蓮実聖司「雛見沢に赴任してもう一ヶ月か…」(71)

蓮実『もうそんなに経つのか…しかしここには驚いたな、まさかあの事件の事すら知らないとは…』

魅音「ハ~スミン!」
バシッ

蓮実「うわっ!」

魅音「一人でブツブツ言いながら歩いてると、嫁なんてもらえないぞ!せっかく顔はイイのに勿体ない!」

蓮実「おいおい、園崎、それはないだろう…こんな30過ぎた男に嫁来ないは言葉の暴力と言うやつだぞ」

魅音「じゃあちゃんとしなさい!」

蓮実「はいはい」

魅音「まぁ、貰い手居なかったらおじさんが婿養子としてもらってあげよう!」

蓮実「あくまで婿養子なんだな、それに教師と生徒は恋愛NGだろ?」

魅音「あーまたそんなつまんないこと言う~!」

蓮実「ハハハ」

レナ「あれ~、蓮実先生、魅音ちゃんと登校なのかな、かな?」

蓮実「Good morning Ms.Ryuguu!」

魅音「ハスミンにそこでナンパされちゃってねー」

レナ「禁断の恋なのかな、かな?」

蓮実「おいおい、勘弁してくれ」

レナ「魅音ちゃんに振り回されてる蓮実先生かぁいい…」

蓮実「えっ?ちょっ…」

レナ「お持ち帰り~」

蓮実「うわわっ!」

魅音「ごゆっくり~」

蓮実「園崎~!」

教室

蓮実「北条…またトラップを仕掛けたのか?俺は引っ掛からないって言ってるだろ?」

沙都子「むぅ~また、ハスミンに負けた~」

梨花「もう諦めたら沙都子ちゃん」

蓮実「古手も諦めたらとか言ってるんなら止めてくれよ…」

キーンコーンカーンコーン

蓮実「さ、ホームルーム始まるぞ!知恵先生に見つかる前にトラップを片付けるんだ、俺も手伝ってやるから」

沙都子「はーい」

以前、3のくせに「2get」と書き込んでしまい、
「2000万年ROMってろ!」と言われてしまった者です。

言われた通り2000万年間、沢山沢山ROMりました。

猿から人類への進化…
途中、「ガットハブグフーン?」と書き込んだジャワ原人に反論しそうになったりもしましたが、
言いつけを固く守り、唇を咬んでROMに徹しました。

そして現れては消えていく文明。数え切れないほどの戦争…生と死、生と死。

2000万年経った今、晴れて縛め(いましめ)を解かれた私(わたくし)が、
2get出来るチャンスに今っ!恵まれました。
感動で…私の胸は張り裂けんばかりです。

卑弥呼女王、見てますか?
義経様、清盛様見てますか?
信長様、秀吉様、家康様 見てますか?

