろう」

モノミ「ほぇ?」

クリス「モノクマがこのパーティーを邪魔しないよう食い止めよ。生徒の交流を邪魔されるのは望むところではあるまい?」

モノミ「確かにモノクマを止めないといけまちぇんね……」

モノミ「わかりまちた!あちしに任せてくだちゃい!らーぶらーぶ!」

クリス「さて、気休めだろうがこれで問題が1つ減った。後は……これだ」

天倉「ジェラルミンケース?」

クリス「危険物を入れてある。これを2人ほど倉庫で見張ってもらう」

狩谷「ああ、それならオレがやるよ」

切原「なるほど……その任、自分も引き受けよう」

姫埜「これはまた頼もしい見張りね!」

クリス「ならば狩谷煉司、切原生人よ。必ずこのジェラルミンケースを死守せよ」

狩谷「了解したよ大将。じゃあ料理もらっていくから楽しんでなみんな」

切原「……」

天倉「これで問題は全部片付いたか?」

クリス「ああ。それでは……」

志賀「ねぇねぇ、ちょっといい?」

奉田「どうしたの萌衣ちゃん」

志賀「すぐ戻るからちょっと外行ってきていいかなぁ?」

クリス「なに?何のためにだ」

志賀「えっとぉ……」

クリス「理由を話せないのならば認めるわけにはいかん」

志賀「隼くんにご飯持っていってあげたいんだぁ」

天倉「当麻に?」

志賀「1人でお腹すいちゃうのは寂しいからねぇ。ご飯くらいならいいでしょ?」

クリス「……ふん、好きにせよ。しかし1人で行かせるわけにもいかん、誰か付き添ってやれ」

王城「だったら福永辺りに頼めばいいんじゃないか?彼が側にいるだけで威圧感を与えられるだろうし」

福永「ぼ、ぼく?」

クリス「ふむ……嫌なら代理を立てるが」

福永「い、いや、やるよ。ぼくもこんな時に頑張らないと……」

志賀「ありがとぉ、豪くん。それじゃあ行ってきまーす」

福永「い、いってきます」

クリス「さて……それでは宴を始めるとしようか。せいぜい楽しむがよい!ふははははははっ!!」

パーティー開始までやって一旦ここまで。
続きは今夜19:00頃にでも行います。

多分今日で事件を起こせるはず……

それではまた

奉田「っ、ま、負けたわ……」

クリス「ふははははははっ!我が王家の調理場を一手に引き受ける余に勝とうなどと思った事そのものが間違いなのだ!」

姫埜「これは確かに勝てないわね。自信あったんだけどな……」

王城「こんなに優れている人が多いと助かるな。俺はこういうの平均的だから」

美踊「あたし達なんて平均以下だよー……ねー、歌恋」

天倉「なんだ、二ノ宮達は料理が苦手なのか?」

歌恋「そ、それはその」

美踊「歌恋はねー、いざ家事をやらせたら調味料間違えるわ、他の用事やってたら忘れて鍋を煮すぎたりとか超高校級のドジッ子なんだよー」

歌恋「み、美踊だって変わらないのに……」

美踊「まぁねー」

和水「しかし本当に美味しい……後学のために色々見ておこうかな」

若葉「トワは本当に研究熱心だね」

和水「健全な精神を育むためには様々な角度から癒やしを得た方がいいからね」

音木「……神乃木」

神乃木「何でしょう?」

音木「……あまり食べてない」

神乃木「清貧を心がけていたので、このような豪華な食事は初めてなんです……」

音木「……しっかり食べる。神の使徒がそれだとわたしもやりがいがない」

神乃木「あ、ありがとうございます……?」

志賀「ただいまぁ」

天倉「志賀、当麻はどうだった?」

志賀「あはっ、出てくれなかったけど料理は置いてきたよぉ。戻る時お盆なくなってたから受け取ってくれたんじゃないかなぁ?」

姫埜「素直じゃないのね……あれ、豪君は?」

志賀「トイレに寄ってから戻るって言ってたよぉ」

美踊「トイレって旧館の?うーん、豪兄ちゃ、大丈夫かな?」

若葉「どういう事?」

歌恋「ここに来てすぐの時トイレを借りたんですけど……壊れてたみたいで切原お兄さんに直してもらったんです」

和水「そうだったのかい?音木さん」

音木「……掃除の時はそんな事なかったけど」

歌恋「タンクの中のチェーンが切れてたみたいでパッパッと直してました……」

美踊「すごかったよねー」

天倉「へぇ……」

切原も面倒見いいんだな……

若葉「そういえば気になってたんだけど……」

天倉「どうした?」

若葉「クリス君が肩から下げてるあのケースって何が入ってるんだろう」

奉田「ああ、あれはさっきのジェラルミンケースの鍵とか入ってるらしいわよ?」

天倉「わざわざあんな風に持ち歩いてるのか……」

クリス、本当に警戒してるな……

ピピッ!

天倉「えっ?」

クリス「なんだ、今の音は?」

バチン!

天倉「なっ!?」

て、停電!?

「はわっ、わわわわわっ!?暗い、暗いよ!」

「だ、誰だかわからないけど抱きつかないでくれないか!」

「わあ!暗いよ、真っ暗だよ!なんかワクワクしてきた!」

「み、美踊……はしゃぎすぎだよ」

「そういえば知ってるぅ?停電とかのハプニングがあると興奮して妊娠しやすくなるんだよぉ?」

「さ、寒気がする……」

ガチャッ……

「貴様何をしている!?」

「と、とにかく危ないから動かないで!」

「待て、曲者!」

バタンッ!

「み、みなさん落ち着きましょう!」

「これも悪魔の仕業……?」

「や、やめてよ、アタシそういうの苦手なんだから!」

なんでいきなり停電に……?

バチン!

王城「電気ついたな……」

和水「うわっ、何をしてるんだい!」

若葉「め、萌衣ちゃん!?」

志賀「あれぇ?」

天倉「んなっ!?」

電気がついて真っ先に飛び込んできたのは、服をはだけて奉田に覆い被さる志賀の姿だった。

志賀「おかしいなぁ、狙いがズレちゃったよぉ」

奉田「だったらその服にかけた手を離してよ!」

志賀「萌衣、どっちもいけるよぉ?」

奉田「アタシにその趣味はないから!」

志賀「残念だなぁ」

心底残念そうに言って志賀は奉田から離れていく。
というか、まずそのはだけた服を何とかしてほしい……

美踊「まだ暗いよー!」

歌恋「み、見たらダメ……!」

神乃木「ほっ……」

音木「闇の時間は終わり……」

姫埜「もう、旧館ってこういうところもボロボロなのね」

天倉「全くだな……」

だけど何事もなかったみたいで良かった……あれ?

天倉「……クリスは?」

こんな時間違いなく俺達をまとめる存在……

クリスが、大広間からいなくなっていた。

若葉「あ、あれ?そういえばいな……」

狩谷「大将いるかい!」

天倉「狩谷?いったいどうし……」

俺達は言葉を失った……
なぜなら狩谷の肩に寄りかかるようにしていたのは……
頭から血を流している、切原だったから。

天倉「切原!?」

切原「……」

狩谷「命に別状はないよ。それよりクリスの大将はいないのかい?」

天倉「クリスは、いつの間にかいなくなっていたんだ」

狩谷「なんだって!?」

若葉「ど、どうなってるの?」

和水「……これは穏やかじゃないね」

クリス、いったいどこに……

狩谷「切原の大将といい、どうやら色々ヤバい事になってるみたいだね……」

天倉「とにかく探そう!」

【旧館・廊下】

そういえばトイレには福永がいるんだよな。

コンコン

天倉「福永、大丈夫か?」

ガチャッ……

福永「あ、天倉君?」

天倉「良かった、無事だったんだな」

福永「な、何かあったの?」

天倉「クリスがいなくなったんだ……」

福永「ク、クリス君が!?いったいどうして……」

天倉「わからない。とにかくみんなで捜してるから福永も手伝ってくれないか?」

福永「わ、わかったよ!」

天倉「俺は外に行くから頼むな!」

福永「う、うん!」

【ホテル前】

天倉「よし、それじゃあ……」

当麻「何してやがんだ、てめえ」

天倉「当麻!なあ、クリス見なかったか?」

当麻「クリス?知らねえよあんな奴!俺様はずっとコテージにいたんだからな!」

天倉「そうか……」

当麻「なんだよ、あいついなくなったのか?」

天倉「ああ」

当麻「……ちっ、しかたねえ。手伝ってやるよ」

天倉「えっ?」

当麻「勘違いすんなよ!誰かさんが置いてった飯の分だけだからな!?」

天倉「助かる、ありがとう当麻!」

それから俺達は必死にクリスを探した。
だけどクリスはどこにもいなくて……
その日俺達は切原の治療もあり、一旦休んで明日改めてクリスを探す事になった。

そして翌日……クリスは見つかった。

キーン、コーン… カーン、コーン






【旧館の大広間、そのテーブルの上で……】

モノクマ「えーと、希望ヶ峰学園修学旅行実行委員会がお知らせします…」

【背中に深々とナイフが突き刺さって……】

モノクマ「オマエラ、グッモーニンッ!本日も絶好の南国日和ですよーっ!」

【超高校級の王子クリス・アルテミア・フォン・リーデルハイドは……】

モノクマ「さぁて、今日も全開気分で張り切っていきましょう~!」

【変わり果てた姿となって、俺達の前に現れた】






ピンポンパンポーン…!







モノクマ「死体が発見されました!」

モノクマ「一定の捜査時間の後、学級裁判を開きます!」












CHAPT.1【絶望アイランド】(非)日常編 END

生き残りメンバー16→15人












CHAPT.1【絶望アイランド】非日常編






【旧館・大広間】

天倉「ク、クリス……」

若葉「きゃああああっ!」

和水「な、なんという事だ……クリス君が、まさか」

奉田「何よこれ、何なのよぉっ!?」

志賀「クリス、くん……」

狩谷「クリスの大将……なんてこった」

福永「ひっ、ひぃぃぃ!」

王城「くっ……」

美踊「あ、あは、あはは……何これ、夢、だよね?」

歌恋「美踊、しっかりして……!」

音木「王子が死神に魅入られた……」

神乃木「……こんな、事って」

当麻「……ちっ」

モノクマ「大変な事になっちゃったね!」

天倉「モノクマ……!」

モノクマ「まさか最初の殺人の被害者がクリスクンだなんてね!」

若葉「さ、殺人って、まさか……」

モノクマ「はい、そうです……クリスクンはオマエラの中の誰かに無惨にも殺されてしまったのです!」

天倉「っ!?」

モノクマ「全くひどい奴だよね……島から帰りたいからってみんなを引っ張ろうとしていたクリスクンを犠牲にするなんて」

殺された……嘘だと思いたかった。
だけど許されない、目の前のクリスの死体が俺達に現実を叩きつけてくる。

クリスは、間違いなく殺されたんだ……

俺達の中の、誰かに。

姫埜「……それで」

呆然としていた俺達をよそに、姫埜が口を開く。

姫埜「学級裁判って、なんなの?」

それは努めて取り乱さないようにする、あまりにか弱い抵抗だった。

モノクマ「前に説明したと思うけど、オマエラの中で殺人が起きたらクロは誰かを議論して突き止めてもらうの」

モノクマ「もちろん拒否権はないよ?拒否したらオマエラみーんなクロを突き止められなかったって事でおしおきだからね!」

モノクマ「……クロ以外は」

若葉「そんな、信じられないよ……」

和水「だけど、わざわざ嘘を言う意味もない……」

モノクマ「そういう事!ほらほら時間は有限だよ、早くしないと捜査の時間がなくなっちゃうよ!」

モノミ「何を言ってるんでちゅか!」

モノクマ「うわっ、役立たずの妹が来ちゃったよ!それじゃあオマエラ頑張ってねー!」

モノミ「ま、待ちなちゃい!」

天倉「……」

モノクマがいなくなってからも、俺達は動けなかった……
殺人事件なんて非日常的なものに直面して、すぐに動けるわけがなかった。

天倉「……」

だけど俺の心はなぜだかもう平静を取り戻しつつあった。
ショックはある、なのにまるで……

狩谷「……で、いつまで突っ立てるつもりだい?」

天倉「狩谷……」

狩谷「犯人がオレ達の中にいるかどうかはさておいて……クリスの大将が殺されたのは事実なんだ」

狩谷「せめて真実を突き止めるのが……クリスの大将への供養なんじゃないかとオレは思うよ」

天倉「クリスへの供養……」

若葉「そ、そうだね……狩谷君の言うとおりだよ」

和水「生き残るために、何より殺されてしまったクリスクンのために……ボク達はやるしかないわけだね」

志賀「しかたないんだよね……」

音木「やるしかない……」

天倉「そうなると、見張りが必要だな……証拠隠滅を避けるためにも」

狩谷「だったらオレがやるよ大将。捜査は任せた」

天倉「もう1人は……」

切原「自分が、やる……!」

美踊「生人兄ちゃ!?」

歌恋「だ、大丈夫なんですか……」

音木「すごい、気迫……」

切原「まだ立てる、動ける……クリスの無念、自分が、果たす……!」

狩谷「切原の大将、責任を感じているのかい?」

切原「……」

姫埜「どの道生人君は怪我してるわけだし……見張りを頼んであまり動かない方がいいんじゃないかしら」

福永「ほ、本当は、休んでいた方がいいんだろうけど……」

王城「言っている余裕はない、か」

天倉「そうだな……じゃあ切原、頼む」

切原「任務、了解……」

とにかくやるしかない……
クリスを殺した犯人を探し出すためにも……
やるしかないんだ……!

モノクマ「おっとその前に」

天倉「うわっ!?」

モノクマ「ザ・モノクマファイル!」

モノクマ「素人のオマエラのために死体に関するあれこれをまとめてあります。頑張って役立ててね!」

天倉「……モノクマファイル、か」

悔しいけど、助かるのも事実か……

【捜査開始】

まずはモノクマファイルを確かめよう。

【被害者はクリス・アルテミア・フォン・リーデルハイド。
死体発見現場はホテル・ミライ旧館の大広間。
死亡時刻は午後11時頃。
死因は背中を刃物で刺された事による失血死。
刃物は1回抜かれた後、また刺された模様。
被害者は刺されてから数分は生きていたと思われる】

天倉「クリスは即死じゃなかったのか……」

それに死亡推定時刻って……あの停電があった時間か!

コトダマ:【モノクマファイル1】を手に入れました。
〔被害者はクリス・アルテミア・フォン・リーデルハイド。
死体発見現場はホテル・ミライ旧館の大広間。
死亡時刻は午後11時頃。
死因は背中を刃物で刺された事による失血死。
刃物は1回抜かれた後、また刺された模様。
被害者は刺されてから数分は生きていたと思われる〕

1…大広間を調べる
2…クリスの死体を調べる
3…死体周辺を調べる
4…誰かと話す【人物指定】
5…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

2選択

クリスはテーブルの上でうつぶせで寝かされている……

天倉「クリス……」

クリスはリーダーとしてみんなを導こうとしていた。
なんだかんだで周りの事をよく見ていたし、自分も交流をしっかりやって……

天倉「……必ず、犯人は見つけ出すからな」

今はとにかく手がかりを探すんだ……!

モノクマファイルにあった通り、傷は二カ所ある。
背中に刺さっているナイフは確かマーケットにあったサバイバルナイフだな。

天倉「それにしても……血がほとんど見当たらないな」

1回ナイフが抜かれたならもっと血が飛び散っててもおかしくないんだけど……

……あれ?

天倉「なんだ、服のお腹部分が少し切れてる……?」

コトダマ:【サバイバルナイフ】を手に入れました。
〔クリスの背中に刺さっている凶器。
ロケットパンチマーケットに置いてある物〕

コトダマ:【クリスの血】を手に入れました。
〔クリスの死体は2回刺されたにも関わらずほとんど血が出ていない〕


コトダマ:【クリスの服】を手に入れました。
〔クリスの服のお腹部分が鋭利な刃物で切ったかのように切れていた〕

1…大広間を調べる
2…死体周辺を調べる
3…誰かと話す【人物指定】
4…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

1選択

大広間に何か異変はないか……
そういえば停電になる前電子音がしたな。

天倉「この部屋でそんな音が出るとしたら……」

エアコンのリモコンくらいか。

天倉「11時少し前にタイマーがセットされてる……」

つまりこのタイマーでエアコンが動いたからブレーカーが落ちたのか?

