モバP「杏が泣き出した!?」 (22)

モバP(以下P)「な、なんで…」

ちひろ『わからないんですっ! さっき事務所に来たと思ったら、周りをキョロキョロと見渡した後に、急に泣き始めて…』

P(もしかして…働かせすぎて、事務所に来たことに拒絶反応を…!?)

P「す、すぐ戻ります!」

ちひろ『はやくはやく!』

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~事務所~

ガチャッ

P「杏ぅーっ!! どこだーっ!! どうしたーっ!!」

ちひろ「あっ、プロデューサーさん!」

P「ちひろさん! あ、杏はどこに!?」

ちひろ「はいっ! 杏ちゃんなら、そこのソファに」

杏「プロデューサー!」タタタッダキッ

P「へ?」

ちひろ「ん?」

杏「プロデューサープロデューサーぁ!」スリスリ

P「ドウイウコト」

ちひろ「ナニコレ」

杏「あぁプロデューサーだぁ! 杏の…杏のプロデューサーだぁ…!」スリスリ

P「あ、杏さん? ど、どうしたんだ?」

杏「プロデューサープロデューサーぁ…!」スリスリ

P「お、おーい」

ちひろ「どうやら聞こえてませんね」

P「なぜ…」

杏「~♪」スリスリ

今更だけど若干のキャラ崩壊あるかも

~10分後~

杏「ふんふふ~ん♪ プロデューサーぁ♪」スリスリ

P(かれこれ杏に抱きつかれてから10分が経った。ソファに移動して座ることができたものの、まだ杏から返事は返ってこない)

P「杏さん杏さん。どうかお返事してください」

杏「~♪」スリスリ

P「……」

ちひろ「プロデューサーさーん……って、まだその状態なんですか?」

P「いやほんと、どうしたんですかね杏は…。もしかして、最近仕事たくさん入れすぎたせいで…俺のせいで…」

ちひろ「だ、大丈夫ですよ! 杏ちゃんは強い子です!」

P「………そう、です…よね…」ナデナデ

杏「~♪」スリスリ

~それから20分後~

P「うぅむ、この日はありすの送り迎えがあって難しいですね」

ちひろ「そうですか…あっ、でもここらへんのスケジュールを少しいじったら…!」

P「ちひろさん、あなたは俺を過労死させたいんですか」

ちひろ「い、いえっ! そういうわけじゃ…!」

ちひろ(みんなの要望聞いてたらなかなか決まらないなぁ…はぁ)

