男「つまらない人生を送ってきました」(6)

男(自分の生涯を振り返ってみよう。いや齢十六の俺が言ったところで「なんだ、まだまだこれからじゃないか」と言われるのがオチだろうか。まぁいい、それでも振り返らせてもらおう。)

男(俺は小さいときから家族に愛されながら育ってきた。兄姉合わせて4人兄弟、俺だけ少し年が離れているため、ほとんど喧嘩もせずに仲が良かった。)

男(それから小、中と進み、どちらにも友達は多くはないがそれなりにできて、楽しい毎日を送っていたと思う。中学から始まる部活ではサッカーをやらせてもらった。)

男(そこでも友人が何人もでき、皆とひたむきに頑張っていた。時間の流れとともに反抗期というものが訪れた。)

男(親から何か言われてもすぐにイラつく、僕は比較的真面目だったが何度も怒られていたため反抗心が高めだった。)

男(いつも口答えした後には後悔した。またやってしまった、と。そんな日々が続き受験の冬を迎えた。)

男(前にも書いた通り、俺は比較的真面目だったため、地元の進学校を目指していた)

男(結果は見事に惨敗。途中でアニメにハマったのがいけなかったのかな。とか思いつつ第二志望の高校への進学が決まった。)

男(高校へ上がってからも友達はでき、それなりに楽しい毎日を過ごしている。部活はまたサッカーをやらせてもらっているが、そこは高校。上手い人がたんまりいるのでレギュラーを取るのは中々に難しい。結局1年の内にはとれずに終わった)

男(勉強方面のことは、まぁそれなりにやっているので学年半分には入っていた。ただ、数学が少しばかり出来ていたので、特進クラス、なるものに入ることに…)

男(そんなところへ入ってしまったために、明日から始まる新学期がとても不安だ。クラスメイトと仲良くなれるだろうか。サッカー部の人は何人かいたが、全員上手い人だ。劣等感を感じないだろうか。こんな不安ばかり頭をよぎる。)

男(で、今に至るわけだ。どうだい?つまらない人生だろう?本当に普遍的そのもの、良くも悪くも平凡。他に言葉は見つからないね。)

男(ま、そんな平凡な日々でも何か良い事があるかも知れないからね。楽しみに待っておこうか。あら、もうこんな時間か。今日はもう休むとするよ…)

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