天倉「つまりあの停電は仕組まれたもの……」

停電になってた時間は5分もなかったはず、だよな。

コトダマ:【エアコンのタイマー】を手に入れました。
〔大広間のエアコンは11時少し前に動くようタイマーがセットされていた〕

コトダマ:【大広間の停電】を手に入れました。
〔11時頃大広間は停電になった。
停電している時間は5分もなかった〕

1…死体周辺を調べる
2…誰かと話す【人物指定】
3…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

1選択

クリスの死体周辺は……あれ?

天倉「クリスが寝かされているテーブル、全く血で汚れてない……!」

つまりクリスは別の場所で殺された後、血が乾く程度の時間が経ってからテーブルに寝かされたわけだ……

クリスが本当に殺された現場……重要なポイントになりそうだぞ。

天倉「そういえば……クリスが持ってたケースはどこに行ったんだ?」

肩からかけてたから殺される時も持ってたはず、だよな?

コトダマ:【大広間のテーブル】を手に入れました。
〔クリスが寝かされているテーブルは全く血で汚れていなかった〕

1…誰かと話す【人物指定】
2…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

モノミ選択

天倉「モノミ、いるか!」

モノミ「なんでちゅか、天倉クン……」

落ち込んでるな……とはいえ気遣ってるわけにもいかない。

【聞きたい事を書き込んでください】

↓2

天倉「モノミ、旧館の構造について聞いていいか?」

モノミ「この旧館は改築予定だったから色々ボロボロなんでちゅ。掃除も全然出来てなくて……埃がたまってたり、故障してるところもたくさんありまちた」

天倉「床とかトイレか……」

モノミ「後倉庫から床下に行ける扉があるんでちゅ。だけどさっき見たら塞がれてまちたね」

天倉「ああ、あれは俺と切原がやったんだよ。落ちたら危ないしな」

モノミ「そうだったんでちゅか!」

天倉「そういえばモノミ、昨日旧館が停電したんだけどこの旧館ってどれだけ電気使ったら停電するんだ?」

モノミ「一応全部の部屋の電気とエアコンをつけて厨房の電子機器を使っても余裕でもちまちゅね。他にアイロン2台くらいまでなら使える余裕があるはずでちゅよ?」

そんなに保つのか……

天倉「昨日の夜何か目撃してないか?」

モノミ「昨日はコテージ周りを見てまちたけど……11時頃当麻クンと話したくらいでちゅね」

天倉「当麻と話したのか?」

モノミ「はい!と言っても話したのはあちしで当麻クンには無視されちゃいまちたけど……」

コトダマ:【旧館の構造】を手に入れました。
〔改築予定だった旧館はところどころボロボロでどの部屋にも埃がたまっていた〕

コトダマ:【旧館の電気】を手に入れました。
〔旧館は全ての電気とエアコン、厨房の電子機器を使い、さらにアイロン2台を稼働させるくらいなら問題ないらしい〕

コトダマ:【モノミの証言】を手に入れました。
〔11時頃コテージ近くにいる当麻を見たらしい。
話しかけても無視されたようだ〕

1…モノミに他に話を聞く
2…他の誰かと話す【人物指定】
3…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

切原選択

天倉「切原、大丈夫か?」

切原「問題ない……何か用か」

【聞きたい事を書き込んでください】

↓2

天倉「襲われた時の状況を教えてくれないか?」

切原「……停電になった後、自分は狩谷に番を任せ大広間に壁伝いで行く事にした」

狩谷「切原の大将は夜目がそれなりに利くらしくてねぇ。まあオレも出来ないわけじゃないけど荒事なら切原の大将の方が適任だし任せたわけさ」

切原「ちょうど厨房の扉を過ぎた辺りで……いきなり頭を殴られた。反撃するより先に2撃目を受け、倒れてしまった」

厨房の扉を過ぎた辺り……防火扉の近くか?

切原「その後……クリスが来た、そんな気がする」

天倉「クリスが!?」

切原「薄れゆく意識の中で、クリスの声を聞いた……もしアレが事実なら、クリスは自分の目の前で殺されたのかもしれない……」

だから切原はこんなに……

コトダマ:【切原の証言】を手に入れました。
〔切原は停電してすぐ倉庫から壁伝いに大広間へ向かった。
厨房の扉を過ぎた辺りで何者かに殴られ、気絶。
気絶する直前クリスの声が聞こえたらしい〕

1…切原に他に話を聞く
2…誰かと話す【人物指定】
3…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

狩谷選択

天倉「狩谷にも話を聞いていいか?」

狩谷「ああ、なんでも聞いてくれ大将」

【聞きたい事を書き込んでください】

↓2

天倉「何か物音とか気になる出来事はなかったか?」

狩谷「気になる出来事ねぇ……ああ、そういえば」

天倉「何かあるのか?」

狩谷「切原の大将が出ていった後、オレはジェラルミンケースに座りながら異変がないかじっとしてたわけなんだけど……扉が動くような音が2回したよ」

天倉「扉の動く音が2回……?」

狩谷「大広間より近かった気がするんだけどなんだったのかねぇ……」

コトダマ:【狩谷の証言】を手に入れました。
〔停電になり、切原が倉庫から出ていった後扉が動くような音を2回聞いた。
その音は大広間より近かったようだ〕

1…狩谷に他の話を聞く
2…誰かと話す【人物指定】
3…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

天倉「停電後の行動はわかったけど停電前は2人で何してたんだ?」

狩谷「飯喰いながらクリスの大将の真意が何なのかを話してたよ」

天倉「クリスの真意?」

狩谷「大将も不思議だとは思わなかったかい?クリスの大将のあの尋常じゃない警戒っぷり」

天倉「確かにそうだな……アレはただ警戒してるというよりは、何か起こるのがわかっていたって感じだった」

狩谷「そういう事。だからいざという時は動くつもり、だったんだけどねぇ……」

天倉「切原が襲われたのにはすぐに気付いたのか?」

狩谷「停電が直ってから様子を見に廊下に出たら切原の大将が倒れてたんだよ。まさか襲われてるなんて思いもしなかった」

【超高校級の傭兵】だもんな……わざわざ襲う奴なんているわけないって考えた方が自然だ。

コトダマ:【クリスの真意】を手に入れました。
〔パーティー当日のクリスの警戒は尋常じゃなかった。
クリスは何か起こるのを察していた可能性がある〕

1…狩谷に他の話を聞く
2…誰かと話す【人物指定】
3…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

クリスのコテージに行くと決めたところで今日はここまで

最初の被害者はクリスクン。
リーダーはやはり死にやすいものでした……
今回はトリックという程のものはありませんが、頑張って真相を解き明かしてください。

それではおやすみなさい……

21:00頃捜査再開します

【クリスのコテージ】

天倉「きちんと整頓されてるな……」

これなら探すのも楽そうだ。

天倉「あっ、机の上に折り畳まれた手紙が……」

……な、なんだこれ!?

【モウスグ、サツジンガオキル
カナラズヒトガシヌ】

こんな手紙が……まさかクリスがあれだけ警戒してたのはこの手紙が原因だったのか!?

コトダマ:【クリスの真意】をアップデートしました。
〔パーティー当日のクリスの警戒は尋常じゃなかった。
クリスは何者かによって送られた手紙によって何か起こるのを察していたようだ〕

1…誰かと話す【人物指定】
2…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

福永選択

天倉「福永、ちょっといいか?」

福永「ひぃ、ひぃ……」

かなり怯えてるけど、無理もないか。
でも話は聞かないとな……

【聞きたい事を書き込んでください】

↓2

天倉「旧館に戻ってきてから何をしてたか聞かせてくれないか?」

福永「ぼ、ぼくは志賀さんと旧館に戻ったんだけど急にお腹の調子が悪くなってトイレに行ったんだ」

天倉「もしかして俺が行くまでずっとトイレに行たのか?」

福永「だ、だってトイレに入ってからそんなにしない内に真っ暗になって……う、動けなくなっちゃったんだ」

天倉「確かにあの暗さなら動けなくても無理はないな……それで俺と話した後は?」

福永「ク、クリス君を探そうと思ったんだけど神乃木さんと姫埜さんに切原君の治療を手伝ってほしいって頼まれたから……大広間で治療をしてたよ」

天倉「大広間にはどれくらいいたんだ?」

福永「い、1回休もうってなった後も切原君のコテージに神乃木さん達といたよ……ろ、6時くらいまでいたと思う」

志賀が戻ってきたのが確か10時45分くらい、俺達がクリスを探し出したのは11時10分くらいだったから……
福永はその間トイレにいて、その後は切原の治療をしてたわけか……

コトダマ:【福永の証言】を手に入れました。
〔福永は旧館に戻ってきてから天倉が行くまでトイレにこもっていた。
その後切原の治療を翌朝6時くらいまで行っていたらしい〕

1…福永に他に話を聞く
2…誰かと話す【人物指定】
3…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

【旧館・倉庫】

若葉「あっ、ハル君」

天倉「若葉、ここを調べてたのか?」

若葉「うん、何かしらあればいいなと思って……」

1…アイロンを調べる
2…棚のテーブルクロスを調べる
3…若葉と話す

↓2

1選択

天倉「……あれ、なんだこれ」

アイロンが3つ……だけどこんなの昨日掃除した時はなかったぞ?

若葉「あっ、そのアイロンなら昨日大広間の掃除の途中で電気スタンド片付けに来た時にはもうあったよ?」

天倉「なんだって?」

つまりこのアイロンは……俺と切原が倉庫を掃除して、若葉が大広間の電気スタンドを片付けるまでの間に置かれたのか?

若葉「そういえば私が見た時全部コンセントが刺さって電源入ってたんだよね……もったいないから全部抜いちゃったけど」

アイロンの電源が、入っていた……?

コトダマ:【倉庫のアイロン】を手に入れました。
〔3つ並んだアイロン。
天倉が切原と掃除した時にはなかったが、若葉が電気スタンドを片付けにきた時には電源が入った状態で置かれていたようだ。
若葉はその時アイロンの電源を切ってコンセントを抜いたらしい〕

1…棚のテーブルクロスを調べる
2…若葉と話す

↓2

1選択

天倉「テーブルクロスは異常なしか……」

若葉「ねぇ、ハル君。1つ聞いていい?」

天倉「どうした?」

若葉「トワから聞いたんだけどハル君テーブルクロスを買い出し班の福永君と王城君に頼んだんだよね?」

天倉「ああ、頼みに行ったのは切原だけどな」

若葉「どうして頼んだの?だってテーブルクロスはここにあったのに」

天倉「それはもちろんここのテーブルクロスが汚れてたから……えっ?」

そうだ……昨日掃除した時テーブルクロスは確かに汚れてて使い物にならなかった。
だから俺は買い出し班に頼もうって言ったんだ、それなのに……

天倉「なんで、今ここにあるテーブルクロスはキレイなんだ……?」

コトダマ:【テーブルクロスの矛盾】を手に入れました。
〔掃除した時汚れていたテーブルクロスが捜査時にはキレイになっていた〕

1…若葉と話す
2…他の場所に行く
3…誰かに話を聞く

↓2

1選択

天倉「若葉、ちょっといいか?」

若葉「何かな、ハル君」

【聞きたい事を書き込んでください】

↓2

天倉「若葉は停電した時どうしてたんだ?」

若葉「えっとね……私、驚いちゃってトワに思いっきり抱きついちゃったんだよ!」

天倉「和水に?」

若葉「うん、私とトワは隣同士だったからつい……明るくなった時もまだ抱きついてたからトワが証明してくれると思うよ?」

証人がいるなら停電の時に若葉と和水は動いてない可能性が高いな……

天倉「クリスがいなくなった後はどこを探してたんだ?」

若葉「トワや奉田さんと一緒に厨房だよ。もしかしたらクリス君、ガスコンロの火を明かりにしようと厨房に行ったんじゃないかって奉田さんが言ってたから」

天倉「変わった様子はなかったか?」

若葉「特にはないかなぁ……あっ、でも」

天倉「でも?」

若葉「トワが気付いたんだけど、厨房からバーベキュー用の鉄板が1枚なくなってたんだよ!」

バーベキュー用の鉄板が……?

若葉「でも奉田さん曰わく、調理前からなくなってたらしいよ。クリス君も殴ったところでせいぜいたんこぶ、角で切れて血が出るのが関の山だから問題ないって言ってたらしいし」

バーベキュー用の鉄板か……

若葉「だけどおかしいんだよ」

天倉「なにがだ?」

若葉「掃除の時には……ちゃんとあったんだよ鉄板」

天倉「なんだって!?」

テーブルクロスだけじゃなくて、こっちにも矛盾があるなんて……

コトダマ:【バーベキュー用の鉄板】を手に入れました。
〔調理前から備品の鉄板がなくなっていたらしい。
殴ったとしてもせいぜいたんこぶか血が出る程度。
しかし若葉が掃除した時鉄板はちゃんとあったらしい〕

1…誰かと話す【人物指定】
2…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

音木選択

テーブルクロスの件、音木に聞かないとな……

天倉「音木、少しいいか?」

音木「……なに?」

天倉「音木、昨日大広間の掃除中にテーブルクロスを交換しないといけないって言ってたよな?」

音木「……言ったけど」

天倉「あれってどうしてなんだ?」

音木「……見た方が早い、来て」

天倉「えっ?」

【音木のコテージ】

音木「……何かに使えると思って持って帰ってきた」

天倉「テーブルクロスをか?」

何に使うつもりだったんだ……

音木「あった……」

天倉「これは……」

裂けてる……だけどこれは……

音木「こんなの、使えない……」

どう見ても、誰かが刃物で切り裂いたんだ。
だけど何のために……

コトダマ:【切り裂かれたテーブルクロス】を手に入れました。
〔大広間のテーブルクロスが1枚、刃物で切り裂かれていた。
テーブルクロスは掃除中に交換され、音木が持って帰っていた〕

1…音木に話を聞く
2…誰かと話す【人物指定】
3…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

1選択

天倉「音木、もう少し話を聞いていいか?」

音木「……いいけど」

【聞きたい事を書き込んでください】

↓2

天倉「音木は停電の時どうしてた?」

音木「わたしは……ふふっ」

天倉「っ!?」

音木「暗闇、光がない音の世界……楽しかった」

天倉「そ、そうなのか」

音木「隣に、奉田とみんなを落ち着かせようとする神乃木がいた……ふふっ、ちょっと驚かせたら奉田は震えてた……」

何やってるんだ……

天倉「クリスを探してた時は……」

音木「……二ノ宮姉妹と、事務室に。あそこにはブレーカー、あったし……」

事務室にブレーカーがあったのか。

音木「でも誰もいなかった……」

1…音木に他に話を聞く【内容指定】
2…誰かと話す【人物指定】
3…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

【旧館・厨房】

天倉「えっと、確か鉄板が1枚なかったんだよな……」

あれ?

天倉「なんだ、あるじゃないか鉄板」

だけど調理前にはなくなってたんだよな……いったい誰が持ち出したんだ?

天倉「……よく見たらこの鉄板、血が付いてるな」

……まさか、切原を殴ったのはこの鉄板なのか?