それでは、2000万年の歴史の重みと共に、
キーボードを叩き壊すほどの情熱をもって打ち込ませていただきます。

2get

放課後

知恵「毎日毎日すみません、蓮実先生、北条さんがイタズラして」

蓮実「知ってたんですか!」

知恵「なんとなくは…だってこの村の人は…」

蓮実「皆家族…ですよね」

知恵「はいっ」

蓮実「ならあいつらは娘のようなものじゃないですか、イタズラなんて可愛いもんですよ」
ニコッ

知恵「相変わらず、蓮実先生は生徒の事が一番なんですね」

蓮実「ハハハ、知恵先生には負けますよ、今までずっと一人で教鞭をとってきたんでしょう?とても真似できることじゃありませんよ」

知恵「もう、口がうまいんだから蓮実先生ったら」

蓮実「ハハハ、では僕はこれで」

知恵「ハイ!」

>>1です。
レナの魅音に対する呼び方間違えてましたね。
正しくは魅ぃちゃんですね。
次からは訂正して書き込んでいこうと思います。

蓮実『今日は祭りか何かがあるらしいな…そういうイベントに参加して生徒と交流を深めるのも悪くないか…特に…俺の愛玩候補の魅音とな…』

祭り会場

レナ「あれ?蓮実先生だよ、だよ?」

沙都子「祭りに参加するの?」

蓮実「園崎に急遽入れて貰ったんだこういうイベントにも慣れておきたくてね、それに古手は巫女で出るんだろう?」

梨花「は、はい」

レナ「魅ぃちゃんに呼ばれたの?」

魅音「そのとーり!さ、屋体回るよーっ!一番ダメだった人が罰ゲームね!」

レナ「蓮実先生負かしたいけどいまだに負け知らずだから大丈夫かな、かな?」

蓮実「やるからには俺も本気だぞ!」

魅音「ふっふーん、甘い甘い!もうハスミンには勝てないことは百も承知よ!だったら…負け役を誰かに与えればイイのよ!」

沙都子「負け役?」

魅音「富竹ジロウさんでーす!」

富竹「そんなことで呼ばれたの…」

魅音「イイじゃんイイじゃん、売れるまでの辛抱辛抱!」

蓮実「すみません、付き合わせちゃって…」

富竹「いえいえ」

数分後

魅音「富竹さん罰ゲーム!」

富竹「ハハハ、蓮実さん凄すぎですよ…」

蓮実「ちょっと本気でやり過ぎましたね」

富竹「罰ゲームかぁ…」

蓮実「じゃあ落書きの刑ということで僕から」
頑張ってください!応援してます!

魅音「んじゃあたしから!」
売れろよ!

レナ「えーっと」
ファイト!!!

沙都子「よーし」
残念!罰ゲーム!そしてガンバレー!

梨花「えーい!」
また来てください!

富竹「ハハハ、ありがとう皆!絶対ビックになるよ!」

悪の教典かー
支援

蓮実「頑張ってくださいね」

梨花「そろそろ、私行かないと…」

富竹「蓮実さん、二人きりで少しお話が」

蓮実「はい?」

魅音「ハスミン行っちゃった~じゃあ仕方ない!あたし達だけで遊ぼう!」

村外れの池

富竹「蓮実さん、あなた東京の学校で教鞭を取っていた時期はありませんか?」

蓮実「え?」

富竹「いや、晨光町田高校というところで生徒がほとんど殺されるという事件でその犯人が蓮実って言って、責任能力なしで今釈放されてるらしいんですよ」

蓮実「僕がそれだと?」

富竹「い、いえ、すみません…気分悪くされましたね、今のは余談です、忘れてください」

>>10
ありがとうございます!
はい、悪の教典とひぐらしのクロスです

蓮実「?」

富竹「本題はこの村で起こった事件についてです」

蓮実「事件ってまさか、綿流し…とか言うやつですか?生徒が一人今日のようなお祭りの日に無惨な姿で殺されていたとか、それは祟りの仕業だとか…」

富竹「詳しいですね」

蓮実「一応調べましたから」

富竹「では、ここからが本題です、蓮実さん、昔亡くなった悟史という子は余所者なんですよ」

蓮実「…つまり、次に祟られるのは僕だと?」

富竹「祟られる…というより…身の回りのことを気を付けた方がいいかと…」

蓮実「ありがとうございます、でも大丈夫です、今回の犠牲者はあなたですから」

富竹「え?」

蓮実「Good night」
ドカッ

富竹「」
ガクッ

蓮実「…」

翌日

沙都子「ハスミン、昨日の梨花ちゃんすごかったねー」

蓮実「ああ、そうだな」

沙都子「でしょー!それでね!」

蓮実「そうやって俺の気を引いて英語の時間を減らそうとしても無駄だぞ」

沙都子「ちぇー」

蓮実「ハハハ、じゃあ罰としてこの文章の和訳をMs.Houjyoにやってもらおうかな」

ハスミンって症候群かかんのかな?

