ユミル「悪かったって、後ろ姿が似てたからさ」
アルミン「別にユミルに悪気があったわけじゃないと思うよ」
クリスタ「私とアルミンのどこが似てるの?同じなのは金髪碧眼だけでしょ?」
ユミル「わざとじゃねーって言ってるだろ!」
クリスタ「本当に反省してる?」
ユミル「してるよ」
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クリスタ「じゃあ反省の印として私を抱き締めて!」
ユミル「そんなのお安い御用」ギュッ
クリスタ「うふふ」
アルミン(もう行っていいかな)
ユミル「アルミン、悪かったな。行っていいぞ」
アルミン「あ、うん」
クリスタ「もうユミルに手を出さないでね」ギロッ
アルミン(僕、被害者なのに)
数分後
ユミル「なぁ、そろそろ離していいか?」
クリスタ「んっ…分かった」
ユミル「もうすぐ消灯時間になるな。さっさと女子寮に戻るぞ」
クリスタ「じゃあ、手ぇ繋いで行こう?」
ユミル「先に戻っててくれ、トイレに行ってくるから」
クリスタ「あ、ごめんね!私が長い時間抱き付いてたから」
ユミル「気にすんなって。ほら、戻れよ」
クリスタ「うん!早く戻って来てね」タタタタ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ユミル(20分に渡る長い戦いだった…今日は腹の調子が悪かったからな…)スタスタ
ユミル「ヤバい、もう消灯時間に……………ん?」
クリスタ?「…」
ユミル(あれはクリスタ!?外で何やってんだ?)
ユミル(部屋に戻っとけって言ったのに)
ユミル「おーーいクリスターーー!!早く女子寮に戻るぞーーー!!」
クリスタ?「…」
ユミル(なんで無視すんだよ)
ユミル「おーいクリスターー!!!ヒストリアーーーー!!!!」
クリスタ?「…」
ユミル「クソ…夜中だからあんまり大声出せねぇのに」タッタッタ
ユミル「おいクリスタ!早く女子寮に戻るぞ!」ポン
アルミン「えぇッ!?」クルッ
ユミル「あ、あれ?」
アルミン「僕、クリスタじゃないんだけど…」
ユミル「オカシイな…後ろ姿がクリスタに似てたから」
アルミン「さっきも同じ理由だったじゃないか!僕とクリスタってそんなに似てる?」
ユミル「言われてみたらそんなに……ってか、お前も外で何やってんだよ」
アルミン「あっ…その」
アルミン「ちょっと星を眺めてて…//」
ユミル「ぶっ…!」
アルミン「わ、笑わないでよ!」
ユミル「ククッ…いやぁ、随分とロマンチックな奴だと思ってな」
アルミン「別にいいだろ!」
ユミル「でも、あと少しで消灯時間になるぞ。早く戻らねえと教官に絞られるぞ」
アルミン「あっ…もうそんな時間か、じゃあそろそろ
クリスタ「何をしてるの??」
ユミル「」
アルミン「ク……クリスタ……」
クリスタ「ユミルが中々戻って来ないから探しに来たのに」
クリスタ「ユミル、どうしてアルミンなんかと一緒に居るの?」
クリスタ「それに星が綺麗だとかロマンチックだとかいい雰囲気出して」
ユミル「違う!誤解だ誤解!」
アルミン「そうそう!決してそんな深い関係は…」
クリスタ「アルミンもユミルに近付かないでって言ったよね?」
アルミン「えぇ…」
アルミン(ユミルの方から近付いて来たんだけど………って言ったらまた面倒な事になりそうだから)
アルミン「ユミルにさっきの事を謝っておこうと思ってね、ユミルを探してたんだよ」
ユミル(なるほど)
ユミル「そうそう、私は一人で星を眺めてただけだからな」
ユミル(ふーっ、なんとかこれで)
クリスタ「どうして私を誘ってくれなかったの?」
クリスタ「私だってユミルと一緒に星を眺めたかったのに」
アルミン(うわあ)
ユミル「それはお前が寝てると思ったから…」
クリスタ「本当に?」
ユミル「本当」
クリスタ「アルミンと二人きりになりたかったからじゃない?」
ユミル「じゃない」
クリスタ「分かった。ユミルを信じる」
ユミル(よし…)
アルミン(なんとか助かった…)
キース「貴様ら何をしている!あと5分で消灯時間だぞ!」
ユミル「やっべ、教官だ!クリスタ、早く戻るぞ!」グイッ
アルミン「わっ!?ちょっ!?」フラッ
クリスタ「」
ユミル「あっ」
アルミン(あぁ…)
ユミル(しまった…!!また間違えた!!)