コトダマ:【バーベキュー用の鉄板】をアップデートしました。
〔調理前から備品の鉄板がなくなっていたらしい。
殴ったとしてもせいぜいたんこぶか血が出る程度。
しかし若葉が掃除した時鉄板はちゃんとあったらしい。
捜査時には鉄板は厨房に戻っており、角には血がついていた〕

1…誰かと話す【人物指定】
2…他の場所へ行く【場所指定】
3…調査の方向性を考えてみる【どこを調べるか大まかに示されます】

↓2

3選択

天倉「後はどうしていくか……」

まず切原が襲われた廊下、それにブレーカーのある事務室……それにトイレもか。
後凶器のあったロケットパンチマーケットも見ておいた方がいいな。

話は外にいた当麻とその当麻にご飯を運んだ志賀、姫埜か神乃木に切原の怪我について、後二ノ宮達や直した切原にトイレの故障について聞いた方がいい気がする。
それと……二ノ宮か音木ならあの停電時に誰がなんて言ったかわかるかもしれない。

天倉「……よし、行くか」

1…誰かと話す【人物指定】
2…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

【旧館・事務室】

ここにはブレーカー……エアコンもあるな。

和水「やあ、ハル」

天倉「和水、ここを調べてたのか」

和水「ここにはブレーカーがあるからね。それとこれを見てくれないか?」

天倉「エアコンのタイマーが11時少し前にセットされてる……」

和水「大広間も同じ時間にセットされていたね。そして停電が起きてクリスクンが殺されたのもこの辺りの時間だ」

天倉「つまり時限装置を仕掛けた……そういう事か?」

和水「ボクはそう思っているよ。ブレーカーは福永クンですら上げるくらいしか不可能だろうしね」

あの高さだと……確かに押し上げるのは出来ても引き下げるのは無理か。

和水「しかしここから見てもわかるくらい埃が積もっているね、ブレーカー」

掃除していた音木の身長だと届く訳ないもんな……

コトダマ:【事務室のブレーカー】を手に入れました。
〔事務室のブレーカーは高いところにセットされており、福永でも上げる事しか出来そうにない。
レバーは見てわかる程埃が積もっている〕

コトダマ:【エアコンのタイマー】をアップデートしました。
〔大広間と事務室のエアコンは11時少し前に動くようタイマーがセットされていた〕

1…和水と話す【内容指定】
2…誰かと話す【人物指定】
3…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

美踊選択

天倉「二ノ宮、ちょっといいか?」

美踊「なになに?」

歌恋「な、なにかご用ですか……?」

【聞きたい事を書き込んでください】

↓2

天倉「停電時に何があったか知りたいんだけどわからないか?」

美踊「なるほどなるほど!春尊兄ちゃはこの二ノ宮美踊の耳を当てにしてるんだねー?」

天倉「どうなんだ?」

歌恋「み、美踊なら大丈夫だよね?」

美踊「もちろん、おまかせあれ!えーっとね……」

……

バチン!

天倉「なっ!?」

若葉「はわっ、わわわわわっ!?暗い、暗いよ!」

和水「だ、誰だかわからないけど抱きつかないでくれないか!」

美踊「わあ!暗いよ、真っ暗だよ!なんかワクワクしてきた!」

歌恋「み、美踊……はしゃぎすぎだよ」

志賀「そういえば知ってるぅ?停電とかのハプニングがあると興奮して妊娠しやすくなるんだよぉ?」

天倉「さ、寒気がする……」

ガチャッ……

クリス「貴様何をしている!?」

姫埜「と、とにかく危ないから動かないで!」

クリス「待て、曲者!」

バタンッ!

神乃木「み、みなさん落ち着きましょう!」

音木「これも悪魔の仕業……?」

奉田「や、やめてよ、アタシそういうの苦手なんだから!」

……

美踊「こんな感じかな!」

天倉「クリス、変な事言ってるな……」

まるであの暗闇で何が起きてたか把握してるみたいだ……

美踊「ちなみにその後扉が動くような音が2回したよ!」

狩谷が言ってた音の事か……

コトダマ:【美踊の証言】を手に入れました。
〔美踊はあの暗闇の中で発言を聞き分けていた。内容は上の通り〕

1…二ノ宮姉妹と他に何か話す【内容指定】
2…誰かと話す【人物指定】
3…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

天倉「他に気になった事とかないか?」

美踊「うーん、うーん……」

歌恋「あっ、そういえば……トイレが」

天倉「トイレ?」

歌恋「また壊れてたみたいなんです。切原お兄さんが昨日チェーンを直したばっかりなのに……」

トイレが壊れた?

天倉「ちなみに、切原がトイレを直したのはいつぐらいだ?」

美踊「えーっと、あたし達が来た時にすぐ借りて気付いたからー……夜時間の1時間くらい前かなー」

天倉「9時くらいか……」

歌恋「チェーンが切れてるってタンクの中を見せてくれて、すぐ使うとまたチェーンが切れるから入ったら駄目って切原お兄さんが入らないように入室禁止って札をドアにかけて……取れたのはパーティーが始まる直前でした……」

美踊「でも変だよねー、タンクに何か入れでもしない限りはもう壊れないって生人兄ちゃは言ってたのに」

コトダマ:【トイレの故障】を手に入れました。
〔9時頃トイレが故障し切原が修理した。
理由はタンクの中のチェーン切れで二ノ宮姉妹もそれを見たらしい。
直した後パーティー直前まで誰かが入らないようにドアには入室禁止の札がかかっていた。
捜査時タンクに何か入れない限り壊れないはずのトイレがまた壊れていたらしい……〕

1…二ノ宮姉妹と他に何か話す
2…誰かと話す【人物指定】
3…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

トイレを調べる事に決めて本日はここまで

少しずつ真相に近付いていますね……
次回かその次には捜査も終わると思います

それではおやすみなさい……

20:00頃から再開します

【旧館・トイレ】

天倉「確か壊れてるんだよな……」

タンクの中のチェーンが切れてるのか……?

天倉「……切れてるな」

切原は何か入れでもしない限りは壊れないって二ノ宮達に言ってたんだよな……

天倉「つまり誰かが直した後タンクに何かを入れたって事か?」

いったい何を……んっ、何か沈んでる?

天倉「ケース?」

中身はないけど双眼鏡とか入れるケースに似てるな。
だけどなんでこんな物がトイレのタンクの中に?

コトダマ:【タンクのケース】を手に入れました。
〔トイレのタンクの中に沈んでいた空のケース。双眼鏡などのケースに似ているが……〕

1…誰かと話す【人物指定】
2…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

【旧館・廊下】

切原が襲われたのはこの防火扉の近くだったよな……

天倉「床に少し血が付いてるな」

切原はここで殴られて血が床に……

天倉「変なのはここくらいか……」

若葉「あっ、ハル君」

天倉「若葉、まだ倉庫を調べてたのか?」

若葉「荷物の中に証拠があるかもしれないからね。でもちょっと重かったから足が……」

天倉「お、おいおい、足が震えてるぞ」

若葉「っ、あっ、わっ!きゃうっ!?」

若葉の奴、防火扉に掴まって……うわっ、防火扉動いちゃったよ。

若葉「あ、あはは、失敗……ひっ!?」

天倉「若葉?」

若葉「ハ、ハル君、これ……」

天倉「っ!?」

若葉が指さす先、開いた防火扉の内側にあったもの、それは……

壁に飛び散る、おびただしい血の痕だった。

コトダマ:【防火扉の血】を手に入れました。
〔防火扉の内側に飛び散っていた大量の血痕〕

1…誰かと話す【人物指定】
2…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

切原選択

天倉「切原!」

切原「どうした?」

【聞きたい事を書き込んでください】

↓2

天倉「トイレの故障を直したのって切原なんだよな?」

切原「そうだが……」

天倉「チェーンが切れてたんだよな?」

切原「ああ、錆びついていつ千切れてもおかしくない状態だった」

切原「完全に修理するなら本格的にチェーンを換えなければならないが、時間がなかったため応急処置だけにしておいた……それでも直接タンクの中のチェーンに触れなければ問題ない」

天倉「それなんだけどな……また切れてたんだよチェーン」

切原「なに?」

天倉「それでこんな物がタンクの中にあったんだ」

切原「……これは」

天倉「何かわかるか?」

切原「……暗視スコープのケースだ」

暗視スコープ?

狩谷「ああ、そういえばそんなケースがマーケットにあったねぇ。だけど誰が持ち込んだんだか……」

暗視スコープのケース……じゃあ、中身はどこに行ったんだ?

コトダマ:【タンクのケース】をアップデートしました。
〔トイレのタンクの中に沈んでいた空のケース。
暗視スコープのものらしいが中身はない〕

1…切原に他に何か聞く【内容指定】
2…誰かと話す【人物指定】
3…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

天倉「殴られた時の状況で、何か思い出した事とかないか?」

切原「あれから考えていたが……不思議な事がある」

天倉「不思議な事?」

切原「自分が廊下に出た後壁伝いに進んだ話はしたな?」

天倉「ああ」

切原「その途中、何か扉が動くような音がしたんだ」

狩谷「切原の大将も聞いたのか。オレもそんな音を聞いたよ」

切原「そして厨房の扉を過ぎた辺りで……何か違和感を感じた」

天倉「違和感?」

切原「あるはずの物がない、そんな感覚だ。それが何か考えた瞬間……後ろから頭を殴られ、振り返ったと同時に額を何か細い武器で殴られた」

天倉「細い武器……」

切原「痛みが広い範囲ではなかったからな……思い出したのも含めるとこれで全てだ」

やっぱり切原を殴ったのは……

コトダマ:【切原の証言】をアップデートしました。
〔切原は停電してすぐ倉庫から壁伝いに大広間へ向かった。
厨房の扉を過ぎた辺りであるはずの物がないような違和感を感じた瞬間、何者かに細い武器で後頭部を、振り返ったところをさらに殴られ気絶。
厨房の扉を過ぎる前に扉が動くような音、気絶する直前にはクリスの声が聞こえたらしい〕

1…切原に他に話を聞く【内容指定】
2…誰かと話す【人物指定】
3…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

神乃木選択

天倉「神乃木、少し話を聞かせてくれないか?」

神乃木「はい、何でしょうか……」

【聞きたい事を書き込んでください】

↓2

天倉「切原を治療した時の事について聞かせてくれないか?」

神乃木「はい。切原さんの怪我は私と姫埜さん、福永さんが担当しました……後頭部は少し瘤が出来た程度だったのですが、額が思っていた以上に深く切れていて血がなかなか止まらなかったんです」

天倉「そうだったのか……」

神乃木「私達が包帯や傷薬の準備にコテージへ向かっている間に、福永さんが気絶していた切原さんを寝かせるためのテーブルクロスを下に敷いてくれたようなのですが、そのテーブルクロスも血に染まっていて……」

天倉「それで?」

神乃木「その後傷薬を塗り、包帯を巻いて……切原さんをコテージに。万が一後頭部の傷が深かった場合に備えて姫埜さん、福永さんと共にコテージで寝ずの番をしていました」

天倉「解散したのは何時ぐらいなんだ?」

神乃木「朝の6時ですね……お2人共眠そうだったので、付き添いには私が残るのでお2人はお休みくださいと言ったんです。これくらい、でしょうか」

天倉「わかった、ありがとう」

コトダマ:【神乃木の証言】を手に入れました。
〔切原の怪我はなかなか血が止まらず、福永が用意したテーブルクロスが血に染まるほどだったらしい。
切原の治療の後は切原のコテージで3人で寝ずの番をしていた〕

1…神乃木に他に何か聞く【内容指定】
2…誰かと話す【人物指定】
3…他の場所へ行く【場所指定】

↓2

【ロケットパンチマーケット】

天倉「さて……」

凶器のナイフ、トイレにあった暗視スコープのケース……どちらもここにあった物だ。

天倉「何かあればいいんだけど……」

1…ナイフの売り場を調べる
2…暗視スコープの売り場を調べる
3…クリスが持っていたケースの売り場を調べる

↓2

1選択

天倉「同じ物があるな……」

やっぱり凶器はここにあるサバイバルナイフみたいだ。
とりあえず確認は出来たな……

1…暗視スコープの売り場を調べる
2…クリスの持っていたケースの売り場を調べる

↓2

1選択

天倉「暗視スコープの売り場はここか」

トイレにあったケースと同じ物もある。
間違いない、トイレにあったのは暗視スコープのケースだ。

天倉「あれ?」

他の暗視スコープはケースに入ってるのに1つだけケースに入ってない……?

天倉「ついでにクリスの持っていたケースの売り場も見ておくか」

確かこれだよな……んっ?

天倉「微妙だけど濡れてるぞこれ……それに中に何か入ってる?」

ちょっと見てみるか……

天倉「暗視スコープ2つと、鍵?」

どういう事だ?
なんでこんな物が……

コトダマ:【暗視スコープ】を手に入れました。
〔ロケットパンチマーケットに置いてあったケースに入ってない暗視スコープ〕

コトダマ:【マーケットのケース】を手に入れました。
〔クリスが持っていたのと同じ肩に掛けるタイプのケース。
微妙に濡れており、中には暗視スコープ2つと鍵が入っていた〕

時間もそろそろなくなるか……じゃあ、後は当麻と志賀に話を聞くか。

1…志賀に話を聞く【内容指定】
2…当麻に話を聞く【内容指定】

↓2

志賀選択

天倉「志賀、話を聞かせてくれないか?」

志賀「いいよ、何が聞きたいのぉ?」

【聞きたい事を書き込んでください】

↓2

天倉「当麻にご飯持っていた時の事を聞かせてくれないか?」

志賀「んっと、ねぇ……まず厨房に行って隼くんのために作った料理をお皿に移して……外に待っててもらった豪くんと一緒にコテージに行ったの」

天倉「当麻は出なかったんだよな?」

志賀「粘ったんだけどねぇ……俺様は参加しない!の一点張り。だから料理だけ置いて旧館に戻ったんだぁ」

天倉「料理は受け取ってたんだっけ」

志賀「あはっ、帰り際に見てみたら扉開けてお皿取るのが見えたんだぁ。目があったらすぐ引っ込んじゃったけど」

天倉「志賀は停電の時はどうしてたんだ?」

志賀「停電の時ってなんだか興奮するよねぇ」

天倉「はっ?」

志賀「だから入り口近くのテーブルにいた人に飛びついたんだけどぉ……なぜか仕乃ちゃんだったんだよねぇ」

天倉「なぜか?」

志賀「入り口近くには男の子がいたと思ったんだけど……カンが外れちゃった」

コトダマ:【志賀の証言】を手に入れました。
〔当麻に料理を持っていって旧館に帰る時、料理を取る当麻と目があった。
停電時には入り口近くにいたはずの男の子に飛びかかったがなぜか奉田に抱きついていたらしい〕

天倉「よし、後は……」

当麻「……」

天倉「当麻」

当麻「けっ、何が聞きたいんだよ……」

【聞きたい事を書き込んでください】

↓2

天倉「聞きたいのは1つだけだ」

当麻「……」

天倉「なんで11時頃外にいたんだ?」

当麻「……けっ、ただの気まぐれだよ」

天倉「気まぐれ?」

当麻「どいつもこいつも危機感なんかありゃしねえ。こんな時にパーティーなんてやってやがるしよ」

天倉「……」

当麻「そんなバカの騒いでる光景を……ちっ、ただボーッと外から見てたんだよ」

天倉「モノミの話を無視してたのはなんでだ?」

当麻「けっ、あの野郎本当は当麻クンもパーティーに出たいんじゃ……なんて寝言ぬかしてやがったからな」

天倉「そうか……」

当麻「結局てめえが出てくるまで誰も出てきやしねえ旧館眺めて時間を無駄にしちまった……ちっ、本当にどうかしてたぜ」

コトダマ:【当麻の証言】を手に入れました。
〔11時頃当麻は旧館を外から眺めていた。
天倉が出てくるまで誰も出てこなかったようだ〕

キーン、コーン… カーン、コーン

モノクマ「時間です!」

モノクマ「いよいよメインイベント、学級裁判が始まります!」

モノクマ「集合場所はジャバウォック諸島中央の島にある、愛らしいボクの顔が彫られた岩山!」

モノクマ「その名もモノクマロック!」

モノクマ「そこにエレベーターがあるからそこから地下に来てね!」

モノクマ「最高にホットで最高にスリリングな舞台が待ってるからさ!」

モノクマ「うぷぷ、それじゃあ待ってるよー!」

天倉「……いよいよ、か」

当麻「けっ、俺様は行くぞ……おい、命を奪い合う覚悟はしとけよ……巻き込まれて死ぬのなんざ俺様はゴメンだ」

天倉「……」

命を奪い合う覚悟、か……

天倉「俺も、行かないとな」

【モノクマロック】

俺達が集まった場所にそれはあった。
外国にあるようなモノクマの顔を彫られた岩山……これが、モノクマロックか。

和水「悪趣味だね」

若葉「こ、こんなのいつの間に作ったんだろう……」

狩谷「全くだねぇ……」

奉田「なんかもうこの先何が起きても驚けない気がしてきたわよ……」

福永「が、学級裁判……どんな風にやるんだろう?」

音木「わからない……故に不気味」

神乃木「……クリスさんなら、こんな時なんと言ったのでしょう」

姫埜「こんな悪趣味な物をよくも作れたものだ!どうせならば余の顔を使えばよいものを!……とかじゃないかしら」

美踊「あはは、確かに言いそうだよね……クリス兄ちゃ、なら……ぐすっ」

歌恋「美踊……」

美踊「なんで、クリス兄ちゃが殺されなきゃいけないの……おかしいよ、こんなの……」

王城「出たいからなのか、それとも他に何かあるのか……」

切原「……それを知るために、自分達はここにいる」

志賀「そうなんだよねぇ……」

当麻「……けっ、知るかっての」

モノクマ「オマエラ揃ったみたいだね!それじゃあ学級裁判といきましょうか!」

モノミ「待ちなちゃい!」

モノクマ「なに、モノミちゃん。まさか参加しに来たの?」

モノミ「……」

モノクマ「うぷぷ、そんなに参加したいならさせてあげるよ!せいぜい無力さを感じてくださいな!」

ゴゴゴゴゴ…!