>>15
それはたぶんないですよね本の描写的にwww

沙都子「えーっと…試合を始めるときはお辞儀をしなさい…?」

蓮実「EXCELLENT!!でもこれはストーリー性のある話だからもっと口語的な方がいいぞ、そうだな…『試合を始める前は…お辞儀だ!』みたいなね」

レナ「先生」

蓮実「竜宮、どうした、質問か?」

レナ「なんで教科書がハリー・ポッターなんですか?」

蓮実「馴染みやすいし、読みやすいだろ?それに結構言葉がわかりやすい、最高の教材だよ」

魅音「へー考えてるね~」

蓮実「お前は俺をなんだと思ってるんだ…」

魅音「じゃあもう一個質問、昨日富竹さんと何話してたの?」

蓮実「ん~あの人もわざわざ二人で話す必要もなかったんだよなぁ…あんなこと」

梨花「なんですか?」

蓮実「ん?いや、俺が昔アメリカでバンカーやってたって話」

魅音「え?またまた~嘘ばっかり~よっ、ブラフ王!」

蓮実「信じてくれないのかよ…だから言いたくなかったんだ…」

魅音「冗談、冗談!なんとなくわかってたよ、発音よすぎだし」

レナ「分かりやすすぎですし」

蓮実「ハハ、ありがとう、じゃあ授業を再開…「すみません」

蓮実「え?」

大石「私こういうものです」
つ警察手帳

蓮実「警察?何の用ですか」

大石「蓮実先生、お話が」

蓮実「悪いけど皆自習しててくれ、大丈夫だから、な?」

全員「はーい」

蓮実「なんですか?そしてそちらの方は?」

鷹野「鷹野三四です」

蓮実「鷹野?富竹さんの友人の?」

鷹野「あら?なぜ私の名前を?」

蓮実「富竹さんから野鳥を撮ったり一緒にしていると聞いたものですから」

鷹野「なるほど」

蓮実「まさかこんなに綺麗な方だとは」

鷹野「フフフ、ご冗談を」

蓮実「おっと、話がそれてしまいましたね、刑事さん、どういったご用件で?」

大石「昨夜、富竹ジロウさんがお亡くなりになりました」

蓮実「えっ?」

大石「喉を引っ掻いて死んでるんですよ」

鷹野「それってまさか…」

大石「オヤシロ様の呪い…というやつですね」

蓮実「オヤシロ様の呪い?」

大石「この村に伝わる伝説です、毎年一人犠牲になる…」

鷹野「まさか富竹さんが犠牲になるなんて…」

蓮実「なぜその話をわざわざ学校で?」

大石「いえね、オヤシロ様の呪いと蓮実先生の生徒は強い繋がりがありましてね」

蓮実「うちの生徒を疑ってるんですか?」

大石「いえ、そう言うわけでは…」

蓮実「そうでなくてもです、生徒を不安にさせるようなことはしないでください、お話があるなら後日私一人で伺います」

大石「わかりました、では」
バタン ブォーン

鷹野「すみません、何か…あの人も普段はいい人なんですけど…事件のこととなると…」

蓮実「いいんですよ、こちらこそみっともないところをお見せしました、すみません」

鷹野「い、いえ、そんな」

蓮実「授業に戻りますね」

鷹野「はい、またどこかで会いましょう」

蓮実「そうですね」

蓮実『オヤシロ様の呪い?くだらない…富竹を殺したのはこの俺なんだから…ブラックジャックで気絶させ、協力な毒を盛った、それだけだ…苦しくて結果的に喉を引っ掻くことになったんだろう…だがそのお陰で呪いに見せれたか…運は俺に向いている』

