アニ「私はあんたに心臓を捧げる」(84)

アニ「あんたの好きにしていいんだよ」プニ

アルミン「」

アルミン「えっ…!」チラッ

エレン(何かヤバそうだから関わらない方がいいな)プイ

ミカサ(さよならアルミン(童貞))

アルミン(うわ目逸らされた…)

アルミン「アニ…僕の手を胸に押し当てるのはやめて…」

アニ「心臓に当ててるだけだよ」

ざわざわ

クリスタ「ねぇ…アニがアルミンに跨って…」

ユミル「クリスタにはまだ早い!」目隠し

サシャ「あれは…アルミンを食べようとしてますね…」

コニー「馬鹿な俺でも分かるぞ!性的な意味でだろ!!」

アルミン(何で誰も助けてくれないんだ!!)

ジャン「おいマルコ…」

マルコ「ああ…今夜のオカズが手にはいるね…」

エレン(許してくれ、アルミン)

アルミン「アニ…降りてよ」

アニ「嫌…なの?」

アルミン「場所考えてよ!みんな居る所でこんな…!」

アニ「みんなが居なかったらいいの?」

エレン「あー、俺もう寝ようかな?」アセッ

ミカサ「エレン、途中まで送ろう」

アルミン「待ってよエレン!」

エレン「あ…気にしなくていいぞ」

アルミン「待って!助けてエレン!!」

ミカサ「アルミン!!」

アルミン「!?」

ミカサ「あんまり女子に恥をかかせるべきではない」

ミカサ「ので、ちゃんと応えるべき」

ミカサ「応えてヤッてろ」

ライナー「アニ…」

ベルトルト「あれは…」

アルミン「ちょっ…!アニお酒臭いよ!?」

アニ「まったく…傷付くよ…」

ライナー「酔ってるな」

ベルトルト「もう知らないよ」ハァ

アニ「アルミン…私は前から…あんたの事を性的な目で見ていた」

アルミン「いやぁっ!助けて!助けて!!!」

アニ「あんた意外と根性あるからね」

アルミン「助けて!もう教官呼んで!!!」

サシャ「それだけは駄目だ…彼は私の…最強の敵なんですから…」

ジャン「おい…早くしろよっ」イライラ

マルコ「あのヘタレ野郎!出来ないなら代われ!!」イライラ

アルミン(何て事だ…みんな…狂ってる)

アニ「アルミン、キス!キス!」

アルミン「いやぁぁぁあっ!!!アニ駄目ぇぇえっっ!!」

アニ「何で?何で?」

アルミン(大声を出せば…教官が来てくれるはず…!)

キース(早くしろよ!あのヘタレ小僧成績下げるぞ!!)コソコソ

アルミン「アニ!落ち着いて!僕なんかとそんな…」

アニ「私の初めては…いらないの?」シュン

アルミン(くそぉっ!人が居ないとこだったらすぐにでもブチ込みたい!!!!)

ユミル「アニの奴に飲ませ過ぎたな」

クリスタ「ワインだっけ…?」

ユミル「お前も飲むんだよクリスタ」

ライナー「!!!」ガタッ

クリスタ「んんんんんんっ!!!!」ガボガボ

ユミル「さぁ、私に跨ってくるんだ!」

クリスタ「ゥミルゥ!!んんんんっ!!!!」

ユミル「ダハハハッ!」

ライナー「クリスタが俺に跨ってきたら…俺はみんなが居ても理性を止められそうにない」

ベルトルト「鎧の巨根をみんなに晒すのか…すごいな、ライナーは」

ライナー「…別に?立体起動すれば剥けるし?は?」

ベルトルト「フー…(僕の超大型巨根はいつでも準備バッチリだよクリスタ!)」ドヤァ

アルミン「アニっ!やめてよ!恥ずかしいって!」

アニ「ん…」ペロペロ

アニ「首…くすぐったいの?」

アルミン「んっ…」ビク

アルミン(アニの舌の動きが…!)