天倉「……!?」

モノクマの言葉と共に岩山のモノクマ、その1つの口が開き……エスカレーターが飛び出してくる。

若葉「こ、これに乗れって事?」

和水「……みたいだね」

奉田「ごめん、前言撤回……何よこれはぁ!?」

福永「い、今からやっぱり帰ったらダメかな……」

モノクマ「ダメに決まってるでしょ!ほら、さっさと乗った乗った!」

モノクマに急かされるように俺達はエスカレーターに乗り……
そして全員が乗り込んだ瞬間……モノクマロックは口を閉じて急降下を始めた。

【地下行きエレベーター】

狩谷「本当に何でもありだね、これは……」

神乃木「私達は遊ばれてると……改めて、実感させられます」

志賀「ずいぶん深いなぁ……」

天倉「……」

まるで奈落へと真っ逆様に落ちていく……そんな錯覚すら覚える。
モノクマの言葉が本当なら……俺達はもう、全員では戻れない。

1人か、14人か……まさに命を懸けたものがこの先には待っているんだ。

そんな事を考えている間もエレベーターは深く深く潜って……軽い音と共に、止まった。

【学級裁判場】

モノクマ「ようこそ学級裁判場へ!」

モノクマ「オマエラが生死をかけた議論を行う特別ステージ!」

モノクマ「気に入ってくれた?」

モノクマ「それではオマエラ、自分の名前が書かれた席についてくださーい!」

逆らっても仕方がない……俺達は円形に並んだ席へと向かう。
クリスを殺した犯人を突き止めるため。
自分が助かるために、犯人を暴いて処刑台に送るために。

クリス・アルテミア・フォン・リーデルハイド。
気位が高く、自分への自信が溢れていた超高校級の王子。
俺達を導こうとしていたリーダー。

そんなクリスを殺した人間が……

若葉「すぅ、はぁ……」

和水「学級裁判、か」

狩谷「さて、どうなるかねぇ」

当麻「ちっ」

奉田「本当に、やらなきゃいけないのよね……」

この中にいる……

王城「……さて、やるか」

福永「はぁ、はぁ……」

志賀「ちょっと、怖いかなぁ……」

美踊「ううっ、歌恋……」

歌恋「……大丈夫だよ」

どんなに信じがたくてもそれが現実なら、やるしかない。

神乃木「神よ、どうか私達を……」

姫埜「なんで、こんな事になっちゃったのかしらね」

切原「……必ず、暴いてやる」

音木「……」

生き残るために、どんなに狂っていた【希望】だとしてもそれを掴み取るために。

天倉「……始めようか」

そして始まる。

命を懸けたクロとシロのぶつかり合い。

俺達の未来を決める……

学級、裁判。

今回はここまで。
次回学級裁判スタートです。

初回なのにコトダマが多い気もしますが、気にしない方向で。

それではおやすみなさい……

ところで、今回も前作と同じように学級裁判の席順は決まってたりするのかな?

19:00~30分頃に学級裁判開始します

>>737
今回の席順は時計回りで

天倉→音木→当麻→クリス→和水→神乃木→奉田→姫埜→王城→志賀→福永→狩谷→若葉→切原→美踊→歌恋→天倉

です。

それではまた後ほど

【コトダマ一覧表】

【モノクマファイル1】>>561

【サバイバルナイフ】
【クリスの血】
【クリスの服】>>566

【大広間の停電】>>570

【大広間のテーブル】>>576

【旧館の構造】
【旧館の電気】
【モノミの証言】>>582

【狩谷の証言】>>595

【クリスの真意】アップデート版>>618

【福永の証言】>>624

【倉庫のアイロン】>>631

【テーブルクロスの矛盾】>>635

【切り裂かれたテーブルクロス】>>645

【バーベキュー用の鉄板】アップデート版>>657

【事務室のブレーカー】
【エアコンのタイマー】アップデート版>>663

【美踊の証言】>>672

【トイレの故障】>>675

【防火扉の血】>>684

【タンクのケース】アップデート版>>690

【切原の証言】アップデート版>>693

【神乃木の証言】>>701

【暗視スコープ】
【マーケットのケース】>>712

【志賀の証言】>>720

【当麻の証言】>>725

クリス・アルテミア・フォン・リーデルハイドの死……それはアイランドの終わりを告げた。
生き残るのは14人のシロか1人のクロか……
命を懸けた学級裁判が今始まる……

    【学級裁判開廷!】

モノクマ「では、最初に学級裁判の簡単な説明をしておきましょう」

モノクマ「学級裁判では【誰が犯人か?】を議論し、その結果はオマエラの投票により決定されます」

モノクマ「正しいクロを指摘できればクロだけがおしおきですが、もし間違った人物をクロとした場合は…」

モノクマ「クロ以外の全員がおしおきされ、生き残ったクロだけにこの島から出る権利が与えられます!」

モノミ「なんて残酷で非道なルールでちゅか…!」

若葉「犯人はこの中にいるんだよね……」

モノクマ「モチのロンです!クリスクンを殺したのはオマエラの中の誰かなのです!」

モノクマ「あっ、学級裁判は公正に行うから安心してね」

和水「どこまで信用出来るものやら……」

モノクマ「それでは楽しい楽しい学級裁判スタートでーす!」

志賀「始まったけど何を話したらいいのかなぁ……」

狩谷「まぁ、1つずつ潰していくとしましょうや」

姫埜「それじゃあ、まずは凶器の話からしましょうか」

和水「議論のとっかかりとしてはいいんじゃないかな」

天倉「……」

凶器……クリスを殺すのに使われた刃物、か。

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ>>747
【サバイバルナイフ】
【バーベキュー用の鉄板】
【暗視スコープ】

和水「クリスクンを殺害した凶器……」

和水「見てわかる通り背中に刺さったナイフだね」

若葉「あんなのに刺されたらひとたまりもないよ……」

志賀「でもあのナイフ、どこにあったのかなぁ」

奉田「【元々旧館にあった】んじゃないの?」

狩谷「クリスの大将は相当警戒してたからねぇ……持ち込むのにも一手間だ」

姫埜「ありえない話、じゃないって事かしら……」

【】を論破しろ!

↓2

正解!

天倉「それは違う!」


天倉「いや、あのナイフは元々旧館にはなかったはずだ」

奉田「どうしてよ?」

天倉「あれは旧館の備品じゃなくてマーケットにあったサバイバルナイフなんだよ」

和水「つまり誰かが故意に持ち込んだとしか思えない……そういう事だね」

奉田「そっか……あんまり死体は見てないからわかなかったわ」

若葉「無理もないよ、死体なんて見慣れてる人の方が少ないと思うし……」

切原「凶器ははっきりした……なら次に問題となるのは」

歌恋「いなくなったクリスお兄さんが、どうして次の朝には旧館の大広間にいたのか……とか」

美踊「確かにおかしいよね……結局昨日探した時には見つからなかったのに」

クリスの死体が大広間で見つかった謎……確かに無視は出来ないな。

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ>>747
【クリスの血】
【クリスの服】
【モノクマファイル1】

狩谷「クリスの大将が大広間で見つかったという事は……」

狩谷「それじゃあ殺されたのも同じ大広間だったのかい?」

神乃木「ですがクリスさんがいなくなった時、大広間は探したはずです……」

切原「テーブルの下なども探したのか?」

王城「最初から死体を探すならともかく……」

王城「生きた人間の捜索にそんな場所を探すとは思えないな」

美踊「んー、でもクリス兄ちゃは大広間で見つかったんだし……」

美踊「やっぱり【殺されたのも大広間】だったんだよ!」

【】を論破しろ!

↓2

正解!

天倉「それは違う!」


天倉「いや、クリスは違う場所で殺されたはずだ!」

美踊「な、なんで言い切れるの?」

天倉「モノクマファイルを見てくれ……クリスは刺されてから数分間生きてたみたいなんだ」

美踊「本当だ……」

天倉「仮にクリスが大広間で刺されてからテーブルの下辺りに放り込まれたとして……生きてたならきっと助けを求めたはずだろう?」

姫埜「刺されたのに助けを求めないなんて普通は考えられないものね……」

天倉「そうだ、だからクリスは……」


歌恋「その推理はリズムが狂ってます……!」反論!


歌恋「天倉お兄さん、それだけでクリスお兄さんが大広間以外で殺されたと決めつけるは早いと思います……!」

天倉「ど、どうしてそう思うんだ?」

歌恋「助けを求めないなんて普通は確かにおかしいです……だけどあの時は普通じゃありませんでした!」

【反論ショーダウン開始!】

コトノハ>>747
【大広間のテーブル】
【クリスの服】
【旧館の構造】

歌恋「クリスお兄さんは助けを呼びたくても呼べなかった……」

歌恋「その可能性だってあるはずです……!」

天倉「確かに声は出なかったかもしれない!」

天倉「だけど動いて自分の居場所を示す事は出来たはずだ!」

天倉「それに血だって飛び散ってなかったんだぞ!」

歌恋「なら動きも封じられていたとしたら……」

歌恋「例えば、そう……死体があったテーブルのテーブルクロス……」

歌恋「犯人はクリスお兄さんを【テーブルクロスで包んでから刺した】んです!」

歌恋「これなら血もテーブルクロスが吸って飛び散るのを防いでくれます……!」

【】をコトノハで斬れ!

↓2

正解!

天倉「その意見、賛同は出来ない!」


天倉「いや、大広間にあるテーブルクロスで包んでから刺した可能性はまずない!」

歌恋「なんでですか……?」

天倉「クリスが見つかった大広間のテーブルには全く血がついてなかったんだ」

狩谷「なるほどねぇ、確かに歌恋の嬢ちゃんの推理が正しいならテーブルクロスにはたっぷり血がついてるはずだ」

歌恋「あっ……」

若葉「つまりクリス君は血が乾いてから大広間のテーブルに寝かされたって事だよね!」

天倉「そう、だからクリスの血が全くない大広間は……」

天倉「犯行現場とは考えられないんだ!」

歌恋「……わかりました」

美踊「か、歌恋……ごめんね、あたしがクリス兄ちゃが大広間で殺されたなんて言ったから……」

歌恋「美踊は悪くないよ。だから泣かないで……」

姫埜「麗しい姉妹愛はさておくとして、とりあえず気になる事があるんだけどいいかしら?」

福永「き、気になる事?」

姫埜「あの停電よ。あれは偶然だったの?」

音木「偶然にしては、出来すぎ……」

天倉「偶然じゃなかったはずだ……」

少なくとも誰かが故意に停電を起こそうとしていたのは間違いない。
それもクリスが殺されたあの時間に……

>>747の中から正しいコトダマを選べ!

↓2

正解!

天倉「これがその根拠だ!」


天倉「大広間と事務室にあるエアコン、そのタイマーがあの停電が起きる少し前にセットされてたんだ」

姫埜「つまり誰かが消費電力の限界でブレーカーを落とそうとしたって事?」

切原「エアコンのタイマーが引き金なら誰にでも停電を引き起こす事は可能……犯人を絞るのは難しいか」

天倉「……」

あの停電はエアコンが動いた事で引き起こされた……それでいいのか?

・いい
・よくない
・わからない

【正しい選択肢を選べ!】

↓2

正解!

天倉「これが正しい答えだ!」


天倉「……いや、違う」

志賀「違うって何がぁ?」

天倉「確かに誰かが故意に停電を起こそうとしていたのは間違いない……」

奉田「そのためのエアコンだろうしね……」

天倉「だけど、多分あの停電はエアコンが動いた事が原因じゃなかったはずだ」

福永「ど、どういう事?」

まずエアコンだけじゃ絶対に停電は起きない……その根拠もあったはずだ。

>>747から正しいコトダマを選べ!

↓2

正解!

天倉「これが証拠だ!」


天倉「モノミに聞いたけど、あの旧館はそう簡単に停電にはならないはずなんだ」

神乃木「そうなのですかモノミさん?」

モノミ「はい、そうでちゅ!エアコンを動かしたくらいでは停電にはなりまちぇん!正確に言えばさらにアイロンを2台までなら……」

モノクマ「全く余計な事ばっかり喋って!おしおきだべー!」

モノミ「うぎゃあああ!痛い、痛いでちゅー!」

天倉「と、とにかくあのエアコンを動かしたとしても旧館は停電にはならなかったんだ」

和水「ふぅ……」

天倉「ん……?」

和水「さて、こういう時はどう言えばいいんだろうね?」

若葉「ど、どういう事、トワ?」

和水「ハル、どうやら君のその主張……論破出来そうだよ」

天倉「……」

和水「付き合ってもらえるかな?」

天倉「……わかった」

和水「それじゃあ……」


和水「それは違うと思うよ」反論!

【反論ショーダウン開始!】

コトノハ>>747
【倉庫のアイロン】
【事務室のブレーカー】
【旧館の構造】


和水「今モノミが言ったよね?」

和水「旧館はエアコンをつけてさらにアイロンを2台までなら使えるって」

天倉「ああ……」

和水「つまり逆に言ってしまえば……」

和水「アイロンが3台あれば停電は引き起こせたという事になる」

和水「そしてボクは倉庫で見つけてるんだハル」

和水「3つ並んだアイロンをね」

和水「つまり犯人はあらかじめアイロンをセットしておいて電力を食い潰し……」

和水「エアコンのタイマーを併用する事で停電のための時限装置を完成させた」

和水「アイロンとエアコン……あの【停電はこの2つを組み合わせて起きた】トリックだったんだよ」

コトノハで【】を斬れ!

↓2

正解!