蓮実「♪~」

蓮実『しまった、ついいつもの癖で口笛を…この癖だけはやめれないな…』

鷹野「なんなのいったい…あの男は…」

鷹野「…独り言を言うなんて私らしくない」

鷹野『あの蓮実って人は誰から見てもいい人で生徒のために奔走してくれる最高の教師じゃない!でも…何か普通の人とは違う…あの人は雛見沢症候群なんてかからない…』

鷹野『あんなに模範的な回答ができるのは、人の気持ちを理解してるから…違う!あの人はもしかして誰とも共感しない…そんな怪物なんじゃ』

鷹野『いや、怪物なんて生易しいものじゃない…本物の絶対的な悪…少なくとも私にはそう見えた、蓮実聖司…調べてみる必要がありそうね』

教室

蓮実「すまない…みんな」

魅音「ハスミン元気ないね?」

レナ「どうしたのかな、かな?」

蓮実「落ち着いて聞いてくれ…富竹さんが昨日亡くなった…」

全員「!!!」

沙都子「それってやっぱりオヤシロ様の…」

蓮実「北条、俺はここに赴任してきて間もないし、村の風習にとやかく口を出すつもりはないが富竹さんが亡くなった事を呪いの一言で済ませることは許してはおけないぞ」

沙都子「だって…」

蓮実「俺達と会って笑って別れたような…みんなにしっかりと感謝の言葉を述べることが出来るような人が呪われるなんてあり得ないだろ?」

梨花「確かに、他に悪人はたくさんいますからね」

蓮実「そういうことだ、富竹さんの遺体の写真を見たがあまりに無惨だった…あれは明らかに人為的だよ、こんなことをする犯人は俺は許せない」

魅音「ハスミンの言う通り!明日から犯人探ししよう!」

蓮実「こらこら、園崎!お前たちまで危険な目にあわせられないよ、今夜から俺と大石さんで見回ることになったから、大人に任せとけって、な?」

魅音「はーい」

蓮実「拗ねるなって園崎、俺はお前の強さは信頼してるんだから、ここぞと言うときに居てくれないと困るんだよ」

魅音「おじさんの強さがやっとわかった?」

蓮実「でもお前だって女の子だ、なおさら危険な目にあわせられないよ」

魅音「えっ////」

レナ「魅ぃちゃん顔真っ赤だよ、だよ?」

魅音「あたしは女捨ててるからいいの!バカハスミン!」

蓮実「ハハハ」

魅音『始めて男の人が女として見てくれた…////』

蓮実「んじゃ今日はこの辺で終わりだ!寄り道するなよ!」

魅音「さあねー」

蓮実「おいおい…」

レナ「…」

蓮実「ん?どうした竜宮?」

レナ「蓮実先生、明日時間ありますか?」

蓮実「なにか相談か?」

レナ「少しだけ…」

蓮実「わかった、今聞こう」

レナ「え?」

蓮実「大切な話なんだろ?優先するよ、大石さんもわかってくれるはずさ」

レナ「ありがとうございます」

蓮実「それで、どういう相談だ?」

レナ「オヤシロ様に次殺されるの…私なんじゃないかって思って…」

蓮実「えっ?」

レナ「ご、ごめんなさい、信じてくれませんよね」

蓮実「いや、信じないなんて言ってないだろ?いいよ、なんでも聞くから話してくれ」

レナ「先生…今まで騙しててごめんなさい!私…昔はこんな生徒じゃなくて…」

蓮実「?」

レナ「両親が離婚してて、新しいお母さんが来て…その人に馴染めなくて…いい人なのになにか裏があるような…」

蓮実「なるほど…」

支援

沙都子と梨花は基本的てですます口調だよ
梨花と沙都子はお互いに呼び捨てにしてる
あと、オヤシロ様の祟りね

気になったからそれだけ

細かく言うとオヤシロさまの「さま」はひらがな
もっと細かく言うと魅音の「あたし」や沙都子の「わたくし」も漢字で「私」

・一人称や特徴
レナ:レナ、私。「はぅ…」「かな?かな?」
魅音:おじさん、私
沙都子:私。「でしてよ」「ございますわよ」「をーっほっほ」
梨花:ボク、私。「なのです」「ますです」「にぱー☆」
(羽入:僕、我or私。「なのです」「あぅあぅ」)

流石にこれは細かすぎるから無視してもいいよ
見てるから頑張って

>>28

ありがとうございます!

>>29 >>30
すみません、色々間違えました。
悪の教典は読み返したんですがひぐらしはまだ読み返してる途中だったので助かりました!

レナ「それに本当のお母さんが居なくなってから一時期私すごい荒れてて…」

蓮実「そうか」

レナ「その時に病院に入れられてそこでオヤシロ様が私の背後に立っていたんです」

蓮実「…」

レナ「ごめんなさい!こんな話して」

蓮実「いや、話してくれて嬉しいよ…家族の問題はデリケートだからな荒れるのも仕方ないし、反省してるなら良いじゃないか!むしろ病院に入れた先生が悪いよそれは」

レナ「えっ?」

蓮実「だってそうだろ?竜宮への教育を辞めたんだから、一番身近なハズなのにさ、でも心配するな、俺はお前の味方だからな」

レナ「先生…」

>>30

ちなみにオヤシロ様の様はわざとです。
蓮実はサイコパスなので様という形式としてしか聞き取れないといった感じです

蓮実「じゃあ今度はこっちから相談だ」

レナ「?」

蓮実「竜宮の家の件、俺に任せてくれないか?」

レナ「そ、そんな…先生にも悪いですし」

蓮実「気にするな、お前たちは大人を頼っていいんだよ、な?」
ニコッ

レナ「はぅ…じ、じゃあお願いします」

蓮実「ああ、気を付けてな」

レナ「はい!ありがとうございました!」
タッタッタッ

>>1です。
スマホからいつも投稿しているのですが、僕のスマホが時々、公開proxy(?)とやらになってしまいます。つい最近ようやくSSを一つ作り終えたばかりなので対処法がわかっていないので投稿が少し遅れることがあります。申し訳ありません

蓮実『オヤシロ様が立っていた…か、雛見沢症候群と言うのは予想以上だな…今は女王の近くにいるから安心だが…居なくなればどうなるか…妄想で殺されるのも不快だ…それなら、晨光町田でやったように女王ごと村のほとんどをいっそ…俺ならできる…今夜から準備に取りかからなくては』

蓮実「罪をなすりつける役は決まっている、後は俺が疑われないように問題を解決し、信頼を得ていくことにしよう…」

蓮実『だが一つだけ懸念材料がある…鷹野だ…あいつからはあの釣井と同じ臭いがする』

翌日

蓮実「大石さん、すみませんが生徒から相談事があったので今日お会いする時間に少々遅れます」

大石「ああ、いいんですよ…こちらの都合で勝手に合わせてしまったんですから、蓮実先生は生徒の悩みにとことんなんですね」

>>36
原因わからないけど専ブラ入れてないの?