クリスタ「ユミル、そいつはアルミン」ブルブル
クリスタ「クリスタは私…!!」ブルブル
ユミル(クソがあああぁぁぁ!!!なんで間違えるんだよ!!)
アルミン「なんで間違えるの!?僕とクリスタそんなに似てないんでしょ!?」
ユミル「ごめんなクリスタ!!わざとじゃないんだよ!!いや本当に
クリスタ「バカッ!!!」バチンッ!!!!
アルミン「痛っ……た………」ヒリヒリ
アルミン(なんで僕が……)ヒリヒリ
ユミル(あ、私がビンタされるかと)
クリスタ「最低…そうやって私の真似してユミルを寝取ろうとしたんでしょ?」
ユミル「何を言い出すんだお前は、アルミンに謝れ」
クリスタ「どうしてアルミンの味方をするの?」
アルミン「いっ…!いいよ別に!ごめんねクリスタ!」
キース「見ていたぞレンズ訓練兵。今の暴力にはどんな意味があったのか私の部屋で説明してもらおう」ガシッ
ユミル(うん…ちょっと頭冷やして来い)
クリスタ「…」ギロッ
アルミン(睨むのやめてよ…)
男子寮
アルミン「ただいま…」ガチャ
エレン「おぉアルミン、お前どこに………どうしたその顔!?」
ライナー「頬に手形が付いてるが誰かに叩かれたのか?」
ベルトルト「ほんとだ」
アルミン「あ、これは自分でやった傷だから心配しなくていいよ!」
ライナー「自分でやる理由が分からんのだが」
ベルトルト「たしかに」
エレン「誰かに叩かれたんだろ?許せねぇ!」
アルミン「いやいや違うよ!頬に虫が止まったからさ」
エレン「あぁ…何だよビックリした」
ライナー(…にしては腫れすぎだと思うんだが)
ベルトルト(そうだね)
アルミン「ごめんね驚かせて」
エレン「お前が無事ならいいんだよ、さぁもう寝るぞ」
アルミン「うん、おやすみ」
……………………………………………
…………………………
女子寮
ユミル(クリスタの奴遅ぇな…皆、眠っちまったぞ)
ユミル(あのハゲ、説教長いからなぁ)
ガチャ
ユミル「ん?」
クリスタ「…」
ユミル「おぉクリスタ!遅かったな、ずっと待ってたぞ」
クリスタ「…」
ユミル(なんか様子がおかしい…?)
クリスタ「…」グスッ
ユミル「!?……なッ!?どうしたクリスタ!?」
クリスタ「うっ……うぅ」ポロポロ
ユミル「なんで泣いてんだよ!?……そんなに怒られたのか!?」
クリスタ「ユミル…大変な事になっちゃった」ポロポロ
ユミル「なんだ?外周か?水汲み当番か?」
クリスタ「違う…違うの……もっと大変な事…」ポロポロ
ユミル(あのハゲぇ!!クリスタに何を命令しやがった!!!)
クリスタ「あのね…明日アルミンに謝って来いって言われたの」ポロポロ
ユミル「なんて奴だ!そんな酷い…………」
ユミル「…………は?」
クリスタ「私やだよ!私からユミルを寝取ろうとするゲス野郎に頭を下げるなんて!」
ユミル「…」
クリスタ「ねぇユミル!!」
ユミル「私は寝る」バサッ
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