天倉「その意見は通らないぞ!」


天倉「残念だけど和水、あのアイロンでは停電は起こせないんだ」

和水「どうして?」

天倉「停電が起きた時、アイロンには電源が入ってなかったんだ」

和水「電源が……?」

天倉「そうだよな、若葉」

若葉「う、うん!確かに大広間を掃除して電気スタンドを片付けに行った時に電源の入ったアイロンがあったけど……もったいないし電源を切ってコンセント抜いちゃったんだ」

志賀「コンセントが抜かれてたら電気は食い潰せないねぇ……」

姫埜「若葉ちゃんが抜いた後誰かがまた電源を入れた可能性はないの?」

狩谷「いや、それはないねぇ……なあ切原の大将?」

切原「自分と狩谷が倉庫に行った時、確かにアイロンのコンセントは抜かれていた」

神乃木「つまりアイロンを使ったトリックは不可能だった……」

和水「なるほど……電源が入っていないなら、確かに不可能だね」

和水「すまないねハル、ボクの言いがかりだったみたいだ」

天倉「いや、いいんだ」

美踊「結局なんで停電は起きたのかな……」

歌恋「直接落としたとか……」

福永「ぼ、ぼくでも直接落とすのは難しいのに出来るのかな……事務室には台もなかったのに」

音木「……道具を使ったとか」

王城「道具と言ってもどんな物を使ったのやら……俺達は大広間にいたわけだし」

狩谷「オレ達も倉庫にいたな」

福永「ぼ、ぼくはトイレに……」

志賀「豪くんがトイレ入ったのは萌衣も見たから確かだよぉ?」

奉田「……1人いるわよ」

切原「なに?」

奉田「アリバイがなくてちょうど棒みたいな道具をいつも持ってる奴……」

奉田「あんたの事よ当麻!」

当麻「……あ?」

ここでこのスレの新システムについて説明させていただきます。

当麻クンと奉田さんがいわゆる反論ショーダウンを開始してしまいました。

そこで天倉クンにはどちらの意見が正しいか見極めていただきます。

お互いの主張をぶつけ合い、結論となったそれぞれの【】に対してどちらの意見が正しいかコトダマを使ってジャッジしてください。

これが新システム【激論ジャッジメント】です。

百聞は一見にしかず……早速やってみましょう。

【激論ジャッジメント開始!】

コトダマ>>747
【モノミの証言】

当麻「俺様が犯人だぁ?」

当麻「寝ぼけた事言ってんじゃねえぞ!」

奉田「あんたならいくらだってチャンスがあったじゃない!」

奉田「見張りがいた訳じゃないからパーティーが始まった後に旧館に入る事も……」

奉田「チェックをすり抜けてナイフを持ちこむ事も……」

奉田「あんたには出来たはずよ当麻!」

当麻「けっ、話にならねえ……」

当麻「じゃあ停電はどうやったんだよ?」

当麻「福永ですら難しいのに俺様がやったって言うなら方法を言ってみろや!」

奉田「その背中の槍を使ったのよ!」

当麻「なんだと!?」

奉田「あんたは旧館にナイフを持って忍び込んだ後、槍を使ってブレーカーを落とした」

奉田「停電で混乱してるアタシ達を尻目にクリスを外に連れ出したあんたは……」

奉田「外でクリスを殺したのよ!」

奉田「これなら飛び散ったはずの血が旧館にないのも説明がつくわ!」

当麻「てめえ、言うに事欠いて俺様の槍をなんてふざけた用途に……!」

当麻「【俺様はてめえらが喚いてた時旧館になんざ入ってねえ!!】」

奉田「【アリバイのないあんたならアタシが言った事全部出来たはずよ!】」

コトダマを使ってどちらの意見が正しいかジャッジしてください!

↓2

正解!

天倉「その議論、ちょっと待ってもらおうか!」


天倉「奉田、今回の議論で正しいのは当麻の方だ!」

奉田「な、なんでよ!」

天倉「当麻には停電時にアリバイがあるんだ……そうだろう、モノミ」

モノミ「はい、そうでちゅ!当麻クンは11時頃コテージ近く……ちょうどプールサイドにあちしといまちた!」

奉田「ええっ!?」

天倉「つまり奉田、当麻にアリバイがない事が大前提のお前の主張は……」

天倉「根底から間違ってるんだよ!」

奉田「そ、そんな……」

当麻「けっ、だから言っただろうが……」

奉田「ご、ごめん当麻……」

当麻「……ちっ、次はねえぞ」

なんとか収まったみたいだな……

狩谷「さて当麻の大将の疑いが晴れたところで……そろそろはっきりしておきたいところだねぇ」

若葉「はっきりって、何を?」

狩谷「もちろん……」

狩谷「クリスの大将がどこで殺されたのか、さ」

クリスが殺された場所か……

【ノンストップ議論開始!】

コトダマ>>747
【防火扉の血】
【バーベキュー用の鉄板】
【切り裂かれたテーブルクロス】


狩谷「クリスの大将が殺された場所……」

狩谷「そこを特定出来れば前進するはずだ」

美踊「〔大広間〕は違うんだよね……」

福永「〔トイレ〕も、ぼ、ぼくが入ってたよ!」

狩谷「〔倉庫〕にはオレと切原の大将がいたねぇ……」

志賀「じゃあ〔厨房〕とか?」

王城「それとも〔外〕か……」

若葉「〔廊下〕じゃないかな……」

〔〕に同意しろ!

↓2

正解!

天倉「その意見に賛成する!」


天倉「若葉の言う通り……犯行現場は廊下だ」

切原「廊下、だと……」

天倉「防火扉があっただろう?その内側と扉の下の壁に血痕が飛び散ってたんだ」

美踊「そ、それって生人兄ちゃの血じゃないの?」

天倉「いや、あの血は相当な量だった……切原だけの血じゃ説明がつかない」

歌恋「だけどクリスお兄さんはどうして廊下に……」

姫埜「そもそもクリス君は自分で廊下に出たの?それとも犯人に連れ出されたの?」

天倉「……クリスは自分の意思で出たはずだ」

それはクリス自身が証明している!

>>747から正しいコトダマを選べ!

↓2

正解!

天倉「これがその根拠だ!」


天倉「クリスは自分の意思で廊下に出た……二ノ宮の証言が根拠になるはずだ」

和水「二ノ宮とはどっちの事を指してるのかな?」

天倉「ああ……美踊の方だ」

美踊「あたし?」

歌恋「ほら、停電の時の……」

美踊「あれかー!」

王城「もしかして覚えているのかな……停電時の会話を」

美踊「もちろん!」

……

バチン!

天倉「なっ!?」

若葉「はわっ、わわわわわっ!?暗い、暗いよ!」

和水「だ、誰だかわからないけど抱きつかないでくれないか!」

美踊「わあ!暗いよ、真っ暗だよ!なんかワクワクしてきた!」

歌恋「み、美踊……はしゃぎすぎだよ」

志賀「そういえば知ってるぅ?停電とかのハプニングがあると興奮して妊娠しやすくなるんだよぉ?」

天倉「さ、寒気がする……」

ガチャッ……

クリス「貴様何をしている!?」

姫埜「と、とにかく危ないから動かないで!」

クリス「待て、曲者!」

バタンッ!

神乃木「み、みなさん落ち着きましょう!」

音木「これも悪魔の仕業……?」

奉田「や、やめてよ、アタシそういうの苦手なんだから!」

……

美踊「こんな感じだよ!」

狩谷「確かにクリスの大将、自分で出て行ったみたいだねぇ」

姫埜「と言うよりまるで誰かを追いかけていったみたいよね、これ」

奉田「だけどどうしてクリスはここまではっきり見えてるような事を言い方してるのよ?」

それはきっとあれを使ったんだ……

>>747の中から正しいコトダマを選べ!

↓2

正解!

天倉「これがその根拠だ!」


天倉「暗視スコープ……クリスはきっとそれを使ったんだ」

和水「確かに暗視スコープがあればあの暗闇でも周りを見る事は可能だね……」

狩谷「クリスの大将は停電が起きた瞬間に暗視スコープを着けて怪しい人物を目撃したわけか」

若葉「でもクリス君はどうしてそこまで……」

クリスがそこまで警戒した理由か……

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>747
【クリスの真意】
【大広間の停電】
【狩谷の証言】

切原「クリスの警戒は尋常ではなかった……」

音木「暗視スコープまで、用意して……普通じゃない」

狩谷「クリスの大将はどうしてそこまで警戒してたのか……」

当麻「けっ、【あいつの考えなんざわかるか】よ」

和水「クリスクンの考えか……」

【】を論破しろ!

↓2

正解!

天倉「それは違う!」


天倉「……クリスが何を考えていたのか、わかるかもしれない」

当麻「あん?」

天倉「クリスのコテージからこんな物が見つかったんだ、見てみてくれ」

切原「これは……!?」

若葉「きょ、脅迫状?」

福永「な、なんでこんなものをクリス君が……?」

天倉「これを送ってきた相手の心理はわからない……だけどクリスはこれを無視する事が出来なかった」

狩谷「責任感が強いクリスの大将なら、不思議でもないねぇ……」

和水「つまりあのパーティー自体もクリスクンが殺人を起こさせないための計画だったんだね……」

美踊「ど、どういう事?」

和水「この手紙にはいつ殺人が起きるかは書いていない。だからこそクリスクンは朝までのパーティーでみんなを疲れさせる事で殺人へ使う体力を削ごうとしたんじゃないかな?」

若葉「もしかしたら仲良くさせるのを抑止力にしようとしたのかも……」

姫埜「この手紙は疑心暗鬼を生む爆弾みたいなものだから……誰にも話せなかったのね」

クリス……

神乃木「……あの、よろしいですか?」

天倉「どうした神乃木」

神乃木「クリスさんが暗視スコープを使った事、そして暗視スコープを持っていた理由はわかりましたが……なら犯人は?」

歌恋「確かに、クリスお兄さんが追いかけた人も……暗闇を物ともしてないような……」

美踊「そ、それに生人兄ちゃを殴ったのもその不審者なら……やっぱり暗闇でも平気だったって事だよね?」

志賀「つまり、どういう事ぉ?」

和水「犯人も暗闇をどうにかする手段を持っていた……そういう事だろうね」

犯人が暗闇をどうにかした方法……多分暗視スコープがあった場所で見つけたアレが関係してるはずだ……

>>747から正しいコトダマを選べ!

↓2

正解!

天倉「これで証明してみせる!」


天倉「犯人も……暗視スコープを使ったのかもしれない」

奉田「は、犯人も!?」

天倉「マーケットにクリスが持っていたのと同じケースがあった。しかも中には暗視スコープが2つ入っていたんだよ」

若葉「もしかしてそれがクリス君の……?」

天倉「ああ、クリスが持ち歩いてたケースだと思う」

音木「根拠は、あるの……?」

根拠か……マーケットにあったケースがクリスが持っていたのと同じである根拠……

【閃きアナグラム開始!】

ー か さ ら ひ ぎ ケ ま け お ね よ ス

○○○の○○

○を埋めて言葉を完成させろ!

↓2

正解!

天倉「これが根拠だ!」


天倉「そのケースに入っていたのは暗視スコープだけじゃない。ジェラルミンケースの鍵も入ってたんだ」

切原「危険物を入れたケースの鍵か……」

天倉「そうだ、犯人は……おそらく準備でドタバタしていた時にあらかじめ隠しておいた暗視スコープを使って動き、クリスが死んだ後その暗視スコープをクリスの持つケースに入れたんだ」

和水「そしてそれをマーケットに戻した……証拠隠滅にしては中身をそのままにするなんてお粗末な行動だけど……」

奉田「それで結局、その犯人は誰なの!?」

天倉「おそらく暗視スコープは大広間のテーブルの下にでも隠していたはずだ」

天倉「そしてクリスが叫んだ時扉の開いた音がして……そしてクリスが後を追いかけた事を考えると……おそらく大広間にいた誰かが暗視スコープを取ったのをクリスは見咎めたんだと思う」

若葉「じゃあ、犯人は大広間にいた人……?」

犯人かはともかく……大広間にいたメンバーで怪しいのは確かに1人いる……
だけど……いや、ここで立ち止まってもしかたがない!

人物を指名しろ!

↓2

正解!

天倉「それはお前だ!」


天倉「王城……お前なんじゃないか?」

王城「えっ……」

天倉「ずっと気にはなってたんだ……さっきの二ノ宮の証言で出てきた大広間の会話……」

……

バチン!

天倉「なっ!?」

若葉「はわっ、わわわわわっ!?暗い、暗いよ!」

和水「だ、誰だかわからないけど抱きつかないでくれないか!」

美踊「わあ!暗いよ、真っ暗だよ!なんかワクワクしてきた!」

歌恋「み、美踊……はしゃぎすぎだよ」

志賀「そういえば知ってるぅ?停電とかのハプニングがあると興奮して妊娠しやすくなるんだよぉ?」

天倉「さ、寒気がする……」

ガチャッ……

クリス「貴様何をしている!?」

姫埜「と、とにかく危ないから動かないで!」

クリス「待て、曲者!」

バタンッ!

神乃木「み、みなさん落ち着きましょう!」

音木「これも悪魔の仕業……?」

奉田「や、やめてよ、アタシそういうの苦手なんだから!」

……

姫埜「あれ……志紀君の声だけ、しないわよ」

王城「……!」

天倉「そうなんだ!あの停電の中みんなの声は確かに聞こえてたはずなのに……」

天倉「王城だけがまるでいなかったかのように一言も喋ってないんだ!」

王城「ん、ぐうっ……!」

天倉「王城、それだけじゃないんだ……」

暗視スコープやナイフをそのまま持ってきたとは思えない。
だから王城は準備の時の自分の立場を利用して……あるものと一緒に持ってきたんだ!

>>747から正しいコトダマを選べ!

↓2

正解!

天倉「これで証明してみせる!」


天倉「王城、テーブルクロスを交換するように仕組んだのもお前だな?」

王城「くっ……!」

天倉「お前は俺達が昼から掃除をするその前に旧館に忍び込んでテーブルクロスを1枚切り裂いた」

和水「その時にナイフや暗視スコープを持ってこなかったのは……万が一掃除で見つけられる危険性を考慮したからかな?」

天倉「そしてお前は俺達に頼まれた新しいテーブルクロスと一緒に自分用の暗視スコープとサバイバルナイフを持ち込んだ……」

若葉「それじゃあ、本当に王城君が……」

王城「その一手、致命的だぞ!」反論!

【反論ショーダウン開始!】

・コトノハ>>747
【テーブルクロスの矛盾】
【狩谷の証言】
【大広間のテーブル】


王城「待ってくれないかな?」

王城「さっきからずいぶん好き勝手な事を言ってるけど……」

王城「全て推測じゃないか!」

王城「停電の時はビックリして声が出なかっただけ」

王城「テーブルクロスの件だって根拠があるわけじゃない……」

王城「そもそも旧館の倉庫には換えのテーブルクロスがあったはずだ」

王城「【テーブルクロスを頼まれたのはあくまで偶然……】」

王城「そんな偶然に頼って計画なんて出来るわけがない!」

コトノハで【】を斬れ!

正解!

天倉「その反論、真っ向から打ち崩す!」


天倉「偶然じゃなかったとしたら?」

王城「なっ……」

天倉「切原と掃除した時、倉庫のテーブルクロスは使えないくらい汚れてたんだ」

切原「確かにそうだ、自分も覚えている」

天倉「だからこそ俺達はテーブルクロスの新品を頼んだ……だけど」

天倉「捜査を始めた時にはテーブルクロスはキレイになってたんだ……そのまま使えるくらいに」

姫埜「まさかテーブルクロスを切り裂いた時に一緒に倉庫のテーブルクロスを汚したっていうの!?」

天倉「そうやってテーブルクロスを頼むように誘導した王城はまんまと犯行用の道具を持ち込んだ……反論はあるか?」

王城「うっ、ぐっ、ぐううっ……」







王城「……いいや、反論なんてないさ」






志賀「認めるのぉ……?」

王城「そうさ、俺は確かにテーブルクロスを切り裂いたり汚したりして色々旧館に持ち込んだ」

王城「うまくいってると思ったけど、予想が外れたかな?」

美踊「だ、だけどなんで!」

王城「俺にも届いたんだよ、クリスと同じ手紙が」

奉田「えっ……」

王城「だから護身用に色々持ち込んで、盾代わりに厨房から鉄板まで盗んだっていうのに……」

王城「クリスには勘違いされ、間違えて切原を殴って……全く俺は何をしてるんだか」

歌恋「こ、これって……」

王城「怖くなって、急いで大広間に逃げて……」

狩谷「まさか、王城の大将……」

王城「後は怯えるだけだった……切原が助かって良かったよ」

当麻「てめえ、クリスは殺してないって言うつもりか……!?」

王城「当然だろう、だって俺は犯人じゃない」

神乃木「そ、そんな!」

王城「それに俺にクリス殺しが不可能なのは……天倉もわかるだろう?」

天倉「……」

確かに、王城には無理かもしれない……
だって王城は……

・停電が直った時大広間にいたから
・暗闇で何が起きてるかわからなかったから
・返り討ちにあったから

【正しい選択肢を選べ!】

↓2

正解!