エレン「なぁミカサ…こんな陰でこそこそしなくても…」

ミカサ「大事な友達が大人になる」

ミカサ「しっかり見届けなくてはいけない」

ミカサ「そして、エレンにはあれを覚えて私と」

エレン「アルミンの奴…!立体起動してやがる!」

アルミン(もうやだ死んじゃう)

クリスタ「…うー?」ポケー

ユミル「よしよしクリスタ、まずは私の上に」

クリスタ「おい、何馴れ馴れしく話しかけてんだよソバカス」

ユミル「!」

クリスタ「跨って欲しいか?なら馬になれ、今ここで」

ユミル「クリ…スタ?」

クリスタ「おい…クリスタじゃないだろ?」

ユミル「はは…」

クリスタ「クリスタ様って呼べよ」

ユミル「………」ダッ

クリスタ「待て!!ソバカス!!!」

ライナー「クリスタ様!私めが馬になりますっ!!!」

クリスタ「ぁー…?」ポケー

ライナー「フンッフンッヒヒーン!!!」

クリスタ「どけよゴリラ」

立体「起動」になってるが、この場合は正しいな

ライナー「」

ベルトルト「誰がワインなんて置いたんだ…?」

キース(オカズを調達するために置いたが…レンズの豹変っぷりは予想外だったな)

コニー「もう早く風呂入って寝ようぜ?」

ジャン「黙れコニー!」

マルコ「みんなが宿舎に戻る流れになったら見れないだろうが!黙って
ろ!」

サシャ「私はもう帰りたいです…」

ミーナ「ハァハァ…サシャ…今のうちならみんなのご飯食べ放題なんじゃない?…ハァハァ…」

サシャ(何で息荒いんやろ)キモ

サシャ「そうですね!みなさん頂きます!」

ジャン(飯なんかどうでもいいだろ!?)

マルコ(混ぜてくれないかな)

>>18
良かった気付いてもらえて!
別にマジで間違えたとかじゃry

ちょっと風呂入ってきます。

クリスタ「ユミル~?」キョロキョロ

クリスタ「ユミルどこ行ったの?」

ジャン「だいたい何でアルミンなんだよ、あんなチビ」

マルコ「僕に心臓を捧げろよ」

クリスタ「あー」

クリスタ「馬だ」ガシッ

ジャン「は…?」

マルコ「ん?」

クリスタ「背中に乗せてよ、お馬さん」

ジャン「悪いが金髪には興味がない」

ジャン「邪魔だ」グイッ

マルコ「ジャン!!?」

マルコ「何を考えてるんだ!?オカズどころか本番ができるチャンスを…!!」

ジャン「マルコ…見てみろよ、今のクリスタは別に女神じゃ」

クリスタ「ふぇ……っ」グスッ

クリスタ「うっ…ふぁ…っ」グスッ

ジャン「おいおいおい!!泣くなよ!」オロオロ

ライナー「あの野郎…!」

ベルトルト「!?ばっ…ライナー!指を噛もうとするな!」

クリスタ「ジャンのばかぁっ!!!」ダッ

ジャン「えええええっ!?」

マルコ「ジャン…しばらく口を聞かないでくれるかな」

ジャン「マルコ!?俺は…!」

ユミル「クリスタ!!!?」

クリスタ「ユミルゥ!!!」グスン

ユミル「大丈夫か?ごめんな…無理やり飲ませて…」

クリスタ「ううん、私こそひどい事言っちゃってごめんね…」ギュッ

ミーナ「」

サシャ「ミーナ…?何で呼吸してないんですか…?」

アルミン「アニ…落ち着いて聞いてね…」

アニ「ん…」チュッ

アルミン「耳はやめて!!!」

アルミン「今君は酔ってるから…こんな事をしてるんだ」

アルミン「明日になったらすごく後悔するよ?」

アニ「…」

アニ「アルミン…」

アルミン「とりあえず君はもう寝た方がいい」

マルコ「アルミン最低だよ」

ジャン「クソが」

アニ「じゃあ…一緒に寝ても」

アニ「いい?」

アルミン「アニ、僕だって男なんだよ?」ナデナデ

アルミン「君の方が年上なんだから、しっかりしないと」

ミカサ「……」

エレン「さすがアルミンだな」

ミカサ「つまらない、とても」ハァ

ミカサ「なのでもう寝よう」

エレン「ああ」

キース「許可する」

アルミン「」

シーー…ン

キース「許可する」

コニー「教官だ…」ボソッ

サシャ「みんな走らされます…」絶望

アルミン(教官がどこから出てきて何を許可してるのか、まったく分からない…!!)

