真姫「ほのか祭り」 (60)
海未「さあ!遂に来月は、ほのか祭りですね」
絵里「ええ!」
ことり「待ち遠しいよ!」
凛「毎年…この季節が一番楽しみだよ!」
希「あのー?」
海未「どうしました?希」
希「うちは初参加なんやけど…」
にこ「にこもよ」
真姫「私も」
花陽「花陽は一度だけ…」
海未「大丈夫です!私たちほのか祭り実行委員が一から教えますよ」
凛「そんなに難しい内容じゃないにゃー」
絵里「何より大切なのは楽しむことよ!」
ことり「あと、穂乃果ちゃんが大好きっていう気持ちだけだよ!」
真姫「そ、そう…」
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海未「ほのか祭りは毎年、音ノ木坂の何処かで行われる祭りです」
絵里「十五年の歴史があるらしいわ」
希「な、長いんやね」
ことり「この地元の人なら誰もが一度は参加したことのある祭りだよ?」
海未「一部では京都の祇園祭にも劣らない盛り上がりを見せています」
にこ「ええー!?」
凛「そして、その実行委員が凛たちなんだにゃー!」
花陽「凛ちゃん凄い!」
海未「委員長は毎年選挙で選出しています」
海未「その選挙に勝って、ほのか祭りを仕切ることが一生の自慢になるのです」
海未「ちなみに私は五回選出されています」
ことり「やっぱり海未ちゃんは凄いよ…」
絵里「そうね、私だって二回だもの」
ことり「ことりは三回!」
凛「凛はまだ一回だけにゃー…」
海未「その年その年で選挙にも傾向がありますからね」
凛「今年は凛が委員長の座を頂くよ!」
絵里「いいえ!私よ!」
ことり「ことりだよ!」
海未「今年も席を譲る気はありません」
海未「全力で防衛します!」
海未「もちろんあなたたちにも可能性はありますよ」
真姫「そんな、私たちが?」
凛「大丈夫!大丈夫!」
絵里「出馬するからには、本気でかかってきなさい」
海未「出馬の申し込みは今週いっぱいまでです」
希「えー!?もうあと二日やん!」
真姫「申し込むわ!」
海未「私が受け付けましょう」
にこ「お願いね」
花陽「今年こそ…」
・・・・
希「選挙活動はどんなことするん?」
絵里「簡単よ」
絵里「公式の討論会で、自慢のほのエピを披露して…」
絵里「オーディエンスがそれに投票するのよ」
にこ「なるほど…それで海未が強いのね」
花陽「お腹の中からの幼なじみだもんね、ほのエピいっぱいありそう!」
海未「数だけあってもダメです」
海未「この討論会では質が重視されます」
海未「まあ、質でも私は負ける気がしませんが…」
海未「今年はスクールアイドルを始めたこともあって…」
海未「討論会が白熱しそうですね」
絵里「ええ、今年もたくさんのほのエピが貯まったわ」
ことり「穂乃果ちゃんは毎日可愛いもん!エピソードもたくさん♪」
凛「今言っちゃいたいけど…」
海未「来週までの我慢です!」
真姫「来週?」
海未「あっ!言い忘れてました…」
海未「選挙は来週です」
にこ「!?」
希「ちょっと!何でもっと早くに教えてくれんかったん!?」
海未「ご、ごめんない」
花陽「まあ、今更海未ちゃんを責めてもダメだよ」
花陽「一番のほのエピを思い出すのに時間なんてかからないでしょ?」
にこ「そうね」
真姫「頑張るわ」
ほのか祭り実行委員長選挙日
海未「さあ皆さん遂に当日です!」
絵里「遂にやってきたわね…」
ことり「ことり、緊張であんまり寝れなかったよー」
凛「ほのエピの貯蔵は充分かにゃ?」
希「一応…」
真姫「でも、自信ないわ…」
にこ「にこも」
花陽「うぅ…」