天倉「これが根拠だ!」


天倉「王城は停電が直った時、既に大広間にいたんだ」

……

バチン!

【王城「電気ついたな……」】

和水「うわっ、何をしてるんだい!」

若葉「め、萌衣ちゃん!?」

志賀「あれぇ?」

天倉「んなっ!?」

……

天倉「停電は5分もなかった。その間に切原を殴って防火扉を動かしてクリスを殺して証拠を全て隠す……そんな真似が出来るとは思えない」

若葉「そ、それじゃあ……」

天倉「王城は切原を殴ったりはしても、おそらく……」

天倉「クリスは殺してない……!」

王城「はっ……正解だよ、天倉」

じゃあ誰なんだ……
クリスを殺したのはいったい……!

     【学級裁判中断!】

今回はここまで。
今週はこのままこちらを更新します。

しかしまさか同じようなシステムをやるスレがあったとは知りませんでした……
知らなかったとはいえ他にあるならまた違うシステムで考え直す事にします。

それではおやすみなさい……

20:30から再開

学級裁判は今回で終わると思います

後今週はこのままこちらを更新しますのでこまるスレは来週になります

それではまた後ほど

     【学級裁判再開!】

天倉「……とにかく、鉄板を盗んで切原を殴ったり、凶器を用意したのは王城、お前なんだな?」

王城「そうだな。まあ、廊下に落としたナイフを凶器に使われた以上……俺も共犯者になるのかな?」

奉田「そんな都合のいい話が本当にあるの……!?」

福永「そ、そう言って本当は犯人って可能性も捨てきれないよ……」

王城「疑われるような行動だったのは自覚しているよ……まっ、運が悪かったんだ」

歌恋「う、運って、切原お兄さんをあんな目に遭わせたのにそれだけですか……!?」

切原「……自分は気にしていない」

美踊「生人兄ちゃ、いいの!?」

切原「クリスとは違い、自分はこうして生きている……」

切原「そして自分達が突き止めなければならないのはクリスを殺した犯人だ」

王城「寛大な心に感謝するよ切原……」

姫埜「志紀君、1つ聞いていい?」

王城「なにかな?」

姫埜「あなたはどうやら色々やらかしてたみたいだけど……防火扉はあなたが動かしたの?」

王城「ああ、それか……天倉はどう思う?」

天倉「……」

王城が防火扉を動かしたのかどうか、か。
その答えを出すためにはそもそも防火扉がいつ動かされたのか……それを導き出さないといけないな……

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>747
【切原の証言】
【福永の証言】
【神乃木の証言】

王城「みんなはどう思う?」

王城「俺は防火扉を動かしたのか……」

王城「それとも動かさなかったのか……」

神乃木「正直に話してはくださらないのですか……?」

王城「それじゃあダメだろう?」

王城「この程度自分達で答えを出してもらわないと……」

王城「犯人なんて永遠(とわ)に見つからない」

和水「わざとボクの名前を使うのはやめてくれないかな……」

志賀「そもそも防火扉っていつ開けられたのかなぁ?」

和水「〔切原クンが殴られる前〕か……」

若葉「〔切原君が殴られた時〕に偶然開いたとか!」

当麻「けっ、〔切原を殴った後〕で物陰にでも隠そうとしたんじゃねえか?」

王城「さて、お手並み拝見といこうか……」

〔〕に同意しろ!

↓2

正解!

天倉「その意見に同意する!」


天倉「和水の考えに賛成だ!」

狩谷「防火扉は切原の大将が殴られる前に動かされてたって言うのかい?」

天倉「切原は殴られる前、壁伝いに大広間に向かう途中……厨房を通り過ぎた辺りで違和感を感じたんだよな?」

切原「ああ、そうだ。まるであるはずの物がないような感覚だったぞ」

奉田「あるはずの物がない……もしかしてそれが」

天倉「そうだ!切原が感じた違和感、それは壁伝いに歩いていたのにあるはずの防火扉がなかったから感じたものだったんだ!」

姫埜「志紀君は暗視スコープを着けてたんだからその事をわかってたはずよね……」

志賀「だけどそれだけじゃあ、志紀くんが防火扉を動かした証明にはならないよぉ?」

もちろんそれだけじゃない……
切原の感じた感覚、そこにもう1つあるピースが合わされば……
防火扉がいつ動いてそれが誰に可能だったのかを導き出せる!

>>747から正しいコトダマを選べ!

↓2

正解!

天倉「これで証明してみせる!」


天倉「狩谷、倉庫で停電になった後……どこかで扉が動くような音がしたんだよな?」

狩谷「ああ、大広間よりは近い距離だと思うけど……そうか、あれが防火扉の!」

天倉「そう、狩谷が音を聞いたまさにその時、防火扉は動かされたんだ!」

美踊「あ、あたしも聞いたよ同じ音!」

音木「暗闇の時間に鳴らされた扉の音……そしてその時かの地にいたのは」

若葉「殴られた切原君、殺されたクリス君、それと……王城君」

王城「……」

天倉「どうだ王城!これで証明……」

王城「残念、半分ハズレだ」

天倉「えっ……」

王城「確かに俺は誰かの気配を厨房側から感じて自分の姿を見られないように、防火扉を動かした……『音を鳴らさないよう気をつけて』な」

志賀「音を鳴らさないようにって……」

王城「当然だろう?俺はナイフまで持ってきたんだ……あらぬ疑いがかからないように些細な音にも気を配った」

和水「……しかし扉は動かしんだろう?」

王城「ああ、片方の扉を半分だけな」

半分だけ……!?

若葉「だ、だけど血の飛び散り方から見て片方だけでも防火扉は完全に動かされたはずだよ!?」

王城「そう、つまり俺が半分動かして切原を殴った後……完全に動かした人物がいる」

それって……

奉田「切原は気絶してて、王城は動かしてない……じゃあ防火扉を音を出して動かしたのって……」

廊下にいた人物の中ではもう1人しかいない……!

人物を指名しろ!

↓2

正解!

天倉「お前しか、いない!」


天倉「クリス……防火扉を動かしたのはクリスだったのか!?」

王城「正解。まあ少し意地悪な問題だったかな?」

志賀「だ、だけどぉ、クリスくんはなんで防火扉を……」

王城「簡単さ、切原を守ろうとしたんだよ」

切原「なに……!?」

王城「殴られて気絶している仲間を、ナイフと鉄板を持った不審者から守るために……クリスは防火扉で遮断しようとしたんだ」

姫埜「きっと無我夢中だったんでしょうね……」

王城「まあ、俺がさっさと逃げたから動かしたのは片側だけみたいだけど……本当に運が悪いなクリスは」

王城「そのせいで犯人に殺されたんだから……」

天倉「なっ……」

当麻「てめえ、犯人がわかってんのか!?」

王城「全ての状況を考えたら想像はつく……天倉もなんとなく察しがついてるんだろう?」

天倉「……ああ」

状況を考えたら怪しいのは……あいつだ!

人物を指名しろ!

↓2

正解!

天倉「それはお前だ!」


天倉「……福永、お前なんじゃないか?」

福永「へっ……へっ、へえっ!?」

若葉「ふ、福永君がクリス君を!?」

福永「ま、まっ、待って待ってよ!な、なんでぼくが……!」

天倉「簡単な話だ。大広間にいた俺達、王城に殴られた切原には一種のアリバイがある……王城には一連の犯行は時間的に不可能だ」

天倉「だけどトイレに1人いたお前なら、クリスを殺して証拠を隠す時間があったはずだ!」

福永「ちょ、ちょっと待ってってば!?」

福永「た、たたたしかにぼくにはアリバイがないようなものだけど……だけどそれはぼくだけじゃない!」

福永「狩谷君にだってアリバイはないじゃないか!?」

福永「そ、それなのにぼくを犯人と決めつけるなんて……」

天倉「いいや、狩谷に犯行は無理だ!」

もしクリスを殺した犯人が、王城のやった事以外をしたのなら……
狩谷には絶対に出来ない事がある!

狩谷には絶対出来ない事は?

・クリスを殺す事
・旧館を停電にする事
・証拠隠滅

正しい選択肢を選べ!

↓2

不正解……

信頼5→4

いや、そうじゃない!
狩谷は切原を連れてくるまで1人だったから証拠隠滅は出来たかもしれない……
だけどある出来事があった時狩谷は1人じゃなかった……つまり狩谷には!

>>857から正しい選択肢を選べ!

↓2

正解!

4→4.5

天倉「これが根拠だ!」


天倉「確かに狩谷は倉庫に1人だった……クリスを刺したり、証拠隠滅は出来たかもしれない」

天倉「だけど狩谷には旧館を停電にする事は出来ないんだ!」

天倉「なぜなら停電になるその瞬間まで……」

天倉「狩谷は切原と一緒にいたんだからな!」

福永「うぎっ!?」

天倉「アイロンの電源が抜かれてたから時限装置の可能性は低い……」

天倉「つまりあのブレーカーは手動で下ろされた可能性が高いって事になる!」

天倉「福永……お前の身長ならちょっとした道具があればブレーカーを落とせたはずだぞ!」

福永「うぎっ、が、ががっ……!」

奉田「ちょ、ちょっと待ってよ!本当に他の時限装置とかがあった可能性はないの!?」

王城「確かにアイロンが失敗した時に備えて他の手を打っていたかもしれないな……」

いや、あのブレーカーに何かを仕掛けた可能性は低いはずだ。
何か仕掛けていたならあんな状態はおかしい……!

>>747からコトダマを選べ!

↓2

正解!

4.5→5

天倉「これで証明してみせる!」


天倉「事務室のブレーカーには埃が積もっていた……もし他に仕掛けをしていたなら埃が積もったままなのは変だ」

和水「おそらくギリギリまでアイロンによる電気の使いすぎの停電という事にしたかったんだろうね……だからこそ埃があまり取れないように注意してブレーカーを落とした」

福永「ぐっ、ぎぎっ……」

姫埜「本当に豪君が……?」

志賀「ちょっと待ってくれないかなぁ?」

美踊「ど、どうしたの萌衣姉ちゃ?」

志賀「あのねぇ、春尊くんの主張には大きな穴があるんだよぉ」

志賀「あっ、穴と言ってもそっちの意味じゃないからねぇ?」

切原「誰も聞いていない……!」

狩谷「で、志賀の嬢ちゃんは何がおかしいと思うんだい?」

志賀「もし萌衣が見落としてるんじゃないなら……豪くんに犯行は不可能だと思うよぉ?」

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>747
【タンクのケース】
【志賀の証言】
【防火扉の血】

志賀「あのねぇ……もし豪くんが犯人なら当然豪くんは廊下にいたんだよねぇ?」

歌恋「そ、そういう事になりますね……」

志賀「だけどクリスくんが殺された時……」

志賀「廊下は真っ暗だったはずだよぉ?」

姫埜「豪君は真っ暗な中でクリス君を刺した事になるわね……」

志賀「暗視スコープを持ってたクリスくんや志紀くんはともかく……」

志賀「【豪くんはあの暗闇の中で何も見えなかった】はずだよぉ?」

狩谷「あの暗闇で人を刺し殺すのは不可能だろうねぇ」

【】を論破しろ!

↓2

正解!

天倉「それは違う!」


天倉「いや、福永には手段があったんだ」

志賀「手段ってぇ?」

天倉「これを見てくれ」

和水「これは暗視スコープのケースだね」

天倉「トイレのタンクの中に沈んでたのを見つけたんだ」

若葉「ト、トイレのタンクって……」

王城「犯行時刻福永がいたはずの場所、だな」

福永「あがっ!?」

天倉「福永はこのケースの中の暗視スコープを使って停電を攻略したんだ!」

天倉「どうだ福永、反論はあるか?」

福永「ぎ、ぎぎぎ……」

福永「……」

福永「あ、あるさ……!」

福永「あ、ああああるに決まってる!こここっ、こんな事で犯人扱いされてたまるかぁ!」

犯人は間違いなく福永だ……
反論があってもそれは全部論破していけるはず!
だからこのまま突き進む……!

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>747
【トイレの故障】
【マーケットのケース】
【当麻の証言】

福永「じ、じじじ実は、ぼくはトイレにいなかったんだ……」

切原「トイレにいなかっただと?」

福永「す、すぐ近くにブレーカーがあるのは知ってたから……壁伝いに事務室に行こうと思って」

奉田「なんで黙ってたのよ!?」

福永「ト、トイレにずっといたなら……疑われずにすむと思って」

王城「まあ、無理もないんじゃないかな?」

福永「だ、だからぼくはタンクの暗視スコープなんて知らない……」

福永「き、きっと【ぼくが入るずっと前に誰かが入れておいたんだ】!」

姫埜「それだと怪しいのは……」

音木「ふふっ、わたしになる……容疑者に急浮上……」

【】を論破しろ!

↓2

正解!

天倉「それは違う!」


天倉「福永、それはないんだよ」

福永「な、なんで、なんで言い切れるんだよぉ!?タンクの中でも見たって言うのか君はぁ!」

天倉「ああ、そうだ」

福永「……えっ」

天倉「ただし見たのは俺じゃない……切原と二ノ宮達が証人だ!」

切原「確かにトイレの故障……タンクの中のチェーンの修理のため9時頃タンクの中は見た」

美踊「あたしと歌恋も見たよー!」

歌恋「だ、だけど中には何もありませんでした……」

福永「んなっ!?」

狩谷「なるほど、9時以降にタンクの中に暗視スコープが仕掛けられたなら……福永の大将はがぜん怪しくなるねぇ」

福永「ち、違っ!」

奉田「持ち込んだとしたら、やっぱり外に出たあのときよね……」

狩谷「パーティーがクリスの大将が目を光らせていた以上、他にはないだろうねぇ……」

若葉「大広間や厨房には人がいたからそこからトイレに持っていったって事もないはずだよね……」

志賀「だけど豪くんは旧館に戻る時何も持ってなかったような……」

切原「志賀、お前は片時も福永から目を離さなかったのか?」

志賀「うーんと……」

いや、志賀は福永から目を離した瞬間があるはずだ……

>>747からコトダマを選べ!

↓2

正解!

天倉「これで証明してみせる!」


天倉「志賀、確か当麻に料理を渡した帰り……当麻のコテージを見たんだよな」

志賀「うん、そうだけどぉ……」

天倉「その時福永はどうしてたんだ?」

志賀「そういえば豪くん、あの時萌衣を置いて旧館の入口にいたような……ああっ!」

天倉「そう、その時既に福永は旧館の外にあらかじめ隠しておいた暗視スコープを持ってたんだ」

和水「そして志賀さんに気付かれないように旧館に持ち込んで……トイレにこもった」

切原「万が一誰かにトイレの中を見られた時のために暗視スコープのケースはタンクに隠していたのか……」

福永「ぐぎっ、ぎぎ……!」

王城「盛り上がってるところ悪いが、1ついいかな?」

奉田「何よ、王城!」

王城「いや、当然の疑問なんだけどさ……」

王城「福永がクリスを殺したとして……その後は?」

王城「死体とケースはいったいどこへ消えてしまったのか?」

王城「それに防火扉に飛び散った血の量が多かったなら……」

王城「いったいどうやって福永は返り血を防いだのか?」

王城「これを証明しない限り……福永は犯人だと確信は持てないはずだ」

福永「そ、そうだよ……」

福永「ど、どこにぼくが死体やケースを隠したって言うんだぁ!?」

福永「そ、そそそれにぼくに血なんてついてないぞぉ!」

王城「……さあ、そろそろクライマックスだ」

王城「……くくっ」

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>747
【マーケットのケース】
【クリスの真意】
【当麻の証言】

王城「福永がクリスを殺したとして……」

王城「その後何をしたのかな?」

姫埜「まず血の飛び散った防火扉を元に戻したはずよね……」

当麻「その後クリスの死体をどこかに隠しやがったんだろ?」

奉田「後暗視スコープが2つと鍵が入ったケースもね!」

美踊「あれだけ探したのになかったよね」

歌恋「トイレは、探してないけど……」

福永「ぼ、ぼくが死体やケースをトイレに隠したって言うなら……」

福永「しょ、しょしょしょしょしょしょしょしょ……」

福永「証拠を出してよ……!」

福永「【ぼくがトイレに隠した証拠なんてない!】」

福永「天倉君の推理はただのいいがかりなんだぁ!!」

【】を論破しろ!

