ライナー「これ…"かっぷぬーどる"って読むのか…?」
ユミル「…」
ライナー「お前…よくこの文字が読めたな…ユミル」
ユミル「…まあ、な」
ライナー「これはいったい何なんだ?」
ユミル「食糧だよ、食糧。食えるもんがあっただけ良いだろ」ゴソゴソ
ライナー「食糧…見たこともない素材の容器だが」
ユミル「細かいことは気にすんなって…今は生きることの方が大事だ」
ライナー「そうか…そうだな」
ユミル「湯を注がなきゃならないのが難点だが、確か城の地下に井戸があったな」
ライナー「ああ。変わった食べ物なんだな」
ユミル「割とな」
ライナー「俺が水を汲んで来よう」
ユミル「ああ…おっ、三個目発見」ゴソゴソ
クリスタ「なぁに? これ」
ユミル「食い物。全員分はねえけど、一つを三等分くらいすりゃ何とか足りるさ」
ベルトルト「…この文字、なんて書いてあるの? 僕には読めない」
ライナー「カップヌードル、と書いてあるそうだ。ユミル曰くな」
ベルトルト「へえ…」
クリスタ「聞いたこともない言葉だね。こんなのが読めるなんて…」
ユミル「…おっ、そろそろいいな。一個寄越してくれ」
ライナー「ほらよ」
ユミル「こいつを開けてだな…」ペリペリ
クリスタ「なにこれ…硬いものが入ってる」ツンツン
ユミル「小袋の中身を中にぶち込んで…湯を注ぐ」トポトポ
ユミル「後は三分待てば出来上がりだ」
コニー「こんなんで出来上がり? 冗談よせよ」
ユミル「いいから黙って待てよ、バカ」
コニー「んだと!」
クリスタ「まあまあ」
~三分後~
クリスタ「なんだかいい匂いがしてきたね!」
ユミル「ああ。そろそろ頃合いだからな。よっと」ペリペリ
ライナー「む…その細いやつは、さっきの硬いモノか?」
ユミル「ああ。小麦がこの形になってんだ。原材料はパンと一緒だな」
ベルトルト「他にも具があるね…その木の板みたいなのは?」
ユミル「メンマさ。シナチクとも言うな。原料はタケノコだ」
コニー「このチマチマ細かい奴は?」
ユミル「ネギだ」
クリスタ「ね、ねえ、この薄くて丸い茶色いのって…」
ユミル「チャーシュー。薄切りの豚肉だな」
ライナー「肉まであるのか…この、周りがギザギザしてて模様のあるのは?」
ユミル「ナルトさ。魚の肉をすりつぶして固めて作ってる」
クリスタ「すごい! 物知りだねユミル!」
ユミル「そうだろうそうだろう」ナデナデ
ライナー「どうやって食べるんだ?」
ユミル「本当は箸があるといいんだが…」
コニー「橋?」
ユミル「そっちのハシじゃねぇよ。食器の一種だ。こう、棒を二本使ってな…」
ライナー「二本か…じゃあさっき棚で見つけたこいつは違うのか」
ユミル「なんだ、あんのかよ。そいつは割り箸っていってな。貸してみろ」
ライナー「うむ」
ユミル「こうやって…」パキッ
クリスタ「すごい…綺麗に半分に割れたね!」
ユミル「割れやすいようにできてんのさ。さすがにきたねえからちょっと洗って…と、よし」
ユミル「こいつでこの小麦の…麺って言うんだが、差し込んで適当に挟み、持ち上げる」ノビー
コニー「な、なんかわからんがうまそうだ!」
ユミル「後は口に入れて、適当な長さで噛み切る」モグモグ
ユミル「うん、さすが保存食なだけあって味落ちがない」
クリスタ「わ、私にもちょうだい!」ワクテカ
コニー「おい! 残りのも作ろうぜ!」
ベルトルト「う、うん…蓋を開けて小袋を、だったっけ」
ライナー「袋が二つあるじゃないか…注意書きがあるみたいだが、読めん」
ベルトルト「片方は中身が透けてるから保存状態の具だとわかるんだけど」
ユミル「中身が見えない方は後で入れろよ。そいつがねーと味がつかないからな」
ライナー「こ、この小袋がこの飯の味を左右するのか」
コニー「すげえ…すげえよこの小袋」
日清のアレじゃないのね
ベルトルト「じゃあ、具の袋を開けて、と」トサトサトサ
ライナー「この袋にしても不思議な素材だな…」
コニー「んなことどうでもいいからさぁ!」
ベルトルト「あっ」ブチマケー
ライナー「ああああああああああああああああああああああ!!!」