絵里「自信を持ちなさい」
絵里「皆のほのエピ、楽しみにしているわ」
絵里「負けるつもりはないけどね」
海未「では、前年度委員長の私がトップバッターをつとめます」
ことり「…」ドキドキ
海未「そうですねぇ…あれは今年の夏の事です」
~
穂乃果「はぁ~、あっつい!」
穂乃果「暑いよー!」
海未「そうですか?普通では?」
穂乃果「海未ちゃんはおかしいんだよ!」
穂乃果「いっつも涼しそうにして!」
穂乃果「こうしてやる!」
ギュッ
海未「ほ、穂乃果!!…///」
穂乃果「えへへ、暑いでしょ?」
穂乃果「もっと暑くしてあげる!」
ギュッギュッ
海未「…////」ボンッ
穂乃果「暑くなった?」
海未「ええ…熱いです」シュウウウウ
穂乃果「?」
~
海未「以上です」
凛「かわいい(確信)」
ことり「さすがだよ…海未ちゃん…」
絵里「毎年、毎年、軽くハードルを越えてくるわね…」
絵里「ゴホン!」
絵里「ええ…次は私が」
海未「お願いします」
絵里「あれは穂乃果がお泊まりに来た時だったわ…」
~
絵里「ふぅ…」ゴシゴシ
絵里「穂乃果ー!次、お風呂入っちゃってー」バインバイン
穂乃果「うわぁ、凄い胸…」
絵里「穂乃果?」
穂乃果「えっ?あっ!うん!」
穂乃果「お風呂!入るよ!」
・・・・
穂乃果「はぁ…絵里ちゃん」
穂乃果「おっぱい凄かったなぁ」
ムニムニ
穂乃果「穂乃果も、もうちょっと…」
ムニムニ
穂乃果「はぁ…むなしい…」
絵里「穂乃果、石鹸…」
穂乃果「ひゃああああ!」
穂乃果「見てた!?今の!?」
穂乃果「ねぇ!見てたの!?忘れて!今すぐ!」
~
海未「ぶはっ!」
ことり「ぶっ!」
凛「二人とも!鼻血が!」
絵里「私のを見て、自分の胸を意識しちゃう穂乃果、ハラショーだったわ」タラー
ことり「でば、づぎばごどり゛が…」タラーン
真姫「鼻血を止めてからにしなさい」
十分後
ことり「はぁ…はぁ」
ことり「よし…じゃあいくよ」
ことり「あれは、穂乃果ちゃんをお家まで迎えに行ったとき…」
~
ことり「おーい、穂乃果ちゃーん」
ことり「あれ?」
穂乃果「…ん~」
ことり(穂乃果ちゃんが鏡に向かってる…)
ことり(何だか珍しい…見てよう)
穂乃果「こうかな…」
穂乃果「このほうが…可愛いかな」
ことり(はぁぁ…髪型セットし直してる…)
ことり(可愛い…)
穂乃果「どうしたら、ことりちゃんみたいに可愛い髪型に出来るのかな…」
ことり(髪型、意識してたんだ…)
ことり(やっぱり、アイドル始めたからかな?)
~
ことり「という、話なんだけど…」
ことり「やっぱり、穂乃果ちゃんもお洒落とかに気を配るようになったんだ…と実感したの」
海未「う~ん…」
海未「私の知らない所で穂乃果も変わって来ているということですね…」
絵里「少しさびしいような…」
凛「でも、可愛いよ!」
海未「穂乃果の成長を実感するほのエピでした…」
凛「それじゃあ、次は凛にゃー!」
凛「凛の入学式の時の話なんだけど…」
~
穂乃果「凛ちゃーん!」
凛「穂乃果ちゃーん!」
ダキッ
凛「やっと!穂乃果ちゃんに会えた!」
穂乃果「うん!」
凛「一年長かったよ…」
凛「でも、これからまた穂乃果ちゃんと一緒にいれるなんて、嬉しい!」
穂乃果「穂乃果も!」
穂乃果「凛ちゃんをずっと待ってたよ!」
穂乃果「そして、凛ちゃんとこれから一緒!」
穂乃果「穂乃果も嬉しい!」
穂乃果「なかなか会えなかった、一年分…凛ちゃんと色んなことしたいな…」
凛「穂乃果ちゃん…」
凛「大好きにゃー!」
~
凛「その言葉の通り、穂乃果ちゃんは凛をμ'sに入れてくれて…」