アニ「許可…してくれるって」

アルミン「ん?分からないよアニ」

キース「レオンハート訓練兵とアルルレ…アルレルト訓練兵の同室を許可する」

キース「本当に馬鹿みてぇな名前だな!いい加減にしろ!!!」

アルミン(苗字は仕方無いだろ!!?)

ジャン「マルコ!これでリアルタイムでオカズゲットだ!」

マルコ「まったく…仕方ないな君は!良い夜を過ごそう!」

エレン「教官は…何を言ってるんだ?」

ミカサ「おかしい…これはおかしい」

ミカサ「私とエレンの同室の許可を頂きたいです!!」バッ

アルミン(二人ともいたんだ!!?)

アルミン(いたのに…僕を見捨てた!!!)

アニ「行こう、アルミン」

アルミン「もういいよ、どうでも」

ミカサ「教官!!!」

キース「いや分からないな…」

エレン「もう風呂入りてぇよ」

アルミン「二人とも走らされればいいんだ」

アニ「アルミン、アルミン」

アルミン「はいはい」チラッ

教官「認めん。今は金髪がキテるんだ」

アルミン(教官は頭がおかしくなったんだ)

サシャ「残りは食べておきますねー!」

ユミル「ほら、クリスタも寝るぞ」

クリスタ「うん!(吐きそう)」

アニ「すごく気持ち悪い」フラフラ

アルミン「大丈夫?トイレで吐いたほうがいいかも」

アニ「ん…」

アルミン「吐いたら少し落ち着くと思うから…」

アニ「そうだね…アルミン待っててくれる?」

アルミン(吐いて正気に戻ったら殴られそうだ…)

アルミン「うん、待ってるよ」

アニ「ふふ…」

アルミン「……」

アルミン(アニも普段から笑ってたら可愛いのに)

アルミン(でも…何で酔っぱらって僕の方になんか来たんだろう)

アルミン「からかいやすいんだろうなー…僕って」ハァ

ユミル「よしよし、もう少しだクリスタ」

クリスタ「ヤバイヤバイまじでヤバイ」

ユミル「アルミン邪魔だ!クリスタが吐きそうなんだよ!!」

アルミン(ユミルのせいじゃないか)

クリスタ「ヤバイヤバイ来てるってまじ」

ユミル「あぁ…ごめんなクリスタ…」

クリスタ「あ、もう無理だわ無理まじヤバイ吐く」

ユミル「待て!!もうトイレは目の前だから私が抱えて」グイッ

クリスタ「」ウッ

クリスタ「ふぅえぇぇっ」エーッ

アルミン「」

ユミル「あ…あぁぁぁあクリスタァァァァアッッッ!!!!」

アルミン(かかった)

アルミン「クリスタ大丈夫?落ち着いてね」サスサス

クリスタ「ぅぅうぁ」

ライナー「おい!大丈夫か!?」

ライナー「後は俺が処理するからクリスタを寝かせてやってくれ!」キリッ

ユミル「ああ!悪いな…」ダキッ

クリスタ「はぅ」

アルミン「クリスタ、お大事に」

ライナー「……」

アルミン「…」

ライナー「お前も行って大丈夫だぞ」

アルミン「…アニの事待ってるんだ」

ライナー「……」チッ

アルミン「…」

アルミン「拭かないの?手伝おうか?」

ライナー「いや…大丈夫だ…」

アルミン「そっか」

ライナー「ああ」

アルミン「………」

ライナー「……」

アルミン(何で拭かないんだよ…)

アニ「…アルミン?」

アルミン「あ…アニ、大丈夫?落ち着いた?」

アニ「うん…あのさ…」

アニ「迷惑…かけたね」

アルミン「気にしないで」

アニ「…?これは?」

ライナー「あぁ…俺が吐いた」

アルミン(!クリスタに恥をかかせないように自分を身代わりに!)