ライナー「コニーの馬鹿野郎! 急にでけえ声上げんじゃねえよ!」ヒョイヒョイヒョイヒョイ
コニー「俺のせいかよ!?」
ベルトルト「君のせいだよ! 代わりに君を食べるよ!? 一飲みで食べるよ!?」ヒョイヒョイヒョイヒョイ
コニー「そ、そんなに怒んなよ…サシャだって落っこちたパン食べてるじゃねえか」
ライナー「あいつは色々特殊だろ! ったく…」ジョボジョボ
>>18 カップヌードルって日清の商標だっけ。イメージは麺づくりみたいなタイプ
~三分後~
ベルトルト「開けるよ…」
ライナー「おう…」
コニー「早く早く」
カップ麺「」ホカホカ
ライベルコニ「foo!↑」
クリスタ「メンマおいしー」コリコリ
ライナー「よ、よし! 箸を割るぞ…よっ!」パキ
ベルトルト「…なんか綺麗に割れなかったね」
ユミル「まー初めはそんなもんだ」
クリスタ「ユミルー、麺ちょうだい」
ユミル「ほいよ」
コニー「なんでユミルがクリスタに食わせてやってんの?」
ユミル「箸の使い方知らねえっていうから」
>>22
調べたら日清の登録商標だった
カップヌードルで浮かんだのがアレだったから、すまん
カップ麺の意味でカップヌードルっていう時あるしな
ベルトルト「ライナー…!」
ライナー「すまんユミル…持ち方を見せてくれ」
ユミル「私はこんな感じだが…ある程度個人差があっても使えるもんだぞ」
ライナー「ここがこうで…ここが…ん? これでどうやって開閉するんだ…」
ベルトルト「不器用だなライナーは。貸してごらんよ」ヒョイ
ベルトルト「えーと、こう持って……こう……ん? お、おかしいな…」
>>25 混乱させてすまん
コニー「馬鹿かよお前ら…ちょっと貸してみろ…んん? あれ?」
ユミル「あんま時間かけると麺がのびてまずくなるぞー」
コニー「伸びるってことは、量が増えるのか!?」
ユミル「ふやけてコシがなくなんだよ」
コニー「腰が…なくなる?」サワサワ
ユミル「もういいよ馬鹿、まずくなるから早く食え。それだけだ」
ライナー「…なあユミル」
ユミル「んだよ。私はクリスタの餌付けに忙しいんだが」
クリスタ「!?」
ライナー「その…俺たちも食べさせてくれはしないか」
ユミル「ふざけろ死ね」
ベルトルト「だとは思ったよ…箸の使い方を習得するほかない」
コニー「ひっくり返してもダメか…あれー?」
ライナー「このっ、このっ…お? 親指を箸の間に滑り込ませるといい感じだ!」
ベルトルト「ユミルの持ち方と違うようだけど…」
ライナー「食えりゃいいんだよ食えりゃ…おっ、こりゃ旨い」ズルズル
コニー「ちくしょー! ライナーの奴でもうまくいかねえ!」
ベルトルト「というか、フォークで食べられないかな? この麺っていうのを巻きつける感じで」
コニー「そうか! さすがだぜベルトルト!」
クリスタ「あっ、そっか」
ユミル(黙ってろよベルトルさん…)チッ
ライナー「うむ、このメンマ…だったか? タケノコのもコリコリしてうまい」
ベルトルト「よっ、と…おっ、本当だ、美味しい」モグモグ
コニー「あ、あれ? おいベルトルトどうやってんだよ、上手く巻けねえ」
クリスタ「こんな美味しいものが、どうして内地に普及してないんだろ」
ユミル「ああ…不思議だな」
ライナー「…」
ライナー「このスープは飲み干していいのか?」
ユミル「別にいいけど、体には良くねえらしいぞ」
コニー「すげえ旨い! ここにサシャがいなくて良かった!」
ベルトルト「まったくだね」ズルズル
クリスタ「ユミルユミル! ちょっとしょっぱいけどこのスープの袋舐めると美味しいよ!」
ユミル「やめろクリスタやめてくれ頼むから」
ライナー「…うむ、体に悪いかもしれんがスープだけでも旨い」
ベルトルト「もう少し薄味にすれば、おかずの一つとして単体で成立しそうだね」ズズ
コニー「訓練所のスープより全然旨いな!」
ライナー「原料は小麦だったな…パンより腹に溜まるし、この加工の方が効率が良い気がする」
ベルトルト「サシャがいたら『メェン!』とか言いそうだね」
