女「そんなエロゲみたいな展開ある訳ない」(43)

即興。勢いで立てた
小ネタ

第一章:痴漢

ガタンゴトン・・・

痴漢(俺は痴漢だ。ただの痴漢)

痴漢(産まれたときから痴漢だった。女を感じさせる手を持っていた)

痴漢(ならば俺は痴漢するしかない。痴漢になるために産まれ男なのだから)

痴漢(今日も電車でターゲットの女を探す)

痴漢(よし。今日はあのドアの前にいる女にしよう)

痴漢(短いタイトスカートを穿きやがって。ムチムチのお尻が誘ってようにしか見えないぜ)

痴漢(では今日もいつものようにやらせてもらうぜ)ス・・・

女「ん・・・」ピクッ

痴漢(ならかなかいい尻だ。布地のサラサラとした感触指が吸いこまれそうな柔らかさ)サワサワ

女「んっ、あ・・・」ピク・・・

痴漢(そう、これだ。普通女は痴漢をされると恐怖しか感じないが俺は違う。俺は特別な手を持っている)サワサワ

痴漢(この手で触られた女は嫌悪感を抱きながらも、体は感じざるをえない)サワサワ

女「や、やめ・・・てきださい・・・・・・」ピクピク

痴漢(いつもと同じだ、最初は抵抗するものも強く拒否しない。この女もしばらくすれば俺の手の快楽に堕ちる)サワサワ

痴漢「そろそろもう少し強くいかせてもらうぜ」ボソ・・・

女「やっ・・・」ピクッ

痴漢(そう言っても手を払うわけでも、大声を上げるわけでもない。それが女の弱さだ)

痴漢(さあ、その柔らかい尻を揉ませてもらうぜ)グッ・・・

痴漢(???)

痴漢(なんだ?手に力が入らねえ、握力がなくなっちまったようだ)

痴漢(いったい俺の手、どうしちまったんだ・・・あ、れ・・・?)

痴漢(俺の小指こんな位置にあたっけ?)

痴漢の左小指は捻じれ、明後日の方向を向いていた

痴漢「ひっ!?」

そのことを認識した痴漢はさっきまで感じなかった痛みに声をあげそうになった

女「ふっ!」ドス!

痴漢「うっ!!」

しかし出かかった声は鳩尾を襲った衝撃に止められた。あろうことかさっきま何もすることができなかった女の肘が男に突き刺さっていた

痴漢「なっ・・・あ・・・?」パクパク

女「駄目ですよー。声なんか出したら痴漢してたのがバレちゃうじゃないですか」

痴漢「!!?」

間違いない、この女だ。この女が痴漢の小指を捻じり折ったのだ。なにもできなかったのではない、していたのだ
痴漢に気付かれずに、痴漢させたままこの女は痴漢の特殊な手を捻じり折っていたのだ

女「まったく、この私に痴漢をしかけてくるなんて。少々特殊な手をお持ちのようですが」

女「残念でしたね、痴漢さん。そのて幾人もの女の人を痴漢してきたんでしょう」

女「でもね痴漢さん。その手で痴漢すればどんな女も従順に快楽に堕ちるなんて」

女「そんなエロゲみたいな展開あるわけないじゃなですか」

痴漢「!!!」ゾクッ

まずい。痴漢はそう思った。それは恐怖、数多の女をこの手で堕としてきた歴戦の痴漢が初めて味わった恐怖
殺される。痴漢はそう思った。それは殺意、女から放たれる殺意に頭が、体が、心が、ここから一刻も早く離れろと言っている
痴漢は小指の痛みも忘れて駆けだそうとした、ここ電車の中で閉ざされた空間だったとしても、どれだけ周りから視線を集めようとも、痴漢だとバレても
逃げなければならない、この女から、一刻も早く

女「おっと」ゴッ!

