まこ「緑一色、ダブルじゃ」 (63)

まこ「まずい、ウチの実家の雀荘に借金があることが発覚した」

咲「え、大丈夫なんですか?」




※スマホを買ったばかりのド素人が書く咲のSSです
多分間違いなく見にくかったり至らぬ点があるかかもです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399878484

まこ「300万円はそうたいした額じゃないんじゃが、バイトが病欠で居ないこの夏の忙しさと相まってインターハイに出れるかどうか…」

久「それ、結構ヤバイじゃない!?」

和「せっかく団体戦に出られるようになったのに…」

優希「京太郎の女装が現実問題になってきたじぇ」

京太郎「そういやそんな設定あったな…」

まこ「すまん、ギリギリまで頑張ってはみるが、雀荘は信用を得てナンボじゃからな……
期限まで借金を返せなかったら路頭に迷ってしまうんじゃ…」

咲「先輩…」

久「………めよ…」

和「部長?」

久「だめよ!そんなのめちゃくちゃつまらないじゃない!!」

優希「うわっ、心臓止まるかと思ったじぇ」

久「まこ!私もまこの雀荘を手伝うわ!!みんなでインターハイに出るのよ!!」

まこ「!そ、そんなワシの問題に……」

咲「わ、私もお手伝いします!」

和「私も手伝います!一緒に働いた仲ではありませんか」

優希「私のタコスを売れば借金なんてあっという間だじぇ!」

京太郎「俺も!雑用スキルならメンバーにも引きを取らないハズです!」

まこ「あんたら…」ジーン

『雀荘roof-top』

咲京久和優「「「よろしくお願いします!」」」

メンバー「よろしくね、とりあえず今日は足りない卓に着いてお客さんの相手をしてくれれば良いから
言っておくけど、ウチはノーレートだからふんだくってやろうとか思わないように」

京太郎以外(そうだった稼げねーじゃん)

メンバー「まあ一位の人は場代が一番低いから、取ってくれれば嬉しいかな?
でも一番はお客さんと楽しく打つようにね」

一同「「「はい!」」」

京太郎「あ、あの俺ルールも結構微妙な雑用志願なんですけど…」

メンバー「ああ、君か雑用志願の子は、料理は得意かい?」

京太郎「はい!家事はなんでもこなせます!」

メンバー「ノーレートの雀荘じゃ店内メニューも大事な生命線だからね、心強いよ
じゃあ僕は京太郎君とメニューの検討をしてくるから後はお願いね、まこちゃん」

まこ「ああ、ルールはだいたいいつもと一緒じゃが、注意する点として
切り上げ満貫あり、ダブロンあり、ダブル役満ありと嶺上開花はツモ扱いじゃ、トラブル防止の為じゃな
後はマナー良く打てば問題無いじゃろ、マナー良くな、特に久、たまにするあのツモり方は雀荘じゃ自殺行為じゃ」
(※作者はroof-topのルール知らないので一般的な雀荘を基準に書きます)

久「うっ…わかってるわよ…」

優希(ヤバイじょ、タコス食べながら打てないじぇ)

カランコロン

咲「あ、お客さんが来ましたよ!」

客「3人なんだけど1人入れるー?」

まこ「はーい只今ー!ほい、さっそく頼んだぞ久」

久「結構緊張するものね…よ、よろしくお願いしまーす!」

まこ(久の打ち方は正直メンバーとして最も嫌われるタイプなんじゃが…
ウチの常連さんなら大丈夫じゃろう)

久「ロン!3900!」

客「三面張捨てて全力引っ掛け!?」

久「あ…」

客「ねぇちゃん面白い麻雀するね!もう一戦だ!!」ジャラジャラ

久「は、はい!」

まこ(よしよし)

ツモ!バイマンダジェ!
ウワーハエーナジョウチャン!

まこ(半荘じゃけんがんばれぇよー)

リンシャンカイホウ!
メズラシイモンミタ!