アルミン(さすがライナー…みんなの兄貴だよ…)

アルミン「ライナー、お大事にね」

アルミン「本当に手伝わなくていいの?」

ライナー「あぁ…後始末は自分でするさ、ゆっくり休めよ」

アニ「じゃあね、ライナー」

アニ「行こう、アルミン」

アルミン「え?」

アニ「え…?一緒に寝るって…」

ライナー(早く行けよバカップルが)

アルミン「アニ…酔いは冷めたんだよね?」

アニ「うん…」

アニ「……」ジワ

アルミン「アニ…」ハァ

アルミン「外の空気に少しあたろうか」

アニ「うん…」





ライナー(やっと行ったか)

アルミン「アニ、教官が許可したとしても、一緒に寝るなんて良くないよ」

アニ「今日だけ」

アルミン「そういう問題じゃないよ」

アルミン「周りに思春期の男だらけの中で寝て、何か起きたらどうするの?」

アニ「私はそんなにか弱く見えるかな」

アルミン「はぁ…」

アルミン「見えるよ」

アルミン「だかr」

アニ「好きです」

アルミン「」ビクッ

アニ「好きです」

アルミン「いやいやいやいや」

アニ「私を…か弱い乙女だって…」テレッ

アルミン(いやいやいやいやそんなんで相手を好きになるとか軽い!!軽すぎる!!!)

ジャン「!!」

ライナー「」

ジャン「!?」

ジャン「お前…ライナーか…?」

ライナー「」

ジャン「お前…ゲロまみれじゃないか…」

マルコ「うわ…」

コニー「ライナーも飲んでたのか?」

ライナー「ああ、飲んでた」

ベルトルト「ライナー…体を洗おう…」

ライナー「ああ…」

エレン「うわ…掃除しねぇと」

ミカサ「エレン、私の危険センサーが触れるべきではないと言っている」

ライナー「大丈夫だ…自分で掃除する」

ライナー(俺は戦士だ…)

アルミン(アニって人とあまり関わらない分…寂しがり屋なのかも)

アニ「私は…」

アニ「誰かのために…人のために生きてみたい」

アニ「一度だけ…嘘でもいい」

アルミン「…?」

アニ「私もみんなと…同じものに心臓を…」グス

アルミン「アニ…?」

アニ「でも…分かってるんだ」

アニ「それは無理だから、あんたに心臓を捧げたい」ボロッ

アルミン「アニ!?何で泣いて…」

アニ「一度で良いから女の子になりたい…」

アニ「何であんたは女の私より可愛いの!?」ボロボロッ

アルミン(…そういう事かよ)

アルミン「んー」

アルミン(疲れた、何か一気に)

アルミン「アニ…君は自分が思う以上に魅力的だよ」

アルミン「訓令兵にも君を気にしてる奴は少なくないんだ」

アルミン「僕も正直抱きしめられた時はドキドキしたし」ハハ…

アニ「私にドキドキ…?」

アルミン「ああ…」

アルミン「これは秘密だけどエレンだって君の事目で追ってる時があるよ」

アニ「へぇ…あいつが…」

アルミン(…あ…、赤くなってる)

アルミン(結局はエレンか)

アルミン(何だかんだモテるよなぁ、僕の幼馴染は)

アニ「ふーん…ふぅーん」テレテレ

アルミン(はぁ…とんだ災難だったな)ナデナデ

アニ「!」

アルミン「あ…ごめん、僕より小さいから何か新鮮で」

アルミン(小さいって言ったら駄目だったっけ)