しかし、逃走も女の手によって阻止された。いや足、足の阻止された。女はヒールで痴漢の足を踏みつけたのだ
深に足が縫い付けられたようだった

痴漢「がっッッ!?」

女「なにも逃げることないじゃないですか」

逃げられない。この女からは逃げられない

女「まったく、いつかこうなるって考えなかったんですか?なんでも下半身でものごと考えるからこうなるんですよ」

女「痴漢さん。触るのが大好き痴漢さん。そんなに触るのがすきなら私からも触ってあげましょうか?」

痴漢「なっ!?」

女はあろうことかその細い手で、なんの力もなさそうな手で痴漢の股間を握ってきた

女「強く、強く触ってあげますよ」

そう言って、女はギリギリと痴漢の睾丸を握る

痴漢「が、あッッッ・・・」

潰される。このままでは握りつぶされる。逃げられない、殺される

女「どうですか痴漢さん?女に痴漢されて気持ちいですか?」ギリギリギリ

ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!!!!

痴漢「や、やめ・・・」

アナウンス「次は上野~、上野~」

痴漢のなけなしの懇願もアナウンスの声にかき消された

女「あ、降りなきゃ」

女がそう言った。助かった、痴漢はそう思った。女はもうすぐ降りる、この手から解放される。この地獄から

女「よっと」ブチュッ

痴漢「あ・・・・・・」

一瞬だった。気の抜ける声と同時に痴漢の希望もろとも睾丸を握り潰した
痴漢は叫び声をあげることも悶え苦しむこともできず、白目を剥き口から泡を噴きながら意識を手放した

プシュー。電車のドアが開き、女がホームに降りる。痴漢が崩れ落ちる

女「じゃあね痴漢さん。もう会うこともないでしょ、って聞こえてないか」

ドアが閉まり電車が発車する。堕ちた痴漢を乗せて

女は進む、なにごともなかったように

女「トイレで手を洗おっと」

これはエロゲではありえない物語


終わり

第二章:レイプ

タタタタタ・・・

女「ううぅ・・・部活のせいで帰るの遅くなっちゃたよー」

どっぷりー

女「やっぱり秋はすぐ暗くなるね。暗い帰り道は怖いよー」

女「早く帰らなきゃ」タタタタ・・・

女「ん?」

女「この公園。ここを突っ切れば近道なんだよね」

女「でもこの公園、無駄に広いのに明りすくないし、人気がないんだよね」

女「それに今日朝の集会で・・・」

先生『最近不審者や暴漢が出没してます。下校のさいは暗くなる前に、なるべく一人ならず、危険な所は通らないようにしましょう』

女「暗い、一人、危ない、役満だよー」

女「ううぅ・・・でも早く帰りたいし」

女「大丈夫・・・だよね」

女「暗いよー、怖いよー」

女「やっぱりやめりゃあよかった~」

ガサッ!

女「ひっ!?な、なに?」

ヒュー・・・ガサガサ・・・

女「な、なんだ風か。うぅ・・・」

女「お、お化けなんてないさーお化けなんて嘘さ」

ガサッ!

女「ひっ!?お、お化けなんて・・・」

ドサッ!!

女「!!?」バタッ

女(え?なに?なにが起きてるの?)

覆面「ハァ・・・ハァ・・・」

女(馬乗りされてる!?)

女「え?なに?誰?なんなの?」

覆面「ハァ・・・ハァ・・・」ガシッ

女「!?なにするの?」ジタバタ

覆面「ハァ・・・ハァ・・・」

女「お、おっぱいなんて触っても私そんなないよ?」ジタバタ

覆面「大人しくしろ。そうすれば痛い目をみずにすむ」

女「!!?」

 (ま、まさかこの人が今朝集会で言ってた暴漢!?)