まこ(±ゼロ能力はメンバー最適任じゃな)

ゴブレイ
ククク…
セナカガヤケテルゼ
soa…soa…s…

まこ(…ご愁傷さま)

客「腹減ったな、メニュー貰えるかい?」

まこ「少々お待ちをー!」

京太郎「はい、完成してますよ」

まこ「ページが倍以上増えとる…
えー、こちらになります!」

客「どれどれ、……後半全部タコスだね」

まこ(優希の仕業か…)

客「このミラノ風タコスってのを頼むよ!」

まこ「かしこまりました!(味の想像がつかんな…)」

京太郎「やっと出番だぜ!!」ジュー

まこ「お待たせしましたミラノ風タコスです!(どこがミラノ風か知らんが超良い匂いじゃ)」

客「ありがとう、モグモグ…うん!どこがミラノ風かわからないが、超旨いね!」

優希(さすが私直伝のタコス料理だじぇ!)

時は経って…

メンバー「お疲れ様です」

一同「「お疲れさまでした!」」

まこ「初日から凄い働きで正直ビックリしとる、特にタコスが売れに売れて来月の調理担当が可哀想なレベルじゃ、この計算だとインターハイ前には余裕で返済出来る
みんな、本当にありがとう…」

久「いやー頑張ったかいがあったわ!」

咲「結構楽しかったよね」

和「そうですね…良い練習にもなりました…」

優希「タコスのチャージが出来なくて死にそうだったじょー」

京太郎「ちょくちょくつまみ食いしに来たくせになーに言ってんだ!」

ナンダトー!イヌー!
ダレガイヌダ!

まこ(ふふ、ワシは幸福者じゃ)


しかし、そんな平穏へと向かう日常は突如壊れる事になる

数日後

まこ「みんなのお陰で目標額を稼げた、後は金融の社員さんに渡すだけじゃ」

優希「一件落着だじぇ」


カランコロン


まこ「お、さっそく来おった」

ヤクザ「金の用意は出来たらしいなぁ?」ゾロゾロ

一同「「!?」」

明らかにカタギではない人間が五人ほど入り込み、まこ達に緊張が走る
バイトも帰り、オーナーも出掛けてこの店には麻雀部員しか居ない、この異常事態に、まこは事情を察し、同時に悪い予感がした

まこ(…借りた金は綺麗なモンじゃ無かったか。営業時間は終わったが、雀荘にヤの付く連中と居るところを見られたらマズイ、さっさと帰ってもらわんと…)

まこ「ほれ、300万あるけん、確認したらさっさと帰ってくれ」

ヤクザ「300万?おかしいなぁ、roof-topからは500万返して貰わねぇとよぉ」

まこ「な、何を言うとるんじゃ!借りたのは確かに300万のハズじゃろ!」

ヤクザ「借したのは確かに300万だけどよぉ、利子ってもんがあるだろうが!!」

咲「ひっ……」ビクッ

まこ「…とりあえずこの子達も居るし、今日のところはこれ持って帰ってくれんか」

染谷まこの悪い予感は当たった
近年の急速な麻雀ブームに目を付けられた雀荘はシノギの餌食となったのだ
それはこのノーレート雀荘も例外では無かった

ヤクザ「そうはいかねぇなぁ」ガッ

久「きゃっ!放して!」ブンッ

ヤクザ「良く見りゃコイツらなかなかの上玉じゃねぇか」ニヤニヤ

手下「足りない分は体で払ってもらうか、兄ちゃん」グヘヘ…

京太郎(俺も入ってんのかよ!?)ダラダラ

まこ「わりゃあええ加減にせぇよ!警察呼…」バシッ!