>>38

今まで入れてませんでしたが、今のを聞いて入れてみました。ありがとうございます

蓮実「ありがとうございます」

知恵「蓮実先生、お手伝いしましょうか?」

蓮実「言葉は嬉しいですが、僕を頼ってくれたので自分一人で大丈夫やりますよ」

知恵「無理しないでくださいね、ただでさえ富竹さんが亡くなって精神的にキツいのに…」

蓮実「生徒の問題とそれは関係ありませんし、やっぱりあいつらが頼れるのは僕たちだけですから」

知恵「ふふ、蓮実先生らしい」

蓮実「いや、そんな…では時間なので」
知恵「はい、また明日」

竜宮家

蓮実「すみません」

間宮「はい?」

蓮実「竜宮レナさんの担任の蓮実と申します…間宮リナさんですね?今日はちょっとお話が」

間宮「私にですか?礼奈ではなく」

蓮実「礼奈?」

蓮実『こいつ…そこまで調査済みとは…これはこじれる前に解決すべきだな』

間宮「すみません、わかりませんよね…竜宮礼奈、それがあの子の本名なんです…でも呼ぶと怒るので呼んでませんが…」

蓮実「それはそうでしょう」

間宮「ッ!その言い方は失礼じゃありませんか!」

蓮実「お言葉ですが失礼なのはそちらでしょう、竜宮の父親が失意にあることを利用してお金をせしめるなんて」

間宮「な、なんの証拠があって…」

蓮実「実は数日前、とある場所であなたたちの会話を聞いて、そこに竜宮の名前が出たから録音しておいたんですよ」
つ録音機

間宮「!!!」

蓮実「あいにくこれから別件ですが警察の方と会うつもりなのでこちらをそこで再生すれば…」

間宮「わかったわよ!やめればいいんでしょやめれば!」

蓮実「この村から共犯者の方も追い出してくださいね」

間宮「共犯者なんて…「鉄さんって人がいますよね?」

間宮「!!!」

蓮実「この村の情報網を甘く見ない事です、もう一度言います…出ていってください」

間宮「ッ!」
ダダダダッ

蓮実「はぁ…それで、窓の外から覗いてるのは誰かな?」

魅音「やっば!バレてた!」

蓮実「竜宮はわかるが…園崎、北条、古手…知恵先生まで」

知恵「すみません…この子達が」

沙都子「あらぁ~?最初に見に行こうって言ったの知恵先生じゃないですの?」

知恵「ギクッ」

蓮実「先生…」

魅音「鷹野さんも誘ったんだけどねー」

蓮実「くだらないから来なかったんだろ」

魅音「いつもこういうときはノリがいいのにー」

蓮実『鷹野を呼ぼうとするとは…魅音め…余計なことをしてくれる…お前は俺のペットにするつもりだったが生かしておくと余計なことを引っ掻き回すな…勿体ないがこいつも殺さなければ…飼い主を裏切ったペットには躾が必要だな…大丈夫、まだペットにするのに充分な知恵先生がいる…』