女「き、きゃあっムグっ!?」

覆面「静かにしろ」ギラ

女(な、ナイフ!!)ジタバタ

覆面「・・・・・・」ドスッ

女「ん!?」ビクッ

覆面の男は女の顔の横にナイフろ突き立てた

覆面「大人しくしてろ。次からは刺すぞ」

女「う・・・」

覆面「ハァ・・・ハァ・・・」

覆面の男が女の胸を乱雑に掴む

女「う・・・う・・・」

覆面「ハァ・・・ハァ・・・」

覆面の男は片手で制服の胸元を開こうとするも、片手では上手くできない。
苛立った男は女の口を押さえつけていた手を離し、両手で開きにかかった。
ブチブチブチ!っとボタンが弾けとぶ

女「きゃっムグ!」

声を出そうとした口をまた男は塞いだ



女「ん、ん、ん・・・」

女が呻いているが、関係ない。その声は誰にも届くことはない。ここには誰もこない。
少し抵抗したところで女の力ではとうてい男には敵わない、さらにこちらにはナイフがある。
この立場が覆ることなど万に一つない

覆面「ハァ・・・ハァ・・・」

覆面の男が酷く興奮した様子で女の胸に顔を近づける。

女「んふ・・・んふ・・・」

このとき覆面の男は気付かなかった。女がさっきから発しているのが呻き声ではなく笑い声だということを

女「ふっ・・・」ブン!

覆面(???)

奇妙なことが起きた。覆面の男の視界が半分真っ暗になったのだ。

覆面(なんだ、目が見えねえ・・・?)

覆面の男は気付かなかった。男の左目はすでに女の右人差し指によって潰されていることを

女「しっ!」

次は女の左腕が動いた。覆面の男は残った右目でその動きをとらえていた。しかし、すでに遅い。
女は指鋏で男の甲状軟骨を挟み潰した。なにも反応することができなかった。

覆面「――ガッ―」

覆面の男が声を出そうとした。でも出るのは血とわずかな息のみ

女「ふっ!!」

第三撃、女の右手が男の睾丸を握りつぶす。

左目失明、喉切断、睾丸圧砕

全て終えるのに、五秒とかからなかった

覆面の男はただ崩れ落ちるのみだった

女「よっと・・・」

女は馬乗りなっていた男をどかす。朝起きて掛け布団をどける、そんな気軽さで

女「ふー。ヤバいヤバい、危うくお嫁に行けなくなるところだったよー」

女は服に着いた、土を払いながら立ちあがる

女「まったく、制服めちゃくちゃにして、ボタン縫いつけるのちょっと面倒なんだよ」

女「まったくそんなだから女にもてないたよ。そんなんだからこんなことしでかして、こんな目にあうの」

女「女なら抵抗できないと思った?一度犯してしまえばあとは大人しくなると思った?チンチン突っ込めば快楽をもとめて言いなりなると思った?」

女「そんなエロゲみたいな展開あるわけないでしょ」

覆面「―――」

覆面の男はなにも言えない、ただ地に伏すのみ

女「ああそうだオッサン。四玉って知ってる?」

女「眼、喉、睾丸、後頭部のことをいうんだけど。武術を実戦で使うとき、この四つの急所を攻撃するのが定石なんだって」

女「っで、いま三つ潰したんだけど、あと一つ残ってのも気持ち悪いからそっちも潰すね」

ゴンッ!!

鈍い音が、人の気ない公園に響いた

女「あ、そういえばこの人どんな顔だったんだろ」

女は男の覆面を剥ぐ

女「なんかプロレスラーのマスク剥いでるみたい。げっ!血が付いた、気持ち悪!」

女は男の覆面を取った

女「・・・あちゃー、こりゃ覆面するわけだわ」

女「来世では女にもてるといいね」

これはエロげではありえない物語


第三章:脅迫

女「ふんふっふーん♪」

女「今日も元気に学校へ登校ふっふふーん♪」

女「うーん良い天気!でも熱い~、やっぱ夏ね」

女「歩いてるだけで汗が出るわ・・・ん?」フキフキ

女「あれ?これハンカチじゃない?」

パンツ「やあ」ピラーン

女「ちょっ!?」

女(パンツ!?何故に!?も、もしかして今朝間違えて持ってきちゃった!?)

女「っっ」バッ!バッ!