アニ「ふふ…迷惑かけたし、いいよ好きにして」

アルミン「ふふ」

アルミン「やっぱりアニは可愛いよ」ナデ

アニ「」カァー…ッ

アニ「アルミン」

アルミン「何?」

アニ「ありがとう」

アニ「一生忘れない」

アルミン「あはは、まるで僕が死ぬみたいじゃないか」

アニ「……」


アニは笑ってたけど、すごく悲しそうな顔をしていた。

キース(超つまんない!いつになったら始まるのよ!!もういいっ帰る!!!酒代の無駄だわ~)バタン

サシャ「教官ずっと外見てました…」ハグハグアムッ

コニー「やっと帰ったか」

サシャ「あっ!コニー!何で戻って来たんですか!?」

コニー「残り物一人占めしようとしただろ!ちょっとトイレ行っただけなのによ!」

サシャ「はぁー、仕方ないですね」

コニー「もう冷めちまってるな」

サシャ「……」アムッアムッ

コニー「……」

サシャ「…静かですね」

コニー「ああ、俺たちしかいないからな」

サシャ「…」モグ…モグ…

コニー「…」モグ…

ガチャッ

サシャ「えっ!!?」

コニー「?どうしたサシャ」

サシャ「鍵が閉まった音がしました!!!」

コニー「はぁっ!?」

コニー「教官はサシャがいる事気付いて無かったのか…?」

サシャ「ずっと窓から外を見てましたね…いやでもコニーが入れ違いで入って来たんですから…」

キース(ん?何か声が聞こえたようだが…)

キース(まぁいいか眠いし)

サシャ「窓から出ればいいんですよ!!!!」

コニー「ふざけんなよ!窓から出入りするのは泥棒とか悪い奴がする事だぞ!!」

サシャ「私は悪い人じゃないですよ!!!」フン

サシャ「こうなったら全部食べちゃいます!!!!」ガツガツガツ

コニー「あっ!おい俺の分残しとけよ!!!」

サシャ「ちょっ!!?人のやつを取らないでください!!!」

コニー「別にお前のじゃねーし!!」


ギャーギャーギャーッ!!


アルミン「まだ誰か居るみたいだね」

アニ「うん…何かみんなに会うのが恥ずかしい」

アルミン「僕もだよ…はは」

アニ「ごめんなさい…」

アルミン「大丈夫だよ、みんなすぐ忘れるさ」

アニ「だと良いけど」

コンコン

アルミン「ねぇ、誰か居るの?」

サシャ「……!窓から音が…っ」青ざめ

コニー「おいおい…やめろよ夜中に」

コンコン

サシャ「窓から…」

コニー「出入りするのは…」

サシャコニ「悪い人!!!?」

ギィヤアァァァア!!!!


アルミン「わっ…何だろ」

アニ「アルミン覗ける?」

アルミン「いや…腕くらいしか伸ばせないや」

アニ「私が抱えようか?」

アルミン「いや大丈夫だよ!女の子に抱えてもらうなんて」

アニ「遠慮しなくていいって」グイ

アルミン「ひゃっ」

アニ「見える?」

アルミン「んー…暗いなぁ…明かりは消えてるのに人はいるって変だなぁ」

アルミン「まぁ今日はみんなおかしかったからどうでもいいよ、終わりだよここ」

アルミン「あとアニ…やっぱり身長が…」

アニ「」ムス

アルミン「僕が抱っこするから覗いてくれる?アニって目が良さそうだし」

アルミン(あとくすぐったい)

アニ「私は…重いんだ」

アルミン「またぁ~そんなにスタイル良いのに」クスッ

アニ「…もっと持ち上げるから…」

アルミン「!!駄目だよアニ!」

アルミン「っ!!」ビクッ

アニ「肩に足かけても良いけど…」

アルミン(駄目駄目駄目だって!!!!)