蓮実「次はやめとけよ、ま、竜宮が心配だったんだろうけどな…竜宮、いい友達じゃないか」

レナ「蓮実先生…」

蓮実「竜宮、これからお前のお父さんも辛くなっていくと思う…俺も全力でサポートするからしっかりお父さんを守ってやるんだぞ!」

レナ「はい!」

蓮実「ん、いい返事だ…それじゃ俺は大石さんに会ってくるから」

魅音「その前に聞いていい?ハスミン録音なんていつしたの?」

蓮実「ああ、あれは嘘だよ」

魅音「えっ!?」

蓮実「あの手の連中はこういう手に弱いからね、ブラフを張ったんだよ」

魅音「もしわかったらどうするつもりだったの!」

蓮実「その事も計算済みさ」

沙都子「さすがミスターパーフェクトことハスミンですわね」

知恵「すみません、全部やらせてしまって」

蓮実「いいんですよ、知恵先生はいるだけで僕の助けになってるんですから」

知恵「えっ////」

梨花「知恵先生顔真っ赤ですわよ」

魅音「ハスミンとデキてんじゃないのー?」

知恵「そんなことありません////」

レナ「せ、先生同士なら良いのかな、かな?」

蓮実「こらこら、大人をあんまりからかうなって」

魅音「はいはい、わかったわかった、行ってらっしゃいアナター」

蓮実「ハハハ…勘弁してくれ」

大石との待ち合わせ場所

蓮実「遅くなりました」

大石「いえいえ」

蓮実「それで話とは?」

大石「園崎魅音さんについてなのですが…」

蓮実「園崎が何か?」

大石「いや、昔話なんですけどね…」

蓮実「ああ、ダム建設事件の話ですか?」

大石「なぜそれを?」

蓮実「園崎が教えてくれたんですよ」

大石「えっ!?」

蓮実「そんな驚くことでもないでしょう…自分から心を開けばあいつらはなんでも話してくれますよ」
ニコッ

大石「ハハハ…蓮実先生にはかなわないなぁ…じゃあ北条沙都子の話も」

蓮実「はい、知ってますよ…園崎の問題は今日竜宮の問題が終わったのでこれから解決していきたいと思っています」

蓮実『もうそんな時間はあいつらに残されていないがな…後は葛西とかいう凄腕の男をどうするかだ…』

大石「そ、園崎魅音の問題を解決するですって!それは私たちの仕事「生徒の問題なのでこちらにも責任はありますよ」

大石「とはいっても…」

蓮実「この問題は私に一任していただけないでしょうか?」

大石「蓮実先生がそう言うなら…」

蓮実『お前は俺のScapegoatなんだ…勝手に動くんじゃない』

蓮実「では、明日も早いのでこれで」

大石「お忙しい中失礼しました」

蓮実「いえいえ…」

蓮実『さて…葛西を呼びつけるか…殺害方法は…晨光町田の速水圭介と同じでいいだろう…』

蓮実「♪~」


園崎家

プルルル

葛西「もしもし?」

蓮実「ダム建設賛成派だった者ですが」

葛西「何の用でしょう」

蓮実「明日、そちらの娘さんを誘拐します」

葛西「!!!」

蓮実「それが嫌なら今から一人で近くにある空き家まで来てください…いいですね?従わない場合仲間が娘さんを殺します、口外しても殺します」

葛西「…わかった」
バタン

蓮実「Welcome♪」
バチッ

葛西「グアッ」

蓮実「スタンガンを更に強力にしておいて良かったかもしれないな…こいつは園田のように暴力では明らかに俺より強いだろう…」

蓮実「後は…こんなこともあろうかと用意していた車で…」
バタン、ブウウウン

山奥

蓮実「体力をつけておいて良かった…後はドラム缶に」
タプタプタプタプ シュボッ

葛西「ウワアアア!!!」
ゴオオオオ

蓮実「燃えカスになるまでおとなしくしててくれ…ドラム缶はぴったりのサイズだ、逃げられないよ」

蓮実『火の色は愉快しかった、ってやつか…』

蓮実「次は知恵先生をペットにするためにはこの村から出さないとな」

蓮実『雛見沢の伝承を信じていた訳じゃないが…もしものことを考えてここに飛ばされた教育委員会の人間を殺しておいて良かった…俺がそいつを演じることで本土には生きていると思われているし、この村の教師は俺の支配下だ…筆跡も苦労したが真似ることができるようになったしな…』