女「よし、誰にも見られてない。学校ではクールで通ってる私のイメージが壊れるところだったわ」カクシカクシ

女(このことは誰にも知られないようにしないと・・・)

???「やあ!」

女「!!?」ビクーン!!

女(何奴!?)

男「おはよう。女さん」

女(お、男くーん!!)

男は隠れ爽やかイケメンである。普段は隠れているが時折イケメンになり、
そのルックスと優しい性格に彼に恋する女子も少なくない。
かくいう女もその一人。男とは幼馴染で、結婚の約束もしている(五歳の頃)と彼女は言う。

女(はわわ、今日もカッコイイよー///)

男「? どうかしたの女さん?顔、赤いよ?」

女「な、なんでもないわ!おはよう、男君」

男「うん、おはよう。ホントに大丈夫?」

女「大丈夫よ!赤いのは、そう!暑いからよ!」

男「そうか、よかった。熱でもあるんじゃないかと心配したよ」ニコッ

女「はうっ!!///」

女(わーん!私のバカバカバカ!!男君に心配かけてどうするのよー!!)

女「と、ところで男君、声をかけてきたのだから、なにか私に用でもあるの?」

女(バカー!!なんでそんなにツンケンするのよ私ー!!)

男「用ってほどのことでもないんだけど。えっと一緒に学校に行ってもいいかな?」

女「!? え、ええ。良いわよ」

女(むしろ大歓迎だよー///)

女「じゃ、じゃいきましょうか//」

男「うん、女さん」

女(女さん、か・・・・・・)

女(昔みたいに、女ちゃんって呼んでくれないのかな)

・・・・・・・

女(上手くお話できずに校門前まできてしまったわ・・・)

女「はぁ・・・」

男「?」

???「よっす、ご両人!一緒に登校かい?」

女(げっ!)

男「ん? ああ、坊主か。おはよう」

坊主「おはっす!」

坊主は見たとおり坊主である。軽い、スケベ、チャライため女は毛嫌いしている

女(なにしにきやがったこのクソ坊主!?)

坊主「お二人さん朝から熱いねー。こんなに暑い朝なのにまだ熱くするきかい?」

女「なっ!?」

坊主「もしかして昨晩も熱い夜を過ごしたとかー?」

女「ちょっ!?」

女(なに言ってるのこのクソ坊主は~!!)

男「? 別に、昨日の夜は涼しかったけど?」

女(男くんてんねーん!!でもそんなところも好きー///)

坊主「そういう意味じゃねえんだけど・・・。なあ二人は付き合ってるんだよな?」

女「!!?」

女「な、なに言ってるの!?そんなわけ・・・」

男「違うよ?」

女(男くんのてんねーん、そして素直になれ私ー・・・)ズーン・・・

坊主「そうなの?じゃあ俺が女さんの彼氏に立候補しちょおっかなー?」

女「ないわ」

坊主「酷ッ!!ごめんなさいでも断るでもなくてないって、可能性すらないんですかー!?」

女(それは男君限定なのよ)

・・・・・・

キーンコーンカーン

女(お昼休みね。今日こそ男くんと一緒に食事するのよ!)メラメラ

女(と、その前にトイレ・・・)







女「ふんふーん」ジャーキュッキュ ガサゴソ

女(?あれ、ハンカチがない。あ!そうか、今日忘れてきちゃったんだった・・・)

女「あれれ?」

女(じゃあ間違えて持ってきたパンツはどこ?)

ガサゴソ

ガサガサガサガサガサゴソゴソゴソゴソッッ!!!

女「な、ない・・・」

女(ない!?嘘!どこかで落とした!?)

女(落ち着くのよ女!廊下で落としたとは考えられにくい。ではあとは教室か・・・)

女(体育の着替えのさい使った女子更衣室!あそこかー!!)ドタドタ




女「ハァ・・・ハァ・・・」

女(ここしか考えられない。早くパンツを回収して、男君とお昼よ!)ガチャッ

坊主「ん?」

女「」

女(な、なんでいんだクソ坊主~!!?)