優希「じぇじぇっ!?」

和「先輩!?」

染谷まこの怒号をヤクザの平手が遮る
メガネが弾かれ尻餅をついた、口が切れたのか血が滲んでいた

ヤクザ「ごちゃごちゃウルセェなぁ。どうやらここにはお前達しか居ねぇようだし、さっそく味見しようか、おめぇもメガネ外したら結構良い顔してんじゃねぇか」ヒヒヒ…

京太郎「お、おい!女の子の顔を「ああん!?」なんでもありましぇん…」

まこ「……頼む、この通りじゃ…ワシはどうなっても構わんけん、この子達は見逃してくれんか…」ドゲザ

和「そんな、先輩!」

よろめきながらヤクザ相手に土下座をする染谷まこ
法の外に居る連中に、警察なんて半端な脅しは通じない事を判っていた
自らの問題に巻き込んでしまい部員を危険に晒してしまった罪悪感から、本当に自分だけならどうなっても良いという心からの悲痛な願いであった

ヤクザ「そうだなぁ、よしちょうど良い、お前が俺達に麻雀で勝てたら見逃してやっても良いぜ?」

まこ「本当か!?」

ヤクザ「ただし、トップを取ったら俺達は身を引く、二度と手は出さねぇ。
そして、ラスを引いたらお前だけを見逃してやる」

残酷な条件だった
全員が助かる方法は厳しく、自分だけが助かる方法は何よりも簡単なのである
しかし

まこ「わかった、それでええ、打とう」

即答であった

久「まこ…」

普通であれば、この条件で即答する人間はラスを引く前提の考えである
しかし、早々と席に付くまこを麻雀部の面々は黙って見守った
これは、諦めや同情ではない
まこが勝利する確信、固い信用が確かにあった
何故なら

染谷まこは弾かれたメガネに一切触れること無く席に着いたのだ

まこ「ホレ、さっさと座らんか」ザッ

ヤクザ「……いい返事だ」ザッ

ヤクザ「ルールはここので良い、半荘一回で決めるぞ」

染谷まこがたまたま座った席は3万点持ちで配牌までセットするタイプのかなり新しい自動卓であった
この卓に座ったのは壁を背に出来一番近かったからだが、この卓が後で重要な意味を持つようになる

カラカラッ

手下1「私が親です」

東手下1
南まこ
西手下2
北ヤクザ
※まことヤクザは対面同士とだけ覚えて貰えると良いです

東1局
ま:30000
ヤ:30000
1:30000
2:30000

手下「」タン

まこ「」タン

ヤクザ「普通に打つんだなぁ、てっきりチョンボでも連発するかと思ったぜ」タン

まこ「何言っちょるか」タン

ヤクザ「まぁチョンボなんてしやがったら問答無用で沈め…」タン

まこ「ロン、タンピン赤、3900」パタ

ヤクザ「……どうやら本気らしいなぁ……面白れぇ!」ジャラッ

ま:33900
ヤ:26100
1:30000
2:30000

東2局
六巡目

まこ(チートイテンパイ、このままじゃと1600の手
この手は伸びる、この親で稼いじゃるわ!)打5

ヤクザ「」タン

まこ「ポン!」

手下1「」タン

まこ「ポン!」


数巡後


まこ(よし、特急2枚のホンイツテンパイ
高目倍満、安目でも跳満ある、鳴きも河も染め手には見えんじゃろ…)打南

ヤクザ「ロン」パタ

まこ「え?」

ヤクザ「チャンタ三色ドラドラ、跳満だ」

まこ「生牌の南単騎じゃと!?」

ヤクザ「どうした嬢ちゃん?ホラ、18000だぞ」

まこ「くっ…」

ま:15900
ヤ:44100
1:30000
2:30000

東三局
十二巡目

まこ(さっきの南単騎、直前に出来面子を崩して待っとった…
ワシの南があぶれる事をわかっとったんか?
…まさか、万が一を考えてメガネも着けとらんし壁を背に席に座った。こっちのホームなんじゃ、イカサマ何ぞ出来るわけがない…
とりあえずこの満貫をアガって…)タン

ヤクザ「ロン!チートイ1600だ」

まこ(なっ…数巡前の手下を見逃し!?しかも良い待ちなら他に幾らでもあるのに、わざわざワシを狙って?
間違いない…コイツ見えとる…!)