アルミン(ただでさえ女の子と夜中に二人きりで意識してたのにっ)

アルミン「……」ジッ

アニ「どうしたの?固まって…」

アニ「誰か居た?…まさか教官…!?」

アルミン「あっいや!違っ!」

アルミン(まぁ教官だとしても怒られない気がするけど)

アニ「アルミン!頭下げないと!」

アルミン「あっ!だから大丈夫だよ!アニ揺らさないで!!」グラッ

アニ「あ…ごめん…なさい」

アルミン「とりあえず降ろしてくれる?」

コニー「入って来ないな…」

サシャ「よそ者から食べ物を死守しなくては…!」

コニー「よ…よーし、サシャ!見て来い!」

サシャ「コォォニィィ!!?こういう時は男が行くんじゃないんですか!?」

コニー「サシャ!!!」バンッ

サシャ「!!」

コニー「俺たちは兵士だ、男女なんて関係ない…!」

サシャ「!!!…そうでした…」

コニー「い…一緒に行くぞ!」

サシャ「うわぁぁぁん!!神ィィィイッ!!!!」

アルミン「何かサシャの声みたいだね」

アニ「また残り物食べてるんでしょ」

アルミン「あはは…行こうか」

アニ「一緒に行っていいの?」

アルミン「ん?」

アニ「アルミンと一緒に寝る」

アルミン「はぁ…まだ続いてたのその話」

アニ「まずはお風呂!!」

アルミン「アニまだ酔ってるの?」

アニ「アルミン…私の事迷惑なんだね」

アルミン「…んー」

アルミン(さぁ、どうやって切り抜けよう?)

アルミン「こういうのは順序があると思うんだ」

アニ「……そんな時間無いよ」ボソ

アルミン「え?」

アニ「アルミン…お願い」

アニ「今日一緒に居れたら、もう二度と近寄らない」

アルミン「そんなの…僕が寂しくなるじゃないか」

アニ「…そんな事ないよ」

アルミン(また…泣き笑いみたいな…)

アルミン(もうすぐ訓練兵も卒業だもんな…)

アルミン「アニ…」

アルミン「何で僕と居たいの?」

アニ「……」

アニ「いつか教えるから」

アルミン「はぁ…」

アルミン(困ったなぁ…)

コニー「せーの!!で見るんだぞ!!!」ガタガタガタ

サシャ「はっは…はいぃぃ!!」ガタガタガタ

コニー「行くぞ…せー…のっ!!!」バッ

サシャ「」ダッ

コニー「おいサシャ!!この裏切り者がぁぁぁぁあっ!!!!」

コニー「……っ」

コニー「あ…?誰も居ない」

サシャ「へ?」

コニー「何だよ誰も居ないじゃねぇか」

サシャ「」ブルブル

コニー「サシャ…?」

サシャ「じゃああの物音は…何ですか?」

コニー「さ…さあ?」

コニー「そんなに気にすんなよ!!それよりお前鍵開けるの得意だろ!やってみろ!」

サシャ(知ってたんか…、もう少し一緒に居たかったんですけどね)

ジャン「なぁマルコ…」

マルコ「君も起きてたんだ」

ジャン「あぁ…もっと声量下げろ」

マルコ「うん」

ジャン「アルミンさ…遅いよな」

マルコ「もう外で済ませて一人で寝るのかもね」

ジャン「最っ悪だな」

ライナー(ムラムラが収まらん)

ベルトルト(アニ…僕に甘えてきたらいいのに!理解者なのに!)

エレン「」スー…スー…

ジャン「なぁ」

マルコ「うん」

ジャン「コニーもいないよな」

マルコ「うん」

ジャン「クソが」

アルミン「うわっ水だよ!!冷たい…」

アニ「この時間だからね」

アルミン「まぁ酔いが覚めて丁度良いんじゃないかな」

アニ「酔ってないって」

アニ「よく許してくれたね、一緒に居るの」

アルミン「んー…何か考えるの疲れたからさ」

アニ「?ふーん」

アルミン「タオル落とさないでね!?僕叫ぶよ!!!」

アニ「大丈夫だよ」

アルミン(耐えろ僕の理性!!!)