コニー「なんか剣振り下ろしそうな掛け声だな!」
クリスタ「これでおしまいか…」
ユミル「一部屋目しか探してねえし、探せばもうちょいあるかもしれないぞ」
コニー「マジかユミル! よし行ってくるぜ!」ダダッ
ライナー「待てコニー! 独り占めは許さんぞ!」ダダッ
ベルトルト「二人とも待ってくれよ! 僕も探す!」ダダッ
~十数分後~
コニー「おいユミル! 同じっぽいのいくつか持ってきたぞ!」タタタ
ユミル「おー、まだあったのか。…ああ、こりゃカップ焼きそばだな」
コニー「すげえなユミル…これ"かっぷやきそば"って読むのか」
ユミル「ああ。作り方は大体同じだ。ひと手間かけるけどな。ここで食うか?」
コニー「ああ!」
ライナー「容器の形が違うだけに見えるんだが…ひと手間とは?」
ユミル「待ってろようるせえな。まず湯を入れて、と」トポトポ
クリスタ「あれっ、具は入れないの?」
ユミル「それは具ってより味の足しにするやつだから最後でいいんだ。ふりかけっていうんだけどな」
ライナー「ふりかけ…ふりかける、から来ているのか?」
ベルトルト「安直なネーミングだね」
~三分後~
ユミル「そろそろいいな。フタのここをめくって…」ペリペリ
クリスタ「あっ、フタの一部だけがめくれてたくさん穴が…」
ユミル「面倒くさいからそこから落としゃいいか」スクッ
ライナー「どうしたユミル、立ち上がって…」
ユミル「よっ」ドポドポドポ
巨人「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」シュゥゥゥ
コニー「何やってんだよお前! せっかく入れたお湯を…!」
ユミル「まー見てろって」ペリペリ
クリスタ「麺だけになっちゃってる…」
ライナー「スープは?」
ユミル「これにスープはねえよ。そういう種類なんだ。ここに、この袋の中身を入れて…」ドロー
コニー「うえぇ、なんだそれ。食えんのか?」
ユミル「調味料だよ。ソースっていうんだけどな。こいつをかき混ぜて…っと」グッチャグッチャ
ベルトルト「なんだかいい匂いがしてきたね」
ユミル「そいでもって、さっきのふりかけをかける」ファサー
ライナー「打点高いな」
ユミル「この方が全体に広がるんだ」
クリスタ「勉強になるなぁ」
からしマヨネーズはつきますか?
>ライナー「打点高いな」
>ユミル「この方が全体に広がるんだ」
まさかのもこみちwww
ユミル「ほい、出来上がり」
コニー「おお…具は少ないけど、麺がちょっと太くてお得な感じするな」
コニー「フォークで巻いて…おおっ! うめえっ!」
ライナー「どれだ…これと同じのはどれだ…!」ガサガサ
ベルトルト「ライナー! 一部だけど文字が一致するものがあったよ!」
ライナー「でも容器の形が違うぞ?」
ユミル「ああ、そりゃかき揚げそばだな」
ベルトルト「"かきあげそば"?」
クリスタ「コニーが食べてるのがカップ焼きそばだよね? こっちもスープのない麺なの?」
ユミル「いや、こっちはさっき全員で食ったのと同じでスープがあるぞ」
ベルトルト「…わからないな、"そば"って種類なんじゃないのかい?」
ユミル「そばにも色々あんだよ」
ライナー「"かき揚げ"とは?」
ユミル「んーと、色々な具材を小麦粉で固めて、油で熱したものってとこか?」
コニー「油で? 小麦粉?」
ユミル「小麦を粉末状に…って、いいや説明すんの面倒くせえし。現物見た方が早いだろ」
ユミル「まあ基本的には全部同じなんだけどな」ペリペリ
クリスタ「あれっ、なんかいつもの小袋とは別に大きい具が入ってるね」
ユミル「それがかき揚げさ。ほいほいほいと。三分待つぞ」
ライナー「また三分か」
ベルトルト「何を以て三分に設定してるんだろうね」
ユミル「たまに五分のもあるけどな。あえて時間をずらして、食感を変えるやつもいるらしいが」
ライナー「奥が深いな…」
~三分後~
ユミル「そら、出来たぞ」
ライナー「おお…最初のやつと見かけは似てるが臭いが全然違うな」
ベルトルト「かき揚げの存在感が半端じゃないね」