ゴロン

蓮実「ようやく死んだか」

葛西「なぜだ…」

蓮実「辛うじて生きてるようだな…つくづく感心するよ」

葛西「なぜお前は平気で人を」

蓮実「俺は、人より選択の幅が大きいだけさ、殺人が一番手っ取り早い方法ならそれを躊躇なくできる、それだけの話さ」

葛西『なんなんだこの化け物は!雛見沢はどうなって…』
ガクッ

蓮実「Good night」

蓮実『さて、本当の勝負は明日の夜だ…晨光町田の時のようなミスは犯さない…俺ならできる』

翌日

蓮実「園崎は休みか?」

沙都子「昨日、葛西さんが亡くなられたって…」

梨花「えっ!」

レナ「!!!」

蓮実「嘘だろ?あんな殺しても死なないような人がどうして…」

梨花「原因は…焼死らしいですよ」

蓮実「焼死?」

レナ「オヤシロ様…」

蓮実「竜宮、園崎がいたら今の言葉に怒ると思うぞ、前にも言ったがやめるんだ」

レナ「ごめんなさい…あっ、それと知恵先生は?」

蓮実「あの人は転勤になった…」

全員「!!!」

蓮実「仕方なかったんだ、俺みたいにOKが出たわけじゃなくて無理を言ってここに来てたんだから」

梨花「そう…ですか…」

蓮実「辛いと思うけど時間だ、授業を始めよう…」

沙都子「その前に一つだけ言いたいことがありますわ…」

蓮実「どうした、北条?」

沙都子「葛西さんのお葬式は村ぐるみじゃ無くて、園崎家だけでやるみたいですわ…だから…私たちも参列しませんか?」

蓮実「…そうだな!北条、お前みたいな生徒が居て俺は幸せだよ」

沙都子「誉めても何も出ませんわよ」

葬儀場前

蓮実「お呼び立てしてすみません」

大石「いいんですよ、それで、どういったご用件で?」

蓮実「こういう事です」
ヒュッ バキッ

大石「」

蓮実「銃と、充分な弾をもらった…」

蓮実「まずは…」

蓮実『あれは魅音の親だろう…後は、何度か見かけた祖母のお魎だな』

蓮実「はじめまして担任の蓮実と申します」

お魎「お待ちしてました」

蓮実「そうですか」
パァン、パァン

蓮実「二発で四人…まあまあだな…」

同時刻 園崎家内

レナ「あれ?蓮実先生は?」

魅音「またあの大石って人に呼ばれて遅れてくるみたい、こんな日にごめんな、だってさ」

梨花「ハスミンが来る前に私達だけでもお焼香しておきましょう」

魅音「ごめんね、みんな、ありがとう」

沙都子「何もお礼を言われることはしてませんわ」

パァン、パァン!

魅音「銃声!?」

プルルルル

蓮実「皆さんこの留守電が聞こえていますか?園崎達の担任の蓮実です、落ち着いて聞いてください!皆さんの家に大石さんが侵入しました!今の銃声は大石さんが園崎家のボディーガードと両親を撃った音です!大石は家を籠城していて外には出られない状態になっていますがすぐに駆けつけるので待っていてください!」

魅音「え?どういうこと!」

沙都子「大石さんが、そんな」

魅音「皆ここに居て!私見てくる!」

レナ「魅ぃちゃん!」

魅音「ハスミンも来てるんでしょ!助けてもらえるかも!」

梨花「とりあえず、みんな分かれて逃げましょう!固まってたら死ぬ確率が上がります」

沙都子「わかりましたわ!」

レナ「みんな生きて会おうね!」

玄関前

魅音「もう、こんなに…」

魅音『いつも一緒にいたみんなが呆気なく…』

魅音「うっ…うっ…やだよ…こんなのあんまりだよ」
ポロポロ

蓮実「園崎?」

魅音「ハスミン!」

蓮実「大丈夫か?」

魅音「うん!ハスミンが来てくれたし!」

蓮実「分かった…今楽にしてやるからな」
パァン

魅音「う…そ…」
バタッ

蓮実「向こうで葛西によろしく言っておいてくれ」

蓮実「入口で固まっててくれて良かったよ…葛西のショットガンで弾を節約してたくさん殺せたしな…後はあの3人か、早いものだな…」



梨花「蓮実先生は外に出るなって言ったけど…助けを求めなきゃ!」

梨花「どこかに…どこかに抜け道があるはずです!」

梨花「あった!私の体格ならここを…」

蓮実「ここは通行止めだよ」
ドン

蓮実『しまった…間違えてショットガンを使ってしまった…綺麗なままで殺してあげようと思っていたのに、頭部に風穴が空いてしまった…』

蓮実「残りは…沙都子とレナ…仕上げに大石か」

蓮実『先に消すべきは北条だな…あいつは何かと厄介だ』

蓮実「あいつの性格ならどこかに隠れているハズ…」
ピイイイン

蓮実「ピアノ線!しまった!トラップか!」

蓮実「足を負傷してしまったが、アイツのトラップはここからが本番…」
ヒュッ

蓮実「やはりか…だが包丁を飛ばしたぐらいで…」
ツルッ

蓮実「しまった、床に水が!包丁の向かう先には糸…その先には、スタ
ンガン!」
ビリビリ

蓮実「ッ!紙一重でかわしたが…」

蓮実「次はタンスか!仕方がないがショットガンで…」
ドン!

蓮実「沙都子め…アイツのトラップはいざとなれば人を殺せるな…」

沙都子「トラップが作動し…え…ハスミン?」

蓮実「ここら辺がまだ子どもだな…いいかい?最期の授業だよ、罠を張ったらその場に来ないことだ…そうすれば勝てたんだぞ」

沙都子「みんなを返し…「卒業おめでとう」
ゴキッ

蓮実「弾は出来るだけ使わない方が…」
ヒュッ

蓮実「ッ!」
ドン、ドン!