坊主「ありゃ、女さん。どうかしたかい?」

女(それはこっちのセリフだー!!)

女「あ、あなたここでなにしてるの!?」

坊主「なにって・・・いやー甘い香りに誘われていつのまにか、みたいな?」

女(虫か!?)

女「フザケナイで!!そんな言い訳が通じるとでも・・・」

坊主「で、甘い香りに誘われたらこんなもの見つけた」

パンツ「やあ」

女「」

女(私のパンツー!!)

坊主「でもこれ甘いというか臭いな、汗臭い」スンスン

女(ぎゃあああああ!!?嗅ぐなああああ!!)

女「ちょっとなにやってるの!!返しなさいよ!!」

坊主「え?もしかしてこのパンツ、女さんの?」

女(しまったーー!!)

坊主「ていうことは女さん、今ノーパン?」

女「そんな訳ないでしょ!!」

坊主「どれどれ」バッ!

女「きゃっ!?」

坊主「あ、本当だ。穿いてる」

女「vmぱえoiaあgp☆!!?な、なななにするのよ!?」

坊主「うーん。でも女さん穿いてるってことは、女さんパンツ二枚もってきたことになるけど、どうして?」

女「そんなことどうでもいいでしょ!!いいから早く返しなさいよ!!」

坊主「うーん・・・どうしよっかなー」

女「は?」

坊主「女さんが俺がここにいたこと黙っていてくれるなら、返してあげてもいいよ?」

女「はあああ?アンタ交渉できる立場にいると思ってるの?」

坊主「じゃあ、これ返してあーげない」

女「だから・・・」

坊主「男に見せちゃおっかなー?」

女「!?」

女「なっ!?」

坊主「女さんがいうこと聞いてくれないと、女さんが臭いパンツ学校に持ってきたって男に言っちゃおうかもよ?」

女「!!!」

坊主「男だけじゃなくて、他の奴にも言おうかなー。女さん好きなやつ結構いるし、そいつらに話したら幻滅するかな?それとも夜のオカズにされるかな?」

女(まずい!!まずいマズイマズイ!!正直その他はどうでもいいけど、男君にだけは知られたくない!)

女(私がハンカチと間違えてもってきたパンツで汗を拭いたって知られたくない!!)

女「な、なにが目的なの?」

坊主「だから黙っててほしいんだって、ここで起きた全てをね」ガシッ!

女「なっ!?ちょっと放して!!」

バン!!

女「くっ」

女(両手を掴まれてロッカーに押さえつけられた!!)

坊主「朝の告白、俺結構マジだったんぜ?」

女「な、なに?」

女(なんで顔を近づけてくるの?もしかして!?イヤ、嫌!!)

女「や・・・・・・」

女(そこは男くんだけに・・・・・・)

女「や・・・」

女「ヤメロやがれ!!このクソ坊主ッッ!!!」ゴッ!!

坊主「ガッ!?!?」

坊主はいけると思っていた。女が男に片思いをしていることに気づいていたから、
男の名前を出せば、言いなりになる。そう思っていた。

しかし・・・

坊主「な・・・・あ・・・?」

なんだこれは?衝撃が来た、硬い鈍器のようなもので殴られた衝撃が

坊主(な、なにが・・・)

目の前がチカチカ光る、膝が震え、まるで乗り物酔いしとような感覚、立っているのがやっとだ。
そして、痛い。イタイ痛い痛い痛い!!
ボタボタと何かが床に滴り落ちる

坊主(血・・・? 鼻血を出しているのか?俺が!?)