凛「今、色んな楽しいことをしてるんだにゃ!」
希「ほな、次はうちが…」
希「あれは穂乃果ちゃんの胸をわしわしした時なんやけど…」
絵里「穂乃果に何てことしてんのよ…」
海未「まあまあ、ここは聞きましょう…非常に恨めしいですが」
~
希「ほら、わしわし~」ワシワシ
穂乃果「ひゃん!」
希「おっ!可愛い声やん?」
穂乃果「もうっ!希ちゃんは~!」
希「ふふっ、穂乃果ちゃん、少しおっぱい大きなったなあ」
穂乃果「そう?えへへ…」
穂乃果「穂乃果も希ちゃんみたいになりたいなあ」ワシワシ
希「わしわしはだめ!」ググ
穂乃果「ええっー?」
穂乃果「希ちゃんだけずるいよ!」ワシワシ
穂乃果「おりゃ!おりゃ!」ワシワシ
希「くすぐったいよ…穂乃果ちゃん!」
穂乃果「おっ?希ちゃん…わしわしされるのは弱いんだぁ…」
穂乃果「今までの分をやりかえすよ!」コショコショ
希「あはははは!ちょっと!わしわしじゃなくて、こしょこしょになってる!」
穂乃果「おりゃー!」コショコショ
希「あははははは!こそばいー!」
穂乃果「あはは!たのしー!」
穂乃果「仕上げに~」
カプッ カジカジ
希「ひゃん!」
希「!…///////」
穂乃果「やっぱり!耳も弱いんだね」
希「そ、そういうのは…」
希「そういうのはアカンよー!」ダダッ
穂乃果「希ちゃん!?」
~
希「いやー、耳をかじられるとは思わんかったわぁ…」
海未「…」
凛「イチャイチャしすぎ!」
ことり「羨ましい…」
絵里「次は?誰がいくの?」
『次は私が…』
海未「おっと、遅いですよ?」
海未「雪穂」
雪穂「ごめんね、海未さん…お姉ちゃんが離してくれなくて…」
ことり「こっちも羨ましい…」
雪穂「今年は私が委員長になります!」
雪穂「そして、海未さんに並んでやるんだから!」
絵里「雪穂…やはりあなたもやるわね」
絵里「私を差し置いて四回も当選するなんて…」
雪穂「ひっ!」
雪穂「え、絵里おねぇちゃん…」
凛「滅茶苦茶怯えてるにゃー」
雪穂「少しトラウマが…」
絵里「雪穂、また家に泊まりに来てね」
雪穂「え…」ガタガタ
雪穂「そ、そんなことり!」
雪穂「私のほのエピを聞いて!」
~
穂乃果「うぅ…アンコきたぁぁぁ!」ジタバタ
穂乃果「チョコレート食べたい!」
穂乃果「ケーキ食べたい!クッキー食べたい!」ジタバタ
雪穂「あーもー!お姉ちゃんうるさい!」
雪穂「無い物ねだりしないでよ」
穂乃果「うぅ…だって」
穂乃果「ん?」クンクン
穂乃果「何?この匂い…」
穂乃果「香ばしくていい匂いが…」
穂乃果「蕩けそう…」
雪穂「ああ…そういえばお母さんが珈琲をたててるって…」
穂乃果「珈琲?」
穂乃果「珈琲ってこんなにいい匂いするの?」
雪穂「そうみたいだね」
穂乃果「そうなんだ…もっと近くで…」フラフラ
雪穂「お姉ちゃん!?」
穂乃果「…」クンクン
穂乃果母「あら穂乃果、どうしたの?」
穂乃果「言っとくけど、ケーキとか無いからね」
穂乃果「わかってるけど~」クンクン
穂乃果「いい匂い…」
穂乃果母「珈琲飲みたいの?」
穂乃果「ブラックは苦くて飲めないよ…」
雪穂「お姉ちゃんの舌ってお子様だもんね」
穂乃果「うるさいよ!」
穂乃果「この珈琲の匂いがたまらないんだよ…」
穂乃果「何か珈琲豆のお菓子ってあったよね?」
雪穂「う、うん…あったね」
穂乃果「もしかして…珈琲豆って、コーヒー入れたあと苦味が無くなって、美味しくなるのかも…」
雪穂「はぁ?」
穂乃果「いただきます」シャキ
雪穂「!?」
穂乃果「はむっ…」
雪穂「お姉ちゃん!?」