クリスタ「なんか麺の色も違くない?」
ユミル「製法が微妙に違うんだ。こいつは小麦粉の代わりに蕎麦粉を使ってる」
ベルトルト「そばこ? 小麦粉とどう違うんだい」
ユミル「小麦粉は小麦を加工してるが、蕎麦粉はソバっていう植物の実を加工してんのさ」
クリスタ「へー、原材料から違うんだ」
ベルトルト「原料は違うのにこんなにそっくりになるのか…いただきます」ズルズル
ライナー「どうだ?」
ベルトルト「美味しい。スープの味も違うけど、麺そのものの味もだいぶ違うよ」
ライナー「ほう。後で一口くれよ。かき揚げはどうだ?」
ベルトルト「…これは…何だろう、初めて食べる味だな。美味しいよ」
クリスタ「中に入ってる赤いのはなに?」
ユミル「海老だよ。魚介類だな」
ゲルガー「誰だよ!?このカップ麺全部食べたやつは!!?」
ナナバ「くそっ!?もう全くないのか…!?」
コニー「ギョカイルイ?」
ユミル「水ん中に住んでる生き物だよ。旨いぞ」
ライナー「…、旨い、な。魚介類か」
クリスタ「ねえ、ちょっと食べてもいい?///」
ベルトルト「どうぞ」
ライナー「…次、俺な?」
ベルトルト「反対側を食べてくれよ?」
ライナー「…」
やべえ時間軸ミスった。さっきの巨人は一匹偶然いたことにでもしてくれ
ユミル「それにしても、随分集めてきたな…こいつはカレーうどんだな」
クリスタ「"ウドン"? 初めて聞くね。それも麺なの?」
ユミル「ああ。そっちのよりちょっと太い麺だよ。カレーってのがちょいと一癖あるが」
コニー「"かれー"に"ウドン"か。なんか新しい単語が一緒になってんな」
ユミル「つっても基本は変わらないぞ。…これは四分だな」
ライナー「おお、やっと例外が出てきたか」
クリスタ「長く待たなきゃならないのか…」
ユミル「そう言うなって。味は保障するぞ」
クリスタ「あっ、私が注ぐよ」
ユミル「よしとけよ。火傷したら危ないだろ」
クリスタ「むぅ、私はそんなおっちょこちょいじゃないよ」プンプン
ユミル「ライナーで試してみるか? 目を覆うぞ」
ライナー「やるなよ!? 絶対やるなよ!?」
~四分後~
ユミル「ほい完成」モッファァァ
クリスタ「なにこれ! すごいいい匂い!」
コニー「本当だ…なんかわからんが懐かしい匂いだ!」
ライナー「ほほう、この太い麺がうどんなんだな。カレーっていうのは?」
ユミル「スープそのものさ。スパイスが効いてて旨いんだこれが。食ってみろよクリスタ」
クリスタ「うん! いただきまーす!」ズルズル
クリスタ「ふぁっ、熱いっ!」
ユミル「おいおい、ちゃんと冷まさなきゃダメだろ? 辛いから余計熱く感じるんだぞ」
クリスタ「そういうのは先に言ってよぉ…」
ユミル「悪かったよ。後で舌舐めて治してやるから許せって」
ベルトルト(キマシ)
ライナー(治したい)
コニー「かき揚げウメー」
ユミル「これで一通りは出したな。これ以上食うと次がねえし、残りはとっとこうぜ」
クリスタ「そうだね!」
ユミル(カップ麺だけじゃなく缶詰まであったのか…あいつら良く探してきたなぁ…)
ゲルガー「おいお前ら! …何食ってんだ!?」
ベルトルト「あ、いえその…」
ゲルガー「早く上に来い! 巨人だ! 巨人がここを囲ってやがる!」
クリスタ「ええっ!?」
ユミル(巨人…だと? こんな時間に…今は碌な武器もねえぞ)
ゲルガー「何をしてる! 来いと言っただろう!」
コニー「す、少し待ってください!」
ライナー「食糧も一応上に…」ガチャガチャ
ユミル(籠城なんざ時間の問題だろうに…ん、待てよ、この缶詰…)
クリスタ「ユミル?」
ユミル(…シュール…ストレミング…)
ユミル(ひとつじゃない…いくつかある…)
ライナー「おいユミルどうした! 持っていくなら持っていけ!」
ゲルガー「くそっ、こんな時に…。武器は限られてるって言うのによぉ!」
ユミル「武器なら…ここにある」
ゲルガー「は?」
ユミル「ちょっと…賭けてみる気は、ありませんか?」ニヤリ
~完~
これで未来が変わったかどうかはみんなの判断に任せる!