杏「~♪ ……ん? あれ? プロデューサー? どうして杏の目の前にいるの?」

P・ちひろ「!?」

杏「あれ? ここって事務所?」

P「どうしたんでしょう、杏」ヒソヒソ

ちひろ「記憶が飛んでるようですね」ヒソヒソ

杏「ねぇ、プロデューサー」

P「な、なんだ?」

杏「杏、今まで何してたっけ?」

P「な、何って…」チラッ

ちひろ(私は知りませんよー)フイッ

P「……あ、あぁそうそう。杏は寝てたんだよ、うん。ね? ちひろさん!」

ちひろ「えっ? あっ、はいっ! 事務所に来るなりパタンッてソファに倒れ込んで!」

杏「…あー、そうだっけ。うーん、まぁ二人がそう言うならそうなんだろうね…うん。それじゃ、解決したところで杏はまた眠りにつくよ」

P「あ、あぁ。おやす…っておい! お前は今からレッスンだ! さぁ行くぞ!」

杏「うわぁぁっ! 杏は寝るんだぁぁぁ!」

P「…ふぅ。ただ今戻りました」

ちひろ「おかえりなさいプロデューサーさん! …ところで、どうしてさっき、杏ちゃんに嘘を?」

P「無意識の内に、自分の体が異性にべったりだったって、嫌じゃないですか」

ちひろ「えっ、ま、まぁ」

P「杏はそこらへん気にしないかもしれませんが、一応」

ちひろ「そ、そうでしたか」

P「はい。…しかし、本当になんだったんでしょうね、さっきの杏は」

ちひろ「杏ちゃん、可愛かったですね」

P「はい! …いや、そういうことじゃなくですね」

ちひろ「ふふっ、わかってますよ。確かにあれは異常でした」

P「それともう一つ。あいつ、さっき俺があげた以外の飴を持っていたんですよ」

ちひろ「えっ? それは、杏ちゃんが自分で買っただけじゃないんですか?」

P「いえ、何故かは知りませんが、あいつ、自分では買わずに俺からもらう飴を待ってるんですよね、いつも」

ちひろ「そ、それは…」

ちひろ「あっ、そうだ! 他の誰かから貰ったとかじゃないですか?」

P「他の誰か? うーん、杏に飴をあげる物好きなやつかぁ…」

ちひろ「物好きって…ん? プロデューサーさん、杏ちゃんが持っていたのはどんな飴でした?」

P「どんなのって…袋に包まれたどこにでもある飴でしたよ。そういえば、聞いたことのないメーカーのだったなぁ。『I.S』って袋に表記されてたけど」

ちひろ「『I.S』…あっ。プロデューサーさん、私、少し電話かけてきます」

P「えっ、ちひろさん? 誰に…って、行っちゃったよ」

ちひろ「プロデューサーさん! わかりましたよ!」

P「もしかして飴の正体ですか?」

ちひろ「はいっ! 私の思った通りでした!」

P「そ、それで、一体その飴は…?」

ちひろ「杏ちゃんが持っていた飴、私知ってたんです。あれ、志希ちゃんが作ったやつですよ!」

P「……へっ?」

ちひろ「志希ちゃん曰く、あれは『その時の欲望に忠実になる飴』らしいです!」

P「……それだったら、その飴は違うんじゃないですか?」

ちひろ「えっ!? な、なんで」

P「だってほら、杏の欲望、つまり願いって、『仕事を休む』ことじゃないですか」

ちひろ「……………」

P「ど、どうしました?」

ちひろ「なんでもありません! とにかく! その飴で確かなので! あとはプロデューサーさん自身がなんとかしてくださいね!!」

P「え、えぇ…わ、わかりました!」

P「しかし…どうすればいいんだろうか…」

ガチャッ

杏「…………」

P「おっ、おかえりー…ってあれ? 杏? お前、まだレッスンは終わってないはず」

杏「ぷ、プロデューサーぁ♪」タタタッダキッ

P「」

杏「プロデューサーだぁ♪ ねぇプロデューサー、杏の頭撫でていいんだよー♪」

P「マタカヨ」

P「なあ杏。ちょっと離れて……ん?」

P(杏が手に持ってるこれは…さっきの飴の袋? ま、まじかよ…)

杏「いやだぁ! 杏は、このままでいるんだぁ!」

P「これが…杏の願い…?」

杏「ピクッ……プロデューサーぁ♪ 撫でてよー」

P「…あぁくそっ! なるようになれ!」ナデナデ

杏「~♪」

~30分後~

P「………」ナデナデ

杏「~♪ …ん? あれ? プロデューサー? どうして杏の目の前にいるの?」

P(前と同じことを…)

P「あぁ、また寝てたんだよ杏は。そんなにレッスン疲れたのか?」

杏「あーそうかも。もう杏は疲れて動けないよー。ねぇ、杏、帰っていい?」

P「ダメだ。今寝たんだから少しは休めただろ。ほらっ、レッスンレッスン」

杏「うあーっ! プロデューサーのバカ!」

P「バカで結構。はよいけ」

杏「くそーっ…杏を休ませなかったら罰が下るんだよ!」

P「おう下れ下れ」

杏(…また、この飴使って甘えてやるんだから…覚悟しててよね、プロデューサー!)

P(どうせまた、甘えてくるんだろうし、今のうちに仕事済ませとくか)

P・杏(たまにはこういうのもいいな(ね))

おわり

杏は一度甘やかしたら依存すると思うの

html化の依頼出してきました

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