穂乃果母「ちょ、ちょっと何してんの!?」
穂乃果「うぇぇぇぇぇぇぇ!苦い!不味い!」ペッペッ
穂乃果「ひぃぃぃぃぃぃ!」
~
うわ!脱字だらけだ…
そんなことりって何やねん
海未「うふふふっ」
凛「あはははっ!」
花陽「珈琲豆のお菓子ってチョコレートのやつだよね?」
にこ「ふふっ、そうね」
希「微笑ましいほのエピやなぁ…」
絵里「つい笑ってしまったわ」
雪穂「どうです?」フンス
ことり「やっぱり肉親は凄いなぁ…」
海未「次は?誰がいきます?」
にこ「にこが!」
にこ「そうね、二週間位前の話だけど…」
ことり「新しいね…」
~
穂乃果「にこちゃん?」
穂乃果「にこちゃんのにこに~ってやつさぁ」
穂乃果「あれって一体何なの?」
にこ「にこにー?」
にこ「ああ、にっこにっこにー!…のこと?」
穂乃果「そうそう!」
にこ「これはね…笑顔の魔法よ」
穂乃果「笑顔の魔法?」
にこ「そう…皆を笑顔にする魔法」
にこ「にこの笑顔で皆を笑顔に!」
にこ「パパに小さい頃教わったの」
穂乃果「へぇ…」
穂乃果「笑顔の魔法か…」
穂乃果「たしかに…にこちゃんはいつも笑顔だもんね」
穂乃果「穂乃果もたくさんにこちゃんに笑顔を貰ってるし…」
穂乃果「皆にもにこちゃんの魔法…届いてるよ」
にこ「!」
にこ「そ、そうかな?」
穂乃果「うん!にこちゃんの笑顔は確かに世界中を幸せにする魔法だよ!」ニコッ
穂乃果「穂乃果もずっと見てたいな…」
にこ「穂乃果…」
にこ「…ありがと」ニコッ
~
にこ「あの子の笑顔だって世界中を幸せに出来る…」
にこ「そう思ったわ…」
絵里「ハラショー」
海未「やっぱり穂乃果は最高です…」
ことり「ことりも穂乃果ちゃんの笑顔に何度も助けられたよ」
凛「凛も」
・・・・
花陽「じゃあ次は花陽が…」
凛「かよちん頑張るにゃー!」
花陽「う、うん!今年こそ…」
花陽「1ヶ月くらい前にちょっと穂乃果ちゃんと言い争いになった事があって…」
~
穂乃果「絶対パン!」
花陽「白米だよ!」
穂乃果「花陽ちゃんのわからず屋!」
花陽「穂乃果ちゃんこそ!」
穂乃果「だって外国の人たちはみんなパンを食べてるんだよ!?」
穂乃果「だからパンこそが主食なの!」
花陽「外国ってヨーロッパでしょ!?」
花陽「中国とかだと米を食べてるんだよ!」
花陽「それに、そもそも外国なんて関係ないよ!ここは日本だから!」
花陽「日本人はずっとお米で生きてきたんだよ!これまでも!」
穂乃果「ぐぬぬ…」
花陽「だからお米こそが主食に相応しいの!」
穂乃果「でも!でも!…」グゥゥゥゥ
穂乃果「あっ」
花陽「あっ」
穂乃果「…////」
穂乃果「えへへ、食べ物の話してたらお腹空いちゃった…」
花陽「そうだ…」
花陽「あ、あの…」
花陽「おにぎり…食べる?」
花陽「花陽、いつも持ってるの」
穂乃果「え…?」
花陽「やっぱりいいよね…穂乃果ちゃんはパン派だもんね…」
穂乃果「貰っていいの?」
花陽「え?」
穂乃果「花陽ちゃんのおにぎり…貰ってもいい?」
花陽「うん!食べて…?」
穂乃果「いただきます!はむっ…」
穂乃果「美味しい!」
穂乃果「お米も美味しいね…」
花陽「うん!」
穂乃果「穂乃果、馬鹿だったよ…パンが好きなのは変わらないけど…」
穂乃果「お米だってこんなに美味しいものなのに…」
穂乃果「お米の事、否定するみたいに言っちゃって…」
穂乃果「ごめんね、花陽ちゃん」
花陽「ううん、いいの…」
花陽「花陽こそ…パンも美味しいのに…ごめんね」
穂乃果「お互い様だね」
花陽「うん…」
穂乃果「じゃあさ、二人でお米とパンの美味しいところ…皆にも教えてあげようよ!」