アルミン「早く体洗って早く寝るからね!」

アニ「ん、ありがとう」

アルミン(はぁ…何か教官のせいで規律とか守る意味が分からなくなるよ)

アルミン「……」

アルミン(アニの髪って思ってたより短めなんだな…)

アニ「アルミン」

アルミン「は…い?」

アニ「体洗っていい?」

アルミン「あ…!うん、向こう向いてるから」

アニ「いやあんたの」

アルミン「ん…っバカッ!嫁入り前の女の子がそんな事言っちゃ駄目だよ!!」

アニ「嫁入り…出来ると思う…?」

アルミン「!!!」

アニ「憧れてたんだ、少しだけ…」

アルミン(ああ…アニは訓練兵を卒業した後が不安で仕方ないんだろうな)

アルミン(きっとすごくネガティブになってるんだ)

アルミン「アニ、大丈夫だよ!きっと将来、背中を流す相手と幸せに笑ってるさ」

アニ「……そ…かな」

アルミン(でももし…アニが死ぬような事があったらここで断った事、凄く後悔しそうだ…)

アルミン「……」

アルミン「背中だけ、お願いしていいかな?」

アニ「!」

アルミン(アニって表情分かりにくいけど…何となく嬉しそうなのが分かる)

アニ「!!アルミンの背中…綺麗だね」

アルミン「背中は自分じゃ見えないから分からないよ」

アニ「女の子みたいだね」

アルミン「」ムス

アニ「褒めてるんだよ」

アルミン「うわわわ…冷たっ!!」ゴシゴシ

アニ「……」

アルミン「ひゃぁぁっ!!!」ゴシゴシ

アニ「……っ」

アルミン「あ〝あ〝ぁぁあ〝あっ冷たいっ!!!」ゴシゴシ

アニ「…ふっ…」プルプル

アルミン「ヒィィィイッ!!!しぬぅっ!!!」ゴシゴシ

アニ「っっあはははっ!!!!」

アルミン「んにぃぃぃっ!?」ゴシゴシ

アニ「あはっははは…はぁ…」

アルミン「……」ゴシゴシ

アニ「……」

アルミン(可愛かった)

アルミン(何か…こうして一緒にいると…)

アルミン(アニって女の子ってよりは、お姉ちゃん…みたいな)

アルミン(いや居た事ないから分からないけど)

アルミン「」ザパー

アルミン「はわわわわわ……ゎゎ」ブルブル

アニ「うん、終わったよ」

アルミン「ありがと…っガチッ…アニ…ガチガチ」

アニ「やっぱり水だと寒いね…」

ギュッ

アルミン「」

アルミン「アリガトウゴザイマス」

アニ「私も体洗うから、前は自分で洗いなよ」

アルミン「ん」

サシャ「じゃあ…また明日、コニー」

コニー「おう!閉じ込められたのがお前とで良かったぜ!」

サシャ「…っ!」

コニー「お前となら怪盗にでもなれそうだ!!」ギャハハ

サシャ「…そうですね!」

コニー「おう、お休みサシャ」

サシャ「……」ニコニコ

サシャ(訛り…芋女…放屁…食糧泥…怪盗)

サシャ「……ふふ」

サシャ「私って可愛くないですねー」スタスタ

コニー「……」

コニー「可愛いよ」

サシャ「」ピタッ



サシャ「……えへへ」

アルミン「うわー冷たかった…」

アルミン「しっかり体拭かないと風邪ひくからね!」

アニ「分かってるよ」

バタン

コニー「よぉ!アルミン」

コニー「と…アニ…?」

アルミン「あー気にしなくていいよ」

アニ「うん、私たちは出るから」

アルミン「お先にお休みコニー」

コニー「あ…ああ」

バタン

コニー「……」ザパー

コニー「つめてぇっ!!!」

コニー(アニって男だったのか?)

コニー「……」ザパー

アルミン「……ここ!」ポフポフ

アニ「何か…臭いね」コソコソ

アルミン「僕の匂いじゃないからね!」コソコソ

ジャン(キタッキタキタキタキターッ!!!!!)マルコツンツン

マルコ(起きてた甲斐があった!!!一人で来たら永眠させるとこだったよ!!)

ライナー(アニか…薄目で見ればクリスタに見えない事もないな…)

ベルトルト(大事な仲間の大事な儀式なので!全裸で待機してました!)