ヤクザ「これでもまだ仲間の為にがんばるのかなぁ?」ニヤニヤ

まこ(一体、どうやって!?)

ま:14300
ヤ:45700
1:30000
2:30000

東四局

手下「ノーテン」

まこ「ノーテン」

手下「ノーテン」

ヤクザ「ノーテン」

まこ(ワシがテンパった時、わざとあぶれる牌を止めて出来面子を崩しまくったら、対面のヤクザまで出来面子を崩した……
やはり見えとるのか……しかもワシの直撃だけを狙っとる…!)

まこ(このままじゃ一方的にやられるだけじゃ……考えろ…コイツのイカサマを……
間違いなくワシの牌が見えちょる…この壁にワシの手牌が反射するような物は無い…
2セットとも新品の牌を使ってガンパイなんぞ出来んし…
ヒントなんか一つも…



いや、ヒントならある、アイツが妙なイカサマをしてない局が一だけある!)





まこ(東1局、確かあのとき…あのときにヒントが!

『ロン、3900』

違う、もっと前!

『普通に打つんだなぁ、てっきりチョンボでも連発するかと…』

これじゃない!

『何言っちょるか』

違う!!

カラカラッ『私が親です』

!!!!!

こ、これじゃ!!)

まこ(あんときだけじゃ、あんときだけ…


対面には王牌があった!!)ギロ

ヤクザ「…どうやら気付いたようだなぁ」ククク…

まこ「あんた、つまらんイカサマでもしとるかと思えば…
中々のバケモンじゃ……!」

まこ「自動卓の、サイコロの天板の反射でツモ牌を記憶するなんてのう!!」

ヤクザ「ふはは、確かに、このイカサマは俺の眼と頭じゃねぇとできねぇ」

まこ「そして、ツモ牌がサイコロの上を通らんとな……」

まこ「東1局の時だけはあんたの山は王牌となってワシのツモ牌がサイコロの上を通る事も無かった…
これが配牌まで出すタイプの自動卓じゃ無かったら、もっと悲惨な事になってたかもしれんのう…」

ヤクザ「気付いたお前も中々のバケモンだが、もう遅い!
この点差をどうする!?
それにこれは一対三だ!もう全力で潰しに行く、勝ち目はねぇよ!」

まこ「………」ガタッ

ヤクザ「どうした!?今更逃げるってかぁ!?」

まこ「違う違う、メガネを着けるだけじゃ」ヒョイッ

ヤクザ「お前馬鹿か!?俺の眼じゃメガネ越しに配牌まで丸見えだぞ!!」

まこ「構わんよ…」

ヤクザ「やっぱり自分の身が可愛いってかぁ!」

咲「先輩…」ウルウル

久「大丈夫よ、まこを信じてあげて
あれは、まこのもうひとつの本気の姿よ」

咲「え?」

南一局

ヤクザ(不気味だな……アイツのメガネを見て気付いたが、さっきから一度も瞬きをしねぇ……
目が真っ赤だぞ、壊れたかぁ?)

手下「」タン

ヤクザ「ロン!満州だぁ!」
(関係ぇ無ぇ、とことんイジメてやらぁ!)