落としどころがわからんからここで切ります。腹減りだった人はすまん。
ステマする気はないけどコンビニのレンジで作るラーメン旨いっすよ
じゃあもうちょい書くよ。こんなに需要があったとは思わんかったから
ゲルガー「何か手があるのか!?」
ユミル「おいライナー、ちょっといいか」
ライナー「ああ…何をするんだ?」
ユミル「この缶詰を、巨人めがけてぶん投げてくれ」
ライナー「おい…気でも狂ったのか? そんなことをしても…」
ユミル「いいから騙されたと思って。おいみんな、ライナーから離れてくれ」
ライナー(嫌な予感しかしない)
ライナー「おい…開けてから投げるのか? そのまま? …なんでクリスタの鼻を塞いでいるんだ?」
ユミル「気にすんな。開かないと意味がないからな。開けてぶちまけてくれ」
ライナー「そうか…まあ、あんだけ群れてりゃ外すことはないだろう」
ゲルガー「本当に何とかなるのか…」
ユミル「賭けだから何とも言えませんが…可能性はあるんじゃないかと」
ベルトルト(…ライナー…嫌な予感しかしないよ)
ライナー「開けるz…」カシュッ
中の人「オソトダー」
ライナー「ぬわあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!?」
ゲルガー「おわくせぇ!」
クリスタ「」ガクッ
ユミル「クリスタ!? くそっ、耐性がなさ過ぎたか! おい! しっかりしろ!」
ベルトルト(なんだこれ!? なんだこれ!? おか、おかしい! この距離でこの匂いはおかしい!)
コニー「オロロロロロロロロロロ」
ゲルガー「おい馬鹿! 臭源を増やすんじゃねえ!」
ライナー「」バタッ
缶「」ヒュゥゥゥゥゥ
巨人「…?」ベシャッ
巨人「!!?!!?!!!!?!!!?」ムッファァァァァァ
巨人「アアアアアアガアアアアアアアア!!! アアアアアアアアアアア!!!」ダレカタスケテ
巨人「ウワアアアアアアアアア!! アアアアアアアアアア!!!」コッチクンナ
巨人「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアガアアアアアアアア!!」コリャタマラン
ゲルガー「ごほっ、ごほっ、すごい…巨人が逃げていくぞ!」
ユミル「えほっ、えほっ、よし! もう一発やれライナー! 今度は地上にだ! 臭いがあれば寄ってこねえ!」
ライナー「騙したな…ユミ…ル…」ピクピク
ユミル「使えねえな…よし、そらよっと」ポーイ
缶「」グチャッ ムッファァァァァァ
巨人「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」ココイヤ
巨人「オゴオオオオオオオ!! オゴオオオオオオオ!!」メイレイトカシラン
コニー「すげえ! 巨人を撃退したぞ!」
ゲルガー「無傷で生き残ったぞ! 俺たちは助かったんだ!」
ユミル(何とかなったか…)フゥ
クリスタ「あっ、あれっ…なんか、意識が飛んでたみたい…」
ライナー「お、おいユミル…俺は…」ブルブル
ユミル「よくやってくれたぜライナー!」
ライナー「何故距離を取るんだ…」
ユミル「ちょっと井戸入って来いよ。少しは匂いが消えるかもしれねえぞ」
ライナー「…」
ナナバ「あれだけの巨人を前にして全員助かるなんて…すごいな、さっきの缶詰」
ゲルガー「ああ。用法次第では彼のような目に遭わなくても効果的に…」
猿の巨人『よっこいしょ…っと』
一同「!!!?」
猿の巨人『あー、すごい臭いがしたからつい寄り道しちまったよ。そこのゴリラの臭いな…てあれ、お前…』
ユミル(こいつ…っ!?)
猿の巨人『あーなるほど、そういうことか。まあそれはいいや。それより臭いだね、臭い』
猿の巨人『それはなんて言うんですか? その、すごい臭いが出る缶詰』
~今度こそ缶~
猿は特別製だから大丈夫ってことでよろしく。
賭けを見たいってことで書き足したんで、最初の完のとこで基本的にはおしまいです。
進撃世界にカップ製品を登場させたかっただけだったから許して
クリスタ「チャーシューも美味しい! お肉なんか滅多に食べられないもんね!」ハフハフ
ユミル「こらクリスタ、舌を火傷するからちゃんと冷まして食えよ」
クリスタ「薄切りなのに、なんか風味がついてて弾力があるよ」モグモグ
ライナー「ああ…保存食でこの旨さはすごいな」
チャーシューについて言及してなかったんで追加です。
タマゴはカップラーメンに入ってることがまずないのでなしです
ネギについては書きようもないと思ったので言及しません
それと、もしまとめることがあればカップヌードルをカップラーメンに変えてください
以上です。何度も言いますがコンビニのレンジラーメンはうまい
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