ナオ「ライアーゲーム、決勝戦。それは静かに始まった」
ナオ「秋山さんとヨコヤさんの一騎打ち。最後のゲームは」
ナオ「21ゲーム」
21ゲーム
それはお互いのプレーヤーが1~3までの数字を言っていって21を言った方が負けとなるゲーム
実行委員会の人「それでは、ライアーゲーム、最終戦を開始致します」
ジャンケンポン
秋山「勝ったか…俺は後攻でいい。お前に先行を譲ってやるよヨコヤ」
ヨコヤ「舐めた真似を…それでは2」
秋山「…2」
ヨコヤ「3」
秋山「…1」
……
…
ヨコヤ「くっ…糞…クソおおおおおおおおおおお」
実行委員会の人「一回目は秋山さんの勝利となりました」
実行委員会「それでは2回目を始めましょう」
ナオ「21ゲームは先に3勝した方が優勝…秋山さんは既に必勝法を見つけた!?」
実行委員会の人「わかりやすく足した数字をコールするようにお願いしますね」
秋山「無様だなヨコヤ…負けたお前が決めろ。先行か?後攻か?」
ヨコヤ(秋山の挑発にのるな…調節して奴に21を言わせれば俺が勝つんだ…)
ヨコヤ「先行を貰おうっ」
実行委員会の人「それでは21ゲーム、2回戦を開始します」
ヨコヤ「3」
秋山「4」
ヨコヤ「6」
秋山「8」
……
…
秋山「20」
ヨコヤ「に…21…」
ナオ「秋山さん!」
ヨコヤ「なんで…なんでだ…なんでお前は俺に21を言わせられるんだ!?」
秋山「フッ、簡単なことさ。」
秋山「このゲームには必勝法がある」
ヨコヤ「なんだって!?」
ヨコヤ「そんな馬鹿な…必勝法なんてある訳がない!単純な数字のゲームじゃないか!」
ナオ「そうです!私にも複雑だとは思えません」
秋山「しょーがないなあ。説明してやる」
秋山「【1~3の数字を足していく】と【21を言ったら負け】
これを原則として上から計算する。
21を言うと負けというのはつまり、相手に17~20の数字を言わせれば勝ちと言う事だ。
相手が17=自分は18⇒19⇒20
相手が18=自分は19⇒20
相手が19=自分は20
つまり、相手に17~19の数字を言わせたら良い。」
ナオ「なるほど…」
ヨコヤ「そんなの…私が17~19を言わないように調整したら済む話じゃないか!」
秋山「わかってないなあ。もっと優しく教えてやる」
秋山「相手に17~19を言わせる=自分は16~18を言えば良い」
ナオ「ちょっと待ってください。
自分が18、17を言ったとしたら相手は必ず20を言います。そしたらこっちが負けになるじゃないですか。」
秋山「黙って聞け。
つまり17~19を言わせればいいが言ってくれないということになる。
だが、相手に必ず『17』を言わせる方法がある」
ヨコヤ「そんな方法…ある訳が無い!」
秋山「17を言わせる手をゴールから考えてみろ。
相【17】⇒自【16】⇒相【13~15】⇒自【12】⇒相【9~11】
=自【8】⇒相【5~7】=自【4】⇒相【1~3】
結論から言うと俺は【4】【8】【12】【16】【20】を言えば良いんだ。
もう、賢明なお前なら分かるよな?」
ヨコヤ「あ…あ…」
秋山「そう。後攻の俺は4の倍数になるようにお前の数字に足し算すればいい」
秋山「これは後攻が必ず勝つように出来ているゲームなんだよ」
ヨコヤ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
ナオ「秋山さん!」
秋山「さあヨコヤ。まだゲームは終わっていない。お前が選ぶのは先行か?後攻か?」
ヨコヤ「勿論後攻を貰うっ!」
実行委員会の人「それでは21ゲーム、第三回戦を始めます」
秋山「1」
ヨコヤ「4」
秋山「5」
ヨコヤ「8」
……
…
ヨコヤ「20」
秋山「21」
実行委員会の人「第三ゲーム、勝者はヨコヤさんです」
ヨコヤ「アハハハハハハハハハハ」
ヨコヤ「ざまあ無いな秋山!勝負が終わってないのに必勝法を語ったお前のミスだ」
秋山「いや、ゲームは終わった」
ヨコヤ「なんだと!?ここから俺は巻き返して…」
秋山「後攻」
ヨコヤ「なに?」
秋山「聞こえなかったか?俺が選ぶのは後攻だ」
秋山「俺が先勝した時点でお前の敗北は決まっていたんだよ」
ヨコヤ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
ナオ「こうして、ライアーゲームは終わりを迎えた」
ナオ「やっと帰ってこれたあ」
ナオ「郵便?なんだろ…あっ」
おしまい
◯×ゲームも考えたけどあれ引き分けになるしね
両手で数字足してく奴もそれぞれルールが違うだろうから21ゲームにしたよ
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