南ニ局

まこ「」タン

手下「」タン

ヤクザ「ロン!5200!」

南三局

ヤクザ「ツモ!2000.4000!」

優希「最後の親が…」

まこ「」ポロポロ

ヤクザ「今更泣いたっておせぇんだよぉ!」

南四局

ヤクザ「ロン!12000!
泣いてばかりで何もできねぇってか!そりゃ自分だけでも助かりたいよなぁ
逃げないだけ褒めてやるよぉ!」

和「染谷先輩…」

その後も染谷まこはオリに撤し、ヤクザは点を刻んで遊ぶ用に点棒を積み上げて行った
染谷まこは涙を流しながらも真剣な顔をして打っていたが、しかし、それも次で終わることになる

南4局七本場
ま:4000
ヤ:104500
1:5200
2:6300

ヤクザ「はぁ…しけたしけた、八連荘無ぇの思い出したぜぇ…俺はもうツモ切りすっから手下共で早く済ませろ」

手下「へい」

まこ「……」スチャ

ヤクザ「今更メガネ外したって覗かねぇよ、役満直撃でも捲れないんだぜぇ?」

まこ「……言っとれ」

そう言うと染谷まこはぐっと眼に力を込めた
メガネの無い視力をカバーするためか、恐ろしいほどの目力で卓上を見つめる

ヤクザ(……不気味な娘だ、カタギのクセに突き刺すような目をしてやがる……穴が空きそうだ
まぁ、役満でも捲れないんだ、もう勝負は決まったな)

数巡後

手下「」タン

まこ「」タン

ヤクザ「」打ニ

まこ、手下「ロン」

ヤクザ「あ?頭ハネで…」

まこ「ダブルじゃ」

ヤクザ「ああ、ここのルールだったな。つーかラスじゃ無くなったらどうすんだよ」

手下「私は1500です」

ヤクザ「ん、お前は?、って、聞くだけ無駄か」






まこ「緑一色、ダブルじゃ」





ヤクザ「」

ヤクザ「いやまてまて!?
親の俺に1500と役満ダブロン食らって…

ヤ:55000
ま:52000

おい!積み棒は!?七本場2100点はどこに流れる!?」

まこ「…上家取りじゃ」

ヤ:52900
ま:52000

ヤクザ「ハハハ!!!テメェビビらせやがって!俺の勝ちだ!!
惜しかったなぁ!!ヒヤヒヤしたぜ!」

まこ「何言っちょるか?ワシの逆転じゃろが」

ヤクザ「は?」

まこ「よう見てみい!!」カチャカチャ

三三三 四四四 六六六 發發發 ニ

まこ「ゆーたハズじゃ、ダブルじゃと


緑一色、四暗刻

ダブル役満じゃ!!」(96000点)

ヤクザ「なん……だと…………」

http://livedoor.blogimg.jp/sssakich/imgs/2/0/208234e9.jpg

ヤクザ「テメェどういう手ぇ使ったぁ!?」

まこ「サイコロのカバーの反射で牌を覚えるワレの眼、確かにとんでもないサマじゃ、真似できるヤツはそうおらんじゃろ
じゃが、ワシもただの眼をしとると思ったら大間違いじゃ!」

ヤクザ「て、テメェもサマを…!?」

まこ「付け焼き刃であんたの手を使ってもこの点差は動かせんかったが、ワシは途中からメガネを掛けた…
そしてどっかの誰かさんがバカみたいに連荘してくれたからのう
牌を覚えるのに充分な時間をくれたのはワレ、あんたじゃ!!」

ヤクザ「牌を覚えたぁ!?こ、この牌はどう見ても新品だ!
ガンパイする傷なんてどこにも…」ガシャ

まこ「女の顔に“傷”をつけたバチじゃ」グッ

染谷まこはそう言って口元を袖で拭う
そこにはうっすらと血が滲んでいた
先ほどヤクザが付けたものだ

ヤクザ「……血?
自分の血を付けてガンパイしたってのかぁ!?
そんな跡どこにもねぇぞ!?」


まこ「血でガンパイをしたのは正解じゃ、かなり目立たなくしたがの
しっちょるか?女は赤色の認識力が男の何倍もあるんじゃ、化粧品売場で沢山の口紅が並んでても、男はどれも同じ色に見えるんじゃろな」