レナ「蓮実先生が犯人だったなんて…」

蓮実『なんなんだ今の素早い動き…これがレナか…どうやら見誤っていたようだ…本当に危険なのはこいつだ…ショットガンを撃つ方の腕を負傷してしまった…』

レナ「皆は?」

蓮実「先に天国で待っているよ」

レナ「嘘だ…」

蓮実「済まないね、本当のことなんだ…なんて、シューレス・ジョーのようなことを言ってほしいのかい?」

レナ「皆は死んでなんかない殺されるわけがない!」

蓮実「沙都子を見てみるといい、脛椎が破断しているから」

レナ「嘘だッ!!!」

レナ「うわああああ!」

蓮実「君は動きが早いね…竜宮礼奈さん」

レナ「その名前で呼ぶな!」

蓮実「くっ…」

蓮実『ショットガンは拾えた!これで!』

蓮実「でもね…ショットガンにはこういう弾もあるんだよ」
ズドン!

レナ「う…そ…だ」

蓮実「驚いた、左半身が吹き飛んでもまだ生きているんだね」

レナ「悪魔…」
ズルズル

蓮実「ごめんよ、今楽にしてあげるからな」
パン!

蓮実『後は大石か…遺書は書いた…しっかりオヤシロ様の祟りらしく『足音』の話も書いたしな』


玄関

蓮実「遺書をセットして…ここで…大石が起き上がれば引き金が作動してズドンだ」

蓮実「そして、俺も仮死状態にならなければな」

蓮実『ここが一番の山場だ…大丈夫、出来たじゃないか…両親を殺したときも』
ズドン!

蓮実「よし…」
ドサッ

数日後 病院

蓮実「…」

鷹野「おはようございます…」

蓮実「ここは?」

鷹野「病院です…」

蓮実「皆は…」

鷹野「即死でした…あなただけたまたま胸ポケットに入っていた録音機で弾が逸れて肩に着弾して…」

蓮実「そうですか…」

鷹野「なければあなたも即死でした…至近距離で撃たれたのでしょう出血がひどく…数日昏睡状態でした…」

蓮実「ありがとうございます、治療してくれて、でも…あいつらを守ることができなかった…」

鷹野「すみません…私も謝らなければならないことがあります…オヤシロ様に操られていたのは蓮実先生だと思っていたんです…まさか大石さんが…」

蓮実「オヤシロ様はいますよ」

鷹野「え?」

蓮実「今もあなたの後ろにね」

鷹野「どういう…「さようなら鷹野さん」
ガバッ、ゴクリ

鷹野「何を飲ませ…ッ!」

蓮実「富竹さんを殺した薬ですよ…苦しいでしょ?喉を引っ掻かずにはいられないでしょ?」

鷹野「ウウウ…」
バリバリ

蓮実「じゃあ僕は本土に戻りますGood bye!」

蓮実「♪~」

その後大石の遺書の他に奇妙なものが何通か惨劇の起こった場所で発見された。
一つ目は古手梨花のメモ…その中にはこう記載されている。
『私達は誰かに命を狙われています、今回生き延びることは出来ないかもしれませんがどうかこの事件を解決してください。蓮実先生は大石という人が惨劇を起こしていると言っていましたが黒幕がいるような気がしてなりません。どうか黒幕を見つけて下さい』

もう一つは竜宮レナの死体の近くに捨ててあった血だらけのジャケット…明らかに大石の体格と異なったものであった。

そして園崎魅音と北条沙都子の死語の表情である。その表情は祟られた人間を見るような目ではなく、信じていた者に裏切られたような目であった。

そしてもう一つ、奇妙なものがあった…鷹野三四が何者かに殺されたときにたまたま作動していた録音機だ、その中にはある『音』が記録されていた。誰かが口笛を吹く音だ。
吹いているのは…『三文オペラ』の『殺人大道歌(モリタート)』だった。

警察「ひどいものですね下鶴さん…こんな呪い「呪いでも祟りでもねぇよ」

警察「え?」

下鶴「あいつだ…蓮実だ…晨光町田で生徒を大量虐殺した怪物がまた戻ってきたんだよ…」

~END~


出来れば梨花に症候群となんの関係もない怪物に殺される心情をはいてほしかった。

>>68

ありがとうございます!
あの4人の中で誰か一人は何も知らずに殺される役が欲しかったのですが梨花にしないほうが良かったかもですね。

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