花陽「!」
穂乃果「だって穂乃果たち、こんなに必死になって言い合うくらいなんだよ?」
穂乃果「きっと皆にもお米とパンの良さが伝えられるよ!」
花陽「うん!それいい!」
~
花陽「というわけで…花陽と穂乃果ちゃんは『主食の会』を結成して活動をはじめたんだ」
凛「それで、最近部室に炊飯器とホームベーカリーが増えたんだ」
海未「…最近穂乃果が忙しそうにしてるのはそのせいでしたか」
・・・・
海未「じゃあ次は真姫ですね」
真姫「わ、私か…」
真姫(皆、凄いインパクトのある話をしてたわね…)
真姫(私のつまらない話じゃ…)
海未「真姫?」
真姫(棄権しようかしら…)
『真姫ちゃーん!頑張ってー!』
『可愛いわよー!いっぱい写真とってるからねー !』
真姫「!?」
真姫母「真姫ちゃーん!頑張れー!ママがしっかり聞いてるわよ!」
真姫「ま、ママ!」
真姫「見に来てたの…」
希「真姫ちゃん、これは頑張るしかないな…?」
真姫「希…」
真姫「うん…!」
真姫「始めるわ」
真姫「あれは私がスランプに陥った時の話よ」
~
真姫「うーん…」
真姫「いいメロディーが出てこない…」
真姫「…」
真姫「んー…」
穂乃果「…」ジー
真姫「駄目…」
穂乃果「…」ジー
穂乃果「まーきーちゃん!」ガブッ
真姫「ひゃあああああ!」ビクッ
真姫「何!?何事!?」
穂乃果「穂乃果だよー」
真姫「穂乃果!いつから!?」
穂乃果「ずっと見てたよ?気づかなかったの?」
真姫「ずっと!?」
穂乃果「真姫ちゃん、なんか唸ってたけど…どうかした?」
真姫「あぁ…ちょっとね」
穂乃果「?」
真姫「作曲が捗らなくて…」
真姫「スランプってやつかしら」
穂乃果「スランプ?」
穂乃果「なんで?」
真姫「なんでって…」
真姫「んー…」
真姫「もしかしたらなんだけど…」
真姫「希や皆の協力もあって、音楽を自由に出来るようになったでしょ?」
真姫「それで気が抜けちゃったのかもね」
穂乃果「気が抜けちゃったの?」
真姫「たぶんね」
真姫「嫌な話よね」
真姫「やっと自由に音楽に向き合えると思ったら…」
真姫「まさか自由が原因で音楽が書けなくなるなんて…」
穂乃果「真姫ちゃん…」
穂乃果「作曲のことは穂乃果には何もわからないよ…」
真姫「そうでしょうね」
穂乃果「でも!真姫ちゃんが悩んでるなら…」
穂乃果「少しでも気持ちが前に向くように、穂乃果がしてあげたいな」
真姫「…ありがとう穂乃果」
真姫「その言葉だけで…」
穂乃果「…」
穂乃果「真姫ちゃん、ちょっとまってて!」ダッ
真姫「えっ!?」
・・・・
穂乃果「はぁ…はぁ…お待たせ」
真姫「急にどうしたのよ」
穂乃果「これを…」
真姫「…?」
真姫「なにこれ?」
穂乃果「これはね…」ペタペタ
真姫「ちょっ!何するのよ!」
真姫「これは…シール?」
穂乃果「うん!可愛いでしょ?」
穂乃果「お店で見つけてこれだ!って」
穂乃果「真姫ちゃんに貼ってあげる~」ペタペタ
真姫「か、顔に貼らないで!」
穂乃果「可愛い!」
穂乃果「真姫ちゃんの大好きなトマトのシールをおでこに…」ペタッ
穂乃果「ふふっ、可愛い!」
真姫「うぇぇぇ!?」
真姫「それじゃあこのパンのシールは…」ペタッ
真姫「あなたの柔らかーいほっぺたに貼ってやるわ!」
穂乃果「ええっ!?」
真姫「うふふっ、可愛いわよ穂乃果」
穂乃果「そうかなぁ…あははっ」
~
真姫「スランプに陥って沈んでいた私だったけど…」
真姫「穂乃果と遊んで…」
真姫「直ぐに笑っている自分に気づいたわ」
全員「…」ジーン
真姫(あれ?)