アニ「何かあんた開き直ってきたね」

アルミン「楽しくなって来ちゃってさ」

アルミン「アニってこんなに親しみやすかったんだね」

アニ「……」ニコッ

アルミン(ゲスミン)どうせアニを犯すんだろ。アニはそれを望んでるさ

アルミンを削ぎたいな

アルミン「エレンの家にお泊まりした時みたいな気持ちだよ」

アニ「ワクワク?」

アルミン「ふふ」

アニ「私今すごい事してるよね、よく考えたら」

アルミン「僕らに責任は無いよ」

ジャン(何…!?よく聞こえないぞ!!凄い事を…するのか!!?)

マルコ(僕もワクワク)

ライナー(クリスタ…クリスタ…)

ベルトルト(首だけ起こすの辛ァっ!!!)

アルミン「寝れそう?アニ」

アニ「ん、手繋いでて」

アルミン「うん、お休みアニ」

アニ「お休み…アルミン」

ジャン「」

マルコ「」チッ

ライナー(クリスタ……ふぅ)

ベルトルト(うわー何なの?滅ぼしちゃおうかな…服着よう)

エレン「……んー…アルミン…外の…」

アルミン(エレン、お休み)





朝になると、アニは先に起きたのか既に居なかった。

そしてアニの言った通り、昨日一緒にいたかわりにその日から一切接触をして来なかった。

僕も何となく話しかけにくくて、声をかける事は無かった。

上位10名の者は前に……

ミカサ、エレン、幼馴染が名前を呼ばれる中、最後まで僕の名前は呼ばれなかった。


一瞬アニと目が合った気がしたけど、反射的に逸らしてしまった。


僕はあの時のアニの行動を、まだ理解できずに居たけれど、調査兵団に入ることで頭がいっぱいで


どうでもよくなっていた。

エレン「やっと卒業だな」

アルミン「おめでとうエレン、ミカサ」

ミカサ「アルミンも卒業おめでとう」

アルミン「やっぱり…二人は凄いね」

エレン「アルミン、お前もあんなにたくさんいる人間の中じゃ上位のほうだろう」

ミカサ「もっと自分を誇るべき」

アルミン「ありがとう」

アルミン(みんなで…外の世界に行くんだ)

アルミン(足手まといには…なりたくないな…いざという時は潔く死のう)



エレン「よぉ、五年振りだな…」




ジャン「何で……今日なんだよ…」



再び現れた超大型巨人によって数えきれないほどの犠牲者が出た。

あれだけの惨状を見た上で、成績上位10名のうちほとんどが調査兵団に入団した。

僕の意思も変わらず、調査兵団に。

そしてアニは憲兵団へ入団した。

アルミン(そういえば)

アルミン(実験体の巨人二体が殺されて、装置の検査をした時)

アルミン(アニが珍しく隣だったなぁ)

アルミン「……」

アルミン(あれはマルコの装置だった…)

アルミン(考えたくないけど何か裏がありそうだ)

アルミン(心臓を捧げる)

アルミン(人のために…生きたい、か)

アルミン(それで何で僕を頼ったんだろ)



アルミン「あ………」


女型の巨人「…」ジッ

アルミン「…っ」


泣き笑い みたいな


アルミン(…顔を…確認した…?)




エレン「そんなんであいつが巨人だなんて決めつけるのかよ!」

アルミン(あぁ、アニ)

アルミン(マルコの装置を提出してた時、僕の隣にいたのは)

アルミン(もしかして気付いて欲しかったのかな?)

アルミン(アニ)

アルミン(君は僕が正体に気付いたら…とか、そんな風に何かを期待してたのかな)

アニが女の子になりたいと言った夜を思い出す。

僕の頭脳はアニにとっての障害になっただろう。

それを知って僕を誘惑しようとしたのか僕に助けを求めたのかは分からない。

巨人の体から取り出された、水晶に包まれたアニを見つめて思うんだ。

いったい何がしたかったの?

血に汚れてしまった彼女の手も、心も。

ただその水晶の中で幸せな夢を見れていますように。

君が何も気にせず笑えてますように。

僕の心は君に捧げよう。





何か切ないよな(´;ω;`)

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