京太郎「確かに俺違いがわかんなねぇや……」

久「同じ女の私でもガンパイだなんてわからなかったわ……
まこだからこそ出来る業ね」

染谷まこは何千、何万とこの雀荘で闘牌を見てきた
そしてそのシチュエーションを元にメガネを外してイメージを掴む
それが彼女特有の麻雀スタイル、いわゆるデータ麻雀だ
しかし、どのデータにも無い常識を外れたこの卓に染谷まこは奥の手を使った
メガネを掛け、全力でその局のデータを焼き付けたのだ
相手の手の動き、クセ、息遣い、牌譜のみに留まらず僅かな牌の傷や汚れまで彼女のデータとなった
そして運もこの少女の味方をした
たまたま座ったこの卓、配牌の自動化によりヤクザのイカサマをツモ牌に限定させ、3万点持ちにより親の役満直撃でも捲れないという状況を生み出し、
保身の為にラスを引くだろうという考えも加わって自惚れたヤクザに大きな油断を許した
ダブロン、ダブル役満ありという雀荘ルールもなければこの逆転劇は生まれなかっただろう


ヤクザ「瞬き一つせず記憶していたのか……そりゃ涙もでるわな
調子に乗って遊び過ぎた俺のミスだ……
おめぇら、手を引くぞ」ガタッ

まこ「一つ、ええか?」

ヤクザ「なんだ?」

まこ「ワレの麻雀、イカサマだけで食ってきた腕じゃ無いじゃろ
もし、他に機会があれば……」

ヤクザ「いや……止めとくよ、おめぇとは確かに平で打っては見てぇが…
二度と関わらねぇって約束だからなぁ…
その三百万は治療費だ、じゃあな」

カランコロン

久「まこぉ!(涙目)」ダキッ

咲和優「先輩~!!(号泣)」ダキッ

まこ「うわっ!なんじゃなんじゃ!
ああもう大丈夫じゃけぇ安心しんさい!」ナデナデ

京太郎(俺も入って良いのか?これ)オロオロ

奇跡の逆転を成した染谷まこを、不安と緊張が切れ感情が爆発した部員達が涙を浮かべて取り囲む
困惑しながら宥める染谷まこも、気付けば大粒の涙を流していた
先輩から、後輩から、愛され、慕われる
そんな染谷まこの姿がそこにはあった


その後相場の何倍ものバイト代が配られインハイ優勝校は援○しているという噂が流れる事になるのはまた別の話である

カンッ!

バイト君「お陰様で病気も良くなりました」

メンバー「御復帰おめでとうございます、こちらメニューが増えましたのでお願いします」

バイト君「あ、はい。どれどれ」ペラ

……
・カレー
・ラーメン
・タコス
・ミートタコス
・サラダタコス
・フルーツタコス
・チーズタコス
・ミラノ風タコス
・カツドンタコス
・タコスオブタコス
2/10

バイト君「ぼ、僕が休んでる間に一体何があったんだ……」ガクガク

カランコロン

メンバー「いらっしゃいませ」

??「カツドンタコスを十個頼む!!」

バイト君「」

やっべ↑に
もいっこカンッ!
入れるの忘れてたタヒにたい

見てくださった方々ありがとうございます
駆け足のラスとに誤字脱字やもいっこカンッ!をいれ忘れたり等々
盛大にずっこけたSSデビュー となってしまいました
一応ネタはオリジナルのつもりですが、似たようなシーンがありましたら御免なさい
あと画像は拾い物です
ワカメやワハハの玄人臭が書きたくて立てました、本当にありがとうございます

まこ可愛い

見てくださった方々ありがとうございます
駆け足のラスとに誤字脱字やもいっこカンッ!をいれ忘れたり等々
盛大にずっこけたSSデビュー となってしまいました
一応ネタはオリジナルのつもりですが、似たようなシーンがありましたら御免なさい
あと画像は拾い物です
ワカメやワハハの玄人臭が書きたくて立てました、本当にありがとうございます

まこ可愛い

またやっちまった
切腹してきます

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