坊主の考えは半分当たっていて半分はずれていた。

流れていたのは鼻血だけではない。口、前歯が上唇を突き破ったことにより、口から血が流れていたのだ

女「たくよー」

坊主「!!?」

その声はいままで聞いたことのない声だった。目の前にいる可憐な少女から出る声だとは思えなかった

女「せっかく隠してたのによー。でもヤメだヤメだ馬鹿らしい」

目の前にいる少女はさっきまで押さえつけていた女だ。俺が絶対的に優位に立っていて、
目の前の少女は支配されるだけの女だったはずだ。
坊主はそう思った

女「このクソ坊主が、こっちが下手にでてたら調子に乗りやがって」ザッ

坊主「!!!」

女が、今までとは違う、坊主が今まで押さえつけていたか弱い少女たは違う女が近付いてくる

坊主「ちょっ、ぼんず!ばんづがぷるる!!?」

もはや言葉をなしてなかった。だがそれは脅迫、こっちには脅しのネタがあるんだぞっと言っているのだ。
しかし、
それは、命乞いにしか聞こえなかった

女「あ?パンツ?いいよ言えよ。男君にもその他にも好きなだけ言い振らせ、毛ほどにも気にしねえよ」

坊主「!!?」

女「だいたいこちとら男君とは死が二人を分かつまで一緒にいる計画立ててるだっつーの。パンツ一つがどうしたよ」

女「そんなもん10年前に見せあってるつーの」

女「脅しのネタを掴めば言いなりになるっと思ったか?好きな男の名前を出せばいけると思ったか?」

女「男の力で抑えつければ抵抗できないだろうと思ったか?唇を奪えば思い通りになると思ったか?」

女「そんなエロゲみたいな展開あるわけないじゃない」

女は坊主の頭を両手で挟んで固定した

女「そんなにキスがしたいなら、好きなだけしなよ」

女「ただし、私の額にね♪」ニコッ

坊主「ひっ!?」

ゴンッ!!

ゴン!!ゴン!!ゴン!!

打つ、打つ、打つ

女の額が坊主の眉間を、鼻頭を、口を、打つ。額を振り落とす

女「・・・・・・」

坊主「ぁ・・・ブ・・・バ・・・」

最初はあげていた坊主の悲鳴は消え、鈍い音だけが更衣室に響く。
唇は割れ、前歯は折れ、鼻が形を失っても、
女は額を打ちおろすのをやめない
美しい黒髪に隠れた白色の鉄球を、打ちつける、打つ、打つ!、打つ!!

白色の鉄球は傷つこともなければ、血で汚れることもなく、その美しさを保ったままだ

・・・・・・

女「ま、こんなもんでしょ」

5分後、女の動きが止まった

坊主はもはや、全ての力を失っていた
その顔は丸く凹んでいた。まるでボーリング球をぶつけた発砲スチロールのように

女「さて、こいつどうしよう?」

女は辺りを見まわす。ゴミを捨てるゴミ箱を捨てるために

女「あ、いいこと思いついた」

女は坊主の体をロッカーの中に詰め込む

女「よし、コレでいいでしょ。このロッカー使う人には悪いけど・・・」キィィバタン

女「着換えようとしたら出てくる鼻血を出した男。どうなるか想像すまでもないわね」

よっと。女はパンツを拾うと流れて手に着いた血をそれで拭う

女「あーあ、このパンツもう穿けなくなっちゃた。まあいっか、クソ坊主が触った時点で焼却処分いきだしね」

女は女子更衣室を後にする。鈍い音が響いていた女子更衣室は、人っ子一人いないように静けさを取り戻した

女(はて?なにか忘れてるような?)

男「やあ、女さん。探したよ」

女「おおおお、男くん!?」ビクン!!

男「あ、ごめん。驚かせちゃったね」

女「べ、べべべ別に驚いてないわよ!!」

男「そ、そう」

女「そそそれで!なんの用かしら?」

男「うん、よかったらお昼、一緒にいいかなって?」

女「え?マジで?」

男「うん、マジ」

女(キターーーーーーー!!)

女「しょ、使用がないわね!べ、別にいいわよ!」

男「ホント!ありがとう。じゃあ屋上でいいかな?」

女「ええ・・・」

男「行こうか、女ちゃん」ニコッ

女「!? うん♪」

これはエロゲではありえない物語


やっと一番書きたかったエピソードが書けたぜ

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