↓2

正解!

天倉「結論は、ただ1つだ!」


天倉「マーケットで見つけたクリスのケースだけど……水に濡れてたんだ」

和水「濡れていた?」

天倉「それに切原が直したトイレのチェーンは何かを入れたら切れたらしいけど……暗視スコープのケース1つで切れたとは思えないんだ」

若葉「あっ、もしかして!」

天倉「そう、福永はクリスの持っていたケースをトイレのタンクに隠したんだ!」

福永「あがあっ!?」

天倉「そしてクリスの死体もあの時、俺が行ったあの時……福永と一緒にトイレにいたんだ……!」

美踊「つ、つまり豪兄ちゃは、死体を隠したまま……春尊兄ちゃと話したって事……?」

歌恋「そ、そんな……」

福永「が、ががが、ぎぎぎ……ぐぐぐ……げげ、ご……!」

姫埜「豪君、あなたなの!?あなたがクリス君を……!」

福永「ま、ままままままま待って待って待ってくれよぉ!!」

福永「まだ、まだだまだまだまだまだまだぁ!!」

福永「じゃあ血はどうしたって言うんだぁ!」

福永「ぼくが返り血を全く浴びてないのは……」

福永「天倉君が一番よくわかってるだろぉ!?」

……確かに、福永は返り血を浴びていなかった。
だけど福永は……もし俺の予想があってるなら!

とんでもない方法で、返り血を処理したんだ……!


福永「そ、それは間違ってるよぉ!」反論!

【反論ショーダウン開始!】

・コトノハ>>747
【神乃木の証言】
【福永の証言】
【モノミの証言】
【サバイバルナイフ】
【大広間の停電】

福永「ぼ、ぼくは返り血なんて浴びてない!」

福永「だってぼ、ぼくは犯人じゃないんだ!」

福永「天倉君は間違ってる、間違ってるんだよぉ!」

天倉「返り血対策は当然用意してあったはずだ!」

天倉「おそらくテーブルクロスを使って……」

天倉「福永、お前は返り血をやり過ごしたんだ!」

福永「テ、テーブルクロスゥ!?」

福永「そ、そそんなもの使った根拠がどこにあるって言うんだぁ!?」

福永「そもそもあんな大きな物……」

福永「しょ、処分するにも一苦労じゃないか!」

福永「【処分する方法がない】以上……」

福永「そ、そそそんなのは認められないんだぁ!!」

【】をコトノハで斬れ!

↓2

正解!

天倉「その反論、打ち砕く!」


天倉「……福永、お前はとんでもない方法でテーブルクロスを処理したんだ」

福永「な、なになにを」

天倉「福永、お前は……」

天倉「切原の治療の時にテーブルクロスを下に敷いて使ったらしいな?」

天倉「そうだろう、神乃木」

神乃木「は、はい……ま、まさか!?」

天倉「福永、お前はクリスの血を切原の血で隠したんだ!」

天倉「返り血のついたテーブルクロスを血を流している切原相手に使う事で……」

天倉「テーブルクロスに血がついても不自然じゃない状況を作り上げたんだよ!」

福永「ぐぎあ!?」

姫埜「あ、あの時のテーブルクロスに、クリス君の血が……?」

当麻「ちっ、とんでもねえ野郎だ……!」

福永「ち、違う、違うんだ……ぼくは、クリス君を殺してない、殺してなんかいない……」

福永「殺して、なんか……」

福永「……」

福永「殺してなんかいないんだぁ!!」

狩谷「まだ認めない、か……悲しいねぇ」

若葉「決定的な証拠を突きつけないと……」

和水「1つ可能性があるとするなら……停電させる時に使った道具、かな」

停電させる時に使った道具……
福永にとってアイロンが動かなかったのはイレギュラーだったはず……
つまりその道具は……
その時持っていた物を使った可能性が高い!

【パニックトークアクション開始!】

福永「ぼぼぼぼぼぼぼ……」

福永「くくくくくくく……」

福永「ははははははは……」

福永「はん、はん、はん、はん、はん、犯人なんかじゃない……」

福永「犯人なんかじゃない犯人なんかじゃない犯人なんかじゃない犯人なんかじゃない犯人なんかじゃない犯人なんかじゃない!!」

福永【ぼくが犯人である決定的証拠なんてどこにもないんだぁ!!】




う  た




並び替えて答えを示せ!

↓2

ほうたい?

正解!

天倉「これで議論は終了だ!」


天倉「福永……お前は焦ったはずだ」

福永「ぼくは、ぼくはははははは」

天倉「無理もない、仕掛けていたはずなのに停電にならなかったんだからな」

福永「犯人じゃ、ないないないないない」

天倉「だからお前は急遽事務室に行って自分の手でブレーカーを落とす事にしたんだ」

福永「ぼく、は……」

天倉「だけど手を使えば埃が落ちて不自然になる……だからお前は」

福永「犯人なんかじゃ……」

天倉「その左腕に巻いた包帯を使ったんだ!」

福永「な、い……」

天倉「包帯をレバーに回して……それをお前は引っ張った!」

天倉「だけどお前は切原の治療、朝までの寝ずの番、クリスの死体や証拠の処理に手一杯で……包帯を変える余裕はなかったはずだ!!」

和水「つまりその包帯にレバーについていた埃が付着していれば……」

若葉「決定的証拠になるね!」

福永「ぎ、が、ぐ、ご……」

狩谷「もし違うならどこでついた埃かハッキリしてもらおうかね、福永の大将」

福永「あ、が……」

天倉「もう終わらせるぞ福永……」

事件を振り返って全てをハッキリさせて……

それで、終わりだ……!

【クライマックス推理開始!】

ACT.1
まず今回の事件は1枚の手紙から始まった。
クリスに対して送られたその手紙は殺人予告ともとれる物で……
クリスはその対策として俺達を集めたパーティーを企画したんだ。

ACT.2
だけどその手紙を受け取ったのはもう1人いた。
王城志紀……その存在が事件を複雑化させてしまったんだよ。
王城はまず昼からの掃除の前にパーティー会場の旧館に行き……テーブルクロスを切り裂いた。
さらに倉庫のテーブルクロスも汚す事で王城はテーブルクロスに隠して自分の用意した物を持ちこめる環境を作ったんだ。
そして買い出しの荷物と一緒に王城はナイフや暗視スコープを持ち込んだ。
さらに同じタイミングで犯人が旧館を停電にさせるためアイロンとエアコンのタイマーをセットしたんだ。

ACT.3
パーティーが始まる直前犯人は当麻にご飯を持っていく志賀に付き添って外に出た。
そして志賀の目を盗んであらかじめ外に用意した暗視スコープを手に取ったんだ。
そしてトイレに行った犯人は用意してあったんだろうテーブルクロスと暗視スコープを持ってそのまま待った……エアコンが起動して停電になるその時を。

ACT.4
だけどここで犯人が予期していなかった事態が起きた。
エアコンが起動しても停電にならなかったんだ。
それは掃除の時若葉が倉庫のアイロンの電源を抜いていたからなんだけど……そんな事は知らない犯人は焦ったはずだ。
だから犯人は暗視スコープのケースをトイレのタンクに隠すと急いで事務室に行き……自分が普段から腕に巻いていた包帯を使ってブレーカーを落とした。

ACT.5
犯人によって停電になった大広間では2人の人間が動いていた。
1人は王城……王城はテーブルの下に隠した暗視スコープとナイフ、厨房から盗んだ鉄板を取ると廊下に飛び出した。
もう1人はクリス……クリスは用意していたケースの中にある暗視スコープで外に出る王城を見つけてそれを追いかけたんだ。

ACT.6
防火扉を半分動かして鉄板を構えた王城は、倉庫から様子を見に来た切原を殴った。
そしてそれをクリスに見られた王城はナイフや暗視スコープを放り出して大広間に戻ってしまった。
そこに犯人が現れたんだ……
犯人は廊下に放り出されたナイフを手に取ると……防火扉の影にいたクリスを刺した!
こうしてクリスに致命傷を負わせた犯人は防火扉を元に戻し、クリスとクリスの荷物を持ってトイレに戻った。

ACT.7
トイレのタンクにクリスの持っていたケースを隠した犯人は俺と話して自分がずっとトイレにいたと印象付けると……
切原の治療に参加するふりをして、切原を返り血のついたテーブルクロスに寝かせた。
犯人はこうして返り血のついた物を処理してみせたんだ。

ACT.8
一旦クリスの捜索を打ち切った時犯人は切原をコテージに連れていく事になった。
そのまま切原のコテージで寝ずの番をする事になった犯人は解散した6時頃急いで旧館に行き、死体や証拠を処理した。
しかし焦っていたせいで色々な証拠を残していた事に犯人は気付かなかったんだ……

天倉「そうだろう、福永豪!」

福永「あああっ!?」

天倉「反論は、あるか?」

福永「ぼく、は人を……」

福永「人を……」

福永「……」

福永「殺した……」

福永「ぼくが、クリス君を……殺した……」

狩谷「終わり、だねぇ」

和水「なんてやりきれないんだろうね……」

若葉「っ……」

モノクマ「うぷぷ!議論の結論が出たようですね!」

モノクマ「それでは投票タイムとまいりましょう!」

モノクマ「オマエラ、お手元のスイッチで投票をお願いしまーす」

モノクマ「必ず投票してね!投票しないとおしおきしちゃうよ!」

モノミ「ううっ……!」

モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰か!」

モノクマ「その答えは正解か不正解なのか!」

モノクマ「うぷぷ、それでは発表しまーす!」


…………………

福永 福永 福永

…………………

チャッチャッチャー!

     【学級裁判閉廷!】

本日はここまで。

次回福永クンのおしおきとその他諸々です。
まだ解けてない謎も次回で明らかになる予定です。

それではおやすみなさい……

切原を確白にしたのは良かったかも
何せ傭兵だし……

本日19:00から19:30頃開始します

今回の被害者とクロは料理と掃除の腕前、旧館の清掃場所と調べる場所によって決定しました。
例えば福永クンが料理で奉田さんの91、もしくは掃除で音木さんの62を抜いていれば、福永クンは違う班に回され掃除場所と調べる場所が今回の選択と同じならシロでした。
他にも調べる場所で大広間が選ばれた場合テーブルの下のナイフと暗視スコープが見つかったりしていました。
ちなみに今回の被害者候補はクリス、狩谷、音木、志賀、切原、当麻の6人です。


それではまた後ほど

ああそうだ
原作イベント(模擬刀とかのやつ)ってやるの?
いやーとりあえずいきなり女子脱落しなくて良かったのよ……

モノクマ「はいはい大正解ー!」

モノクマ「今回クリス・アル……ナンチャラクンを殺したクロは……」

モノクマ「福永豪クンでしたー!」

福永「あ、ぐぐ……」

美踊「豪兄ちゃが、クリス兄ちゃを……」

姫埜「どうして、どうして殺人なんて……!」

福永「ぼ、ぼくは、ぼくは……」

福永「ぼくはただ、クリス君を何とかしたかっただけなんだ……」

狩谷「クリスの大将を何とか?どういう意味だい福永の大将」

福永「ぼ、ぼくにも、届いたんだ……王城君みたいに手紙が……」

天倉「っ!?」

あの手紙は福永が出した物じゃない……!?

福永「ここにあるよ……ぼ、ぼくはこれを読んで、だから……」

和水「これは……」

【福永豪、君だけにとっておきの情報を教えよう。
クリス・アルテミア・フォン・リーデルハイドは人を殺そうとしている。
もし信じられないならここに書いてある物を準備し、書いてある手順で行動せよ。
そうすればクリス・アルテミア・フォン・リーデルハイドの本性が見られるだろう……】

その後に書かれていたのは暗視スコープとテーブルクロスを用意する事……
アイロンとエアコンのタイマーをセットしてトイレにこもり、停電になるのを待つ事……

福永がやった事は、誰かの指示だったのか……!

奉田「あ、あんたまさかこんな怪しい手紙を信じたの……!?」

福永「わからなかったんだよ!ぼ、ぼくはこの手紙を否定出来るほどクリス君を知らなかったし、この手紙を鵜呑みにするほどみんなも知らなかった……」

福永「だ、だから確かめてみようって思ったんだ!もし違うならクリス君に相談すればいいし、合ってるならクリス君を止めればいい……そう、思ってたんだ……」

若葉「それが、どうして殺人になんて……」

福永「真っ暗になった旧館の廊下で、ぼくは暗視スコープ越しに見たんだ……」

福永「防火扉の向こうで倒れてる誰かの側にいるクリス君を!」

福永「クリス君が誰かを襲ってる、ぼくは、ぼくはそう思って、廊下に落ちてるナイフを見つけて……それで、それで!」

切原「クリスを、刺したのか……!」

福永「気がついたら、ぼくはクリス君を刺して、ナイフが抜けて血が飛び散って……慌ててテーブルクロスで包んで、荷物と一緒にトイレに運んだんだよ……」

福永「だ、だから、ぼ、ぼくはただクリス君を止めたくて、だから……!」

モノクマ「ふぅ、嘘はそこまでにしたらどう福永クン?」

福永「……えっ?」

天倉「嘘って、どういう意味だ!?」

モノクマ「だってさぁ……もし福永クンが本当にクリスクンを止めたいだけならナイフなんかいらないよね?」

歌恋「あ……」

モノクマ「クリスクンを止めたいだけなら福永クンはクリスクンを突き飛ばすなり何なりしてさ、倒れてる切原クンを抱えて大広間に逃げればよかったんだよ?」

福永「あ、ああ……」

モノクマ「だけど福永クンはそれをしなかったばかりか証拠隠滅に走った!」

モノクマ「うぷぷ、正直になりなよ……本当はこう思ったんでしょ?」

モノクマ「これは卒業のチャンスだ、って……」

福永「ぼ、ぼくは、ぼく、は……」

福永「……」

福永「か、帰りたかった……みんながいる、ぼくの家に!」

福永「ぼくは帰りたかったんだぁ!!」

志賀「豪くん……」

福永「ぼ、ぼくは両親に捨てられて施設で育った……」

福永「あの家にはみんながいる……」

福永「血の繋がりはなくても、ぼくを家族だって呼んでくれるみんなが……」

福永「みんなの誇りになれるように福祉活動をたくさんして、いつしか超高校級の福祉委員なんて呼ばれるようになって……」

福永「希望ヶ峰学園にスカウトされた事をまるで自分の事のように喜んでくれたぼくの家族……」

福永「ぼくはそんなみんなのところに帰りたかったんだ……いっぱいいっぱいだったのに、数年間の記憶が奪われたなんて聞いて、その上クリス君がもし誰かを殺そうとしているならぼくも死ぬかもしれないって考えたら……」

モノクマ「やる前にやって卒業してやるって思ったんだね!」

福永「う、ああ……だって、だってだって!!」

福永「クリス君が人を殺そうとしているなら、どちらにしろコロシアイは起きるんだ!!」

福永「だったらぼくだって帰りたいって思うのは不思議じゃない!」

福永「そうだ、クリス君だってあんな事言ってきっとチャンスを……!」

天倉「福永、お前……!」

神乃木「いい加減にしてください!!」

狩谷「神乃木の嬢ちゃん……?」

神乃木「あ、あなたは、何もわかってません福永さん……あの人は、クリスさんは……!」

…………

神乃木「ふぅ、少し荷物を入れすぎてしまいました……」

クリス「何をしているのだ神乃木美魅よ」

神乃木「あっ、クリスさん……」

クリス「ふっ、おおかた荷物を入れすぎたといったところか。貸すがよい、旧館まで運んでやろう」

神乃木「す、すみません……」

クリス「構わぬ、適材適所という言葉もあるのだ。貴様は違う所で役に立てばそれでよい」

神乃木「……1つ聞いてもよろしいですか?」

クリス「許す、何を聞きたい」

神乃木「クリスさんはどうしてここまで皆さんをまとめようと……?」

クリス「知れたこと、余は王だからだ」

神乃木「それはどういう……」

クリス「余は王だ。王とは強欲で、気高く、そして何よりどんな局面でも最期まで民草を見捨てないものであらねばならん!」

神乃木「……」

クリス「そもそもここにいるのは余を含めて未来を担う者達だ。そのような者達を失うなどあってはならん損失ではないか!」

神乃木「それがクリスさんが全員での脱出を望む理由、ですか?」

クリス「当麻などは殺せるなどと言っているが……余は奴を含めて生かしてみせる!殺しを望もうとする輩は徹底的に矯正してくるよう!」

神乃木「……素晴らしい、ですね」

クリス「ふっ、一国を背負う者が素晴らしい考えを持てずしてどうする」

神乃木「ふふっ、そうなのかもしれませんね」

クリス「ところで神乃木美魅よ。貴様の住まう地には確か孤児院があるのであったな?」

神乃木「はい、私は孤児院で生まれ育ちましたので。福永さんも施設のご出身だとか……」

クリス「ならば喜ぶがよい!この島を出た暁には余がその地に行こうではないか!」

神乃木「えっ、それは構いませんけど……」

クリス「そして余直々に伝えるのだ!新たな未来の担い手達に世界の広さをな!」

神乃木「……はい、お待ちしてますね!」

クリス「ふっ、これはまたよい楽しみが出来たではないか」

クリス「ならば改めて誓おう!必ず全員脱出を成し遂げてみせると!」

クリス「余はクリス・アルテミア・フォン・リーデルハイドなのだからな!」

クリス「ふはははははっ!」

…………

神乃木「クリスさんが人を殺そうとしていた?」

神乃木「そんな事、絶対にありえません……!」

神乃木「あの人は、誰よりも全員脱出を望んでいたんです……!」

福永「そ、そんな……」

当麻「俺様も含めて、か……ちっ、かっこつけてんじゃねえよ……クソが……」

天倉「……福永」

福永「じゃあ、じゃあぼくは……」

天倉「お前は、クリスを刺してから……いつ2回目を刺した?」

福永「それは、朝……クリス君を大広間に運んだ時に……」

天倉「それまで、ナイフは……」

福永「トイレに、置いてたよ……」

天倉「……」

そうか、そうだったのか……
じゃあ、アレは……
クリスの死体を調べてて唯一、謎が解けてないアレの意味は……!