真姫(皆何も言ってこない…)
真姫(私の話…つまらなかった?)
絵里「それではそろそろ投票に…」
『待ちなさい!』
絵里「!」
ことり「!」
凛「あなたは!」
ツバサ「私のほのエピがまだよ!」
ツバサ「今年の選挙…初出場だけど私が頂くわ!」
絵里「でもあなた申し込みは…」
ことり「そうだよ!飛び込み出場は原則禁止だよ」
海未「申し込みなら受けていますよ」
海未「ギリギリですけど」
凛「ええっ!?」
海未「遅いですよ!」
ツバサ「悪かったわ」
ツバサ「アライズの活動があったのよ」
ツバサ「早速だけど、私のほのエピ聞いてくれるかしら」
ツバサ「つい先週穂乃果の家に泊まりに行ったときの話よ」
海未「なっ…」
絵里「いつの間に…」
ことり「まずいよ…まずいよ…」
凛「…」ガタガタ
ツバサ「まあ、聞いてよ」
~
穂乃果「ツバサちゃん!ツバサちゃん!」
穂乃果「今日は泊まりに来てくれてありがとう!」
穂乃果「穂乃果嬉しい!」
穂乃果「今夜は一緒に寝ようねー」
ツバサ「はぁぁぁん!可愛い! 」ダキッ
ツバサ「一緒に寝ましょうね~」スリスリ
ツバサ「はぁ…いい匂い!」
穂乃果「そ、そうかな?」
ツバサ「うんうん!」
穂乃果「ありがとう…電気消すよ?」
カチッ
穂乃果「ツバサちゃんおやすみ」
ツバサ「おやすみ、穂乃果」
・・・・
穂乃果「ねぇ、ツバサちゃん」
ツバサ「なに?穂乃果」
穂乃果「どうして今日、穂乃果の家に来てくれたの? 」
ツバサ「どうして?」
穂乃果「ツバサちゃんは毎日忙しいでしょ?」
穂乃果「それでも無理して穂乃果に会いに来てくれるのは…どうして?」
ツバサ「無理なんてしてないわ」
ツバサ「穂乃果に会いに来るために時間を作るなんてたやすいことよ」
ツバサ「穂乃果はライバルであり、友達であり……ゴニョゴニョ」
穂乃果「え?」
ツバサ「…とにかく!」
ツバサ「出来るだけ一緒にいたいのよ…」
穂乃果「ツバサちゃん…」
穂乃果「穂乃果もっ…」ギュッ
ツバサ「ほ、穂乃果!」
穂乃果「今夜はずっと一緒だよ…」
ツバサ「!」
~
ツバサ「平常心を保つのが辛かったわ」ドヤッ
海未「くぅぅ…」
ことり「なんて羨ましい…」
絵里「くっ…素晴らしいほのエピだわ…」
海未「それでは…今度こそ投票に移りましょうか」
ー集計中
ツバサ「μ′sの皆さん、今回の選挙…」
ツバサ「私が一位よ」
絵里「何言ってるのよ!私に決まってるチカ!」
凛「凛だよ!」
海未「申し訳ありませんが、今年も席を譲る気はありませんよ」
ことり「ことりのこと忘れてませんかー?」
ツバサ「あのね!私のほのエピはあなた達のとは質が違うのよ!質が!」
海未「はぁ!?」
ツバサ「だってお泊まりよ?一緒のベッドよ?」
ツバサ「ははは!間違いないわね!」
絵里「そのくらい私だって経験あるわよ!」
絵里「今回の私のほのエピだってお泊まりだったわ!」
絵里「もちろんその後、一緒のベッドで寝たけど?」
ツバサ「ここで言わなきゃ意味ないです~」
絵里「くぅぅぅ!」
海未「出し惜しみしましたか!絵里!」
絵里「だって!あの事だけは私と穂乃果だけの秘密にしておきたかった…」
ことり「ちゅん!?」
凛「絵里ちゃん!穂乃果ちゃんと同じベッドで何したの!?」
ツバサ「!?」
海未「あんなことや、こんなことしたんですか!?」
絵里「ふふっ、なーいしょ」
ことり「ヤバい!ヤバい!」
ツバサ「絢瀬絵里…こいつ…やっぱり危険…」