>>747からコトダマを1つ選んでください

↓2

正解!

天倉「クリス、お前は……!」


天倉「ずっと、気になってた」

若葉「ハル君……?」

天倉「クリスの死体の服、ちょうどお腹の部分が鋭利な刃物で切ったみたいに切れてたんだ……」

歌恋「で、でもパーティーの時クリスお兄さんの服はなんとも……」

天倉「つまり、クリスの服は……停電になってから見つかるまでの間に、切れた事になる……」

和水「……まさか、そういう事なのかい?」

切原「どういう意味だ?いったいクリスの服はなぜ……」

天倉「クリスは、背中を刺されてもまだ生きていたクリスは……!」


天倉「自分の手で、命を絶とうとしたんだ……!」


音木「な……」

姫埜「なんですって……!?」

モノクマ「うぷぷ、やるね天倉クン!まさかそこまで突き止めてしまうなんてボクも嬉しいよ!」

王城「モノクマ、天倉の言った事は正しいのか?」

モノクマ「はい、そうです!どうせならオマエラにも見せてあげるよ!」

奉田「み、見せるって何よ……」

モノクマ「うぷぷ……」

モノクマは何も答えず、モニターをただ指差した。
少しの砂嵐、そして映ったのは……

トイレに座り込んだ、クリスの姿だった……

…………

クリス「……誰か、来たようだな」

クリス「すまんが、もう、ほとんど目も見えぬのだ……声も、聞こえぬ」

クリス「だから、目の前にいる、者に、頼みたい……」

クリス「余の最期を、見届けよ……」

クリス「余は、刺された……余は、導けなかったのだ……情けなさに、笑いたくなる」

クリス「余は、もうすぐ死ぬ……だが、せめて……」

クリス「死ぬのは、余だけで、よい……」

クリス「血を失って、死ぬより先に、余の手で、心の臓を抉る……」

クリス「そう、すれば、これは、余の自死で、片付く……」

クリスはナイフを手に取ると、自分の心臓へ刃を向ける……

クリス「余は……」

クリス「……」

だけど、刃が心臓に届くよりも先に……ナイフはクリスの手から落ちて、服を切りながら、床に、落ちた……

…………

天倉「クリス……」

若葉「こ、こんなのってないよ……」

和水「……クリスクン」

狩谷「クリスの大将、あんた……強すぎるよ」

福永「ぼくは……こんな、クリス君を……ぼくは……」

福永「うわああああああああっ!!」

美踊「クリス、兄ちゃ……ひっく、うわああああああああんっ!!」

歌恋「美踊……美踊……!」

モノミ「あんまりでちゅ、こんなの……酷すぎる結末でちゅ……!」

モノクマ「うぷぷ、場が暖まってきましたね!」

モノクマ「それではそろそろ最後のメインイベントとまいりましょうか!」

姫埜「最後のイベントって……」

音木「まさか……」

モノクマ「もちろんクロのおしおきだよ?」

福永「ひっ!?」

モノクマ「まっ、恨むならバカな手紙に踊らされた自分と、間に合わなかったクリスクンを恨むんだね」

モノミ「な、なんて外道でちゅか……許しまちぇん!」

モノクマ「ええい、うるさーい!」

モノミ「ぎゃあああ!」

モノクマ「全く、せっかくのお楽しみなのに水を差さないでほしいよ」

福永「……モノクマ」

モノクマ「んっ?」

福永「もう、ぼくはどうなってもいい……処刑も受け入れるよ……だから、せめて、せめて施設のみん……」

モノクマ「死んだよ?」

福永「…………」

福永「えっ?」

モノクマ「超高校級の福祉委員である福永豪クンの為に、スペシャルなおしおきを用意しましたっ!」

福永「ちょ、ちょっと待って……どういう事!?死んだって、何!ねぇ、どういう事なの!?」

モノクマ「では、張り切っていきましょう!おしおきターイム!」

福永「教え、教えてよ、どういう事なのか言ってよ!!」

福永「だから、だからぁ……!」

福永「どういう事なのかって聞いてるだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」







      GAME OVER

フクナガくんがクロにきまりました。
おしおきをかいしします。






モノクマに飛びかかった福永の首にどこからか飛び出してきた首輪が着けられる。
首輪は福永の大きな身体をいとも簡単に引っ張ると、裁判場の外へと引きずっていった。


【恵まれないモノクマに愛の手を!】

【超高校級の福祉委員福永豪処刑執行】


福永クンが砂浜に縛られて立っています。
そこに足がボロボロのモノクマが現れました……どうやら靴が欲しいらしいですね。

すると福永クンの側にあった看板が福永クンから靴をもらっていいと表示します。
モノクマは喜んで優しい福永クンから靴をもらって去っていきました……

次に現れたのは震えているモノクマ。
どうやら服が欲しいらしいです。
すると看板が今度は福永クンから服をもらっていいと表示します。
モノクマは喜んで優しい優しい福永クンから上の服をもらって去っていきました……

今度現れたのは腕が片方ないモノクマ。
どうやら腕が欲しいらしいです。
すると看板が今度は福永クンから腕をもらっていいと表示します。
モノクマは喜んで優しい優しい優しい福永クンから腕をもらって去っていきました……

最後に現れたのは胸を押さえたモノクマ。
どうやら丈夫な心臓が欲しいらしいです。
すると看板が福永クンから心臓をもらっていいと表示します。
モノクマは喜んで……哀れな福永クンから心臓をもらって去っていきました……

そして後に残ったのは、命さえもあげた優しい優しい優しい優しい優しい優しい福永クンだったものでしたとさ。

めでたしめでたし!

モノクマ「いやっほうっ!!エクストリィィィィムッ!!」

モノクマ「やっぱりおしおきはさいっこうー!だよね!」

モノミ「きゃあああああ!」

志賀「ご、豪くんが死んじゃった……」

切原「くっ……!」

美踊「もうやだ、もうやだよぉ……!」

歌恋「ううっ、ううう……!」

モノクマ「うんうん、オマエラしっかり絶望したみたいだね!」

モノクマ「クリスクンが慕われてたから、正直福永クンがおしおきされてもオマエラにはたいして意味がない気がしてたよ!」

奉田「ア、アンタってやつは……!」

天倉「やめろ奉田……今は、そいつの言葉なんてどうでもいい……!」

モノクマ「ひっどいなぁ、天倉クンは……まあいいや」

モノクマ「それじゃあボクは行くからオマエラもさっさと戻りなよー!」

モノミ「……あちしも失礼しまちゅ!」

神乃木「……こんな、結末になってしまうなんて」

狩谷「大将、なんか気になる事があるみたいだね?」

和水「……ハルは手紙の主を気にしているんだろう?」

天倉「ああ……クリスや王城、福永に手紙を出した人物……」



王城「あっ、それ俺だよ」

天倉「なっ!?」

王城「福永もなかなか楽しい働きをしてくれたよ。ポーンにしては上出来だ」

姫埜「な、何を言ってるの……」

王城「ははっ、まさか俺がわざわざ福永を志賀の付き添いに推薦したのも、ナイフを床に落としたのも偶然だと思ったのかな?」

王城「常識的に考えてありえないだろう、そんなのさ」

王城「色々予想外はあったけど……まあ、概ね思い通りで満足だな」

当麻「てめえ、何のつもりでそんな事をしやがった……!」

王城「試してみたかったんだよ」

王城「俺がチェスで培ってきたこの駒を動かす分析力が……」

王城「リアルの人間でも通用するのか!」

王城「だけどまだまだ完璧に盤上みたいには出来ないな……反省だ」

音木「理解できない、魔物……」

王城「まあ、ビショップの時はもっと最高のゲームにするから安心してくれ」

天倉「な、何がゲームだ……人が死んだんだぞ!?」

王城「天倉、駒が取られたからっていちいち悲しんでたらキリがないぞ?」

ダメだ、王城の言っている事が全く理解できない……!

王城「さて、次は……」

若葉「無駄だよ」

王城「……どういう意味かな?」

若葉「王城君がどんな計画をたててもそれは成功しない……私の幸運が必ず綻ばせてみせる!」

天倉「若葉……」

若葉「みんなにも言っておくよ!どんな事をしても学級裁判でクロは卒業出来ない!」

若葉「それが私の……超高校級の幸運なんだから!」

王城「……面白い事を言うな若葉」

王城「そういえば今回の盤上の綻びは、君がアイロンを切ったり防火扉を動かしてから生まれたんだっけな……」

王城「ははっ、ますます楽しくなってきた!」

王城「その幸運すらねじ伏せて完璧な盤上を作り出せれば……最高の気分になれるだろうな!」

若葉「負けないよ、絶対に……!」

和水「ミノリ、君は……」

天倉「……」

そうして、最初の学級裁判は終わった。
起きてしまったコロシアイ……それは新しい事件を生む。
だけど今の俺は、そんな事わからなかった。

ただ、もう二度とこんな事はしたくない……
だから少しでも学級裁判をしなくてすむよう頑張ろうと、そんな事くらいしか思えなかった……







CHAPT.1【絶望アイランド】END

生き残りメンバー15→14人

To Be Continued...












【王家の腕輪】を手に入れました!

【血に縛られない家族写真】を手に入れました!

【モノクマメダルを30枚手に入れました!】

【現在のモノクマメダルは44枚です】






CHAPT.1終了でキリがいいのでCHAPT.2は次スレで行います。
このスレは埋めますので質問などあればどうぞ

今回クロになる奴は誰がいた?

乙ですー

今回の被害者はパーティ決まった時点でクリスほぼ確定でした?
あと、今回のメンバーで天ヶ瀬さんのお気に入りになれる人は居ますか?

クリスの死体はなんで見つからなかったんだ?
トイレにあったのに

乙です

これ、前作を読んでた時も聞いてみたかったんですが……主人公以外全員女子(天倉&女子4、5人くらい)で脱出することは可能でしょうか?
可能だとしたら難易度はどれくらいでしょうか?

>>939
福永、当麻、狩谷、志賀、クリス(自殺)です

>>940
被害者は今日始める前に書いた通り、掃除場所と探索場所で考えていたのでパーティーが決まった段階ではまだクリス確定ではありませんでした。
天ヶ瀬さんは天倉、和水、音木、志賀、当麻、二ノ宮姉妹辺りは気に入ると思います。

>>941
簡単に言うと天倉クンと話していた時は福永クンは扉から顔だけ出して話していたから。
その後は王城クンが探索打ち切りまで怪しまれない程度にトイレにはいないと伝えていたり、旧館の外に意識が向くよう誘導したりしていたからです。

和水「クリスクンはどこに行ったんだろうね」

王城「トイレにもいなかったよ。もしかしたら外に出たとか……となると島は結構広いから人手が必要かもしれない」

奉田「じゃあ外を探しましょう!」

みたいな感じです。

>>942
確定死亡フラグを男子2人に立たせて放置すれば一応出来ます。

狩谷はチョイス確白でしたが?
しかしまさかクリス(自殺)があるとは……

何かスーダンチャプター4の田中ぐらい株あがりますたはい

>>944
確定シロに選ばれてなかったら狩谷も候補だったという事です。
わかりにくくてすみません……

【1人の愚かな王子様】

【超高校級の王子クリス・アルテミア・フォン・リーデルハイド処刑執行】

玉座に固定されたクリスクンがモノクマから渡される書類に目を通しています。
そこに書かれていたのはは災害にあった地域に住む民衆からの声。
固定されたクリスクンの腕は勝手に動き、民衆達を助ける策を書いてモノクマにそれを渡しました。

続いて渡される書類に書かれていたのは貧困にあえぐ民衆からの声。
クリスクンの腕はまた勝手に動いて民衆達を助ける策を書くとモノクマに渡しました。

続いて渡される書類に書かれていたのは特に困ってないのに楽をしたい民衆からの声。
顔は怒りに染まったクリスクンですが、腕は勝手に動いてその民衆が楽を出来るような策を書いてモノクマに渡しました。

続いて渡される書類に書かれていたのはクリスクンに全財産を狙う強欲な民衆の声。
クリスクンは抵抗しますが、腕は勝手に動き全財産をその民衆達に譲りますと書いてモノクマに渡しました。

最後に渡される書類に書かれていたのはクリスクンの処刑を望む民衆の声。
クリスクンは諦めたように自分の処刑執行を行うと書いてモノクマに渡しました。

玉座が動いてクリスクンは処刑場に運ばれていきます。
処刑場に着いたクリスクンは断頭台に固定され、そして……ギロチンで首を落とされました。

民衆達を見捨てないクリスクンは民衆達の願い通り自分を処刑したのです。

だけどクリスクンがいなくなって運営出来なくなった国は滅び、誰もクリスクンには感謝しませんでした……

とりあえずCHAPT.2序盤の男のマロンイベントはやりたいと思いますが、組み合わせに希望はあるでしょうか?
ないようならこちらで選びますが……

前作とこちらでの相性

・相性がいい
こまる&王城以外全員
根駒&天倉、若葉、和水
揮央&志賀
本居&志賀
鉢笛&奉田
矢頼&切原、美踊
細河&若葉、神乃木
岩淵&音木
綾咲&福永
下村、花巻、りん&二ノ宮姉妹
下村&当麻
神導寺&和水、姫埜
ルチアーノ&狩谷、クリス
高坂&歌恋
天ヶ瀬&天倉

・相性が悪い
王城&全員(特に天ヶ瀬)
岩淵&福永
天ヶ瀬&狩谷
高坂&天倉、若葉
ルチアーノ&当麻
綾咲&当麻

こんな感じです。

次スレを立てました。

【スーパーダンガンロンパ2】天倉「修学旅行はまだ続く」【安価】【オリキャラ中心】
【スーパーダンガンロンパ2】天倉「修学旅行はまだ続く」【安価】【オリキャラ中心】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402398450/)

こちらは埋めてしまってください。

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