絵里(本当は寝ぼけた穂乃果にベッドから蹴り落とされただけだけどね…)
海未「絵里、これは二点ですよ」
絵里「!?」
絵里「それだけは!お願い!」
ことり「だーめ」
凛「絵里ちゃんは少しおいたが過ぎたね」
ツバサ「あなた確かこれで五点でしょ?」
ツバサ「ふふっ、罰則が楽しみね」
絵里「!!???」ガタガタ
希「またやっとるなぁ…」
にこ「あれが楽しいんでしょ」
花陽「花陽のほのエピどうだった?」
にこ「良かったわよ」
にこ「花陽も穂乃果の可愛さが表現されてたと思うわ」
花陽「そ、そうかな…」テレテレ
真姫「私のはどうだろう…」
希「真姫ちゃんのも良かったで」
希「真姫ちゃんの素直な気持ちが伝わってきた!」ナデナデ
真姫「ありがとう…」
海未「ここは穂乃果と会話禁止で手を打ちましょう」
絵里「極刑じゃない!」
雪穂「それくらいしないとね」
絵里「雪穂」
雪穂「ひっ!」
ことり「問題は期間だよ」
凛「前回、海未ちゃんへのペナルティが三日だったけど…」
ことり「二日で耐えられなくなっちゃったんだよね」
ことり「穂乃果ちゃんが」
ツバサ「えっ」
海未「そりゃ、私も話が出来ないことが辛かったんですが…」
海未「それ以上に穂乃果の寂しそうな顔を見るのが辛かったですね」
絵里「そうよね、このペナルティは辞めときましょう」
凛「でも、絵里ちゃんは学年が違うでしょ?」
凛「きっと大丈夫にゃー」
絵里「それどういう意味よ!」
ツバサ「あなたなら、穂乃果も寂しがらないってことじゃない?」
絵里「なっ!」
ことり「じゃあ五日に変更で」
海未「五日…私なら死にますね」
絵里「私も死ぬわ!」
絵里「せめて三日にしなさい!」
凛「えー」
絵里「凛、私に何か恨みが?」ピクピク
凛「べっつにー」
絵里「凛!」
ギャーギャーワーワー
ミカ「あのー…園田さん?」
海未「はい?」
ミカ「結果でたよ?」
海未「!」
海未「えー、それでは…私が発表します」
海未「どれどれ…」パラッ
海未「!?」
海未「なるほど…」
絵里「?」
ことり「何だろ?驚いてる?」
凛「緊張するにゃー」ドキドキ
ツバサ「私に決まってるわ」
雪穂「むぅ…」
海未「今年の委員長は…」
全員「…」ゴクリ
海未「…」
海未「真姫!」
海未「あなたです!おめでとうございます!」
真姫「へっ?」
真姫「わ、私!?」
真姫母『きゃー!真姫ちゃーん!素敵よー!』
真姫「マ、ママ…」
海未「おめでとうございます。」
ことり「おめでとう!」
絵里「おめでとう。真姫 」
凛「真姫ちゃん!おめでとう!」
花陽「おめでとう!」
にこ「おめでとニコッ!」
雪穂「おめでとうございます!」
ツバサ「はぁ…負けちゃった」
ツバサ「おめでとう…頑張ってね」
真姫「みんな…」
希「真姫ちゃん」
真姫「希…」
希「やったな…委員長!」ナデナデ
真姫「もう…希」
希「皆の期待に応えられるように頑張るんやで」
真姫「…うん」
海未「真姫、明日からは忙しくなりますよ」
絵里「そうよ、覚悟しておきなさい」
凛「凛達がサポートするにゃー」
ことり「頑張ってね!」
ツバサ「UTX学院もお祭りの成功を祈っているわ」
真姫「皆…」
真姫「私、頑張るわ!」
真姫「絶対にほのか祭りを成功させてみせるんだから!」
おわり
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